匂いのいい花束。ANNEXE。

カテゴリ:バベットの晩餐会。( 52 )

極上の料理とサービス……トラットリア マチ。

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あれは確か去年の今頃、知り合いに頼まれて薔薇のカタログの翻訳の仕事をした。
しかもフランス語!勿論、僕のフランス語力で翻訳なんて出来る訳もなし、
ハタと思いつき、日本語をはじめ、中国語、英語、ドイツ語、スペイン語に堪能な
フランス人の友人、Wくんに簡単な直訳を頼んだのでした。
それを僕が植物、薔薇の専門用語に置き換えて行く……そんな作業でした。

仕事帰りのWくんを待ったのは、最近ではスッカリご無沙汰で、
最後に来たのは何年前か覚えていないくらい懐かしい東急東横線の学芸大学。
学生時代の大親友が住み、初恋の人が住んでいた街……。
時間通りにやって来たWくんと駅前のカフェに陣取り早速、翻訳に取り掛かって貰う。
さすがに仕事が出来るWくん。アッと言う間に翻訳を終わり、
僕はと言えば後で読めなくなって困らない程度の速記で応戦、
早々に仕事を終わらせ、Wくんがよく通うアジア料理のレストランに夕飯に向かった。

所が!店の前までやって来ると、何と「本日休業」の文字が……。
ガッカリしつつ、学芸大学の街をプラブラして偶然に見つけたのが
1枚目の写真の「トラットリア マチ」だったのです。
入ることに決めた理由は店構え。

 「このレストランは絶対に美味しい!」直感が働きます(笑)

ラベルが素敵なワインや日本酒が美味しいのと一緒で、
入り口が素敵なレストランは絶対に美味しいハズだから(笑)

実は、それまでWくんと僕はお互いの大親友を通じての知り合い程度でしかありませんでした。
当然、二人だけで会うのは初めて(笑)気配りの僕&フランクな性格のWくんなので、
ぎこちなくなる心配はなかったけれど、会話が途中で途切れる心配をしなかったといえば嘘になります。

フラリと立ち寄った「トラットリア マチ」……。
店の雰囲気にすっかりリラックスし、打ち解けて食事と会話を楽しむことが出来ました。
レストランの命は味です。先ず、味がいいことを大前提とすると、
次に重要なのはスタッフの接客態度、感じの良さではないでしょうか。

 「客は店に付くのではなく人に付く」……これが僕の持論です。

さも「食わしてやる」的な気難しくも頑固な親父がいる鮨屋や
「食べさせてやってもいいけど……!」と、言わんばかりに居丈高なラーメン屋……ご免被りたいです(笑)
「トラットリア マチ」は兎に角、料理が絶品なんです。
定番の料理に加えて季節の、旬の素材を使った料理が楽しめるのです。
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写真は上から「駿河湾産新もの桜えびとマッシュルームのブルスゲッタ」
「ホワイトアスパラと生ハムのパルメザンチーズ焼き」
「新筍のグリル空豆のソース」それから「イカスミのパスタ」に
名前を控え忘れた極上のピッツァ……ほぼ、瞬時になくなってしまいました(笑)
「和牛頰肉の5時間とろ火煮込みじゃがいものピューレ添え」。
最後の締め括りはコーヒーとともに「苺のババロア」……もう大満足!
素材と料理法がそのまま料理の名前になった辺りがオーナーの人柄を感じさせます。

先日は、そのWくんと僕とWくんの共通の友人のAくんとTくんでテーブルを囲みました。
日本人2人、フランス人2の友人の輪……何とも不思議な取り合わせだけれど、
考えてみれば、2人のフランス人の結婚式に出席しているのです。
Aくんの時は着物と三味線を持ってオルレアンまで足を運び、Wくんは飯田橋の日仏学院での素晴らしい結婚式。
そんな仲間が集うに相応しいサンバな「トラットリア マチ」、
友人が集う時の店選びには真っ先に頭に浮かびます……ギャルソンのキビキビした動き、
気持ちのいいサービス……味と同じくらいに大事なスタッフの質。
粒選りのスタッフが揃った学芸大学の隠れ家的イタリアンです。


草々

2008年4月29日


ブノワ。

[Trattoria MACHI/東京都目黒区鷹番3-3-19 中村ビル1F/03-3710-3984]

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櫻は終わって……薔薇色のソルベ。

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比較的、雨が多い4月のある日曜日の午後……。
霧雨舞うバルコニーから部屋に戻ると同時に京都の友人から宅急便が届いた。
そう、京都の料理人大親友のやすくんからだ。
自分の極上アイスクリーム作りのルーツはソルベなので、
是非、僕に食べて貰いたいとのこと(笑)

そうですか、そうですか、そこまで言われては仕方がない!
僕はアイスクリームに比べてソルベは苦手なのですが、
やすくんの自信作と言うのだったら仕方がない!
その代わり点数は辛いですよぉ〜だ(笑)
早速、箱を開けてタッパウェアーを取り出しました。
何と、今回もタッパウェアーが2つも入っているではありませんか。
ンンンンンン?何やら色が微妙に違う2種類のピンクのソルベ……。
林家パー子とペーみたいにも見えるけれど……(笑)
どれどれ、フムフム……ソルベの氷っぽさがなくて非常に滑らかで美味しいじゃありませんか。
お味はと……手前の色の濃い方が柘榴、奥の幾分淡い方は何だろう……。
微かに漂う花の匂い……きっと、花の匂いがするリキュールを使っているのかな?

このピンク色に花の匂い……そうかっ!
このソルベを薔薇の時期にお使い下さいって言うことかっ!

実は、今年の薔薇の時期に、我家のバルコニーはクローズと決めています。
何故なら、交配を本格的にするので、とても人さまにお見せ出来る状態じゃないから。
それでも、仕事の関係の方とか、薔薇でお世話になっている方とか僅かですが来客があります。
その時のディナーに、「是非、僕のアイスクリームをお使い下さい!」と、
やすくんから申し出があったのは今年の1月……。
そこまで言うのならと、苺やキャラメル、桃、バナナなど、4種類をリクエストしてあります。
そこにこれらのソルベを加えて欲しいのですよね、きっと……。
と、言うことは、このピンク色は薔薇の花に見立てている訳なんですね。
そう言えば「Chant rose Misato」みたいなピンクじゃありませんか!
なかなかやるじゃないですか!前記の4種類にこの2種類も追加しましょう!

はぁ、それにしても持つべきものは友……。
一生涯タダで美味しいアイスクリームとソルベを食べられれるのですからね。
これを薔薇色の人生、ラ・ヴィ・アン・ローズと言わずして何と言いましょうか(笑)

所で困った事があります………………。
お客さまの中には「薔薇の匂いを楽しみたい!」と、殊勝なことを言いつつ、
実は本当の目当ては薔薇じゃなくて僕の餃子だったりシャンパンだったりする不届きな輩がいます(笑)
NのOさんとかBRさん、TTさんとか、数え上げたら結構いる!(笑)
我家の冷蔵庫を食い尽くさんばかりのその食欲。
その調子でソルベを食べられてしまっては困るし、
食べ放題、おかわり自由と思われるのはもってのほか。
何か効果的にアイスクリームやソルベの量を減らすいい方法はないものか……。
そびえ立つようなパフェを期待されては困るし、
底なし沼のような食欲を満足させる義務もないし……。

そこで思いついたのが通常のアイスクリームのグラスに入れずに、
骨董品、それも僕が大事にしている染付けの小さな器に入れて出すと言うもの。
これだったら話題を器の方に持って行って注意をそらせるし、
ここまで綺麗に出されたら、さすがの酒池肉団子系の友人達もおかわりは要求しないでしょう(笑)
早速、お気に入りの染付けを引っ張り出して来てソルベを盛付けてみました。
ウンウン、これなら最小限で満足して貰えそうかな……。

写真に使った器は、いつも美味しい氷菓を送ってくれる京都のやすくんに敬意を表して、
京都に旅行の時には必ず立ち寄る老舗の「てっさい堂」で買い求めた蛸唐草と菊唐草の器……。
この2客から僕の骨董狂いは始まりました(笑)
下に敷いてあるのはパリで買った超大判のシルクのストール……ペルシャ製です。
いつか羽織の羽裏として使おうと思っているのですけどね……。


2008年4月18日


ブノワ。


[Chant rose Misato/Soeur Emmanuelle (S) Derbard, 2004]

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天使と悪魔。

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ご存知のように、ブノワ。の中にはジキル氏とハイド氏がいる。
時として心優しい天使の一面、紳士が顔を出し、
チョッとした隙に天の邪鬼で意地の悪い悪魔の一面が顔を出します。
さらに、ひねくれ者の部分や腹黒い部分が垣間見えたりもします(笑)

京都在住の親友、Yくんから手紙と共に、大好物のアイスクリームが送られて来ました……。
天使と悪魔が同居するブノワ。さん……はたして両者の感想は如何に……。

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 「ピンポ〜ン!」夜の8時過ぎに玄関の呼び鈴が鳴った……。

「おっ!来よった来よった!」

 大きな段ボールを受け取ると、慌ててガムテープを剥がし、中身を確認する。

「あれっ?たった2個?」

 狐につままれたように箱の中を覗き込み、
 思わず箱を裏にして覗き込む悪魔ブノワ。

「フン、2個しか入ってないやん!あれほど誕生日強化月間や言うたのに……。
ンン?何や、手紙が入っているわ……。
「どれどれ、なに?くっ、首は無事ですか?だとぉ!
とっくのとうにロクロ首になっとるわい。しかもキリンのロクロ首じゃい!
あれほど4つ送れ言うたのに、しょうもない奴やなぁ……、
無花果とバナナはどうしたの?無花果とバナナ!
蘊蓄と能書きはいいからその分もっとアイスを送れって。」

 ブツブツ言いながらも手は確実な動きで荷を解き、
 呼び鈴に出る前にチャッカリ用意しておいたスプーンを右手に持っている……。
 いつもカレーを食べる特大のスプーン……。

「どれどれ、これがYくん自慢のグレープフルーツやな……。
ホウ、なかなかイケるやないかぃ。自慢するだけの事はあるわ。
なんや、Yくんにも一つぐらいは取り柄があるんやな(笑)」

 その食べる速度の速いこと……みるみる内にタッパウエアーの底が見えて来る……。

「しかし、美味いのはいいのんやけど、何やら半端な量やなぁ……、
もっと蓋が閉まらんくらい入れなぁあかんよ、閉まらんくらいにな!
何、何、友達にも食べさせろってか……冗談じゃない、独り占めじゃ、独り占め!(笑)
それとも友達に食べさせて金でも取るか、クククク……。」

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 「ピンポ〜ン!」夜の8時過ぎに玄関の呼び鈴が鳴った……。

「アッ!時間通りに届いた……嬉しいなぁ」

 いそいそと玄関に立ち、大事そうに荷物を受け取る天使ブノワ。

「あれ、手紙も入っている……どれどれ……、
何だ、忙しいのにこんなに大変な思いをして作ってくれたんだ……。
しかも、1つでいいのに2つも送ってくれるだなんて感激しちゃうな。」

 台所に行きスプーンを持って来る。
 家で一番いいスプーン、ピュイフォルカのアンティークである。
 この時期、色々と忙しいのにわざわざ手製のアイスクリームを送ってくれた
 親友に対する礼儀である……襟を正すとはこのこと。

「うわぁ、美味しい!この苺のアイスクリーム、
前回の苺のアイスクリームよりもさらにグレードアップしている!
苺の風味がしっかり残っていて、甘すぎず、爽やかだけれどコクがある……。
一番最初に送って貰ったキャラメル・アイスクリーム僕の大好物のラム・レーズン
意表をつく組み合わせのキャラメル&パイナップル、それから、ソルベじゃなくてアイスクリームの白桃!
そのどれよりも美味しいかもしれない……。

なになに、友達にも食べさせてあげて下さい……当たり前ですよ、
皆に声を掛けて食べさせてあげなきゃ。一人で食べたらバチが当たるもの。
この前は器だけの写真なんか送って催促したみたいだけれど、
ここはお礼に綺麗な写真でも撮ってみようかな……。」

…………………………………………………………………………………………………………………………………………………

皆さんへ。

僕は多重人格じゃありませんけれど(笑)
京都の親友から極上のアイスクリームが届きました。
しかも2つも!ブログに誕生日強化月間って書いて良かったぁ(笑)
早速、味見をして暫し呆然……苺のアイスクリームは
今までの生涯で食べたどの苺のアイスクリームより美味しいかもしれません。
グレープフルーツは普通ならソルベにするところなんですけどアイスクリーム。
この意表をついた素材を選ぶところが面白いです。
思ったよりもグレープフルーツの苦みが少なくて食べやすかったです。
だからアッと言う間にタッパウェアーの底が見えて来ちゃって……(笑)

電話でお礼と簡単な感想を兼ねて少し話ししましたけど、
ついでにあと何種類かのフレーバーのリクエストをしておきました。
彼には頑張って貰わないと困るのですよ。何故なら、このブノワ。さん、
生涯無料でアイスクリームを食べられる約束を取り付けているのですから(笑)
これからはアイスクリームを買わなくても、リクエストすれば幾らでも送ってくれると言う訳です。
ハァ、何と言う幸せ……これを天国と言わずして何と言おう……。

写真は彼に感謝と「もっと送れ!」の気持ちを込めて(笑)
以前、器だけ記事にしたガラスの器には苺のアイスクリームを、
グレープフルーツのアイスクリームはこれまたリッチな味に相応しく、
豪華な金彩も鮮やかなワイン・グラスにいれてみました。
この豪華なグラスは去年の誕生日に親友に貰ったもの……。
だから誕生日は好きなのです(笑)

さてさて、次は何のフレーバーかな?
アレは来るかな?それともあっちかな……。


草々

2008年3月25日


ブノワ


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by raindropsonroses | 2008-03-25 00:00 | バベットの晩餐会。

薔薇餃子再び……門外不出の秘伝のレシピをお教えしましょう。

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先日のこと、久しぶりに餃子を作ってみた……。

最後に作ったのはいつのことだろうか……確実に去年の8月前、
もしかしたら薔薇の頃に友人に作って以来、
10ヵ月振りになるのかもしれない……忙しかったからなぁ。
これまた久し振りに我が家に遊びに来ることになった親友からのリクエストがあったのだ。

「久し振りに○○ちゃんの餃子が食べたい」と……。

友人はたまにとんでもないリクエストを寄越す、喫茶店のナポリタンが食べたいとか、
どこそこのオムライスが食べたいとか……でも、一番リクエストが多いのがダントツで餃子。
餃子ね……いいのだけれどその日は薔薇の手入れがあり買い物どころでない、
チョッピリ面倒臭さも手伝い、材料を買って来てくれるなら……と、交換条件を出した訳です(笑)

今の時期、野菜が異様に高い。ニラなど一把198円もする!
198円ですよ!ニラが198円!「ニラが198円、ニラが198円……」急に目眩に襲われるブノワ。さん。
潰れたスーパーではニラが二把で100円だったのに……我が家の貧乏な台所を直撃です(笑)
餃子なんて作るのは簡単、ここは材料一式を買って来て貰い、
タップリと餃子を楽しむのも良いではないか……徐々にその気になって来る。
オマケにテフロンがダメになったフライパンも買ってくれるって言うんだもの(笑)

親友の報告だと、何と驚くことにスーパーの一角に
「手作り餃子コーナー」なるものが設けられていたそうだ。
餃子は自分で作るのが当たり前の僕には俄には想像しがたい光景だけれど、
今のご時世を象徴する一つのシーンなのだろう……安心して口に入れるものを買えない時代、
自分の身体を守るのは自分しかいないのだ。

先ず、餃子を作る前に必ず行う儀式がある。そう、包丁を研ぐのだ。
僕が使っている包丁は母から譲り受けた安ぅ〜いステンレスの包丁です(笑)
母が20年、僕がここに越して来る時に貰って以来14年使っているので、
何と34年も同じ包丁を研ぎながら使っていることになる。
安いけれど切れ味は抜群、道具がダメなら料理の第一歩から躓きますからね(笑)
大体、世の主婦達は切れない包丁を使いすぎ(笑)
トマトがスッと切れないような包丁を使っている主婦の料理の腕前は……。

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材料はいたってシンプル……。
海老も椎茸もフカヒレも入っていない基本の餃子が我が家の餃子、母の味なのです。
ニラ6把、キャベツ1玉、白菜1玉、豚挽き肉1キロ、ニンニク6片、
生姜大きめのもの1個、あとは調味料として、醤油、胡麻油、鳥ガラの顆粒、塩のみ。
餃子の皮は小振りで薄手のものが宜しい。これで約200個の餃子が出来ます。
材料を全て混ぜ合わせた状態で見た目が野菜と肉の割合が半々がベスト。

先ず、ニラを刻みます。ニラは細かくする必要はなし。
ニラの葉の幅、これを5〜6ミリとすると、切った時に5〜6ミリの正方形が出来ればいいのです。
キャベツは芯を取り微塵切り、白菜も同様に微塵切りしますが、
両方ともニラと同じ大きさで構いません。細か過ぎると歯応えがなくなり
グジャっとした餃子になり失敗します。同じ理由でフード・プロセッサー使用は不可、
言語道断、キチンと手で刻みましょうね。手で刻むのがイヤなら作らなくてもヨロシイ(笑)
それから白菜の芯は捨ててはダメです。細く刻んでスープに入れるもよし、
炒めてきんぴら風にするのもよし。食べ物を粗末にしては罰が当たろうと言うものです。

刻み終えたら塩を振り手で良く揉み不必要な水分を出してしまいます。
この時に下味の塩も付く訳です。ポイントはあまり揉み過ぎないように。
料理の3大要素は、(1)味、(2)見た目、(3)歯応えですからね!

ここまで出来たら、今度は味付けです。
ニンニクと生姜はおろし金で擂りおろします。ここに醤油と胡麻油、鳥ガラの顆粒を加え、
室温に戻してある豚の挽肉を入れ良く捏ねるだけ。
豚の挽肉は一番安いものが適しています。どこぞのブランド豚じゃなくて結構。
脂身がタップリの方か味がまろやかで弾力のある餃子が出来ます。

あとは皮に包むだけ……。
お腹が空いたのか、薔薇の手入れで疲れている僕だけにやらせては申し訳ないと思ったか……。
多分、前者であろう友人が「包むのを手伝おうか?」と言って来た。
しかし丁重に辞退……なぜなら形の悪い餃子になっちゃうから(笑)
皮に具を包む時の襞は3つ。あまり沢山の襞を作ると餃子が丸くカーブを描きすぎて美しくない(笑)
ワン・トゥー・スリー、ワン・トゥー・スリー、
アン・ドゥ・トロワ、アン・ドゥ・トロワ、
ひい・ふう・みい、ひい・ふう・みい……リズミカルに具を皮に包んで行く。
全ての餃子が同じ形、同じ大きさでなければならないのだ。

焼き方は人それぞれだろうけど、我が家は一番ポピュラーな方法、
熱したフライパンに油をタップリ引き熱し、餃子を薔薇の形に並べたら(笑)
お湯を餃子が半分浸るだけ入れ、蓋をして中火で蒸し焼きにする。
水分が殆ど飛んだ所で胡麻油を少々、鍋肌に垂らし香り付け、
この時点で餃子には薄っすらとしか焼き色が付いていないので、
蓋を取り水分を飛ばしながらカリっと焼き上げる。
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この日、使った器は色染め付けのアンティーク。
随分前に購入した器は、店のオーナーが「ちらし寿司なんか盛付けたら素敵ね。」
そう提案され、さもありなんと購入したもの。
所が、生まれて一度もちらし寿司など作ったことがない僕でありました(笑)

さぁて、薔薇餃子の出来上がり!矢張り、自分で作った餃子は美味しい。
誰が何と言っても世界一だと思う。いいじゃないですか、自画自賛したって(笑)
こんなご時世のこと、秘伝のレシピ、企業秘密、門外不出の作り方をお教えしました。
これを読んだからって同じものは出来ないのですよ(笑)そんな自信もあります。
季節、季節の野菜の軟らかさや味、豚肉の具合、そんなものを瞬時に分析、
刻んで揉むのにも技術と経験が物を言うのです(笑)
是非、試してみて下さい。友人が口を揃えて「餃子屋をやれ!」と言う餃子です(笑)


2008年2月25日


ブノワ。


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レミの美味しいレストラン。

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拝啓

比較的、暖かな秋になりましたね。
Kさん、先日はパリのお土産をありがとうございました。
チョッと早いけれど素敵なマフラー、
お陰さまでこの冬が楽しみになりました。

さて、ビックリしちゃったのは、僕が教えて差し上げた
友人が経営するレストランに行ってくれたんですね!
ラ・デファンス(新凱旋門)の近くですから
チョッと街の中心から離れているのにありがとうございました。
どうでしたか、僕の友達だって言ったら大サービスしてくれたでしょう。
あいつ、レミはそう言う奴なんです。

レミは香港生まれのパリジャンです。
ニューヨークに住んでいる時に今の奥さんと出会い、
結婚してパリにやって来ました。広東語、英語、フランス語が話せます。
僕が彼と知り合ったのはかれこれ7年前、
新世紀をパリで祝うために1ヵ月滞在した時に、
今のレストランの前に勤めていた中華レストランで知り合ったんです。
まだそれほどパリに慣れていない頃、フランス料理に飽きると、
いや、美味しい料理とレミの温かい持て成しを求めて頻繁に通いました。
一人で行ってよし、友人揃ってワイワイガヤガヤ行くのもよし。
先ず「元気?」から始まり、力強い握手……席に案内されると
必ずライチの食前酒が出て来ます。
沢山食べて浴びるほど飲んで可成安い会計(笑)
お米が恋しい時にも重宝しました。集まる客の人気者、
誰彼、分け隔てる事なく温かい持て成しをするレミでした。

そんなレストランの顔だったレミが奥さんと二人で独立して
レストランを始めるに至った理由は長くなりますから割愛させて戴きますが、
新しいレストランに行って思ったのは、
レミを中心に従業員が明るく楽しげに働いていることなんです。
決して若いとは言えないマダム達も本当に楽しそうに働いています。
驚くのは、テーブルにレミと二人、旧交を温めていると、
入れ代わり立ち代わり客がやって来て僕に握手を求めるんです。
カウンターでカフェを楽しむムッシュはウインクして合図します。
運ばれてきた料理はこれ以上は盛れないほど山盛りになっていて、
サービスで美味しいワインを開けてくれるレミ。
全ては彼中心に店が回り、彼の人柄、
雰囲気が店の色となり親しみ易さになっているんです。

心にダイヤモンドを持つ僕の親友。
心のダイヤモンドは無くすのは簡単だけれど、
一度、無くしたら二度と手には入りません……。
遥か昔にダイヤモンドをすっかり紛失した僕なんかは、
レミを見ていると羨ましいと同時に、ジルコニアでもいいから(笑)
なんとかレミを見習って心優しい人間になりたい……。
そう常々思っています。レミの美味しいレストラン……。
そんなタイトルのアニメもありましたっけ……。

今度は僕がレミの所にご案内しますね。
いつか一緒にパリに行かれますように!


敬具

2007年11月9日


ブノワ。


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列車の旅には超豪華行楽弁当を!

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前略

Tさん、最近はとんとお目に掛かれませんが元気にしていますか。
先日も土壇場で予定がダメになりコマツガーデンにご一緒出来ませんでしたね……。

結局、Tさん抜きで親しい友人と2人、秋晴れのぽかぽか陽気の中、
早くも店頭に並びはじめた大苗を見にコマツガーデンに行って来ました。
この日は出発が昼過ぎだったので、折角ですし時間もあることなので
手作り弁当を持参することにしたんです。それが今日同封した写真ね(笑)

僕は普段から時間に余裕があると弁当を作るんですよ。
夏場は傷みが早いので無理なんですが、仕事の合間に食べてもいいし、
時間がなかったら夜ご飯にしてもいいじゃないですか。
作業に没頭していると、なかなか昼ご飯を作る気にならないんです。
時間が勿体なくて、ついつい昼を食べずに済ませてしまうことが多いです。
でも、弁当があればキリのいい所でいつでも食べられるでしょう?
安心して食べられるし美味しいし、一石四鳥くらいはありますね(笑)
わざわざ早起きしておかずを作ったりしません。夜に纏めて作るとか、
沢山作っておいて余り物を詰めるとか。臨機応変、面倒臭くなったらお仕舞いだし、
楽しんで出来なきゃ意味ありませんから(笑)

この日はちょっと頑張りました(笑)友人の分もありますからね。
大事なお友達にショボい弁当は食べさせられないじゃないですか(笑)
朝早く起きて、唐揚げやメンチカツ、ヒレカツを揚げ、弁当に必須の焼き鮭、
お得意の卵焼き、アスパラガスと舞茸をバターで炒め……ともすれば茶色っぽくなりがちな弁当に、
赤、黄色、オレンジ、緑……彩りを添えます。赤い色は食欲を増進しますからね。
ご飯は白いご飯でも良かったんだけど、時間があったので三色にしてみました。
竹の皮で編んだ弁当箱は、以前、伊豆に旅行に行った時に買った駅弁の箱(笑)
何かの時に……そう思って持ち帰った物が役に立ちました。

毎日こんな感じじゃないんですよ。簡単に海苔弁当とかね、
ありもの、余りもので作っています。Tさんも次回は是非!
僕の豪華行楽弁当付きですからね、一緒に近場に遊びに行きましょう。


草々

2007年10月25日


ブノワ。


[コマツガーデン]

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友が集う……Cafe des Musees。

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拝啓

Yくん、厳しい夏も終わろうとしています。
そちらの秋は一気にやって来るんでしょうね。
ご存じの通り、東京は9月一杯は残暑が厳しいです。

さて、パリでは大変にお世話になりました。今回はフランスに薔薇を見に行く旅でしたから、
あまり時間がなくて一回しかご飯を一緒に出来ませんでしたね。
でも、久しぶりに元気そうな顔を見られて大変に嬉しかったです。
今回は僕達も大人数、Yくん達も大人数、ワイワイガヤガヤ、
たまには大きなテーブルを囲むのもいいものですね(笑)

所で、あのレストランなかなか良かったでしょう。
最近のお気に入りなんですよ。パリに行くと必ず足を運んでパリの地元の雰囲気を味わいます。
店の名前は「Cafe des Musees」。「カフェ」と付いていますがバカにするなかれ、
一皿一皿の料理はその辺のビストロやブラッセリーに引けを取りません。
うかうかしていると足元を掬われるくらいに美味です。ギャルソンもテキパキ、
額に汗して早足で店内を歩き回る様子は見ていて気持ちがいいです。

僕が頼んだのは、前菜に、季節の終わりかけだけれど春の名物、
ボイルしたホワイトアスパラ、フェンネルの匂いが程よくクリームソースとマッチ、
お皿がピカピカになるくらい綺麗に平らげました。
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メインは鯛のグリル。そちらの鯛は非常に大きいですね。チョッとビックリしてしまいます。
もう一つ驚いたのは、見えませんがこの鯛の下には何とコリアンダーが敷かれていたんです。
コリアンダーと言えば好き嫌いがハッキリ別れる香草ですよね。
僕は大盛りサラダで食べたいくらいに大好物なんですよ。
フランスでは実を細かく挽いて使うものとばかり思っていましたから非常に驚いた覚えがあります。
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デザートに頼んだのは旬のイチゴ。
そちらのイチゴは小粒だけど中まで赤くてとても濃い味がしますね。
上には同じくイチゴのソースと大葉くらいある巨大なミント(笑)粉砂糖の白が赤に眩しいです。

お互いにパリと東京に住んでいる訳だから、頻繁に会うことは出来ないし、
この前みたいに大人数らさ4人以上になるとなかなか話しも出来ないけれど、
気心の知れた仲間とテーブルを囲むのは楽しいものですね。
またいつか、どちらかがパリに行った時か東京に帰って来た時にでも!

パリの夏はもうお仕舞いでしょう。でも素晴らしい枯れ葉の秋が待っています。
たまには連絡でも下さい。楽しみにしていますから。


敬具

2007年8月29日


ブノワ。


[Cafe des Musees/49, rue de Turenne 75003/01 42 72 96 17]

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さぁさぁ、さぁさぁ、ハッキリ片をつけてよぉ(笑)

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拝啓

8月も下旬になろうとしています。お互い、多忙を極めた夏も終わろうとしていますね。
Yくん、その後、如何お過ごしですか。先日は海に行ったとか。
この日差しです、真っ黒になったんじゃありませんか。
僕も一時期は意図的に真っ黒に日焼けしていたんですが、
ある日、ショーウインドウに映った自分の姿を見て止めちゃいました。
だって真っ黒けっけで国籍不明、謎の外国人、何人だか分からないんだもの(笑)

さて、Yくんが自分で作ったアイスクリーム、
アイスクリームにはチョイとウルサイ僕の感想を聞きたいと
2種類ほど送ってくれましたが、そんなに言うのなら感想を書いて送りますね(笑)

先ず、意外な組み合わせが面白かった「キャラメル&パイナップル」。
これはいいですね!市販のメーカーでは出していない味じゃないですか。
僕はこの組み合わせを聞いて、もう少しパイナップルの果肉が入っているものと想像していました。
所が、全く果肉は感じられないのね。それでいてシッカリとパイナップルの風味が残っている。
驚いたのは、最初の一口で、アプリコットのジャム(敢えてコンフィチュールとは書きません)をのせた、
焼いたチーズ・ケーキの味がしたんです。チョッピリ芳ばしいような懐かしい味。
その辺はキャラメリゼしてある事が原因なのかな。
舌触りもねっとりと非常にクリーミー、意外性と共に絶妙の味でした。

2つ目、奧の淡い方のアイスクリーム。
こちらは僕がやいのやいのリクエストした「桃のアイスクリーム」。
こちらもソルベじゃないところが意表を付く点ですね。
桃って果肉は勿論だけれど、一番、桃の匂いがするのは果肉と皮の間、
普通は剥いてしまう箇所が一番風味があって美味しいのだけれど、
この桃のアイスクリームは淡い色に似合わずしっかりとした桃本来の味がして絶品でした。

所で、意見を伺いたい、それから、出来れば綺麗な写真を撮って貰いたいと、
同封のメモに書いてありましたが、実はなかなか写真を撮る時間が取れないまま、
日に日に目減りするアイスクリーム(笑)「パイナップル&キャラメル」の方は何とか足りましたが、
「桃」の方は如何せん最初から量が少ないです。アッと言う間に最後の一口になってしまいました。
Yくん、もしかしてタッパの大きさ間違わなかった?何だかとても小さかったんですけど……。
それから、ご意見がどうのとか、写真がどうのとか、そんな事はどうでも良くて(笑)
もはや普通のアイスクリームじゃどうにもならなくなってしまった僕の身体は一体どうなるの?
もうやすさんのアイスクリームじゃないとダメな僕になってしまいました。
さぁさぁ、さぁさぁ……ハッキリ片を付けて貰おうじゃないの(笑)
奇数月だけじゃ足りないので毎月送ってくれますか?試作品でもOKですよ。
そっちの方がご意見を言いやすいじゃない、完成品は言葉が見付からない程美味しいんだから。
悪いけど写真を撮る分、もう一度、作って送って貰えますか?ヨロシクお願いしますね。(笑)

今日の写真は試し撮り(笑)Yくんと一緒に行った恵比寿の「Monna Liza」で、
10周年記念に配られた楕円形の不思議な形をしたボール、そこに入れて撮ってみました。
ノリタケで特別に焼いて貰った器には、ローズマリー、ミント、タイム、オレガノ、カモミール……。
何種類かのハーブが金彩で描かれています。色々と活用出来そうなボールです。
ではでは、日焼けの後はキチンとケアしないとダメですからね。
残暑が厳しいです。また連絡します、お元気で!


敬具

2007年8月20日


ブノワ。


[Monna Lisa]
[ノリタケ]

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by raindropsonroses | 2007-08-20 00:00 | バベットの晩餐会。

テーブルを囲む。

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前略

毎日暑いですね。Mさん元気にしていますか。
先日、雨が降りだした夕方に家を出た時にチョッと思ったんですが、
日本は既に温帯から亜熱帯になってしまった感じですね。
この蒸し暑さは以前、天安門事件のチョッと前に行った6月の香港みたい(笑)
サランラップをビッシリ巻き付けられて蒸された感じ……。

さて、暑さを吹き飛ばす写真を同封します。
Mさん、今度、自宅で友人の結婚披露を兼ねてサマーパーティーをやるんでしょう?
デザートをどうしたらいいかって。写真のように数を並べなくても
何種類か別のテーブルの上に並べて皆にそれぞれ選んで貰えばいいんじゃない?

この写真は、先日のフランスに薔薇を見に行った旅行の時に、
リヨンでギヨーさんの招待を受けて訪れたレストランで撮った一枚です。
ギヨー社の本社がある隣街でしょうか、ギヨーさんのお宅でアペリティフを戴いたあと
車で向かった小さな街(村?)にヒッソリとあるレストラン「Le Relais du Catey」。
メインのダイニングに入って直ぐにこのテーブルです。もう絶句(笑)
暫し立ちすくみパチリと一枚。それはそれは昼から豪勢なランチでしたよ。
先ず、アミューズが出て来て、それぞれに前菜とメインから好きなものを選ぶ感じでした。
美味しい料理に赤ワイン、そして、デザートは各人が写真のテーブルまで行って選びます。
ビックリしたのは、まぁ皆さん良く喋り、良く食べること!(笑)
僕は控えめに控えめにキャラメルのムースに苺(中まで真っ赤!)を添えて貰っただけなんですが、
皆さんはそれら(ケーキ&フルーツ)に加えてもう一品を片手に……クレーム・ブリュレも!
そして、決まり事のように食べる前にスプーンでカチカチ(笑)
周りの皆の目を捉えるようにして目で悪戯っぽくニヤリと笑いながらカチカチカチ……。
映画「アメリ」の影響って凄いものがありますね。

チョッと残念だったのは、言葉の問題でなかなか積極的に会話に参加出来なかったこと。
元々、大人しくて恥ずかしがり屋の日本人、言葉の問題、積極的な欧米人の間で気後れもあったでしょう。
それでも、合間合間に「楽しんでいる?」と目で合図するギヨー氏。
隣のマダムも気を遣って英語で話し掛けてくれます。有り難いと思う気持ちと、
次回はもう少し積極的に会話に参加できるようにしたいと反省しきり。
この後、ギヨーさんの車でリヨン駅まで送って貰ったのでした。

ケーキは全部手作りする必要ないですよ。料理だけで大変でしょう?
またアイデアが浮かんだら連絡しますね。ではでは、素敵な会になりますように!
折角ですけど僕は遠慮しておきます。若者だけでどうぞ!お元気で!


草々

2007年7月27日


ブノワ。


[Le Fabuleux destin d'Amelie Poulain/アメリ (2001)]
[Le Relais du Catey/Le Bourg-10, rue du Didier 38080 L'Isle d'Abeau/04 74 18 26 50]

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ひっそりと佇む……ラ・ブイソニエール。

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拝啓

台風一過、あまりスッキリしない天気が続きますね。
気温もあまり上がらないし、昔は「梅雨寒」なんて言って、
梅雨が明けるまでは暖房器具を出しておいたものですもんね。
Yくん、スッカリご無沙汰ですが元気にしていますか?

さて、フランスで豪華に食べまくって来て十分に増えた体重も元に戻りました。
戻ってもまだ多めなんですけどね(笑)撮って来た写真を整理していると、
毎日何かしらの理由を付けて食べ歩いていたことが分かります。
曰く、「今日で○○も最後だから」とか「もうここには来ないだろうから」とか。
言い訳の中で一番多いのが「折角だから」と言うもの(笑)
今日、同封した写真はノルマンディーに行った時にディナーで訪れた「La Buissonniere」。
当初の予定は泊まるホテルで夕飯をとる事にしていたんですが、
小さな村です、何軒もレストランがある訳でもなく、また、同じホテルのレストランで
昼夜の食事と言うのも能がない……結局、チェックインした後にランチをホテルで、
夕食を東京から予約して行った「La Buissonniere」で摂る事にしました。折角ですからね(笑)

その間の日程はフレキシブルに、ホテルのマダムに教えて貰った古城を急遽追加したりしました。
親切なタクシーのムッシュに送迎を頼み、チョッと遅れ気味に到着した「La Buissonniere」。
どうしてこんな小さな村にこんな素敵なレストランがあるのかと言う店構え。
店と言うよりは一軒家の瀟洒な建物。広い庭には薔薇や西洋しゃくなげが咲き乱れ、
フランスに薔薇の旅をしに来た僕らにはピッタリのロケーション。

扉を開けてくれたマダムは上品でシックなシャネル・スーツ風の出で立ちで満面の笑み。
店内は建物の一階の幾つかの部屋を人数に応じて割り振りする形になっています。
各部屋には暖炉に火が灯され、テーブルには庭に咲いている「Pierre de Ronsard」の花が……。

ひとしきり庭の花々を撮影した僕等、テーブルについてメニューのチェックです。
旅の気紛れか、思わずイレギュラーで素敵な古城を見学出来た高揚感か、
はたまた、古城の城主のマダムやタクシーのムッシュとの心温まる交流のなせる術か、
僕が頼んだのは普段なら絶対に頼まない品々……。
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アミューズ・ブッシェにはカリカリに焼いたフランスパンにオリーブのタプナードと、
豚肉のパテに香草などで程よく味付けした一皿が出て来ました。
前菜に「オマール海老とマーシュ等、季節野菜とグレープフルーツのサラダ」、
メインは「鴨のグリル・林檎のフランベ蜂蜜ソース」、
デザートに「デザートの盛り合わせ・ラ・ブイソニエール風」でした。
品のいい淡いピンクのテーブルクロスに白い食器が映えます。

先ず、こうして写真を見て自分でも驚くのは、結構、甘い味付けのものを選んでいる事。
僕はレストランでは甘い味付けのものは絶対に頼みませんからね。
僕は自宅で和食を作る時も砂糖やミリンは使いません(砂糖を置いていないのですよ)。
砂糖やミリンは野菜の旨味が出るっていうけれど果たして本当でしょうか。
タップリのお出汁で調理すれば野菜本来の甘味が出ますから。それでOKだと思うんです。

先ず、予想していたけれど、グレープフルーツがふんだんに入っている前菜は
グレープフルーツの酸味と甘味が爽やかな一皿。
それにしてもつくづくフランス人ってマーシュが好きですね(笑)
メインの鴨は程よい火加減なのに芳ばしい焼き具合。林檎もシャリシャリせず柔らか過ぎず程よい歯応え。
驚いたのは林檎に蜂蜜そのものがかかっていたこと。思ったよりも甘めでした。
写真で琥珀色に見えるのはそのまま蜂蜜です。でも、絶妙なマッチング。
デザートも、普通はこんな盛り合わせなんか絶対に頼まないんですけど(笑)
何だか女の子になった気分でした(笑)どれも繊細な味付けで美味しかったですよ。
ただ、包丁が入ったキーウィは嫌いです……Yくん、分かりますよね。

この写真を撮ったのは夜の8時過ぎ……フランスの夏は夜が長い……。
大先輩がお好きなアルザスのワインで乾杯のあとは、旅のエピソードで話しが盛り上がります。
遥か遠く東京を離れ、ノルマンディーの小さな村のレストランでテーブルを囲む不思議。
薔薇が好きな事が取り持つ素晴らしいご縁に思いを馳せます。
次回はYくんをここに連れて行こうかな。楽しみにしていて下さい。


敬具

2007年7月21日 


ブノワ。


[La Buissonniere/Route du Phare d'Ailly-Varengeville-sur Mer
76119 Sainte-Marguerite-sur Mer/02 35 83 17 13]
[Pierre de Ronsard (CL) Meilland, 1988]

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