活きのいい地魚と粋な大将……鎌倉「はま善」。
新年が明け、温かい毎日が続きます。早いもので1月も下旬、
Tさん、先日はご足労ありがとうございました。お陰さまで万事無駄なく
済ませることが出来ました。このお礼は何れまた日を改めて食事でも。
さて、Tさんと打ち合せをした数日後、またまた鎌倉に行って来たんですよ。
今度は仕事の話は一切抜き、親友で着物美人と二人で冬の鎌倉を散策でした。
思えば、純然たる遊びで鎌倉を訪れるのは、トスカーナの友達に会った真夏の8月以来の事です。
僕がいつも必ず寄るアンティーク・ショップで買い物し、これまた必ず鎌倉に行くと必ず足を運ぶ
活魚料理の店で一杯……日頃の忙しさを忘れ、微酔い気分の素敵な一時でした。
友人は着物が大好き、僕も最近は着物を着る機会が多いので自然とドレス・コードは着物(笑)
打ち合わせしなくてもバッチリ着物。二人で草履の音も軽やかに歩く鎌倉はなかなか素敵です。
アンティーク・ショップではノリタケの前身の日本陶器会社の
コーヒー・カップ6客を信じられない値段で購入。それが一枚目の写真ですが、
何でも、店に並んでまだ3日と経っていないそうです。これも出会いですね。
小振りの珈琲カップは薔薇のお客さんが大挙して見える5月に大活躍しそうです。
直線的なアール・デコのデザインは昭和10年のもの。大正から昭和になり、
ようやく西洋の文化が消化され板に付いてきた頃の愛らしい一品です。
これらは、所謂、マニア垂涎のオールド・ノリタケのような高級品ではなく
国内用の廉価品だと思いますが、値段を聞いた時は俄かには信じられない安さでした。
右側のコーヒー豆は着物美人がプレゼントしてくれたお友達の店のもの。
こちらの絶品オリジナル・ブレンド「月」「太陽」、「ケニヤ」もなかなか美味です。
ここは地元の港で獲れる魚を料理してくれる店で、特に鰯料理で有名です。
友人に紹介して貰ってから、ポツポツとですが、かれこれ10年以上は通っています。
テキパキと感じのいい大将と品のいい奥さまが二人でやっています。
先ずは冷たい生ビールで軽く一杯、新鮮な刺身の盛り合わせを肴に日本酒を。
この日の魚は、平目、すずき、めばる、めじな、鰯、いなだ、沖ぼら、アオリイカ。
日本酒は「神亀」「八海山」「武勇」「〆張鶴」……僕は嗜む程度にお付き合いですが、
着物美人はグビグビゴクゴクとなかなかイケる口でしょうか(笑)
そして、2人とも年末から楽しみにしていた絶品の鰯のお好み焼き!
これが目当てで、いつも鎌倉に行くと必ず足を運ぶと言っても過言じゃないほどの一皿。
鰯に粉を付け軽く素揚げしたもの(多分)にお好み焼きの味付けです。
サクサクして非常に美味しいお薦めの品。美味しい魚に酒、楽しい会話に心地よく酔い、
底冷えする冬の風に頬を撫でられ帰宅でした。
今度、Tさんもご一緒に如何ですか?クセになる素敵な店ですよ。
敬具
2007年1月17日
ブノワ。
[ノリタケ]
[はま善]
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