匂いのいい花束。ANNEXE。

光の画家の終の住処は花咲き乱れる楽園。

e0044929_10191934.jpg

拝啓……Bちゃんへ。

お久し振りです、お元気ですか?
好い天気が続きますが、スッカリ肌寒くなって来ました。
僕には丁度いいけどBちゃんは寒がりだから大変でしょうね(笑)

さて、今日は懐かしいネガが出て来たので焼き増ししてお送りしますね。
そう、この写真は前々から焼き増ししてプレゼントする事になっていたんでした。

遡る事、今から15年前。Bちゃんがパリに留学している時に
僕がお盆でクソ高い(失礼!)飛行機代を出してパリまで遊びに行った時、
何を差し置いても行きたいと言い張ったジヴェルニーのモネの家……。
今でこそ、地図さえあれば何処にでも出掛けてしまう神出鬼没の僕も、
初めてのフランス、しかも、メトロではなく国鉄での旅は緊張した物です。
ルーアン方面に40分、降り立ったヴェルノンの駅前には何もありませんでした。
運良くタクシーを捕まえ、アメリカ人夫妻を相乗りさせてあげたんでした。
8月のジヴェルニーは人、人、人……人でごった返し、
どこにカメラを向けても誰か必ず人がファインダーに入ってしまう有様。
高校時代からあれほど夢にまで見た太鼓橋……しかし、鈴なりの人集りで
今にも落ちんばかりでした(笑)両側に一杯の花畑の一本小径……人影なく、
今がチャンスとばかりにカメラを構えると、さっきの人のいいアメリカ人の夫婦が
こっちを見て大きく手を振っているではありませんか(笑)
そうだ、タクシー代を奢ってあげたんだった……感謝しなくていいのに(笑)
結局、撮れた写真は、このショットを含む睡蓮の池の数枚だけ。
この写真も、もう少しカメラを上に上げると、池の畔の鈴なりの人がいるハズです。
幸か不幸か、何となくモネの描いた睡蓮の池風になりましたがご愛嬌。
決して狙って撮ったのではない事を申し添えておきます(笑)

何だか懐かしいですねぇ……15年前、お互いに若かった。
卵の黄身色のダイニングルーム、残念な事に、日焼けしているけど
夥しいほどの浮世絵のコレクション……もう一度、行ってみたいですね。
帰りは車が拾えず、テクテクと駅まで歩き、列車を待つ間に
反対側に水を買いに行ったBちゃんは、線路に下りて反対側に渡ったため
大きな声で構内アナウンスで怒られたんでした(笑)
パリに戻り、知らずに入った中華は結構、お高いレストランだったの……、
覚えていますか?でも、美味しかったなぁ……。


敬具

2005年10月27日


ブノワ。
[PR]
by raindropsonroses | 2005-10-27 00:00 | 旅の栞。 | Comments(14)
Commented by ojou at 2005-10-27 00:31 x
おぉ~。たしか万博にモネの池がそのままあったとかなかったとか。ん?違う場所だったっけ?すいません、うろ覚えすぎですね。
日本趣味のたぶんに入ったお庭、ちょっと日本人としては素直に嬉しいです。この写真、周りにそんなにたくさんお客さんがいたなんてみじんも感じないくらい静かな感じに撮れていると思いますよ。スキです。
Commented by raindropsonroses at 2005-10-27 00:48
ojouさんへ。
こんばんは。今、チョッと恐い思いをしています。たった今、ojouさんのところへ遊びに行った帰りに、OL1号さんのコメントも読んだ所ですから(笑)以心伝心って奴?
万博の事は全く分かりませんが、高知県にモネの庭がありますね。行くにはチョッと遠いけど……。ジヴェルニー訪問は遥か昔になってしまいました。もう一度行きたいです。モネの日本趣味はタダの物真似ではなくて自分なりに咀嚼してから展開した物なのでとっても素敵でした。
夏の盛りに咲き乱れる花……花の数と同じくらいいた人にビックリした事も想い出深いです(笑)

ブノワ。
Commented by kaori at 2005-10-27 04:21 x
こんばんは!
ジベルニーのモネの庭!懐かしいなぁ・・・と行っても昨年母と行ったのでした。でも、それより以前一人で行ったときは、やはり何にもない!とブノワさんと同じように思いました。結局バスを見つけたのですが・・・ブノワさんは帰り歩いたんですね。すごい!結構遠いですよね。
私も夏だったので人がたくさんいました。でも!感動でした~。わ~ここか~って。(^^ 思い出すなぁ。
Commented by raindropsonroses at 2005-10-27 11:55
kaoriさんへ。
こんにちは!そうです、モネの庭は「ここかぁ……」ですよね、本当(笑)それまで、散々、美術館や教科書で絵を見て来ていますから。
お母さまと一緒にいらしたんですね。素敵じゃないですか。ウチの母は地元から一切出ませんので海外は無理……植物が好きだから見せてあげたいんですけどね。
僕だったらシャトルバスとかを出して儲けますけど……30分おきでもいいから、確実な足が欲しいですよねぇ、あれだけ有名な観光地なんだから。でも、あまり観光客に来て欲しくないのかもしれません、家の中は随分と傷んで来ているように思いましたから……。

ブノワ。
Commented by ラデュレ at 2005-10-27 12:24 x
ブノワ様
モネの家、私も真夏に行ったので、想像とはまったく違いました。そして、人、人、人・・・。観光地!のジヴェルニーにショックを受けました。
でも旅って、目的地の思い出も大切ですが、それに付随する珍道中!これがまた良い思い出となりますよね。私もたーくさんあります、珍道中の思い出・・・・。
Commented by raindropsonroses at 2005-10-27 12:56
ラデュレさんへ。
こんにちは!絵でも観光地でも、最初の思い込み以上に素晴しいって事はなかなか難しいですね。妄想や期待感が盛り上がり過ぎているから(笑)でも、そこに至る道中や友達のズッコケ、その時に食べたもの、記念に買ったもの……それら全てが一緒になって素敵な旅の想い出になるのかと……。
きっと、ラデュレさんは珍道中の固まりみたいな方なんでしょうね(笑)もしかして、ご家族もですか???(爆)

ブノワ。
Commented by ラデュレ at 2005-10-27 13:07 x
ブノワ様
そうそう!自分の中の想像が一番美しいですよね。想像以上の美しさ!というのはなかなかありません。
珍道中、、我が家の十八番です。スペインとフランスの国境を超える電車に一人取り残された14歳の私、jマドリードでジプシーに大金を与えた父(レートが良くわかっていなかった・・・・)、ジプシーは何度もお礼を言っていましたよ。そりゃ、そうでしょ、相当な額でしたから!
Commented by ダヴィデ at 2005-10-27 13:27 x
僕もジベルニーには、数年前に行きました。クロードモネの睡蓮、そのままの池があることにびっくりしました。今は、まだ閉めてますが(まったくいつできるの?)オランジェリー美術館の下にあった睡蓮の間も懐かしいです。初めに入った時は、時を忘れてしまう空間で、世の中にこんなところがあるんだぁ〜とすごく感激したものです。ジベルニーから足をのばして、ルアーブルへ行くと、モネの先生だったブーダンが描いた風景が広がっていて、ここでもびっくりした覚えがあります。また是非訪れたいところですね。
Commented by raindropsonroses at 2005-10-27 14:02
ラデュレさんへ。
それって30年前のエピソードですね?14才で国境に一人取り残されるのは恐いかもしれません……でも何で?聞いちゃいけないか(笑)
本来の旅の目的がそれほどでもない事が多い反面、思ってもいなかった驚きがあるのも事実です。だから、旅ってやめられないんですよねぇ……あと、出会う人の親切ね!「人には親切に!」旅から帰ると暫くは肝に命じるのですが……。

ブノワ。
Commented by raindropsonroses at 2005-10-27 14:08
ダヴィデさんへ。
いらっしゃいましたか、ジヴェルニー!しかも、ルアーブルも!!!!!
あそこには幾つか美術館がありますが、確か、タダでした。ブーダンの作品(習作が多かったけど……)をはじめ、モネの作品も何点か。驚くのは、普通の材木を四隅に打ち付けて額縁代わりにしていた事。
オランジェリーは2006年と聞いています。でも、新世紀の頃には2002年だったハズですから、ズルズルと延びる可能性もありますね(笑)あそこの地下の楕円形の部屋に入った時の心の静まりは今でも覚えていますよ。今度は、あの素晴しい作品の数々が自然光で見られるようになるんですよね……今から本当に楽しみでなりません。

ブノワ。
Commented by しん at 2005-10-27 20:04 x
ブノワ。さん
モネの睡蓮・・・見たいなぁ・・・昼下がりの午後にひとりっきりで。
写真、本当に人の気配を感じませんね。池の周りにある雑草にしても
日本とそれと少し違うような気がしますが、どうでしょう?
Commented by raindropsonroses at 2005-10-27 20:19
しんさんへ。
なぁ〜んだ、僕と一緒じゃないんですか?(笑)
この、モネの家は、春から秋のオープンです。ですから、誰か強力なコネを持っている人がいれば冬なんかは一人で見られるかもですね。僕は、モネの庭の一年を撮影した写真集を持っていますが、冬もそれはそれは素敵ですよ。
シーズン中の人だかリは物凄いものがあります。それこそ、雑草と同じくらいの数(笑)モネは日本から来た収集家に絵の代金の代わりに芍薬やアイリスなど、日本固有の植物の苗で交換させたそうです。ですから、日本から渡った植物も多い訳ですけど、そこはフランス、チョッと違って見えるのかもしれませんね……。

ブノワ。
Commented by nanacy at 2005-10-27 20:35 x
ブノワさん
こんばんわ。池に映った柳といい、まさに静寂そのもの。向こう側が人、人、人であふれているなんて想像も出来ませんねぇ。私が訪れたのは5年前の7月上旬。睡蓮の池や太鼓橋は勿論ですがボーダー花壇が本当に自然な感じでとっても素敵でした。イギリスの庭園も素晴らしいですが私はモネの庭のような自然な感じが大好きです。グリーンのテラスに咲いていた白い一重のバラがとても印象的でした。結構、一年草が多いのが以外でしたがそのお陰でいつ訪れても綺麗なお庭が見られるのでしょうね。次回はあの大きなアーチにバラが咲き乱れている時に行きたいと思ってます。それからブノワさん、シャトルバスがあるんですよ。もう、商売にはなりませんね。(笑)サン ラザールの駅でVernonって言っただけで切符と汽車とバスの往復の時刻表をくれたんです。まあ!なんと珍しいこと!気が利くではありませんか。ここってフランス??と思ってしまいました。(笑)。みなさまのお話を伺っているとあの時の駅員さんに感謝!!ですね。Merci!!
Commented by raindropsonroses at 2005-10-27 23:16
nanacyさま。
こんばんは。nanacyさんもいらしたんですね。7月上旬でしたら綺麗でしたでしょうねぇ……この写真、上に1ミリでもズラしたら鈴なりの人集りです(笑)そんな訳で、折角カメラを持って行ったのに、あまり撮れませんでした。
今はシャトルバスが出ているんですか……少しは商売に目覚めたのかな?(笑)これで心配しないで心置きなくいける訳ですね。実は、今回も迷ったんですが、結局、未訪の街を選んだ次第です。来年にでも行ってみようかなぁ。15年前とは違った物が見えて来そうです。
そうそう、フランス人って実は親切なんですよ(笑)何ででしょうねぇ、フランス人は意地悪だって言う世間の風評……でも、きっと、nanacyさんのオデコに「MONET」って書いてあったんじゃないですか?(笑)それか、日本人で「Vernon」って言ったらモネの家しかないですもんねぇ(笑)今度、ご一緒出来るといいですね!

ブノワ。