匂いのいい花束。ANNEXE。

You Don't Bring Me Flowers……。

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バーブラ・ストライサンドとニール・ダイヤモンドのデュエット曲に、
「You Don't Bring Me Flowers」と言うのがあります。
邦題……恐ろしいほどダサイ「愛のたそがれ」(笑)

元々はニール・ダイヤモンドの曲をバーブラがカバーしました。
別々に歌っていた2人のバージョンを、
ラジオのDJだかディレクターだかが自分で編集したものをオン・エア。
それが評判を呼び大スター2人の共演が実現したそうです。


ご存じのように、僕は花を買うのが好きです。
友人の誕生日に贈ったり、友人の家にお呼ばれで行く時に持参したり……。
応援している俳優くんや、日本を代表する大女優の楽屋花として届けたり、
そして、特別に記念日と言う訳ではないけれど、
フラリと花屋に行った折りにはお気に入りの花を自分のために買ったりします。

さて、先日のこと……。
大好きな女優さんの楽屋花を頼みにカントリーハーベストに行った時、
お店のスタッフとあれこれ話をしていると、そのスタッフがフト思い出したように、

 「そう言えば、今、テレビや映画で売れて来た○○さんって、
  前にブノワ。さんが舞台公演の度に花を贈っていた人ですよねぇ?
  もういいんですか?花は贈らないんですか?」

そう……もう花は贈らないんです。

別に仲違いした訳ではないけれど、彼ももう立派に一人前の役者になりました。
風の便りに聞いたんですが、周りが騒ぐのでもう電車には乗れないそうです。
だから移動は自分で車を運転しているそう……。
ある意味でビッグになりましたね。芸能記事のゴシップの洗礼も受け、
舞台のポスターなどの扱いも主役級になって来ました。
雑誌の見出し、グラビアを飾り、表紙にもなりましたし、
色々な所で名前を見るようになりました。

彼がまだまだ駆け出しの頃は、僕が芝居を観に行ったその晩は、
どんなに遅くても電話が掛かって来て、感想やアドヴァイスを求められたものです。
ある時は手放しで褒め、またある時、悩みにくれている時は、公演が上手く行くように励まし……。
随分と濃密な時間を共有したものですが、それももうお仕舞い……。

I don't bring him flowers……anymore。


井上ひさしの「頭痛肩こり樋口一葉」の中に次のような台詞があります、

 「悪人に品切れなし!」

今はスッカリ落ちぶれているけれど、元は武家の出の稲葉 鑛(こう)が、
一葉の母、樋口多喜に借金の申し込みをしに来ます。
何でも主人が麦稿帽子作りの事業を始めたのはいいけれど、
発売当初は好評だったものの、スグに囚人たちが刑務所で作った麦稿帽子が、
タダ同然の値段でアっと言う間に街に出回り、ついには事業に失敗。
人件費がタダ同然の犯罪者が次から次へと刑務所に送り込まれて来る……。
その時の台詞でした。

芸能の世界も次から次へと新しい才能が出て来ます。
新人に品切れなし!……チョッと一瞬、見てくれはいいけれど、
よく見れば、隣りの兄ちゃん姉ちゃんみたいのばっか!(苦笑)
皆、一様にサイズも規格も口裏を合わせたように揃えられた没個性の集団……。
どこにでもゴロゴロ転がっている才能のないタレントたち。
タレントと言いながら、彼等に本当に才能があるかどうか甚だ疑問ですが(笑)
才能もないのに、ただ顔がいいだけの役者、歌はカラキシだけど事務所の力が絶大な歌手……。
有象無象のタレントがひしめく中で、自分の道を見失わず頑張って欲しいと思います。
ワイドショーを賑わさず、ハイエナ芸能記者の餌食にならないよう気を付けて欲しいです。
彼、個性と才能はありますから、あとは作品選びを大事にし、
一段一段、成功への階段を上って行って欲しいです。
初心の夢、舞台人として大成して欲しいです。


花束ですか?……もう贈りません。
そう……僕には僕を必要としてくれる人がいますから……。

写真は今年の誕生日に貰った花束……。
勿論、アレンジはカントリーハーベストの深野俊幸さん。
名前は知らないけれど、スプレー咲きの小さな小さな水仙が物凄い匂い。
気分は一気に春、そして、誕生日強化月間は続きます(笑)


草々

2012年3月25日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2012-03-25 00:00 | 向き向きの花束。