匂いのいい花束。ANNEXE。

カテゴリ:旅の栞。( 62 )

そうだ、アイスクリームを食べに京都に行こう!

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……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………

 「そうだ!京都へ行こう!
      アイスクリームを食べに京都に行こう!」

JR東海のCMじゃないけど、
思い立ったが吉日、京都にアイスクリームを食べに行こう!(笑)

薔薇も鋏でチョッキン!って切ったように終わり、
間を置かずに記録的な早さで梅雨入りです。
バルコニーもスッカリ彩りがなくなりました。
交配した実は少しずつ膨らみはじめ、同時に僕の期待も膨らみつつあります。
薔薇も仕事も一段落、ポッカリ空いた予定帳を眺め、
そこでフと思い立ちました……。

 「そうだ、京都にいこう!アイスが俺を待ってるぜ!」
 「鳴かぬなら、鳴かせてみようホトトギス。
        くれぬなら、食べに行こう、やすアイス。」

京都は何時行ってもいいです。春夏秋冬、何れの季節も何かしらの楽しみがある京都、
古都、京都。美食の街、京都……古い街並や大好きな骨董屋巡り、
老舗のカフェで疲れた足を休め、法然院に谷崎のお墓参りをして……。
また京都には好きなだけアイスクリームを食べさせてくれる奇特な親友が住んでいます。
そないまで言うんやったら丼で戴きまひょか……全種類、一緒盛りで。
銀閣寺も哲学の道も行ったことないヘンテコな京都人(笑)
わざわざ僕が東京から出張って案内してあげなければいけません(笑)

 「何で東京人のあてがおまはんの住んでいる街を案内せなならんねや!」(大爆笑)
 「こら、ホテルにアイスクリームを仰ぉ〜山、届けて貰わなあきまへんな。
     ウエルカム・アイスクリームや……(笑)」

それから僕の可愛い弟、そう、香道のお弟子仲間のMくんが大学院に通う街、京都。

 「京都、哲学の道、香道、大学院……。」

はぁ、何やら文化の匂いがプンプンするではありませんか(笑)
久しぶりに会って皆で美味しいビストロのテーブルを囲むとしましょう。

京都の帰りにはチョッと寄り道して薔薇を見に行って来ます。
チョッと寄り道と言いつつ、実はこちらがメインだったりするのですが、
自分の家のバルコニーに掛かり切りであまり他には薔薇を見に行けなかった近年、
先日の「草ぶえの丘」に続いて、久しぶりに薔薇を追い掛ける旅になりそうです。
気心知れた友人との珍道中、大好きな新幹線の旅(子供じゃあるまいし!・笑)
先だって「国際薔薇とガーデニングショウ」で色々とお世話になった方々との再会……楽しみは尽きません。

写真は僕のお気に入りのカフェ。哲学の道のチョッと外れた傍にあります。
覗いてみたいインテリア・ショップ、カフェ、骨董店……。
これは計画的に歩かないと大変な事になりそう(笑)

可愛らしい猫とも暫しお別れです。
皆さまもお元気で!素敵な旅の報告が出来ますように!


草々

2008年6月7日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2008-06-07 00:00 | 旅の栞。 | Comments(28)

カトリーヌ・ドゥヌーヴを気取る。

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拝啓。

寒さ厳しい年明けになりました。
Kさん、仕事始めは順調ですか。毎年、新年明けはお忙しいのですよね。
さて、日が射さず気温が低い曇天の朝を迎えると、数年前のパリを思い出します。
全く時間がない中、友人とトンボ帰りに近い日程でパリを訪れたのです。
まぁ、強行軍は慣れていますからね、そんなものは何でもないんですが、
出発が近づくに連れてウキウキして来る気持ちは押さえようがありません。
早々に荷造りをし、いつものことながら分刻みの予定表を立て、
あとはパリに向けて出発するだけと、言う段になってハタと思ったんです。

「今回は何を着ていこう……。」

パリには毎回〜それぞれテーマを作って遊びに行きます。
サファリが流行った時にはお気に入りのサファリ・ジャケットを一枚カバンに忍ばせ、
「ブロークバック・マウンテン」が公開された時にはウェスタン・ブーツを履いて行ったり……。
兎に角、僕は影響されやすいので(笑)
何がしかその時々のお気に入りのテーマを作って楽しんでいます。
春から夏は簡単な服装でもいいのですが、寒い時期は荷物も嵩張りますし、
着回しがききコンパクトで暖かな服装が求められる訳です。

この迷っている時期に偶然に観た映画と言うのが、
カトリーヌ・ドゥヌーヴが宝石商を演じた「ヴァンドーム広場」でした。
役柄から取っ替え引っ替えの豪華衣裳に身を包んだドゥヌーヴが無表情で淡々と演じたマリアンヌ。
内容は兎も角、僕の目が釘付けになったのは、シーン毎にドゥヌーヴが身に纏うトレンチ・コート!

10頭身のファッション・モデルが薄っぺらい身体にヒラヒラとコートを纏うのとは違い、
ドゥヌーヴのトレンチ・コート姿は貫禄と風格が滲み出て見る者を圧倒します。
どっしりした上半身に肩パット、辺りを払う勢いでパリの街を颯爽と歩くドゥヌーヴ、
その時、ハタと思い当たったんです。

「そうだ!パリにはトレンチ・コートを着て行こう!」(笑)

少し淡いカーキ色のトレンチ・コートを着ていつものスーツケースを持ち、
時間通りに待ち合わせ場所に現われた僕を見た友人は、

「その格好でパリに行くの?」と、目を丸くします。

トレンチ・コートだと寒いと思ったんでしょうね。
でも、上質の綿でしっかりと仕立てられたトレンチ・コートは風も通さないし、
裏にはライナーも付きます。軽いし膝下まで丈があって暖かいし畳めば嵩張らないし。
カチっと仕立てられていますから、堅苦しくジャケットの上じゃなくても
ニットの上に軽く羽織ってカジュアルに着崩してもいいし……。
可成り重宝しました。僕は上背があるからトレンチ・コートが似合うのですよ(笑)
大体が、日本ではトレンチ・コートの下にはジャケットを着ないといけない……。
そんな風潮がありますね……特に男性の場合。
もっと遊び心を前面に押し出せば、素敵なトレンチ・コートの着こなしが出来るのに……。
またいつかトレンチ・コートを着てパリに行けるかな?
まぁ、次は違うテーマになっちゃうでしょうけどね。

写真はパリに着て行ったトレンチ・コートと、最近お気に入りの黒いトレンチ・コート。
大好きなジーンズに黒のニット、そして黒いトレンチ・コートをさっと羽織る……。
その出で立ちの人を街で見掛けたら……それは僕です(笑)

Kさん、近々、ご飯でも一緒に如何ですか。
和製ドゥヌーヴみたいなマダムがいるビストロがあるんですよ(笑)
是非、是非、お付き合い下さいね。それまでお元気で!


敬具

2008年1月4日


ブノワ。


[Catherine Deneuve (1943~ )]
[Place Vendome/ヴァンドーム広場 (1998)]

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by raindropsonroses | 2008-01-04 00:00 | 旅の栞。 | Comments(14)

こちらまで幸せな気分に……恋人たちの予感(2)

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拝啓

穏やかな年明けとなりました。Dさんは大晦日まで仕事だったのですよね。
仕事納めのあとの初詣……元旦からはゆっくり休めましたか。

僕は久しぶりにどこにも出掛けない正月を迎えています。
最近は年賀状は書かなくなりましたから、これが今年初めてペンを取ることになります。

今日は以前からお約束の写真を同封しますね。
この一枚は一昨年の秋に訪れたスペインはバルセロナ、
カタルーニャ美術館の上階にあるホール、休憩所で撮りました。
午後からガウディの礼拝堂に行く予定だった僕は、
朝一番でカタルーニャ美術館を訪れたのです。
初めての街に着くと先ず、美術館に足を運ぶのが僕の習わしなんです。

軽く観て流す予定が思わぬ所蔵量と質の高さについつい長居、
美術館を訪問する時の常で知らない内に疲れてしまったのでしょう、
どこかで休憩を……そう思った瞬間に目の前が開け、件のホールがに出た訳です。
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高いドームの天井には素晴らしい天井画が描かれていて、
ひとしきり眺めてフロアーに目を落とし、座るためにソファーを探すと、
ゆったりと居心地の良さそうなソファーが沢山並ぶフロアーには僕の他にはたった二人……。
それが写真のカップル、一足先に座って寛いでいたと言う訳です。

こう言う場合、普通は遠慮して離れて座るんですけどね(笑)
とても雰囲気がいいカップルだったので、少し離れて二人が視界に入る所に座りました。

周りの様子には全く無頓着、二人だけの世界に入り込んで愛情を確かめあう二人。
決してイヤらしくなく爽やかな雰囲気は日本人には決して真似出来ないところでしょう。
いちゃつくと言うよりは、音声ガイドに耳を傾けながら静かに語り合う様子は、
おそらく、若いハズなのに、年齢に似合わずとても大人びた感じがしました。
普段、この手の光景には絶対に驚かない僕でさえ羨ましいと思うほど……。
大体、恋人同士で美術館に行くなんて素敵じゃないですか?!

去り際、立ち上がった女性の方は僕を見て艶然と笑い掛け、
男性の方は軽くウインク一つ……この辺にも文化の違いを感じます。
最後に驚いたのは、この女性、顎のラインまでのショート・ボブだったんです。
僕はてっきり背中まで届くロング・ヘアーを勝手に想像していましたからね。
女性の方が少し背が高かったかな。何だかホンワカといいものを見ちゃった感じ、
その後の一日が非常に浮き立った軽やかなものになりました(笑)

写真の感想、今度、聞かせて下さいね。
近々、日本酒が美味しい店で一献、僕の奢りですよ!楽しみにしていますね。


敬具

2008年1月3日


ブノワ。


[カタルーニャ美術館]

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by raindropsonroses | 2008-01-03 00:00 | 旅の栞。 | Comments(18)

文豪の宿に泊まる……福住楼。

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拝啓

暖かな初冬の日が続きます。
Aさん、暫らくお目にかかっていませんが元気にお過ごしですか。

先日はわざわざメールを戴き大変に恐縮しております。
旅先からの便り、何のことはないんですよ。絵葉書を書くのは僕の趣味ですからね。
時間がない旅先故、細かなことは書けませんでしたが、
今回は箱根の温泉に一泊で旅行でした。
いつもは東海道線で小田原に出て箱根湯本に入るのですが、
今回は新宿からロマンスカーで箱根湯本入り。当然、一番前の展望車ですね(笑)

箱根は一年中、何かしら見るものがあって、常に人で溢れる観光スポット、
今回の目的は、川端康成なとが常宿としていた「福住楼」に泊り、
箱根が初めての友人のために黄金のコース(笑)ケーブルカーで強羅に登り、
チョッと芸術の秋を気取ってポーラ美術館で「モネと画家たちの旅」を見学、
強羅から早雲山へはケーブルカー、早雲山からローブウェイに乗り大涌谷で下車、
硫黄の匂いに包まれて黒タマゴを食べ、桃源台まで下り芦ノ湖の海賊船に乗ると言うもの。
どうです、黄金のコースでしょう(笑)
僕は何度も何度も箱根に行っていますからね、案内役は簡単でした。

さて、「福住楼」ですが、今回で何回目になるでしょう……。
箱根に来ると常宿にしていますから10回目くらいでしょうか。
今回泊まった部屋は「松二」……「福住楼」一番古いとされている明治期の部屋。
「福住楼」は日本の名だたる文化人、文人に愛された由緒正しい宿。
宿の様子は島崎籐村の「春」に描かれ、大佛次郎はこの宿で「帰郷」「宗方姉妹」を執筆し、
坂東妻三郎は新婚旅行の時に宿泊、福沢諭吉、夏目漱石、林家三平、吉川英治、
里見弴、北条秀司、川合玉堂、幸田露伴、林芙美子など、そうそうたる文人に愛されました。
川端康成は、名前が川端なのに川の音を嫌い(笑)庭側の部屋に籠り、昼寝て夜執筆、
朝方、雑誌社の編集員が戸口に挟んである原稿を引き取って行ったそうです。

この宿の売り物は何と言ってもその風呂……。
10畳くらいの檜の板の間に直径2メートルくらいの
松の樹を繰り抜いて作った湯船に銅製の枠が填まっています。
入り口から早川側を眺めると、春には淡い山桜の薄墨が、
初夏には新鮮な緑、秋には錦の綾織りが、冬には枯れた樹々が湯面に揺らぎます。
対岸の風景が映りこみ何とも言えない風情を醸し出すんです。
僕が明るいうちにチェックインするのはそのためなんです。
サービスは心が籠もっているけれど必要最小限の持て成し。
決して過剰じゃなく不足もなし。なかなか出来ることではありません。
明るいうちに一風呂浴びてマッサージを受け、
早川を望む窓際で川端康成を気取って友人に絵葉書をしたためます。
今回は一泊二日の旅です。僕の方が絵葉書よりも早く帰京することになりますが、
気は心、きっと友人達も喜んでくれたと思います。

今度、ご一緒に如何ですか?箱根は近いし沢山、見所もあるし楽しみ方も色々です。
きっとその人の楽しみ方に合った旅が演出できると思います。
取り敢えず、忘年会の予定を立てなければいけませんね。
近々、連絡しますから相談に乗って下さいね。
気温が低くなって来ました。Aさんも風邪など召しませんように。


敬具

2007年12月4日


ブノワ。


[福住楼]

[川端康成/Yasunari Kawabata (1899~1972)]
[島崎藤村/Touson Shimazaki (1872~1943)]
[春 (1908) 自費出版]
[大佛次郎/Jiro Osaragi (1897~1973)]
[帰郷 (1949) 苦楽社刊]
[宗方姉妹 (1950) 朝日新聞社刊]
[阪東妻三郎/Tsumasaburo Bando (1901~1953)]
[福沢諭吉/Yukichi Fukuzawa (1834~1901)]
[夏目漱石/Soseki Natsume]
[林家三平/Sanpei Hayashiya (1925~1980)]
[吉川英治/Eiji Yoshikawa (1892~1962)]
[里見弴/Ton Satomi (1888~1983)]
[北条秀司/Hideji Hojo (1902~1996)]
[川合玉堂/Gyokudo Kawai (1873~1953)]
[幸田露伴/Rohan Koda (1867~1947)]
[林芙美子/Fumiko Hayashi (1903~1951)]

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by raindropsonroses | 2007-12-04 00:00 | 旅の栞。 | Comments(21)

王の菜園からの手紙。

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前略

梅雨ももうスグ明けようとしています。Mさん、その後、如何お過ごしですか。
あまり調子が良くないって風の便りで聞きましたが無理は禁物ですからね。
僕は毎日バタバタだけど、そろそろ秋の剪定に向けてあれこれと考えている所です。
いつもは春の後は放ったらかしなんですけどけ……今年はチョッと真面目なんです(笑)

さて、昨日のこと、出掛けのポストにMさんからの絵葉書を発見!
しかもフランスからじゃありませんか。もうビックリしちゃいましたよ。
オマケに何処かで見慣れた図柄だと思ったらヴェルサイユの「王の菜園」からじゃないですか。
いつかお教えしたのを覚えていて下さったんですね。Mさんならきっといらっしゃると思っていましたが、
いやいや、僕はここ暫らく行っていませんので嬉しいやら懐かしいやら。

所で、感想が少しだけ書いてありましたが、片隅の小さな薔薇園はどんな感じだったのでしょう。
まだ薔薇は咲いていましたか。今年はフランスも暖かな春だったと聞きます。
あそこの菜園はルイ14世に一年中新鮮な野菜や果物を食べさせるために、
温暖な環境を確保するため周りの土地よりも一段低くなっていますから、
薔薇も早く終わってしまったのではないかと心配しています。
そうそう、結構、手入れが行き届いていなくて雑草が生えていたんですってね(笑)
まぁ、どこそこの庭園じゃありませんからね。それほどムキになる必要もないのかもしれません。
あそこの菜園は国立の園芸学校の生徒によって管理されているハズです。
そこここに生徒による色々な遊びが仕掛けてありませんでしたか。
今日は僕が最後に行った時の写真を何枚か同封しておきますね。
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そうそう、一枚目の写真!僕が今までの生涯で見た一番怪しい花、
危険な匂いのする芥子の写真です。色は綺麗なラヴェンダーですが、まさに禁断のラヴェンダー。
何とも危ない匂いが漂っています(笑)思わず撮る時に周りを見回しちゃいましたもんね(笑)
まぁ、ここは国立の菜園です、あらゆる植物が植えられていてもおかしくないです。
そうだ、日本産の茄子もありましたっけ(笑)

兎に角、ルイ14世はナルシストの大食漢だったそうですね。
戦場にまでお抱えの宮廷画家を連れて行っていたそうです。
王様のお口に入るものに虫食いの穴なんてもってのほかだし、
形も寸分の違いなく揃っていなければならない。不揃いの果物なんか出したら首が飛びます(笑)
まんべんなく太陽光線を浴びさせるため、果樹はとんでもない形に誘引され、
オレンジは夏は外に、冬場は室内に移されるために鉢植えにされ、しかも移動しやすいように
車輪付きの飾り箱に入れられる。そして、巨大な温室オランジェリーが建てられる。
食べるだけではなくて、もしもの時のために薬草が所狭しと植えられていたのでしょう。
海は遥か遠く、現在のように冷凍の技術も無かった当時は膨大な量の氷を使って決死の運搬……。
王の魚と言えば、料理人ヴァテールもそれが原因で自殺したようなものですしね。
現在のフランス料理の基礎を作った人達の苦労=移り気で我が侭勝手な
王侯貴族の胃袋を満足させる料理を作るのが目的だったのでしょう。
僕等が現在、フランス料理と言って美味しいものを食べて喜んでいる陰に、
色々なエピソード、色に関する悲喜交々の逸話があるんですよね。

今度ゆっくりフランス旅行の話を聞かせて下さいね。
楽しみにしています。これから暑さ本番です、呉ぐれもご慈愛下さいね。


草々

2007年8月1日


ブノワ。


[Louis XIV de France (1638~1715)]
[Francois Vatel (1631~1671)]

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by raindropsonroses | 2007-08-01 00:00 | 旅の栞。 | Comments(28)

マダム、あなたに会いに……。

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マダム・M。

お元気にお過ごしですか。先日はわざわざ礼状を戴き大変に恐縮しております。
日本茶の詰め合わせ、大層、お気に召したみたいで僕としても嬉しい限りです。
玉露、宇治、焙じ茶……今度はどれがお気に召したか聞かなければ。

今回、フランスに薔薇を見に行くにあたって、それはそれは盛り沢山の予定や目的がありました。
訪問地も、最終的にどうしても行きたい所に絞るのが大変に困難でした。
マダムもご存知の通り、フランスには素晴らしい庭園が沢山ありますからね。

そんな中、僕がどうしても友人達を連れて行きたかったのがマダムが働く庭園、
植物好き垂涎の「Le Bois des Moutiers」だったんです。
僕自身は今回の訪問で、秋と春、合わせて4回目の訪問になります。
時間が許すのなら、毎回パリから足を延ばして尋ねたいと思っているくらいなんですよ。
日本では今、イギリスのデヴィッド・オースチンが作出した一群の薔薇が大人気です。
それらはイングリッシュ・ローズと言い、毎年〜それは素晴しい新品種を発表するんです。
既に200種類に達しようと言う、そのイングリッシュ・ローズの中の一本に
「Gertrude Jekyll」と言う薔薇があります。ご存じ、有名なイギリスの園芸家の名前を冠した薔薇です。
マダムがいらっしゃる庭園は、同じくイギリスの建築家エドウィン・ルテンスが建築を手がけ、
偉大な園芸家ガートルード・ジーキルが庭園のデザインを手懸けたのです。
後からそれを知ってみれば「なるほど、だから素晴らしいのか!」と、合点が行くのですが、
知らなかった一番最初の訪問時は、何故、こんなフランスの田舎の村に
こんなに素晴らしい庭園があるのか訝しく思ったものです。
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僕と友人は、庭園の入り口でチケットを買い、先ずは目玉であるホワイト・ガーデンへ。
残念ながらメインの薔薇「Iceberg」は世代交代で以前の立派な苗はなかったけれど、
クレマチス、紫陽花、薔薇、ルピナス……およそ、考えられる限りの数の白い花が
非常に上手に高低差を利用しながら所狭しと植えられていました。
門からホワイトガーデンに続くロング・ボーダーにはモスの「William Lobb」が植えられ、
大きくて絶妙の形に剪定された生け垣を潜る度に上がる声にならない感嘆の声。
普通よりも色濃いノアゼットの「Crepuscule」、や
自然のそのままの樹形が美しい「Mutabiris」や「Tuscany」や「Francois Juranville」、
寄り添う形で這い上ったハズなのに、いつの間にやらスッカリ元の樹を覆い尽くすように
まるで白い大きな綿飴のように天に向かって咲き誇る薔薇……。
1枚目の名前の分からない黒い薔薇は何度見てもため息物です。
薔薇だけじゃない庭園はいつの季節に訪れても素晴らしい様相を呈します。
今日は先日訪れた時に撮った写真を同封しますね。
マダムは毎日〜季節の移り変わりを見ていらっしゃいますからね、
写真なんかその素晴らしさの何分の一も魅力が伝えられないとは思いますが、
そんな僕の驚愕と感動の一部を知って戴ければと思います。

最後に、マダムは手紙に書いていらっしゃいましたね。
勿論、僕のことは覚えているけれど、僕が何故、わざわざ日本から
お茶の詰め合せセットを持ってお礼に来たか理由が良く分からないと書いてありました。
訪れた当日、マダムがお休みだと聞いて、受け付けの若い女性にお茶とメッセージを託しましたが、
僕がマダムに親切にして貰ったエピソードはチョっとマズイかなぁと思い伝えなかったのです。

マダム、あなたは2年前の春、僕が2日続けて庭園を見学に行った2日目、
入場料の6ユーロをサービスしてくれたのですよ!
6ユーロを差し出す僕にニッコリ笑って「あなた、昨日も来たでしょう?だからいいわよ」って。
お互いに言葉は上手く通じないけれど、何だか僕にはマダムの気持ちがとても嬉しかったんです。
だから、お茶は僕の細やかなお礼、日本茶は始めてと仰言るマダムが喜んで下さって何よりです。
次回のフランス旅行の時も必ず遊びに行きますからね!
またお目にかかれる日を楽しみにしております。
夏のバカンス、素晴らしいものになるといいですね。お元気で!


2007年7月24日


いつまでもあなたのブノワ。より。


[Gertrude Jekyll (1843~1938)]
[Sir Edwin Landseer Lutyens (1869~1944)]
[Gertrude Jekyll (ER) Austin, 1986]
[David Austin Roses/David Austin (1926~ )]
[Iceberg (F) Kordes, 1958]
[William Lobb (M) Laffay, 1855]
[Crepuscule (N) Dubreuil, 1904]
[Mutabilis (C) probably from China and introduced to Italy, pre-1984]
[Tuscany (G) probably of Italian origin, pre-1596]
[Francois Juranville (R) Barbier, 1906]

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by raindropsonroses | 2007-07-24 00:00 | 旅の栞。 | Comments(26)

秘密、秘密……男の隠れ家。

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拝啓

長い梅雨に入りました。Oさん如何お過ごしですか。
僕はね、すっかりグロッキーです(笑)薔薇も猫も人も我慢、我慢、我慢の入梅です。

さて先日、話し損なったノルマンディーのタクシー運転手のムッシュの事です。
あそこの村には、所謂、足になる交通機関がありません。バスは当てにはならないし……。
ホテルにはレンタルの自転車があるみたいですが、他はディエップからタクシーを頼むしかありません。
村の中は健脚なら歩ける距離ですが、旅は長いですカメラなどの荷物も重たいし、
上手に予定を組んでタクシーを頼むのが一番。ディエップからタクシーで一路ホテルへ。
例の美味しい魚のスープとランチを楽しみ、
森の中を抜ける近道を「Parc Floral du Bois des Moutiers」に向かいます。
この庭園は4回目ですが、フランスに来るなら何度も訪れたい場所。
ゆっくり園内を歩き、しっかり記憶と写真に収めたあと、門の所でタクシーを呼びました。
そこに現われたのが、その世にも親切な運転手のムッシュだったのです。

僕等の予定では、「Parc Floral du Bois des Moutiers」から車で20分ほどの
「Chateau de Miromesnil」まで行って貰い、閉園時間までの小一時間、駐車場で待って貰って、
その晩の夕食に予約していたレストランに送り届けて貰うものでした。
フランス語がペラペラのTさんが運転手のムッシュと交渉、快くOKを貰うといざ出発です。
ムッシュとフランス語で盛り上がるTさん(笑)そんなこんなしている内に、
ムッシュから驚くべき提案が。もし良かったら築300年の自宅を見に来ないかと言うのです。
遠慮はいらない、写真に撮ろうが何しようが構わないし、兎に角、遊びに来いと。
勿論、何事にも遠慮深くて奥床しい日本人の僕等、最初は断りましたが気分は既に築300年の家へ(笑)
結局、家の隅から隅まで、居間は勿論、寝室やダイニング、果ては地下のワインセラーまで!
それから何が始まるかと思えば、セラーから赤ワインを1本出して来たムッシュ、
お近付きの印にと乾杯と相なった訳です。奥さまも始めは戸惑い気味だったけれど、
オツマミにサラミを切って来てくれたりサービス満点。
アッと言う間に楽しい時間は過ぎ、後ろ髪を引かれつつ、一路、レストランへと向かった訳です。

レストランでゆっくり美味しい食事を楽しみ、ホテルまでのタクシーを呼んで貰おうとすると、
何故かレストランのマダムは困り顔、普通、夜のその時間にタクシーを呼ぶのは難しいそうなんですが、
そこに現われたのは件のムッシュ!快くホテルまで送って貰い、折角、何かの縁なんですから、
翌日のホテルからディエップまでの足も頼みました。時間にキッチリ迎えに来てくれるムッシュ、
駅まで送って貰い、何と、駅のブラッセリーでカフェをご馳走してくれ、
オマケに僕等全員にそれぞれのイメージで古い展覧会のポスターをプレゼントしてくれたんです。
一体、何て言う親切!タクシーに乗った縁でここまで親切にしてくれるとは……。
余程、僕等一行が人のいい顔をしていたか(笑)初めての日本人が珍しかったか(笑)
ただでさえ素晴らしいノルマンディーの小旅行がさらに素敵な思い出で一杯となりました。
袖触れ合うも多少の縁と言います。同じ日本人なのに旅先で困っている僕等の目の前で
大きく罰点を作り拒絶する偽善者もいると言うのに(笑)ムッシュの親切は一生忘れられません。

今、写真を焼き増ししたりプレゼントを買ったりして箱詰めしているところです。
ムッシュは今、タイで友人とバカンス中です。フランスに帰る頃を見計らってお礼の品を送らなければ……。
写真はムッシュが最後に見せてくれた母屋の離れにある自分の隠れ家、自分だけの城です(笑)
色々なブリキのオモチャや趣味で集めたコレクションの数々が所狭しと並んでいました。
早めにリタイヤして家の手入れをしつつ趣味に興じる……。
タクシー運転手はほんの小遣い稼ぎ程度なのでしょう。
これらの宝物を嬉々とした眼差しで見つめるムッシュの顔が忘れられません。


敬具

2007年7年17日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2007-07-17 00:00 | 旅の栞。 | Comments(20)

予期せぬ出来事。

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拝啓

不安定な天気が続きますね。
今年は梅雨が短くて夏が長くて猛暑とか。年々、暮らしにくくなりますね。

さて、ようやくフランス旅行の写真の整理がつきました。
今回はいつも程ではないけれど、結構撮りましたからね、
相変わらず寝ずの作業です。PCを眺めているだけで楽しかった旅の記憶が甦りますが、
今回、思わず大収穫だったのが、ノルマンディーで宿泊したホテルで仕入れた情報で
人知れぬ古城、「Chateau de Miromesnil」を訪れた事なんです。

予定していた「Parc Floral du Bois des Moutiers」を予定より少し早めに切り上げ、
タクシーで20分の「Chateau de Miromesnil」へ。
ここは入園料は確か数ユーロ、お安いですが見学するには予約が必要です。
ホテルのマダムに電話を入れて貰ったのが功を奏したようで(城主とお友達らしい……)
応対に出てくれた作業中のマダムは非常に愛想が良かったです。
実はこのマダム、作業着を着ていて俄かには信じられなかったのですが、
この城に実際にお住みになっている御当主らしいのです(いきなり敬語になる!)
全く気取った所がない気さくなマダム、何と、一般は立入禁止の裏庭も特別に見せて下さいました。
人に見せるために手入れされた庭ではないけれど、そこここに薔薇が植えられ、
玉砂利を敷いた広い中庭は数匹飼っている犬の運動場になっているみたいです。
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お礼を言って、城の正面の壁際に植え込まれたツル薔薇を見学し、
左側の門を潜るとそこには夢のようなポタジェ(野菜畑)が広がっていました。
想像を裏切るブルーで纏められたポタジェ。立体感に溢れ季節の花が咲き乱れています。
暫し茫然と眺めた後は物凄い勢いで写真を撮りだしました。閉園まで時間が迫っていましたからね。

旅はいつでも驚きとハプニングの連続だけれど、
今回のような予定外の嬉しい驚きはいつでも大歓迎です。
こちらで撮らせて貰った写真はディスクにして親切にしてくれた御当主に送る積もりです。
可愛らしい息子さんも写っているしきっと喜んで下さるでしょう。
ノルマンディーでの移動はタクシーを利用しましたが、
このタクシーの運転手のムッシュがこれまた驚きのいい人で、
これまたディスクを送らなければならないほど……この話は今度お目に掛かった時にでも(笑)

ではでは、暑さでヘタらないうちにキュキュっとビールでも如何ですか?
積もる話しもありますから。また連絡しますね、お元気で!


敬具

2007年6月19日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2007-06-19 00:00 | 旅の栞。 | Comments(26)

真の国際人とは?

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拝啓

アッと言う間に今年も4月、桜、終わっちゃいましたね……。
Dさんはお花見に行きましたか。近くの桜の名所がありましたもんね。
僕は一切行きません、だって桜を見るより人を見に行くようなもんですから。

さて、旅行から帰り、時差ボケもなく快適な毎日だけれど、
一日だけなんだか無性に眠くて爆睡しちゃった日がありました(笑)
猫も僕も元気にしていますよ。友人達は皆、パリやヨーロッパが好きな僕が
アメリカにどんな印象を持ったか興味津々らしいですけど、
一言で言うと「Noisy」かなぁ。兎に角「やかましい」……そう感じました。
道端で大声で喋る人、クラクションの音……日本もあまり他の国のことは言えませんけどね。
新宿や渋谷の街頭にある巨大モニターから流れる大音量の音楽や家電量販店の呼び込みの声……。
僕が新宿や渋谷、池袋に行きたくない理由の一つでもあるんですが、
どうにも苦手なんです、大きな声で喋る人、必要以上に大きな音って……。

特に、公共の場所で大声を出す人って苦手だなぁ。
そうそう、3年前の秋、パリからジュネーヴに友人夫妻を訪ねて行った時のこと。
フランスの新幹線みたいなTGVに乗って行ったんですが、
ホームに停車中のTGVの指定された車両を探しながら歩いていると、
どうやら該当の車両の所にアジア人のツアー客が40人ほど……。
嫌な予感と共に乗り込むと、僕と友人2人の他、フランス人のマドモワゼルが1人、
丁度、車両の真ん中に座り、前後両側は全てツアー客、見事に挟まれる感じでした(笑)
走り始めると同時に広げる弁当、充満するキムチの匂い、お菓子の袋のバリバリ言う音、
ジッと席に着いていないでフラフラあちこち歩き回りぺチャクチャペチャクチャ大声で喋る、笑う……。
挙げ句の果てはツアー・ガイドらしき女性の演説が始まり、終わると一斉に大拍手(笑)
僕の席の後ろの女性の所に年配の男性が歩いて来てズゥ〜っと背もたれに腕をかけて喋りっ通し。
フランス人のマドモワゼルは iPodか何かを聴きながら夢の中……。

ズゥ〜っと黙っていた友人のTさん、ガイドの演説の後の大拍手のあと、
やおら口に人差し指をあて「シィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!!」と
「鶴の一声」ならぬ「Tの一声」を車両全体に響き渡る大音量で一発(笑)
さて、その後どうなったかと言うと、ジュネーヴに着くまでの3時間、
シィ〜ンと静まり返った車内(笑)先生に叱られた生徒みたいに大人しくなったツアー客(笑)
国交断絶か国際問題かと一瞬ヒヤヒヤものだった僕の心配をよそにグッスリ眠るTさん(笑)
この人はなかなか強者で、ハワイへの社員旅行の飛行機の機内で、
クィーンの「We will rock you」を聴いて大合唱のアメリカ人の若者グループに向かって
後ろを振り向きざま「Shut up, please!」と一言、見事に黙らせた人なんです(笑)
「Shut up !」と怒鳴りながら「please」って付ける所が可笑しいのだけれど(笑)

随分前のルーヴル美術館での一コマ。
15人程のグループ客がガイドの説明を聞きながら回っていました。
彫刻が展示してある部屋でひとしきり講釈が終わり、隣の部屋に移動するグループ、
ゾロゾロ歩いて行く最後に残ったオジサン3人がやおら首から下げたカメラを構えると
順番に記念撮影を始めたのはいいのだけれど、大理石製、等身大のヴィーナスの胸や臀部を、
さも「ご利益あれ!」とばかりに汚い手で撫で回し、肩に腕を回しての記念撮影!
チョッと目が点でした。これもアジアの人達。

パリのギャラリー・ラファイエットの間の道にたむろするツアー客軍団。
きっと免税か何かで買い物をして送迎バスを待っているんでしょう。
サァっと横を避けるようにやり過ごしたけど、一日、美術館を歩いて戻って来ると
グループがいた後にはおびただしいゴミの山!ハンバーガーの袋、
ドリンクの容器、お菓子の袋……これまたアジア人のグループ。

僕は同じアジア人としてチョッと恥ずかしかったです。
幾ら国として経済的に発展して来ても国際マナーはまだまだ発展途上。
では、果たして自分はどうなのか?多分、何十年か前の日本人って、
今の彼等みたいだったんだろうけど、あんなにヒドくはなかったハズ。
旅って楽しいばかりではなく、自分を振り返るいいチャンスでもありますね。
写真はニューヨークのシェリダン・スクエアにあるクリストファー・パークで撮った1枚。
ジョージ・シガールのオブジェ「Gay Liberation」も寒さのためか着込んでいます(笑)
周りにはチョッと恐そうな黒人の浮浪者が数人……写真を撮ってそそくさと退散です。
これを単なるタチの悪いイタズラととるか、気の利いたジョークととるか。
物事は見る角度によって様々だし、笑い飛ばす大らかさも必要だけど、
人さまの迷惑にならないこと、それだけは外したくないです……。


敬具

2007年4月10日


ブノワ。


[The Queen]
[We will rock you (1977)]
[Musee du Louvre/ルーヴル美術館 オフィシャル・サイト]
[George Segal (1924~2000)]
[Gay Liberation (1980)]

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by raindropsonroses | 2007-04-10 00:00 | 旅の栞。 | Comments(14)

その国の真の姿を見る旅。

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拝啓

暖かな3月になりましたね。桃の節句も過ぎ、アッと言う間に春本番ですよ。
Fさんのお宅の庭も球根類が一斉に顔を出したんじゃありませんか。
今度、遊びに行きますから見せて下さいね。

さて、今度、遅い新婚旅行でバリ島に行くんですってね。
ビックリしましたが、Fさんは前からバリ島に行きたがっていましたもんね。
女性はいいですよ、食物は美味しいしスパとかエステティック面も充実しているし。
旦那さんだってマリン・スポーツが出来るし二人で楽しめますよ。
ただ、バリ島は移動の足が充実していないので、
出来ればガイドを雇っちゃった方がいいかもしれませんね。
何でしたら友人のガイドのPちゃんを紹介しましょうか。
確か、「一日、満タンのガソリンを入れた冷房付きの車に僕を付けて5000円」
「〜僕を付けて」って、これ、ガイドのPちゃんの言葉(笑)
一々、怪しげなタクシーと値段の交渉をしたりしなくていいし、
何よりも信頼出来るガイドに街を案内して貰うと、
ツアーでは決して見られないバリ島の一面を見る事が出来ます。

今日の写真はそんな偶然の産物です。友人のTさんに頼まれて、
バリ島特産の籐で編んだカバン、それも普通の店では売っていない大きさの物を、
遥々、車を飛ばしてバリ島の中央部まで買い付けに行った時に偶然道で出会った行列です。
Pちゃんもガイドのクセにいい加減なのは、これが何のお祭りだか分からないって言うんです。
練り歩いて海まで歩くんだって。黙っていたけれど、海は随分遠いいぞぉ(笑)
僕と同行の友人はお葬式じゃないかって睨んだんですが……果たして真相は?
Fさん、知っていますか?車窓から一行が通り過ぎる間に撮りましたから
足が写っていませんね。でも、こんな光景はなかなか見られないでしょう。
ラッキーだったと思いますよ。それから、細い坂道を車で上がって行くと、
道路の脇を流れる、一見、水は綺麗に見えるけれど、下水のような所で
お母さんと小さな娘が二人で食器を洗っているのに出くわしました……。
水道がキチンと整備されていないんでしょうね。
仲良さそうな母娘に何だかホンワカした気分で車を走らせていると、
今度はその少し上流でヨボヨボのお爺さんが身体を洗っている(笑)
そんな観光地の綺麗な一面だけじゃなくて、裏の一面を垣間見られる事もあります。

気軽に声を掛けて下さい。遠慮は無用、メールでPちゃんに連絡してあげますから。
きっと素敵な旅になりますよ。美味しいレストランも教えてあげます。
ではでは、今度ゆっくり話ししましょう。いつでもいいです連絡下さい。お元気で!


敬具

2007年3月8日


ブノワ。

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by raindropsonroses | 2007-03-08 00:00 | 旅の栞。 | Comments(14)