匂いのいい花束。ANNEXE。

こちらまで幸せな気分に……恋人たちの予感(2)

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拝啓

穏やかな年明けとなりました。Dさんは大晦日まで仕事だったのですよね。
仕事納めのあとの初詣……元旦からはゆっくり休めましたか。

僕は久しぶりにどこにも出掛けない正月を迎えています。
最近は年賀状は書かなくなりましたから、これが今年初めてペンを取ることになります。

今日は以前からお約束の写真を同封しますね。
この一枚は一昨年の秋に訪れたスペインはバルセロナ、
カタルーニャ美術館の上階にあるホール、休憩所で撮りました。
午後からガウディの礼拝堂に行く予定だった僕は、
朝一番でカタルーニャ美術館を訪れたのです。
初めての街に着くと先ず、美術館に足を運ぶのが僕の習わしなんです。

軽く観て流す予定が思わぬ所蔵量と質の高さについつい長居、
美術館を訪問する時の常で知らない内に疲れてしまったのでしょう、
どこかで休憩を……そう思った瞬間に目の前が開け、件のホールがに出た訳です。
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高いドームの天井には素晴らしい天井画が描かれていて、
ひとしきり眺めてフロアーに目を落とし、座るためにソファーを探すと、
ゆったりと居心地の良さそうなソファーが沢山並ぶフロアーには僕の他にはたった二人……。
それが写真のカップル、一足先に座って寛いでいたと言う訳です。

こう言う場合、普通は遠慮して離れて座るんですけどね(笑)
とても雰囲気がいいカップルだったので、少し離れて二人が視界に入る所に座りました。

周りの様子には全く無頓着、二人だけの世界に入り込んで愛情を確かめあう二人。
決してイヤらしくなく爽やかな雰囲気は日本人には決して真似出来ないところでしょう。
いちゃつくと言うよりは、音声ガイドに耳を傾けながら静かに語り合う様子は、
おそらく、若いハズなのに、年齢に似合わずとても大人びた感じがしました。
普段、この手の光景には絶対に驚かない僕でさえ羨ましいと思うほど……。
大体、恋人同士で美術館に行くなんて素敵じゃないですか?!

去り際、立ち上がった女性の方は僕を見て艶然と笑い掛け、
男性の方は軽くウインク一つ……この辺にも文化の違いを感じます。
最後に驚いたのは、この女性、顎のラインまでのショート・ボブだったんです。
僕はてっきり背中まで届くロング・ヘアーを勝手に想像していましたからね。
女性の方が少し背が高かったかな。何だかホンワカといいものを見ちゃった感じ、
その後の一日が非常に浮き立った軽やかなものになりました(笑)

写真の感想、今度、聞かせて下さいね。
近々、日本酒が美味しい店で一献、僕の奢りですよ!楽しみにしていますね。


敬具

2008年1月3日


ブノワ。


[カタルーニャ美術館]

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by raindropsonroses | 2008-01-03 00:00 | 旅の栞。