「プチ・プレジール」の大きな幸せ。
7月上旬に20年ぶりの北海道を旅してきました。
数年前にパリを中心にフランスを一緒に旅した仲間2人と。
それから現地ではブログを通して親友になった北海道在住の女性Sさんが合流しました。
夏の旅のメインの目的は、北海道ガーデン街道を巡ること。
そして、念願だった美瑛の丘を写真に撮ること……。
楽しく感動的だった北海道。庭も景色も食も……全てに大満足でした。
さて、帰宅早々、次の北海道旅行プランを練り始めた訳は……。
先ずは美瑛の秋の様子をカメラに納めること。
それから、実はこちらがこっそりとメインだったりするのですが(笑)
夏に訪れた帯広の「北の屋台村」にあるワインとチーズの店、
「プチ・プレジール」を再び訪れることでした。
兎に角、気に入っちゃったんです「プチ・プレジール」。
実は夏の旅の時、北海道在住のSさんから提案がありました。
帯広は豚丼が有名だし、屋台村って言う選択肢もあるのよ……と。
豚丼?豚丼一杯で夕飯が終わっちゃうなんて全く考えられないし、
僕の中では既に口がジンギスカンになっていたので提案は全て却下(笑)
Sさんに帯広の有名焼肉店を予約して貰った迄はいいのですが、
本店に行くハズが間違って支店に行っちゃって、
しかも普通の鉄板によるジンギスカンに痛く失望(笑)
普通、飲み食いは絶対にハシゴしない自らの禁を破って、
だったらさっき下見した屋台村で飲みなおそうか……になった訳です。
地図を見たら焼肉屋と屋台村が近かったので、早めに出て下見してあったの(笑)
焼鳥屋、居酒屋、おでん……色々な種類の店がありましたが、
迷うことなく入ったのが「プチ・プレジール」でした。
カウンターがコの字形になった小さな店内には、
ソムリエのご主人と料理を担当する奥さまがいらっしゃいます。
初めてなのに何だかスッカリ落ち着いちゃって、
その日、廻ったガーデンのこと、お互いの近況報告に花が咲きます。
そんなこんな、初めての地でゆっくり寛いだ雰囲気になったのも、
美味しいワインと素晴らしい料理、それからもっとも大事なのは、
お二人の押し付けがましくない、程々の親しみのある持て成しの他ありません。
そんなお二人がやっている店です。他の客同士も和気藹々です。
地元の人、チョッと離れた所からわざわざやって来る人……。
僕、人見知りなので普通は店の人といきなり話をしたりしないんですけど(笑)
焼肉を食べたことなんかスッカリ忘れるくらい楽しかったのです。
是非、もう一度「プチ・プレジール」に行きたい!大きな原動力でした。
それに加えて秋の美瑛……Sさんが帯広まで出て来られると言うので、
美瑛を先に、帯広を週末に変更。美瑛から高速バスを飛ばして帯広入り。
Sさんと合流して軽くランチの後は、夏に続き「十勝千年の森」を再訪。
一旦、ホテルに荷物を置きに帰り、いざ「プチ・プレジール」です!
料理は上から、先ずはお通し。
それから名物のラクレット。これはパンかポテトを選ぶことが出来ます。
1枚目の写真はご主人が作っている所。北海道ですから僕は矢張りじゃがいもね。
サービス精神旺盛なご主人は、僕が写真を撮っているのを知って、
「ここが見せ場!」とばかり、チーズを融かし盛る作業をゆっくりしてくれます。
だからチーズがついつい大盛りになっちゃうの(笑)
それから今回、頼んだ、ししゃものネギロール、クリームチーズと一緒に戴きます。
開いたししゃもをネギに巻いて揚げてあります……ウゥ〜む、これ絶品!
3つあるししゃものメニューからもう一品。ししゃもと秋野菜のミルフィーユ仕立て。
夏に頼んだコールド・ビーフ、山ワサビと共に。アスパラガスのソテー。
ホワイトアスパラガスのピクルス、チキンのハーブ・グリル、
マッシュルームのエスカルゴ風。それから〆は道産じゃがいものニョッキ……。
この日は確か屋台村をあげてししゃものメニューを出す最終日だったみたいです。
ししゃもって高級魚?すっかりイメージが変わっちゃいました。
いやぁ……裏に大きな厨房がある訳ではありません。
何人もスタッフがいる訳でもありません。奥さま一人で作られる素晴らしい料理の数々。
地の野菜、季節の素材をふんだんに使ったシンプルな料理の数々。
そして、手の込んだ思いもよらない創作料理もあります。
堪能しました。やっぱり飛行機を飛ばしてやって来て良かった!
店の名前「小さな幸せ」どころか「大きな幸せ」をタップリ貰い、
後ろ髪を引かれつつ、そして、次はいつ来ようか思案しながら店を後にしたのでした。
2012年12月4日
ブノワ。
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