匂いのいい花束。ANNEXE。

カテゴリ:儚いもの。( 18 )

いつまでもいっしょに。

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 「いゃぁ……信じられなぁ〜い!」

一際、大きなKの声が部屋中に響き渡った。

今から遡ること20年前、横浜中華街の「横浜大飯店」の広い個室でのこと。
その日は僕の誕生日を兼ねて友人20が集まり、
お祝いを兼ねて夕飯のテーブルを囲んでいたのでした。
メニューは当日僕のためにわざわざお祝いに駆け付けて下さった、
今は亡き宮本美智子さんが提唱していらした「世にも美しいダイエット」から。
丁度、会話が途切れた時に響いたその声。皆が一瞬注目する。

 「だってもう大人なんでしょう?」

周りの視線を一身に浴びて、チョっといい気になったKの声が一際大きくなる。
Kは今は倒産してしまったけど中堅どころの出版社に勤める女性。
今では死語になった感のある、所謂、キャリア・ウーマンを自認している。
僕の誕生日会で親しい仲間が集まると聞き、
僕の長年の悪友でお乳母日傘の愛すべきM(男)に頼み込み急遽参加したと言う訳。
僕とMはその大きな声に思わず顔を見合わせる。

 「だってその人、いくつなんですか?もう30才なんでしょう?
  私の中ではそれは有り得ないわぁ……信じられない。」

どうやらKは隣の女性と親と同居するすることについて話していたらしい。
既にKの独演会だ(笑)今やKは隣の女性から周りの皆の方に顔を向け、
持論をとうとうとまくしたてはじめた。

 「30才を過ぎて親と同居なんて無理!
  そんな自立していない人、ワタシは嫌いだわぁ……皆さんそう思いませんか。
  だって気持ち悪いじゃないですか。ワタシ、そんな人だったら恋人失格。
  いえいえ、人間失格よ!」

僕とMだけじゃなく、皆、何となく気まずそうに視線を交わしている。
宮本さんも僕の顔を見て何やら面白そうに成り行きを見守っている。
そう、皆、知っているのだ。僕とMが今だに親と同居していることを(笑)

周りの微妙な空気を読めず、さらにヒートアップするK。
訳知りの皆が誰も相槌を打たないものだからさらに加熱しちゃったのかな?
このままだと収集が付かないし、後で気まずくなるし、
これ以上、人格&存在を否定され人間以下にされてもかなわないので(笑)

 「そうですよねぇ、30才過ぎて親と同居は有り得ないですよね!
  Kさんもそんな甘ったれじゃない恋人見つけなきゃね!」

一言言ってその話題は打ち切りました。
今となっては懐かしい思い出、知らぬ間にバブルがとうに崩壊し、
夢うつつが過ぎ去った好景気の余韻に浸っていた頃のエピソードです。



先日、実家を出たくて出たくて仕方がない後輩と話していて、
この懐かしい笑い話を思い出しました。
僕の両親は既にこの世にいなく、Mもお父さんを亡くし、
今はあまり調子がすぐれないお母さんと同居して面倒を見ています。

僕の人生なんて大したものじゃないし、自分の事で精一杯、
世の中に大して貢献もしていない平々凡々な人生ですが、
大勢の素晴らしい友人に恵まれ、充実した毎日を送っています。
後悔することもないし、ささやかな夢に向って一生懸命に生きています、
たった一つだけ心残りなのは、もっと母に親孝行したかった……それだけが悔やまれます。
何しろ母の今際の際の言葉が「お前、もっとしっかりしなさいよ……。」でしたから。
僕の植物好き、動物好きは母親譲りです。
出来ればオリジナルの薔薇のデビューまで元気でいて欲しかったし、
ドームを案内して歩いてみたかった。これほど誇らしい事があるでしょうか。
麻実さんの舞台に連れていって、

 「あなたの息子はこんなに素晴らしい女優さんに薔薇の名前を貰ったんですよ!」

胸を張って自慢したかったです。
そして母もきっとそれをどれ程、自慢に思ったかしれません。


僕ね、思うんです。
可能な限り親の近くにいて面倒を見てあげなさいって。また、見て貰いなさいって。
洗濯して貰ったっていいじゃない。ご飯の支度をして貰って何が悪い?(笑)
親だって多少、迷惑かけられたって、「仕方ないわね」と、ボヤキつつ、
却って毎日に張り合いが出来ていつまでも元気でいられると言うものです。
いつかお別れは来るのだし、孝行したい時に親はなし……ですから。
若くして家を出ても、親の脛が骨になるまで齧っちゃうヤツもいるし(笑)
同居していても精神的、金銭的にきっちり独立しているヤツもいる。
親子の関係は十人十色、色々あるから一概には言えないけど、
親と同居しているからダメ……これこそ有り得ない短絡的な考え方。
僕はそう思います。皆さんは如何ですか?

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今日の写真は麻実れいさんにお名前を戴いた薔薇「Rei」。
天国の母は赤い薔薇が好きでした。薔薇は赤……そう思っていたようです。
見送る最期の日、棺には春先からグングン伸びた「Sophia Loren」の、
1メートルはあろうかと言う見事な大輪の花を1輪手向けました。

「Rei」……素晴らしい姿に相応しい匂いを持ち合わせたいい薔薇だと思います。
麻実れい……偉大な女優の名前に相応しいかどうかは自分では判断つきかねますが、
ステージ上の麻実さんの華麗な姿を彷彿とさせるいい薔薇だと思います。


2013年10月24日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2013-10-24 00:00 | 儚いもの。 | Comments(18)

ふたたびの命を……。

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3月の誕生日に友人から愛らしい花束を貰いました。
僕の好みを知り尽くしたカントリーハーベストの深野俊幸さんのアレンジメント。
そこにはディナーのテーブルを囲む全員の注目を一身に浴びた花が入っていました。

翌日、早速「カントリーハーベスト」に電話をして花の名前を確かめました。
それが今日の1枚目の写真です。シングルのラナンキュラス!
パールのように花弁が光沢を帯びる美しい花……恐るべし、ラナンキュラスの進化!

電話であれこれ話をしている内に、次の市場で20本、
仕入れて貰うようにしっかりお願いしていました(笑)
通常のラナンキュラスに比べて倍ほどの値段でしたが、
房で付いている蕾が全て花開きますからお得感タップリです(笑)

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シングルということもあり、通常のラナンキュラスよりはそれほど花保ちが良くないけれど、
次々に側蕾が花開くので、長い間楽しむことが出来ました。
考えたんですけどね……やっぱり吊してみました(笑)
だって、ドライフラワーって大好きなんだもの!

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そのシングルのラナンキュラスのドライを使って作ったキャンドルが上の写真です。
かなめさんが親切に作り方を教えて下さいました。
花を愛でたらとことん使い倒す!ホラ、僕ってタダじゃ起きないから(笑)
白くカサカサに乾いたラナンキュラスが蝋の油分を吸って艶っぽく輝きます。
後ろに写っているのはバルセロナ在住の gyuさんが僕の誕生日にプレゼントして下さった、
オーバルの額縁。美しい木彫が綺麗に残っているのは珍しいです。
ラナンキュラスのキャンドル……思いの外、美しいキャンドルが出来たかな?

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濃い紫のキャンドルは先日、お見せしたチューリップのドライを使ったキャンドル。
こうして蝋の中に閉じ込められ、シングルのラナンキュラスとチューリップは、
ふたたびの命、永遠の命を授かったのでした……。


2013年5月12日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2013-05-12 22:00 | 儚いもの。 | Comments(10)

ブノワ。さん、浦島太郎になる。

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ブノワ。さん、浦島太郎になっちゃいました(笑)
連休前にプリンターが壊れちゃったのね。6〜7年使ったし、面倒臭いから新しいのに買い替えよう!あはは!
軽い気持ちで最寄りのヨドバシカメラへ。
使っていたプリンターはエプソン……そうそうインクを沢山、買い置きしてあったんだっけ……。
プリンター売場でざっと商品を見渡すと、何だか黒いプリンターばかりなの……チョッと驚き。
ブノワ。さん、先ずメーカーと商品のデザインから入る人なのね。
オーディオもそう。カメラもそう……先ず、形から入るタイプ(笑)
メーカーはエプソン。色はホワイト。インクはひまわりのパッケージが使えるヤツ……呪文のように唱えていたんだけど……。
写真は家ではプリントしないけど、スキャナーが付いているヤツが欲しいかな……。
鼻歌混じりで見て回っていた足取りが段々、重くなります(笑)
何だかイヤな予感……お店のお兄さんに聞くことにしました。
こちらの希望と使用条件を伝えて選んで貰った方がてっとり早いものね。

メーカーとデザインから入るブノワ。さん、エプソンでホワイトで……と、伝えると、
先ず、エプソンは非常に在庫が薄いとのこと。何だよ、今日、持って帰る積もりだったのに……。
他のメーカー?なになに、ブラザー?ブラザーってミシンじゃないの?(笑)
あっ!キヤノンがあるじゃん、キヤノン!ピクサス!ピクサス!
でもね、色がブラックしかないの……でも仕方ない、選り好みしていられないよね。
明日からの仕事に困っちゃうものね。でも、デザインが……また悪い虫が頭をもたげます。
背に腹は替えられず、キヤノンのブラックのプリンターに決めたんですが、
ここで僕が会話の中で「Mac」と言う単語を口にした途端、
お兄さんが、「そうだお客さま、念のためOSは?」って。

OS……OS?あぁハイハイ、確か10.411……。
ガラガラと目の前の階段が崩れていくような感じでした(笑)
あのね、要するに、ブノワ。さんの今のパソコンで使えるプリンターは非常に少ないんだって……。
アレもダメ、コレもダメ……「愛の水中花」のメロディーで歌い始めるブノワ。さん(笑)
結局、非常に少ない選択肢の中から、スキャナーは付いていないけど辛うじてカラーでプリントできるヤツを購入。
たったの4700円だって……40000円の予算を見ていたんだけど。
プリンターは今や消耗品らしいです。

こんなことだったら誕生日に新しいMacを買って貰えば良かった……。
プレゼントしてくれるって言う方がいたんですよ。ほほほほほほほほほ♪
だけど、Macも一見、安そうに見えるけど(15万弱?)ハードディスクの容量を増やしたり、
あれこれバージョン・アップすると40万近くなっちゃう。
幾ら何でも、図々しい僕でも誕生日に40万のプレゼントはねぇ……(笑)
はぁ……でも、お願いしちゃえば良かった!(笑)
結局、新しいMacを購入した後にキチンとしたプリンターを買うことにしました。

最近の携帯電話事情といいプリンターといい、何だかブノワ。さん浦島太郎になった気分(苦笑)
あのね、よく聞かれるんですが、携帯電話をスマートフォンにしないただ一つの理由は、
docomo から iPhone が出ていないから。韓国製は死んでもイヤなのね。あと中国製。
デザインから入ると同時にそこも譲れない(笑)
えっ?浦島なのに大丈夫か?って。大丈夫ですよ。iPhone は簡単に使いこなせるハズ。
触っている内に使えるようになる……そこが Macintosh の最も優れた点だもの。
使いこなせなくてガラケーに戻しちゃった有名育種家のTさまとは違うもん(笑)
しかしイヤな言葉だねぇ、ガラケーって(苦笑)
何れにせよ浦島太郎感をひしひしと感じたブノワ。さんでした……まる。

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さて、今週末、5月11日より16日まで、
西武ドームで「第15回 国際バラとガーデニングショウ」が開催されます。

今のところ決まっている在ドーム日時は……。

 ●5月11日(終日)
 ●5月12日(終日)
 ●5月15日(終日)


この3日間になります。朝一はいますが、夕方は早めに上がるかもです。
コマツガーデンで大して戦力になりませんが販売のお手伝いをしています(笑)
見掛けたらどうぞ声を掛けて下さいね。ダメですよ、後ろからコッソリは(爆)
皆さんとお話しをするのが楽しみ!

それから、今、実は非常に体調が悪いのです……。
4月の猛烈な忙しさで疲労困憊……このところの朝夕の寒さで風邪引いちゃいました。
8日に始発から終電まで頑張っちゃったので高熱だよぉぉぉぉぉぉぉぉ!(苦笑)
オマケに左足の踵が疲労骨折ね。右膝の後ろのスジが思うように動かない。
疲れると必ず顔に出るヘルペス増殖中。同じく疲れると出やすくなる鼻血ブ〜っ!
何だか満身創痍、ボロボロでございます(笑)初日まで時間ないものね。
取り敢えず、今夜は薔薇餃子を食べてシャンパンでアルコール消毒。
一に睡眠、二に睡眠、三四がなくて五に睡眠……熱湯風呂に入ってっと!
僕、病院には絶対に行かない人なのです。そんな訳で、
ドームもちょっと怪しい日があるかもしれません。悪しからずご了承下さいね!


2013年10月28日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2013-05-09 00:00 | 儚いもの。 | Comments(18)

心の中の薔薇。

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4月下旬のうららかな日、再びかなめさんにキャンドル教室を開催して戴きました。
今回の目的は、前回、仕事で泣く泣く参加できなかったMちゃんを連れて行くこと。
薔薇の仕事をしているMちゃんの心の中の薔薇を見てみたいと思ったから(笑)
それからもう一つ。かなめさん宅の見事な白のモッコウバラを見るためです。
スケジュール調整は済んだものの、さて、今年の薔薇は?春先の天候が不順でしたからねぇ。
こればかりは運を天に任せて……だったのですが、
何とバッチリの開花でした(嬉)僕の普段の行いのせいね!

前回同様、カフェで腹拵えして、いざ、かなめ邸へ!
Mちゃんの他に、今回も漏れなくヒマな主婦がオマケでくっついてきます……ハァ、やれやれ(苦笑)
今回は、かなめさんのご好意に甘えてドライフラワーを使ったキャンドルと、
それが固まる間の時間を利用して前回同様ローズキャンドルを作らせて貰いました。

うぅ〜む……2回目だといって上手く出来るとは限りませんね。矢張り、なかなか難しいです。
ただ、僕なりに2回目の工夫はしてみましたけど……果たして出来の方は如何かな。
かなめさんに色々教わりながら、今回も目からウロコがボロンボロン落ちることが一杯!
先駆者の閃きと豊かな発想、創意工夫……色々と勉強になりました。
職種は違っても物を作る作業は一緒、参考になることは沢山ありますからね。

今日の1枚目は、チャッカリかなめさんのお宅で出来上がった作品を撮影したもの(笑)
自分の家で撮るとワンパターンになっちゃうじゃない?(笑)
かなめさんのコレクションのアンティークのお皿と白いローズ・キャンドルがとてもマッチしています。
今回は特に僕の薔薇ということではなくて、僕の頭の中にある漠然とした薔薇の理想形?
そんなものを形にしてみましたが、アンティークのお皿のせいか、
蝋で出来た薔薇というよりはアラバスターで出来た薔薇みたいに見えます。
そうそう、Mちゃんの心の中の薔薇は「Iceberg」と見ました!
本人はそれに対して何のコメントも言いませんでしたけど……。

それから、かなめさんのお許しを得たので、
何度見ても素敵なかなめさんのインテリアの写真を何枚か御覧ください。
今回、ドライフラワーを使ったキャンドル制作ということで、
矢張り、目はドライフラワーに行っちゃいますね(笑)
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うぅ〜む、何て素敵な空間!愛らしい妖精になってここに住みつきたい!(笑)
キャンドル制作は奥が深いですね。たまにまぐれでいい作品が出来ることもあるけれど、
なかなかどうして、思うように行かない所も面白さではあるのでしょうけど……。
あれだけのクォリティの作品を次々に作り出すかなめさんは凄いです。


2013年5月6日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2013-05-06 00:00 | 儚いもの。 | Comments(10)

突然、炎の如く……。

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作った薔薇を見るとその人のことが分かるそうです。
薔薇占いと言う意味ではなく、その人の薔薇のルーツと言うか、
その人が薔薇に対してどんなイメージを持っているかが分かる……。
ざっとそんなところだと解釈しました。


ファン垂涎の美しいキャンドルを作られる、
かなめさんに無理を言って特別にキャンドル教室を開いて貰いました。
このお話は、遡ること去年の夏前に端を発します。
縁あって何種類かオリジナルの薔薇をモチーフにしたキャンドルをかなめさんに作って貰うことになり、
そんなこんな、打ち合わせのやり取りをしている時に、
是非、プライベートのキャンドル教室を開いて貰えないかと頼んでみたのです。
勿論、お忙しいかなめさんの仕事の邪魔にならない時に……。
夏は暖房が効いた部屋で鍋を囲むような暑さと聞き、迷うことなく却下(笑)
そうじゃなくても去年の夏は暑かったですもんね。
見るからに暑苦しい奴も行きたがっているし(笑)
そうなると涼しくなる秋から冬に掛けてになりますが、
クリスマス・シーズンはかなめさんが一年で一番お忙しい時期。
それを外して2月の開催となりました。

ベストは4人くらい……なのだそうですが、
アッと言う間に6人のやる気満々の可愛らしい生徒が集まりました。
全員、お誘いメールしたら1時間もしない内に返事が来たんですよ(笑)
早い者勝ちじゃないよ、本当に大事な人にだけに声掛けたんだしね。
皆、本当に美しいものが好きなのね……熱意が伝わってきます。
企画したものの、仲間の皆の物凄い熱意に圧倒されちゃいました。



当日は三々五々、駅のカフェで待ち合わせ、軽く腹拵え。
教えて戴くのにお腹がグゥグゥ鳴らしちゃ失礼だものね(笑)
冒頭で、薔薇を見ればその人が分かる……そう書きましたが、
どうやら待ち合わせた連中……じゃない、
優雅なマダムたちは写真どころか何の資料も用意していない様子(驚)
指摘したら「えぇ?!」って(笑)いいの、それで?大丈夫? キャンドル作りを甘く見ていない?
凄い自信!何も見ないで薔薇のキャンドルを作るつもりなの?(笑)
描くのも大変なのに、キャンドルは立体だよ!3Dなの!
スリー・ディメンションなの!余裕綽々?過信?勘違い?(笑)
ただの物見遊山なのか、自分はなんでもデキると思い込んでいるのか……。
僕は勿論、作りたい薔薇の形が分かる写真を何枚か用意して行きました。
ホラ、何も見ないでニワトリを描いたらラドンになっちゃった……みたいなね。
そんなのイヤだものね。人間の記憶力って物凄く曖昧だし。
おそらく、淡いピンクと白?鑞はその2色だと思ったので、矢張りここは僕のオリジナルの薔薇、
「Benoit Magimel」と未発表の淡いピンクの薔薇の写真を用意しました。

教室……凄く楽しかったです。
何かを自分の手で造り出すって本当に楽しいです。
時間が経つのを忘れてズゥ〜っとやっていたかった(笑)
今日の写真の一番上のピンクの薔薇が一番初めに作ったキャンドル。
写真ではよく分からないけれど、花弁の下の部分を押さえて形作るため、中心がせり上がり気味です。
アジャストして作った(スグに学習するのだ!)少し大きめのピンクの薔薇と、
白はクォーター・ロゼットになった時の「Benoit Magimel」2点。

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かなめさん、色々と親切に教えてくださいました。
僕達、初心者が惑わされそうな点はバッサリと「気にせずの良い」とアドヴァイス。
自分が作った作品を見て、改めてかなめさんの作品と比べると、何だか似て非なるもの?
繊細さとか薔薇の持つふくよかさとかバランス……自分の作品に大きく欠けていることが分かります。
かなめさんのキャンドル……火を灯すものという前提に造形された密で美しいフォルム。
僕たちが作ったのは、ただ鑞で薔薇を形作る粘土細工のようなものかな?
それから裏の処理が甘い、汚いのね(笑)プロとアマチュアの差でしょうか。
表側はそれなりだけど裏は……イオナ、わたしは美しい状態(笑)

それにしても皆それぞれ……性格出ますね(笑)
僕はチャイナ・ペインティングの時もそうだったけど、限られた時間内にキッチリ形にするタイプです。
途中で終わっちゃって残りの作業は家で……出来ないでしょう?
お仕舞いの時間から逆算して作業を段どる。クセがついています。
皆が片付けているのに、さらに新しいキャンドルを作ろうとする「時」という観念のない優雅な方(笑)
さっさと、数個、作ちゃって満足しちゃう人。しかも大それたことに、
自分の作ったキャンドルが てんちょの「Cecile de Volanges」に似ているとのたまった!
あぁ、勘違い、ここに極まれり!(笑)

丹精込めて作ったキャンドルに、早速、帰宅して火を灯す人。
大切に大切に、後生大事に宝物として取っておく人……。
かなめさん曰く、何度、作っても同じ薔薇になっちゃうそうです。
人の作品を見ながら作ると、それと全く同じになってしまうとも仰言っていました。

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最後に、かなめさんのお宅の圧倒的に素敵なインテリアの様子を数枚……。
あまり部屋の様子が分からないよう、意識的に寄って撮りました。
この素敵な空間だから素晴らしい作品が生まれるのか?それとも、
あの素晴らしい作品を生み出す方だから素敵なインテリアになるのか……謎です。
ディスプレイじゃないのね、実際に使う美しさだから目を奪われるのね。
かなめさん、兎に角、トータルで素晴らしいです。


 Mちゃん、一緒に行けなくて残念だったね。
 仕方ないよね、僕たち働く人間は仕事優先だから……。
 そんな仕事を最優先させるあなたが好きですよ。
 また機会があったら今度は一緒に行こうね。
 薔薇専門家のMちゃんがどんな薔薇のキャンドルを作るか見てみたいです……。



2013年2月24日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2013-02-24 00:00 | 儚いもの。 | Comments(26)

いつまでも、いつまでも……。

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 「オレは一人でいいんだ……一人で生きて死ぬ時も一人だ。」

僕の年下の友人はうそぶきます。
突っ張った青年の生き様、それはそれで清々しく思います。
そう、結局、人間は一人で生き、一人で死んで行く……そうなんだと思います。

でもね、人間は決して一人では生きていけません。
それは友人や同僚、恋人、家族の存在もそうですが、
人間が生きていく上で、また人間形成の上においてもです。
人間は必ず誰かの影響を受けて大きくなります。
それがいい影響であれ悪い影響であれ……。
親の背中を見て育ち、恩師の言葉に我が身を正します。
親友との友情において人格が形成される。人を思い遣り、動植物を慈しみ育て、
それらの死によってまた一つ心優しくなり、人として一回り大きくなる。
喜怒哀楽、大きな感情の振幅……その複雑な感情こそが「人間」です。
絵画や音楽、芸術に親しみ、次第に引き出しが多くなり、
人としての魅力が備わってくる……複雑に光を反射するダイヤモンドの誕生。

皆さんには人生の師がいますか?恩師……そんな大袈裟なものじゃなくとも、
今までの人生において多大な影響を受けた人……いますか?



先日のこと。僕の長年の知り合いが亡くなりました。
決して「友達」という言葉は当て嵌まらないかもしれないけど、
今の僕を形作る上で最も影響を受けた人の中の一人。

彼は新宿でバーを営んでいました。
隠れ家的で、ひっそりと知る人ぞ知る小さいけれど素晴らしいバーでした。
店に集う客は何れも個性的な人たちばかり……芸能人も多かったです。
彼が素晴らしいところは、芸能人だろうと一般人だろうと、
男も女も年長も年下も別け隔てなく平等に接してくれたこと。
常連さんも、また、長いことご無沙汰していても、いつも変わらぬ温度で接客する様は、
日々の喜怒哀楽を知らず知らず店に持ち込む僕ら客を、
帰る間際までには笑顔で、何故か穏やかな気持ちにさせてしまう魅力の持ち主でした。

僕と彼はプライベートで会ったりする訳ではありませんでした。
あくまでも、バーのマスターと客、それもあまり通えませんでしたから、
上客と言うには程遠い客……そう、年賀状のやり取りは毎年、欠かさずしていましたっけ……。

最後にお目にかかったのは、風の便りに、酷かった糖尿病が良くなったと聞き、
新宿に出たついでに親友と2人で深夜1時を回った店をフラリと訪れたのでした。
そう言えば随分と痩せて見えましたが、それがかえって健康的に、さらにハンサムに見え、
単純な僕は、ホッと安堵の胸を撫で下ろして帰宅したのを覚えています。
それから約1年……ついに帰らぬ人となってしまった訳です。

最後に会った時、今にして思えば虫が知らせたのか、
僕が彼にどれだけ感謝しているか伝えたのを覚えています。
僕が彼に感謝し、彼から受けた多大な影響とは……。



それは美しいものを愛で、実際に使うことでそのものの本質を見極めること。
使うことによって、そのものがデザインされた真の意味を知ること。
彼の店には季節季節の花が生けられ、所狭しとアンティークのガラスや古伊万里の器、
バカラやラリックの器が並び、実際にそれらを使って営業していたのでした。
果物、シチュー……季節季節のお通しをサーブする古伊万里やガラス器。
物は使われるために存在し、物を大事にする心、それを教わったのも彼からでした。

彼は笑っていましたっけ……「そんなことないよ」と。

今、僕の部屋にはデコイと呼ぶには小さくて精巧な作りの木彫りの鴨の置物があります。
彼がポルトガル旅行に行っている間に欠けた尾羽を僕が修復してあげたことがありました。
綺麗に直った鴨の置物を見て大感激した彼。実は暫らくしてからまた今度は、
直した部分と頭にキズを付けてしまったので、都合2回修復してあげたのですが、
その2回目の時、店に持って行くと、

 「そんなに気に入ったんだ……いいよ、持っていって。
    一番大事にしてくれる人に持っていて貰いたいからね……。」

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2枚目の写真はハイブリッドティーの銘花「Royal Highness」です。
僕のファースト・ローズ、ウドン粉病や黒点病に弱いけれど、
正統派で圧倒的な美しさを誇ります。バルコニーで咲いた「Royal Highness 」を10本、
晩秋にカットして彼にプレゼントしたことを今でも覚えています。
雨風に打たれ、逞しく育った薔薇、花弁にはシミが出来、葉には黒点病。
だけど、光沢がある皮質の葉は美しく、温室育ちじゃない逞しさと優雅さががあります。
彼はこの薔薇の花束を店ではなく自宅のマンションに飾ったそうです。



どうぞ安らかに、僕等は貴方の爽やかな笑顔と共にいつまでも……。


草々

2012年9月29日


ブノワ。


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Benoit Magimel のキャンドル …… 誕生秘話。

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もう既に読まれた方も多いと思いますが、「マイガーデン」64号に、
僕の薔薇「Benoit Magimel」とキャンドルのことについて書かせて戴きました。
今日はもうチョッと詳しくことの成り行きを書いてみたいと思います。お付き合い下さいね。

ブノワ・マジメルから薔薇に名前を貰えることになった時、
彼の手紙の中にこんな一節がありました。

 「ドライになっちゃうけど、1輪、小箱に入れて送ってください。」

僕ね、凄く可愛いと思ったんです。フランスを代表する人気スターに失礼かもしれないけど、
僕の方が年上と言うことに免じて貰い、正直な感想を言っちゃえばですけどね(笑)

実際に株をフランスに送るのはどう考えても無理ですよね。
あれこれ試行錯誤の末、ドライフラワーじゃ色気ないし、どうせ箱に入れるにしても、
もっと素敵な演出……例えば、標本箱みたいにするとか、徐々に僕の頭の中でイメージが膨らんで行ったのです。
ただの箱ではなく、額縁のような体裁で、薔薇の下地、背景にはエドモン・ロスタンの、
「シラノ・ド・ベルジュラック」の中の詩を書き……何だかとてつもなく素敵な案に思えてきました。
さて、問題はメインの薔薇の加工をどうするかと言うこと。
なるべく生きたままの感じを残して美しいまま薔薇を保存するには?
ドライフラワーじゃなければプリザーブドフラワーにしよう!

思い立ったが吉日、早速、親友に紹介して貰った作家に製作を依頼しました。
僕が望んだのは、花だけではなく、蕾と茎、葉まで1本丸々のプリザーブドフラワーでした。
それを標本よろしく素敵に箱に入れ、ブノワ・マジメルに贈る……。
幾つかデザインを起こし、出来上がるのを今か今かと待つこと半年以上、
半ば催促するようにして手元に届いたのは、白い花は色を抜いたままの乳白色で良かったのですが、
蕾と茎がこの世のものとは思えないグリーンに染められた代物でした(苦笑)
自然界には存在しないグリーン……絵の具のチューブからそのまま絞りだしたようなヴィリジアン。
納得が行かなくて自分で自然に近いグリーンに塗り直してみたものの、
今度はトイレに置いてあるようなプラスチックの造花みたいになっちゃった……ダメだこりゃ!
翌年は違う作家に依頼してみました。花は脱色したそのままで、
葉と茎はグリーンに染めず、脱色した藁色のまま受け取る約束にしました。
しかしこちらもいつまでたっても梨のツブテ……ゆうに半年を過ぎた頃、
業を煮やして催促してみたものの、矢張り、仕上がりが今一つ満足の行くものではありませんでした。
2年連続で撃沈。ご存知のように、薔薇は一年中咲いている訳ではありません。
また頼むとしても翌年の春か秋、時間がかかり過ぎます。
これじゃブノワ・マジメルに実際の花を見て貰うことなんて、夢またそのまた夢……。

そんなこんな、ガッカリ感に打ち拉がれている時、
フと、友人たちの間で大人気のキャンドルに思いが至ったのです……。
知る人ぞ知る、大人気キャンドル作家のかなめさん。
僕は友人の薔薇マダムたちの会話の端々からその存在は知っていました。
作品は非常に入手困難だっていう事も聞いていました。
時折あるイベントでは、朝早くから並んで整理券を確保、大争奪戦の末にお目当てを手に入れるそう……。
そうやってまで手に入れたい美しいキャンドルとは一体……。


あのお上品さは、小さい頃から乳母日傘の深窓の箱入り娘だったハズのMayのオネエさま。
いいもの、素晴らしいものを知りつくしたMayのオネエさまのお眼鏡に適うキャンドルとは?

日本全国の美しいガーデンを荒らし……じゃない、研究して周り、
いいものを知りつくし、花より団子のハズのあけぽんを狂喜乱舞させるキャンドルって?

温かい家庭で育ち、感性豊かで料理上手、裁縫の腕も一流のおめめちゃん。
手作りのものの大切さ、難しさを知るおめめちゃんを唸らせた繊細なテクニックで作られたキャンドルって?

そして、独特の美意識と感性を持ち、古の美しいものに囲まれて暮らす、
オールドローズをこよなく愛する歩夢ちゃんが手放しで絶賛、心酔するキャンドルとは?


気になって気になって……チョッとおねだりしたら歩夢ちゃんがプレゼントしてくれました!(笑)
美しい小箱に入った密色のスティックタイプのキャンドル2本……僕、あまりの美しさに絶句!
かなめさんにブノワ・マジメルに贈るキャンドルを作って貰えたらどんなに素敵でしょう……。
この話しを取り持ってくれたのは歩夢ちゃんでした。本当にありがとうね!
かなめさんから戴いた二つ返事の快諾。かなめさんがドカァ〜んと送ってくださった作品群の中から、
白いスティックタイプのキャンドルに、「Benoit Magimel」の花をモチーフにした薔薇を付けることにしました。
「Benoit Magimel」のために新に薔薇のレリーフから考えてくださいました。
あとはとんとん拍子、前にも書きましたが、僕はアーチストに何かを作って貰う時には、
絶対に余計な注文、口出しはしません。初めにこちらの希望を伝えたら最小限の訂正をして貰うだけ。
今回は、ロスタンの詩の綴り1文字の間違いと、僕の薔薇のシリーズのロゴマークを入れて貰っただけ……。
この世のものとは思えない繊細で存在感のあるキャンドルの誕生です。

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今日の1枚目の写真は出来上がりのサンプルです。
薔薇のモチーフの縁にシルバーを施したもの、ピンクを乗せてあるものなど。
もう言葉はいりませんね。ただただキャンドルを目の前に溜め息をつくだけ……。
それから2枚目と3枚目は「My GARDEN」でボツになった写真(笑)
僕ね、キャンドルが消えた瞬間に立ち上る煙が好きなのね。
このシリーズ、結構、撮ったなぁ……全部ボツ(笑)
それから小さなセットを作って撮った1枚。まぁ、これはダメでしょうね。
「My GARDEN」はガーデニングの雑誌だから(笑)
でもね、清水の舞台から飛び降りる積もりでキャンドルに灯を点したんですよ!
それも3本も!どうですか、もっと一杯、燃えているようでしょう?鏡のマジックね。
今まで勿体なくて絶対に火を点けられなかったのに……。

かなめさんのキャンドルは、勿論、飾っても美しいですけど、
火を点した時の優雅な感じ、幽玄たる雰囲気は筆舌につくせません。
歩夢ちゃんなんか普段からバンバン火を点けちゃっているものね。男前!(笑)
是非、火を点してみてください。キャンドルの新しい美しさが引き出されます。

※ ここに取り上げているブノワ・マジメルのキャンドルは、
  彼本人に贈るために作られたオリジナルのものです。
  同じデザインのキャンドルを、僕の薔薇のシリーズ「ROSA BENOIT。」として販売しています。
  興味のある方は、かなめさんのメルマガに登録の上、お申し込み下さい。
  Greenfinger http://www.floralcandle.com/

  

草々

2012年9月25日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2012-09-25 00:00 | 儚いもの。 | Comments(26)

真に価値のあるもの。

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真夏も8月15日のお盆を過ぎたら長袖を着たい……。
春先は3月に入ったらなるべくダウンはやめたい……。
お洒落するには暑さ寒さは当たり前……の、主義なんですが、
あまりの寒さにシッカリと厚着をして出掛けた今日、日曜日。

いそいそと、小走りになるのを押さえつつ、
朝の8時20分には有楽町の国際フォーラムで開催されている、
「大江戸骨董市」の会場に着いていました。
この日、出掛けた訳は、先日、ひょんなことから知り合いになった、
仙台の素敵なアンティーク・ショップの方に案内を戴いたからなんです。
少し前に、素晴しい作品を作る女性の紹介で知り合ったのですが、
その時、連絡先の交換をし、再会を約束したのでした。

今回、オーナーのSさんとお話しをさせて戴き驚いたのは、
パリでは同じアンティーク・ショップに通っていたんです(笑)
モランディがお好きだったり、結構、共通点があるのかもしれません。
中旬にはフランスに買い付けに行かれるとか……。
暖かくなったら仙台の店に1度、伺わなければ……そんな風に思っています。
素晴らしいアンティークの山を目の前に、
帰って来れなくなるかもしれませんけどね(笑)



さて、後ろ髪を引かれつつ、その足で表参道に向かいます。
そう、初日を間近に控えた大女優に楽屋花をお送りするためです。
お気に入りの「Country Harvest」で暫し春の花を楽しみます。
今回の役柄に合った花、それともイメージを覆す意表をつく花にするか……。
あれこれ考えながら花を選ぶのもまた楽しいです。
自分のためにも少し花を買ってみました。春らしい明るい彩りの花……。
たまにはいいもんですね、普段、頑張っているご褒美です。

以前、表参道の骨董通りに9ヶ月間だけ勤めていたことをお話ししましたが、
その時に自分の足で見付けた隠れ家的珈琲店に寄ってみます。
折角、出て来たんですもんね。直行、直帰は勿体ないです。
この時点でまだ昼の12時!なんて言う贅沢な時間の使い方!(笑)
店内のいつもながらの落ち着いた雰囲気、壁を飾る洗練された絵画、
そして、丁寧にいれられた美味しい珈琲に舌鼓です。
余程、寒かったのか、大きな器を両手で包み込むように持っても、
手の感覚がありません。ジンワリと伝わって来る珈琲の温もり……。
嬉しくなったのは、ミルク・コーヒーと共に出された小さなスプーンがのったお皿。
2箇所、小指の先程の欠けがあったんですが、綺麗に金継ぎで修復されていました。
物を大事にする心……それは朝方、親切にして下さったSさんにも通じます。
真新しいお皿もいいけれど、そうやって大事に金継ぎを施されたお皿は、
使う者の愛情と真心が籠められて、一段と景色が良くなります。
中島誠之助さんがよく仰言る「景色がいい」……何となく分かるような気がします。

テーブルの上には、今、読みかけの推理小説。
隣りでは一生懸命に書き物をしている女性、反対側には若い男の子。
髪の毛に珈琲を焙煎する匂いが移り、窓からは薄曇りの弱い光線……。
春間近のチョッとした贅沢な時間を過ごすことが出来ました。

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今日の写真はSさんに譲って戴いたアンティークの額縁2点と黒い蓋付きの缶2個。
カントリーハーベストで自分のために買った春の花々。
1枚目の写真は骨董市の寒空を映す小さな額縁の数々と古文書……。
先日、購入の大人のオモチャで撮ってみました(笑)


アンティーク、骨董と一口に言うけれど、
真に価値のある物を見極める目、知識、教養、選択するセンスが大事です。
一般にアンティークは時代が100年ないとダメだと言われているけれど、
100年なくても今の日本の住宅事情に合った物を選ぶ、
フレキシブルな感性も大事なんですよね……なかなか難しいですけど。
センスが良くて信頼が置ける店はなかなか少ないです。
いいお店、オーナーに出会えて本当に良かったと思います。


草々

2012年3月4日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2012-03-05 00:00 | 儚いもの。 | Comments(20)

誘われて誘われて……思案中。

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このところブログに関してチョッと気になっている事があります。
ブログをやっている友人達にも確認してみました。
秋くらいからでしょうか……アクセス数が目に見えて減って来ているんです。
友人達も気付いていたようで、大きく頷いていましたっけ……。
ヒドい人で全盛期の約半分。僕はそれ程でもないけれど、
一番多かった時の3/4くらいのアクセス数です。

僕だけじゃないんですよね……皆も同じくして数が減っている……。
チョッと考察してみました。素人分析ね(笑)
僕等がパソコンに親しむようになった頃ってまだブログなんて言うものはありませんでした。
ホームページを持っている人はポチポチいたけれど、
機械オンチの僕にはホームページなんて雲の上の存在。
ブログが流行り出して漸く自分にも簡単に出来る表現方法が見付かった感じでしょうか。
以降、ブログを開設する人の数は鰻上りに増え、
今や、殆どの人が何らかの形でブログを持っていると言っても過言じゃない時代です。

所が、所謂「SNS」と言うものが流行り出しましたね。
手軽で簡単で、いつでもどこでも気軽に出来る……。
しかも、手っ取り早く人と繋がることが出来る。ブログを通り越して、
いきなりミクシィやツイッター、フェイスブック……はじめる人が増えたんでしょうね。
当然、そちらに多くの時間を取られれば、ブログに関わる時間が減る……。
そう言う事なんだと思います。



実は、ここ暫く前から何人もの友人からツイッターとフェイスブックに誘われています。
実はの実は(笑)僕、ミクシィには登録しているんです。
薔薇の大先輩に誘われてしまったのでそれをキッカケにね。
その前にも3〜4人からお誘いはあったのですが、謹んでお断りしていました。
登録して2ヶ月間……根が真面目なもんですから、
毎日、写真貼って日記を書いていました。そう、ブログとミクシィの二足のワラジ。
ある日、フと気付いてお誘いを受けた皆さんの日記を見に行くと……。
なぁ〜ンだ!チョッと、チョッと!皆、ブログを貼付けてんじゃん!(笑)
勿論、スグに日記を書くのはやめちゃいました。だって、時間ないものねぇ。
それにね、ミクシィなんて無法地帯じゃないですか。
ある俳優のコミュニティーのアイコンに僕が撮った写真を無断で使われちゃったんです。
他にも僕が撮った薔薇の写真や花束の写真を図々しくも……。
当然、抗議して削除を求め、その一部始終を事務局に通報、
どのように管理しているかただし、解決策を促しても事務局側は梨の礫。
まぁ、まともな答えは期待していませんでしたけどね……返事くらいしろよ!(怒)
匿名をいい事に言いたい放題。主に大陸の国々や芸能人のニュースに関する、
目を覆いたくなるような日記、つぶやき……と、言うより誹謗中傷ね。
人の不幸を喜び、首つりの足を引っ張るかの如き内容には驚きを禁じえません。

僕にはブログと言う形の表現方が一番合っていると思っています。
しかも2つもやっているものねぇ……時間なんかないでしょう。
1日24時間、何かが増えれば何かを削るしかない。
この正月、フェイスブックに誘われました……ツイッターはやる気全くないのですが、
フェイスブックはチョッと惹かれるものがあります。
去年、映画を観たせいかな?試しに登録だけでもしてみるのは構わないんだけど、
ただねぇ……世界中に向けて実名を明かすのがねぇ(笑)
僕、ブログとかに実名を書いちゃう人って物凄く勇気あると思うのね。
それに、フェイスブックでもって何をするかが一番大事じゃないですか。
その目的のためにフェイスブックが必要とあらば、即、登録します。
今の僕にはその理由が見付からないだけ……。



皆、口々に言います。

 「ブノワ。さん、ビジネスのチャンスですよ!」……って。

僕、そこが分からないのね……何なの?ビジネスのチャンスって(苦笑)
僕がフェイスブックをはじめたら薔薇が飛ぶように売れて薔薇御殿が建つのかい?(笑)
前に知り合った女性も言っていました。

 「今やビジネスに欠くことが出来ない。」……って。

僕、思うんです。ビジネス、ビジネスって言う人に限ってロクな仕事していないって(笑)
一昔前のアメリカに行って一攫千金を掴むのに等しい感覚……時代錯誤も甚だしい。
大体、ビジネスチャンス?そんなもの簡単に転がっている訳がないじゃない。
いつだったか、とっくに旬は過ぎているお魚の名前の歌姫が、
携帯電話会社のCOEにつぶやいてCMが実現したって……。
そんなの出来レースに決まっているもんねぇ。
勿論、実際に仕事で上手に活用している人もいるかも知れません。
でも、99.9%の人が妄想に捕われていると言っても過言じゃない。
まぁ、好きな芸能人の動向を知るにはいいかもしれないけど……。

それにさ、何なのフォロワーって(苦笑)
フォローしてくれる人があまりにも少なくて、
却って自分の孤独を噛みしめる結果になっていやしませんか?
見ず知らずの人にフォローして貰わなくても結構でございます(笑)

それから、つぶやく事で、大事な職を失ってしまうおバカが後を絶ちませんよね?
アレって一体何なんでしょうねぇ。主に芸能人の私生活を暴露しちゃって、
大騒動になるケースが多いのですが、簡単につぶやいて職を失う……。
凄くコワい事だと思うんです。勿論、つぶやいた人、個人のモラルの欠如、
身から出た錆ってって言ってしまえばそれまでですけど……。
企業側もそんな基本のキから教えなければいけないほど今の社会人は低モラルなの?

皆は、知らない人と繋がれるから素敵って言うけれど、
本当はそんなモノ繋がりでもなんでもなくって、
ただの妄想に他ならないことに気付いていない。
本物の繋がりは一朝一夕にはならないものだと思うんです。
人と人との関係はままならないものだし、難しいからこそ実り多いんです。

これだけ国をあげて「個人情報」を守る事に躍起になっているのに、
守られている側がジャンジャン個人情報を垂れ流している……物凄く滑稽ですよね。
今、自分が何をやっているか世界中に発信して何が面白いのか?
聞きたくなくても、見たくなくてもその断片は僕の目に触れます。
その人が今、どこにいて何を食べ、どんな暮しをしているか。
家族構成、趣味嗜好、週末の予定……嫌でも目に入って来る……。
あまり気持ちのいいもんじゃないですよね……。
他人の私生活の事なんか知りたくないものね。

SNSが全て悪だと言っているんじゃありません。
訳も分からず流行に乗っている姿が滑稽だって言っているだけ。
ブログでもSNSでも、それぞれに合ったツールで表現を楽しめばいい……そう思います。
実際にブログを止めてミクシィで楽しく活動している人も知っているしね。
ただ、僕はそこには遊びに行かないだけ。


しかし、皆、時間ありますねぇ……。
ブログにミクシィ、ツイッターにフェイスブック……一体いつ仕事しているの?
寝る間を惜しんでやる価値あるのかな?(笑)

思案中です……フェイスブック。
でもねぇ……だったらブログをやめるか?(笑)僕ってブキッチョだから……。


草々

2012年1月27日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2012-01-27 00:00 | 儚いもの。 | Comments(51)

若さの秘訣って?

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 「これ、少しだけどお子さんにあげてね。」

仕事の打ち合せで伺ったお宅の奥さまが仰言った。
僕にはお子さんはいないのだけど(笑)そんなことをその場で訂正するのもなんだし、
その場で中を改めるのは失礼なので、日本人らしく暫しのやり取り、
つまり、遠慮と辞退の繰り返しの末、ありがたく頂戴して帰宅しました。
早速、中を開けてビックリ!何と箱の中身はアンパンマンの包み紙に包まった、
お菓子の詰め合せでした(笑)僕、そんなに小さな子供がいるように見える?(笑)
そう言えば、街中で貰うチラシは予備校のチラシ(笑)
お客さまとの会話のとっかかりにと、お客さまが大好きな、
「エイリアン」シリーズの話題を振り、暫し歓談ののち、
「え?……1作目をロードショウで観たって……一体お幾つですか?」
実際の年を言うと絶句されることが多いです。
それまではため口で話していた人が、僕の年齢に気付いた途端に敬語になったり(笑)

 「若いですよねぇ……。」

良く皆に言われます。
僕は特別、自分のことを若いとは思わないのですが……。
第一「若いですねぇ……。」って言うことは、
要するに「年齢にしては若いですね……。」と、言うこと。
要するに若くはない言うことなんですもん。
まぁ、実年令よりも老けてジジ臭く見えるよりはいいけれど……。

僕ね、所謂、美容?アンチ・エイジングに関しては興味もないし何もしていません。
顔、洗うだけ(笑)その顔だって朝のシャワーの時に洗うだけ。
あまり洗い過ぎると必要な皮脂が取れちゃうから。大体、皆さん色々とやり過ぎるんですよ。
やり過ぎるからおかしなことになっちゃう。新しい化粧水に乳液、パック、
肌にいいとされることの他にありとあらゆることを試してみる……。
今や、美容院に行って髪を切るような感覚で簡単にプチ整形。
何れもやればやるほど肌が弱くなりますね。保護と言う名の甘やかし。
肌はコンクリートの壁じゃない。生きた新鮮な細胞の集まりなんです。
一年中、口紅やリップクリームを塗りたくっていたら唇だってふやけて軟弱になっちゃう。
常に何か保護してあげなければいられない「モノ」になっちゃうんです。
年配の男性は特にそう。髪の毛を赤く染め、眉を細く整え、
若者に流行のファッションを追ってあれこれ試します。

 「カサカサカサカサカサ……。」

何の音かと振り返ると、僕より年上とおぼしきオヤジが油取り紙で顔押さえてる……。
紙は勿論、油でビチャビチャ(笑)お前、ハンカチで拭けよ、ハンカチで!
気持ち悪くて反吐が出ちゃいますね。僕が一番忌み嫌うもの。
涙ぐましい努力の甲斐無くやればやるほど実年令とのギャップが見え隠れ……。
実はご本人の思惑と反対に年齢を際立たせることになっちゃう。
申し訳ないけど哀れをもよおしちゃいます(笑)
だから僕は必要最低限のことしかしません……って、実は面倒臭いだけなんですけどね(笑)

いつかお話しましたよね。35歳の頃、宮本美智子さんの、
「世にも美しいダイエット」のお陰でアトピー性アレルギーがパタリと影を潜め、
新陳代謝が良くなったって。それを切っ掛けに見掛けが実年令と逆転したみたいです。
新陳代謝……要はこれに尽きるかもしれませんね。



中学の頃、学制服を着て駅で雨宿りしていると、
30歳前後の美しい女性が「途中まで如何ですか?」と、傘を差し掛けてくださいました。
色々お話しながら歩いていると、その女性が「ところでどちらの大学?」って(笑)

またある時、確か23歳の時、行きつけのバーのカウンターで一人バーボンを飲んでいると、
横にいたカップルの男性の方が、「今、お幾つなんですか?」と、尋ねてきました。
丁度、口に物が入っていたので、指を3本出して「23歳です。」とジェスチャー。

 「へぇ、30歳……若く見えますねぇ。」って(笑)

違う違う、もう一回、指を3本出すと「あっ、失礼失礼、33歳ね!」って……。
一事が万事こんな調子でした。

アトピー性アレルギーが治って、つけていたステロイド系の薬のお陰で肌が焼け、
何となく小皺が目立たなくなり(笑)独身貴族だけど猫貧乏のお陰でお気楽な毎日。
天涯孤独、女房子供もいないし好きなことして……これがいいのかもしれません。
あと、姿勢がいいことと歩くのが早い……これも若く見える一因かも……。

食生活には極力、気を付けています。ただ、あまり杓子定規に考えず、
なるべく季節、季節の新鮮なものを口にすることを心がけています。
外食をせず、質素だけど自分で作った手料理を食す……。
食材で言うと、圧倒的に玉葱の消費が多いです。玉葱が切れるとウロたえるものね(笑)
あと、生姜、ニンニク……この3つは我が家のキッチンの必需品。
勿論、日々のアルコール消毒は忘れずに(笑)何事も程々がいいのかもしれません。
そうそう、あと、いつも心にときめきを!(笑)
若さの秘訣とは心のありようだからね。

………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………

写真はパリにあるブールデル美術館のアダム像。
これは館内ではなくて屋上のテラスにあります……僕、大好きなの。
1階の巨大な半身半獣の作品に驚いたあと、この小さなアダム像を見ると何故だかホッとします。
そうそう、薔薇の世界で言うと、世界初めてのティー・ローズの名前が「Adam」なんです。
素敵ですよねぇ……アダム……創世主ヤハウェによって創られた初めて人間の名前を付けるなんて粋。
素晴らしいネーミングの一つだと思っています。


草々

2011年9月9日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2011-09-09 00:00 | 儚いもの。 | Comments(10)