匂いのいい花束。ANNEXE。

旅は既に始まっています。

e0044929_7455643.jpg
拝啓

Oさん、先日はありがとうございました。わざわざお時間を取らせてしまいました。
お陰さまで旅で使うもので足りなかった物が全部揃いました。
このお礼にパリかスペインで何か見付けてきますね。楽しみにしていて下さい。

さて、出発までカウントダウンです。荷造りのほか、スッカリ用意はいいんですが、
旅に出る随分前から実は僕の旅は既に始まっているんです。
それは数ヵ月前に始まった旅の予定を立てる事に始まりますが、
数多く、浅く広い僕の趣味の中の一つに、
旅先で集めたものを帰国後にスクラップに纏めると言うものがあります。
パリで買って来たイタリア製のアルバムに、時系列で、
しかもある種のまとまりを持たせてレイアウトし、貼っていくんです。
そのスクラップ用にありとあらゆる種類の紙類、カタログ、チラシ、メトロのチケット、
美術館の入場券、レストランのメニュー(ちゃんと頼んで貰います)
機内食のチーズやバターの包装紙、落ち葉、アルバムの台紙に貼れる物、
薄手のものは片っ端から貰って拾って持ち帰ります(笑)
大体、一回の旅で段ボール箱一つにギッシリになりますから持ち帰りは不可能。
帰国寸前に宅急便で別送品扱いで家に送る事が殆どです。
紙ってペラペラで薄いけど集まると重たいですからね(笑)
旅の前の段階でも、旅行会社とのやりとりのペーパーや確認書類、
ようやく申し込んだエール・フランスのマイレージの書類等々、
既にスクラップの資料、具は着々と集まり始めています。
帰国後はこれらを綺麗に並べ、大袈裟だけれど、自分で旅の思い出や
エピソードに沿って編集して行きます。勿論、タイトルのページは華やかに、
これ以上はない程にクルクルと大仰で豪華な手書きの流麗な文字で飾ります(笑)

一枚目の写真は2年前の極寒の正月に友人とパリを訪れた時、
パリから足を伸ばしてランスにある藤田嗣治のチャペルを訪れた時のアルバム。
この時のテーマはスバリ一言で「レオナール・藤田」でした。
パリ市の近代美術館に藤田の傑作を見に行ったり、パリ近郊の
藤田が晩年を過ごした終の棲家兼アトリエを尋ねる旅でした。
下のパウチしてある枯葉はランスの藤田のチャペルで拾って来たものです。
横の2種類の薔薇は 今バルコニーに咲いている僕のオリジナルの薔薇
夏から咲かせ続けて秋は小輪ですが非常にいい匂いが部屋中に立ちこめます
e0044929_7463675.jpg
e0044929_7464974.jpg
e0044929_747212.jpg
他のページを捲ってみると、メトロのチケットをビッシリ並べたページや
カフェで珈琲を頼んだ時に付いて来る角砂糖の包み紙のコミックシリーズのページ、
ライ・レ・ローズ薔薇園の売店で買った薔薇の切手「モダン・ローズ」シリーズのページ。
描かれているのは現代薔薇の第一号と誉の高い「La France」、
そして、いまだに大人気の「Mme. Alfred Carriere」「Mme. Caroline Testout」。
美しく描かれた3種類の薔薇、周りには蕾や赤く染まった実があしらわれています。
紙に貼れるものなら、多少、厚くても何でも貼ってしまう僕のスクラップ・ブック、
帰国後も暫くの間は楽しかった思い出が続くのです。

こうして見ると懐かしい旅の想い出が次々と鮮明に浮かぶから不思議です。
ただ観光スポットや名所旧跡をガイド・ブック通りに巡り、ここぞとばかりに買い物三昧
豪華ディナーもいいけれど、こうした楽しみ方も一興ではないでしょうか。

なぁ〜んて言いながら、実は2年前の秋のパリから4回分のアルバムが
纏められずに淋しい思いをしています。およそ100ページ分のアルバムに、
気難しい僕のこだわりを持って編集するのは至難の業なんですよ(笑)


敬具

2006年10月6日


ブノワ。


[La France (HT) Guillot, 1867]
[Mme. Alfred Carriere (N) Schwartz, 1879]
[Mme. Caroline Testiut (HT) Pernet-Ducher, 1890]
[LA ROSERAIE DU VAL-DE-MARNE/L'Hay les Rose]
[PR]
by raindropsonroses | 2006-10-06 00:00 | 旅の栞。