匂いのいい花束。ANNEXE。

気が付くと……。

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最近のこと、フと気が付くと、
パソコンの前に座って3時間くらいモニターに見入っている事があります。
そう、スッカリ定着した「You Tube」で昔の映像を見ているのです。

先ず、最初に見るのは山口百恵……。
僕の永遠のアイドル、日本の歌謡史に燦然と輝く不世出の大スターです。
関連の映像を次から次へと、毎日〜同じ映像を繰り返し見ています。
必ず見るのは、歌謡史きっての貴重な映像である
「ミュージック・フェア」における「Last Song」。この映像は貴重です。
谷村新司による楽曲も素晴らしいけれど、涙ながらに歌い上げる山口百恵の才能、
引退しなかった場合の女優の可能性を示唆する恐ろしいほどの表現力が見られます。

それから死んだ母が

 「お母さんの棺の中にレコードを入れてね。」

と、言っていた、「美・サイレント」。

常日頃、非常にセンスのない衣装で有名だったホリプロ(笑)
まだ十代だと言うのに喪服のような辛気くさい衣装や髪型、
シングル盤一曲に対して基本的に衣装1枚、
それも趣味の悪いデザインに安っぽい生地による最悪なもの。
そんなホリプロが頑張ったか(笑)「美・サイレント」の衣装は凄く良かったです。
キリッと肩パッドが入ったシルキー・ホワイトのジャケットに膝下のタイトスカート。
スカートの後ろにはヒップぎりぎりまで深いスリットが入っています。
えび茶色のヘチマ襟に共布の釦、同色の靴やレース使いも妖艶に、
インナーから手袋まで大人っぽいの一言……ハァ、綺麗。
メイク、髪型、衣装、楽曲、振り付け、伏せ字による歌詞の話題性……。
山口百恵のシングル盤の集大成です。

 「あらぁ……綺麗。お母さんの若い頃ソックリ!」

と、始めて見た時に夕飯の箸を止めて絶句した母の横顔を思い出します(笑)
「お母さんの若い頃ソックリ!」は余計だと思いますが、確かに山口百恵は美しかった。

もう一曲、「ジプシー」と言う言葉が差別用語と言うことで冷遇されている「謝肉祭」。
この曲はいい意味で宇崎龍童と阿木燿子コンビの泥臭い部分が前面に出たシングルです。
当時のアイドルが必死に守った「清純」や「可憐」なんてどこ吹く風(笑)
山口百恵が他のアイドルと一線を画した名曲。

ボンヤリと昔を振り返ってモニターに見入ること数時間。
当時はあまり気にして見ていなかった色々なことが見えて来ます。
ご存知の通り、山口百恵の瞳(二重)は左右対称ではありません。
向かって右からの横顔は意志の強さを表し、
左側からのものは、儚さ、そして、ふてぶてしさを体現します。

そして次から次へと走馬灯のように想い出は廻り、
最後には由紀さおりのこの名曲で締めです。
「恋文」……何と言う美しい曲!
この映像の由紀さおりの美しい顔に髪型!
ポンパドールにドレスと言う和洋折衷の美!正に日本の美!

感受性の鋭いティーンの頃にこう言う美しい女性達を見て育ったのです。
今のけばけばしいだけで没個性、ガサツで知性の欠片も見えない
清潔感ゼロのチャラチャラした若い女性に見向きもしないのは当たり前ですよね(笑)

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今日の写真は学生時代に僕が描いた山口百恵の肖像画。
その肖像画を「ソフィーの選択」のラストシーンのように加工してみました(笑)


草々

2009年6月5日


ブノワ。


[山口百恵/Momoe Yamaguchi (1959~ )]
[Last Song (1978)]
[美・サイレント (1979)]
[謝肉祭 (1979)]

[谷村新司/Shinji Tanimura (1948~ )]
[由紀さおり/Saori Yuki (1948~ )]
[手紙 (1970)]
[宇崎竜童/Ryudo Uzaki (1946~ )]
[阿木燿子/Yoko Aki (1945~ )]
[ソフィーの選択/Sophie's Choice (1982)]

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by raindropsonroses | 2009-06-05 00:00 | Raindrops on roses。