「ほっ」と。キャンペーン

匂いのいい花束。ANNEXE。

カテゴリ:バベットの晩餐会。( 52 )

京都日帰りランチ……ビストロ アスペルジュ ブランシュにて。

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僕、独立して凄く気が楽になりました。
忙しいけど日々の精神的なゆとり、仕事の達成感、充実感があります。
一番、僕が気に入っているのは時間が自由になることかな……。
スケジュールは自ら管理し、休みたい時に休み、気が向けば働く……。
って、実のところは浮き世の義理としがらみ、
お人好しな性格も手伝って、今までかつて仕事を断ったことはなく、
年がら年中、仕事、仕事……良くて暦通りに休めればいい方……。
貧乏ヒマなし、なかなか優雅な生活には程遠いのですが!

やり繰りして時間を作り、
スケジュール調整して素晴らしい経験をすることも出来ます。
入ってくる仕事をズラし、必死な思いで予定を組み、うまいこと丸々1日休みを作り、
行って参りました京都へ。ビストロ・ランチをしに京都へ日帰り旅行です。


本日12月15日……。
親友のKくんが念願のビストロをオープンさせました。

若いのにエライなぁ……一国一城の主だものね。
実は独立して店を始めると聞き、
オープンは、まぁ、早くても新年1月だろうと高を括っていました。
ところが予定を聞いてみてビックリ!年内、それも僕が一年で一番忙しい思いをしている、
12月中旬にオープンだって……有り得ない!(笑)
何度も何度も「オープンはいつ?」としらばっくれて聞きましたが、
何度聞いても返ってくる答えは12月15日……。
だったら仕事をどうにかするしかない……。
だって一生で一度、たった一回のオープニングの日に行かなくてどうする?
親友の人生の晴舞台に立ち合わなくてどうする?

Kくんは4年前の僕の薔薇の発売記念のパーティに、
仕事を休んでわざわざ京都から駆け付けてくれたんだもの。
オープンの日に一番来て貰いたいのは僕に決まっている!(笑)
そうだ、そうに決まってる!勝手に都合良く解釈し、激しく思い込む(爆)
せっせとスケジュール調整に励みました。ラッキーだったのは日曜日だったこと……。
一応、基本は暦通りに休める仕事なのでまだ調整しやすかったです。

勿論、僕が行くことはKくんには内緒(笑)そう、僕自身が泣く子も黙る、
ビックリ・サプライズ・スペシャル・ゴージャス・プレゼントなのです!
艶やかなリボンでも体に巻き付けて馳せ参じましょうか(笑)
いそいそと始発の新幹線に乗り、用事を一つ済ませてから(観光はしっかりする)、
京都在住の心優しい姐御と、そのお友達の上品なマダムと待ち合わせ、
行って参りました「アスペルジュブランシュ」。
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今日の写真はメインのホタテのポワレ。
下にポテトのピュレが添えてあります。ホタテの火の通し方が絶妙!
それからとうもろこしの上品な甘味が、
揚げたオニオンと九条葱のアクセントで個性が出たスープ。
さらりとしたスープにクルトンが歯応えを与えています。
欲張ってプラス一皿で頼んだKくんの得意料理のパテ・ド・カンパーニュ……。
これ500円ヨン! 早朝に大原で仕入れて来た京野菜のピクルス添え。
最後にデザートのブラン・マンジェです。
何れも食材の個性を生かす優しい味付けで、自然な甘味が心地良かったです。

嬉しかったのは開店と同時に満席になったこと。
申し訳ないことに満席でお断わりしたお客さまも……。
小さな店です。皆さん電話して予約してみてくださいね。
オープンの12時が満席だったら一回転した1時30分過ぎが狙い目です。

ビックリ・サプライズ・スペシャル・ゴージャス・ゲストの僕を見た時の、
Kくんと接客担当の愛らしい女性のビックリした顔!まさに鳩が豆鉄砲(笑)
ビックリと言うよりはまるで幽霊を見たかのような目が忘れられません。
やっぱり人を驚かすのは楽しい!(笑)



料理が美味しいのは当たり前。サービスがいいのは基本ね。
足を運んで下さったお客さまに可愛がって貰えるような店になって欲しいです。
1回目はご祝儀で足を運んで下さる人もいます。

 「友達がビストロ オープンするねん。一つヨロシクね!」

僕のお願いメールで友人を誘って駆け付けて下さる心優しいマダムもいます。
その人たちを虜にするようなビストロ、
わざわざ遠方から足を運びたくなるようなビストロになって欲しいです。
特別な事はしなくていいです。今のまま、どうぞ頑張って!

次回は1月中旬かな……。
美味しい料理が人々を笑顔にし、
会話が盛り上がって小さな輪が段々大きくなりますように!

Kくん、おきばりや!


2013年12月16日


ブノワ。


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アスペルジュ ブランシュ。

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縁(えにし)とは不思議なものです。
京都と東京……遠く離れているのにしっかりと友情で結ばれているみたいです 。

この冬、11月下旬から2度ほど京都に足を運びました。
親友のKくんが念願叶ってビストロをオープンすることになったんです。
青天の霹靂、彼、ズゥ〜っと頑張ってましたからね。願いが叶いました。


めでたい、めでたい!
さて、どうする?お祝いは何にする?お手伝いしなくちゃね!
こんな時、力にならずしていつ力になる?(笑)

僕に出来ること……限られています。
世界でたった一つ、僕のオリジナルの書体でロゴマークをデザインしました。
誰でも頼まれればデザインする訳ではありません。
Kくんのビストロと親友Tが経営している恵比寿の美容院……。
それから僕の薔薇のシリーズのロゴマーク……今までにたった3点です。
京都ですからね、チョッとだけ和の雰囲気を筆記体に忍ばせてみました。
書道のあれこれ、ニュアンスを散りばめてみました。
それから、これは親友の美容室の時に懲りちゃったんですが、
ロゴマークのデザインのデータを渡して印刷などをする場合は問題ないのですが、
看板など、人の手でロゴマークを手書きをさせると、
とんでもない代物が出来上がってしまいます(笑)
似て否なるもの、全く別物になったりします。
仕方ないです……自分で書くしかありません。
……ってな訳で、足繁く京都通いと相なった訳です。
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店は町屋を改装した店舗を居ぬきで借りられたそうです。
内装は前の店舗のものをほぼそのまま使うので、僕の出番はありませんが、
出来る範囲でパリ好きのKくんらしい味付けをしましょうか。
僕のコレクションの中から、Kくんもパリ留学時代に通ったであろうパリの市、
福島金一郎の油絵「パリの市」を開店祝いにプレゼント。
あとはKくんの希望で、何点か僕の写真、フランスを旅した時に、
フィルムで撮った作品などを、イタリアやフランスのアンティークの額縁を使って額装。
フランスに因んだものと言うことで、レオナール藤田(リトグラフですけど)や、
ジャンセンの小品、パリの蚤の市で買った油絵などで飾ってみました。
なかなかいい雰囲気に仕上がりそうです。

トイレ脇の坪庭と、店の正面の植栽は「まつおえんげい」の、
松尾さんが直々に見てくださいます。なんと言う贅沢!


「アスペルジュ・ブランシュ」……12月15日(日)のランチからオープンします。
Kくんがフランス滞在時に身に付けた本場の味。
京都のレストランで培った日本人に合ったフランス料理の数々。
地の京野菜をふんだんに取入れた料理を是非お楽しみください。



縁とは本当に不思議なものです……。
一番最初はブログで知り合ったんでしたっけ……。
当時、僕が遊びにいっていた女性のところに「ブログ開設したで!」……とKくん。
お節介なので、始めたばかりのブログにコメントがあったら嬉しかろうと、
Kくんのブログにメッセージを入れたのが切っ掛けでした。
かれこれ4年近く連絡をしていなかったのに、
フと気になってメールしてみればこの嬉しいニュースです。
Kくん、ビストロのオープンを今では使わなくなった、
僕のパソコンの旧アドレスに送っていたそう……返事ありませんよね。
僕から連絡するなんて虫が知らせたのでしょうか?

コワイのは(笑)僕が「開店祝いは何がいい?」……と、聞くと、
待ってました!とばかりに僕が昔フィルムで撮った写真をご所望です(笑)
どれだろう?……もしかしてこれ?携帯のメールに添付してみると、

 「ドンピシャ!」

そう返事が返って来ました(笑)
もっとコワイのは(笑)僕のブログを見て欲しい写真を物色していたそうです(笑)
もう1枚、ロンドンで撮った紫陽花の写真も……。
ドンピシャの2枚の写真……以心伝心?(笑)
しかも、さらにコワイのは、まるで「飾って!」とばかりに、
お誂えむきに両方とも素晴らしい額装がしてあったこと……。

暫くは大変でしょうけど、真面目に汗して働けば必ずいいことがあります。
早く軌道に乗って「ブノワ。さん、これからはお代は戴きませんからね!」
……この台詞を聞いてみたいものです(笑)
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今日の写真は店の前で作業中の僕。何だか上半身しかなくてコワい写真(笑)
それから店に飾った小品3点。手彩色のヒースの版画に僕の作品。
それぞれイタリアとフランスのアンティークの額縁に入っています。
最後はKくんの得意料理、鴨のコンフィ。
これだけのコンフィは他ではなかなか食べられません。

京都の方も、旅行で京都を訪れた方も、
「アスペルジュ・ブランシュ」……ずずぅ〜いとご贔屓に!

 Asperge Blanche アスペルジュ ブランシュ
 〒600-8179 京都市下京区横諏訪町313-2
 Tel 075-352-4570
 火曜日定休、営業時間12:00〜22:00
 http://www.facebook.com/aspergeblanche



2013年12月12日


ブノワ。


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悪質だなぁ……。

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今日の写真はある晩の我が家のメイン・ディッシュです。
他に前菜として山盛りの野菜サラダ、
ご飯炊いてスペイン産のカバ用意して……。

友人が遊びに来ると言うので奮発してそこそこいいステーキ肉を買いました。
チョイ奮発して大好きな浅田真央の応援ね!NHK杯でしたから。
さて、スーパーに買い物に行きましたが、国産のブランド和牛だと、
1枚2000円以上するのでオーストラリア牛で我慢です。
オージービーフ、いいですよね。上手に焼けばさほど差はないものね。
付け合わせは北海道産のじゃが芋で作ったグラタン。
千葉県産のブラウン・マッシュルーム、僕、ホワイトよりブラウンが好き。
なくてもいいんだけど彩りで神奈川県産のトマト、
国産と行きたかったけれどなかったのでサンキストのレモン。
山盛りサラダで使った静岡県産のクレソンの茎……勿体ないですからね。
僕等、命あるものを食して生かして貰っている訳ですから、
米一粒、無駄にしたくありません。

じゃが芋のグラタンのレシピですが、
5ミリくらいの厚さに切ったじゃが芋をスペイン産のオリーブオイルでソテー、
青森産のニンニクのみじん切りを加え塩、胡椒します。
塩は赤穂の塩、胡椒はスペイン産の黒胡椒をその場で挽いて使います。
じゃが芋に火が通って透明になったら北海道産の牛乳を入れ煮込みます。
仕上げに高梨乳業の生クリームを入れ、水分が飛んでねっとりしてきたら、
オーブン用の器に移してイタリア産のパルメジャーノ・レジャーノ・チーズを、
タップリ上に擦り下ろしオーブンで10分ほど焼きます。
ニンニクですけど、僕、死んでも中国産は買いません。
口に入るもの……韓国産と中国産は極力排したいです。

さて、真央ちゃんが危なげなく優勝し、微酔い気分でお開きと相なりましたが、
何故、わざわざ食材の産地を書いたかというと、
最近、世間を賑わせていますねぇ……食品の誤表示問題。
ブノワ。さん、チョッと頭に来ているのね。
頭に来ていると言うか呆れている?やっぱりという気持ちの方が強いかもしれません。
元々、そういう表示にはあまり関心はないし、
やっぱり安い値段なのに高級食材使っている訳ないと思っているから。

しかし、出て来ますねぇ……次から次へとこれでもかって。
これ、誤表示ではありませんね。ウッカリ間違ったんじゃない。
そこには高級食材と表記して消費者をダマし、
商品単価を上げて不法な利益を得ようとする魂胆見え見え。
誰だったかそこで「販売戦略」って言う言葉を使った人がいましたが、
「販売戦略」じゃなくて立派な詐欺ですね。犯罪だよ。非常に悪質です。
これを名立たる高級ホテルや日本を代表する百貨店がやった……問題は大きいです。
中には「他でもやっているのに……。」とか、「何故、我々だけが?」とか、
「食べて分からないのは客が悪い……。」とかね。 心の奥底にこの考えがある。
反省の色が微塵も見えない。隙あらばまたやってやろう……くらいな勢いじゃないですか。
これらの店やホテルの存在価値は、高価だけれどいいものを客に提供して、
客を導く、言わば、文化の担い手でもある訳です。
それをどこで道を誤ったかねぇ……拝金主義の塊じゃない。
真面目にやっている人たちが可哀想ですね。
これからは誰も信用しないですもんね。

例えば、海老に限って言えば、
ブラックタイガーなどを車海老と偽って客に提供することにより、
一皿200円から300円くらいを料金に上乗せしている訳。
これを何年間にも渡って平然とやってきた訳でしょう?
これを誤表示と言い逃れする面の皮の厚さ(苦笑)
高級感を笠に着た詐欺師の集まりじゃない。罪は重いです。



数年前のこと、雪印食品の事件がありましたよね。
僕、あれ以降、雪印の製品は一切買っていません。
子供の頃から乳製品は雪印と信じて買ってきた消費者を騙した。当然の結果ですよね。
明治でも森永でもなく乳製品は雪印……神話は見事に崩れ去りました。
バターが品薄で雪印のバターしか売ってなかったらバターは買わない。
食べなければいいんですから。そうそう、不二家ももう2度と買わない。
船場の吉兆が客の残飯を次の客に洗って出していた驚愕の事件がありましたよね。
これ凄いなぁ……葬儀屋が菊の花を次に使い回すのとは訳が違うじゃない。
少なくとも1回、客の前に出されて箸つけたものでしょう?考えただけで気持ち悪い。
結果、廃業でしょう? つまりは消費者を騙すってそう言うこと。
偽装する店では買わない。ホテルで食事はしない……いやいや、泊まらない。
その位のことをして当たり前、もっと強硬手段に出たっていい、当然です。

震災以降、厳密には福島の原子力発電所の問題があってから、
皆、食品の産地にはとても神経質になりました。
僕はアバウトな人間だし、大変な思いをしている人たちの助けになればいいと思う方なので、
店頭に並んでいるのであれば、なるべく福島周辺のものを買うようにしています。
並んでいる=安全基準を満たしていると考えるから。
「バカだなぁ」って思う人もいるだろうけれど、
自分が食べているものが絶対に安全と考える方が愚かです。

 「アタクシは九州と北海道のものしか買わないの!」

自慢げに言っている人を知っていますが、
それって八百屋の段ボールに書かれた産地表示だったりする訳で……。

今回の事件で食の安全神話が根本から崩れ去ってしまった。
これから先、一体、何を信じたらいいんでしょうね?
産地なんて如何様にも書けるものね。

それから僕達の悪いクセなんですが、簡単に肩書きに騙される。
何でもそう、肩書きで人を見誤り、メニューのインチキ表示で安い食材を、
いかにも珍重な食材であるかのように有り難がって食し……。
ツバメの巣は春雨で水増しされ、松茸だってフレーバーが物凄く優秀なものが出ている。
まんまと騙される僕等も阿呆だけど、それを厨房から見ている、
訳知りの調理人の知らぬ存ぜぬのほくそ笑みが怖いです。
嘘の表示を有り難がって食べている客をどんな顔で見ていたんでしょうね。
つまりは料理人を含む会社側も悪質だけれど、
僕等もブランドに目が眩む阿呆だった……。
お金を返す返さないの問題も出ているらしいけど、
高い授業料を払ったと思って諦めましょう。
騒ぐのは愚の骨頂、恥の上塗りです。

日本人ってもっとマシなのかと思っていましたが、
なかなかどうして、腐ったミカンの集まり?
誰だっけ……「エビはエビでいいじゃん!」って言っていたのは(笑)
確かにね!エビのお高いお安いで死ぬことはないけれど、
JR北海道のデータ改竄は怖いなぁ……生死の問題だものね……。


2013年11月19日


ブノワ。


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THE SALOON……薔薇とオペラの夕べ。

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 「このテープ聴いてみて!」

親友が思い出したようにカバンからソニーの録音時間10分の、
カセット・テープを取出して僕に寄越した。今を遡ること20年くらい前の懐かしい思い出。
彼は僕と同い年、一流大学卒で非常に頭が良く、僕とは違っていいところのぼんぼんだ。
良く言えば個性的、実は物凄い変り者で……心優しいゲイのオネエさん。
家に帰りテープをカセット・デッキに入れ再生ボタンを押す。
スクラッチ・ノイズに続いてピアノの伴奏が聞こえてきた。

 「あ……これは夜の女王のアリア……。」

いくらオペラに疎い僕でも「魔笛」の中のこの有名なアリアくらいは知っている。
ソプラノの曲の中で最も難しいと言われているアリアです。
何だろう……訝しく思いながら聴いていると、いよいよ歌が始まりました。

 「ン?……誰?プロの歌手じゃないみたいだけど……。」

なかなかいい調子で歌いはじめた歌い手。でも、ハッキリと素人と分かる迷調子だ(笑)
いよいよ、アリア最大の聴かせ場所、最初の高音部分に差し掛かると……。
それまではピアノとテンポも合い、素人ながらいい感じで歌っていた歌手の、
調子と音程が俄かに崩れてきた。 大きく上下に乱れる音程、極端に遅くなるテンポ……。

 「アッ!これ、アイツじゃん!」

なんと、僕の心優しいゲイの大親友がピアノの伴奏に合わせて、
自分で歌った物を録音したテープだったのです(笑)
ハハァ〜ン、彼女、いやいや、彼が大好きなエディタ・グルベローヴァに影響されたな?
アリアはさらに超絶技巧の一番の聴かせどころに差し掛かります。
世界の名ソプラノが喉を競った華麗な旋律……の、ハズでしたが、
愛すべき大親友のそれは、一音、一音、恐る恐る音を置くように、しかも物凄い調子っ外れ(爆)
テンポは極端に乱れ、遅くなり、最後の方は息も絶え絶えです(笑)
間奏に入るといきなりテンポが速くなるピアノ。
いやいや、速くなったのではなく、元来の正しいテンポに戻ったと言った方がいいかもしれません。
さすがプロ、大親友の乱れに乱れたテンポに合わせてゆっくり伴奏していたようです。
うろ覚えのドイツ語、狂いに狂った音程とテンポ(笑)
聴いているこちらまで息も絶え絶え、最後は絶叫に近いアリアがどうにか終わると、
ピアノ奏者とも大親友とも、どっちともつかない片方がクスクス笑いだし、
最後には大爆笑する二人の笑い声でテープは終わるのでした……。

そのオペラ好きの愛すべき大親友のゲイの友人が僕に言いました。

 「ねぇ、チェロなんか聴いてちゃダメよ。クラッシックの真髄はピアノと声楽よ!」

ハイハイ、声楽ね。分かりました分かりました。
しかし、それにしても自分で「夜の女王のアリア」を歌おうと思い立ち、
スタジオを借りてピアノ伴奏を頼んで録音をする……本当に変な奴だと思います。

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さて、そのオペラ苦手な僕が、
親友の音頭取りで実現したオペラのコンサートに行ってきました。

そのコンサートは恵比寿で美容院を経営している親友のT.T.が、
友達でお客さんの市村柾美さんに相談されたのが始まりでした。
開催が決まっているガラ・コンサートと薔薇を上手くコラボレーションできないか……。
お人好しで世話好きのT.T. があれこれ駆け回り、根回しして素敵なコンサートが実現しました。
僕は常々、薔薇が芸術に与えてきた影響、関係を話してきましたが、
こうして実際に薔薇をモチーフに素晴らしい歌声を聴けるのは本当に素晴らしい経験でした。
2部の冒頭では花結い師のTAKAYAくんのパフォーマンスもあり、
初めてTAKAYAくんの実演を見る方々はウットリ夢見心地。
T.T. の提案に薔薇関係の皆さんの助力を戴き、
お陰さまで欝陶しい梅雨空を暫し忘れる宵になりました。
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さて、親友のためにと、大勢の仲間に声掛けして集まったのは総勢12人。
万年幹事の僕は終演後の段取りもしなければなりません。
美しい薔薇と優雅なオペラのあとに、タバコの紫煙が立ちこめ、
ガヤガヤとサラリーマンで五月蝿い居酒屋と言う訳にも行きません(笑)
でもね、心配はいりません。とっておきの店があるんです。
代々木上原駅近くの「THE SALOON」です。 若い女性2人で切り盛りしている個性的な店……。
1回行ってすっかりファンになってしまいました。 インテリアも凄く素敵です。
オリジナリティ溢れる料理の数々と飲み物! 美味しいもの大好きな皆の気に入るハズ……。
名前は聞いていましたが、実際に飲むのは初めての、
フランシス・フォード・コッポラのワイナリーのワインを中心に、
酒飲みは微酔い気分に、飲めない仲間はオリジナルのドリンクに舌鼓。
何より嬉しいのは美味しい料理に輝く皆の顔を見ることです。
なかなか集まることができない友人たち、初めて会う人も、年代が違う人も、
薔薇とオペラと美味しい料理で一つになれた宵でした。

オリジナリティー溢れる料理ってロクなことがないのが世の常ですが、
「THE SALOON」の料理とドリンクはどれを取っても一級品です。
どれも意表をつくのだけれど、キチンと一皿として纏まった味になっています。
ビーツのサラダ、西瓜のサラダ!レモンのリゾット、僕お気に入りのコッテージ・パイ!
何枚か写真を撮って来たのでご覧になってみて下さい。
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最後に一つ……。
テーブルを囲んだ14名の内、男は僕を含めて3人。
お店には半端な時間に大人数で予約をお願いした訳だし、
スタッフ2人で切り盛りは大変だろうと、 僕はお皿を下げる手伝いとかをする訳です。
ところがマメマメしく動くのは僕と隣に座ったSさん(男性)の2人。
料理を取り分けたり、お皿を片付けたり、料理を注文したり、ワインを注いで回ったり……。
おいおい、女子たち!そんな気が付かないことで大丈夫?(笑)
ワイン・グラスが空いても黙った注がれるのを待っているだけ。
君たち男たちが恭しくかしずくマダムとも違うし、スカーレット・オハラでもないんだよ。
ドカンと腰を下ろしたままじゃん!マメマメしくしなきゃいけないのは君たちじゃない?
僕は男はこうあるべきとか、女はこうじゃなきゃいけないとは言わないけれど、
あまりにも気が付かなさ過ぎじゃない?(笑)何だか心配になってきますねぇ。
旦那の不満が頂点に達していない?いきなり三行半突き付けられちゃうかもよ(笑)
おぉ〜い、婚活に必死な君!君ぃ、そんなんじゃ王子さまなんか金輪際現われないよ(苦笑)
目が合った途端、グラスを持ち上げて僕にお代わりを頼むように目で合図したお姉さん、
それって男のすることですよ!(笑)もうオジサン化してきちゃったかな?(爆)
世の中変わったものです。男の方が気が付いてマメマメしいなんてね!


2013年7月28日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2013-07-28 00:00 | バベットの晩餐会。 | Comments(25)

大地の恵み……北海道を食す。

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 「ブノワ。さんはグルメねぇ……。」

よく言われますが、僕は決してグルメじゃありません。
適正価格で美味しいものを食べているだけです。勿論、安くて美味しい方がいい。
わざわざ噂の店をお目当てに遠くまで足を運んで……有り得ません。
もう真夜中なのに高級フレンチが食べたい……我儘も言いません。
○○じゃなきゃイヤ!……無理も言いいません(笑)
その場にあるものの中から一番美味しいものを食べているだけです。
例えば旅に出て降り立った駅前に蕎麦屋とマクドナルドしかなかったら……。
その日の気分、選択の問題です。蕎麦屋しかなかったらメニューの中から何を選ぶか……です。

一人旅のフランス。足を延ばしたアミアンは日曜日でした。
店は軒並み休み……たった一軒、開いていたマクドナルドで食べた「マック・グラン」……。
まるでステーキみたいな肉厚のパテ……今まで食べたハンバーガーで一番美味しかったです。
僕の親友の友達が就職したての頃(バブルの終焉期)、
帝国ホテルに泊まってみたくて泊まってみたくて……。
大枚叩いて予約をし、夕飯はお金がないから牛丼を買って部屋で食べたそう……。
僕、そういう事はしません(笑)何事もバランスですからね。

お金を出せばそれなりにいいものは食べられます。
でも、財布の中身は決まっていますしね(笑)使っても減らないマジック財布じゃない。
ただ、絶対にイヤなことがあります。 それは何かを食べるために並ぶこと……。
これだけは死んでもしたくない。待つのは死んでもイヤなのね(笑)
それからラーメン一杯や丼だけで夕飯はお仕舞い……これもイヤだなぁ。

今回、疲労困憊、クッタクタにもかかわらず、
あけの段取りの悪さのせいで無理矢理並ばされましたけど……。
この話は北海道旅行の記事の最後に番外編で書いてみようと思います(笑)
今日は北海道で食べた美味しいものあれこれをチョッとね。

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さて、その僕が珍しく飛行機を飛ばしても通っているのが、
帯広の北の屋台村にある「プチ・プレジール」です。
ここは本当に素敵!奥さまの手料理とワインが美味しいのは当たり前として、
オーナーご夫妻の人柄ね……凄く好き。いきなりリラックスしちゃう。
店のお客さんたちもとてもフレンドリーです。 アッと言う間に話の輪が広がります。
複数人で行くとカウンターのあっちとこっちに話し掛けられて別々に盛り上がっちゃう(笑)
この日も僕は専門の薔薇の話から青い薔薇について盛り上がり、
あけはあけで昔の職業柄、プロレスの話で盛り上がり……(笑)
そうそう、あけの熱ぅ〜いジットリとした脅迫の視線で、
隣のお兄さんがピザをお裾分けしてくれました。
あけのそういう恐喝……じゃない、恫喝……じゃない、おねだりの才能って凄いです。
今回は名物のラクレットはポテトで。ほっけのスティック、紅豚(レットン)のステーキなど。
秋は難しいかも知れませんがまた来年の夏再び!

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その日のランチをしたのが「十勝ヒルズ」の中にある「レストラン・ヴィーズ」。
ここは有り得ないほどリーズナブル&美味!
メインを1品選んで、前菜は取り放題のビュッフェ・スタイルでした。
取り放題……ウゥ〜む、危険な響き(笑)
デザートは全て食べ尽くすあけみたいなヤツがいるから1人3つまで。
メインは僕が山芋のグラタンを、あけはビーフシチューだったかな?
山芋のグラタンは思いの外、チーズのコクがあって濃厚でした。
やっぱりこう言う時ってお里が知れちゃうのね。
あけも僕も決してお上品なグルメじゃないの(笑)
まぁ、持つところが見えないくらいに料理を皿に盛り(笑)
食べ終わった時に積まれた皿の山、山、山……。
勿論、僕の周りは綺麗サッパリで、あけの方に空いたお皿を積みましたけど……。
ほほほほほほほほほ♪ ホラ、僕っていつも綺麗、綺麗でいたいから。

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2日目のランチは去年のディナーで大感激した美瑛の「レストラン・アスペルジュ」……。
兎に角、野菜が美味しいの!僕、肉も好きだけど野菜にはウルサイ(笑)
そして見た目も美しく、値段もリーズナブル。
綺麗に磨き上げられたガラスの向こうはアルケミラモリスが美しく咲き、
芝の上を小鳥がチョコチョコ歩き、蝶が飛び回ります。
地の野菜をタップリと使った料理は味付けが控えめで野菜の甘みがタップリ。
サラダもボーリュームあるし茹でたアスパラガスと皮を使ったソースの妙。
アスパラガスは一人2本。茹であげられた太いアスパラガスがグラスに入ってきます。
メインは鶏にお米を詰めたものと玉ねぎの付け合わせ。
付け合わせが色鮮やかな鍋に入って別々に出て来るって見た目も楽しいですよね。
デザートは甘いものをスッカリ食べなくなった僕には好ましい一皿。
但し、マッシュポテトのカプチーノ仕立て……。
このカプチーノ仕立てってどうもダメなんです。
流行って何年も経ちますが、何となく汚く感じるのは僕だけでしょうか。


なんだかね、飛行機飛ばして北海道に来て良かったって思っちゃうの。
地産地食……地元で獲れた食材を地元で食べる贅沢。
共通して言えるのはそれぞれの料理がとても薄味なのね。
素材の味そのまま……丁度いい歯応えに甘い甘い素材の味。
スグまた来たいと思っちゃいます(笑)
この秋はチョッと福岡かもしれないので無理ですが、
来年の夏は既に計画が着々と進行しています(笑)
それとも「プチ・プレジール」のためにだけ一泊で行くか……。

この3つの素敵なレストランが僕のプロデュース。
最後の晩のディナーは真のグルメでいらっしゃる、
あけ大先生さまさまのプロデュースでございます(笑)
その辺のドタバタは矢張り番外編にて……驚愕の事実発覚です(笑)請うご期待!


2013年7月22日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2013-07-22 00:00 | バベットの晩餐会。 | Comments(4)

おぐし(笑)

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 「あら……おぐしが……。」

お、お、お……おぐしって!!(笑)
先日、駅前に出来た出張八百屋の後藤みどりさん似の美人さんに言われました(笑)
おぐしねぇ……その場は吹き出しこそしなかったけど、何だか可笑しくて可笑しくて。
今や死語じゃないですかね……おぐし、漢字で書くと御髪ですもんね。
おぐしのイメージは着物を着た女性……かもじ、付け毛、アップ、行方不明、
二百三高地、丸髷……しかも年配の女性を連想させます。
そんな単語を妙齢の女性が男の僕に対して使うものだから可笑しくて。

ハイ、久しぶりに髪の毛を切りました。
1年ぶり?そんなことはないか……でも最後が記憶にないくらい曖昧です。

ご存じの方もいらっしゃると思いますが、
僕の28年来の大親友は恵比寿で美容院を経営しています。
当然、当たり前のように、何のためらいもなく……料金はタダですよねぇ(笑)
でも、いくら図々しい僕でもタダとなると営業時間中に行くのはチョッと憚られます。
友人は「営業時間が終わった頃に来れば?」と、言ってくれますが、
一回、言葉に甘えてのこのこカットしに行ったんですが、
友人の疲れた顔を見たらそうチョクチョク行けなくなっちゃったし……。
結局、生来の面倒臭がりの性格も手伝って、
髪の毛を切るのは年に1回……そんな感じのこの頃でした。

うぅ〜む、サッパリ!評判も上々、さらに若返ったとのお言葉も(笑)

 「えっ?10才も?……どうしよう、35才になっちゃう(笑)」

件の八百屋の女性には「チョッとカツラを取ってみました!」って言っておきましたけど(笑)
僕、元々はショートカットでしたが(男は髪が短い方が格好いいと思っている)
髪が短いとセットする時に整髪料を付けなきゃいけないじゃないですか。
アレがどうにもイヤなんですよねぇ……気持ち悪いし毛も抜ける(笑)

今日の写真はその時に髪型を誉められて上機嫌になって買った茸類で作った和風のパスタ。
えのき茸、舞茸、しめじ、東京産の寺島茄子が入っています。
この茄子は初めて食べましたが、しっとりしていてなかなか美味でした。
味付けは塩、醤油(香り付け程度、あくまでも塩味)胡麻油、昆布茶、ピリリと一味唐辛子……。
パスタは少し早めにあげてあらかじめ取っておいた出汁で具と一緒に少し煮るようにします。
しっかりとお出汁の味を染み込ませてね!
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器は染め付けの最上手。裏に「金」に見える印があることから「金銘」と言われています。
それからまたの名を、印の形が人間に見えることから「古人・いにしえびと」とも呼ばれています。
古人……なんて優雅な呼び方でしょう。
図柄は一見、竹尽くしのように見えますが、
良く見ると小さく梅と松が描かれていて松竹梅になっています。
日本の器はおめでたい縁起物の図柄が多いです。
髪の毛ほども細い線で描かれたアウトラインは驚きの技術です。
一定の線が引けるペンじゃありませんからね、筆でこの細い線は驚愕!
器の縁には「口紅」と呼ばれる紅のラインが入ることが多いです。
これは器が華やかになると共に、1本、釉薬が入ることにより、
器の縁の強度が増し、欠けにくくなる効果があります。


短いおぐし……何だか気に入っちゃいました。もっと短くしようかしらン?(笑)


2013年6月26日


ブノワ。


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Land……客は人に付く。

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僕の今年の目標は、なるべく家でご飯を作って食べること……。
軽々しく外食はしない。店屋物は取らないでなるべく自炊する……。
自分でも偉いと思います、可成りマメマメしく守っています。

外食する時は友人と楽しいテーブルを囲みます。
誰かの誕生日だったり記念日だったり、興奮醒めやらぬ観劇の帰りだったり……。
前にも書きましたが、友人と集まる時、ほぼ100パーセント僕が言い出しっぺで幹事です。
幹事たるもの、全ての面において、微に入り細に渡り手際良く、
万遺漏なく段取りをしておかなければなりません(笑)

当然、観劇後の食事の場所も含めてトータルで段取りをします。
デキる男は素晴らしい花屋を知っていること、
そして、街ごとにカフェとレストランを知っていなければなりません(笑)

僕が今、大層、気に入っているのは、三軒茶屋にある「Land」です。
この2月にオープンしたばかりの出来たてのホヤホヤ、
季節の旬の野菜や、とびきりの肉を串焼きで食べさせてくれます。
料理担当のMくんと、バーを担当するKくんの若い2人で店を切り盛りしています。


「Land」に行く切っ掛けはMくん、Mくんとはかれこれ1年の付き合いになります。
三軒茶屋で芝居や映画を観た後は、決まって行きつけのイタリアンだったんですが、
ある日、そのイタリアンに向かう道すがら、通り馴れた道を歩いていると、
外で開店(当時、勤務の焼き鳥屋)の支度をしているMくんとバッタリ……。
一旦、通り過ぎたんですが、気になり戻って店について幾つか質問をしたのが始まりでした。
通り過ぎた左の目の端にMくんの姿が……引っ掛かったのね。
観劇後に纏まった人数で予約できること……これ、非常に大事なのです。
4人までだったらどうにかなります。テーブルが1つ空いていればOKだから。
ただ5人以上になると話が違ってきます。4人掛けのテーブル1つじゃ済まなくなる。
行き当たりバッタリで店には入れる確立は可成低くなります。
必ず予約が必要になる……幹事ですから、ここ大事なのね。
僕達もいい大人だから空いている店を探してウロウロもシンドイ。
芝居が終わるのは早くて9時、遅いと10時を回ってしまいます……時間がない。

Mくん、いつも明るく接してくれました。
いつ遊びに行っても接客の温度が変わらないのね。
折々に季節季節の美味しいものを提供してくれました。
残念ながら去年の10月に諸般の事情で焼き鳥屋がクローズになり、
満を持しての「Land」開店です。

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いつも思うのは、客って店に付くんじゃないのね。客は人に付く。
初めて擦れ違った時……僕がMくんに付いたのね……背後霊か(笑)
食べ物屋ですから食物が美味しいのは当たり前として、
そこにどんな付加価値があるか……大事なことです。
食事をして1人5000円だったとしましょう。 店員の感じか悪い店……もっての他ですね。
料理がなかなか出てこない……これも困ったちゃん。
清掃は行き届いているか、食材の鮮度は?トイレは綺麗?……幾つかポイントはあります。
同じ値段だったら客はどっちに行く?客って浮気性ですからねぇ……。

「Land」はいいです。Mくんの料理に対する真摯な態度、
もっと美味しいものをどうやって提供するか?
常に試行錯誤、創意工夫の跡が見えます。焼き物に対する熱い思い……伝わってきます。
飲み物を担当しているKくん、知識だけじゃなくて、
自分の言葉で客と会話が出来るのがいいです。
押し付けがましくなく、適当な距離感と温かさ。

客は人に付きます。
カウンターだけのこじんまりした店です。
次も大事な友達を連れて行きましょう!
今日の写真はMくんの心の籠もった料理の数々です。
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如何でしたか?新鮮な素材をシンプルな調理法で……美味しそうでしょう?
1軒の店が生活を変えることがあります。
一人の人間が生活を明るくしてくれることがあります。
なかなかそういう店、人に出会うことは稀ですけどね……。


2013年5月2日


ブノワ。


肉と野菜 串焼き 「Land」
〒154-0004 東京都世田谷区太子堂5-15-13 コーディスハウス1F
TEL 03-6805-2090/18:00 〜 02:00(日曜定休)


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by raindropsonroses | 2013-05-02 17:24 | バベットの晩餐会。 | Comments(12)

携帯にメモ書き。

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 「ねぇ……来たね。」
 
 「うん……来たかも。」
 
 「もうダメだね。」
 
 「うん、もうダメかも……。」


先日のこと。親友が遊びに来ると言います。遊びに来ると言うことは……。
簡単で良ければ……そう念を押してご飯を作ってやることにしました。
毎日〜クタクタですからね。ご飯炊いて山盛りサラダと酒に合うような前菜、それからおかずね(笑)
足りないものを来る時に買ってきてくれるようメールでリストを送ります。

 「一味唐辛子、舞茸、タマネギ、醤油、サランラップ」

僕の頼もしい友人、たった5つの買い物リストの内、
なんとサランラップを買い忘れて来たの(笑)
それで冒頭の会話になった訳です。たった5つの買い物なのに……ありえない!(笑)

まぁ、僕も人のことは言えませんけどね。
スーパーに醤油を買いに行ったのに、
入り口に陳列してあった美味しそうな苺を見て、醤油をスッカリ買い忘れたり、
携帯電話を取りに2階に上がったのに、猫がじゃれてきて、
足でいらったら何しに2階に上がってきたか忘れちゃったり……。

もう来ましたね、来た、来た!(笑)ダメかもね、ダメ、ダメ!(爆)

最近は念には念を押して携帯電話にメモ書きしています。
その日にやらなければいけないこと、箇条書きにしておきます。
終わったら一つ一つ削除……こうでもしなきゃね!
弱り行く記憶力、加速度を増して死滅する脳細胞、寸断される記憶の糸……。
転ばぬ先の杖、備えあれば憂いなし……であります(笑)

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写真は違う日に友人に作ってあげた夕飯。
信州の新鮮なアスパラガスをミートソースで焼きました。
勿論、ミートソースは自家製です。それから、最近、凝っている和風のパスタ。
分葱、大葉、茗荷、長ネギ、舞茸……子供が苦手な大人の薬味。
パスタは少し早めにあげてお出汁でチョッと煮るのがコツ。
味付けはお醤油少々、一味唐辛子をパラパラ……なかなか美味でありました。
今度は味噌味のパスタに挑戦です!


2013年4月27日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2013-04-27 00:00 | バベットの晩餐会。 | Comments(10)

鰻!

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皆さんは疲れている時どうしますか?
ひたすら寝る?滋養のあるものを摂る?栄養ドリンク?
それともマッサージに通いますか?気晴らしに楽しいことをする?
ニンニク、ニンニク……一杯食べる?(笑)

僕はそうねぇ……先ずマッサージと……。
無性に食べたくなるのが鰻!う・な・ぎぃぃぃぃっ!(笑)
昔はそんなことなかったんですけどね。寿司?焼肉?やっぱり鰻かな?

1月下旬、今年の仕事始めから初めての休みが取れました。
21連勤、さすがに疲れちゃったのね。
そうしたら親友がそれを察して「鰻、食べに行く?」って。

行く、行く、行くぅぅぅっ!(笑)
親友と行く鰻屋は親友の親の代からのご贔屓……必ず奢りなのね(笑)
もうブノワ。さんお財布持っていかないの(笑)

タクシー飛ばして行きました。スカイツリーがスグ傍に見える「大和田」に。
ここの鰻はいいです。外側がパリッと香ばしく、中が柔らかいの。



今の日本の食文化ってチョッと変でしょう?柔らかいことが総てみたいな風潮。
特にパンね。ふわふわ〜、やわらか〜……。
手に持つとグニャ〜って。歯にくっ付くし(笑)おかしいですよね?
全然、美味しくないのに何であんなもの持て囃されるんだろう……凄く不思議。
だから日本のパンは美味しくないって言われちゃう。
若者の顎が貧弱なことになっちゃう。
最近は飛び切り美味しいパンを焼く店も出てきましたけどね。
昔ながらの大手メーカーのパンは全滅状態。
食物ってそれぞれ適正な固さ、歯応えがあるじゃないですか。

鰻……僕はふわふわである必要はないと思っています。
何回か行った足立区の老舗……ここはいただけませんでした。
長蛇の列に並ばなきゃいけないのもアレですが、ふわふわで何となく生臭い……。
今は「大和田」ラブのブノワ。さんです。
鰻を食べてどのくらいの効果があるか甚だ疑問だけど、
美味しいものを食べて気分をリフレッシュ?それが一番大きいかな……。


2013年2月6日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2013-02-07 00:00 | バベットの晩餐会。 | Comments(26)

季節を気にかける……。

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す、す、す、凄い!レタスがとうとう500円の大台に乗りました。
用事があって近所のスーパーを2軒廻ったけれど両方とも同じ……もう買えないわ(笑)
100円のパックで外側の硬くて傷んだ葉っぱを4枚千切って、
袋詰めにしたものなんか買えない!茶色くなった部分があって見るからにダメ(笑)
この所の寒さが野菜、特に葉物の値段を高騰させています。

リフォームをして今の所(下町)に引っ越してきて3年が経とうとしています。
下町の良い点、悪い点、生活に便利な点、不便な点、色々ありますが、
僕が一番、残念に思っているのは、日々の食料品の買い物が思うように出来ない点です。
八百屋どころか魚屋、肉屋、所謂、昔ながらの個人商店が少ないです。
駅近くには2軒のスーパーがあります。1軒は昔からある高架線下のスーパー。
このおめでたい生き物の名前の店は、売場面積が狭いため、必要最小限のそこそこの品揃え。
去年、鳴り物入りでオープンした、いかにも東京……飽食の街……みたいな名前の店は、
その貧弱な品揃え、特に季節感ゼロのラインナップにはガッカリさせられることしきりです。
クレソン、ズッキーニ、パプリカ……置いていません。ありえない!
もう1軒、家から少し離れた所に、身内の呼び名みたいな名前のスーパーがあるんですが、
そこは充実の品揃え。でも、日々の買い物と言うことになるとチョッと遠いかな……。

新年になって、駅前の閉店した花屋の小さなスペースを利用して、
遠くの八百屋が出張販売するようになりました。店内は狭いので何でも揃う訳ではないけれど、
結構、季節のものや珍しいものが並びます。
今日の写真はこの前、その小さな店で買った「なばな」の胡麻汚し。
なばなは数年前にいつも親切にしてくれるお友達が、
3月の誕生日のお祝いに、自宅で咲くミモザと一緒に送ってくれたことがありました。

この時はお浸しとパスタにして戴きましたが、それがいい切っ掛けになったのかな?
季節の旬の物をなるべく摂る。シンプルな調理法で季節を楽しむ……。
日々、そんなことを心掛けるようになりました。Aちゃん、どうもありがとうね!
今回は胡麻汚し。煮立ったお湯でサッと茹で、丁寧に取ったお出汁に暫く漬け込みます。
よく汁気を切って、マヨネーズ、ラー油、醤油、そして煎り胡麻を細かく切ったものを塗します。
胡麻は擦ったものを買って来るのではなく、使う時に細かく刻みます。
だって、少ししか使わないのに擦っちゃうと周りにくっ付いて勿体ないじゃない(笑)
この「胡麻汚し」の「汚し」っていつも凄いなぁって思っちゃいます。
素敵な響き……口に入れるものなのにね。これって日本独特の文化じゃないかな?


器はオークションで落としたもの。
洋服のグリーンは死んでも着ないけど(笑)器のグリーンは結構、好きです。
それから、食器は、ひとつひとつの歪みや釉薬の自由な表現が味として珍重される土物よりも、
どちらかと言うと洋食器に近い、絵付けと形が同じことを良しとされる磁器の方が好きなんですが、
(土物テーブルに置いた時や、重ねた時の高台のザラザラした感触も苦手。)
この器は大層気に入りました。お漬物やチョッとした珍味を入れるのに重宝しています。
グリーンの器に緑の物を入れるのも意外に美味しそうに見えて好きかな……。

そろそろ春の気配を感じることが多くなって来ました。
梅が咲き、桃、桜と来るとアッと言う間に薔薇のシーズンですね!


2013年1月30日


ブノワ。


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