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匂いのいい花束。ANNEXE。

スカウトされたらどうしよう!(笑)

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T 「ねぇ、どうしますか?」

B。「ン?何が?」

T 「明日の絵付け教室ですよ。」

B。「絵付け教室の何がどうしたって?」

T 「何がどうって、僕、あけさんのこと何て呼べばいいんですか?」

B。「いいんじゃない、普通で。『あけさん』でいいよ。」

T 「えぇぇぇ……やっぱり教えて貰うんですから……『あけ先生』とか。」

B。「あけ先生?……ぷ、ぷ、ぷ。じょ、じょ、冗談!いいんだよ、『あけ』で。」

T 「えぇぇぇ、呼び捨てぇ?そりゃマズイですよ。」

B。「それとも、『オイっ!』とか?(笑)」

T 「ひぇ……ダメですよ。回し蹴り飛んで来ちゃう!どうしよう。」

B。「そうだ!『おぃコラっ!』でいいんじゃない?(笑)」



2月の初旬にひょんなことから、あけ大先生に、
チャイナ・ペインティング教室を特別に開催して貰いました。
そう、あの自称「ゴージャスなガーデン・ブログ」を運営している、
実は「あけの秘密の肉園」、ブラック・フィンガーのあけ大先生(笑)

あけ大先生はもう10年もの長きに渡ってチャイナ・ペインティングの教室に通っていて、
定期的に作品展もされます。
今では自宅で生徒さんを呼んで教室を開くまでの腕前です。
僕、仲いいのに、なぜか今まで、絵付けを習うなんて露ほども考えたことなかったんですが、
僕の長年の親友、傾城のMちゃんが最近あけ大先生と親しくなり、
一回、絵付けを習いたい……それで話がとんとん拍子に進んじゃったみたいなんです。
それじゃぁねぇ、僕も参加しないとねぇ(笑)参加するとなったら真剣です。
先ずは、手始めに、初心者コースで転写紙を使ったものにする?
いえいえ!男性の読者の皆さんは良くご存知だと思いますが、
男って多かれ少なかれ、子供時代にプラモデルで転写紙を扱った経験があるのね。
プラモデルを組んだ後に転写紙のシールを貼った経験があるハズなんです。
僕は僕で、高校時代は美術部で、「勉強とスポーツは今一だけど、
絵筆を持たせたら右に出る者はない生徒会長」だったブノワ。さん(笑)
生まれ変わったら世界的な美容整形の先生か(物凄く巧いハズ)、
大倉陶園かアウガルテンの絵付け師になりたかった僕だもの……。
転写紙のコースはすっ飛ばして、いきなり絵筆を握ることにしました(笑)

あけ大先生直々にお教え戴くのです。失礼のないように準備は万端にしないとね!
描くお皿のデザイン(形)は決まっていました。
前にあけ大先生が「お願いだからどうしても貰って欲しい。」と、
懇願するので(笑)貰ってやったお皿に描くことにしました。
図柄はどうする?……こんな時、薔薇を描かなくてどうする!
そうなると、勿論、僕のオリジナルの薔薇ですよねぇ……。
迷うことなく「Bella Donna」に決めました。膨大な写真の中から朽ちる寸前の「Bella Donna」を選び、
お皿の大きさに合うように縮小コピーでデザイン画を起こします。
当日はいつも使っている絵筆を持参します。やっぱり慣れている道具って大事じゃない?
男って先ず、お道具から入るのよねぇ(爆)


さてさて、やる気満々な友人4人は駅からタクシーを飛ばしてあけ邸へ……。
挨拶もそこそこに、先ず、始めは筆を持ってストロークの練習です。
筆に絵の具を付け、カーブさせる時の力加減で皿の上に一筆で濃淡を表現します。
あーだこーだ言いながら、20分ほどストロークの練習。
これがなかなか難しい……描く気満々の僕とZネエさんは直接、皿に絵を描き、
最初の会話のTくんと、今回の教室の言いだしっぺのMちゃんが転写紙コースになりました。



だけど凄いでしょう?右も左も分からないのにいきなり絵筆で皿に薔薇を描くって(笑)
その辺の勘違いって言うか、自信満々さって言うか、身のほど知らずさって言うか……。
僕達って……何だか可愛い!(笑) Zネエさんなんか、

 「あたしね、転写紙って言うからズゥ〜っとお断わりしていたのよ。」って(笑)

どんだけぇ〜!でしょう?(笑)
いきなり飛び級で上級者コースで問題なしって思っているところが凄い!(爆)
兎に角、必死に絵筆を走らせました。ハッキリ言って、紙に描くのとは全然違いました。
ツルツルの表面に絵の具をのせ、さらにボカシながら、その筆致を利用しながら立体感を出す……。
難しい反面、溶剤を使って描いたものを綺麗サッパリ後から消せる美点もあります。
僕、仕事でも何でもクセなのね。与えられた時間内でキッチリ形にするって……。
4時間チョッとでなんとか形にしました……。

出来上がってみて思うことは色々あります。
あぁすれば良かった、ここをこうすればもっと良かった。
具体的に言うと、もっと背景をボカして、いつも撮る写真のように幽玄に仕上げたかったです。
でも面白いですねぇ……皆、性格が出るのね。
僕みたいに話しながらでも構わず絵筆が動く人、話すと手がパタッと止まる人(笑)
黙々と一切話さない人、大体、男の方がチマチマと細かく、
意外に女性の方が大胆で豪快なことをします。

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結局、生まれて初めてのチャイナ・ペインティング4時間チョッとで描いたのが今日の写真です。
一番最初の1枚が焼き終わった完成の状態。
2枚目が絵付けを終えた皿と、パレットに使った陶板……これはこれで美しい!
焼き上がりの発色は、ほぼ、思った通りの出来でした。

あけ大先生は初めての僕らに親切に、丁寧に指導してくれました。 教えるの凄く上手なのね。
世話になったからチョッと褒めておいた方がいいと思うんだけど(笑)
あのですね、視線が下からなんです。上から目線じゃない、一緒になって考えてくれるの。

 「あっ!……それ、可愛い!図柄の端っこがこの辺に来るともっといいかも!」とかね。

さりげなく道を示してくれる。 あけ大先生の呼び方に苦労していたTくんは、
知らず知らずの内に「ハイっ!ハイっ!」って模範的な生徒のお返事(笑)彼、都合5枚もお皿作っちゃった(笑)
僕はと言えば、何だか楽しくてね……同じものは2枚と描けないけど、
蕾から朽ちる寸前まで、様々な状態の「Bella Donna」を6枚描いてディナー・プレート・セットとかね。
勿論、僕のオリジナルの薔薇6品種の絵違いディナー・プレート・セットなんて言うのもいいかもしれない。
夢は限りなく広がります。



ここで、新たな事業が閃きました!事業っていうより悪巧み(笑)
きむたくてんちょのオリジナルの薔薇を美しく描いてお皿にし、てんちょに買って貰うの!(笑)
勿論、買ってくれるでしょう?この世でだった1枚の希少な手描きのお皿なんだもの!(笑)
しかも描いたのは親友の僕、ブノワ。さま(爆)
おこずかい足りなくなったら押し売りにいこうかしらン?(笑)
大倉陶園の総手描きのカップが1客……100000円弱だから……。
やっぱり1枚100000円は欲しいですよねぇ(笑)
この手は河合さんにも使えそう……お皿御殿建ったらどうしよう!
1枚ぁ〜い……2枚ぁ〜い……ブノちゃん皿屋敷って!(汗)


その前にどこかからスカウトに来たらどうする!?
えぇぇぇぇっ!どうしよう!何だかドキドキ!変な汗出てきちゃった(笑)
大倉陶園かアウガルテンだったら話くらい聞いてやってもいいかな?マイセンだったらどうする……。
夢?……無謀な妄想は限りなく広がります(笑)


2013年2月16日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2013-02-16 00:00 | 薔薇の名前。