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匂いのいい花束。

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サド侯爵夫人。

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 「いたるところで陰口を囁かれ、悪魔の化身のように言われて来た私。
  公爵のように鞭やボンボンは使わないけれど、
  恋の島の雑草はのこらず刈りつくした私ですものね……。」

             三島由紀夫原作「サド侯爵夫人」第1幕より抜粋。


傑作戯曲の第1幕で、サン・フォン伯爵夫人が元の使用人シャルロットに言います。
三島によって、肉欲、悪徳を一身に体現する役を担ったサン・フォン夫人。
今回は麻実れいが見事に演じきりました。まさに悪の化身、素晴らしかったです。

楽しみにしていました。観て来ました。野村萬斎演出の「サド侯爵夫人」
戯曲の魅力でしょうか、それとも出演者の魅力?声を掛けたらアッと言う間に18人……。
2日に分けて観て来ました。僕の一番好きな三島由紀夫の戯曲です。

サド侯爵が登場せずに6人の女にそれぞれサドを語らせる……。
6人の登場人物はそれぞれにサドを映す鏡にならなければいけません。

今まで幾度となく観て来ましたが、今回は強烈でした……(笑)
いいい意味でも悪い意味でも強烈、俳優を各々歩み寄らせて……と、言うよりは、
各々の俳優に自由にやらせて遠くでその化学変化を楽しむ感じ。
演出に関しては思う所は沢山あります。この傑作戯曲は何もしない方がいいのですから。
冒頭と2幕目最初のシャルロットがシャンデリアを吊り上げるシーンや、
幕が開く前の馬車の音、馬のいななきは全く必要なかったのでは?そうも思います。
シンプルなセットと衣装で役者の持つ力を最大限に観るのがこの戯曲だと思うから。
あくまでも三島由紀夫が巻末の「跋」に書いているように、

 「舞台の末梢的技巧は一切これを排し、セリフだけが舞台を支配し、
  イデエの衝突だけが劇を形づくり、情念はあくまで理性の着物を着て歩き廻らねばならぬ。
  目の楽しみは、美しいロココ風の衣裳が引受けてくれるであろう。
  すべては、サド夫人をめぐる一つの精密な数学的体系でなければならぬ。」

なのです。
膨大な台詞量、モントルイユ夫人が娘のルネを揶揄するように「迂遠なものの例え」、
宝石やラインストーンを散りばめたキラ星のような台詞の数々。
衣装やヘアメイクはそれを助けなければいけません。
控えて控えて、役者をもり立てる陰の黒子に徹しなければならない……そう思います。
さて、今回の衣装はどうだったでしょう……僕にはチョッと疑問。
色なんかなくてもいいとさえ思います。生なりの綿で作った、
それぞれの性格を現すシンプルなものでもいいとも思います。
トレンチコートを着たハムレットが人々を驚かせたのは随分前のこと。
現代翻案や解釈によって様々な「サド侯爵夫人」が上演されているけれど、
なかなか作者の意図通りの演出にはならないようです。


今回、際立ったのは、賛否両論あるでしょうが、白石加代子のモントルイル夫人や、
麻実れいのサン・フォン伯爵夫人が、実は三島によって色付けられたそれぞれの「性格」
例えば、モントルイユ夫人には法と社会、道徳、サン・フォンには悪徳と肉欲……。
これらが実はそれぞれの人格の上に被せられた薄皮1枚だと言うことが明確に表現されました。
モントルイユ夫人は法と道徳を嵩に着ながら、実は他の登場人物よりも世間体と人の目を意識した俗人で、
サン・フォン伯爵夫人は自称、悪徳の限りをつくし、「恋の島の雑草は刈り尽くした」、
稀代の悪女のハズなんですが、その実、登場人物中、最も己に素直で、
もしかしたら情に篤い人物なのかもしれない……それを表せた時点で役者の勝ちになったようです。
役のボリューム、台詞の量の違いもありますが、白石加代子、麻実れい、
シミアーヌ伯爵夫人を達者に演じた神野三鈴に軍配……。
ルネの蒼井 優は非常に才能に恵まれた女優だけれど、最終幕はもう少し「老け」が必要。
この上なく美しいラストシーンの笑顔(照明も抜群でした)なのだけれど、
最後まで少女っぽさが残るのが少し残念でした。

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さて、2回目の観劇の幕間に素晴らしいニュースが僕の元に届きました。
まさにタイムリーなそのニュースとは………………。



草々

2012年5月25日


ブノワ。


追伸 皆さん、ゴメンなさいね。ガーデニングショウ中は、
   新しい薔薇のお披露目を楽しみに会場に足を運んで下さるお友達も多いので、
   薔薇の名前等、関連する単語を拒否設定にしていました。
   解除しましたので、どうぞ思う存分、連呼して下さい(笑)


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# by raindropsonroses | 2012-05-25 00:00 | 天井桟敷の人々。 | Trackback | Comments(3)

第14回 国際バラとガーデニングショウ・データブック/番外編。

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いやぁ、早いですねぇ……第14回国際バラとガーデニングショウが終わりました。
会場では今年も沢山の友人と再会し、そしてまた新しい知り合いが出来……。
なかなか充実した8日間でした。僕は仕事をやり繰りして6日間ドームに行きました。
友人が来たり、自分のお客さんの相手をしたり、大して役には立たなかったけれど、
コマツさんのブースに立ち、接客をしたその合間に撮った写真をご覧下さいね。

もう言葉は野暮と言うものです。
先ずは恒例、吉例、手動スライドショウの始まりです。



如何でしたでしょうか。本当に素晴らしいディスプレイでしょう?
如何にも長年そこで育てたかのような自然な感じ、
色彩のマジック、高低差を上手く使ったガーデニングのアイデアが満載でした。

会場のどこかで聞こえて来た、

 「実際の庭では有り得ない……。」

それはそうかもしれませんが、ここはあくまでもガーデニングのヒント、
夢を実現させるための参考書、スキルをアップさせるための場と考えれば、
現実離れした植栽もまた楽し……そう思いませんか?

それから、こうして撮り溜めた写真を並べてみると、
僕の中の薔薇の占める位置を再確認する事が出来面白かったです。
人生、薔薇だけじゃないのです。薔薇は僕の中のほんの一部、
およそ1割にも満たないかもしれませんが、残りの9割の諸々が、
薔薇にも物凄く影響を与えているのだと考えたいです。
人生、薔薇だけではありません。亡くなられた鈴木省三さんが、
薔薇をやるなら薔薇だけ育てていたのではダメで、
美しい絵画を見て、音楽を聴き、美味しいものを食べて、本を読み……と、仰言いました。
ようやくこの年になったその意味が分かったような気がします。

今年の素晴らしかったガーデニングショウを糧に、
さらに自分に磨きをかけてステップ・アップしたいものだと思います。


草々

2012年5月21日


ブノワ。


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# by raindropsonroses | 2012-05-21 00:00 | Raindrops on roses。 | Trackback | Comments(10)

いよいよ開幕です!

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穏やかで麗しい5月吉日……今日、第14回国際バラとガーデニングショウが開幕します。
今年も人気誌「My Garden 」安藤編集長のご好意で一足先に会場の様子を見せて戴きました。

もうね、素晴らしすぎてカメラをどこに向けたらいいのやら……。
秋に乱舞するトンボを目の当たりにした猫よろしく「べこ」状態のブノワ。さん(笑)

今日は一枚だけ写真をアップしますね。
いつもお世話になっている南青山の「カントリーハーベスト」の深野俊幸さんが手懸けた素敵な庭です。
庭って言ったって何が何だかこれじゃ良く分からないでしょう?(笑)
この裏側に夢のような世界が広がっています。しかし、この色使い!
深野さんの遊び心とアイデア、知識とテクニックが満載です。
他にも新しい薔薇やガーデニングのノウハウが沢山!
有り難いことに僕の新しい薔薇のお披露目もして戴きました……。

場所は会場を入ったスグにある「天使の舞い降りるローズアベニュー」の横の、
「新しいバラの風」に飾られています。


えっ?名前ですか?それは会場でご覧になってみて下さい。
僕の自信作に素晴らしい名前が付きました!
どうでしょう?皆さんの反応は如何に?凄く心配です。
今年の在ドーム予定ですが……。
今の所、15日、17日、19日。


仕事の入り具合で変更になるかもしれないので来る前にはチェックして下さいね。
時間は朝から夕方まで、18日は仕事になってしまいましたので不在です。
19日は早めの午後にお暇してしまいます。


自分で選べない垂れ流し的な大量写真を使った記事は、
会期が終わった後に改めてドカンと(笑)
先ずは会場で、皆さんご自分の目でガーデニングの新しい流れを感じてくださいね。
僕は会場を手持ち無沙汰&怪し気な様子でウロウロしていますので、
是非、声を掛けてくださいね。じゃないと立ったまま居眠りしちゃいそう(笑)
ではでは、会場でお目に掛かります!


草々

2012年5月12日


ブノワ。


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ミッキーを探せ!

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 「それって、アツヤさんが出るのって今年で3年目?」

自称、世界一のグラフィック・デザイナーの親友がのたまった。
そうですけど?それが何か?(笑)そんなことより普通は黙って見に来るんじゃない?
親友が薔薇デビューした年にお祝いで駆け付けるのが本当じゃない?
半ば、諦め半分で親友を見返します。ね?皆さん、どう思います?
普通、大親友だったら僕が薔薇でデビューした年にお祝いで駆け付けますよねぇ。
取る物も取り敢えず、何を置いても駆け付けるのが本当の友達って言うもんじゃない?
別にたった一日しかやっていない訳じゃないんだからさ!
別に地球の反対側でやる訳じゃないんだからさ!(怒)



今年も楽しみにしていたガーデニングショウがやって来ます。
何だか考えただけでウキウキして来ますよね。今年は一体どんなでしょう?

さてさて、そんな薄情な友人達を尻目に、
一昨年のガーデニングショウは沢山の「本当の」友人が遊びに来てくれました。
思いもかけない再会にビックリするやらドッキリするやら……。
特別にお知らせした訳でもないのに、一体、どこで調べたんでしょうね。
薔薇なんか育てたこともないのに新苗を全種類買ってくれたお酒大好きな女友達。

 「これって明るい窓辺で管理していいの?」

 「・・・・・・・・・・・・。」

こいつに苗売って大丈夫だろうかと心配になることを言って帰りましたが、
それでも矢張り、友人って有り難いですね。本当にそう思います。
声を掛けてくれた友人達は皆、僕以上に嬉しそうな顔をしていましたっけ。

前にも書きましたが、親友度が高いほどこのブログを読んでいないし(笑)
僕が何をやっているかしらない人が沢山います。

 「薔薇?それって何?」

そんな友達はザラにいます。そんな訳で、今年は招待券を送ったり宣伝をしたり……。
なかなか活発に事前活動をしておりますです、ハイ。

 「おぉ〜い!皆、遊びに来てね!じゃないとブラックリストだぜ!(笑)」




さて、そろそろ今年の予定を教えてくれと言われています。
今の所、5月12日、13日、15日、17日、18日、19日……かな。

仕事の入り具合で変更になるかもしれないので来る前にはチェックして下さいね。
一応、朝から夕方までいますが、19日は早めの夕方にお暇する積もりです。


今年も勿論、コマツガーデンのブースにボンヤリ立っていますので、
姿を見掛けた方は、是非、声を掛けて下さいね。
そうそう、何か目印をって言われているんですが(笑)
初日はパリの親友がプレゼントしてくれたミッキーマウスのカットソーを着ます!
可愛らしいミッキーくんを着た怪し気なヒゲオヤジがいたら声掛けて下さい(笑)


草々

2012年5月8日


ブノワ。


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キクちゃんの選択。

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 「ハッ・・・・・・。」

イヤな予感がしました……いつもと違う何かが……。
まだ薄暗い朝の4時にカトリーヌと黒豆にご飯をあげようと、
寝ぼけ眼で玄関先に行った時、目に入って来たのです。
玄関ドアの磨りガラス越しに、ポロン、ポロンポロン……素早く3つの黒い影が……。
「アタックNo.1」、寺堂院高校の八木沢三姉妹の三位一体の攻撃じゃあるまいし、
右に左に3つの影が同時に踊ることなんてあり得ない……。

覚悟を決めて、玄関を開けてみれば、
果たして思った通り、そこにはキクちゃんがいました(苦笑)
即座に玄関を閉めて、先ずは逃走の経路を確認しなければいけません。
チラリと こうちゃんがいるのは確認しました。どうやら脱走はキクちゃんだけのようです。
家中、隈無く見て回りましたが、脱走出来そうな場所は、僕の部屋のバルコニーに通じる、
大きな掃き出しのみ。しかも、このガラス戸はドア・ストッパーでシッカリ固定されていて、
空いている間隔はたったの4.5センチ……メジャーで測りましたから(笑)
フフフフ……これじゃデブのこうちゃんは逃げられないか。

ご存知の通り、キクちゃんは生まれつき片目がありません。
生活にも健康面でも何の支障はないと先生が太鼓判を押して下さいましたが、
矢張り、片目がない分、顔の右半分が少し平板な感じがします。
頭さえ入っちゃえば……猫ってそう言いますよねぇ。


何だかドンヨリしちゃいました……年明けに最後の脱走をしてからこの方、
少しは馴れて来たのかな?ようやくウチの子として生きる覚悟が出来たかな?
そう思っていた矢先でしたから……ブノワ。さん、ガッカリ……。

その日は前の晩から雨が降り続いていました。
カリカリにまっしぐらのカトリーヌと黒豆を尻目に、
キクちゃんは久し振りの外界を満喫しています。
僕の目には見えないけれど、小さな羽虫を追いかけて、降り注ぐ雨の中を走り回っています。



その時、フと思ったのね……。

 「この子は外の方がいいのかもしれない……。」って。

濡れたアスファルトに寝そべって可哀想とか、足が濡れて肉球が泥だらけ!とか。
冬は寒かろう、夏は暑かろう……人間の勝手な感情なのかもしれません。
人の物差しで野良猫を測ってもダメなことは重々知っています。
広い外で生まれ育った猫にとっては、狭い人間の家は監獄なのかもしれません。
雨露がしのげて温かい寝床とお腹一杯のご飯……人間の勝手な価値観なのでしょう。
でも、他の健康な子たちと違って、キクちゃんには片目がありません。
右目の空洞はキッチリくっ付いている訳ではありません。
涙も出れば目ヤニも出る……ケアしてあげたいと勝手だけれど思っちゃうんです。
猫の最大の弱点は目と耳……綺麗に保たないと病気になり易いですから。

どうしようか……そうだ、代わりにカトリーヌをウチに入れてみようか?
最近の人懐っこさで行くと大丈夫かもしれない……そうも思いました。
先だっての病院院長夫妻との気マズい思いの元凶、カトリーヌたちのトイレの問題もあります。
それから幾ら人間に危害を加えないとは言っても、
黒猫が3匹、狭い路地をウロつくのは可成りの威圧感があります。
僕の中で、外には2匹……漠然と決めていたことも心のどこかを過りました。

キクちゃん……ご飯も食べずに羽虫を追ってどこかに行ってしまいました。
たっぷりのご飯と温かい寝床よりも、過酷だけれど自由気侭な一生……。
キクちゃんの選択……尊重しようかな?
ハァ……暫くは掴まらないな……諦めて玄関を閉めたのでした。

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その晩……珍しく、音楽を聞いている僕の耳に、
微かだけれど、聞き慣れたかすれた鳴き声が届きました。
ボリュームを落とし、耳を澄ませてみれば、どこかでキクちゃんが鳴いているではないですか。
僕、猫と会話が出来るなどと偉そうなことは言いません(笑)
でも、その鳴き声が、おおよそ何を言いたがっているのか聞き分けることぐらいは出来ます。
物凄く心細い鳴き声……僕に何か直接、語りかける鳴き声……。

キクちゃんは僕に何か訴えている……そう直感しました。
2階から玄関に、一瞬、下りようと思ったその時、
もう一度、耳を澄ませてみると、その声は僕の部屋から出られるバルコニー、
そこから弱々しく聞こえて来るではありませんか!
そっと外を覗いて見ると、そこにはキクちゃんがチンマリ座ってか細い声で鳴いていました。

 「これは大丈夫かもしれない……。」

そっとドア・ストッパーを開け、20センチくらいガラス戸を開けてみました。
キクちゃん、チョッと迷ったみたいですが、20秒もしないうちに部屋の中に入って来ました!
ホッと一安心しましたが、その入って来る姿を見ていたら何だか余計に不憫で可哀想で……。
何も好き好んで狭い路地裏に生まれた訳じゃないのにね。
近隣に疎まれる野良猫として生まれた不運……。
もっとも、キクちゃんはそんなこと露程も思っていないのでしょうけどね。
キクちゃん、こうちゃん、カトリーヌに黒豆……何とか彼等の命を全うしてあげたいです。


何事もなかったかのように、こうちゃんとキクちゃんは、
早朝、僕がまだ夢の中にいると言うのに家中をドタドタバタバタ走り回っています(苦笑)
もうチョッと慣れてくれると嬉しいけれど、まぁまぁ、健康でいてくれればいっか!
キクちゃんの選択……小さな猫が考えて下した決断、
外よりは僕の所がいい……それだけでも大した進歩、収穫じゃないですか!
今まで精一杯、心して接して来た成果が現れたじゃない?
そう思うと何だか晴れがましい気持ちになるのでした。


草々

2012年5月6日


ブノワ。


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# by raindropsonroses | 2012-05-05 14:11 | Trackback | Comments(18)

親しき仲にも礼儀あり。

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  「○○さんのことを目上と思ったことない。」

もう随分前だけれど、猫の里親のことで仲違いした年下の女性が言いました。
メールのやり取りで険悪になり、その女性が勝手にあれこれ思い込み、
勘違いした挙げ句、「謝まりの言葉がない……。」と、書いて来たので、
売り言葉に買い言葉、僕もムッとして、

 「それが目上に対する言葉か?!」……になった訳です。

目上と思ったことがないのは当然です。
気を遣わせないようにこっちが常に気を遣っているんだもの。
年齢差を感じさせないように、いつもフレンドリーで気安い雰囲気作りを心掛けているからね……。
目上と思ったことがないことがどう言うことか、タメって言うこととは違うんだよ。
歴然と年齢差はあります。その上に立った友達関係と言う事を忘れちゃいけません。
キチンと考えて、察して先方もそれなりの気を遣って欲しいです。



さて、昔の人はいいことを言いました。

 「親しい仲にも礼儀あり。」……本当、そう思います。

僕には10代から80代までの沢山の友達がいます。 
さっき書いたように年下には気詰まりを感じないようにそれなりの気を遣い、
目上には肩肘張らず、フレンドリーをモットウに接するようにしますが、
絶対に敬語を話します。敬語でも十分に親しみを込めて話すことが出来るから。
タメ語なんてとんでもないですね。年代が違う友人が何人も集まった会話では、
話す相手によって瞬時に頭の中で言葉を翻訳……失礼のないようにします。
これ、当たり前ですね、社会人なんだから。

今日、改めて「親しい中にも礼儀あり。」と、書いたのは、
今時の礼儀作法に大いに疑問があるからです。
例えば、一緒に食事をしてご馳走になった時、色々と手間を取らせて世話になった時、
当然、別れ際に「ご馳走さま!」「今日はありがとうございます!」と、お礼を言いますね。
昔はその翌日に電話を掛けたり、改めて礼状で謝意を示したものです。
今はどうでしょう……改めての謝意は必要なくなってきているのかな?
今はメールと言う便利なツールがあります。葉書のように書いてから投函し、
相手に届くまで中2日、3日もかかる訳ではありません。
簡単に連絡が取れるようになって来ている……是非、使いたいものです。

お願いごとをして相手に手間を取らせた場合……。
例えば、メールで写真のデータを送って貰った場合などは、
届いた旨をお礼のメールにするでしょう?それすらしない人が増えて来ています。


それからタイミング。メールは送信すれば瞬時に相手に届きます。
だからこそタイミングが大事だと思うのです。なるべく早くお礼のメールを入れる。これ当たり前です。
最低限、世話になった人より前にお礼を言わなければなりません。これ、最低限のマナー。
世話になった人から先にお礼のメールが来たのではマズイと思うのです。
最近、こんな簡単なことも出来ない人が増えています。
もしも先にメールを受け取ってしまった場合、スグに返信したいものです。
お礼に限らず、メールの返事は素早く、出来れば中一日くらいの内に返信するのが望ましい……。
忙しかったりバタバタしていることもありますが、最低でも中一日の内に返信したいものです。
朝も早い内に貰ったらその日中に。午後から夕方に受け取ったら翌日の同じくらいの時間までに。
皆さんはその辺、どう思っていますか?メールの返事が来る時間って気にしますか?


あまり返事がないと何だか心配になってもう一度メールを読み返しちゃいます。
何か失礼を書いちゃったんじゃないか?そう思っちゃいますもんね。
それに、次のメール出来なくなっちゃうじゃない(笑)
最近は通常のメールの返事すら返さない人が増えて来ました……。

親しい中にも礼儀あり……最近、凄くそのことを思います。


草々

2012年5月3日


ブノワ。


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# by raindropsonroses | 2012-05-03 00:00 | 向き向きの花束。 | Trackback | Comments(16)

連休突入!

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清々しい朝になりました。
連休に突入で、いよいよ薔薇のシーズンに突入ですね!
今年の4月は低温&雨も多く、何となく一抹の不安もありますが、
それでも薔薇は咲く!多少のウドン粉病には目をつぶりましょう。

連休と言っても僕の場合は暦通りの休みになります。
来週の1日、2日にはシッカリ仕事が入っています。
それにしても忙しかった……かれこれ2月以来の休みです……。
一昨日なんか早めの午後に帰宅。チョッとパソコンを弄って仮眠をとりました。
3時頃に横になって熟睡……パッと目が覚めたら朝の5時!
当たりは薄明るくなって来ていて、一瞬、焦っちゃいました。

 「大変!仕事に遅れちゃう!」

慌てて飛び起きて、良く良く考えてみれば、
朝の5時ではなくその日の夕方の5時だったんですね……。
それくらい疲れています。疲労困憊、ヘトヘト(苦笑)



でもね、何なんでしょうね……貧乏性なのかしらン?
パッチリ4時に目が覚めます(笑)カトリーヌと黒豆にご飯をあげることもあるんですが、
僕って明るくなると目が覚めるニワトリ系なんですね(笑)
薔薇に水をやり、おクレマチスの誘引をします。
おクレマチスを本格的に育て始めたのは今年が初めてです。
沢山の種類を買う僕を見て友人が言います。

 「今度はクレマチスの交配するんですか?」って(笑)

まぁ、その可能性は全くないのですが、チョッとおクレマチスと付き合ってみたいのです。
薔薇とおクレマチスの手入れを終え、カトリーヌと黒豆にご飯をあげます。
薔薇の手入れの時から僕の足元にチョロチョロ纏わり着くカトリーヌ。
可愛いですね。今朝は久し振りにブラッシングしてあげました(笑)
ブラッシングしたり爪を切ったり、耳の掃除をしたり……家の猫と何ら変わりません。

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今日の写真は先日撮ったカトリーヌ近影。玄関先で撮りました。
カトリーヌは目が綺麗なのでなかなかの写真写りになります。
さぁて!今日はこれからてんちょの「バラの家」に遊びに行きます。
浅草から「りょうもう」に乗るの……超特急とか特急とか嬉しくなっちゃうのね(笑)
昔、日光に行く時に乗った「けごん」……素晴らしい造形でしたもんね。

久し振りの「バラ塾」何でも「New Roses」最新刊をテキストにするそうです。
お勧めの最新品種の紹介もあるって……キチンとチェックして来なくちゃね!
何を?って!僕の薔薇をお勧めしてくれるかに決まっているじゃないですか!(笑)


草々

2012年4月29日


ブノワ。


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# by raindropsonroses | 2012-04-29 00:00 | Raindrops on roses。 | Trackback | Comments(10)

したくないのね……。

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この年になると……絶対にしたくないことが沢山あります(笑)

先ずね、列に並びたくないのね(笑)
今の若い人たちは知らないでしょうけど(この言い方、凄く自分が年取った気分……。)
映画館で言うと、シネマコンプレックスなんかなかった時代、
ロードショーの劇場は一般席と指定席に別れていました。
しかも、大ヒットして混んだ場合は詰めるだけ詰めてお立ち見も可。
今は考えられませんよね。消防法で変わったのかな?
全席、同一料金の指定席、定員制でしょう?いい時代になりました。
座席を確保しておけばその時間にいけばいいんだものね。
昔はヒット作ともなると何時間も並んで思った席に座れなかったりして……。
僕、久し振りのリバイバルだった「風と共に去りぬ」を立ち見した覚えがあります。
ギリギリで入ったル・シネマの「インドシナ」で最前列とか(苦笑)
変な現象もあったんですよ。一般席は満席で指定席の白いカバーの席だけがガラガラだったりね(笑)
確かラジオで聴いたんだと記憶しているんだけど、
映画評論家のおすぎさんが、開映ギリギリで劇場に到着。
チケット売り場で「混んでる?」と、聞いた時の女性の反応が、
「・・・・うぅ〜ん。」だったので指定席を買ったのね。
そうして場内に入ったらガラガラだったって(笑)
「あの女!」って仰言っていましたっけ。
確か、一般席が1500円で指定席が2500円だったかな?
それから平日の第1回目だけ全席、自由席のサービスとかね。
皆、開場するとダァ〜って2階席や中央の白いカバーの席に押し寄せる訳(苦笑)

列に並びたくないって言うことで言うと、
食事するのに並びたくはないかなぁ……。
人気の店?テレビで取り上げられちゃったりすると行列が凄いですよね。
特にラーメン屋……ラーメンなんか取り立てて好きじゃないからいいのですが、
何時間も並んでラーメン1杯食べる人の気が知れない……です。
大体、いかにも「食べさせてやる」的な感じの悪いラーメン店が多いでしょう?
たかがラーメンなのに、ご大層に勿体振っちゃって変なパフォーマンスして……。
気難しいオヤジがいる鮨屋と何だかこだわっているラーメン屋は敬遠したいです。
僕は近所の中華のラーメンでいいや。定食屋のラーメンも基本でまた良し。

それからね、仕事で結構、長い距離を移動する時、
JRのグリーン車が付いている時は、必ずグリーン車に乗ります。
新幹線も勿論、指定席。席取りで並ぶのはまっぴらゴメンだし、
イヤだものね、座れなくて長時間立っているなんて。
仕事の場合、行きはまだいいです。ほぼ100%座れるから(荷物重いのヨン)
でも、帰りは下手をすると座れないことも多々あります。
一生懸命仕事して疲れているんだもの、グリーン車?いいですよね、そのくらい。
グリーン料金なんて精々550円〜950円くらいでしょう?可愛いものです(笑)
余計な所に体力を使わなければ、明日への活力、快適な作業に繋がるじゃない?

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今日の写真は東京駅で買った駅弁「東京弁当」です。
弁当のどデカいアップでゴメンなさいね(笑)

でもね、グリーン車と来たら駅弁でしょう(笑)
さすがに普通の車両じゃ駅弁広げられないけど、
早く終わって昼時だったら駅弁とビールね。日々の楽しみだったりします。
駅弁……いいですよねぇ。その土地、土地の名産が入った駅弁……結構、好きです。
でもね、デパートの「全国駅弁祭」みたいな人集りにはいかないの。
ブノワ。さん、人混みと並ぶの大嫌いだから(笑)
これ、味はなかなかでした。浅草、日本橋、人形町、築地……各街の老舗の品が入っています。
お米は「有機認証米」って言うんですって……秋田県産あきたこまち。
一つだけ大きな疑問は、ど真ん中に鎮座ましましているヨモギ餅……。
これ、物凄く違和感があります。食後の甘いもの……気持ちは良く分かります。
(僕、スイーツって言う言葉大嫌い!何じゃい、猫も杓子もスイーツって!・笑)
何故、ど真ん中にヨモギ餅?(笑)ここはもう一品、肉系を入れ、
(思いの外、肉が少ないのよねぇ、この弁当……。)
甘味は干し杏とかでいいんじゃない?僕はそう思いました。


草々

2012年4月28日


ブノワ。


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# by raindropsonroses | 2012-04-28 00:00 | いつも心に太陽を。 | Trackback | Comments(10)

モノクローム・ブラザース。

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皆さん、想像してみてくださいね。
夏の太陽をタップリ浴びて丸々と熟したグレープフルーツ……。
それを頭の高さまで持ち上げて、力一杯、床に叩きつけた時の鈍い音……。

 「どん……。」

秀千代が高い所から飛び降りた時にそう言う音がします(笑)

僕ね、猫ってしなやかでそろりそろり音も立てずに獲物に……。
凄く静かな動物だと思っていたのね。まぁ、その勝手な思い込みは一番最初の猫、
自分のことを猫だと思っていなかった染香によって見事に打ち砕かれたのだけど(笑)

僕の猫への決まりごと、女の子しか飼わないと言う決まりが秀千代によって破られ、
(飼うか飼わないか随分と迷いました……。)
その後に相次いで保護をした野良猫の こうちゃんとキクちゃんも男の子……。

あれよあれよと言う間に男の子が3匹、怒濤のようなやんちゃ振りに、
女の子と男の子の違いをまざまざと見せ付けられ……。

こうちゃんとキクちゃんが思いの外、先住猫の女子チームと仲がいい……って言うより、
家の中の7匹の猫が何事もないように普通に暮らしているのは大変に有り難いです。
不仲な猫たちの仲裁をして疲れたり、気を揉んであらぬ心配をするよりマシです。
不機嫌な唸り声を聞きながら生活するより数段いいです。

ビックリするのは、女子チームと男子チームがハッキリ別れて生活していること(笑)
言わば、モノクローム・ブラザース!(笑)
ここに「モノクローム?だったらアタシも!」と、
たまに白猫のお園か加わっていたりして……(笑)
斑茶のきんと茶トラの小芳はすっかりマイノリティーです(笑)

男の子たちは3匹で丸くなり、毛繕いしながら日々、穏やかに過ごしています。
たった一点、考えられない程、騒々しいことを抜かしては……。

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写真は少し前に撮ったモノクローム・ブラザース(笑)
可愛いですね。何れも1才半〜2才のやんちゃ盛りです。


草々

2012年4月22日


ブノワ。


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# by raindropsonroses | 2012-04-22 00:00 | 猫が行方不明。 | Trackback | Comments(28)

心に染み入る……アーチスト。

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都内、某日、某アート・ギャラリーでのこと。
その日はある大作家の展覧会のオープニング・パーティが開かれていました。
会場は作家ご本人をお迎えして盛大、且つ、和気靄々とした雰囲気……。

僕は親友(ヘアメイク・アーチスト)とお世話になっている先輩(医者さま)と出席です。
素晴らしい作品を見せて戴き、美味しいワインとオードブルに舌鼓を打ち、
楽しい一時でした……友人は珍しく初めて会う人たちに囲まれて歓談中。
どうやら彼の仕事の話し、美容の話題に花が咲いているようです。

その内、一人の女性が輪を離れ、顔を輝かせて僕に近寄って来ました……。
僕の目の前に立つと小首を傾げ、開口一番、

 「アーチスト!あなたアーチスト?!」

僕の友人がいらないことを吹き込んだに違いありません(笑)
嬉々として僕に質問して来る女性の顔を見ていると、何だか気持ちが暗澹として来ます。
何と答えればいいのでしょう?「はい、アーチストです!」?


僕の仕事はどちらかと言うと、その女性が僕に答えを求めて来た「アーチスト」なんだと思います。
勿論、常日頃、そんなことを考えながら仕事している訳でもないし、
自分のことを一々「アーチスト」などと思ったこともないし、
また、初めて会う人に「アーチスト」と自己紹介したこともありません(笑)
ただ、人には絶対に出来ない、僕にしか出来ない技術でもって物を創りあげ、
お客さまに満足を戴き、また、驚きを持って感嘆される部分については、
胸を張って「アーチスト」なのかもしれませんし、
この細腕1本、知識、経験、想像力でご飯を食べているのも事実です(笑)


さて、その女性の問いに対する僕の答えは……。

 「僕ですか?アーチスト?……。
  いえいえとんでもない。僕は一介の会社員ですよ。」

ハイハイ、嘘つきました。
だって「はい。」なんて答えたら面倒臭いものね(笑)
見ず知らずの女性の好奇心を満足させてあげるほど僕はお人好しじゃありません。
僕の答えを聞くと、その女性の顔からはみるみる内に輝きが失せ、
昨日摘んだヒナギクのようになってしまいました(笑)
一体、僕に何を期待したんでしょうね?
「アーチスト」と答えていたら次はどうしたんでしょうね。



日本人に限らず人間って何故、こうも肩書きが好きなんでしょう?
まるで肩書きがその人物の全て、評価すべき唯一のポイントであるかのように……。
プロはまだいいです。それでご飯を食べているんだから。
いますよね、タダの素人なのに何だかんだ自分に肩書きを付けたがる人。
周りの人々の評価が定まって肩書きが付くならいいのだけれど、
中には恥ずかし気もなくご大層な肩書きを自分で自分に進呈する人もいます(苦笑)
そうそう、一昨年、結城美栄子さんの個展で大阪の画廊に行った時、
生まれて初めて「先生」と呼ばれました(笑)僕、薔薇を作っている「先生」なのだそうです。
「先生」と呼ばれた時、満座の視線を感じて思わず後ろを振り返ってしまいました。
後ろにいる誰かかな?そう思ったんです。
でもね、そこには僕しかいなくて僕が「薔薇の先生」だった訳(笑)

先生と言えば、亡くなられた杉村春子さんのことを、
人々は愛情と尊敬と、ほんのチョッピリ畏怖の念を込めて「杉村先生」と呼びました。
演劇界、一般のファン……関係なく杉村さんに接した事がある人は漏れなく「杉村先生」でした。
僕、一番最初に友人に杉村さんを紹介された時、
友人が「杉村先生!杉村先生!」と連発するので不思議に思っていたんです。
全然、関係ない一般の演劇ファンが「杉村先生」はないんじゃない?って。
でもね、杉村さんに接しているうちに「あぁ……やっぱり杉村先生なんだ……。」って。
教職員、医師……本当の先生もいますね。
先生、師匠、社長……下手をすると相手を侮辱する言葉になりかねません。

肩書き……それは周りの人の長年の評価が作るものだと思います。


僕は名刺に敢えて肩書きは入れません。
そんなもので評価されたりするのはイヤだから。
肩書き「LOVE」の人に格好のエサを与えるなんてまっぴらゴメンだもの。
自分が何者であるか簡単に教えてあげる必要もないじゃない?(笑)
いますよね、名刺の肩書きを見た瞬間に態度が変わる人(笑)
凄くハッキリしていますね。分かり易いと言えば分かり易いけど……。
肩書き、名声、富……そんなものに惑わされない目を持ちたいです。
人に対する時、曇りのない心で接したいし、また、自分もそう接して欲しいです。

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「アーチスト」……早々に観て来ました。
今年のアカデミー賞の主要部門を独占した作品です。
サイレントからトーキーに移行するハリウッドの黄金期の物語。
落ちぶれていく無声映画の大スターと、トーキーの波に乗って伸し上がる新進女優の物語……。
今までに幾度となく繰り返されて来た新鮮味のないストーリーですが、
何でしょう?この不思議な感覚……身体中に温かいものが駆け巡る感覚。
非常に愛らしくて胸を打つ小品……しかもフランス映画!(笑)
3Dに走り映画の本懐を忘れた耄碌のスコセッシとは大違い、
しかもスコセッシはフランスのメリエスを描いている……明暗がハッキリ別れました。


飛ぶ鳥を落とす勢い、新進スター女優の肩書き、
名声に溺れず、己の心に忠実に愛する人を求めるペピー。

 「あなたのお役に立ちたかったの……。」

これほど心に染みる台詞があるでしょうか。
今の世の中、僕が、私が、自分が、自分が……己のことしか考えぬ輩が多い中、
これほど自分を滅して相手を思い遣る気持ちがあるでしょうか。

大スターが名もなき新進女優に心奪われる時、
男の心は曇り一つない鏡のようだったに違いありません。
その澄んだ心で相手の本質、魅力を見抜く……。
大スターだった頃の誇りと自尊心を捨て、
純真な新進女優が差し出した真心に素直に手を引かれる男……。

「アーチスト」……いい映画でした。まだ観てない方は是非!


草々

2012年4月18日


ブノワ。


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# by raindropsonroses | 2012-04-17 00:00 | 映画館へ行こう。 | Trackback(1) | Comments(12)

花の薄墨、萼の紅、葉の蒼、幹の漆黒……そして花吹雪。

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この春は大きな嵐が2回もありました……。
嵐は陰鬱な冬の空気を、そして、鉛色の空を吹き飛ばしてくれます。
サッと一刷毛、春色の絵の具をキャンバスに塗ったように世界が違って見えるから不思議です。

 ♪ 桜の花は もう6分咲き 見上げることなく あなたは急ぐ……。

僕が大好きな「春おぼろ」の冒頭の部分です。
桜の花はそのどの時期も美しいですが、
僕はやっぱり満開を過ぎて少し経った時が一番美しいと思います。
花の薄墨、萼の紅、葉の蒼、幹の漆黒……そして花吹雪。
先日の和食の記事ではないけれど、日本人に生まれて良かったと思える瞬間。

さて、今年ほど桜の花が長保ちしている年も珍しいですね。
早い年では3月中に散り出してしまう事もあると言うのに、
今年はもう今日で4月14日……それだけこの冬が寒かったと言うことなのでしょう。
薔薇も早いもので蕾を立ち上げて来ていますが、
矢張り、例年に較べて2週間ほど遅い生育振り。
5月の「第14回 国際バラとガーデニングショウ」の関係者の方々、
特に薔薇を管理されている方々の苦労が偲ばれます。
温室に取り込んだり、温度をかけたり……開花調整って簡単に言うけれど、
並々ならぬ苦労と労力、そして知識!本当に頭が下がる思いです。


さて、今日の写真……。
我家の満開になった桜の樹です……そう、これで満開(笑)
実はこの桜……今を遡ること12年前の冬。
当時はまだ都心のマンションの3階の大きなバルコニー付きのマンションに住んでいました。
バルコニーには大小20本のオリーブが、そこここに配置されていました。
人間がスッポリ入れるような一抱えもあるようなテラコッタが8個。
その中に今は天国にいる猫の染香が好んでひなたぼっこしていた、
直径80センチほどもある大きなテラコッタがありました。
薔薇も全て葉を落とし、常緑のオリーブだけが青々としているバルコニー。
染ちゃんは天気がいいと朝から夕方までそのテラコッタの上で丸くなり日光浴。
土は程良く苔むして、ふかふかのベッドみたいだったのでしょう。

ある日、陽も傾き、染香を探してバルコニーに出てみると、
いつもの決まった場所に染香が丸くなっています。

 「染ちゃん!もう家に入りなさい!」

よく目を凝らして見ると、染香が丸くなったお腹の当たりから、
何やら1本棒が突き出ていました。近付いて行ってさらに目を凝らしてみると……。
その棒はどうやら葉は落ちているけれど、何かの樹のようでした。
枝分かれもせずにピィ〜んと1本だけ垂直に……。
こぼれ種?オリーブの樹かな?以前、そう言う事がありましたからね。
僕が近付くと、染香がサッとテラコッタから下り、僕の足元に纏わり付きます。
全体がよく見えるようになり、木肌が手に取るように分かるようになると……。

 「・・・・・・桜?」

そう、桜の樹だったのです。
太さがまだたった5ミリあるかないかの桜の樹だったけれど。
その木肌は桜そのもの……見紛うハズがありません。
翌日、早速掘り上げてお気に入りのテラコッタに移植し、
大事に大事に……でもないんですけど(笑)纏足栽培で息も絶え絶え、
毎年、毎年、いつになったら花が咲くのか気を揉んで来た桜の樹が初開花です。



初開花……たった5輪でした。
でも、凄く愛しいです。嵐の晩には玄関内に取り込んでみました。
だって、折角、綻びかけた桜の花、キチンと写真に撮って記録しておきたいものね。

おそらく鳥がしたフンの中にあった桜の種が発芽したものでしょうか。
僕はてっきりお隣の家に植えてあった八重桜かと勝手に思い込んでいましたが、
普通の桜だったようです。種類は良く分かりません。


しかし、植物、自然の世界って不思議ですねぇ……。
僕は気が短いので、種を蒔いてその生育を観察、楽しむと言う趣味はないのですが、
こうして種から育った桜の初開花を見るにつけ、大自然の驚異、
生命の不思議に触れて感慨深いものもあります。薔薇の交配もそうですもんね……。
来年は何輪咲いてくれるかな?まだまだ当分は数えるほどだと思いますが、
自分の家に桜の樹があるって本当に素敵だと思いますし、
種から育った桜の樹、これからも大事にして行きたいと思います。


草々

2012年4月14日


ブノワ。


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# by raindropsonroses | 2012-04-14 00:00 | 何処からともなく。 | Trackback | Comments(10)

Apres 誕生日強化月間!

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ハァ……スッカリ風邪引いちまったがね ← って、どこの方言?(笑)
風邪って言うより、切っ掛けはランチに食べた餃子のタレなの。
タレって言うより、大好きなラー油が原因なの(笑)
珍しく昼ご飯を仕事仲間と摂り、炒飯と餃子を頼んだのね。
ハッキリ言って、マズくて口に出来るような代物じゃないんだけど、
(おぉ〜い!そこの中華系のチェーン店だよ!)
餃子を頬張った瞬間に、友人が変なことを言うもんだから、
たっぷりラー油が入ったタレが、ブノワ。さんの喉◯◯◯の裏側を直撃(爆)
思い切りむせて、咳き込んで、咽を痛めて……とうとう風邪っぴき(涙)

まぁ、年度末が無事に終わろうとしていて気も緩んでいたのかもしれないけれど、
いつかこのブログでも書きましたよね?僕ね、物凄く咽が弱いんです。
声がスグに出なくなっちゃう。別に病気がある訳じゃないんですが、
お酒飲んで喋っているとスグに声が出なくなる。
そう言った類いの咽の弱さ……もしもいい声の持ち主だったら役者になってますって!
だから咽は結構、ウィーク・ポイントなの。気を許しているとスグ風邪っぴき。

僕って◯◯だから、年に一度、風邪を引くかどうか程度。所謂、健康優良児ってヤツ?
参っちゃったのね……年度末が終わったからって4月に入ってもまだ忙しいし……。


31日はどうにか仕事をこなし、さてさて4月1日、日曜日です。
本来なら家でゆっくり身体を休めて週明けに備える所なんでしょうけど、
フと気が付いたら映画の日じゃない!昔は1日の日曜は振り替えていたのに。
別に常日頃、映画の日を虎子眈々狙っている訳じゃないけれど、
滅多に映画の日に映画館に行けることはないじゃない?
迷うこともなくPCで映画を検索……朝一で映画館に!決まり!
その前に、大事な、大事な請求書書きをしてっと(笑)
ブノワ。さん、請求書書くの大好き!だって、それで生活しているんだものね。

さてさて、出掛ける支度はいいのかな?ンンン?風邪?
だって家にジッとしていても治るって言う保証はないじゃない?
ぐだぐだしていても一日は一日、時間は有効に使わないとね。
近所のシネマコンプレックスに行って来ました。作品は「ドライヴ」。
これね、予告編を見ていたのね。予告編って若い頃は毛嫌いしていたけれど、
最近は有効に作品選びの判断材料にしています。
ライアン・ゴスリングって「きみに読む物語」以来じゃないかなぁ……。
なんか縁ないのね……好き嫌いで言うとどちらでもない中間の役者だったんだけど……。
と・こ・ろ・が・!これ、傑作ね!未だ観ていない人は劇場に走るべし!
CGてんこ盛り、CGの出来映え品評会と化した最近の映画界。
こう言う余分をスッキリ削ぎ落としたいい作品もあるのね。
最近のグジャグジャ説明ばかり長くて、実は大した内容じゃない映画の山からすると、大傑作!
先ずね、何の説明もないのね。男がどこから来てどんなヤツなのか。
最小限のことしか語られないの。女がどんな生い立ちでどんな夢を持っているのか?
役名もようやくあるかないか、シンプルな筋立て、小気味いい音楽、
これこれ!これなのだよ!ライアン・ゴスリングとキャリー・マリガンが目で語ります。
目で語れる役者っていないですよぉ。彼の過去の作品をチェックしなきゃいけません。
本当に切ない物語り……今時の軽薄で阿呆な若者に見せてやりたいです。


劇場を出たのはまだお昼前なんですよ……。
これって僕にしてみたら物凄く贅沢な感じがするのね。
高校生の頃は起きたら夕方だったなぁ〜ンて言うことも多々あったけれど(笑)
今は時間が勿体なくて仕方ないです。よく友人に冗談めかして、

 「もう人生半分来ちゃった!」

って言うけれど、
今の健康状態のまま残り半分を生きられる訳じゃないんものね。
人間、一生、同じ部品を使って生きるんです。どこかしらガタが来るだろうし、
いくら医療が発達しても、年を取れば取るほど身体は自由が効かなくなるじゃない?
だから、最近は、思い立ったが吉日とばかり、迷うことがなくなって来ました。
サッと決めてサッと行動する。時間だけが万人に平等って言うけれど、
それは使い方次第だものね。決して平等じゃない。
過ぎた時間は元に戻らないから……。

劇場を出てお気に入りの古着屋に行きます。ここのお兄さんとは気が合うのね(笑)
古着を嫌がる人いるけれど、僕は全然平気。平気って言うより大好きかもしれません。
春に着るブルゾンを買って画材屋へ。昔ながらの画材屋さん。
ここで仕事の道具と、趣味でやっている油絵の修復のための材料を買います。
そろそろ仕事も一段落。時間も出来ることだし、
本を読んだり趣味のあれこれをしたいじゃないですか。
この春はオークションで落とした油絵を修復して額縁を作ります。
先ずは埃塗れになっている表面を洗浄します。絵の具が剥離しやすくなっているので、
柔らかいコットンにテレピン油を湿してそっとそっと小さく円を描くように指を動かします……。
2時間くらい作業したでしょうか。随分と画面が明るく鮮明になったような気がします。
この作業についてはまた今度ゆっくりと……。

集まって来ていた猫たちと遊び、外に出てクレマチスの誘引をします。
このところの暖かさで植物の新芽がグングン伸びて来ましたね!


そうだ!今日から4月なのだ!「Apres 誕生日強化月間」と言うことで、
見ている皆さんに大きくアピールするために写真撮影です(笑)
3月の誕生日に貰った花束をドライにしたものとプレゼントの数々……。
本を貰うって本当に嬉しいものですね。マイケル・ケンナとアニー・リーボヴィッツの写真集は、
今月が誕生日の友人を、既に用意してあるプレゼントで脅し&釣ったら早速届きました(笑)
今は簡単ですよねぇ……家にいてポチポチっとすれば相手に届いちゃうんですから。
両方とも素晴らしい写真集でした。それから薔薇の名前に関する本!
編纂するの大変だったでしょうね……英語なので時間をかけてゆっくり読みたいです。

記録的な暴風雨が去り、一気に春になりました。
空気中の汚れたものが吹き飛び、何と空気の美味しいことよ!
こんな都会の真ん中で深呼吸したのはいつ以来のことでしょう……。


「Apres 誕生日強化月間」………。
薔薇の大先輩、フレグランスさまのブログで僕の薔薇を素敵に紹介して下さいました。
(このスキンは強調色にならないので上の行をクリックしてね!)
自分で作っておいてなんなんですが、接いで増やされて皆さんの手元に行くと、
何だかもう自分の薔薇じゃないみたい……成人して旅だった我が子を見るようです。
薔薇の人気は儚いです。誌面を飾る人気の薔薇でも精々、保って一年とか……。
でも、こうして手厚くして戴き、皆さんに可愛がって貰っているのは本当に有り難いです。
流行に流されない絶対的な薔薇、僕にしか作れない薔薇……。
そんな薔薇を作って行きたいと言う決意を新たにしました。

今月も映画、演劇、朗読会、可愛がっている俳優くんの日舞の発表会、
外国の赴任する大親友の送別会……等々。
行事が目白押しです。その前に早く風邪を治さないとね。
リストアップされたブログの記事のお題目もズラズラぁ〜っと溜まっています。
滋養と強壮……そんな訳で、今日は鰻を食べに行きます!


メッセージを下さった皆さん、お返事はもう少し待って下さいね。
咳が止まらないのです。落ち着いてPCに向かえません……。
時間をかけてゆっくりと、今週末くらいには返事を書けると思います。



草々

2012年4月6日


ブノワ。


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# by raindropsonroses | 2012-04-07 00:00 | 向き向きの花束。 | Trackback(1) | Comments(14)

美味礼賛……徳竹。

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正確な数って良く知りませんが、ブログを開設している人が増えました。
身近で楽しくて、しかも気軽。生活の一部になっている人も多いのではないでしょうか。
僕をはじめ、複数のブログを運営している人も少なくありません。
ツイッターやフェイスブックの台頭でこの先どうなるか興味深いものがありますが……。
そして、今やブログと切っても切り離せないのが写真!
ほぼ99%のブログが写真を使って記事をアップしていると言っても過言じゃありません。
その点からすると、カメラの普及に計り知れない貢献をしていますね。

さて、その写真……皆さんもそうだと思いますが、
ブログに使う写真には可成り気を使っていませんか?
美しくてインパクトがあって、他の誰にも撮れないような写真を選びたいものです。
特に、一つの記事に複数枚使う時にはトップに来る写真には特に気を遣います。



さぁて、ここまで書いて来て今日の写真。
ある和食処の突き出し、お通し……素敵に書くと前菜…………。
グリーンピースをお出汁で丁寧に炊いたものです……一見、地味ですよねぇ。
豪華なメイン・プレート、肉汁たっぷりのフィレ・ステーキじゃないし、
色とりどり、季節の果物もないし、華麗に飾り付けたデザートでもない。
何の変哲もないグリーンピースをお出汁で炊いたもの……緑一色。
所がね、こ・れ・が・旨・い・の・っ・!(笑)

僕の意見に賛成してくれる人は多いと思いますが、
子供の頃にグリーンピースが苦手になった人っていませんか?
学校給食の食材として使われるグリーンピース、
焼売のトッピング……マズいものの代名詞?(笑)
チョッとした彩り?あってもなくてもいい添え物的存在?

ところが!ここ「和食処 徳竹」のこの一品を食べたらグリーンピースを拝みたくなります。
グリーンピースに「さま」をお付けしてお呼びしたくなっちゃいます!(笑)
歯応えも良く、そして、ほんのり香る生姜の風味……そして、極上のお出汁!
はぁ……丼で食べたかった(笑)カウンターに並んだ全員、言葉なし。



先日のこと、オーストリアにワインの勉強に行っている友人が一時帰国しました。
大酒飲みで美食家の姐御の音頭取りで行って参りました、
茅場町にある隠れ家的存在の「和食処 徳竹」に……。
グリーンピース一つでこれだけ前振りを書いたんです(笑)
たかが緑の小さな豆つぶ一つに絶賛の言葉の嵐を降らせました。
他の料理のお味は推して想像すべし……大体そうですよね、
どれか一品だけズバ抜けて美味しい店ってないです。
何か一皿食べてみれば、大体その店の味や料理に対する姿勢が分かろうって言うものです。
ここ「和食処 徳竹」は、気の合った仲間と普段使いに、
大事な方をお連れする特別な宵に、密かに思い焦がれる意中の人と2人で……。
大袈裟ですけど、どこぞの国の国賓をお連れしても全く問題ないくらいのクオリティー。
下がりつつあるアナタの株価が急上昇すること請け合いです(笑)

この晩は気心知れていると言う事もあるし、
大酒飲みの鯨飲馬食姐御が常連と言う事もあり、
料理は迷うことなく次から次へとオーダー……皆で取り分けて和気藹々でした。
僕は料理評論家ではないので大した感想は書けないけれど、
お出汁の旨味と素材の持つ味、歯応えが程良い加減にマッチ。
どの一皿も味がシッカリと染み込んでいます。薄くなく、濃くなく程良い塩梅。
全部ではありませんし、料理名が分からなくなっちゃったものは外してありますが、
久し振りに美味しい写真を撮って来ましたのでご覧下さいね。

 焼き大根!これ・・・・・・。
        刺身の盛り合わせ。
  鳥の唐揚げ。
  鯛の白子ポン酢。
        本鰆の塩焼き。
  イイダコの姿煮。
        ローストビーフのサラダ仕立て。
        新筍の揚げ出し。
  レバーペーストの磯辺巻き。
        花山葵のおひたし。
        ポテトサラダ。
        新筍と若布の煮物。
  菜の花のからし和え。
        〆はミニしらす丼。お土産におにぎり3つ。

もう一つ、この日、目が釘付けになったのは、オーナーが料理をする姿なんです。
もうね、無駄な動きが一つもないの。一人で沢山の注文をテキパキテキパキ……。
物凄い早さで手を動かします。その動作の美しいことと来たら!
食材に向かう真剣な眼差し、熟練の業、短時間で仕上げる職人の腕と食材に対する知識……。
格好いいんですよねぇ。料理が美味しくないハズがありません。
そして、料理を引き立てる奥さまやスタッフのさりげないサービス。

僕もマメに自炊をし、必ずインスタントではなくキチンと出汁を取るのですが、
「和食処 徳竹」の極上のお出汁は真似出来ないや……もっと通う事にしようっと!
はぁ……美味しかったぁ……日本人に生まれて本当に良かったと思います。
今度は誰と行こうかな?薔薇の大先輩?可愛がっている俳優くん?
まだまだ未知の一皿が沢山あります。必ず制覇してみせる!(笑)
初めて知ったのですが、ランチもやっているそう……あぁぁ、近くで働く人が羨ましい。
そんなこんな考えながら店を後にしたのでした。


草々

2012年3月30日


ブノワ。


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# by raindropsonroses | 2012-03-30 00:00 | バベットの晩餐会。 | Trackback | Comments(16)

You Don't Bring Me Flowers……。

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バーブラ・ストライサンドとニール・ダイヤモンドのデュエット曲に、
「You Don't Bring Me Flowers」と言うのがあります。
邦題……恐ろしいほどダサイ「愛のたそがれ」(笑)

元々はニール・ダイヤモンドの曲をバーブラがカバーしました。
別々に歌っていた2人のバージョンを、
ラジオのDJだかディレクターだかが自分で編集したものをオン・エア。
それが評判を呼び大スター2人の共演が実現したそうです。


ご存じのように、僕は花を買うのが好きです。
友人の誕生日に贈ったり、友人の家にお呼ばれで行く時に持参したり……。
応援している俳優くんや、日本を代表する大女優の楽屋花として届けたり、
そして、特別に記念日と言う訳ではないけれど、
フラリと花屋に行った折りにはお気に入りの花を自分のために買ったりします。

さて、先日のこと……。
大好きな女優さんの楽屋花を頼みにカントリーハーベストに行った時、
お店のスタッフとあれこれ話をしていると、そのスタッフがフト思い出したように、

 「そう言えば、今、テレビや映画で売れて来た○○さんって、
  前にブノワ。さんが舞台公演の度に花を贈っていた人ですよねぇ?
  もういいんですか?花は贈らないんですか?」

そう……もう花は贈らないんです。

別に仲違いした訳ではないけれど、彼ももう立派に一人前の役者になりました。
風の便りに聞いたんですが、周りが騒ぐのでもう電車には乗れないそうです。
だから移動は自分で車を運転しているそう……。
ある意味でビッグになりましたね。芸能記事のゴシップの洗礼も受け、
舞台のポスターなどの扱いも主役級になって来ました。
雑誌の見出し、グラビアを飾り、表紙にもなりましたし、
色々な所で名前を見るようになりました。

彼がまだまだ駆け出しの頃は、僕が芝居を観に行ったその晩は、
どんなに遅くても電話が掛かって来て、感想やアドヴァイスを求められたものです。
ある時は手放しで褒め、またある時、悩みにくれている時は、公演が上手く行くように励まし……。
随分と濃密な時間を共有したものですが、それももうお仕舞い……。

I don't bring him flowers……anymore。


井上ひさしの「頭痛肩こり樋口一葉」の中に次のような台詞があります、

 「悪人に品切れなし!」

今はスッカリ落ちぶれているけれど、元は武家の出の稲葉 鑛(こう)が、
一葉の母、樋口多喜に借金の申し込みをしに来ます。
何でも主人が麦稿帽子作りの事業を始めたのはいいけれど、
発売当初は好評だったものの、スグに囚人たちが刑務所で作った麦稿帽子が、
タダ同然の値段でアっと言う間に街に出回り、ついには事業に失敗。
人件費がタダ同然の犯罪者が次から次へと刑務所に送り込まれて来る……。
その時の台詞でした。

芸能の世界も次から次へと新しい才能が出て来ます。
新人に品切れなし!……チョッと一瞬、見てくれはいいけれど、
よく見れば、隣りの兄ちゃん姉ちゃんみたいのばっか!(苦笑)
皆、一様にサイズも規格も口裏を合わせたように揃えられた没個性の集団……。
どこにでもゴロゴロ転がっている才能のないタレントたち。
タレントと言いながら、彼等に本当に才能があるかどうか甚だ疑問ですが(笑)
才能もないのに、ただ顔がいいだけの役者、歌はカラキシだけど事務所の力が絶大な歌手……。
有象無象のタレントがひしめく中で、自分の道を見失わず頑張って欲しいと思います。
ワイドショーを賑わさず、ハイエナ芸能記者の餌食にならないよう気を付けて欲しいです。
彼、個性と才能はありますから、あとは作品選びを大事にし、
一段一段、成功への階段を上って行って欲しいです。
初心の夢、舞台人として大成して欲しいです。


花束ですか?……もう贈りません。
そう……僕には僕を必要としてくれる人がいますから……。

写真は今年の誕生日に貰った花束……。
勿論、アレンジはカントリーハーベストの深野俊幸さん。
名前は知らないけれど、スプレー咲きの小さな小さな水仙が物凄い匂い。
気分は一気に春、そして、誕生日強化月間は続きます(笑)


草々

2012年3月25日


ブノワ。


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# by raindropsonroses | 2012-03-25 00:00 | 向き向きの花束。 | Trackback | Comments(16)

素晴らしい哉、我が人生!

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雨まじりの愚図ついた日曜日、皆さん、如何お過ごしですか。
今年は本当に寒いですねぇ……これでちゃんと薔薇は咲くのだろうか……。
真面目な話し、チョッと心配になっちゃいます。

さてさて、チョッと週末のことなどを……。
一昨年に独立してからこの方、スケジュール的に大分楽になりました。
一日、目一杯働かなくてもいいのが何よりも嬉しいです。
早く終わればそれでOK。作業の時間なんて熟練すれば日に日に早くなるものね(笑)
時間的に早くなり、技術的にはさらに高度になる……いいこと尽くしです。
映画や芝居、長い旅行はまだチョッと無理だけど、平日だろうと自由に予定が立てられます。
予定した日にはなるべく仕事が入らないように段取りをし……。
年度末で怒濤のように押し寄せて来る仕事をあっちへ振り分けこっちへ振り分け、
なるべく仕事が入らないようにします.お陰で丸々一日のオフ!



朝からは金曜日に公開になった最愛のメリル・ストリープの、
「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」を観に行きます。
夜は大好きな麻実れいの「サド侯爵夫人」の2度目の観劇だったんですが、
昨日を逃すといつ観に行けるか分からないので、思い立ったが吉日ね。
2度目の「サド侯爵夫人」……昨日は何と15人の大所帯でした(笑)
引率の旗を作ろうかと真面目に思ったもの(笑)

「サド侯爵夫人」と「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」の感想は日を改めるとして、
人生、同じ時期に生まれ、ズゥ〜っと応援している大女優2人の最新作を観られる喜び。
最新作を心待ちにする楽しみは格別なものがあります。
大女優と言う言葉ではチョッとお2人のスケールには小さ過ぎますね。
まさに映画史、演劇史に燦然と輝く偉大な女優。
ただただ芸歴が長いだけのナンチャって大女優や、
テレビの2時間ドラマの主役をチョッとやっただけのお恥ずかし大女優とは訳が違います。
スター、お星さまは太陽の光を浴びて輝くのだけれど、
メリル・ストリープ、麻実れい……2人とも自らが光を放つ巨星です。

一日の内にその二人の素晴しい作品に触れ、
三島由紀夫の溢れんばかりの美しい言葉に触れる喜びは何ものにも代えられません。
映画は一人で行きましたけれど、夜の観劇は僕の素晴らしい友人たちと一緒。
何しろ15人です。バラバラでいいからとなるべく前の方に取って戴いたチケット。
2人、3人、4人、3人……幾つかのグループに別れての鑑賞です。
僕ね、こう言う時は適当に席を割り振ったりしないんです。
なるべく初めて同士を隣にしたり、シャイな人の隣には面倒見のいい人を座らせたり……。
僕の大事な友人たちです。初めの切っ掛けは僕が作るにしても、
僕抜きでも皆が仲良くなって欲しいから……お膳立てくらいはするんです。

圧倒的な言葉の洪水、三島由紀夫の美しい世界に触れた後は、
劇場近くのイタリアンに場所を移して遅い食事になります。
何しろ15人の大所帯です.行き当りばったりって言う訳には行きませんね。
4人くらいならどうにかなる事もあるけれど、そこはキッチリと予約します。
テーブルを囲んでワイワイがやがや、美味しい料理に舌鼓を打ち、
「サド侯爵夫人」の感想や、女優陣の素晴らしさに会話の花が咲きます。
離れた所から聞こえて来る「ブノワ。さん・・・。」の声……。
ハイハイ、どうぞ僕を肴にして盛り上がって下さい(笑)
僕が切っ掛けで人と人の素晴らしい化学変化が起きますように!

そうそう、観劇中、休憩時間に飛び込んで来た嬉しいニュース!
まだここでお話しする訳には行かないんですが、ブノワ。さん、欣喜雀躍、狂喜乱舞ね(笑)
今までの人生、真面目にやって来たご褒美?人に誠実に対して来た証?
随分前から懸案だったことが無事に解決してホッと胸をなで下ろすと共に、
新しい展開に向けて背筋をピンと伸びるのでした。



今日の写真はカトリーヌ近影。
僕の生活はカトリーヌのせいでスッカリ一変してしまいました。
この日も朝一番で映画を観に出掛けて、一旦、家に帰りました。
そう、カトリーヌに晩ご飯をあげなければいけないから……。
大盛りの出しっ放しはイヤなんです。他の猫が食べに来る可能性もありますしね。
それから食べたお皿を下げてから出掛けたいんです。
季節が良くなると蟻んこやナメクジが集るから。
ご飯は決まった時間にあげたいと言うのもあります。
だから翌日が休みでも、どんなに疲れていても朝の4時には起床してご飯をあげます。
僕の生活から「昼までゆっくりと……。」なくなってしまいました(苦笑)

仕方なく家を空ける場合を抜かして、ほぼ、毎日、夕方には一回帰るようにしています。
丸一日、出掛けると言うことは稀になって来ました。必ず、一回帰ります。
最初はチョッと面倒臭いとも思ったんですが、それが外猫の面倒を見ると言うこと、
カトリーヌに触れ、最後まで生活を共にすると誓ったからには当たり前です。
カトリーヌ、最近ますます甘えん坊になって来ました(笑)
もう僕の周りをチョロチョロチョロチョロ……近所の人も思わず笑うほど。

素晴らしい女優の演技に触れ、同じ時間を共有し、空気を吸う……。
大事な友人達に囲まれて和気藹々とした食事の時間を過ごす……。
嬉しいニュースも飛び込み、カトリーヌやウチの猫たちに頼りにされ……。


素晴らしい哉、わが人生!です……(笑)


草々

2012年3月18日


ブノワ。


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掟を破って……ミレニアム/ドランゴン・タトゥーの女。

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突っ込まないで下さいね!

何がって、掟を破ったのですよ!自らに課した掟を。
三島由紀夫の大傑作戯曲「鹿鳴館」の影山朝子じゃないけれど、
自ら作った掟を破るのは並大抵のことじゃありません。
何を大袈裟なって、僕ね、映画は映画館で観る、
絶対にビデオやDVDでおウチ鑑賞はしない主義だったのです。

破ってしまいました。自らに課した掟を……。
もうね、いてもたってもいられなかったのね(笑)
何がって、先日、ハリウッドのリメイク版「ドラゴンタトゥーの女」を観たでしょう?
そうしたらオリジナル、スエーデン版の「ミレニアム・ドラゴンタトゥーの女」が、
観たくて、観たくて、観たくて仕方なくなっちゃったの。
都合良く名画座ではやっていませんもんね……。
とうとう我慢しきれなくなって「TSUTAYA」の会員になってしまいました(笑)


パチパチパチパチパチパチ!
凄いですね、ハリウッドのリメイク版!デヴィッド・フィンチャー恐るべし。
オリジナル、リメイク版を巻き込んで喧々囂々の賛否両論が繰り広げられているけれど、
僕は諸手を挙げてデヴィッド・フィンチャー版に1票を投じます。
はははぁとルーニー・マーラ嬢のリスベット・サランデルにひれ伏します。
原作のリスベットを良くぞあそこまで体現したと思います。
小さい頃から社会に男に虐げられ続けて来たリスベット・サランデル。
人との付き合いが上手く出来ず、小さく影のように社会の片隅で生きるリスベット。
一見、小さくてか弱い女が爆発する時に漲る狂気を良く表現しました。
僕がフィンチャー版に1票を投じる一番大きな理由は、
全編を通して彼のスタイルと美意識が貫かれていたからに他なりません。
膨大な原作をよくぞ自分の色に染め上げたと思います。

だからと言って、スエーデンのオリジナル版を全く否定している訳ではありません。
僕達ってスエーデンのことについては殆ど何も知らないと言っても過言ではありませんよね。
理想的な経済と福祉のありようを持った国(どうやら実態は怪しいらしいけれど……。)
それから一昔前には、性的に開放された国と言う印象がありました。
僕等映画ファンからすると、伝説のグレタ・ガルボ、イングリッド・バーグマン、
大監督のイングマール・ベルイマンの国……あとABBA!と言う印象しかありません。

おそらく、原作を読み、自国の事情に明るいスエーデンの国民は、
オリジナル版の「ドラゴンタトゥーの女」を絶賛するでしょう。
僕は、それを踏まえて果敢にリメイクに挑戦したフィンチャー版が好き。
キャスティングも申し分ないと思っています。
オリジナル版を使い込まれた鉈、力任せにぶった切る鉈に例えると、
リメイク版は良く研がれた日本刀の切れ味を感じます。
オリジナル版は肉や野菜がごった煮になった郷土料理のスープ、
リメイク版は洗練された一流料理店のコンソメスープか……。

ストーリーが入り組んでいて良く分からないのはどっちも一緒。
どちらのバージョンにもゴッソリ出番を削られたキャラクターがあり、
大きく、小さく原作を変更した部分も多々あります。
どちらも一長一短、改めて原作の映画化の難しさを感じましたが、
もしかしたら友人を誘ってもう一回観に行くかもしれん。


草々

2012年3月10日


ブノワ。


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真に価値のあるもの。

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真夏も8月15日のお盆を過ぎたら長袖を着たい……。
春先は3月に入ったらなるべくダウンはやめたい……。
お洒落するには暑さ寒さは当たり前……の、主義なんですが、
あまりの寒さにシッカリと厚着をして出掛けた今日、日曜日。

いそいそと、小走りになるのを押さえつつ、
朝の8時20分には有楽町の国際フォーラムで開催されている、
「大江戸骨董市」の会場に着いていました。
この日、出掛けた訳は、先日、ひょんなことから知り合いになった、
仙台の素敵なアンティーク・ショップの方に案内を戴いたからなんです。
少し前に、素晴しい作品を作る女性の紹介で知り合ったのですが、
その時、連絡先の交換をし、再会を約束したのでした。

今回、オーナーのSさんとお話しをさせて戴き驚いたのは、
パリでは同じアンティーク・ショップに通っていたんです(笑)
モランディがお好きだったり、結構、共通点があるのかもしれません。
中旬にはフランスに買い付けに行かれるとか……。
暖かくなったら仙台の店に1度、伺わなければ……そんな風に思っています。
素晴らしいアンティークの山を目の前に、
帰って来れなくなるかもしれませんけどね(笑)



さて、後ろ髪を引かれつつ、その足で表参道に向かいます。
そう、初日を間近に控えた大女優に楽屋花をお送りするためです。
お気に入りの「Country Harvest」で暫し春の花を楽しみます。
今回の役柄に合った花、それともイメージを覆す意表をつく花にするか……。
あれこれ考えながら花を選ぶのもまた楽しいです。
自分のためにも少し花を買ってみました。春らしい明るい彩りの花……。
たまにはいいもんですね、普段、頑張っているご褒美です。

以前、表参道の骨董通りに9ヶ月間だけ勤めていたことをお話ししましたが、
その時に自分の足で見付けた隠れ家的珈琲店に寄ってみます。
折角、出て来たんですもんね。直行、直帰は勿体ないです。
この時点でまだ昼の12時!なんて言う贅沢な時間の使い方!(笑)
店内のいつもながらの落ち着いた雰囲気、壁を飾る洗練された絵画、
そして、丁寧にいれられた美味しい珈琲に舌鼓です。
余程、寒かったのか、大きな器を両手で包み込むように持っても、
手の感覚がありません。ジンワリと伝わって来る珈琲の温もり……。
嬉しくなったのは、ミルク・コーヒーと共に出された小さなスプーンがのったお皿。
2箇所、小指の先程の欠けがあったんですが、綺麗に金継ぎで修復されていました。
物を大事にする心……それは朝方、親切にして下さったSさんにも通じます。
真新しいお皿もいいけれど、そうやって大事に金継ぎを施されたお皿は、
使う者の愛情と真心が籠められて、一段と景色が良くなります。
中島誠之助さんがよく仰言る「景色がいい」……何となく分かるような気がします。

テーブルの上には、今、読みかけの推理小説。
隣りでは一生懸命に書き物をしている女性、反対側には若い男の子。
髪の毛に珈琲を焙煎する匂いが移り、窓からは薄曇りの弱い光線……。
春間近のチョッとした贅沢な時間を過ごすことが出来ました。

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今日の写真はSさんに譲って戴いたアンティークの額縁2点と黒い蓋付きの缶2個。
カントリーハーベストで自分のために買った春の花々。
1枚目の写真は骨董市の寒空を映す小さな額縁の数々と古文書……。
先日、購入の大人のオモチャで撮ってみました(笑)


アンティーク、骨董と一口に言うけれど、
真に価値のある物を見極める目、知識、教養、選択するセンスが大事です。
一般にアンティークは時代が100年ないとダメだと言われているけれど、
100年なくても今の日本の住宅事情に合った物を選ぶ、
フレキシブルな感性も大事なんですよね……なかなか難しいですけど。
センスが良くて信頼が置ける店はなかなか少ないです。
いいお店、オーナーに出会えて本当に良かったと思います。


草々

2012年3月4日


ブノワ。


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大人のオモチャ。

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ハイハイ、今日のタイトルを読んでドキドキしちゃったそこのアナタ!
ダメですよ……早とちりしちゃ!ここは上品なブログなんですから(笑)
ホラホラ、今日のタイトルを読んで赤面しちゃったそこのキミ!
まだウブだなぁ……ここは美しい物に関するブログなの。
あらあら、今日のタイトルを読んで心臓がバクバクして来ちゃったそこのお母さん、
イヤだなぁ……最後まで記事を読んでね(笑)


ってな訳で、久し振りに買いました、大人のオモチャ!(笑)
エッ?何、何?そのオモチャとは一体何だ?
ハイハイ、そのオモチャとはデジタル・カメラのことです(笑)
カメラなんて買ったのは何年振りでしょうねぇ……。
僕ね、写真を撮るのは大好きですが、カメラってあんまり興味ないのね。
カメラに限らずオーディオ、家電製品などの機械類、
新しいものには全く興味なし。だから買う時にはその時に買える一番いい物を買います。
そして、その買った物をジックリと長年に渡って使う……それが僕のやり方。
壊れたら修理してとことん使う……それが僕の主義。
今使っているデジタル一眼レフもフィルム一眼レフも気に入っています。
値段は結構、高かったけれど、そこそこ使いこなしていると自負しています。

所が、先日、薔薇のマダムたちとお茶をしている時に見ちゃったんです。
いつも買っている「BRUTUS」だったか「Pen」の広告を……。
広告って大事ですよねぇ……買う気になるかならないか広告次第って言う事もありますからね。
とっくに旬が過ぎたお魚の名前の歌姫や、足の短いジャニーズのアイドルなど、
嫌いな芸能人が宣伝しているのもイヤだし……。
探すのが面倒臭いのでどっちの雑誌かハッキリしないんですが、
その広告を見て実物を見ないままに購入を決定(笑)
何でも限定3000台って言うのも危険な撒き餌、
限定版、稀少、先着順、数に限りあり……何と耳に甘く響くことよ!
甘い言葉の罠に、まんまと見事に引っ掛かってしまいました(笑)

僕、元々、コンパクト・デジタル・カメラって信用していないのね。
例えて言うのなら、安いラジカセで聴く音楽みたいなものでしょう?
ガンガン派手に聞こえるけれど、実は、それ程、音質は良くない。
一見、ハッキリクッキリ見応えがあるけれど、
実は銭湯の背景に描かれているモザイクの富士山のように肌理が粗い。
それに較べて、一眼レフのデジタル・カメラは、
真空管といいスピーカーで聞く極上のクラシックのようでもあり、
最高級の和紙に描かれた雪舟の墨絵のようでもあり……。
大体が、最近はそこそこ画質的に迫って来てはいますが、
デジタル・一眼レフカメラはフィルム・カメラには到底及ばないのです。
さらにコンパクト・デジタル・カメラと来た日には……です。

さて、では、何故、新しいコンパクト・デジタル・カメラを買いたくなったかと言うと……。
カメラについている機能、アート・フィルターって言うのが気になったから。

(1)ポップアート
(2)ファンタジックフォーカス
(3)ラフモノクローム
(4)トイフォト
(5)ジオラマ
(6)ドラマチックトーン

通常の撮影の他に、以上の6つのフィルターが付いています。
早速、試しに撮ってみましたのでチョッと見て下さいね。
被写体は花の時期ではないので、ウチにあったドライ・フラワー、
ラナンキュラス、アネモネ等をセットしてみました。
いいかな、こんな感じで……。

       先ずは僕が通常使うシャッタースピード優先で普通に1枚。
       この1枚目の色調を基本にして他の写真と見比べてみて下さいね。

       (1)ポップアート
          何だか凄く明るく華やかになりますが、
          正確な色を重んずる植物は撮れませんね。旅先とかで活躍しそう。

       (2)ファンタジックフォーカス
          誰ですか?これでポートレートを撮って欲しいって言っているのは?(笑)

       (3)ラフモノクローム
          これ、微妙ですね……「犬神家の一族」思い出しちゃった(笑)
          お、お、お、オマエは一体誰!

       (4)トイフォト
          皆さん、トイフォトって知っていますか?
          ホラ、箱に針で穴を開けて中のフィルムに露光する簡易カメラ。
          周りがボンヤリ黒っぽくなる所を再現しています……なかなかいいかも。

       (5)ジオラマ
          一時期、流行りましたね。
          俯瞰で撮った写真の極々一点だけにピントが合っている写真。
          僕が使った被写体では効果薄、矢張り、広々とした高い所から撮るべき。
          スカイツリーの展望台か……(笑)

       (6)ドラマチックトーン
          これ、一番、気になっていました。サンプルの写真が非常に上手かったら。
          墨(ブラック)を強調した凝った画面になりそうです。
          曇天の風景とかに活躍しそうです。外国旅行向きかな?


結局、どう画面を作り込むかは自分次第ですね。
カメラに頼ってはダメで、光の捉え方、構図、テーマの絞り込み……。
写真芸術も一筋縄では行きません。早くカメラに慣れなくてはいけません。


1枚目の大きな写真は、昨日伺った瀟洒なお宅のテーブルの上のラナンキュラス。
一眼レフカメラに較べて軽くて小さいカメラにまだまだ慣れません。


最後に、書き忘れる所でしたが、買ったカメラは「オリンパス XZ-1」
電子ビューファインダーと自動開閉レンズキャップが付いたプレミアムキットです。


追記…………。
本日、米国アカデミー賞が発表されました。
最愛のメリル・ストリープが見事に主演女優賞を獲得です!
かれこれ35年間も彼女を応援し、恋い焦がれ、自他共に認める世界一の大ファン。
今日は昼から気持ち良くシャンパンが飲めました(笑)
映画「マーガレット・サッチャー/鉄の女の涙」の公開は3月16日です。
勿論、初日の初回に観に行く予定にしています。
心の底からおめでとう!あなたのファンでいることを誇りに思います!
そしてあなたと同じ時代に生きられる喜びを噛みしめています!



草々

2012年2月28日


ブノワ。


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# by raindropsonroses | 2012-02-28 00:00 | 私はカメラ。 | Trackback | Comments(23)

釣った魚。

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昔の人は本当にいい事を言いました。
いいことって言うか、的を得たこと、格言だったり四字熟語だったりが多いですね。
今の滅茶苦茶な日本語では新しい格言も熟語も出来ないような気がします。

さて、今日の記事のお題「釣った魚」ですが、
またまた落語の話しかいって突っ込まないで下さいね(笑)
僕が保護をしたキクちゃんとこうちゃんにエサ(このいい方嫌い!)
ご飯をあげていないと言う訳ではありません。
釣られた魚は僕(笑)キクちゃんこうちゃんが保護を切っ掛けに、
全く触らせてくれなくなっちゃったんです(笑)
温かいおウチとお腹一杯のご飯……でも、触らせてやんない!そんな感じ(笑)
こうちゃんなんかあれだけ触り放題だったのにねぇ(苦笑)

実はキクちゃんは保護してから既に9回の脱獄……凄いでしょう?
思わず脱獄って書いたけれど、ウチは天国で監獄じゃないんだけどなぁ……。
そんなに外がいいかい?とも思うのだけれど、
脱出するごとに長くなる捕獲までのインターバル。
即日確保が3日になり、5日になり、1週間になり……。
年末年始に脱獄していた頃は10日も外をほっつき歩いていました。
そのクセ御飯時には一際大きな声でご飯をご所望(苦笑)

所が、つい先だって、9回目の脱出の時のこと、
僕、キクちゃんの脱出は早朝に気付いたのね。
朝の4時に目が覚めたら床一面に猫の足跡……?????
泥んこの乾いた足跡が床一面にビッシリ……ペタペタペタペタペタ(笑)
白く乾いちゃって……でも、その時はまだ気付かなかったのね。
その足跡の中に最新の乾いていない濡れた足あとが……。
そこでハタと思った訳。浴室は閉め切ってあるのに足が濡れるっておかしいものね。
その朝は前の晩からしとしと雨が降っていました。外から入って来る雨の匂い……。
ダァッと飛び起きて猫の点呼です(笑)朝子、お園、きん、小芳、チヨちゃん……。
あっ!こうちゃんもいる……脱獄囚はキクちゃん一匹でした……ほっ!
おそらく、こうちゃんが出たり入ったりを繰り返して足跡を付けたのでしょう。
他の子たちは爆睡か、出ても臆病だからそんなに遠くには行かないハズ。
キクちゃんは出たら最後、絶対に入っては来ないから、
そのことを鑑みるに、こうちゃんは既に家猫になったと言うことですね。
玄関ドアが開いていたのに外に出なかったんだから。

9回目のその時、キクは翌朝にとっ掴まりました(笑)
何故そんなに早く?実はですねぇ、ご飯の時に鰹節で馴らしつつあるんですよ。
手の平の鰹節を乗せてこうちゃんとキクちゃんにあげるんです。
2匹は寄って来て食べるでしょう?その時に咽や頭をそっと撫でるんです。
こうちゃんはスグに逃げますが、キクちゃんは自分から頭をスリスリするようになりました。

そんな訳で、脱出したその翌朝に無事、捕獲。
こうちゃんとキクちゃん、僕に慣れてくれるのかしらン?

今日の写真は こうちゃん&キクちゃん近影。
僕が何かしていると、こうして傍でジィ〜っと僕を見つめています。
こうして往年のザ・ピーナッツみたいなポーズで(古い?)
「この髭オヤジ!」と思っているのかもしれませんね(笑)
慣れるまで長丁場になりそうです。でも大丈夫、
薔薇と付き合うようになってから気長になったから(笑)


草々

2012年2月26日


ブノワ。


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熊五郎と八五郎。

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自分でも不思議に思う事があります。
これだけ映画、演劇、クラシックが好きなのに、
何故か今まで縁のなかった芸術が幾つかあります。
クラシックのジャンルで言うと声楽、オペラ、ピアノ。
演劇で言うとミュージカル、宝塚、歌舞伎……つくずく縁なんだって思います。

さて、春を思わせる先日のうららかな日曜日、
大食漢&大酒飲みで心優しい姐御に誘われて落語に行って来ました。
この姐御、今でこそ大の仲良しですが、初対面は非常に感じが悪かったんです。
ツンと取り澄まして取りつく島もない感じ……典型的なイヤぁ〜な女!(笑)
エッ?僕ですか?勿論、僕はフレンドリーに接していましたよ。
だから不機嫌な顔を向けられる理由が全く分かりませんでした。
今にして思うと、共通の親友(世にも奇妙奇天烈で偏屈な変わり者)がいるんですけど、
僕がその友人の友達と言うことで色眼鏡で見ていたんじゃないかなぁ……って。

まぁ、そんなこんなも今にしてみれば楽しい想い出話し。
初対面の友人に姐御を紹介する時に必ずこのエピソードを話します(笑)
その姐御に誘われたんです。落語に行かないかって。
あのね!落語に行かないかってそれって明後日じゃないの?
幾ら何でもこの多忙なブノワ。さんを誘うのに明後日の予定伺いはないでしょう?(笑)
でもね、偶然、空いていたんですよ(笑)
なかなかない機会ですからね。勿論、行って来ました。
メンバーは姐御と僕、僕の26年来の親友と可愛がっているハンサム俳優くん、
因業でゴツい役をいとも簡単にこなす、実はおしとやかで美しい女優さんの5人。
会場はお江戸日本橋亭、無限落語の会でした。演目は……。


 三遊亭天どん「公園の決闘」
 柳家小ゑん「アセチレン」
 三遊亭白鳥「もし寄席の席亭がドラッガーの『マネジメント』を読んだら」
 春風亭百栄「バイオレンス・スコ」
 三遊亭円丈「ムービー落語『タイタニック』」


凄く面白かったです。言葉一つ、話芸で全てを表現する巧みさ。
特別にセットがある訳でもない、小道具は扇子と手ぬぐいくらい。
言葉一つで、表情で、声色でガラッと性格を演じ分ける文字通りの話芸。
チョッと面白く感じました。また機会があったら聴きに行きたいです。

当日のトリを勤めた円丈師匠のムービー落語「タイタニック」……。
このところ映画館で見る予告編などでチョッと思う所もあり、
何ともタイムリーな演目に、ブノワ。さんムラムラと創作意欲が沸き上がり(笑)
即席でナンチャって落語を書いてみました。
落語の知識ゼロ、江戸の風物に全く疎い浜っ子のブノワ。さんが、
ダァ〜っと30分で一気に書いたショートショートです。

と、ここでやおら羽織を脱ぐブノワ。……。

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 熊 「おや、そこに行くのは八っつあん。久しぶりじゃないか。
    どうしたんだい、そんなに息急き切って。」
 八 「あいや、熊さん、元気かい?魚屋の徳さんの葬式以来じゃねぇか。」
 熊 「そうそう、月日が経つのは早いねぇ……今日は何かい、昼の日中から吉原通いかい?」
 八 「いやだよ熊さん。こんなにお天道さま高いのにさ。
    熊さんこそ大工の仕事はどうしたんだい。
    その様子じゃ、昨夜、飲んだくれてズル休みってとこだな(笑)
    やぁね、おいらはさ、ウチの奴が熱出しちまってさ。
    これから一っ走り門前仲町の良庵先生の所に薬を貰いに行くんでさぁ。」
 熊 「そら大変だ。お梅さんは身体丈夫なのに珍しいじゃないか。」
 八 「そうなんで。ウチの奴、お多福でお勝ち面子だけど身体だけは丈夫だっつーのに、
    何でもこの前、隣のお菊と連れ立って、今、流行の絵双紙見物とやらに洒落込んで、
    見事に風邪貰って来やがったんで。」
 熊 「ほう、絵双紙ってかい?役者狂いはもういいのかい?(笑)
    もっともお梅さんは新しもの好きだからねぇ。」
 八 「かぁ〜っ!今、流行の森雪之丞だろう?あんな色白の優男!……って、そうじゃなくって、
    熊さん、知ってるかい?前にこのお江戸で流行った絵双紙の『鯛と肉』……。
    ほら、矢切で真新しい渡し船が大風で沈没しちゃう話し……。」
 熊 「はいはいはい、満員だった客が沢山お陀仏になった奴……。」
 八 「そう!その絵双紙が何でも飛び出す絵双紙になって、
    鈴木さまのお屋敷の前の広場にやって来たんでさぁ。」
 熊 「何だい、その飛び出す絵双紙ってぇのは。」
 八 「いやね、何でも色ガラスの入った眼鏡をかけて見ると絵が飛び出すそうなんで。」
 熊 「おぃおぃ、八っつあん、人を色眼鏡で見ちゃいけないよ。」
 八 「うんにゃ、見るのは絵双紙だよ。絵が不思議なことにビュ〜んと飛び出すらしい。」
 熊 「ふぅ〜ん、そりゃぁ一体どんな絡繰りだい?おいらにはチンプンカンプンだねぇ……。
    で、お前さんはもう見たのかい?」
 八 「だからさ、酒、一升、用意して待っていたんだけどよ、
    ウチのお多福に様子を見に行かせたらこの始末でさぁ。」
 熊 「ふぅ〜ん、しかしイヤな世の中になったもんだねぇ。
    皆、物事の本質をいとも簡単に忘れちまって、新しいものに群がっちまってさ。」
 八 「熊さんよ、『鯛と肉』だけじゃないんだぜ。
    これも随分と前に流行った『須田魚之図・其の一』も、
    飛び出す絵双紙になってやって来るって話だぜ。」
 熊 「それってあれだろ?薄気味の悪いもののけや赤毛の異人がドンパチやる合戦ものだろ?
    おぉ、イヤだイヤだ。世も末だねぇ……そんなもの見たかねぇ。」
 八 「古いのにあれこれくっ付け焼き直したモンなんか見たかないよねぇ。」
 熊 「そうよ、そんなヒマあったら新しいもの作りゃぁいいんだ。
    しかし、皆、必死だね、金儲け。おぉ、金の亡者!大判小判、大好きと来たぜ。
    金の亡者は大家の彦兵衛だけかと思ったのに、おぉイヤだイヤだ。」
 八 「本当だよ。俺たち江戸っ子は宵越しの金は持たねぇってね。」
 熊 「そう!金勘定ばかりしてたんじゃ人生詰まらねぇよ。
    第一、貯め込んだってよ、あの世に金持って行けやしねぇもんな。」
 八 「それによ、『須田魚の図』は其の四、其の五、其の六がいいのよ。」
 熊 「そう!其の一、其の二、其の三は駄作だね。ああ言うの絵空ごとってんだ。
    特にいいのは其の五。ありゃ絵双紙の歴史はじまって以来の傑作と来たもんだ。」
 八 「良く言った熊さん!
    おらぁ、其の四の最後で見せ物小屋の桟敷から転げ落ちそうになったぜ。」
 熊 「そう、ここここ!おつむ使って知恵絞りゃぁ何だってできんのよ。」
 八 「大体よ、何でも飛び出しゃあいいってもんじゃねぇからね。」
 熊 「そう!飛び出して当たり前なのは鉄砲玉と、
    ビックリした時の目の玉と相場は決まってらぁ。」
 八 「あは!熊さん、あとハトが喰らった豆鉄砲(笑)
    初めっから飛び出しているのは業突く張り大家の彦兵衛のビックリ眼!」
 熊 「良く言った!も一つ、裏の池の出目金と来た。
    あと隣りの孫兵衛の嬶(かかあ)のデベソ!」
 八 「富くじの一つでも当たれば目玉も飛び出そうってもんだけどさ。」
 熊 「ないない!八っつあん、世の中そんなに甘くない。」
 八 「そうそう!飛び出しちゃいけねぇのは往来と相場が決まってらぁ。」
 熊 「おうよ!飛び出したら大八車に轢かれちまうぜ。
    飛び出したまま帰って来なくていいのは、厄介払いしたい手前の嬶と相場が決まってらぁ。」
 八 「おっ!熊さん良く言った!嬶と畳は新しい方がいいってね。」
 熊 「そうそう!厄介払いしたい古女房、嗚呼、突きつけたや三行半って!
    あはははははははははははははははは!」
 八 「あはははははははははははははははは!」


お後が宜しいようで……。


草々

2012年2月23日


ブノワ。


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# by raindropsonroses | 2012-02-23 00:00 | 天井桟敷の人々。 | Trackback | Comments(14)

出土(笑)

………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………

 「はぁ…………グッタリ。」

一年以上振りに大掃除をしました。
何故ならって、明日、大の親友夫妻が遊びに来るから。
本当は、僕のウチで腕に寄りかけてご飯を作り、お持て成ししたいんですが、
何しろ約2年間全く段ボールが片付かず、とても人さまをお呼びする状態じゃないから、
夕方、ウチで軽く一杯やってから近所の焼肉屋に行く予定です。

しかし……凄い事になっています(笑)
いえいえ、決して僕が片付けられない男って言う訳じゃないんですよ。
当たり前だけど、自分の家、部屋は綺麗な方がいいです。
引っ越しして来て、ダァ〜っと片付けしてみて気付いたの。
なんだよ、なんだよ!圧倒的に収納が少ない!
今、出ている段ボール箱、約40個は収まる場所が無いものたちなの。
もう収納はギッシリ物が詰まっているから無理……。
40個の内10個はCDがギッシリ詰まっています。
これは何れ家具屋さんに棚を作って貰って片付けるからいいとして……。
今、真面目にレンタル・ルームを借りようかって考え中です(笑)

さて、片付けたって言ったって、段ボール箱が空いた訳ではありません。
そう、皆さんお察しの通り、ズズズズぅぅぅ〜っと段ボール箱を部屋の片隅に寄せただけ!
はははははははははは……ほほほほほほほほほほ♪

でもね、一階のリビングの床が半分くらい出て来ましたよ(笑)
そう、床が出土(爆)その床の綺麗なことと来たら!(苦笑)
明日は昼過ぎに仕事から帰って来るので、出土した床に雑巾掛けします。
今やっちゃダメなんですよ。猫たちがいるから。
1日で毛だらけになっちゃいます。結構、毛だらけ、床、猫の毛だらけ。
雑巾掛けって言ったって、勿論!見えている所だけ綺麗にね!
僕、四角い部屋を丸ぁ〜るく掃く男なのです(笑)

何れはこの段ボール箱をどうにかしないといけません。
一日一個、片付ける……決めて作業すればいいんですよね。
でもねぇ、片付けるのどうのって言う前に、
連日のように届く、オークションで落札した品物や、その他の荷物、
圧倒的に届く段ボール箱の方が多いんですよね。
今やインターネットで纏めて買った猫のトイレの砂だって、
ご丁寧に段ボール箱に入っているんだもの。
それを片付けるのに精一杯……仕方ないよね?!ね?!(笑)


猫たちは我が物顔で走り回っています。
新しく広くなった運動場をフガフガ言いながら探検。
寄せたためにさらに高く積まれた段ボール箱の上でお昼寝です(笑)


 「はぁ…………猫になりたい。」


草々

2012年2月19日


ブノワ。


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# by raindropsonroses | 2012-02-19 00:00 | 猫が行方不明。 | Trackback | Comments(19)

鬼と呼ばれて。

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2月も中旬になり、巷は映画賞のニュースに湧いています。
最愛のメリル・ストリープも英国アカデミー賞をはじめ、幾つかの栄冠に輝き、
下旬の本国アカデミー賞の発表を待つばかりとなりました。

さてさて、ちょっと古くなった映画もありますが、
忘れない内に年末年始の映画の感想などをチョッと……。



 「またやっちゃった!」

これ、「インモータルズー神々の戦いー」を観終わった後の僕の台詞……。
「三銃士・王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」で大きな地雷を踏み、
それまで好調だった映画鑑賞が大きくズッコケたあと、
「ヤコブへの手紙」「ビューティフル」と感動の作品を立て続けに観て、
おぉ、これはこのまま2011年の最後まで好調を持続出来るかな?
そう思っていた矢先でした……なんと言う駄作!フィルムの無駄!(笑)
「300」は凄く面白かったので期待しちゃったんですね。
ご自慢のCGをご丁寧にスローモーションでジックリ見せてくれます。
そう、ジックリ残酷シーンをこれでもか、これでもかぁ!と大スクリーンに展開です。
もういいよ、この手の作品は食傷気味。作り手さんよ、もう少し大人になりましょう!
ドバッと盛り沢山の残酷シーンと、思わず目を覆いたくなる流血シーンの連続に、
再び奈落の底に落ちてしまったブノワ。さんでした(笑)



 「鬼っ!」

ひとしきり泣いたあと、親友は照れ隠しで僕の事をこうなじりました(笑)
親友は桁外れに涙腺が弱く、チョッとした事でも涙がこぼれます。
チョッとした事でスイッチが入っちゃうのね(笑)
この時、一緒に観ていたのは、今年の映画大豊作を願って鑑賞の新春第一弾、
ヒュー・ジャックマン主演の「リアル・スティール」です。
予告編を見た時には大して食指が動かなかったんですが、
可成りの評判の高さと、他に観たい作品がない事から今年の第1本目に選んでみました。
なかなか良かったです。涙は出ませんでしたが筋書き通りに感動させてくれる作品。
イヤな意味じゃありませんからね。程良く抑制が利いていて可成りのハイレベル。
親友は中盤からラストまで泣きっ通しでしたっけ(笑)
「なんで泣かないの?」別に泣かないからって感動していない訳じゃないのよ。
熱いものはこみ上げるけど、それが涙になるかならないかは別問題。
観客が全員、親友みたいだったら作り手はどんなに楽な事でしょう(笑)

ヒュー・ジャックマンはデビューの頃、
「ヤング・イーストウッド」と呼ばれていたのをご存知ですか?
今や彼をそんな風に呼ぶ人はいませんよね。それ程、売れっ子になりました。
売れている原因を聞かれ「オーストラリアの俳優はギャラが安いからね!」と軽口を叩く余裕。
アクションからヒューマンなものまで作品を選びません。
アカデミー賞の司会の時に世間をビックリさせた、歌って踊っての才能。
欧米の役者は凄いですね、演技が出来るのは当然で、
歌って、踊って、楽器が弾けて……本当、恐るべしです。
そうそう、彼は足が長いのも魅力の一つですね。
「ソードフィッシュ」を観た後、僕の友人(女性)が、
「あぁ、バスタオルになりたい!」とウットリしていたのを思い出します(爆)
映画を観に行って本当に良かったと思える作品は少ないです。
「リアル・スティール」はそんな数少ない中の1本、是非!



 「あり得ないっ!」

ジョシュ・デュアメルくんの大ファンである彼女は絶句しました(笑)
映画は昨年の観納めに選んだ「ニューイヤーズ・イヴ」です。
あのラストで馬車からギランギランのヒールが見えた途端に悟ったそうです。
「あり得ない、あり得ない!あんなババアとワタシのジョシュくんが!」だそうです(笑)
ジョシュ・デュアメルくんのお相手は?どの女優になるか思わせぶりなラスト。
期待したのだそうです。ハル・ベリー?……結構、いいかも。
ヒラリー・スワンクかな?……チョッとイヤだなぁ……あぁっ!スレ違っちゃった!
えぇぇぇぇぇぇ!イヤだ、イヤだぁ!もしかして!……最悪の結果だそうです(笑)

この手の作品、最近多いですね。
初めはこのテンポ、どうにかならないの?少し早すぎで付いて行けない。
そう思ったんですが、なかなかどうして、楽しい作品に仕上がっていました。
監督が誰かチェックしない僕ですが、ゲーリー・マーシャルと聞いて納得。
思う所も沢山あります。ミシェル・ファイファー……年取りましたねぇ。
すっかりおばあさんだもの。冴えない女性が夢を実現するごとに美しくなるさまは、
さすがにベテラン女優の面目躍如ですが……人気のザック・エフロンくん……小粒ね。
デ・ニーロは役者として終わってから久しいですが、相変わらずどうでもいい役者ぶり。
同世代のメリル・ストリープの変わらぬ大女優ぶりを見るとつくずく思います。
役者のキャリアって本当に分からないですね。
70年代〜80年代のデ・ニーロを知る僕等にとっては、
最近の彼の周落振りは悲しいものがあります。
矢張り、役者が商売に手を出すとロクな事ないです。
同世代のフランスのドパルデューもそう、ワインなんか作っちゃってさ。
役者稼業の方じゃ見る影ないものね……役者は役者馬鹿がいい。



 「ヤーコブ……×◯△×☆♯◇◎@♪♯×◯★※@℃&×…………。」

この何とも言えぬ郵便配達のオジさんの台詞が耳に残ります。
映画は「ヤコブへの手紙」。登場人物はほぼ3人だけ。
盲目の牧師と、その牧師の元に恩赦でやって来た元受刑者レイラ。
そして、リズム感良く件の台詞を言いながら手紙を届けに来る郵便配達のオジサン。
僕ね、こう言う映画が観たいのね。CG一切なし。そこにあるものをそのまま映し取る。
いいんですよ、CGを駆使して映画表現の可能性を極めてくれれば。
ドンパチドンパチ……あり得ない光景を大画面で見せてくれるのも映画の醍醐味だもの。
ただ、悲しいかな、CGの割合が増えれば増えるほど、
人間描写が甘くなる……これ、歴然とした事実。

美しいポプラ並木、風にそよぐ葉、降り注ぐ冷たい雨……。
老牧師と元受刑者の言葉少ないやり取りの中に、
人間が全員、心の奥底に持っている不安や希望を垣間見せてくれます。

手紙……是非、続けて行きたいツールですよね。
こう言う映画を見るにつけ、最近のSNSの軽薄さを感じずにはいられません。
人と人なんてそんなに簡単に繋がるもんじゃない!



 「自分の時はどうするのかな……。」

声にはならない独り言を言いました。
映画は「BIUTIFUL ビューティフル」……スペイン映画です。
最近、思うのね……人生そろそろ半分、最期の幕引きはどんなかなぁ……って。
突然の死って言うのも悲しいけれど、寿命を宣告されたらどうするかなぁ……って。
宵越しの金は持たず、最期に綺麗さっぱりプラマイ0がいいなぁ……って。
そんなこんな、主人公の最期に重ね合わせて観て参りました。
ハビエル・バルデム……達者ですねぇ。凄く柔軟なのね。変幻自在ですよね。
「ノーカントリー」のおかっぱなんて物凄くコワかったものね(笑)
日本の女性は彼みたいなのってあまりタプじゃないかもしれないけれど、



 「・・・・・・・・・・。」

「タンタンの大冒険・ユニコーン号の秘密」を観終わった後の友人と僕の感想です(爆)
ハァ……スピルバーグってどうしてこうなんでしょうねぇ……。
シリアス路線は兎も角、彼の子供じみた所が出るとロクな作品にならないです。
実は、タンタンがスピルバーグで映画化されると聞いた時には物凄く期待したんです。
別にタンタンは特に好きな訳ではありませんが、主演が「リトル・ダンサー」のジェイミー・ベルくん!
これはこれは!期待しちゃったんですよね。所が予告編を見て「??????????」
これって実写だよねぇ?それにしてもベルくんの面影って一体どこに?
何度か予告編を見ているうちに「これってもしかしてアニメかぁ!」……ガッカリです。
アニメを見る習慣が全くない僕にとって、声の出演って言う感覚が全くないのね。
ハイハイ、大変に良く出来ています。風になびくスノーウィの毛、
雨に濡れた船員たちのセーター……どうどう?良く描けたでしょう?
ハイハイ、CGもここまで来ましたか!凄い、凄い!でもそれがどうした!(笑)
そのCGの技術を使って一体何が描きたかったの?
スピルバーグの作品としては大コケですよね?1ヶ月もしないのに上映館一館だったもの。
続編が出来そうですが、もう絶対に行かない!お金も時間も勿体ない。

今日の写真は僕のコレクションのタンタンとスノーウィ。
これ、随分と前に親友に貰ったもので、コートとかの洋服はキチンと布地で出来ています。
塗装が少しひび割れていますが、それも経年の美、僕のお気に入りです。
そうそう、この写真、ご存知の方もいるかもしれません。
僕の大の泣き虫の親友の某SNSのアイコンになっています(笑)



ここで1つ、僕とスピルバーグの貴重なエピソードを……。
今を遡ること30年前、映画「ポルターガイスト」の公開に先駆けてスピルバーグが来日しました。
スピルバーグは監督じゃなくて制作だったんですが、様々な行事の間に、
どうせなら出来上がっている「E.T.」の試写会をしてしまおう……と、
今はなき丸の内ピカデリー(現マリオン)で盛大に催しがありました。
今でこそ「E.T.」と言うと泣く子も黙る名画ですが、
当時はタイトルを聞いても何のことかサッパリ(笑)
僕は友達(いい所のお嬢さんだった)に誘われて会場に行きました。
芋を洗うが如くの会場内、スピルバーグは新進の人気監督でしたからね。

ロビーを歩いていると、一際の人だかりがありました。
気付いてみると、僕の目の前にスピルバーグが立っていたんです(笑)
お隣には通訳でいらっしゃっていた字幕翻訳家の戸田奈津子さんが……。
僕ね、図々しく戸田さんに通訳をお願いしてスピルバーグにサインを貰ったんです。
何でしょう、もしかしたらって思っていたのかもしれませんね。
僕、「レイダース/失われた聖櫃」のパンフレットを持参していました。
ここまでは何の変哲もないファンと監督のやり取りなんですが、
スピルバーグは驚く行動に出ました……僕が差し出したパンフレットの、
ジョージ・ルーカスとスピルバーグが写った見開きのページに、
何と、自分の分とルーカスの分までサインしてくれたんです(笑)
そのルーカスを真似たサインがソックリなことと来たら!

これってチョッとお宝だと思いませんか?
スピルバーグって本当に純真ないい人なんだと思います。
何もサイン貰ったからって言うんじゃありませんからね。
ただ、その純真さが変な方に向いちゃうとロクなことにはならないんですが……。


草々

2012年2月14日


ブノワ。


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# by raindropsonroses | 2012-02-15 00:00 | 映画館へ行こう。 | Trackback(1) | Comments(8)

目からウロコの出来事。

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あれは今から何年前だったでしょう……チョッと検索しても分からないのですが、
おそらく、今から25年くらい前?今、考えてみるとバブルがとっくに弾けていて、
その余韻に人々が浮かれていた時代……。

当時、就職したての若造の僕でさえ、仕事を発注していた業者に接待を受けたりしましたもん。
鮨屋に小料理屋、料亭……生意気ですよね、まだ青二才のクセに。
毎日〜帰りはタクシーね。勿論、終電がなくなる頃まで忙しく働いてはいたんですが……。


さてさて、僕は非常に多趣味です。
矢張り、物を収集するのが特に好きみたいです。所謂、コレクター?
気に入った物は兎に角、手元に置いて愛でていたい……。
物欲?所有欲?……その精神は今でも全く変わっていません(笑)
家中に溢れる物、物、物……でも、僕は自分ではとてもいい趣味だと思っています。
折角、稼いだお金をギャンブルや酒や訳の分からないオネエちゃんに注ぎ込むよりズゥ〜っとマシ。
使ったお金は全て骨董品や絵画、オリジナルプリントの写真として手元に残っています。

……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………

さて、今日の写真……今も変わらず熱中している額縁集めの中から、
絵が入っていないものを中心に撮ってみました。
丁寧に彫刻されたもの、何層にも塗られ、それが剥がれて味になっている古い額、
欠けた部分を僕が修復して、元々の金色じゃなくてワザと深緑に塗ったものなどなど。
額縁を修復する時には、傷が全く分からないように直す時と、
直した部分がわざとハッキリ分かるように修復する時があります。

勿論、額縁ですから油絵や写真を入れてナンボです。
僕、取り敢えず鏡を入れるのは嫌いです。それは額縁、本来の用途じゃないから。
はじめに作品ありきで額縁を誂えるのもよし、はたまた額縁を買い求めてから、
その額縁に合った作品を探して買うのもよし。
ただし、この場合はサイズや縦横の比率がなかなか合わなくて苦労するんですが……。

初めにバブルの頃のことを書いたのは、
その当時、渋谷のパルコギャラリーなどて頻繁に写真展があり、
今では大御所のブルース・ウェバー、惜しまれて亡くなったハーブ・リッツ、
マイケル・ケンナ、グレッグ・ゴーマンなどのオリジナルプリントを、
薄給ながら買い求められる時代でした。初めはプリントのみで30万円〜40万円、
バブルの終焉、不景気の足音がハッキリと耳に聞こえるようになってからは、
額縁込みでその値段でした。まだまだ手軽に芸術に触れられる佳き時代……。
好い時代に生きることが出来てラッキーだったと思います。


今日のタイトルの言葉、僕の目からウロコがポロポロ落ちた出来事……それは……。
今でもハッキリ覚えているのは、パルコ・ギャラリーで開催されたブルース・ウェバー展。
普通、ギャラリーでは会場四方の壁を最大限に使って作品をディスプレーします。
所が、その時は、ほぼ一面だけを使い、大小に、そして丁寧にプリントされた先品が、
様々なデザインの額縁に入れられて飾られていました。
新しい額縁は少なく、アンティークや壊れかかったただの木の枠などに、
ブルース・ウェバー本人の手によって様々方法で作品が収められていました。
一番印象的だったのは、木枠の裏に同じ大きさのベニヤ板を貼り、
表には作品を収めた後に内寸ギリギリのガラスをはめ込み、
細い釘でガラスを木枠に打ち付けてあるものです。
これは幾つかの手製の額縁に応用しました。凄く素敵です。
自由で大胆な発想、一枚一枚の作品に合ったそれぞれのデザイン……。

僕、それまでは漠然とですけど一人の作家の個展では、
同じデザインの額縁が使われるのが当たり前だと思い込んでいました。
まさに目からウロコが落ちるとはこのこと。
この時、同時にゴールドの額縁の魅力に取りつかれた時でもあります。

以後、20数年に渡って集めた額縁の数々……。
パリの由緒正しい額縁屋、蚤の市、地方都市の寂れた骨董屋、
今はない目白のお気に入りだった額縁屋、海岸で拾って来た板で作った額縁、
フィレンツェのchieさんがやっている「OVUNQUE」の古い額縁……。
友人は「全部、掛けられるの?」と、聞きます。
…………掛けられる訳ありませんよね(笑)
いいの、それがコレクションすると言うことなんだから。

額縁は本当にいいです。小さな宇宙を切り取る矩形、
未知の世界を映し出すスクリーンを縁取る暗幕のようです……。
絵を生かすも殺すも額縁一つ。なかなかピッタリの額縁がないことも事実です。
それだからこそ面白いし、ハードルが高いからこそやりがいがあります。



最後の写真の美しいポートレート……誰だか分かりますか?
ご覧になった方も多いと思いますが、セシル・B・デミルの「十戒」で、
モーゼの妻になった羊飼いの長女を演じたイヴォンヌ・デ・カルロです。
彼女、正統派の美女なんですが、名前からも窺えるように、
この当時はわざわざエキゾチックなメイクで売っていました。
50年以上経ったプリントは見事にセピア色に変色。
この美しい写真、何と生まれ故郷の何の変哲もない、
マンガばっかり置いている古本屋のファイルの中で見付けました。
額縁は親友がパリから買って来てくれたお土産。
普通は写真にはチョッと重たいのですが、なかなか合っていると思います。


草々

2012年2月12日


ブノワ。


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リスベット・サランデル。

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「読んでから見るか、見てから読むか。」

確か角川書店の宣伝コピーでしたか。
皆さんはどっち派ですか?僕は出来れば読んでから見る方です。
主人公が映画化されてどのように描かれているか確認したいタイプなんです。
読んじゃったらストーリーが分かっちゃって面白くないでしょう?
そう言う人もいますが、僕は全然平気。
監督が原作をどう料理しているかを見るのが楽しいです。

 「原作と映画は別物だよ!」

そう声高に言う人もいます……そりゃぁそうだ。
でもね、僕は思うんです。原作を元に作っている以上、
そのファンの動員を当てにして作っている訳で、原作のファンの意見は無視出来ないし、
作家としての自分の表現をどこら辺まで曲げ、そして迎合して原作と向き合うか。
凄く面白いと思うんです。原作の映画化で成功した例は少ないですしね。
そこにこだわるならオリジナル・ストリーで勝負すればいい。
件の台詞を平然と言い放つ作家は原作を自在に料理出来る力量がないから遠吠えするんですね(笑)
原作物を映画化するには絶対に逃れられない宿命があります。



さて、この所チョッピリ惚けています……。
正月に纏め買いした「ミレニアム」シリーズ全6冊。
本当は単行本で揃えたかったんですが、一番最初が欠品で泣く泣く文庫本です。
もうね、一気ね(笑)アッと言う間に読み終わっちゃったの。
最近、これだけ集中的に読破したのは珍しいです。
思い出してみても「風と共に去りぬ」「細雪」「薔薇の名前」くらいでしょうか……。
夢中になって深夜までページをペラペラペラペラ、
前の巻が終わるとすかさず次の巻を手にしたのは。
スウェーデンの登場人物の名前が覚えにくいのにもかかわらず、
サラサラとページを捲ることが出来ました。

先ずね、映画を観たいと思ったのね。
スエーデン版のオリジナルは何故か食指が動かなかったのだけれど、
今回のハリウッドのリメイク版は主役2人が魅力的だったことと、
監督がデヴィッド・フィンチャーだったことが決め手でした。
デヴィド・フィンチャーは好きな監督なのね、スタイルがあるから。
だから先ず、映画を観る前に原作を読みたいと思った訳です。
僕、ミステリーの大ファンでもあるしね。

さて、「ミレニアム/ドラゴンタトゥーの女」の主人公、
リスベット・サランデル……近年稀に見る魅力的なヒロイン登場です。
主人公はジャーナリストのミカエル・ブルムクヴィストなんですけどね、
気が付くとリスベット・サランデルの魅力に首ったけでした。
人と、社会と全く関わり合えない孤独の天才ハッカー……。
こんなに寂しくて可愛らしくて守ってあげたい主人公がいたでしょうか?



どこで読んだのか定かではありませんが、
敬愛するメリル・ストリープの言葉に、

 「私が興味を持って演じた女性たち、後で考えてみると、
      必ずと言っていいほど精神に問題を抱えていました。」

と、言うのがありました。

映画に限らず、小説の主人公たち……。
魅力的な人物は必ずと言っていいほど人間的には問題を抱えています。
アル中だったり犯罪者だったり社会の鼻つまみだったり……。
例えばスカーレット・オハラ……絶世の美女だけど、
考えてみればあれほどイヤな女はいません。気性が激しく我儘勝手。
金のためなら妹の恋人を寝取ります。

実際は正統派の美女のルーニー・マーラがどうリスベットを演じるか?
はたまた、膨大な原作をフィンチャーがどう料理しているか?
大変に楽しみであります。映画は明日、公開!勿論、初日に駆け付ける予定です!
映画の感想はまた日を改めて今度……。
どうぞ毒吐かなくてもいいように……(笑)


草々

2012年2月9日


ブノワ。


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何と愛らしい!

………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………

 とととととととととととととととと…………。

仕事でクッタクタになり、
家から4ブロックほど離れた駐車場の辺りまで帰って来ると、
僕の左後ろの方から、どこからともなく黒い影が走り寄って来ました。
その影は僕の前を斜めに横切り、1メートルほど先でこちらを振り返り一声……。

 「なぁなぁ!」

 「?????…………カトリーヌ?」

猫の行動半径は可成り広いと言われていますが、
カトリーヌったらこんな所まで進出していたか……。
カトリーヌは僕の1メートル先をチョロチョロ走り、暫し立ち止まって振り返り、

 「なぁなぁ!」

と、一声、小さく鳴いては走り出し、また立ち止まって後ろを振り向いて、

 「なぁなぁ!」

これを翻訳すると、

 「ひげオヤジ、帰って来たな!メシっ!メシっ!」

なんだと思いますが(笑)カトリーヌに誘われてのご帰宅です。
カトリーヌの面倒を見るようになってかれこれ1年……。
まぁ、これほど懐いて来るとは夢にも思いませんでした。

しかし、人間の足音なんてどれも似たようなものなのにね。
履く靴だって毎日違う訳だし……どうして僕が帰って来たって分かるのかなぁ?
歩くリズム?それともどこかで見張っている?(笑)
お出迎えが嬉しくて嬉しくて、毎日〜期待しちゃっている僕がいます。

反対に、仕事に行く時はカトリーヌが行動範囲ギリギリ、
自分の縄張りの一番端っこまでお見送りしてくれます。
チョロチョロチョロチョロ……3ブロックくらい僕の後ろをくっ付いて来ます。
振り向くと立ち止まってこっちを見ているカトリーヌ。
手招きするとチョロチョロチョロチョロこっちに走って来ます。
縄張りギリギリでピタリと立ち止まり、僕の後ろ姿めがけて、

 「にゃぁ!!!!!」

これ、結構、大きな声で鳴くんです(笑)最初はビックリして振り向いちゃった。
疲れちゃって夕飯の支度が面倒臭くて近所の中華に夕飯を食べに行く時もそう。
自分の縄張りギリギリまでくっ付いて来て大きな声で一声鳴きます。

 「にゃぁ!!!!!」

カトリーヌ、本当に可愛いです。
ブラッシング、爪切り……何でもござれです(笑)
毎日必ず抱っこしてあげて身体中を撫でてあげます。



写真は、先週、撮ったカトリーヌ近影。
心配した額の大きな傷2つも完全に癒え、毛も生え揃いました。
ハァ……ハゲリーヌにならなくって良かった良かった(笑)
毎日、朝夕に抗生物質を塗ってあげた甲斐があったと言うもんです。
しかし、何だか猫のシルエットじゃありませんねぇ……。
くびれ一切なし!(笑)黒いトトロ?


カトリーヌ……近所の家猫として生まれるも虐待されて脱出を繰り返し、
僕の家の周りに住みつき、出産を繰り返し、昨年、僕の飼い猫になる……。
未だ、家の中に入れてあげられないけど、タップリの愛情を君に!

今、漠然とですけど、カトリーヌを家に入れられないかと模索している最中です。


草々

2012年2月5日


ブノワ。


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誘われて誘われて……思案中。

………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………

このところブログに関してチョッと気になっている事があります。
ブログをやっている友人達にも確認してみました。
秋くらいからでしょうか……アクセス数が目に見えて減って来ているんです。
友人達も気付いていたようで、大きく頷いていましたっけ……。
ヒドい人で全盛期の約半分。僕はそれ程でもないけれど、
一番多かった時の3/4くらいのアクセス数です。

僕だけじゃないんですよね……皆も同じくして数が減っている……。
チョッと考察してみました。素人分析ね(笑)
僕等がパソコンに親しむようになった頃ってまだブログなんて言うものはありませんでした。
ホームページを持っている人はポチポチいたけれど、
機械オンチの僕にはホームページなんて雲の上の存在。
ブログが流行り出して漸く自分にも簡単に出来る表現方法が見付かった感じでしょうか。
以降、ブログを開設する人の数は鰻上りに増え、
今や、殆どの人が何らかの形でブログを持っていると言っても過言じゃない時代です。

所が、所謂「SNS」と言うものが流行り出しましたね。
手軽で簡単で、いつでもどこでも気軽に出来る……。
しかも、手っ取り早く人と繋がることが出来る。ブログを通り越して、
いきなりミクシィやツイッター、フェイスブック……はじめる人が増えたんでしょうね。
当然、そちらに多くの時間を取られれば、ブログに関わる時間が減る……。
そう言う事なんだと思います。



実は、ここ暫く前から何人もの友人からツイッターとフェイスブックに誘われています。
実はの実は(笑)僕、ミクシィには登録しているんです。
薔薇の大先輩に誘われてしまったのでそれをキッカケにね。
その前にも3〜4人からお誘いはあったのですが、謹んでお断りしていました。
登録して2ヶ月間……根が真面目なもんですから、
毎日、写真貼って日記を書いていました。そう、ブログとミクシィの二足のワラジ。
ある日、フと気付いてお誘いを受けた皆さんの日記を見に行くと……。
なぁ〜ンだ!チョッと、チョッと!皆、ブログを貼付けてんじゃん!(笑)
勿論、スグに日記を書くのはやめちゃいました。だって、時間ないものねぇ。
それにね、ミクシィなんて無法地帯じゃないですか。
ある俳優のコミュニティーのアイコンに僕が撮った写真を無断で使われちゃったんです。
他にも僕が撮った薔薇の写真や花束の写真を図々しくも……。
当然、抗議して削除を求め、その一部始終を事務局に通報、
どのように管理しているかただし、解決策を促しても事務局側は梨の礫。
まぁ、まともな答えは期待していませんでしたけどね……返事くらいしろよ!(怒)
匿名をいい事に言いたい放題。主に大陸の国々や芸能人のニュースに関する、
目を覆いたくなるような日記、つぶやき……と、言うより誹謗中傷ね。
人の不幸を喜び、首つりの足を引っ張るかの如き内容には驚きを禁じえません。

僕にはブログと言う形の表現方が一番合っていると思っています。
しかも2つもやっているものねぇ……時間なんかないでしょう。
1日24時間、何かが増えれば何かを削るしかない。
この正月、フェイスブックに誘われました……ツイッターはやる気全くないのですが、
フェイスブックはチョッと惹かれるものがあります。
去年、映画を観たせいかな?試しに登録だけでもしてみるのは構わないんだけど、
ただねぇ……世界中に向けて実名を明かすのがねぇ(笑)
僕、ブログとかに実名を書いちゃう人って物凄く勇気あると思うのね。
それに、フェイスブックでもって何をするかが一番大事じゃないですか。
その目的のためにフェイスブックが必要とあらば、即、登録します。
今の僕にはその理由が見付からないだけ……。



皆、口々に言います。

 「ブノワ。さん、ビジネスのチャンスですよ!」……って。

僕、そこが分からないのね……何なの?ビジネスのチャンスって(苦笑)
僕がフェイスブックをはじめたら薔薇が飛ぶように売れて薔薇御殿が建つのかい?(笑)
前に知り合った女性も言っていました。

 「今やビジネスに欠くことが出来ない。」……って。

僕、思うんです。ビジネス、ビジネスって言う人に限ってロクな仕事していないって(笑)
一昔前のアメリカに行って一攫千金を掴むのに等しい感覚……時代錯誤も甚だしい。
大体、ビジネスチャンス?そんなもの簡単に転がっている訳がないじゃない。
いつだったか、とっくに旬は過ぎているお魚の名前の歌姫が、
携帯電話会社のCOEにつぶやいてCMが実現したって……。
そんなの出来レースに決まっているもんねぇ。
勿論、実際に仕事で上手に活用している人もいるかも知れません。
でも、99.9%の人が妄想に捕われていると言っても過言じゃない。
まぁ、好きな芸能人の動向を知るにはいいかもしれないけど……。

それにさ、何なのフォロワーって(苦笑)
フォローしてくれる人があまりにも少なくて、
却って自分の孤独を噛みしめる結果になっていやしませんか?
見ず知らずの人にフォローして貰わなくても結構でございます(笑)

それから、つぶやく事で、大事な職を失ってしまうおバカが後を絶ちませんよね?
アレって一体何なんでしょうねぇ。主に芸能人の私生活を暴露しちゃって、
大騒動になるケースが多いのですが、簡単につぶやいて職を失う……。
凄くコワい事だと思うんです。勿論、つぶやいた人、個人のモラルの欠如、
身から出た錆ってって言ってしまえばそれまでですけど……。
企業側もそんな基本のキから教えなければいけないほど今の社会人は低モラルなの?

皆は、知らない人と繋がれるから素敵って言うけれど、
本当はそんなモノ繋がりでもなんでもなくって、
ただの妄想に他ならないことに気付いていない。
本物の繋がりは一朝一夕にはならないものだと思うんです。
人と人との関係はままならないものだし、難しいからこそ実り多いんです。

これだけ国をあげて「個人情報」を守る事に躍起になっているのに、
守られている側がジャンジャン個人情報を垂れ流している……物凄く滑稽ですよね。
今、自分が何をやっているか世界中に発信して何が面白いのか?
聞きたくなくても、見たくなくてもその断片は僕の目に触れます。
その人が今、どこにいて何を食べ、どんな暮しをしているか。
家族構成、趣味嗜好、週末の予定……嫌でも目に入って来る……。
あまり気持ちのいいもんじゃないですよね……。
他人の私生活の事なんか知りたくないものね。

SNSが全て悪だと言っているんじゃありません。
訳も分からず流行に乗っている姿が滑稽だって言っているだけ。
ブログでもSNSでも、それぞれに合ったツールで表現を楽しめばいい……そう思います。
実際にブログを止めてミクシィで楽しく活動している人も知っているしね。
ただ、僕はそこには遊びに行かないだけ。


しかし、皆、時間ありますねぇ……。
ブログにミクシィ、ツイッターにフェイスブック……一体いつ仕事しているの?
寝る間を惜しんでやる価値あるのかな?(笑)

思案中です……フェイスブック。
でもねぇ……だったらブログをやめるか?(笑)僕ってブキッチョだから……。


草々

2012年1月27日


ブノワ。


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# by raindropsonroses | 2012-01-27 00:00 | 儚いもの。 | Trackback | Comments(51)

気分は文豪。

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独立してこの方、驚異的に忙しくなりましたが、
そんな余裕のない日々の中でもチョッと気を付けている事があります。
勿論、体調管理など仕事をして行く上での基本的な事の他に、
美味しい物を食べたり、本を読んだり映画を観たり、
好きな俳優の舞台を観に行ったり美術館に行ったり……。
自分を豊かにしてくれることに常にアンテナを張っています。
すなわち、仕事に生かされて来ますからね。

さて、この正月、箱根に一泊で行って来ました。
「レオナール・フジタ ー 私のパリ、アトリエ」展。
ポーラ美術館が所有する膨大な画伯の作品に触れるためです。
本当は年賀状を書かなきゃいけないのにね(笑)
実はこの展覧会、去年の内から親友3人で行く約束をしていたんですが、
火曜日が休みの親友2人と、週末が休みの僕、なかなか休みが合いません。
年が明け、1月第一週の火曜日に日帰りで……初めはそう思っていたんですが、
もし僕が仕事になってしまったら15日終了の展覧会を見逃すことになってしまいます。
幾ら自営業で自由がきくと言っても、そこは超零細ですから(笑)
打診があった仕事を断る根性も勇気も持ち合わせていませんもんね。
そんな訳で、どうせだったら、正月休みの内に、
一泊して温泉にでも浸かってゆっくりしながら、
敬愛する画伯の作品を楽しもう!……そう決まったのです。
早速、ロマンスカーのチケットを取り、常宿に予約を入れます。

箱根は近くていいですね……。
季節季節の植物も面白いし、美術館など観るところも多い。
今回は千代田線から直接乗り入れているメトロ・ロマンスカーにしました。
だって、なるべく新宿と渋谷と池袋は通りたくないものね(笑)
僕と26年来の親友2人はわざわざ北千住から、
もう一人、同じくらい長く付き合っている僕の人生の宝石!
気心知れた美女は表参道から乗車し、近況報告に花が咲きます。
地下から地上に出ると箱根はアッと言う間、
雪を頂いた富士山が目の前に見えたらもうスグ箱根湯本に到着です。

箱根湯本では後から参加する事になった親友が1人、
可愛らしいターコイズブルーのミニ・クーパーでお出迎え。
何だか特別な色の名前があるみたいだけど忘れちゃった(笑)
そう、日本の伝統色で言うと「新橋」色ね。
彼と仲良くなったのはここ最近のことなんですが、
凄く穏やかで真っ直ぐな人なんです(おぉ〜い!読んでるかぁ?)
比較的デカめの図体の4人でギュウギュウ詰めのミニクーパー。
エンジン全開、フルスロットルで一路、ポーラ美術館へと向かいます。
丁度、昼前になったので強羅で蕎麦を堪能。
しかし、なかなか美味しい蕎麦ってないですねぇ……チョット不満かな。
セットしかないのね。普通の天婦羅蕎麦が食べたかったの。
シッカリ腹ごしらえも出来たし、画伯の作品に埋もれる準備は出来ました(笑)



僕はフランスに行くと藤田嗣治の足跡を追う旅をすることが多いです。
勿論、美術館で彼の作品に触れ、パリ郊外、
ヴィリエ・ル・バークル村にあるアトリエを訪問し、
その村の外れの墓地にある画伯の淡いピンクの大理石の墓石を掃き掃除したり(笑)
ある冬は、凍てつく新年にランスまで足を延ばし、
地元のフランス人の友人の尽力で、冬場は閉まっているチャペルを特別に開けて貰い、
しんしんと冷えるチャペル内で画伯の作品に胸打たれ……。
少なからず藤田嗣治画伯とは縁が深いと勝手に思っているんです(笑)
父母と慕う画廊経営のお2人に、知り合いの画廊から作品を揃えられるだけ揃えて貰って、
清水の舞台から飛び下りる積もりで購入した、
リトグラフですけれど、大判の裸婦の傑作も2点ほどコレクションにあります。

藤田嗣治は日本人の画家で、外国で高い評価を得ている数少ない画家、
唯一無二の表現法方で「洋画」の世界に大きな足跡を残した画家です。
今でも目を閉じるとアトリエで借りたイヤホン・ガイドの晩年の画伯の声が甦ります。
そうですねぇ……温かくて包容力があって……声の感じは永六輔さんに似ているかな?

他の3人は非常にゆっくりとした足取りで作品を堪能しています。
僕はと言えば、画伯が自分で作った額縁を模倣すべく、忘れない内にスケッチです。
先ずは簡単な彫刻を施した額縁を、今、持っている無名の画家の風景画のために作ってみたいです。
それから、件の2点のリトグラフは、有名な「姉妹」が入っている八角形の額縁、
ハートや鍵や天使のモチーフが、切り抜かれたブリキの薄板を立体的に打ち出したものを、
乳白色の額縁に打ち付けてあるものを模して設えてみたいのです。

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それぞれの思いを胸に、その日の宿に向かいます。
宿は塔ノ沢の「福住楼」と言い、僕が箱根に行くと必ず泊まる宿です。
早川のせせらぎのたもとに建つ老舗の旅館、
ギリギリまで何もしない、お節介じゃない持て成しが何とも気持ちいいです。

今日の写真は前にも一度登場した「福住楼」の丸風呂。
銅製の浴槽が檜の床に嵌め込まれています……。
明るい内に入ると早川のせせらぎの音が耳に心地よく、
向いの山がお湯に映ります。勿論、源泉かけ流し、
湯上がりの肌は20代のようにスベスベでピッカピカですよ!(笑)
風呂から上がり、夕飯までのチョッとした時間に友人に一筆、絵葉書を認めます。
ここ「福住楼」は、夏目漱石、大佛次郎、福沢諭吉、島崎藤村、川合玉堂……。
そうそうたる文人が常宿として愛して来た宿です。
ゆっくりお湯に浸かって汗を流すと……自分もナンチャって文豪になった気分?(笑)
さらさらと筆ならぬペンが葉書の上を走ります。
新年早々の年賀状の書き損じも何のその、スッカリ文豪気分です。

ハァ、しかし飲んだ、飲んだぁ!
風呂上がりからビールをグビグビ、食事中も止まらず、
持ち込んだワインを4本飲み干し箱根の夜は更けるのでした……。

今年も素晴らしい絵画に出会えますように!


草々

2012年1月18日


ブノワ。


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大失敗転じて福となす。

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仕事がデキる男は、才能と知識、それを充分に生かせるテクニック、
トラブルにあった時の機転、それに加えて段取りの良さが必要……。
これ、僕の持論です。

特に段取りは凄く大事だと思うのね。
テキパキと時間を無駄にしない作業効率。
サッサと山のような仕事をこなすのは見ていて格好いいです。

さてさて、自称「デキる男」のブノワ。さん(笑)
新年、恒例&吉例の年賀状書きで大ハッスル!
「デキる男は段取りザンスぅ〜!」ってなもんで、
山のような年賀状を前に襟を正します。
僕の年賀状の表面はお気に入りの写真が一面に入ります。
宛名面は全て手書き。一人一人におよそ200文字のメッセージを認めます。
これを一枚、一枚、仕上げていてはただただ時間を喰うだけ……。
「デキる男」は同じ作業を纏めてこなし効率アップを図ります。
先ず、宛名を書く上の部分とメッセージ欄を区切る罫線をダァ〜っと300枚引いちゃいます。
次に切手を貼る部分の下に朱で「年賀」とダァ〜っと書いちゃいます。
そして、去年は太変な一年だったので、
何となく祝う言葉、おめでたい言葉は控えたくて、
考えた末に「笑門来福」のタイトル文字を、
太いマジックでダァ〜っと300枚一気に書いちゃいます……。


穏やかな新年になる事を願いつつ、まだ陽が昇らないウチに一風呂浴び、

 「ポンっ!」

元旦だもの……と、勝手に理由付け、朝からシャンパンを開けます。
調子に乗って年賀状書きを進めていたんですが……。
きんがこっちをジィ〜っと見ている視線が切っ掛けで、
ハッと気付いちゃったんです……。

…………「笑門来福」じゃなくって「笑角来福」になってる!
「ガガガガガガァ〜ん!」ってなもんで、
新年早々100枚の年賀状を書き損じちゃいました……ショックぅ(笑)
下書きのときはちゃんと書いていたのにね。魔が差した?

でもね、「デキる男」はチョッとやそっとの事じゃへこたれないの!

 「機転、機転、機転が大事ザンス!」

いいよね、これで笑って貰えれれば、正に「笑門来福」じゃない。
第一、書き直したんじゃ葉書が勿体ないし、エコ、エコ、エコぉぉぉぉ〜!
それにね、もしもですよ、もしもこのブノワ。さんが、
川端康成級の大文豪にでもなったら価値上がるじゃん!
ノーベル文学賞でも受賞して見なさい!(笑)

勿論、そのまま出しちゃいました(笑)
ハァ〜……新年早々ビックリ。

「デキる男」の常として、原因を分析してみると……。
前日まで書き方の練習をしている時にズゥ〜っと思っていたのね。
「門」は間が取りにくいなぁ……「角」だったらまとまりいいのにって。
それからね、骨董大好き人間のブノワ。さんとしては、
こだわりポイントとして「笑門来福」の「福」の字を凝りたかったの。
古い伊万里焼きの裏の銘にあるんです。
「大明成化年製」とか「富貴長春」とか、四角い二重線の中に、
一文字「福」の文字が入っているもの……など。
今年はこの「福」の字の「田」の部分が渦巻き状になっていて、
一般に「渦福」と呼ばれている、縁起のいいものにしたい、
そのために何度も何度も渦を書く練習をしていて気もそぞろだった……。

原因はそんなところかな……。
まぁ、何れにせよ山のようにあった年賀状は綺麗サッパリなくなりました。
いいの、もう全部、投函しちゃったんだから!(笑)
清々しい新年を迎えたのは言うまでもありません。

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皆さんの正月はどんな感じでしたか?
実家に帰られた?それとも家でゆっくり過ごされました?
全く動かず暴飲暴食で体重倍増?(笑)
何れにせよ、新しい年が健やかで実り多い年になりますように。

今年も「匂いのいい花束。」を、
隅から隅までズズズゥ〜いと宜しくお願いいたします!


草々

2012年1月9日


ブノワ。


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自分で選んだ道ですもの……。

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僕、いつもご飯は1号炊きます。

たまに予め多めに2号から3号炊く時は、炒飯用に取っておくためです。
昨日は今年の仕事納め……疲れてそれどころではなかったけど、チョッと手料理です。
従姉妹の頼子姉ちゃんが送ってくれた野沢菜で炒飯を作りました。
それからサラダと、薔薇の傾城美人が送ってくれた長葱と味噌、ワカメとで味噌汁。
一年間、頑張って来たご褒美にシャンパンを開け、
久し振りに開放感を味わいながら夕食を摂り、
重い腰を上げて皿を洗い始めて気付いちゃったんです……。
なんと!折角、作った味噌汁を出すことをスッカリ忘れていた!(苦笑)

それだけ疲れていたんですねぇ……。
しかも、立ち眩みがしてテーブルに手をついたら、
グラス倒してシャンパンこぼしちゃうし……あぁ、勿体ない!(笑)


さてさて、そんな一年間のバタバタも綺麗サッパリ忘れましょうと、
正月休みの初日はホームセンターに買い出しに行きました。
この冬にするツル薔薇の誘引のためのあれこれや、猫関係のグッズ、
仕事で使う材料や道具の補充など、普段、なかなか出来ない買い物をたんまりと。

今年の冬は薔薇の誘引が大変な事になりそうです。思い切り伸ばしましたからねぇ。
一品種ずつ解いて纏め上げ、新にワイヤーを張ってから誘引し直します。
剪定バサミも新しくしました。僕の園芸の仕事をしている親友に言われちゃったんです。
その彼ね、自分で革を使って、腰から下げる鋏のケースを作るんですが、
僕が「僕も欲しいから作って!」って言ったら、先ず、鼻でフンと笑って、
 
 「そんなホームセンターで買った980円の鋏のケースは作れないザンス!」って(笑)

 「キィ〜っ!悔しい!いいザンスよぉ!」ってなもんで、

今回は少しグレードアップして1180円の剪定バサミを購入(笑)

 「みどりさんの所でいい鋏、売っていますよ!」

って、憎らしいことも言います。そんな事より僕の誕生日は3月だから!(笑)
いいの980円でも。僕はプロじゃないし、毎日使うもんじゃないんだから!
それに980円の鋏だって充分に用は足します!(笑)
問題は鋏の値段じゃなくて腕だもんね!技術が物を言うのだよ。
実は980円の剪定バサミ、ウチに同じものが4本あるんですよ。
どれも甲乙じゃなくて丙丁つげがたい切れ味(笑)五十歩百歩な感じなんだけれど、
僕にとってはグリップの握りが程良い大きさでGoo!なのね。
僕、手が小さいじゃない?だから握りの大きさってとても重要なんですよ。
それに、この前、応援している俳優くんが松葉ガニを送ってくれた時に、
その内の一挺でカニを捌いちゃったからカニ臭くて使えないの(笑)

30日には「バラの家」から「絶対に先端は切らないで!」と、
半ばてんちょを脅すようにして、念を押して(笑)送って貰う長尺苗や資材も届きます。
さぁて、これで準備万端、思い切り薔薇の作業が出来ると言うもんです。

年賀状も25日に出しちゃったもんねぇ!……って、ポストに投函した訳じゃありません。
そうなの、時間がなくてヨドバシに葉書作成の依頼をしたのが25日(笑)
いいの、新年にゆっくりと書く積もりだから。今年は2種類作りました。
豪華ですよぉ……って、まだ僕に連絡先を教えて来ない友人達!君も、君も!
君たちはこの先僕とお付き合いする積もりがあるのかな?(笑)
早く個人情報送ってね。じゃないと年賀状書かないからね!


今年も色々ありました。忙しい、忙しいと呪文のように唱えながらも、
合間を見て観に行った芝居の数々、駆け込んだ映画館での悲喜こもごも。
記憶喪失状態だった12月には何と3本の芝居を観ました。我ながらエラいっ!
麻実れいの「みんな我が子」、高畑淳子の「欲望という名の電車」、
それから山口馬木也の「プライド」……この辺の感想や役者考については新年に。

「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」で地雷を踏んで見事にズッコケてから、
可成り好みの作品に巡り会って起死回生かと思いきや、
「インモータルズ」で再び奈落の底に転がり落ちた映画鑑賞のあれこれも年明けに(笑)
時間を見付けて毒舌満載でアップしてみたいと思います。

………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………

今日の写真は花が大き過ぎる故、世の中には出ない僕のオリジナルの薔薇のドライ。
僕のPCの机の後ろにある本棚の上に雑然と置かれたお気に入りの品々と共に……。
カントリーハーベストで購入し、自分で修復した額縁や、
フィレンツェから届いたお気に入りの額縁、修復したのがキッカケで我家にやって来たデコイ。
男の子2人の陶人形(大きい方)は、結城美栄子さんが僕をモチーフに焼いて下さったもの。
ねっ!僕ってこんなに可愛いんですよ!(笑)誰、石投げて寄越したのは!
背景の壁に飾ってあるのは、尊敬するアメリカ現代絵画、イラスト界の巨匠、
マーク・イングリッシュ画伯の作品です。畳一畳を超える大作、オークションで落としました。
横位置の画面に広大なアメリカの大地、集落が描かれています。
一年の中の四季の春とか夏とか特定の季節ではなくて、この画面の中には、
春から冬まで全ての季節が描き込まれているようなんです。
春の芽吹きから夏に生い茂る畑、黄金色に輝く麦、たわわに実るオレンジ……そこが僕のお気に入り。
来年はこの雑然とした場所も綺麗に片付けないとね……。


人間って愚かだけれど学習をする動物です。
今年、色々あったことを教訓に、少しでも前進したいものですね。

 「自分で選んだ道ですもの。間違いと分かったらそうでないようにしなくっちゃ!」

森本 薫作、杉村春子畢竟の名作「女の一生」より。
少し早いですけどこの台詞をもって年末のご挨拶に代えさせて戴きたいと思います。

新しい年が皆さんにとりまして実り多くも健やかな一年になりますように。
大金がゴッソリ銀行口座に入って来なくてもいいから(笑)
病気知らずで満足の行く毎日が送れますように……心から願っています。

ポツリポツリの更新ですが、お付き合い下さってありがとうございました。


草々

2011年12月31日


ブノワ。


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# by raindropsonroses | 2011-12-31 00:00 | 向き向きの花束。 | Trackback | Comments(18)

皆さんのご好意にすがって生きております(笑)

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忙しい師走……どうせ無理だろうと半ば諦めていたのだけれど、
成せばなる、成さねばならぬ!エイヤッとばかりにチケットを取って、
高畑淳子主演の「欲望という名の電車」を観に行きました。
「欲望という名の電車」は「サド侯爵夫人」と並んで僕の一番好きな戯曲だから。

芝居の感想その他は新年にでも改めて書くとして、
今日は「欲望という名の電車」?「野菜と果物の写真じゃん!」と、
訝しく思われた方の疑問にお答えすべく師走のあれこれ、
有り難い友情や心にしみる身内のお話しなどをチョッと……。



先ず、写真ですが、高校生時代に所属していた美術部。
その時に心酔し、真似て描いていたセザンヌを意識して撮ってみました。
意識してって言っても、ただ、白い布の上に雑然と並べて撮っただけですけど(笑)
僕、昔から静物画って好きなのね。風景画と並んで静物画が好き。
肖像画はまた別の次元なのでここでは置いておいて……。


この写真の中には色々なもの、僕の友人や親戚の心が詰まっています。

先ず、中央の黄色い果物……親友が送ってくれた洋梨、ル・レクチェです。
これ、凄く美味しいかったです。箱を開ける前から物凄い匂い!
僕、洋梨って今までの人生で1回しか買ったことないのね。
その一度って言うのが数年前に訪れたおフランスはクリスマスのパリ。
友人は「パリのクリスマス……いいよねぇ……。」と、羨ましがったけど、
欧米のクリスマスは家族や恋人が集まる特別な一日。
エトランジェで旅行者の僕がポツンとパリに1人、こんなに寂しいものはありません(苦笑)
店なんかパン屋とドラッグストア、花屋しか開いていないもんね。
そんな時、パリ在住の親友の日本人カップルがディナーに招いてくれたんです。
お土産に選んだのがヴーヴ・クリコと赤ワイン……そして洋梨。
宗教の違いでクリスマスは関係ないとばかりに開いていたマルシェで1キロの計り売り。
「1キロなんて無理、どれくらいか分からないし、そんなにいらないから3個売って!」
ってお兄さんに言ったんだけれど、「まぁ、いいから袋に入れてみて!」と、
トライしたらピッタリ1キロでした(笑)その洋梨、可成り小振りでしたっけ……。

親友から送られて来た「ル・レクチェ」……大きいんですよ、果実が(笑)
一人でニマニマしながらね、そのまま剥いて食べたり、
バターでソテーしてアイスクリームを添えたり……。
バターの塩分が甘さを引き立ててGoo!タップリ食べられて大満足でした。

プリプリのジャガイモと里芋は、僕が密かに「おばあちゃま」と呼んで親しんでいる、
ある薔薇美人の贈り物なんです。いつも手塩にかけた野菜を段ボール一杯に詰めて送ってくれるの。
「おばあちゃま」って呼んでいる理由はね、極上の手作り味噌を送ってくれるから(笑)
味噌、凄く美味しいの!僕が今まで食べた中で、色々ある味噌の種類の中でピカ一!
もう市販の味噌なんか食べられない身体になっちゃった……どうしてくれるこの私(笑)
「おばあちゃま」は傾城の美女でもあります……念のため。
ジャガイモはお得意のサラダにして、里芋はそのまま蒸かしたり、
味噌汁に入れたりグラタンにしたり……大地の恵みを堪能しております。
2枚目の写真はその「おばあちゃま」が送ってくれたカリフラワーで、
忙しい合間にチャチャッと作ったカリフラワーのソテー。
オリーブオイルとバターをタップリ、ニンニクと鷹の爪を入れてピリ辛です。
器は「どうしても貰って下さい!」と、懇願されて仕方なく貰ってやった手描きのプレート(笑)
豪快な本人に似つかわしくなく繊細な筆致で美しい草花が描かれています。
やれば出来るんじゃん!もっと精進しなさいね(笑)


真っ赤な林檎……これは天涯孤独の僕の唯一の親戚、
死んだ母が最期まで「頼子、頼子。」と可愛がっていた頼子姉ちゃんが送ってくれました。
頼子姉ちゃんは僕の母の一番上のお姉さんの娘、僕の従姉妹に当たります。
ウチは田舎が信州なの。だから林檎。その少し前に美味しい野沢菜を送ってくれたんですよ。
矢張り信州だからかなぁ……ウチは漬け物と言えば野沢菜なのね(笑)
そうそう、頼子姉ちゃんと言えば、先日、携帯電話を落として困っている時に、
これらの荷物を届けてくれました。やっぱりどこかで繋がっているんですね。
久し振りに電話で話しして面白かったのは、
頼子姉ちゃんが通っている美容室。そこの担当の方がこのブログを読んでくれているそうです。

 「おぉ〜い!ブログ読んでくれてありがとうね!
  も一つ薔薇だけのブログがあるの知っていますか?」

嬉しいですよねぇ……これまたどこかで繋がっているお話し。


写真に写っているその他の諸々は、
半年、冷蔵庫に入れっ放しで勝手にドライになったレモン(笑)
それからカントリーハーベストで取り置きして貰っていた鉄製のグリーンの花器。

最後に、オークションで落札した蛸唐草の染付けのお皿に盛付けてあるのは、
僕が応援している俳優くんが送ってくれた彼の故郷の名物、松葉ガニ。
舞台がない時には一生懸命バイトして大変なのにね……。
嬉しいですよねぇ……なんだか涙が出ちゃいますね。

 「蔦ちゃん、あたしはこれで銀行を建てる積もりだよ……。」

泉 鏡花の「婦系図」の中で、
我が腹を痛めたのに名乗れぬ仲の娘にお小遣いを貰った小芳が言う台詞です。
因に、この「小芳/こよし」は杉村さんの当たり役、ウチの猫の名前でもあります。

新鮮な松葉ガニ……大きな剥身は塩や醤油でサッパリと戴き、
それから残った実や味噌は盛大にクリームパスタに使ってみました。
撮影後はフライパンの残りをドッと盛付けペロリと平らげました。
何でって……そんな山盛りの一皿、写真になんか撮れないじゃないですか(笑)
これはあくまでも撮影用なんです(笑)ここは上品で美しいものに関するブログだから。
てんこ盛りのパスタの写真は御法度ね(笑)僕、いい格好しいだしね。


一昨日の事を忘れるくらい、記憶喪失になるくらいに忙しい師走のドタバタの最中、
親友(美女×2)や親戚のお姉ちゃん、頑張っている俳優くんから届いた季節の贈り物。
有り難く、そして大事に味わって鋭気を養いました。



「欲望という名の電車」のラスト、精神病院に連れて行かれる前のブランチが言います。

 「私はいつも見ず知らずの方々のご好意にすがって生きてまいりました……。」

決して見ず知らずではなく、親友だったり親戚だったりするのだけれど、
孤独な作業が多い仕事の最中にチョッと触れた心の温もりでした。


草々

2011年12月24日


ブノワ。


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# by raindropsonroses | 2011-12-24 00:00 | いつも心に太陽を。 | Trackback | Comments(12)
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1000本の薔薇と猫8匹。   宛先は世界のどこか、     受取人は架空の誰か、     そして消印は………。    「匂いのいい花束。」を    あなたに………。          


by raindropsonroses
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