匂いのいい花束。ANNEXE。

カテゴリ:バベットの晩餐会。( 52 )

最後の晩餐に……。

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拝啓

段々、梅雨らしくなって来ました。Uさん、苦手な梅雨、如何お過ごしですか。
この所ちょっと涼しげで過ごしやすいと思いませんか?
僕は相変わらずマイ・ペース、猫も薔薇も元気にしています。

さて、フランス旅行の写真の整理も終了。
先日は旅の仲間と共に打ち上げの会をして一息ついた所です。
場所は東京でも珍しくフランスの匂いがするブラッセリーでした。
久しぶりに集まる仲間達、当然、話はフランスの楽しかった旅の諸々へ。
旅の途中では時間の余裕がなくて聞けなかったそれぞれのフランスの想い出……、
こうして時間が経ってみると新たに新鮮な思いと共に蘇って来るものですね。

フランスでは皆、本当に良く食べ、良く歩き、良く寝ました。
今回も沢山のレストランを食べ歩いた訳ですが、最近はスッカリ冒険心がなくなり、
いつも利用する馴染みのレストランに行くことが殆どです。
それでも、旅の間に一軒〜二軒は新しいレストランを開拓したい……。
そう思って、今回わざわざ東京から電話で予約したのが「Et dans Mon Cœur il y a」です。

サン・マルタン運河にほど近い場所にある「Et dans Mon Cœur il y a」。
雑誌で記事を見た事と、「僕が思っていることは……」 と言うロマンチックな意味の店名に惹かれ、
しかもシェフの名前が Benoit Mathurin さんと言います(笑)僕と同じ名前?これは行かなくてはね。

アパートに集合し、メトロに乗り数駅、
折角ですからサン・マルタン運河を散策し、初めて訪れたレストランは
モダンでシックな感じの内装の店でした。先ずはグラスのシャンパンで旅の成功を喜び乾杯。
お互いの気遣いを労います。皆それぞれに今回の旅への思いや期待があったハズ。
そして、何かしらの達成感に輝く顔、顔、顔……。

パリ最後の晩餐です。僕がメニューから頼んだのは………。

 ●Presse de foire gras aux figues.
  a deguster avec un verre de coteau de layon.
 ●Dorade en filet, petite salade de choux blancs et macis.
 ●Peches flambees, quenelle de mascarpone.
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前菜に「フォアグラのテリーヌ」メインは「鯛フィレのポワレ」デザートに「桃のフランベ」を頼みました。
例えば「フォアグラのテリーヌ」、メニューには何やら色々と装飾書きがしてあります。
僕のフランス語では解読不可能……直訳すると、圧縮したフォアグラとイチジク、
丘の斜面の小道のグラスとともに……deguster は、えっと、試す?……ってな感じ。
ちょっとこの店独自のネーミングです。一皿一皿の見た目を素材とともに現したやり方なんでしょうけれど、
その辺はフランス語チンプンカンプンの旅行者にはチョッと難しい。
もっとも、「フォアグラとイチジク」とか「鯛のポワレ」だけじゃ色気もこそもありませんが(笑)
「鯛のポワレ」の付け合わせの白菜ですが、チョッと切り干し大根風の味付け。
胡麻油と甘めの風味に加えて白胡麻が少々、少し和を意識した作りがこの店の特徴なのかもしれません。
皿も殆どが角皿を使用していて、ソースなどをまるでキャンバスに絵を描くようにしていました。
「鯛のポワレ」の向こう側に写っているのは友人が頼んだ「子羊のグリル」。
まるで高層ビルのように盛付けられたグリルしたズッキーニやパプリカ、子羊の肉に野菜、
料理は味は勿論ですが,こうしたサーブの仕方、アッと驚くような意表をつく盛りつけもまた楽し、
料理は目で食べるとも言われます、味、見た目、匂い、店内のジャズの音楽……。
五感を満足させてくれて憎い演出、なかなか面白いなぁと思いました。
メニューも普通の紙のペラものではなく、製本された革張りのホワイト・ブックにキチンと書かれています。
その辺の細かくてロマンティックな演出も人気の秘密なのでしょうね。

1枚目の大きな写真はデザートの「桃のフランベ」。
桃はイチゴ、イチジク、サクランボと並んで僕の4大大好物果実。
白桃、桜桃、よく熟したものも、まだ青臭さが残るものもどちらも美味しいと思います。
ただ、中の種がねぇ……あれで種無しで全部、果肉だったら言うことないのだけれど(笑)
フレッシュな桃を皮付きのままフランベし、マスカルポーネ・チーズを乗せた温かな一皿。
手の込んだ焼き菓子や甘すぎるケーキ類もいいけれど、
その場で調理した熱々のフレッシュな桃を食べるのは意表をつき数段美味。
今回の旅の一番のお気に入りデザートとなりました。店のギャルソンはテキパキと感じ良く、
ともすれば堅苦しく気取りがちなモダンな店内をゆったりと寛ぐ雰囲気に演出しています。

毎回、同じレストランじゃなくて出来れば新しい店を開拓したい……。
最後の晩餐はちょっとお洒落して……それもまた旅の楽しみですからね。
今度、フランスにご一緒したらお連れしますね。楽しみにしていて下さい。


敬具

2007年7月10日


ブノワ。


[Et dans Mon Cœur il y a/56, rue de Lancry 75010 Paris/01 42 38 07 37]

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by raindropsonroses | 2007-07-10 00:00 | バベットの晩餐会。 | Comments(28)

言葉はいりません……ラム・レーズン・アイスクリーム。

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拝啓

早いもので今年も連休が終わってしまいましたね。
Oさん、連休はどう過ごされましたか。僕は6月にパリが控えていますから、
ゴールデン・ウィークは大人しく家で過ごしていました。
薔薇の写真を撮ったり手入れをしたり。なかなかやる事は沢山あるのですよ。

さて、中旬に薔薇を見にいらっしゃる件は了解です。
出来たら朝早い方がいいです。薔薇を見るなら午前中に限りますから。
簡単だけれど僕がランチを作りましょうか。Oさんは肉が苦手だから魚と野菜ですね。
Oさんがお好きな紅茶は、貰い物ですが、いいウバ・セイロンがありますし、
そうそう、デザートのアイスクリームは京都の友人Yくんが自分で作ったものを送ってくれるそうです!
今、ウチの冷凍庫にはYくんが作った自慢の★★★のラム・レーズンのアイスクリームが入っています。
先日、彼が上京して来た際に鎌倉散策と洒落こんだんですが、
その時に色々、自分の好みの話になったんです。好みの食物の話ね。
まぁ、お互い思わぬ好き嫌いがあって笑ってしまったんですが、
僕が苦手なものに、食べる時に手が汚れるもの、
それから、液体状の物の中にツブツブが入っているのはあまり好きじゃないんです。
例えば、お汁粉の中の小豆の皮や、甘酒の中の酒粕など、
アイスクリームの中のチョコレート・チップなど。異種混入は嫌いなんです。
そう、ラム・レーズンも好きじゃありません。味は好きなんですけど、
人がいなかったらレーズンを「プッ!」っとやりたいくらい(笑)
勿論、そんなお行儀の悪いことはしませんけれどね。

Yくんは僕がラム・レーズンをあまり好きじゃないことを知っていて
わざわざ送って来ました。さぞかし自信作なんでしょう。

それでどうだったかと言うと、たっぷりと1キロあったアイスクリーム、
届いてから4日で半分になってしまいました(笑)美味しいの、凄く美味しい!
市販の物よりも幾分クリーム色がかったアイスクリームはスプーンがサッと入る程柔らかく滑らか、
口に入れるとアッと言う間に溶けてしまいます。ラム酒の薫りも高く、
僕が苦手である原因のレーズンのツブツブもまったく気になりません。
レシピを聞いたんですが、素人には気の遠くなるような作業から
この素晴らしいラム・レーズンのアイスクリームが出来ています。
これでキャラメル・アイスクリーム苺のアイスクリームに続いて
3種類目のラム・レーズン・アイスクリーム。彼は仕事を変えたほうがいいかもしれませんね。

写真の赤いガラスの器ですが、
最近仲良くなった薔薇の蕾のように可愛いらしい女性から誕生日のお祝いに貰ったもの。
風の便りで僕がアイスクリームが好きだと聞いたみたいですね(笑)
何でも金沢のアンティーク・ショップで見つけたそうで、
裏にはフランス製の刻印があります。おそらく50年くらい前のものでしょうか。
直線でデザインされた器は、古き良き時代のモダンなテイスト。
背景の花々は、クリスマスローズにフランネル・フラワー、ぺんぺん草、クレマチス。
この可愛い器がフルで活躍、食器棚に仕舞う暇がないくらいに、
Yくんにはじゃんじゃんアイスクリームを送って貰わなければなりません(笑)
このラム・レーズンは既にアッと言う間に完食!綺麗に食べてしまいましたが、
Oさんが薔薇を見にくる時には違うフレーバーが届いている事でしょう(笑)
何のフレーバーがいいかは既にリクエスト済です。

ではでは、中旬にお目に掛かれますね。手ブラでいらして下さいね。お元気で!


敬具

2007年5月8日


ブノワ。


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絶品料理に心地良いサービス……ビストロ プティ ハナ。

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拝啓

早いもので3月も中旬……そろそろ近所の隠れた桜の名所の蕾も膨らんで来ました。
Yさん、先日は色々とありがとう。念願叶ってYさんを鎌倉にお連れすることが出来ました。
Yさんも気に入った様子、どうですか、次は誰かを案内出来るほど鎌倉通になりましたか?

さて、鎌倉に行かなければ是非、お連れしたかったのが「ビストロ プティ ハナ」です。
美食家のYさんもきっと満足してくれると思うんですよ。
そもそも「ビストロ プチ ハナ」は僕の友人の女優Sさんに連れて行って貰った店です。
それももう随分と昔の事になります……日本国中を芝居で歩いて回り、
世界の美味しい店を知り尽くしているSさんには本当に美味しい店を沢山教えて戴きました。
それこそ、一見さんは絶対に入れない最高級の料亭から座るのも憚られるような汚い店まで(笑)
Sさんはそんな汚い店でも平気で毛皮を着て行っちゃう人なんです。
ある時、渋谷の文化村で舞台を観た帰りに連れて行って貰ったのが、
今の「ビストロ プチ ハナ」の前身の「ビストロ・ド・ハナ」でした。
当時は渋谷の東急本店の近くにありました。コスト・パフォーマンスも良く、
美味しい料理にいつもお客さんで満席でしたっけ。渋谷に行く時は良く利用していたんですが、
暫らくご無沙汰しているうちにどうやら移転していたらしいんですね。
なんでも近くだったらしいんですが、新しい場所を誰に聞いても分からない……。
何しろ当時は僕もPCなんて持っていませんでしたし、どうやって探していいやら分からぬまま、
友人と「何処なんだろうね?」「またあの美味しい料理を食べたいね」……、
そんな事を言っている内に月日が流れてしまいました。

ここ数年、漸くPCを使うようになり、ハタと思い当たり検索してみれば、
なんと、名前と場所を変えて営業されているとか。しかも、前の渋谷よりもウチに近い!(笑)
何だか随分昔になくした宝物を発見した感じとでも言いましょうか。
早速、良く一緒に通った親友のTさんを誘って飛んでいったのが1年半前と言うことになります。
今の場所に移って4年、一番、嬉しいのは渋谷の当時のままの味を伝えていることです。
懐かしいビーフ・シチュー、お店自慢の自家製ロール・キャベツ、クリームコロッケにエスカルゴなど。
いつも数人で伺いシェアして色々食べてみるのが楽しみになっています。
勿論、コースもありますし、一人でも気軽に入れる感じが嬉しいです。
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今日の1枚目の写真は僕の大好物で、いつも必ず注文するズワイガニのサラダ。
この前、Tさんと頼んだのは、白身魚のカルパチョ、からすみとベビーリーフのサラダ、
エスカルゴ、Tさんはビーフ・シチュー、僕は平目のポワレでしたね。赤と白のワインを2本空け、
デザートのアンズと苺のソルベを戴く頃にはスッカリ微酔い気分、タクシーを飛ばしてご帰宅です(笑)
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今日はオマケに「ビストロ プティ ハナ」の定番料理、絶品のロール・キャベツと、
チョット前に食べた地鶏のプロヴァンス風とエビとホタテのソテーの写真も同封しておきます。

あと僕が一番、嬉しいのは、客に合わせた等身大のサービスが心地いいんです。
旦那さまの作る美味しい料理に奥さまの朗らかな笑顔……見事にマッチしています。
椅子にゆったりと深く腰掛けることが出来る居心地の良さ。
当たり前のようでこれがなかなか出来ない。Yさんもご存知のように接客は本当に難しいですもんね。
ご夫婦お2人でお忙しいでしょうに肌理細やかな接客には頭が下がります。
それから、一度、伺っただけでキチンと名前を覚えて下さること。
一度お願いすれば何も言わなくても領収書がキチンと出てきます。
次の上京の折りには絶対にお連れします。彼女も一緒にね!


敬具

2007年3月15日


ブノワ。


[ビストロ プティ ハナ Bistrot petit HANA/
142-0063 東京都品川区荏原3-3-12 サンウインズ荻野 IF/03(3787)9222
11:30~14:00、17:30~22:00、火曜定休]

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Very very very nice な Strawberry Icecream。

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拝啓

ポカポカ陽気が続き、春の嵐が吹き荒れました。梅も満開を過ぎ、
そろそろ桃から桜の時期になって来ました。Kさん、その後、お変わりありませんか。
先日はお忙しい中わざわざ起こし戴きありがとうございました。
その節は薔薇の苗の事で大変にお世話になりました。どうでしたか、
そろそろ色付き始めた「Mme. Joseph Schwartz」には驚かれたと思いますが、
今年のバルコニーは去年とは随分、違った感じになっていたでしょう。
正月休みに頑張りましたからね(笑)また満開の頃に遊びにいらして下さいね。

さて、Kさんが矢張り女の子だなぁ……と、微笑ましく思ったのは、
京都に住む親友がわざわざ僕のために作って送ってくれた苺のアイスクリームを、
折角いらしたKさんに特製パフェにしてお出しした時の満面の笑顔(笑)
頬に大きなエクボを作って息を飲んでいましたね(笑)まぁ、食べるスピードの早いこと!
きっと友達も喜んでくれると思います。でも内緒ですからね、他の誰にも食べさせないんですから。

さて、この苺のアイスクリーム。友人が力説するように彼のこだわりの一品です。
今回は材料やレシピも教えて貰いました。でも、それらを見ると、
それほど特別な物が入っている訳でもないんです。食材も、ごくごく普通の物を使っているみたいです。
ただ思うのは、矢張り何事もシンプルが一番なのかなぁ……と言う事。
新鮮でシンプルな材料を使い、相手の事を思って心を籠めて作る。
料理って、如何に相手に美味しく食べて貰うかが全てですからね。
それから、教えてくれなかった部分にも彼なりの小さな業やコツ、
長年の経験が潜んでいるのでしょう。そうでなきゃ、あんなに美味しく作れる訳がありません。
前に、彼を脅して透かして懇願してようやく送って貰ったキャラメル・アイスクリームとは
柔らかさも違うんです。イコール、アイスクリームの中の空気の含有量が違うのでしょうね。
何よりも驚いたのは、容器を開けた途端に広がる新鮮な苺の甘酸っぱい匂い!
友人が力説するように苺の酸味が鼻孔を心地よく刺激します。
苺の酸味の中に自然な甘さがしっかり感じられるんです。チョッと感激しちゃいました。
苺フレーバーじゃなくて、苺そのものがアイスクリームの中に息づいている。
なんだかこんなに親切にして貰っちゃって悪いみたいですね。
これじゃあ次のアイスクリームのリクエストがしにくくなっちゃいます(笑)
実は、まだまだ作って貰いたいフレーバーが沢山あるんですよ。
多分、また送ってくれると思うんです(笑)そうしたらKさんにも食べさせてあげますからね。
次は丁度、薔薇が満開の頃じゃないですか?友人をせっついておこうっと(笑)

今日、パフェのグラスに代用したのはおよそ100年前のバカラのアンティークのグラス。
2年前、パリのサン・ポールの近くのアンティーク・ショップで買いました。
非常に大振りのグラスは、今も「Harcourt・アルクール」としてデザインが残っていますが、
現在の物は全般的に小振り、このグラスとではステムを支える下の部分の形が違います。
現在の物は上部と同じく6角形にカットされていますがこれは円形です。
可成り大きいグラスだったので、「これは水用のグラスですか?」と聞く僕に、
「水でもいいけれど、勿体ないから赤ワインか特上の白ワインがいいね」と、オーナーのムッシュ。
僕が特上の白ワインじゃなくて特上の苺のアイスクリームを入れたとは夢にも思わないでしょうね(笑)
因に「アルクール」は1825年にアルクール侯爵のためにデザインされたもの。
特別に親友がやっているブログの写真をチョッと真似て撮ってみました……。
僕のささやかな感謝の気持ち、趣向返しですかね。
もう一つ、初めて自分でパフェを盛ってみて感じたんですが、
グラスの底からキッチリ、アイスクリーム詰めると量を使うこと使うこと!(笑)
コーンフレークや様々な物で嵩まし、底上げで誤魔化したくなる気持ちが良く分かりました(笑)

今度は、京都の友人にお願いして新しいフレーバーのアイスクリームを送って貰い、
僕はソーテルヌの極上デザート・ワインでも用意しておきましょうかね。
薔薇を見ながらこのグラスでワインとパフェでも如何ですか?
5月なんてアッと言う間ですよ。いよいよ花の時期です、楽しみですね!
これから一生、アイスクリームの喰いっぱぐれがない幸せ……分かりますか?(笑)


敬具

2007年3月6日


ブノワ。


[Baccarat]

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by raindropsonroses | 2007-03-06 00:00 | バベットの晩餐会。 | Comments(24)

クジラの背中。

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拝啓

早いもので今年も今日から2月に入りました。
つい先日、年が明けたばかりなのに。これですもん、年を取る訳ですよね(笑)
さて、寝耳に水ですがSさんは来月早々にパリに行くんですってね。
今回も仕事ですか。仕事でパリに行けるだなんて何とも羨ましい限りです。
お尋ねのレストランに関してですが、Sさんは僕と同じ趣味、
お高く気取った所はお嫌いでしょうから、最近、お気に入りのビストロを紹介しましょう。

同封した写真はパリ4区にある「Le Dos de la Baleine」です。
僕等、日本人には一風聞き慣れない店の名前は「クジラの背中」と言う意味だそう。
ここは以前から行ってみたかったんですが、なかなかタイミングが合わず、
去年の秋に漸く行くことが出来たんですよ。2週間の間に2回も行ってしまいました(笑)
初めに行ったのは同行の友人と、2度目は一人でタルタル・ステーキを食べて来ました。
一枚目の写真は店を入った所、通りに面したバーカウンターと4人掛けの客席が4席あるスペース。
ここは常に常連さんで一杯、大体、地元の住人、一人でフラリと来る店の顔馴染みといった所でしょうか。
ラッキーにもここに座れましたから、普段のパリ市民の生活の一端を垣間見るようでした。
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料理はシンプルながらキチンと個性を出した質量共に大満足の一皿が並びます。
僕が頼んだのは前菜に鳥の砂肝とポテトのサラダ、メインがビーフ・ストロガノフ。
デザートにフロマージュ・ブランのハチミツ添え。
鳥の砂肝なんて食べるのは初めての僕、最初は何の肉だか全然分かりませんでしたが、
ハーブとオリーブ・オイルで丁度いい塩加減に調理してありました。
時にはフランス語が出来ない事が功を奏する事もあって、
例えば、前菜は「Salade de Charlottes aux Gesiers」と黒板に書いてありましたが、
鳥の砂肝なんか「Gesiers」と言う単語を知っていたら絶対に頼まなかったでしょうね。
「Charlotte」とは、元々、丸い型にビスケットを詰め、ババロアや果物を詰めて成型したお菓子の事。
丸い型に鳥の砂肝を詰めた前菜と言う意味なんでしょうけど、
僕は全く意味が分からないから最初に書いてある「Salade」だけが頼り(笑)
何が出て来るか分からない異国の料理の醍醐味を充分堪能した訳です。
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友人は前菜にブリー・チーズとベーコンの揚げ春巻き、チョッと焦げていますね(笑)
メインに赤身魚と白身魚、ニンジンなどをホワイトソースで煮込んだシチュー。
デザートは、ガトー・ショコラでした。勿論、少しずつ味見しっこしましたよ。
赤味魚と白身魚を一緒に煮込む料理なんて僕は初めて、ほんのり甘みがあって
結局、サーモンが苦手な友人のせいで、殆どは僕の胃袋に(笑)
デザートも殆ど甘い物は口にしない友人のお陰で、僕が丸々2種類堪能しました。

ここのスタッフはおそらく全員……心優しきお兄さん達。
皆、細身で髪の毛を清潔に短くカットし、衣装は皆、黒ずくめ。
あちらのテーブルこちらのテーブル、非常に良く動きます。まず手ブラと言う事が無い。
オーダーを取りながら店内を闊歩する腰がキュッキュッとツイストします。
黒板に書いたメニューの説明をしながら最後まで朗々と読み上げる声の語尾が上がります(笑)
料理を運びながら目が合うとパチりとウインク。テキパキトした対応、気の利いた会話、
最後にチョッと付け加えるウィットな言葉の数々と笑顔、
決してマニュアル通りではなく自然な接客に好感が持てます。
厨房のスタッフも非常に感じが良くて、チラッと顔を出した時に目が合うと破顔一笑、
口元は「Bonjour !」です。こう言う心地よい雰囲気の中で食べる料理とワインの進むこと!
料理を食べる事ってリズムなんだと思わせる店、また次も来ようと思わせる絶妙の空間です。
是非、奥様と一緒にどうですか。きっと満足なさると思いますよ。


敬具

2007年2月1日


ブノワ。

[Le Dos de la Baleine/40, rue des Blanc Manteaux 75004/01 42 72 38 98]

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by raindropsonroses | 2007-02-01 08:57 | バベットの晩餐会。 | Comments(16)

活きのいい地魚と粋な大将……鎌倉「はま善」。

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拝啓

新年が明け、温かい毎日が続きます。早いもので1月も下旬、
Tさん、先日はご足労ありがとうございました。お陰さまで万事無駄なく
済ませることが出来ました。このお礼は何れまた日を改めて食事でも。

さて、Tさんと打ち合せをした数日後、またまた鎌倉に行って来たんですよ。
今度は仕事の話は一切抜き、親友で着物美人と二人で冬の鎌倉を散策でした。
思えば、純然たる遊びで鎌倉を訪れるのは、トスカーナの友達に会った真夏の8月以来の事です。
僕がいつも必ず寄るアンティーク・ショップで買い物し、これまた必ず鎌倉に行くと必ず足を運ぶ
活魚料理の店で一杯……日頃の忙しさを忘れ、微酔い気分の素敵な一時でした。
友人は着物が大好き、僕も最近は着物を着る機会が多いので自然とドレス・コードは着物(笑)
打ち合わせしなくてもバッチリ着物。二人で草履の音も軽やかに歩く鎌倉はなかなか素敵です。

アンティーク・ショップではノリタケの前身の日本陶器会社の
コーヒー・カップ6客を信じられない値段で購入。それが一枚目の写真ですが、
何でも、店に並んでまだ3日と経っていないそうです。これも出会いですね。
小振りの珈琲カップは薔薇のお客さんが大挙して見える5月に大活躍しそうです。
直線的なアール・デコのデザインは昭和10年のもの。大正から昭和になり、
ようやく西洋の文化が消化され板に付いてきた頃の愛らしい一品です。
これらは、所謂、マニア垂涎のオールド・ノリタケのような高級品ではなく
国内用の廉価品だと思いますが、値段を聞いた時は俄かには信じられない安さでした。
右側のコーヒー豆は着物美人がプレゼントしてくれたお友達の店のもの。
こちらの絶品オリジナル・ブレンド「月」「太陽」、「ケニヤ」もなかなか美味です。
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いい買い物に気を良くしテクテク歩いて行った店は長谷の大仏近くの「はま善」。
ここは地元の港で獲れる魚を料理してくれる店で、特に鰯料理で有名です。
友人に紹介して貰ってから、ポツポツとですが、かれこれ10年以上は通っています。
テキパキと感じのいい大将と品のいい奥さまが二人でやっています。
先ずは冷たい生ビールで軽く一杯、新鮮な刺身の盛り合わせを肴に日本酒を。
この日の魚は、平目、すずき、めばる、めじな、鰯、いなだ、沖ぼら、アオリイカ。
日本酒は「神亀」「八海山」「武勇」「〆張鶴」……僕は嗜む程度にお付き合いですが、
着物美人はグビグビゴクゴクとなかなかイケる口でしょうか(笑)
そして、2人とも年末から楽しみにしていた絶品の鰯のお好み焼き!
これが目当てで、いつも鎌倉に行くと必ず足を運ぶと言っても過言じゃないほどの一皿。
鰯に粉を付け軽く素揚げしたもの(多分)にお好み焼きの味付けです。
サクサクして非常に美味しいお薦めの品。美味しい魚に酒、楽しい会話に心地よく酔い、
底冷えする冬の風に頬を撫でられ帰宅でした。

今度、Tさんもご一緒に如何ですか?クセになる素敵な店ですよ。


敬具

2007年1月17日


ブノワ。


[ノリタケ]
[はま善]

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美味礼讃……キャラメル・アイスクリーム。

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拝啓

1月も中旬、例年になく暖かな日が続きますがOさん、その後お変わりありませんか。
僕は相変わらず薔薇の手入れに精を出しています。殆ど終わったのですが、
あとは大株の誘引とレイアウト変更を残すのみ。これが一番大変なんですけどね。

さて、今日はお誘いでペンを取りました。
Oさんの都合のいい日の昼にチョッとウチに寄りませんか?
実は今、ウチの冷蔵庫に世にも美味しいキャラメル・アイスクリームが入っているんです!

これは僕の親友、京都に住むY君が僕のために特別に作って送ってくれたものなんです。
もう、呪文のように「アイス送れ、アイス送ってみる?アイス送りたいでしょう?」と繰り返し、
何かにつけ話題にする事でサブリミナル効果があったのかもしれません(笑)
届いた時は丁度、バルコニーで薔薇の手入れの真っ最中だったんですが、
手袋も剪定鋏も放り投げ、台所に直行し、Y君の指定通りにデカいスプーンで先ず一口!
これがまた旨いんです!後からレシピをメールで聞いたんですが、
企業秘密でしょうからここには書けません。ただ、ビターなキャラメルの風味が
バニラ・ビーンズの歯応えと絶妙なハーモニーを醸し出しています。
市販のキャラメル・アイスクリームが如何に子供騙しか分かります。
これが何と1キロもウチの冷蔵庫に眠っているんです(笑)
既に随分食べてしまいましたから早く来ないとなくなってしまいますよ(笑)

どんな感じか写真に撮ってみました。ガラスの器はバルセロナに住むお友達から譲って戴いたもの。
まるでこのために存在するかのようにキャラメル・アイスクリームとピッタリです。
スプーンは2年前にパリのサン・ポールのアンティーク・ショップで買った
ピュイフォルカのデザート用のスプーン。Y君の親切に応えるために初めて卸しました。
下に敷いてあるシルクは、バリ島で羽織の裏のために買った大判のストール。
Y君はまだまだ15種類くらいのオリジナルのアイスクリームを持っているそうです。
その種類もここには書けません。真似されるといけませんからね。
何でも今度、全種類送ってくれるそうなんですよ(笑)どうしよう……もうドキドキ!
僕もフレーバーで使えそうな物があった時や、何か閃いた時はすかさずメールするんです。
まだまだアイスクリームのフレーバーには可能性がありますから。

どうですか、遊びに来る気になったでしょう(笑)
くどいようですが早く来ないとなくなっちゃいますからね。
それからお出しするのはこの写真の通り、ディッシャーじゃなくて
スプーンでクルクルっと二つ分だけ、お代わりなしです!(笑)


敬具

2007年1月16日


ブノワ。


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シャンパニエット!……ベロンベロンの夜(笑)

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拝啓

Hさん、元気ですか。この前はありがとう。スッカリ寛いで長居しちゃいました。
まだまだ沢山、仕事が残っていたのにゴメンなさいね。
あの後、微酔い気分で歩いた夕暮れの恵比寿は凄かったですよ。
銀杏が真っ黄色に色付き、強風で一度に落葉したものだから道路が一面黄金色!
暗がりにまるで歩道が光っているみたいで美しかったです。

微酔いと言えばバルセロナの大酔っ払い事件(笑)あれは凄かった。
別に暴れた訳じゃありませんけどね(笑)今回のバルセロナは3泊でした。
じっくり歩くには十分じゃないけれど、お楽しみはまた次回に……早々に割り切りました。
それでも見たい所は一通り見ましたか。不案内で心細い異国の土地を楽しく
豊かな物にしてくれたのはバルセロナに住むお友達。
お言葉に甘えて3日の内、2日も夕飯を付き合って貰っちゃいました。
矢張り、地元の人ならではの穴場的な美味しい店に案内して貰ったんですが、
その時に大酔っ払いした訳じゃありません。その時は紳士でしたからね(笑)
その話しはまた次回に。問題は一人で夕飯をした晩が凄かったんです(笑)

僕の場合、旅行の時に綿密に分刻みで予定を立てて行く割りには、
食事に関しては日本からあらかじめ予約など、決めて行く事は殆どありません。
大体、何軒か目星い店をピックアップして行くだけ。所が、今回のバルセロナで
どうしても行ってみたいバルがありました。その店の名前は「El Xampanyet」
ガイドブックで見たんですが、なんでもこの店オリジナルの「Xampanyet」なる飲み物、
カタカナで書くと「シャンパニエット」になると思いますが、
白ワインを炭酸で割ったシャンパンのような物が名物らしいのです。
非常に混むと聞き、僕にしては珍しく、7時の開店に合わせて一日の予定を組んだ訳です。
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朝から美術館を堪能、午後は近郊に足を延ばしてガウディの教会を見学。
市内に戻りピカソ美術館をゆっくりと観終わると大体6時50分になろうとしている所。
店の前まで行くと既に黒山の人だかり!兎に角、物凄い人気にビックリでした。
殆どがカップルかグループ客、僕だけ一人だったので、奥床しく一番奥の席に陣取り
飲み始めたおつまみが2枚目の写真。イベリコ豚のハムにラ・マンチャ地方のチーズ、
チーズは随分食べちゃっていますね(笑)写真にはないけれど、
ホッペが落ちんばかりに美味しいバスク産のアンチョビにドライ・トマトなどを頼みました。
全てのオツマミにはバケットにオリーブ・オイルとニンニク、トマトを軽く塗った物が付いています。
そして噂のシャンパニェット。これがまた旨い!白ワインを炭酸で割ったと聞くと、
何だか水っぽく薄まる感じがしますが、黙って目をつぶって飲むと
シャンパンと間違えるほど濃厚な味、グビグビ、ゴクゴクゴックン……。
店の一番奥でいい気になって、気が付くとこのグラスを8杯空けていました(笑)
グラスが空きそうになると店のポール・サイモン似のシニョールが
こっちを見てシャンパニェットのボトルを顔の高さまで上げ、無言で
「もう一杯どう?」とウインクし、首をチョッと傾げて秋波を送って来ます(笑)
調子に乗っての8杯は足腰に来ました。オマケに相当な飲んべえと思われたのか、
サービスで甘い食後酒とお菓子まで出して貰いご機嫌な僕。
ちゃんとホテルに辿り着いたのが不思議なくらい千鳥足でベロンベロン(笑)
酔い覚ましのために入ったバス・タブで滑り、危うく引っ繰り返りそうになり、
根性でこらえましたが、もし転んでいたら尾てい骨を骨折、救急車ものだったでしょうね。
旅先のホテルの風呂場で全裸で発見されるなんて……おぉ、恥ずかしい。
旅先では慎重な僕にしては珍しいエピソード、ブノワ。危機一髪、
危ないところで大怪我でしたよ。次回は友人を連れて行きたいバル、
Hさんも機会があったらどうぞ!百聞は一見にしかずです。
一枚目の写真、手前の長身&ハンサムが僕です……嘘!(笑)


敬具

2006年12月16日


ブノワ。


[El Xampanyet/Montocada 22, Barcelona Spain/9933 197 003]
[Paul Simon (1941~ )]

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by raindropsonroses | 2006-12-16 00:00 | バベットの晩餐会。 | Comments(28)

タルタルタルタルタルタル!

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拝啓

11月も下旬になり、ようやく桜の樹が赤く色付いて来ました。
ここ数年来の暖かい秋〜冬、ウッカリ慣れてしまってはいけないんですよね……。
Yさん、その後、如何お過ごしですか。風邪は治りましたか?
僕も猫も元気そのもの、相変わらずドタバタの毎日です。

さて、旅行中、何故だか原因不明の内に増えた僕の体重も元に戻り、
さらに前より痩せて来た感じがします。これ本当、身体も軽いし、
何より、きん並にくびれの無かったウエストが細っそりして来たような気がするんです。
しかし、あれだけ毎日重たいカメラを持って歩き回るのに何故、体重が増えるのか?
これこそ永遠の謎ですね。別に連日〜暴飲暴食している訳ではないのに。

そうそう、これだけフランス好きを公言して憚らない僕なのに、
以外とフランスで本場の味を楽しんでいなかったりします。
去年のパリ、初めて食べたエスカルゴ、オニオン・グラタン・スープ、
そして今回初めてフランスで食べたタルタル・ステーキ!3週間の間に3回食べました(笑)
なるべく色々なものを楽しみたい旅先でこれは多い回数と言えるでしょう。

先ず始め、1枚目の写真はこの夏に結婚したフランスに住む親友夫妻と行った
カフェ・レストラン「Cafe des Arts」で食べたタルタル・ステーキ。
名前で侮るなかれ、非常にしっかりした味付けの料理を出すこのレストラン、
僕が思い描くタルタル・ステーキがまさにこれ。肉の挽き方は少し粗めだったけど、
紫タマネギ、イタリアン・パセリ、オリーブ、ピクルス……。
周りの薬味を自分で加減しながら味を整えて食べます。肉も新鮮、量も丁度良くて非常に美味でした。
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次の写真は4区にある、地元でも大変美味しいと評判の「Le Dos de la Baleine」。
「クジラの背中」と言う意味の変わった名前のレストランで食べたラムのタルタル・ステーキ。
これはランチのコースが書いてある黒板にタルタルとあったので頼んだんですが、
ビールを飲みながらもう一度良く読んでみると、何とラムと書いてあるではありませんか!(笑)
焼いたラムでさえ匂いで失敗する事が多いのです。まして生で食べるなんてとんでもない?
まぁ、これも何かの縁、こんな時でないと食べられないと覚悟を決めました。
出て来たラムの生肉は意外とピンク(笑)チョッとネットリして見えます。
ほんの少し、微かに匂うカレー粉が芳ばしいホクホクのポテトと一緒に食べるラムのタルタル、
しっかり色々な調味料と薬味、パセリやタマネギで味が整えてありました。
恐る恐る食べたのですが、何とビックリするほど美味しいではありませんか!
ビックリするなかれ、今回の旅で最も印象深い一皿になりました。
どんどん速くなる食べるスピード(笑)アッと言う間の完食に驚いたのは僕自身です。
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最後、3回目はパリに戻って来て、念願だったビストロ「Chez Paul」で食べたタルタル。
これは強烈でした。非常に美味しかったけど、軽く通常の2倍はあろうかと言う量、
写真では奥に奥に位置しているし、ポテトの量も半端じゃないから小さく見えますが、
これで、ゆうに僕の拳骨にもう一方の手の平を重ねただけの大きさはあります!
レードルで「エイやぁ!」とばかり盛った肉は食べても食べても減りません(笑)
様々な香辛料、薬味野菜で調理してあるものの、味は結構そのままでした。
それにしても欧米人は本当によく食べますね。良く喋り、良く飲み、良く食べる。
僕も負けず嫌いですから、ここで残したら男が廃るとばかり肉は完食しましたが、
さすがにポテトは少し残しちゃいました。農業大国フランス、
ホクホク&熱々で非常に美味なポテトだったんですけどね。

かのオードリー・ヘップバーンが本格的にデビューをする前に
タルタル・ステーキを毎日食べてダイエットしたと言う話しは有名ですね。
もっとも、オードリーがダイエットが必要なほど太っていたとは思えませんが……。
僕も何だかタルタル・ステーキのファンになってしまいました。
元々、焼肉に行くと必ずユッケは食べるけど、これは例外で、
生肉なんてとんでもない、ステーキはウェルダンじゃないと食べられない僕です。
旅先の開放された気持ちがそうさせるのか……何だか変なものですね。
我ながらそう思います。もし日本で美味しいタルタル・ステーキが食べたくなったら
何処へ行けばいいのでしょうか?美食家のYさん、今度、教えて下さいね。


敬具

2006年11月27日


ブノワ。


[Cafe des Musees/49, rue de Turenne 75003/01 42 72 96 17]
[Le Dos de la Baleine/40, rue des Blanc Manteaux 75004/01 42 72 38 98]
[Chez Paul/13, rue de Charonne 75011/01 47 00 34 57]

[Audrey Hepburn. com /Audrey Hepburn (1929~1993)]
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by raindropsonroses | 2006-11-27 00:00 | バベットの晩餐会。 | Comments(28)

餃子の薔薇。

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拝啓

7月もそろそろお仕舞いに近付いて来ました。
相変わらず暑い日々ですが、M.Nさん、その後お変わりありませんか。
僕はいたって元気です。元気だけが取り柄ですからね(笑)

さて、M.Nさんご所望の餃子のレシピをお送りしますね。
これは僕の一番の得意料理、「◯◯ちゃん餃子」の写真です。
先ずは、忘れない内にレシピを……。

(1)野菜を刻む。
(2)肉を混ぜる。
(3)包む。
(4)焼く。

以上、お仕舞い!(笑)そう、これだけです!
そりゃぁそうですよ、細かいポイントは企業秘密ですもんね。
何ぁ〜んて、何か特別な物が入っている訳ではないけれど
さりとて、いちいち計っている訳ではないので正確な分量なんて言えませんし。
一つだけお教えしましょう、肉は豚肉を使用、
脂身が多い安い物で十分です……まろやかになりますから。
その方が美味しいのです。あとは自分で色々と試してみて下さい(笑)
えっ!?それじゃぁレシピになっていない?
まぁ、でも僕も自分で試行錯誤して今の味にしたんですからね……。

この「◯◯っちゃん餃子」は母の味を受け継いでいます。
そう、母の財産ですね。あまり料理が得意ではなかった母の味。
小さい時に母が一番最初に作った餃子の味は今でも鮮明に覚えています。
ニラの分量が多過ぎてボソボソで食べられたもんじゃありませんでした。
母も随分と試していたみたいですよ。でも、ハッキリ言って、
今や僕の方が数段美味い!(笑)いつもこの話しになると
「アタシの方が美味しい!」「いや、僕の方が上だ!」喧嘩になります(笑)
母には小さい頃から沢山の事を教わりました。
例えば、今の僕に一番影響を与えているのは、
小さい命を大事にする事。これは、小鳥を飼ったり、鉢植えの草花を
育てる事で自然に教わりました。あと、具体的に言うと、
色鉛筆などで上手に色を塗る方法など。
周りを縁取ってから中を塗るって奴です。
そんな中、矢張り、一番、感謝しているのは餃子ですね。
母から習った餃子は、既に一人歩きして完成の域に達しました(笑)
友人は皆、「餃子屋やれ!」って口を揃えて言います。でもそれは無理、
僕は顔が見えない不特定多数の人に料理を作る事は出来ません。
好きな人にだけ料理を作りたい、そして、その究極が餃子!
ウチで最高のお持て成しは、この「◯◯ちゃん餃子」なんです。

餃子を作るときは、先ず、台所を綺麗に片付け、包丁を研ぎます。
切れない包丁じゃ野菜をみじん切りに出来ませんからね。
トマトにスゥ〜っと包丁が入らないようじゃ
イッチョ前の料理人じゃありません。それから一気に野菜を刻み、
室温に戻してあった豚肉を混ぜ……ここからは秘密!(笑)
もう一つお教えします。野菜は、ごくごく普通に、
ニラと白菜とキャベツのみを使用。他には余分な物は入れません。
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今日の写真は、薔薇好きの僕に相応しく、
薔薇の花の形にして焼いてみました(笑)
広義で 「 Rosette・ロゼット 」 とは、[ 薔薇に似た形の物 ] あるいは
[ 根出葉が地面に放射状に広がり、バラの花の形を呈するもの ] の事を差します。
餃子で出来た薔薇の花!ニンニクの匂いも抜群な事でしょうね(笑)
グリーンの大皿は、随分前にタイはチェンマイで買ったセラドン焼き。
工場直売の歪みのヒドい粗悪品ではなく、最高級の物。物凄く重いです(笑)

餃子に関しては、今度ご自分の口で確かめてみて下さい。
イヤと言うほど焼いてあげますから。秋になったら遊びに来て下さい。
ではでは、暑さ本番です、体調管理は万全に!
僕はこの餃子でパワー全開、暑い夏なんて何のそのです。


敬具

2006年7月26日


ブノワ。
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by raindropsonroses | 2006-07-26 00:00 | バベットの晩餐会。 | Comments(46)