匂いのいい花束。ANNEXE。

旅先で花を買う贅沢。

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拝啓

Mちゃん、その後、如何お過ごしですか。
三寒四温とは良く言った物で、そんな寒暖の差の中で
少しずつ春に近付きつつあるようです。

今日は写真を整理していたら、懐かしい物が出て来ました。
新世紀を迎える2000年の暮れに一緒にパリに行った時の写真です。
まぁ、二人とも若かったですねぇ(笑)気持ちだけは変らない積りなんですが
二人とも、あれから確実に5歳は年を重ねたって言う訳です。
時の流れだけは万人に平等です。別に若く見える事が全てではないけど、
老け込むよりはいいものね……気持ちだけでも若くいたいものです。

新世紀の瞬間をパリで過ごす……これは5年前からの約束でした。
僕等、仲のいい親友4人で過ごす初めてのパリ!
随分と盛り上がった物ですね。生憎、天気には恵まれなかったけど、
美術館を歩いたり、買物をしたり、美味しい物を食べたり。
しかし、到着した日に食べたバスク料理は最悪だった(笑)
巨大なラム肉をオイルと豆で煮込んだ奴……あの大きさと匂いの凄い事!
Mちゃんは「あれはラムじゃなくてマトンよ!」って言い張っていました。
二人とも殆ど残しちゃいましたね……でも、あれは仕方ないです。
あそこのレストラン、無くなっちゃったんですよ!ビックリでしょう?

そうそう、二人で一緒に散歩している時に見付けた薔薇の木通りの薔薇専門店
あそこを覚えていますか?あの店も無くなってしまいました。
なかなか感じのいい店だったし、働いているお兄ちゃんも親切だったのに……。
あのお兄ちゃんね、あの後、僕がパリに行って店の前を通る度に
外まで出て来て挨拶してくれたんですよ。明るくて人懐っこい性格の彼、
いい仕事が見付かっているといいんですけどね。
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この写真は、借りていたアパートに飾るために一緒に買った薔薇の花束。
モノクロの方は店の中から通りを向いて撮ったもの。
カラーの方は、Mちゃんが、折角お土産に買った蝋燭に灯をともした物を
コンパクトカメラで撮った物です。殺風景だった部屋が、
蝋燭の炎と色とりどりの薔薇の花のお陰で暖かく華やかな物になりました。
旅先で自分のために花を買う贅沢は何とも言えない物がありますね。
新世紀を祝うためにわざわざ日本から持って行ったワインは、
飲み頃をとうに過ぎて激マズ状態、言葉もなかったけど(笑)
それもこれも今となっては懐かしい想い出です。
あんな時間は二度と共有出来ないですものね……。


敬具

2006年3月11日


ブノワ。
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by raindropsonroses | 2006-03-11 00:00 | 旅の栞。