匂いのいい花束。ANNEXE。

カテゴリ:向き向きの花束。( 107 )

来年もヨロシクです!

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師走、大晦日……。

たった一日、カレンダーを捲るだけなのに、
明日から年が変わると思うと何だか気持ちがしゃきっとしますね。

振り返ってみると、今年は本当に慌ただしい一年でした。
先ずは春先の引っ越し……ハッキリ言って死亡寸前(笑)
予定が延び延びになって、大事な薔薇のシーズンの真っ直中!(涙)
長年住んだマンションを引き払い一軒家になりました。
さぁて、これが確か16回目の引っ越し……だったかな?
覚えていないの。ここが終の住みかになるでしょうか(笑)

そして5月には待望の薔薇デビュー。
趣味ではじめた薔薇の交配が文字通り実を結び、
老舗のコマツガーデンから発売になりました。
こんなこと、誰が想像したでしょうね。
コマツガーデンが僕の薔薇を扱ってくれた事、
これ以上の身に余る光栄はありません。
助けてくださった皆さんに感謝、感謝。
僕の薔薇を可愛がってくれている皆さんに御礼申し上げます。

今年は記録的な猛暑でした。ひょんなことから仕事を独立しました。
まるで背中を押されるように、在席していた会社にも仲間にも助けられ、
女性の寿退社以上の祝福とお客さんの歓迎を受けての独立。
独立後は毎日〜慌ただしくも楽しい日々を過ごしています。
仕事がこんなに楽しいものだなんてね(笑)

10月には偶然に偶然か重なって、
僕の女神さま、ソフィア・ローレンに
花束を渡すと言う大役を仰せつかりました。
現存する最も偉大な女優の一人であるソフィア・ローレン。
短い人生で2回も会えるだなんてね……。
僕って思いの外、強運の持ち主?(笑)

さて、今年の優秀の美を飾るのは新入り猫の秀千代くん。
世の中、これ総て縁なり……まさに奇跡的な出会いの結果、
我が家に芸者の名前を持つ男の子がやって来ました。
強烈な甘えん坊、姐さん芸者たちを追い掛け回し(笑)
唯我独尊、ゴーイング・マイウェイ。
良く食べ、良く眠り、良く遊び……どうでしょう、
新しい家には満足してくれたかな?

さぁさぁ、正月休みは未だ片付かぬパンダと格闘です。
引っ越しの後片付けも精々1年でやってしまわないと(笑)
折角のまとまった休みです。めっきり観なくなった映画にも行きたいし、
薔薇の手入れ等々。しなければならないこと山積。
仕事の予定は新年からギッシリ。ジジちゃん一家も気になるし……。

皆さん、本当に今年もお世話になりました。
新しい年が今年以上に素晴らしい一年になりますように!


草々

2010年12月31日


ブノワ。


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徒然に師走……麻実れいと浅田真央。

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 「あぁ、遅くなっちゃった……。」

仕事がついつい長引き、
いつもより2時間ほど帰宅が遅くなってしまいました。
駅から小走りに家路を急ぎます……そう、ご飯をあげなければいけません。
お腹を空かしているジジちゃん一家にたっぷりの御飯を(笑)

今年もあとチョッと、ここに来てスッカリ生活のリズムが変わりました(笑)
先ずは何はともあれ猫最優先。ウチの子たちは結構どうでも良くって、
矢張り、ジジちゃん一家の事が凄く気になります。


さてさて、今日で今年の仕事納め……。
一緒になった人達に「良いお年をお迎え下さい!」のご挨拶。
いやぁいやぁ、8月に独立してから本当に良く働きました。
それはね、自分でもビックリするほどです。
ブノワ。さん、こんなに働き者だったっけ?(笑)
仕事が楽しいものだなんて今の今まで考えもしませんでした。
この年でお恥ずかしいけれど、新しい発見です。

怒濤のような11月〜12月だったけど、
楽しみにしていた事は幾つかありました。
先ず、天の邪鬼右衛門の僕はクリスマスで浮かれる街に背を向け、
イヴに麻実れいの音楽朗読劇「停電の夜に」を観て来ました。
観ると言うのかな、聴くと言うのが正しい?
タイトルの前に「新作音楽朗読劇」と付いています。
インド系女流作家ジュンパ・ラヒリの、
ピュリッツァー賞受賞の短編集、「停電の夜に」から、
表題の「停電の夜に」と「三度目で最後の大陸」の二編を、
ピアノ、ヴァイオリン、クラリネットの音楽をバックに、
麻実れいがタップリと豊かな声、巧みな性格描写で、
淡々と物語を紡ぎます。彼女が発する一つ一つの単語が、
主人公たちの表情から心の襞、取り巻く風景を描き出し、
まるで手に取るように、また、この目で実際に見ているかのような、
心地よい錯覚を覚えます。ウゥ〜む、偉大なる役者。
麻実れい、まさに大女優。燦然と輝く比類なき大スターです。
浮かれたクリスマス狂想曲もいいのかもしれないけれど、
実に豊かで実り多いイヴを過ごす事が出来ました。

先週末はフィギュア・スケートの全日本選手権でした。
もう、心配で、心配でたまらなかった浅田真央の復活!
NHK杯とエリック・ボンパール杯の想像を絶する不調。
リンクに立つ、滑る前から顔には「全く自信なし」の刻印が……。
覇気なし、スピードなし……真央ちゃん、一体どうなちゃうんだろう?
しかし、矢張り浅田真央は凄いですね……。
優雅でしなやか。全く切れ目のない演技は、
さながらヨーヨー・マの演奏を聴いているかのよう。
彼の演奏は全く息継ぎをしない声楽のようだと評されています。
他の選手がジャンプやスピンなどの要素、要素の間に、
振り付けを装って巧みに休憩を入れるのとは違い、
全く切れ目なく自然に振り付けられた見事な「愛の夢」
前シーズンの「鐘」をフィギュア・スケート史上の傑作と考え、
その重厚さが好きな僕には少し物足りないけれど、
ラヴェンダーの美しい衣装に身を包んだ浅田真央は、
もう「ちゃん」付けでは呼べない立派な一人の女性ですね。

浅田真央は尊敬に値します。
スポーツ選手だもの、誰だって身体のどこかに不調はあります。
腰が痛い、風邪を引いていた、実は背中が悪かった……。
グジャグジャ言い訳が多い選手達の中で、
決して弱音を吐かず、言い訳をせず、目標にひたすら向かう姿……。
物凄い精神力。弱冠20歳なのに、彼女からは学ぶ事が多いです。
それにしても今の日本フィギュア界は黄金時代……。
男子も女子も百花繚乱、凄い事になっていますね。


さてさて、いよいよ今年もカウントダウンです。
思ったよりも早く年賀状が出来て来ました………って、
スグには書かないんですが(笑)だって、やる事山積。
先ずは疲れた身体をゆっくり休め、それから色々と順序を考えます!


草々

2010年12月29日


ブノワ。


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夏のせいかしら。

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そろそろ今年もカウントダウンになって来ました。
皆さん、お正月休みの計画は立っていますか?
ゆっくりと寝正月の人、どこかへ旅行に行く人、
はたまた正月から仕事で忙しい人……どんな感じでしょうか。

僕は忙しかった12月の疲れを取るためにゆっくりする積もりです。
身体を休め、久しく行っていない映画館に足を運び、
懸案の段ボール箱を片付け……少しは人間が住む家にしたいなぁ……と。

最近あまり撮っていない猫たちの写真も撮りたいし……。
と、この前、ようやくデジタル一眼レフが修理から戻って来ました。
昔の夏木マリのヒット曲に「夏のせいかしら」ってありましたよね。
何でも猛暑のせいにするのはどうかと思うけれど、
それにしても猛威を振るった今年の猛暑。
一眼レフは夏前から少し調子が悪かったのですが、
あの猛暑でご臨終(そう思う)……前のカメラを騙し騙し使っていましたが、
矢張り、一眼レフに慣れてしまうとどうしてももの足りません。
何でしょうね……シャッターを切った時のタイムラグも許せないし、
出来映えで言うと肌理の細かさ?ボケ味?
ボケればいいかって言うとそうでもないのは重々承知なんですが……。
修理に出したものの、なかなか取りに行けないほどの忙しさ。
不具合を直し、取れてなくなっていた部品を付けて貰い、
〆て3000円くらい。オーバーホールは諦めました。
だって、全部くまなく見て貰うと60000円近くになってしまうから(苦笑)
60000円あったら少し足して新しいカメラ買った方がいいですもんね。

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今日の写真は無事に帰還なったデジタル一眼レフで撮った写真です。
可愛がっている俳優くんがくれた帽子をモチーフに、
朽ちかけた花々を一緒に撮ってみました。
やっぱり一眼レフっていいですね。


草々

2010年12月22日


ブノワ。
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人生、是、総てパフォーマンス……なんだろうか?

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少し前にニュースで見ました。
サッカーの三浦知良選手がブラジルのチームから打診を受けたそうです。
キング・カズ……僕はサッカーにはあまり興味がないけれど、
選手一筋に肉体を鍛練し摂生して精進する姿には感動を覚えます。
スポーツ選手が第一線で活躍出来る時間は短いです。
それぞれに引退後の人生設計を立てるのは当たり前。
人気の絶頂で早々に引退し、華々しく芸能界デビューする人。
(芸能界が華々しいかどうかは甚だ疑問だけれど……。)
勿論、持って生まれたキャラクターもあるけれど、
上手くキャスターやバラエティーで芽を出す人。
はたまた、アッと言う間に芸能界の垢に塗れ輝きを失う人。
甘言に煽てられ、華々しく政界進出で「おバカ」の馬脚を表し、
世間に恥&無知を晒す人……最近もいましたね。多いです、こう言う人。
反対に不器用なのかなぁ……真面目に後進の指導にあたり、
自分が世話になった世界に貢献する人……。

僕は圧倒的に後者に惹かれます。
言葉は悪いけど、不器用で真面目でチャラチャラしていなくて……。
生き馬の目を射ぬくような芸能界ではなく、
地道に人生の歩みを進める人……そう言う人が好きです。
例えば、体操の西川大輔さん。美しい演技で一世を風靡しました。
彼は決して浮つくことなく後進の指導にあたっているそうです……。
選手時代の大きくゆったりとした美しい動き。
当時のその姿のままの人生のようじゃありませんか。
まさに尊敬に値する生き方だと思うのです。



人生、是、総てパフォーマンス……。
言った者勝ち、やった者勝ちな部分もあります。
人を押し退け自己主張。我先に目立ちたがる愚か者たち……。

 「僕が、僕が!あたしが、あたしが!」

上手くやれば積極的で快活な人に見えます。
表現力やプレゼンテーションが上手なら素晴らしい人にも見えます。
注目を浴びてナンボ、スポットライトがあたらなきゃ意味ないじゃん?!(笑)

でも、やっぱり僕は不器用で世渡りが下手な人の方が好き。
派手派手しいパフォーマンスは一見、面白いし魅力的です。
でも、良ぉ〜く観察すると、その人の本当の価値、魅力が良く分かります……。



キング・カズ……年齢的な限界はあります。
また若い才能が次から次へと出てきます。
でも、熟練した人にしか出来ない素晴らしいテクニックで、
僕らを末永く酔わせて欲しいです……。

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今日の写真は数年前のパリの街角で撮った1枚。
おそらくステンシル……ここまで来ると悪戯描きではなくてアートですね。
若さのやり場のない鬱憤ではなく、表現者としての情熱の迸りを感じます。
この悪戯描きを、もしウチの壁に描かれたら、
僕なら大事に保護するかな……。


草々

2010年11月27日


ブノワ。


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un deux trois……。

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 「おはようございます。」

早朝、セットに入る杉村春子さんは
非常にリズミカルに挨拶をなさったそうです。
「流れる」や「晩菊」で杉村さんと組んだ名匠 成瀬巳喜男監督は、

 「杉村さんはセットに入る時からリズムがあった。」と、仰言います。

大女優と謳われた杉村さん。
一般にリアリズムと言われた彼女の演技の中には、
所謂、新派や歌舞伎の女形から学んだ「形」がありました。
それは一見、リアリズムに見えるけれど、
「そう見えなければならない形」なのです。

 「どうせ転ぶなら綺麗な方がいいじゃありませんか、アナタ。」

杉村さんは僕にそう仰言いました。
杉村さんの一番の特徴はその流暢な台詞回しです。
鈴が鳴るような声で大きな抑揚で歌うように……。
「華岡青洲の妻」に見る昔の紀州弁の見事さ。
観ている僕たちは瞬時にその台詞術に引き込まれてしまいます。
指揮者が指揮棒を振るように、杉村さんの中で「一、二、三……。」
身体の中にメトロノームが仕込まれているように、
正確にリズムを刻んでいたのでしょう。

10年連続で大リーグ200本安打を記録したイチロー選手。
彼を「天才」と一言で片付けるのは簡単ですが、
その偉大な記録の陰には、彼のたゆまぬ努力と精進があったハズ。
僕達もそれを知っているからこそ彼を尊敬するのではないでしょうか。

一、二、三、1、2、3、one two three、un deux trois……。
全ての芸術、スポーツ……全ての基本はリズム感かもしれませんね。

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全然、話しは変わりますが(笑)
今日の写真は僕の絶品「薔薇餃子」を焼く前、具を皮に包んだ状態です。
そう、見てお分かりのように、包む襞の数は「3」。
いつも友人と喧嘩になるんですが、友人は襞を8つも作ります(笑)
包むのを手伝ってくれる友人の手元を見て愕然としました。

 「ねぇねぇ、何でそんなにヒダヒダなの?」
 「エッ?何のこと?」
 「餃子の皮は、 un deux trois !3つに決まってんの!」
 「8つの方がいいに決まってんじゃん!」
 「3つ!!!!!」

襞が8つもあったんじゃその部分が固くモゴモゴして食感が悪くなります。
餃子の襞は3つ!色々試してみての僕の持論です。
皆で台所に立つと面白いですよね。
暫くこの話題で大盛り上がりです(笑)


草々

2010年10月5日


ブノワ。


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これからは一人で……。

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 江戸は貝殻町の武家屋敷……人払いされた離れに黒い人影が……。
 月の光に照らされたそのシルエットは目深に頭巾を冠り、
 丸々と恰幅がいいさまは、いかにも贅に溺れ、
 享楽に明け暮れた感じがする。
 辺りを警戒する仕草がいかにも胡散臭い匂いがする……。
 暫く辺りを見回して、意を決したように部屋の中にはいる人影。

 部屋の中には既に3人の初老の商人が小さなお膳を前に、
 今や遅しと頭巾の主を待ちわびていた。
 米問屋の大黒屋、廻船問屋の河内屋、そして呉服屋の越後屋である。
 3人とも揃いも揃って色と欲でパンパンに膨らんだ赤ら顔をしている。


大黒屋  「やや、お代官さま!お待ち申しあげておりました。」
悪代官  「いやはや、悪い顔が揃っておるな……待たせたのぉ。」
越後屋  「悪い顔などと……嫌でございますよ、お代官さま。
      心配しました。今、籠をやってお迎えに……。」
悪代官  「いやいや、それにはおよばぬ。
      ワシはフラリと立ち寄っただけじゃ……。
      待たせて悪いことをしたのぉ。」
河内屋  「さぁさぁ、お代官さま、お疲れでしょう。こちらへどうぞ。」
悪代官  「おぉ、お主たちも好きよのぉ。既に一杯やっておるか(笑)」
大黒屋  「やや、申し訳ありません。私ども、酒に目がないもので……。」
悪代官  「いやいや、構わぬ、構わぬ。ワシも一献、貰うとするか。」
大黒屋  「へいへい……おぉ〜い!誰か!」

 一人の娘が酒の支度をして部屋に入って来る。
 年の頃は20代後半、切れ長の目は強い意志を表し、
 キリリと結んだ口元は強い決意を伺わせる。
 食い入るようにその娘を凝視する悪代官……。
 娘が銚子で酒を注ごうとするその瞬間、
 何気なく右手に持った猪口に左手を添え、いかにも自然を装って、
 娘の指から手首に触れる悪代官。一瞬、凍り付いたようになる娘……。
 しかし、何事もなかったようにするあたたりは可成り気丈と見える。
 3人の商人、それをしかと見はするが見て見ぬ振り……。

大黒屋  「おきぬ、また用があったら呼ぶから下がっておいで。」

 「きぬ」と呼ばれた娘、何か言いかけたが無言で立ち去る。

悪代官  「ふぅむ、なかなかいい女子(おなご)よのぉ……お絹か。」

 悪代官、既に先々のことに想いを馳せダラシのない顔になっている。
 サッと帯を解いてクルクルクルと……「あれぇ、お代官さまぁ……。」

大黒屋  「お代官さま、きぬはきぬでも鬼が怒ると書く鬼怒でございます。」
悪代官  「おぉぉ、それはコワいのぉ。
      じゃが余計に気に入ったぞ……お鬼怒か。」

越後屋  「早速ですがお代官さま、
      例の一件、どのようになりましたでしょうか……。」
悪代官  「越後屋、お主も気が早いのぉ。急いては事を為損じるとな。
      先ずは少し喉を潤わせてくれぬか……。」
越後屋  「はぁ……そうでした。さっ!どうぞ。
      そうそう、河内屋さん、忘れぬうちに……。」
河内屋  「そうそう!そうでした。越後屋さん、大黒屋さん!
      今日はお代官さまに、今、江戸で話題の
      お菓子をご用意したのでしたねぇ。」
悪代官  「何っ!江戸で話題の菓子だとぉ……。
      ふぉほっほっほっほっほっ!」
大黒屋  「そうなんでございますよ、お代官さま。
      今の季節、江戸で大人気の服紗屋のお饅頭でございます。」
悪代官  「おぉ……ま、ま、ま、饅頭か、饅頭!
      その饅頭、まさか黄金色に染まってはいまいなぁ。」
      まずいぞ、まずいぞ、黄金色は禁物じゃぁ。」
越後屋  「あっはっは……お代官さまったらイヤでございますよ。
      何でも普通の饅頭の白皮らしいのですが、餡が黄金とか……。」
悪代官  「おぉ、困るのぉ、困るのぉ……。
      ワシは甘いもの、特に饅頭が嫌いなのを知っておろうに。」
河内屋  「何を仰言いますか、お代官さま。『饅頭こわい』は落語の噺(笑)
      お代官さまは甘いものと可愛い女には目が……。」
大黒屋  「これこれ、河内屋さん。お代官さまは可愛いだけじゃなくって、
      小股が切れ上がったような小粋な女……。」
越後屋  「いえいえ、大黒屋さん。お代官さまは可愛いだけじゃなくて、
      小股が切れ上がって襟足が綺麗な女が好みなのですよ。」
悪代官  「これこれ、お主たち、そうではない。
      ワシの好みの女は可愛くて小股が切れ上がっていて、
      襟足が綺麗で、その襟足にはほつれ毛が……。
      これこれ、このワシに何を言わすのじゃ!
      ふぉほっほっほっほっほっ!」    
大黒屋  「かぁ〜っかっかっかっかっかっかっ!」 

 色と欲にドップリ染まった4人、ひとしきり飲み、歓談し、
 ホロ酔い気分になった頃……業を煮やした越後屋が……。

越後屋  「お代官さま、私どもで立てた計画……。
      そろそろ万遺漏なく整いつつございます。」
悪代官  「ふぅむ、ワシはその計画とやらは聞かぬことにしよう。
      ワシはただ饅頭を受け取り便宜を図るだけ……。
      決して賄賂でもなければ袖の下でもない……分かっておるな。」
河内屋  「へいへい、左様でございます。
      その方がお互いの身のためでございます。」
悪代官  「そうよ、それがお互いの身のため、身の安全と言うものじゃ。
      中元に饅頭を受け取り配下の者の耳にチョッと囁くだけ……。
      ワシはお主らに会ったこともないのじゃ。
      もしやしたら天井裏に陽炎のお銀が潜んでいるかもしれぬし、
      こんなふうに密会している所を、今、江戸に来ている
      水戸のご老公に取り押さえられでもしたら一巻の終わりじゃ。」
大黒屋  「そうでございますとも。
      私どもも最近は忘れっぽくていけませぬ。」
越後屋  「さっ!お代官さま、早く饅頭をお納め下さいまし。」
悪代官  「イヤじゃのぉ、ワシにこんな饅頭など……。
      甘いものは嫌いなのにのぉ…………。
      ふふふふ……越後屋、お主もワルよのぉ。」
越後屋  「いえいえ、お代官さまほどでは…………。」

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賄賂を贈った訳ではありません。袖の下?とんでもない。
オベッカを言う訳ではないし、胡麻すり?一番苦手なことです。
人を利用する訳でもないし(そう言う人、多いですよねぇ。)
コツコツコツコツ……日々、真面目にやって来ただけです。

縁あって、この度、独立する事になりました。
8月から一人で気ままに仕事をしています。本当、ラクチン!
独立したくてゴリ押しした訳ではありません。
ただ自然にそうなっただけ……毎日〜一生懸命、
一つも手を抜かずに丁寧に仕事をして来た結果と思っています。
女性の寿退社以上の平和な退社。考えられないほどの厚遇、
会社総出で応援してくれています。ここで頑張らずしていつ頑張る?
ここは根性一発!少し頑張ってみようと思っています。

もっとも、頑張ると言っても今までと全く変わらないのですけどね……。
僕自身も達成感があり、お客さまも喜んで下さる。
本当にいい仕事にめぐり合ったと思っています。
さぁて、これから秋にかけて忙しいのです……。
先ずは体調管理をシッカリと、絶対に穴をあけられない仕事ですからね。

それにしても、今年は僕の薔薇が発売になったり、
引っ越しをして新しい生活が始まったり、仕事を独立したり……。
背中を押されるように……きっと、そう言う時期なんだと思う事にしています。
何事も無理せずスンナリと……。
今年は、また、人生でそう言う時期なのでしょう。

そうそう、屋号ですけど、親友のCちゃんは
「大黒屋」にしろって言います(笑)

 「独立?凄いじゃん!で、屋号どうするの?」

そんな会話になった時に、僕が、

 「え、屋号?……特に考えていないけど……大黒屋とか?」

そう言ったら非常に受けたみたい(笑)
まぁ、大黒屋じゃないけれど、個人名で頑張ります!


草々

2010年8月16日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2010-08-16 00:00 | 向き向きの花束。

6年目に向けて。

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 「継続は力なり。」……昔の人はいい事を言いました。

このブログを初めて丸5年が経ちました。本当に月日が経つのは早いですね。
5年前と今、何が変わったかな?自分では良く分かりません。
友人曰く、僕が飽きもせずに5年も続けるって凄いことなんだそうです(笑)
友人の間では、薔薇は3年で熱が冷めると思われていたそうですからね。
5年……その間に素敵な友達も出来ましたし、世界感も随分と変わりました。
僕にとっては「素晴らしき哉、ブログ生活!」でしょうか。
友人達とテーブルを囲んで楽しい一時……。

 「えぇっと……この人はどこで知り合ったんだっけ……。」

良く思い出してみたらブログで知り合った……そんな事も多いです。

初めの頃に多用した「書簡形式」も最近ではスッカリ影をひそめ、
書きたいこと、思う所をそのまま書くようになりました。
時に辛辣に、時に面白おかしく……。
いいですよね、それもこれも僕なんですから。
僕も5年の内には変わりますからね。



さて、この5月に僕の薔薇が4品種発売となりました。
少し僕の周りを廻る状況も変わって来ました。
薔薇の見方も変わって来たかな……。
一番大きな変化は薔薇の欠点を言わなくなった事。
どちらかと言うと、その薔薇の美点を探して努めて言うようになりました。
仕事も順風満帆。毎日が楽しくて仕方ありません。

引っ越しを機になくしたもの、捨てて来たものもあります。
それは「物」ではなくて、友情だと思いこんでいた「モノ」だったり、
もっと大事な自分のルーツ、
アイデンティティーに関する「モノ」だったり……。
不必要な「モノ」は全て置いて来ちゃいました(笑)
でも、概ね公私ともにいい感じで来ていると思います。
ここに書くと長くなりますからやめておきますが、
皆さんに報告する事もあります……それはまた今度ブログにて!(笑)

6年目に向かっての抱負は特別にありません。
あくまでも自分らしく、気負わず自然体のままに……そう言う心境です。
そんな自然体で過ごせるようになった……それが一番の変化かな?
清く正しく美しく(笑)
ブノワ。さんの世界感をお伝え出来れば……そう思っています。
年と共に意固地になるんじゃなくって、
円やかで余裕あることを書いて行きたいです。

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6年目に向ける1枚目の写真は、何年前かな……。
厳寒の3月のニューヨークで撮りました。
ショーウィンドーのディスプレイ……丸5年に因んで、
大きく膨らんだ風船の手の平……5本の指が誇らし気です。
こんな風に色とりどり、鮮やかな6年目を迎えたいです。
皆さんが集う素敵なサロンに……ハードルは高いかな?(笑)
6年目に向けてのご挨拶でした。これからも宜しくお願いいたしますね!


草々

2010年8月7日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2010-08-07 00:00 | 向き向きの花束。

最近の日課。

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今日から8月になります。
連日、各地とも記録更新の酷暑ですが、皆さん、お元気にお過ごしですか。
やっとお湿りがあったかと思えば、極端なゲリラ雨……。
日本の亜熱帯化が言われるようになって久しいですが、
確かに、昔は窓際の暖かい所において鑑賞していた観葉植物、
カポックやガジュマルが、庭木として植えられて、
花を咲かせている姿は「やっぱり……。」と、思うしかありません。

さて、暑い、暑いと連呼しても一向に涼しくなんかなりません(苦笑)
それならば……と、最近始めた事があります。
僕は比較的早い時間に仕事から帰るので、玄関周りに打ち水を始めました。
向こう三軒両隣……と、言う訳には行かないけれど、
玄関前の路地の両隣のお宅までは水が届きますから、
せっせせっせと毎夕、ホースで打ち水をしています。
いい事もあるんですよ。勿論、涼し気になるって言う事もあるけれど、
打ち水のお陰でお隣の奥さまと挨拶をするようになり、
隣人関係がスムーズに行くようになりました。
その奥さま、ウチの玄関周りの薔薇の落葉や花弁を掃き掃除してくれていましたから、
これでお相子、非常にいい関係になって来ました。

それから、そのついでと言っては何ですが、
薔薇にシャワーを……最近、流行で皆さんやっていますよね。
カンカン照りで熱々になった薔薇も少し涼し気です。

こうして8月もアッと言う間に過ぎ、
あちこちで夏祭りやら納涼花火やら、賑やかに開催されていますね。
僕は勿論そう言う人混みの場所には行きません(笑)
ウチで冷たいビールをグビグビ……それが一番ですもん!

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写真は先日、結城美栄子さんのお誕生日を祝ったカフェの紫陽花。
このカフェに行く時はいつも雨になります……。
それもそのハズ、カフェの名前は、
「Rainy Days Bookstore & Cafe」ですもんね(笑)


草々

2010年8月1日


ブノワ。


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なんだかなぁ……。

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先日のこと、仕事が早く終わったので、
近くの街の大手家電量販店まで買い物に行って来ました。
お目当てはクーラーと電話(笑)いい加減、買わなきゃね、電話。

僕は元々細かい所にはこだわらないタイプです。
どちらかと言えば、性能よりもデザイン重視のタイプ(笑)
勿論、最低限の性能は完備した上でのデザイン重視ですけどね。
そんな訳で、昔からオーディオはソニーの製品を愛用して来ました。

クーラーですけど、先ずは性能はどこも五十歩百歩として、
やっぱり形や大きさから入っちゃうんですよねぇ……。
電話はあらかじめ決めてありました。液晶がオレンジに光るP社のもの。

そんなこんなで2時間近くその店にいたんですが、
なければないで見ないテレビを買おうかどうするか迷っている時に、
フト足が止まって「アバター」をやっているプラズマの前で、
見るつもりもないのについつい30分近く画面に見入っていました。
うぅ〜む……細部まで良く描かれているけれどそれだけ(笑)
それ以上でもないしそれ以下でもない……アカデミーは正しい答えを出しました。
やっぱり、先ず、技術ありき。技術を見せるための映画に見えてしまうのは、
僕だけじゃないんじゃないかな?あなたはどう思いますか?

隣りではサッカー・ワールドカップの「日本対カメルーン戦」を3Dで……。
試してみましたよ、3Dのサッカー観戦(笑)
テレビから2メートルくらい離れた所に3Dの眼鏡が設置されています。

 「へぇ……結構、立体的じゃない。
  うぅ〜ン、立体的なのはテロップだけ?
  ボールがこっちに飛び出して来る訳じゃないのね?」

どうなんでしょう、テレビを3Dにする必要あるんでしょうか?
絵が飛び出す前に先ずは中身なんじゃないかなぁ……。
見るに耐える番組がどれだけあるか甚だ疑問です。



僕、思うんです。最新技術だか何だか知らないけれど、
それって、人間が持っている一番の美点である
「想像力」を殺しているんじゃないかって……。
便利なことって誰しも望むことですが、便利=本能の麻痺なんじゃないかって。
便利を追求するあまり、一番、大切なことをなくしているんじゃないかって……。

今や日本を代表する文化とまで言われている,
マンガ(アニメ)を僕が毛嫌いする理由……。
暴論だけれど、自分で想像する部分が極端に少ないからなんです。
文字だけの小説を読み、自分で主人公の姿を作り上げ、
主人公が暮らす街並を想像する……行間を探り、一つ一つに色付けし、
自分だけの世界を構築する。何百年もの時空を駆け巡り、
小説を元に世界でたった一つの「自分の世界」を作り上げる……。
その想像力がどれだけ自分を高め、感覚を鋭くするか計り知れません。
全てを与えられている世界から何も生まれない……僕はそう思うのです。
3Dの映画に批判的なのもその辺からです。

お釣りを取り忘れれば券売機が警告を発し、
洗濯が終われば機械が親切に教えてくれる。風呂の追い炊きをすれば機械が喋り、
PCに写真を取り込んでカメラの取り外しを忘れれば機械に怒られる……。
アラームなんて当たり前、機械の介助なければ僕達は生きて行けないの?(笑)
想像力がなくなり勘が鈍る……人としての本能がなくなって行く……。

その昔、映画館の肘掛けから匂いが出る映画もありましたっけ。
余計なお世話……勿論、そんなものスグに廃れますよね。
3Dも流行もの?アトラクション……僕はそう思います。

結局、テレビはまだ買わない事にしました。買う機種は決めてあるんですよ。
ワールド・カップが終わったら少しは安くなるのかな?
地上デジタルなんてどうでもいいんだけれど、
取り敢えず、そんな感じでしょうか……。


草々

2010年6月30日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2010-06-30 00:00 | 向き向きの花束。

携帯メールのブログ化。

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最近チョッとハマっている事があります。
そう、携帯電話から送るメールがブログ化しているのです(笑)
元々、チョッとお喋りな僕。携帯電話から送るメールも長いです。

先ず、季節の挨拶から始まって、相手のことを気遣う一文が入り……。
当然、長くなりますよね(笑)たった数文字、たった一言二言、
要件のみのメールなんてチョッと「?」……なのです。
元々、長い所に、最近では気に入った写真を添付するようになりました(笑)
最近はあまり書かなくなったけれど、以前のブログの形式みたいに、
まるで、架空の誰か宛に書いていた記事みたいに見えるのです。

写真と言っても、あれはなんて言うんでしたっけ?「写メール」?
省略言葉が嫌いな僕は「写真メール」と言いたい気分ですが(笑)
余程のことがない限り携帯電話のいカメラで撮った写真ではなく、
あらかじめお気に入りの写真をパソコンから携帯電話に送ってあった物を添付します。
だから物凄く画質がいいハズです。皆さん待ち受けにしている人も多いです。
最近の携帯電話のカメラは随分と性能が良くなり、画素数も上がって来たけれど、
やっぱりカメラってレンズですからね。あんな豆粒みたいなレンズじゃダメ(笑)

何かのお祝いの時には薔薇の花束の写真を。
花より団子、食い気優先の人には美味しい一皿の写真を(笑)
仕事先や旅先で面白い光景に出会った時は、仕方ないから携帯電話でパチリ!
鮮度が落ちないうちにその写真を添付して親しい友人に送ります。
新幹線の中で撮った駅弁の写真はいつもお世話になっている美しい方へ。
おいおい、そこの君たち!間違っても君たちじゃないからね!(笑)
この美しい方とは、いつも僕を気遣ってくれている、元ご近所の大事な僕のお姉さま!
何かあるごとに様子を窺ってメールをくれるのですよ。

ついつい短く省略しがちな携帯電話の文章ですが、
1枚の写真を添付する事によって随分と雰囲気が変わりますもんね。
最近は忙しくてなかなかブログを更新出来ません。
チョッとブログ気分、プチ・ブログな携帯メールなのです(笑)


草々

2010年6月26日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2010-06-26 00:00 | 向き向きの花束。