プロがいなくなった……。
年末から忙しくて(……ってもう6月じゃん)
ついつい記事にするチャンスを逃していましたが、
最近、物凄く気になることをチョッと書いてみたいと思います。
あれは確か去年の12月、僕はあまり好きではないのですが、
矢張り巷は忘年会シーズンですから、酒の席が多くなります。
当然、帰りが遅くなったり、電車での帰宅が面倒でタクシーに乗る機会が増えますよね。
最近のタクシーの運転手って道を知らない人が多いですねぇ……チョッとビックリ。
地方から出稼ぎに来ていたり、色々、事情もあるでしょう。
でもね、プロですからね。お客を安全に目的地に運んで代金を貰い、
それで給料を貰っているんですから。
「すみません、道、教えてください」……はないですよねぇ。
百歩、譲って、客の方が道に詳しく、最短の道順を知っていた場合はそれでもいいです。
初めて行く土地、道が分からなくてタクシーに乗る場合もあるんですから。
その時は、僕の家までの道順がまったく分からない運転手に業を煮やし、
住所を入力してカーナビを使うように頼みました。
そうしたら今度はカーナビの入力の仕方が分からないの(苦笑)
しょうがないです。僕が後ろの座席から身を乗り出して入力してあげました。
それってマズイですよねぇ?もし僕が悪い奴だったら?身の危険は感じないのかしら?
まだまだ沢山、例はあります。
色が作れない塗装屋、鉋(かんな)をかけられない大工(笑)
ハッキリ言ってプロフェッショナルとは言えませんね。
今やホームセンターではプロ仕様の材料や道具がゴマンと売られています。
インターネットで検索すれば、ある程度の使い方、コツは分かります。
器用な人だったらそこそこの仕上がりになりますもんね。
やる気のある人は、好きこそモノの何とかで創意工夫があるから。
以前、このブログで「一億総……。」と、言う記事を書きました。
プロもおちおちしていられませんよね。アマチュアの方が研究熱心だったりして……。
今、自分にご大層な肩書きを付ける風潮が蔓延しています。
今までに見た事も聞いたこともないような肩書きがズラリ(笑)
例えば、素人でも肩書きに「研究家」を付ければそれなりの箔はつきます。
いいんですよ、自由に研究してくれれば。でもそれはプロって言う意味じゃない。
プロの仕事ってそう言うものじゃないと思うんです。
カップ麺より不味い蕎麦屋、回転寿司より不味い寿司屋(笑)
歌手のクセに歌が下手な奴、役者のクセに大根……まぁ、これはご愛嬌ですが。
知識を深め、技を磨いてナンボのプロフェッショナルです。
自らを振り返ってチョッと反省……かな。
………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………
写真は随分、前にパリのメトロで撮った1枚。
この大きなアールの付いた壁面にアッと言う間にポスターを貼って行きます。
その手際は本当に見事でした……が!結構、ズレているのね(笑)
その辺は大らかな国民性のフランスのこと、どこまでを求められるかの問題でしょうね。
日本だったらそれは凄いことになっていると思います。ピッタリですもんね!
草々
2012年6月11日
ブノワ。
★Copyright © 2005~2012 raindropsonroses, All Rights Reserved.