匂いのいい花束。ANNEXE。

見てくれじゃないよ、食べてみて!

e0044929_9433356.jpg
拝啓

Aさま、その後、薔薇の手入れは進んでいますか?
へへへぇ、僕は終わっちゃいましたよ!
取り敢えずと言う事ですが、先週、水曜日から金曜日の寒風吹きすさぶ中、
夢中でやっていたら終わっちゃいました。今日は少しツゲ玉の剪定。
ここ2〜3年、放ったらかしにしていたら「玉」じゃなくなっちゃいました(笑)
それにしても今年は寒い!フ、と気が付くと薄暗くなっているんですが
慌てて熱いお湯を溜めお風呂にドボン!こんな日は温かいスープが恋しいです。
って、昨日はお歳暮に戴いた牡蠣でカキフライでしたけど(笑)

今日は、昨年の春、ノルマンディー地方はディエップから車で15分の所にある、
高級別荘地、Varengeville-sur-Mer、ヴァランジュヴィル・シュル・メールの、
「Hotel de la Terrasse」と言うホテルで撮った写真です。
この村には、花好き垂涎の庭園、「Parc Floral des Bois de Moutiers」があり、
その庭に2回目の訪問のために予約したホテル(春から秋だけ営業)です。
昼にディエップに到着、先ずはタクシーを飛ばしてホテルへチェック・イン。
早速、庭園に行きたい所ですが、腹が減っては戦が出来ぬ……とばかりに
ランチと洒落込みました。頼んだのはホテル&レストラン自慢の魚のポタージュ!
結構、好奇心旺盛で、なるべくその土地の物を食べるようにしているんですが
初めて戴く魚のポタージュとは…………。
e0044929_944992.jpg
チョッと見てビックリの色!味噌かイカの腸のような色に言葉が出て来ません(笑)
そして、綺麗な女性が最初にお皿に給仕してくれたんですが、
そのままスープが入った銀のボールを置いて行っちゃうんです。
それから持って来てくれたのが、千切ったパンと細くスライスしたチーズ、
それから真ん中のものは、トマト風味のマヨネーズ……………。
暫くポカーンとしていると、その女性がまたやって来てくれて教えてくれました。
どうやら、好みでそれら3種類の「具」をスープに入れて飲むらしいのです。
飲むと言うより食べる感じですね。
実は、フランスではクロワッサンをカフェ・オレに浸して食べる習慣がありますが、
僕はあれってダメなんですよ……サクサクの物がベチョってするでしょう?
そんな訳で、暫し、躊躇していたんですが、言われるままに食べてみました。
ところが、その美味しい事と来たら!全く魚の生臭さはなく
チーズとトマト風味のマヨネーズのハーモニーがまろやかさを演出……抜群でした。
結局、置いて行ったボールには、あと2杯分のスープが残っていて
全部残さずにパンと一緒に食べましたからお腹はパンパンのパン!

e0044929_9444750.jpg
e0044929_945628.jpg
その後に来たのがお皿からはみ出さんばかりの牛肉のステーキ!洋食器の縁の部分って普通は料理を盛らないのですが、そんな事はお構いなしのボリュームで、ポテトのフライにポテトのグラタン、焼きトマトにラタトゥイユ、そしてなぜかタルタルソース……僕の基本姿勢は、「頼んだものは全部食べる!」なんです。食べられないものは頼まない!そんな訳で、総て綺麗に完食しましたが(笑)食前酒に頼んだ白ビールとワイン一本がお腹に入っていますから、午後の庭園巡りは大変な事になったのは言うまでもありません。最後の舌平目は夕飯で頼んだもの。少し甘めに煮たニンジンとご飯が添えてありました。前菜はタップリの野菜サラダにスープ。

白ワイン一本空けてヘベレケの夜は、白夜の関係でまだまだ白々と明るい
10時に散歩と洒落込んだ次第です。ホテルを出て崖の方に向かうと
そこは牧草地です。牛が草を食み、陽は段々海の向うに傾いて行きます。
ドーヴァー海峡を挟んで対岸はイギリスです。

e0044929_9454031.jpg
一番上の写真は、ホテルのダイニングに飾ってあった花です。
よく見ると少し萎れかけているものの、ホテルの庭で収穫した花は清楚で綺麗。
そう、テーブルにも一輪ずつ薔薇の花が飾る細やかな気遣いです。
この斜めから差し込んで来る光線は、何と夜の9時のもの。
ゴーギャンかゴッホ、何れにせよ若い頃の彼らが描いた静物画のようです。
あぁ、また行きたいなぁ……お料理も人も庭園も、
何回訪れても興味は尽きない……そんな素晴しい村です。


敬具

2006年1月11日


ブノワ。


[Hotel de la Terrasse]
[Eugene Henri Paul Gauguin (1848~1903)]
[Vincent van Gogh (1853~1890)]
[PR]
by raindropsonroses | 2006-01-11 00:00 | バベットの晩餐会。