匂いのいい花束。ANNEXE。

Very very very nice な Strawberry Icecream。

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拝啓

ポカポカ陽気が続き、春の嵐が吹き荒れました。梅も満開を過ぎ、
そろそろ桃から桜の時期になって来ました。Kさん、その後、お変わりありませんか。
先日はお忙しい中わざわざ起こし戴きありがとうございました。
その節は薔薇の苗の事で大変にお世話になりました。どうでしたか、
そろそろ色付き始めた「Mme. Joseph Schwartz」には驚かれたと思いますが、
今年のバルコニーは去年とは随分、違った感じになっていたでしょう。
正月休みに頑張りましたからね(笑)また満開の頃に遊びにいらして下さいね。

さて、Kさんが矢張り女の子だなぁ……と、微笑ましく思ったのは、
京都に住む親友がわざわざ僕のために作って送ってくれた苺のアイスクリームを、
折角いらしたKさんに特製パフェにしてお出しした時の満面の笑顔(笑)
頬に大きなエクボを作って息を飲んでいましたね(笑)まぁ、食べるスピードの早いこと!
きっと友達も喜んでくれると思います。でも内緒ですからね、他の誰にも食べさせないんですから。

さて、この苺のアイスクリーム。友人が力説するように彼のこだわりの一品です。
今回は材料やレシピも教えて貰いました。でも、それらを見ると、
それほど特別な物が入っている訳でもないんです。食材も、ごくごく普通の物を使っているみたいです。
ただ思うのは、矢張り何事もシンプルが一番なのかなぁ……と言う事。
新鮮でシンプルな材料を使い、相手の事を思って心を籠めて作る。
料理って、如何に相手に美味しく食べて貰うかが全てですからね。
それから、教えてくれなかった部分にも彼なりの小さな業やコツ、
長年の経験が潜んでいるのでしょう。そうでなきゃ、あんなに美味しく作れる訳がありません。
前に、彼を脅して透かして懇願してようやく送って貰ったキャラメル・アイスクリームとは
柔らかさも違うんです。イコール、アイスクリームの中の空気の含有量が違うのでしょうね。
何よりも驚いたのは、容器を開けた途端に広がる新鮮な苺の甘酸っぱい匂い!
友人が力説するように苺の酸味が鼻孔を心地よく刺激します。
苺の酸味の中に自然な甘さがしっかり感じられるんです。チョッと感激しちゃいました。
苺フレーバーじゃなくて、苺そのものがアイスクリームの中に息づいている。
なんだかこんなに親切にして貰っちゃって悪いみたいですね。
これじゃあ次のアイスクリームのリクエストがしにくくなっちゃいます(笑)
実は、まだまだ作って貰いたいフレーバーが沢山あるんですよ。
多分、また送ってくれると思うんです(笑)そうしたらKさんにも食べさせてあげますからね。
次は丁度、薔薇が満開の頃じゃないですか?友人をせっついておこうっと(笑)

今日、パフェのグラスに代用したのはおよそ100年前のバカラのアンティークのグラス。
2年前、パリのサン・ポールの近くのアンティーク・ショップで買いました。
非常に大振りのグラスは、今も「Harcourt・アルクール」としてデザインが残っていますが、
現在の物は全般的に小振り、このグラスとではステムを支える下の部分の形が違います。
現在の物は上部と同じく6角形にカットされていますがこれは円形です。
可成り大きいグラスだったので、「これは水用のグラスですか?」と聞く僕に、
「水でもいいけれど、勿体ないから赤ワインか特上の白ワインがいいね」と、オーナーのムッシュ。
僕が特上の白ワインじゃなくて特上の苺のアイスクリームを入れたとは夢にも思わないでしょうね(笑)
因に「アルクール」は1825年にアルクール侯爵のためにデザインされたもの。
特別に親友がやっているブログの写真をチョッと真似て撮ってみました……。
僕のささやかな感謝の気持ち、趣向返しですかね。
もう一つ、初めて自分でパフェを盛ってみて感じたんですが、
グラスの底からキッチリ、アイスクリーム詰めると量を使うこと使うこと!(笑)
コーンフレークや様々な物で嵩まし、底上げで誤魔化したくなる気持ちが良く分かりました(笑)

今度は、京都の友人にお願いして新しいフレーバーのアイスクリームを送って貰い、
僕はソーテルヌの極上デザート・ワインでも用意しておきましょうかね。
薔薇を見ながらこのグラスでワインとパフェでも如何ですか?
5月なんてアッと言う間ですよ。いよいよ花の時期です、楽しみですね!
これから一生、アイスクリームの喰いっぱぐれがない幸せ……分かりますか?(笑)


敬具

2007年3月6日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2007-03-06 00:00 | バベットの晩餐会。