匂いのいい花束。ANNEXE。

毒吐く……じゃなくって独白。豪華ロードショウ3本立て。

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もう書いちゃってもいいかな?皆さん、もう見ましたよね?
それぞれ早々にロードショーで観ていましたが、ネタバレするつもりはないし、
未だ皆さんが観ていないのに美味しい所を書いちゃうのはルール違反……。
そう思って今日まで書くのを控えていました。
勿論、僕の記事は映画評論ではないし、ネタをじゃんじゃん喋っちゃうこともしません。
映画を長い間見続けて来た人間の毒吐く……じゃない、独白、そう思って読んで貰えると嬉しいです。

今日はここ暫くの間に観たロードショウ3本に付いてチョッと書いてみようかな。
先ずは、ここ数年の中で、もっとも期待感が高かった1本。
製作中から、そして、予告編を見てワクワク感が頂点に達したいた「プロメテウス」から。

 「なぜ人類の誕生の瞬間は、空白のままなのか。
  謎の答を、知ってはいけない。」

…………って!おだまり!ふざけんなっつーうの!(怒)
あまりに激高して、宣伝文句の句読点の打ち方にも怒りが及びます(笑)
何で変な所で点を打つんだよ!言葉遣いも荒くなろうというものです。
もうね、頭に来ちゃってこめかみの血管切れるかと思っちゃった。
劇場の暗闇に座ってガッカリこん!これほどまでに落胆したのは初めてかも。
壮大な宣伝コピーに踊らされた訳じゃないけれど、盛大に盛り上がった分、
その奈落の底まで落っこちたガッカリ感は半端じゃありませんでした。
冒頭の美しい大自然の光景……テレンス・マリックの「ツリー・オブ・ライフ」のマネね。
僕、「エイリアン」シリーズは大好きなのね。勿論、全作品劇場で観ています。
続編が第一作よりも面白かった、若しくは、同等の出来上がりだったのって、
この「エイリアン」シリーズ、それから「ゴッドファーザー」「スターウォーズ」くらいです。
随分前に「エイリアン」4作品、一挙上映のオールナイトにも行きましたっけ。
4作品ともそれぞれに監督の個性やスタイルが出ていて凄く素敵なシリーズなのね。
そこに来て、オリジナルのリドリー・スコットがメガホンを取って、
シリーズの前章を描くって……響きのいいタイトル、キャストの豪華さ……。
期待するなという方が無理だと思いません?ね?そう思うでしょう?!

先ずね、結局、謎なんか一切明かされないで、続編を見ろって言うことじゃない!
何なの、あのラストは。飛んで行く宇宙船を見てムカッと来たぜぃ(笑)
それに巨額を投じて宇宙探検に行った動機って言うのがアレかい。
シャーリーズ・セロンのキャラクター……もっと驚愕のどんでん返しがあってもいいんじゃない?
一番ダメなのがエイリアンの造形……アレって一体どうしちゃったの?
エイリアンは黒光りしていなくちゃダメなの!(笑)あんな白くふやけた象の鼻みたいなヤツ!
勿論、エイリアンは寄生した個体によって姿が微妙に変わるものなのだけれど、
あれじゃ全く恐怖感が身に染みないのね。エイリアンは宇宙空間の絶対悪。
感情を一切持たず、本能で殺戮を繰り返すエイリアン……その凶悪なエイリアンが、
とてつもなく美しい造形だったっていうことが重要なのにアレは何だよ!
(余談ですが、エイリアンよりプレデターの方が強いって言うのも納得行かない!)
それからさ、お話し的には第一作の「エイリアン」に繋がっているようで繋がっていないんじゃない?
リプリーたちが「SOS」の信号と勘違いしておびき寄せられたのって、
あれは実は「ここに来てははダメ!」という警告の信号だったハズ。
謎の砲台のようなものと、そこで息絶えていたヘルメットを被った異星人……。
ここまでね、第一作と共通なのは。何だかこじつけ甚だしいわぁ。
第一、一番問題なのは、出て来るエイリアン・エッグのデザインが違うじゃない!
あれはマズいでしょう。一面にダァ〜っと……リプリーたちと同じ場所に出くわさなきゃ。
考えてみてよ、長い映画の歴史の中で、出演俳優の顔じゃなくて、
宇宙の怪物の卵がポスターになったのって「エイリアン」だけだよ。
それ程、強烈なインパクトがあるエイリアン・エッグが出て来ないなんて。
エイリアンだってあの黒光りのするオリジナルのヤツが出て来なくっちゃダメ!

僕、良ぉ〜く考えてみたら、苦手なのね、ノーミ・ラパスって……。
全く受け付けません。だから彼女のリスベット・サランデルもダメなんだ……。
ハァ……続編が出来るのよねぇ。でも出来たらまた観に行くんだろうなぁ。



次、豪華3本立ての2本目は「ダークナイト・ライジング」です。
これは良かったなぁ……映像に1本筋が通っていてね。手放しで賞賛しちゃう。
僕ね、一応、バットマン・シリーズは全部、観ているんです。
初めの頃のマンガチックな、コミックをそのまま実写化したようなものから、
クリストファー・ノーランによるダークでスタイリッシュな再映画化まで。
もっと遡れば、テレビ・シリーズも殆ど見ているかな?
あの細眉をギュゥ〜っと吊り上げたバットマンとロビンのモノクロのヤツね(笑)
初めの頃の作品は何も言うますまい(笑)あれは単純に観て楽しめばヨロシイ。
今回の「ダークナイト・ライジング」……物凄い豪華な配役ですね。
クリスチャン・ベール、マイケル・ケイン、モーガン・フリーマン、
善人役に新しい活路を見出したゲーリー・オールドマン。そして、ゲストスターに、
マリオン・コティヤール、ジョセフ・ゴードン=レヴィット、アン・ハサウェイ、
そして、クレジットを見るまで誰だか皆目見当がつかなかったトム・ハーディー!
決して派手派手しいキャスティングではないけれど、これを豪華と言わずして何を豪華と言う?
僕の悪友が僕の大嫌いな短縮言葉で、

 「『Mr. & Mrs.スミス』のアンジーとブラピだって凄かったじゃない?
  2人のことブランジェリーナって言うの知ってる?」

って言うんだけれど、ハイハイ、知っていますとも!(苦笑)
確かに豪華は豪華だけれど、これほど面白味に欠ける作品も珍しかった(苦笑)
僕の生涯で一二を争う駄作……その地位は決して揺るぎません(笑)
「ダークナイト・ライジング」……バットマンの物語りなのに、バットマンだけが突出していず、
出演者全員のアンサンブルが絶妙、それでいてバットマンの悲哀が際立つ優れた演出。
他の共演者もいい味出していて、これまた続編が出来そうなラストなのだけれど、
それもまた騙されたようでもなく、却って期待感が増すって言うもんじゃない。
ジョセフ・ゴードン=レヴィットのロビンって出来るのかなぁ……いいですよね。
彼はどことなく頼り無さげな役にいい味出して来ましたが、今回みたいな硬派な役もいいなぁ。
ダークでやるせなくて陰々鬱々としているけれど、クリストファー・ノーランにはスタイルがある。
ないだろうけどノーラン版、次回の「ダークナイト」シリーズに期待しちゃいます。



さてさて、最後3本目はついさっき見て来た超駄作のお話し(苦笑)
何を間違ったか、他に観たい作品がなかったと言うこともあり、
そうそう、先日「スノーホワイト」でシャーリーズ・セロンの悪役を堪能したばかりなので、
迷い込んでしまいました、超駄作の深い深い森の中へ。
出られなくなってしまいました、氷のようにお寒い笑いの迷宮から。
作品は……じゃじゃぁ〜ん!「白雪姫と鏡の女王」です。
そう、劇中の一面の雪景色のようにお寒かった「白雪姫と鏡の女王」(笑)

これ……ヒドかったなぁ。いいの?こんな作品作っていて。
ジュリア・ロバーツってこんな作品に出ていて大丈夫?
アカデミー賞女優だったよねぇ。次はメリル・ストリープと共演でしょう?
あれなんて言うんでしたっけ、メーターで針がくっ付いているヤツ。
針が左端っこにピッタリくっ付いていて、何かに反応すると右にググッと振れるヤツ。
「白雪姫と鏡の女王」はね、その針が左にピタッとくっ付いたままピクリとも動きませんでした。
観ているうちに段々顔が能面のようになって行くブノワ。さん(笑)
あまりに詰まらなくて感情が死んじゃった?シワが1本もなくなっちゃったよ。
途中、巨大な欠伸を7回……流れる滂沱の涙。顎、外れるかと思っちゃったわさ。
ハッと我に還ると、果たして自分はこの暗闇で何をしているのかと疑問に思う有様。
喜劇にしては笑う所が一箇所もないのは夢か奇跡か幻か……?

目を瞑ると悪夢のように白雪姫の剛毛眉毛ばかり思い出されます(笑)
映画史上もっとも濃くて太い眉毛……往年のリズ・テーラーもマーゴ・ヘミングウェイも降参かな。
彼女ってフィル・コリンズの娘なんだって。ビックリしたわいな。
ハァ……お金も時間も返して!静かな怒りがフツフツと込み上げるのでした(笑)



今日の写真、ズッコケた「プロメテウス」に因んで……ホラ、ケンタウロスもズッコケてるじゃん!
パリ市内の閑静な住宅地に彫刻家のブールデルの美術館があります。
いつ行っても人気なく、静かに作品を鑑賞出来ます。そこで観た半人半獣……ケンタウロスの巨大な像。
ブールデルはベートーベンの彫像で有名ですが、このケンタウロスは迫力満点!
下から見上げる姿は圧倒的な迫力を誇ります。
まさかこんな記事に使うとは露程も思わず、勿論、当時のことですからフィルム撮影です。

「プロメテウス」の乗務員が遺跡の中で出会う謎の像。
きっとイースター島のモアイ像とブールデルのケンタウロスがモチーフになっていますね。
全てが思わせぶりで、そして期待外れだった「プロメテウス」……。
果たして起死回生の大逆転な続編が出来上がるでしょうか?
しかし、また次回もノーミ・ラパスを見るのかと思うと気が重い(苦笑)



草々

2012年9月20日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2012-09-20 00:00 | 映画館へ行こう。