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匂いのいい花束。ANNEXE。

私の永遠の女神……ソフィア・ローレン。

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拝啓……M・Mさん、お久し振りですね。

先日は絵葉書をありがとう!絵葉書なんてちょっとビックリしてしまいました。
今日は僕達が愛してやまないソフィア・ローレンの誕生日ですね。
僕が小学校の時、街角に貼ってあった「アラベスク」のポスターを見て
母に聞いたんです。「お母さん、あの人は何て言う名前なの?」って。
母は「お前、あれはね、ソファイア・ローレンって言うんだよ」……。
ですから、僕の ”ソファイア・ローレン” ファンは筋金入りなんです(笑)
当時、小学生の僕にとって、ソフィア・ローレンは強烈でした。
大きな口、大きな鼻、鋭い目……胸も身長も全て大きかったんですから……。

グラマー女優全盛の50年代後半、ソフィア・ローレンはハリウッド入りしました。
当時は、世界各国から女優がハリウッドに輸入されていた時代です。
アッと言う間にスター女優の仲間入りし、当時の有名男優殆どと共演。
今は死語になりましたが「国際女優」と言う言葉は、まさに彼女のためにあります。
ソフィア・ローレンが他の輸入された女優と違うのは、
母国のイタリアとハリウッドの両方で活動し、しかも、両国で大スターだった事。
これもまた死語ですが、1960年代になって、誰が一番最初に
「100万ドル女優」になるかで世界は大騒ぎしたものです。
結局、エリザベス・テイラーが「クレオパトラ」で第1号の100万ドル女優に、
ソフィア・ローレンは「ローマ帝国の滅亡」で第2号でした。
因に、第3号は「マイ・フェア・レディ」のオードリー・ヘップバーン。
1960年には「ふたりの女」で見事、アカデミー賞を獲得!
これは、当時、英語以外の言語で喋る俳優が獲った唯一の例です。

日本では「ひまわり」で爆発的な人気が出ましたが、
実際は、父なし子として生まれ、父親ほども年が違うカルロ・ポンティとの不倫、
数回に及ぶ流産の末に子宝に恵まれ、メキシコで結婚をするも
重婚罪で罪に問われバチカンからも非難に遭います。結局、イタリアを捨て、
フランス国籍を取ってまでカルロ・ポンティと結婚した私生活の姿を
映画の中のソフィア・ローレンとダブらせた事も大きかったでしょうね。
僕が好きな作品は初期の「河の女」、演技開眼の「ふたりの女」、
あの肉体派と言われたソフィア・ローレンが心臓病で死ぬ「旅路」
そして、ミュージカル「ラ・マンチャの男」の立派なアルドンサ……。

大女優、伝説のスターと言われるスターは沢山いますが、
現在、71才にして、あの美貌とプロポーションを維持し、
アルマーニをして「私の永遠の女神」と言わしめたソフィア・ローレン。
ナポリの南の小さな港町、ポッツォーリで生まれ、
目と口が異様に大きく「小枝」とあだ名が付くほどやせ細った少女は
のちに、世界で一番巨大な輝ける星となりました。

写真は、タンタウ作の「Sophia Loren」です。
以前、「花図鑑 薔薇」をペラペラ捲っている時、偶然に、
「Melina」と言う赤いHTの薔薇の交配親の片方がソフィア・ローレンと知り
慌てふためき、それこそ、日本国中の薔薇園に電話&ファックスの嵐(笑)
結局、石和温泉の「コマツ・ガーデン」にある事が分かりました。
苗としては売られていなかったものを畑から掘り上げて貰って購入。
「Melina」が赤い薔薇ですから、大体の姿は想像付いていましたが、
花は黒味がかった所が全くない真紅。花弁の裏側が、ほんの少し明るくなります。
香りは残念ながら殆どなし。花持ちは抜群で、満開になってから
可成りの長期にわたって咲き続けます。しかも、花の形は崩れません。
ただ一つ不満なのは、ソフィア・ローレンの名前が付いた薔薇が赤?って事です。
ソフィア・ローレンに赤いイメージってありますか?
「ひまわり」だから黄色でしょう……って、言われると
それもまた困っちゃうんですけどね(笑)

彼女が日本でスクーターの宣伝に出ることになった時、
イラストレーターの和田誠が似顔絵を描くことになりました。
その時、彼女からの唯一の注文は「決して口を大きく描かない事」だったそうです。


いまだに悔やまれるのは、死ぬほどやりたくて出来なかった役が2つあること。
一つは「バージニア・ウルフなんかこわくない」と「アンナ・カレーニナ」である。

                            ソフィア・ローレン


敬具

2005年9月20日


ブノワ。


[Sophia Loren Official Website/Sophia Loren (1934~ )]
[Sophia Loren (HT) Tantau, 1967]
[Rosen Welt Tantau]
[La Donna del Fiume/河の女 (1955)]
[Two Women/La Ciociara/ふたりの女 (1960)]
[Arabesque/アラベスク (1966)]
[The Fall Of The Roman Empire/ローマ帝国の滅亡 (1964)]
[Sunflower/I Girasoli/ひまわり (1970)]
[Man of La Mancha/ラ・マンチャの男 (1972)]
[The Voyage/I Viaggio/旅路 (1974)]

[Carlo Ponti (1912~ )]
[Elizabeth Taylor (1932~ )]
[Audery Hepburn (1929~1993)]
[Cleopatra (1963)]
[My Fair Lady (1964)]
[Giorgio Armani (1934~ )]
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by raindropsonroses | 2005-09-20 00:00 | 女優の時代。