ジジちゃん一家の暮れ正月。
「そうだ、湯煎、湯煎。牛乳を湯煎しなきゃ……。」
毎朝の儀式になりました。牛乳の湯煎……。
そう、ジジちゃん一家は大の牛乳好き。御飯より先ず牛乳を飲みます。
幾ら牛乳が好きだと言っても、朝の5時の酷寒の中、
冷蔵庫で冷え冷えになった牛乳じゃ可哀想です。
少し温いくらいに温めて、御飯も牛乳も大きな平皿に入れて出してあげます。
3匹が一緒に頭を並べて飲めるように、食べられるように。
3匹が公平に食べられるように、等しくお腹一杯になるように。
猫に野菜がいいのかどうか分からないけど、
最近、ジジちゃん一家にブロッコリーを刻んで猫缶に混ぜてあげています。
この寒空、風邪を引かないようにビタミン摂取。
美味しくないよね?ジジちゃんたちはいい迷惑かな?
先ずはジジちゃんたちの分を塩を入れずに茹でます。
それから僕の食べる分を塩茹で。猫に塩分は禁物ですから。
「アグアグアグアグアグアグ……。」
音にならない無音の食べる音。
必死で御飯を食べる姿は感動的です。
好き嫌いとかお腹が一杯とかじゃなくて、
兎に角、御飯がある時にお腹一杯食べておく。
暫くしてそっと玄関を覗くと、
そこにはピカピカに磨き上げられたかのようなお皿が1枚。
仕事が終わって最寄りの駅に降りると、
思わず早足になっています。早く帰ってご飯をあげなきゃ!
まだ陽がある内に美味しい物を食べさせたい。
一生懸命食べる姿を明るい内に見ていたい。
カバンを放り投げ、着替えもせずに御飯の支度です。
ジッと玄関先で身じろぎせず待っているジジちゃん一家……。
奥村チヨの「終着駅」の節回しで(笑)
♪落葉の舞い散る路地裏に、野良猫3匹身を寄せて……。
可哀想の一言じゃ済まされない複雑な思いがしています。
♪玄関タイルは冷たかろう、小さな身体じゃ寒かろう……。
引き受けたものの、この先のことはハッキリ言って不安です。
♪一度、触ったら、2度と離れない……。
手術して、この子達の落ち着き先が決まらないようだったら、
どこかにペット可のアパートを一部屋借りようか……。
そんなことまで考えています。
最近、ジジちゃんはスリスリして来るようになりました。
チビ2匹は抱き上げると抱っこされるまでに……暴れるけど(笑)
2匹とも男の子だったんですよ!
チビたちの名前は決めていません。
名前付けちゃったらお仕舞いだもの(笑)
先ずは、2月に入ったらジジちゃんたちを順番に病院に。
片目のない子は特に心配です。夏じゃなくて本当に良かった……。
一つ一つ出来ることをしよう……僕も忙しく働いています。
そんな中で、僕が彼等に出来る総てのことをしよう……。
なるようになる、今はそんな感じに思っています。
草々
2011年1月16日
ブノワ。
★Copyright © 2005~2011 raindropsonroses, All Rights Reserved.