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匂いのいい花束。ANNEXE。

一度は行ってみたい……。

一度は行ってみたい……。_e0044929_9244372.jpg
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世の中には「見るまでは死ねない街」が幾つかあるそうですね。
水の都ヴェネチアとか……考えもつかない絶景なんでしょうね。
皆さんはどこかありますか?ここだけは行ってみたい街。

僕は今までにそこそこ色々な街を歩いて来ましたが、
是非、一度は行ってみたい街と言うのが幾つかあります。
ヴェネチアは勿論ですが(ムラーノ島でヴェネチアン・グラスを買うの!)
その筆頭がイタリアのラヴェンナ。そう、モザイクの街として有名ですよね。
それから街と言うのではないんですが、ポルトガルのロカ岬とか、
ニュージーランド、アイスランド……自然が沢山残されている所も行ってみたい……。


数週間前のことだったかな。
真夏の暑い昼下がり、ある私鉄を乗り継ぎ自宅へと向かう途中。
ガラガラの座席の僕の真横に20歳前後の男の子が2人座って来ました。
一輌に数名、数えるほどの乗客。席は沢山空いているのに、
何もわざわざ僕の横にくっ付いて座らなくても良さそうなものなのに……。
何気なく、見るとはなしに隣りを観察すると、専門学校生?大学生?
感じの良さそうな2人が何やら膝の上の一冊の本を覗き込み、
ああでもないこうでもない、夢中になって話し込んでいます。
見ちゃいますよね、どんな本を覗き込んでいるのか気になりますもんね(笑)
それ程大きくない写真が中心の本。ムックとも言えないし……。
でね、僕、その写真に暫し目が釘付けになっちゃったんです。
美しい写真の数々は日本、及び、世界のモザイクの写真だったんです。

僕ね、モザイクって好きなのね。
一つの表現方法としてモザイクはとても魅力的です。
写真を撮ったり水彩画や油絵を描くように、
なかなか自分で試すと言う訳には行かないんですが……。
僕がイタリアのラヴェンナに行きたいって言うのもそれが理由です。
数年前、リラがユーロに切り替わった年明けにフィレンツェに1週間いたのにね。
なぜ、足を延ばさなかったのか今でとなっては悔やまれます。
もう二度と来られないかもしれない……だから心残りがないように歩く!
これが僕の旅のモットウなのに、この時は魔が差したのかな?
数年後、友人がラヴェンナを訪れた時、是非にと頼んでモザイクを買って来て貰いました(笑)
淡いラヴェンダーの直径8ミリくらいのモザイクのパーツを。
先日、数を数えたら136個入っていました。
これはいつか額縁を作る時に使ってみたいと思っています。

さて、その男の子たち。矢張り、モザイクに興味があるのかな?
何やら一生懸命に話し込んでいます。僕は僕で、その本が気になって気になって……。
どうしようかと思っちゃいました。直接聞けば親切に教えてくれるでしょうけど、
先ずは見て見ぬ振りをしながら、隣りの男の子の膝の上を凝視します(笑)
そう言うのってなんて言うの?「ガン見」って言うんですってね(爆)
どうにかこうにか分かった単語は、たった1つ「金田一」と言う文字……。

 「金田一って……あの国語の?」

結局、それだけしか分からなかったんですけど、
家に帰って早速、「モザイク 金田一」で検索してみました。
2日後にアマゾンから届いたのが「ゆらぎ モザイク考/粒子の日本美」と言う本でした。
今、ページをパラパラ捲っています。なかなか楽しい一冊です。

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今日の写真は、数年前に訪れたスペインはグラナダ。
アルハンブラ宮殿で撮りました。確かフィルムで撮ったのかな?
アルハンブラ宮殿には昼と夜の都合2回足を運びましたが、
この写真は夜のアルハンブラ、入口を出た所のモザイクです。
ご存知の通り、グラナダのシンボルは柘榴。
街の至る所に柘榴をモチーフとした装飾が見られます。
鉄製の車止めだったり紋章だったり……勿論、個人の家にも沢山の柘榴の樹が植えられています。

モザイクは主に壁面だったり床に施されることが多いです。
なかなか個人の家ではね……是非、時間が出来たら額縁に応用してみたいと思っています。


草々

2011年9月18日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2011-09-18 00:00 | 旅の栞。