匂いのいい花束。ANNEXE。

いのちみじかし 恋せよおとめ……。

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 「いのちみじかし、恋せよおとめ あかきくちびる あせぬまに……。」

何だかね、映画を見ながら「ゴンドラの唄」が耳に聞こえて来ちゃったのね。
このところバタバタで、その映画が果たして何の映画だったかすら定かじゃないんだけど、
って、この時点で既に危ないでしょう?(笑)ついこの前なのに記憶が非常に曖昧って。
確か「デンジャラス・ラン」だったかな?うん、確かそうだ。

 「オレたちはもうこれから生きる時間より、振り返る時間の方が長いんだ……。」

みたいなね……そうなんですよね、確かにどう楽観的に見積もっても半分は来ている!(笑)
親友は「まだ半分って言うつもり?」って笑うのね。だからと言って、別段、焦る訳ではないんだけれど、
そんな訳で、無駄な時間が凄く勿体なく思えて来た今日この頃です。
無駄に列に並ぶこと、無駄にボンヤリ1日過ごすこと、無駄に惰眠を貪ること……。
当然、早起きになりますね。但し、無理はきかない悲しいお年頃になって来ていますし、
仕事にも大きな責任を伴うお年頃です。先ず、日々の仕事があってこその僕、
翌日の仕事に必要とあらば、疲れていたら7時でも8時でも寝ちゃいます。
疲れが取れる時間を逆算して睡眠時間はタップリと摂る……。
寝ぼけ眼で机に座っていればお給料を貰える仕事じゃないし、もう無責任も出来なくなりました。

さて、残り時間が短いと実感はしているものだから(笑)
1日の時間は有効にとばかり、暇を見つけては芝居や映画に通っています。
暇を見つけるというよりは、先ず、仕事と劇場の暗闇が同じくらいの比率で大事?(笑)
日々の充実したあれこれが素晴らしい仕事に結びついていると思うから。
そこら辺のスケジュールの管理が自在に出来るのも一人で仕事をしている大きな利点です。
映画や芝居はいいです……まだ見知らぬ世界に僕を誘ってくれますから。

先日のこと、朝4時に起きて(まだ暗いのね!)薔薇にコガネムシ対策の薬剤散布をしました。
外にはカトーヌと黒豆がいますから、これだけはしたくないのだけれど、
薔薇が枯れちゃ元も子もありませんもんね。次に、猫のトイレの砂の全取り替え。
これは1週間に1回の面倒臭いけどしなければいけない仕事です。これをトイレ2つ分ね。
それから風呂にゆっくり浸かり、美味しい珈琲をいれて机に向います。
大事な大事な請求書書き!これまた面倒臭いけれど、誰もやってくれないから仕方ありません。
と、ここで9時になりました。ここでスッカリ疲れてしまっているのだけれど、
カバンに財布とパスモを放り込んで、いそいそと行って参りました、ロードショウに。
それも立て続けに2本ね!作品は「ロック・オブ・エイジス」と「ハンガー・ゲーム」、
観終わってから次の作品まで、何と2本の間はたったの5分しか開いていない強行軍(笑)

その他にも、このところマメマメしく劇場に通っています。
舞台は、趣味の園芸の三上真史くんの「クールの誕生」、麻実れいさんの「ボクの四谷怪談」。
映画は、上記の「ロック・オブ・エイジス」と「ハンガー・ゲーム」の他に、
「デンジャラス・ラン」「昼下がり、ローマの恋」「セットアップ」、
「幸せの教室」「ファミリー・ツリー」「最強のふたり」……。
他にもこの前、激怒した「プロメテウス」や「白雪姫と鏡の女王」などなど。
今週は「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」と「マリリン 7日間の恋」を観ました。




今日は映画についてをチョッと書いてみようかな。沢山あるしザッと思ったことなどをね!
先ずはどうでもいい作品はサラリと流す事にして……「ファミリー・ツリー」から。
ジョージ・クルーニーって現代のクラーク・ゲーブルね。皆さん、そんな感じしませんか?
「オー・ブラザー!」とか、作品によっては物凄く魅力的なのだけれど、
どうもあの濃ゅ〜い顔が苦手なのね。声もダメなの……日本人が苦手な顔じゃない?
植物人間になった妻の浮気、その浮気相手の家族、バラバラになっていた娘たちとの和解……。
良くありがちな題材を淡々と描いて行きます。ハワイだからって特に風光明媚な訳じゃない。
ここに描かれているハワイって、所謂、僕達が観光で行くハワイとは違うらしいですね。
って、行ったことないから分からないのだけれど……。


「幸せの教室」……これね、ハリウッドっていいのかなぁ、こんな映画作っていて……。
2人とも大スターなのだけれど、ちっとも魅力的じゃない組み合わせの、
トム・ハンクスとジュリア・ロバーツ……ジュリア・ロバーツってもうダメだわ。
「白雪姫と鏡の女王」とこれで完全に味噌付けましたね。アカデミー賞獲っているんですよ!
しつこいけれど、次はメリル・ストリープと競演じゃん……大丈夫かい!
トム・ハンクスは2000年の「キャスト・アウェイ」以降詰まらなくなりました。
新作来るみたいだけど、お願いだから、もうロバート・ラングドンだけは演らないで欲しい……。
お星さまって太陽の光で輝くものなのだけど、ハリウッドの大スターは自らが光り輝く。
トム・ハンクスもジュリアロバーツも全く輝きが感じられません。


「昼下がり、ローマの恋」……久し振りのオムニバスね。
オムニバスとは乗り合い馬車のこと。何本かのショートが1本に纏められた映画を指します。
「昨日・今日・明日」「ボッカチオ'70」とかね、往年のイタリア映画に多かったかな。
最近では「パリ、ジュテーム」「ラブ・アクチュアリー」とか……。
この作品では、老夫婦に立ち退きを迫る青年弁護士の話し、
それからストーカー女に付け狙われたテレビ・キャスターの話し、
そして、老衰デ・ニーロとモニカ・ベルッチのローマの恋の話しの3本。
僕はカツラを取って頑張っているキャスターの話しが一番面白かった(笑)
でも、3本が繋がっているようでそこまで密接に繋がっていず、何とも中途半端。
それぞれが独立した作品でありながら、もう少し密に関わり合を持たせたら良かったのに。
で、デ・ニーロはもういいや……全ての役者の目標的存在だったデ・ニーロ。
演技の鬼、神と呼ばれた栄光の日々は何処に?30年前の威光は何処に?
随分と前から役者としてはめっきり魅力がなくなって来たデ・ニーロ。
今ではしかめ面だけのスッカリ平凡な役者になってしまいました。
やっぱり役者は商売に手を出しちゃダメって言うことかな?レストラン経営していればいい。
そうそう、先日のこと。一杯やっている時に役者の友人に、

 「モニカ・ベルッチ見てたらさ、何だか似てるんだよねぇ……髪の毛切りたくなった。」

って言ったの。

 「誰とです?ブノワ。さんと?顔ですか?????……あちらはイタリアの宝石ですよ!」

って言われちゃった(笑)顔じゃないのね、髪の毛がソックリなの(笑)
まぁ、確かに!モニカ・ベルッチ、宝石の名に恥じない魅力です。


「デンジャラス・ラン」……これまたヒドいタイトル!(苦笑)
でもね、作品の出来が素晴らしいから許しちゃう!久し振りに手放しで面白かったです。
デンゼル・ワシントンってこう言う冷酷無情な悪人役が非常にハマりますね。
極悪なんだけど、インテリなものだから他とは一味違う味が出せる。
悪役って上手に演じちゃうと、結構、役者として命取りになるケースがあるのね。
特に若手の女優は危険。グレン・クローズくらいになると全く問題ないのだけれど、
今までに何人の将来有望な女優が悪役を上手くやったがためにキャリアを台無しにしたか。
デンゼル・ワシントンは悪役に新境地開拓っていうところです。
監督はスエーデンの人なんですってね。ハリウッドの大御所監督がこぞってしなびて来たから、
こう言う新しい血が入ることは大歓迎!ダニエル・エスピノーサ……スタイルがあります。
ただ映像だけの雰囲気監督とは一線を画すスタイルが。
デンゼル・ワシントン好演、ライアン・レイノルズがまだ何も経験がないCIAの職員が、
次から次へと襲って来る難題に立ち向かいながら一皮も二皮も剥けて行く青年を力演。
アクションも斬新だし、残酷シーンも非常に節度があって宜しかったです。
久し振りに手放しで拍手を送りたい映画。


「ハンガー・ゲーム」……これはいいですね!
久し振りに胸突き動かされました。涙もろい人は号泣かな。
ヒロインのジェニファー・ローレンス!久し振りに出ましたね、将来の大物。
ゴシップやパパラッチとは無縁の正統派女優。僕、スッカリ気に入ってしまいました。
彼女、目がいいのね……。シャーロット・ランプリング、ケイト・ブランシェット、
アンヌ・ブロシェ、シャルロット・ゲーンズブール、
女優じゃないけれど体操のスベトラナ・ボギンスカヤとか……。
ここまで書いちゃうと僕の女優の好み、顔の好みがハッキリ分かっちゃいますが、
久し振りの大女優の卵に大喜びの僕、以前の作品を引っくり返してみたくなる役者って稀ですからね。
この作品、近未来の造形が非常にリアルですね。選ばれた24人の若者が殺し合う……。
そんなありそうもないシチュエーションなんですが、意外に説得力あり。
ジェニファー・ローレンス演ずるカットニスは無益な殺生はしないの。
襲われた時だけ、自分の命を守るためにだけ弓を射る……それって、
さっきこき下ろしたデ・ニーロが「ディア・ハンター」の中でニックに繰り返し言う、
「One shot !」に通じるものがあります。鹿は一発で仕留めなきゃダメだ、
それが鹿に対する敬意というもの、命を戴くってそういうこと……。
デ・ニーロ演ずるマイケルの生き様が非常に良く出ていたエピソードだと思います。
カットニスもそう、彼女の生き様が見事に出ていました。
恐怖と不安に木の葉のように揺れ動いていた少女が見せる様々な表情。
妹に対する表情、母に対する顔、恋人に見せる笑顔……カメレオンですね。
もしかしたら2回目のアカデミー賞ノミネートも夢じゃない?
今年観るべき映画の中の1本だと思います。僕はもう一回観に行きます。


「ロック・オブ・エイジス」……これってさ、僕のカラオケの十八番ばかりじゃない(笑)
知っている曲が沢山使われているとついつい点数が甘くなってしまいますが、
僕ね、思ったのね、映画とは直接関係ない部分なんだけど、
トム・クルーズって偉いなぁ……って。決して好きな役者じゃないけれどね。
何かこう、胸張って背伸びしてお腹に力入れて……役者としての彼の姿勢そのものじゃない。
整形手術と薬とアルコールでアッと言う間に醜く汚くなってしまうハリウッドの俳優たち、
そんな中で頑張っているなぁって。今や押しもおされもしないハリウッドのトップ、
デビューの頃、誰がこんな彼を想像しました?ポッと出の青春スターだと思いませんでした?
「タップス」で共演したティモシー・ハットンの方が有望だと思いませんでした?
トムの出世作「トップ・ガン」を断ったマシュー・モディーンの方が繊細で大成すると思わなかった?
世の中、分からないものです。兎に角、気合いでハリウッドに君臨しているトムに脱帽!好きじゃないけどね。
キャサリン・ジータ=ジョーンズはノリノリでしたね。本当にいい女優だと思う。
「シカゴ」の登場シーン、歩く足のアップだけでキャラクターを表現する凄さ。
今回も凄かったです(笑)狂信的な教育者、だけど、その過去には大きな秘密が……。
役柄を物凄く楽しんでいる感じがしました。ラストのあの扮装!(笑)
それに引き換え、主役の若い2人に全く魅力が感じられなかったのが残念。

 Just a small town girl, livin' in a lonely world.
 She took the midnight train goin' anywhere

「ロック・オブ・エイジス」で重要な使われ方をしていたジャーニーの「Don't Stop Believin'」では、
小さな街に住む寂しい娘は夜行列車で大きな街に出るのですが、
いつの時代も夢見る少女はバスで故郷を出るのかな?
今日の1枚は数年前のスペイン旅行で撮った1枚です。

 Oh, the movie never ends
 It goes on and on and on and on ……。

夢見ることを止めちゃいけない……シンプルなメッセージは心に響きます。
いつものようにグジャグじゃ言っているけれど、映画って本当にいいですね!
長くなっちゃったから「最強のふたり」はまた今度の機会に。
この次は「マーガレット・サッチャー」と「マリリン7日間の恋」です。


草々

2012年10月8日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2012-10-08 00:00 | 映画館へ行こう。