匂いのいい花束。ANNEXE。

un deux trois……。

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 「おはようございます。」

早朝、セットに入る杉村春子さんは
非常にリズミカルに挨拶をなさったそうです。
「流れる」や「晩菊」で杉村さんと組んだ名匠 成瀬巳喜男監督は、

 「杉村さんはセットに入る時からリズムがあった。」と、仰言います。

大女優と謳われた杉村さん。
一般にリアリズムと言われた彼女の演技の中には、
所謂、新派や歌舞伎の女形から学んだ「形」がありました。
それは一見、リアリズムに見えるけれど、
「そう見えなければならない形」なのです。

 「どうせ転ぶなら綺麗な方がいいじゃありませんか、アナタ。」

杉村さんは僕にそう仰言いました。
杉村さんの一番の特徴はその流暢な台詞回しです。
鈴が鳴るような声で大きな抑揚で歌うように……。
「華岡青洲の妻」に見る昔の紀州弁の見事さ。
観ている僕たちは瞬時にその台詞術に引き込まれてしまいます。
指揮者が指揮棒を振るように、杉村さんの中で「一、二、三……。」
身体の中にメトロノームが仕込まれているように、
正確にリズムを刻んでいたのでしょう。

10年連続で大リーグ200本安打を記録したイチロー選手。
彼を「天才」と一言で片付けるのは簡単ですが、
その偉大な記録の陰には、彼のたゆまぬ努力と精進があったハズ。
僕達もそれを知っているからこそ彼を尊敬するのではないでしょうか。

一、二、三、1、2、3、one two three、un deux trois……。
全ての芸術、スポーツ……全ての基本はリズム感かもしれませんね。

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全然、話しは変わりますが(笑)
今日の写真は僕の絶品「薔薇餃子」を焼く前、具を皮に包んだ状態です。
そう、見てお分かりのように、包む襞の数は「3」。
いつも友人と喧嘩になるんですが、友人は襞を8つも作ります(笑)
包むのを手伝ってくれる友人の手元を見て愕然としました。

 「ねぇねぇ、何でそんなにヒダヒダなの?」
 「エッ?何のこと?」
 「餃子の皮は、 un deux trois !3つに決まってんの!」
 「8つの方がいいに決まってんじゃん!」
 「3つ!!!!!」

襞が8つもあったんじゃその部分が固くモゴモゴして食感が悪くなります。
餃子の襞は3つ!色々試してみての僕の持論です。
皆で台所に立つと面白いですよね。
暫くこの話題で大盛り上がりです(笑)


草々

2010年10月5日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2010-10-05 00:00 | 向き向きの花束。