「ほっ」と。キャンペーン

匂いのいい花束。ANNEXE。

<   2005年 09月 ( 11 )   > この月の画像一覧

あなたは誰のために買いますか?

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拝啓

hさん、その後、如何お過ごしですか?
相変わらずお忙しいようですけど、仕事の方は一段落付きましたか?

さて、今日は、前から約束していた写真を同封します。
これは、6月にパリに行った際に撮影したものです。
その日は、ノルマンディー地方にある小村、Varengeville-sur-Merに行くため
サン・ラザール駅から国鉄でディエップに向かう所でした。
hさんもご存知のようにパリの駅は日本のそれとは違い、「終着駅」なんですね。
ですから、列車が到着すると、次から次へと乗客が降りて駅の出口に向かいます。
その混雑、人々の歩く早さは尋常じゃなく、東京の朝に負けない位せわしなく、
島国の日本と違い、地続きのヨーロッパです、様々な国籍の人が行き交います。
顔の色、服装、聞こえて来る言葉……。
単一民族の日本人には想像を絶する人種の坩堝です。
この「駅」って、僕が旅先で緊張する唯一の場所なんですが、
「あぁ。外国に来たんだぁ」と実感する一瞬でもあります(笑)

この日も、用心のため早めに駅に着き、チケットを買って(これがまた一苦労!)
ホッと一息、カフェでコーヒーを立飲みしているいる時に見付けたのが
この「Point Fleurs」、花束の自動販売機です。
一見、殺伐とした朝の駅……早足でメトロの階段を下りる人、
歩きながら携帯電話で話す人、ガムを噛みながらタクシーに乗る人……。
カフェのカウンターの下に落ちている大量の吸い殻、砂糖の包み紙、
煙草の煙、バゲットのカス、決して綺麗とは言えない列車の車両……。
目に入るもの全てが「灰色」に見える中で、一種、異様とも言える物体。
よく、日本は自動販売機が沢山あって驚く……そう外国の人に言われます。
確かに、缶コーヒーなんかは、結構、美味しくてフランス人が驚いたとか(笑)
日本同様、歩けば花屋にぶつかるほど、花文化が発達しているパリ。
一体、どんな人がこの自動販売機で花束を買うんでしょう?
既に、幾つか売れていますもんね……。

駅に到着した若者が急ぎ足で恋人に合いに行く時、
花屋に立寄る時間を惜しんで花束を買うのか?
それとも、郊外に住む恋人に会いに行く青年が、駅で列車の出発を待っている時、
フと、目に入った自動販売機で恋人のご機嫌を取るために買うのか。
意地悪に想像すれば、出張と偽り愛人と休日を過ごした夫が、
妻の疑いをそらし、御機嫌取りのために買うのか……。

あれこれと想像していると、アッと言う間に時間が経ってしまいます。
これで一つ幾らくらいなんでしょうね……今度、確かめて来ますね。
画面の左端にサァッと入って来た綺麗な女性。
もう一枚、女性が入っていないカットもあるんですが、
今回は珍しく、女性が入ったカットを選びました。
チョッと、朝の駅の雰囲気が出ていませんか?
この女性はルーアン行きの列車に駆け足で乗り込んで行きました。


敬具

2005年9月21日


ブノワ。


★皆さんご存知の「駒場バラ園」さんが今年一杯で規模を縮小されます。
 現在、近くの新公園予定地に「駒場バラ園」さんの貴重な薔薇を移植する
 署名運動が始まっています。HPを見て趣旨に賛同された方は、
 HP右側の「最新記事」の上から二番目に、是非、コメントを書き込んで下さい。
 ヨロシクお願いいたします。
[新・駒場バラ園を作る会]

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by raindropsonroses | 2005-09-21 00:01 | 旅の栞。 | Comments(10)

私の永遠の女神……ソフィア・ローレン。

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拝啓……M・Mさん、お久し振りですね。

先日は絵葉書をありがとう!絵葉書なんてちょっとビックリしてしまいました。
今日は僕達が愛してやまないソフィア・ローレンの誕生日ですね。
僕が小学校の時、街角に貼ってあった「アラベスク」のポスターを見て
母に聞いたんです。「お母さん、あの人は何て言う名前なの?」って。
母は「お前、あれはね、ソファイア・ローレンって言うんだよ」……。
ですから、僕の ”ソファイア・ローレン” ファンは筋金入りなんです(笑)
当時、小学生の僕にとって、ソフィア・ローレンは強烈でした。
大きな口、大きな鼻、鋭い目……胸も身長も全て大きかったんですから……。

グラマー女優全盛の50年代後半、ソフィア・ローレンはハリウッド入りしました。
当時は、世界各国から女優がハリウッドに輸入されていた時代です。
アッと言う間にスター女優の仲間入りし、当時の有名男優殆どと共演。
今は死語になりましたが「国際女優」と言う言葉は、まさに彼女のためにあります。
ソフィア・ローレンが他の輸入された女優と違うのは、
母国のイタリアとハリウッドの両方で活動し、しかも、両国で大スターだった事。
これもまた死語ですが、1960年代になって、誰が一番最初に
「100万ドル女優」になるかで世界は大騒ぎしたものです。
結局、エリザベス・テイラーが「クレオパトラ」で第1号の100万ドル女優に、
ソフィア・ローレンは「ローマ帝国の滅亡」で第2号でした。
因に、第3号は「マイ・フェア・レディ」のオードリー・ヘップバーン。
1960年には「ふたりの女」で見事、アカデミー賞を獲得!
これは、当時、英語以外の言語で喋る俳優が獲った唯一の例です。

日本では「ひまわり」で爆発的な人気が出ましたが、
実際は、父なし子として生まれ、父親ほども年が違うカルロ・ポンティとの不倫、
数回に及ぶ流産の末に子宝に恵まれ、メキシコで結婚をするも
重婚罪で罪に問われバチカンからも非難に遭います。結局、イタリアを捨て、
フランス国籍を取ってまでカルロ・ポンティと結婚した私生活の姿を
映画の中のソフィア・ローレンとダブらせた事も大きかったでしょうね。
僕が好きな作品は初期の「河の女」、演技開眼の「ふたりの女」、
あの肉体派と言われたソフィア・ローレンが心臓病で死ぬ「旅路」
そして、ミュージカル「ラ・マンチャの男」の立派なアルドンサ……。

大女優、伝説のスターと言われるスターは沢山いますが、
現在、71才にして、あの美貌とプロポーションを維持し、
アルマーニをして「私の永遠の女神」と言わしめたソフィア・ローレン。
ナポリの南の小さな港町、ポッツォーリで生まれ、
目と口が異様に大きく「小枝」とあだ名が付くほどやせ細った少女は
のちに、世界で一番巨大な輝ける星となりました。

写真は、タンタウ作の「Sophia Loren」です。
以前、「花図鑑 薔薇」をペラペラ捲っている時、偶然に、
「Melina」と言う赤いHTの薔薇の交配親の片方がソフィア・ローレンと知り
慌てふためき、それこそ、日本国中の薔薇園に電話&ファックスの嵐(笑)
結局、石和温泉の「コマツ・ガーデン」にある事が分かりました。
苗としては売られていなかったものを畑から掘り上げて貰って購入。
「Melina」が赤い薔薇ですから、大体の姿は想像付いていましたが、
花は黒味がかった所が全くない真紅。花弁の裏側が、ほんの少し明るくなります。
香りは残念ながら殆どなし。花持ちは抜群で、満開になってから
可成りの長期にわたって咲き続けます。しかも、花の形は崩れません。
ただ一つ不満なのは、ソフィア・ローレンの名前が付いた薔薇が赤?って事です。
ソフィア・ローレンに赤いイメージってありますか?
「ひまわり」だから黄色でしょう……って、言われると
それもまた困っちゃうんですけどね(笑)

彼女が日本でスクーターの宣伝に出ることになった時、
イラストレーターの和田誠が似顔絵を描くことになりました。
その時、彼女からの唯一の注文は「決して口を大きく描かない事」だったそうです。


いまだに悔やまれるのは、死ぬほどやりたくて出来なかった役が2つあること。
一つは「バージニア・ウルフなんかこわくない」と「アンナ・カレーニナ」である。

                            ソフィア・ローレン


敬具

2005年9月20日


ブノワ。


[Sophia Loren Official Website/Sophia Loren (1934~ )]
[Sophia Loren (HT) Tantau, 1967]
[Rosen Welt Tantau]
[La Donna del Fiume/河の女 (1955)]
[Two Women/La Ciociara/ふたりの女 (1960)]
[Arabesque/アラベスク (1966)]
[The Fall Of The Roman Empire/ローマ帝国の滅亡 (1964)]
[Sunflower/I Girasoli/ひまわり (1970)]
[Man of La Mancha/ラ・マンチャの男 (1972)]
[The Voyage/I Viaggio/旅路 (1974)]

[Carlo Ponti (1912~ )]
[Elizabeth Taylor (1932~ )]
[Audery Hepburn (1929~1993)]
[Cleopatra (1963)]
[My Fair Lady (1964)]
[Giorgio Armani (1934~ )]
[Komatsu Garden]

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by raindropsonroses | 2005-09-20 00:00 | 女優の時代。 | Comments(20)

チューリップ熱。

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拝啓

Y君、お元気にお過ごしですか?
パリは既に秋真っ盛りでしょうか。
さすがに、マロニエの木はまだ落葉していないと思いますが……。

さて、前回パリに行った時にお土産で持って行った「チューリップ熱」。
僕もようやく読み終わりました。あの本、立て続けに2冊買ったものだから
恵比寿の本屋は大変でしたよ。次に行った時は平積みになっていました(笑)
これは売れるって思ったんでしょうね。
Y君は一晩で読んじゃったようですが、さすがの早読みの僕でも3日掛かりました。
17世紀、経済が全盛期のオランダのチューリップ熱をエッセンスに
金持ちの商人とその若い妻、肖像画を描く画家、カギを握るお手伝い……。
運河の街を舞台に、怪しく渦巻く欲望と陰謀。
何だか、先日の「真珠の首飾りの少女」が頭に浮かびましたが、
内容は違う物の、衣装や、習慣、風俗とかは参考にしてもいいでしょうね。
実際に映画化の話しが出ているそうで、ジュード・ロウの画家、
キーラ・ナイトレーの妻だそうです。
もっとも、まだハッキリした事は分かりませんが……。

あの当時(1634〜1637年頃)のチューリップ熱は凄かったみたいですね。
変った柄のチューリップは、家一軒分の高値で取引されたとか。
しかも、取引されるのは球根ですから、実際に花が咲くのは翌春です。
従って、実物ではなく、紙に書かれた球根の数で
目も眩むような金額が動いていた訳です。
当時、流行ったチューリップの中に、レンブラント系と言う珍しい品種があります。
一重の花で、単色の中に絞りのような模様が入ります。
実は、この花はアブラムシが運ぶウイルスに寄る奇形だったらしいです。
当然、当時の人はそんな事はつゆ知らず……現在は殆ど流通していません。
今は、当時大流行した、花や果物を描いた静物画でしかお目に掛かれません。

16世紀に小アジアからヨーロッパに渡ったチューリップの名前の由来は、
トルコ語の「ターバン」から来ているみたいですね。
いつの世も、花に熱中する人が後を断ちませんが、
薔薇のパトロンと言われ、現在、薔薇が系統立てて残っているのも
彼女のお陰と言われるジョセフィーヌも、薔薇の前はダリアに熱中していました。
侍女が愛人に頼んで秘密の花壇からダリアを一本盗み、家の庭で咲かせた事から
ジョセフィーヌが激怒。それ以来ダリアに興味が無くなったそうです。
それが由来かどうか分かりませんが、ダリアの花言葉は「移り気」。
僕等、薔薇好きは、その侍女に感謝しないといけませんね(笑)

この写真は、パレ・ロワイヤルの回廊にある「Galerie Montpensier」で撮影。
何の店だか分かりませんが、受付のデスクの上の花瓶に飾ってあったチューリップ。
もう、殆ど、触れば落ちん……そんな風情です。黒い花粉がこぼれ落ち、
花びらもやっと茎にくっ付いている感じが素敵でした。
ガラス越しにピッタリくっ付いて撮影したんですが、
デスクにいたマダムは何が始まるのかと興味津々。
あれこれファインダーを覗いた末に、枯れかけたチューリップを撮ると分かった時、
「私には理解出来ない」って表情でした(笑)
どうですか、綺麗だと思いませんか?チューリップは早めに加工すると
とても綺麗なドライフラワーになるんですよ。この写真みたいに
パロット咲きの物がいいかもしれません。
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それから、昨年の4月に撮影した、バガテル庭園のチューリップ!
どうです、一面チューリップなんですよ!もう、ビックリでした(笑)

敬具


2005年9月16日

ブノワ。


[Tulip Fever/チューリップ熱 (1999) デボラ・モガー 著 立石光子 訳]
[Deborah Moggach (1948~ )]
[Law Of Jude Brilliance:Jude Law Law Of Desire/Jude Law (1972~ )]
[Keira Forever Keira Knightley.Com/Keira Knightley (1985~ )]
[Girl with a Pearl Earing/真珠の首飾りの少女 (2003)]

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by raindropsonroses | 2005-09-16 00:00 | 書架の片隅。 | Comments(10)

連綿と続く女王陛下の国の女流推理作家列伝。

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拝啓……Cさま。

秋の風が吹くようになって来ましたが如何お過ごしですか?
秋はやっぱりいいですね……日本は四季の割合が丁度、四等分でいいですね。
最近は専ら、就寝前に布団の中で読書の毎日です。
この所、本棚をひっ繰り返して読みあさっているのはアガサ・クリスティー。
今日は偶然にもアガサ・クリスティーの誕生日ですね。

今、読んでいるのは「オリエント急行の殺人」です。
Cさんはまだ読んでいないと思いますので詳しくは書きませんが、
アガサ・クリスティーの凄い所は、殺人トリックの独創性です。
オリジナルのトリックだけで幾つあるでしょう……。
プロットは書きませんけど、彼女のオリジナルの物に、
「アクロイド殺し」「オリエント急行の殺人」「ABC殺人事件」
「そして誰もいなくなった」などがスグにあげられますね。
まぁ、推理小説の黎明期って事もありますが、華麗な殺人方法、
アっと言わせるどんでん返し、風光明媚なロケーション……。
そして、何と言っても、愛すべき探偵、エルキュール・ポワロとミス・マープル!
人の好みは様々ですけど、この二人を知らない人っていないんじゃないですか?
クリスティーの優れている所は、推理物としてはそれほどでもない作品でも、
結局、小説として面白いんですね。愛憎タップリの恋愛小説としても面白く読める。
殺人の動機って言うのは、殆どが、お金と愛憎のもつれですからね(笑)

映画「オリエント急行殺人事件」は超満員の日比谷映画で観ました。
今の日比谷映画ではありませんよ。今の「日比谷シャンティ」の所にあった
「有楽座」と並ぶ、東宝の看板劇場です。
この作品はとても良く出来ていましたね。監督はシドニー・ルメット。
イングリッド・バーグマン、ローレン・バコール、ショーン・コネリー、
ジャクリーン・ビセット……キラ星のような大スターを配し、
雪に閉じ込められたオリエント急行内で起きた殺人事件をポワロが一刀両断解決!
原作の映画化って、殆どが失敗か、ファンにソッポを向かれるものですけど、
この「オリエント急行殺人事件」はなかなかの出来だったように思います。

クリスティーは色々な人に影響を与えていて、
監督の市川崑が推理の脚本を書く時のペンネームは「久里子亭・くりすてい」。
横溝正史は、クリスティー作品の「そして誰もいなくなった」や
ヴァン・ダインの「グリーン家殺人事件」の伝承の子守り歌通りに殺人が起きる
「悪魔の手毬唄」と「獄門島」を執筆。両方とも単なる模倣に終わらず
日本の風土、慣習を作品に上手く取り入れて秀逸でしたね。

英国は女流推理小説家の宝庫で、他に、ドロシー・L・セイヤーズ、
最近では、ミネット・ウォルターズ、ルース・レンデルなどなど……。
そう言えば、映画「スイミング・プール」のシャーロット・ランプリングも
英国の推理作家の役でしたね……。
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写真は、6月にパリのバガテル庭園内の薔薇園で撮影した
「Pullman Orient Express」。メイヤンの作です。
他にも、Wheatcroft作の薔薇もあります。
「Agatha Christie」と言う名前の薔薇はコルデスの作。ツル薔薇でピンク色です。


敬具

2005年9月15日


ブノワ。

[The Official Agatha Christie Website Agatha Christie/Agatha Christie (1890~1976)]
[Murder On The Orient Express/オリエント急行の殺人(1934)]
[Murder On The Orient Express/オリエント急行殺人事件(1974)]

[S.S.Van Dine (1888~1939)]
[The Greene Murder Case/グリーン家殺人事件(1928)]
[横溝正史 (1902~1981)]
[獄門島 (1948)]
[悪魔の手毬唄 (1959)]
[Dorothy Leigh Sayers (1893~1957)]
[Minette Walters (1949~ )]
[Ruth Rendell (1930~ )]
[Charlotte Rampling (1946~ )]
[Swimming Pool/スイミング・プール(2003)]

[Pullman Orient Express (HT) Meilland, ]
[Orient Express (HT) Wheatcroft, 1978]
[Meilland Richardier Meilland International]
[Agatha Christie (Cl) Kordes, 1990]
[Kordes]

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by raindropsonroses | 2005-09-15 00:00 | 薔薇の名前。 | Comments(16)

イリスの庭……パリの片隅の秘密の花園。

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拝啓……Rさん。

こんにちは。
先日はお手紙をありがとうございました。
今のこのメール全盛の世の中、矢張り、便箋にペンで書かれた物っていいですね。
久し振りにホッとすると同時に、自分でもまた手紙を書こうかと思い始めました。

さて、ズゥ〜と以前からお話ししていた「イリスの庭」を送りますね。
お渡ししようと出しておいたのにすっかり失念(笑)
最近、歳のせいか何だか忘れっぽくていけませんね。
お話を伺った限りでは、確か、この本を参考に庭と作りたいとか。
誰でしたっけ、お宅の社長さんでしたっけ?
因に申し添えておきますと、この「イリスの庭」に出て来る植物、
殆どが日陰〜半日陰の物ばかりですけど大丈夫ですか?
かんかん照り&高温多湿の日本では難しいですよ。

この本に出て来る庭はフランスはパリの庭付き一軒屋のものです。
持ち主はカメラマンの、Iris L. Sullivan・イリス・L・シュリヴァンです。
パリ市内では庭付きの一軒家って言うのは珍しいですから、
中心から少し離れた16区、19区辺りかもしれませんね。
四季折々のイリスの写真がメインで、その合間を、イリスと友達の
上野真梨子さんとイリスの往復書簡が彩りを添えています。
先ず、素晴しいのは、イリスの写真です。殆どが半日陰で撮影されていて
造形家でもあるイリスの感覚で植栽された庭、実際に使っている道具、
収穫された果物や花、手料理の数々が自らの手で撮影されています。

僕もこの本が大のお気に入りで、写真の撮り方も参考になりますが、
実際に、薔薇を買う時に随分と参考にさせて貰いました。
イリスは、庭に新しく植える薔薇やアイリスを選ぶ時、
苗木屋から実際に薔薇やアイリスを取り寄せ部屋に飾って品種選びをします。
僕が実際にこの本を見て買った薔薇は、「President de Seze」
「New Dawn」「Bloomfield Abundance」などなど……。
どうやら、白い花が好きなイリスの趣味で選ばれた花々、
その他、庭で収穫される、葡萄、いちじく、苺、ズッキーニ……。
自然の恵みと、それらを取り入れて出来る素晴しい写真の数々。
キツい色合いは嫌いみたいですが、庭に実ったイチジク、苺、葡萄などの
実りの色を上手くアクセント(差し色)に使っています。

上の大きな写真は「President de Seze」です。
直立性のお行儀のいい樹形、棘は細かく繊毛のようで殆ど気になりません。
強烈なオールドローズの匂いがあり、花は開花と同時に縁が白っぽく退色します。
これが、この花に立体感を与える役割をしています。
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左の写真は「New Dawn」、ツル薔薇の代表ですね。
匂いも良く、小さいながら照り葉にペール・ピンクの取り合わせが美しいです。
枝には強い棘がありますが、これはツル薔薇ですからね、仕方ありません。
開花は他の薔薇に較べて少し遅め。他の花が一段落してから咲く感じでしょうか。
フランスの庭園や公園などでも、壁に這わせたり、
スタンダードに仕立てたりして重宝されています。
不思議な物で、この花は一目見て名前が分かります。
矢張り、長年愛培されている薔薇ってそう言う物なのでしょうか。
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もう一枚は、イリスの庭にもあって、天高く2階のベランダまで這い上がって
程よい日陰を作り出している「Toby Tristam」。
欧米の花壇や庭園で重宝されているこの薔薇は
アーチやフェンスに誘引すると非常に壮大で華麗な様相を呈します。
フレッシュなフルーツの匂い、蕾の小さなピンク色がアクセントで可愛らしいです。
花は春先に一度しか咲きませんが、秋には真っ赤な実が房になって付きます。

どうですか、イリスの庭、再現出来そうですか?(笑)



敬具


2005年9月14日

ブノワ。

[Le Jardin d'Iris/イリスの庭 イリス・L・シュリヴァン著 碓井洋子訳]
[President de Seze (G) 1836]
[New Dawn (Cl) Dreer, 1930]
[Toby Tristam (R) Hiller, circa 1970]
[Bloomfield Abundance (Ch) Thomas, 1920]

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芸術の都の落書きの芸術性は?

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前略……Mちゃん。

朝夕、随分と過ごしやすくなって来ましたね。
その後、お元気にお過ごしですか?
先日は、生まれたばかりの黒猫の写真をどうもありがとう!
本当に可愛いですねぇ……でも、黒い猫を写真に撮るのは難しくありませんか?
立体感があまり出ませんからね。目だけ金色に光っている(笑)

今日は、送って戴いた猫ちゃんにソックリな猫のイタズラ描きで絵葉書です。
この写真は、僕がパリに行くと必ず一度は食べに行く
「韓林・Han Lim」と言う韓国料理店の近くで撮りました。
絶品の鳥の骨付き唐揚げ、そして、焼き肉定食。
これは、日本の焼き肉とは違って、所謂「プルコギ」風なんです。
ジンギス汗鍋で焼く焼き肉って感じかな……何種類ものキムチに白いご飯。
ビールで乾杯の後は冷たく冷やしたロゼ……あぁ〜あ、満腹!

食事の後は散歩して運動しなければと言う事で、
いつも帰りはムフタール通りを下ってお散歩です。
上りの坂道だったら絶対にしない散歩も(笑)下り道はスゥ〜イスイ。
微妙にエスニックな界隈の店を覗きながら腹ごなしです。
確か、映画館の傍にあった右に入る路地の入り口にこの落書きがありました。
実は、この写真を撮る時、絵の前にあったビニールのゴミ袋をどかしました。
それ位の作為は見逃してもらう事にして……どうですか、この猫?
パリの街は、落書きも芸術作品だって言われていますが、
デッサンも確かだし、なかなか可愛く描かれていますよね。
少なくとも、これを描いた人は猫の事を良く知っている……。
もっとも、路地の入り口にいたティーンの女の子達は
「何でそんなもの撮るのかしら?」って、怪訝そうな顔をしていましたけどね。
この黒猫の視線の先には一体何があるんでしょう?一体、何を狙っているのかな?
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そうそう、「韓林」の店の前のギャラリーの壁には、メニルモンタ界隈に済む作家、
「Jerome Mesnager・ジェローム・メスナジェ」の有名な作品が描かれています。
彼の作品は、取り壊されそうな建物とかに多く描かれているとか……。
このギャラリーが入っている建物は新築。果たして本物の落書きか?それとも偽物?
はたまた頼んで描いて貰ったものなのか?何れにせよ、
パリの落書きはちゃんと意味がありますね。
さすが、芸術の都パリ?国鉄の線路沿いの文字の落書きも結構上手いです(笑)


草々

2005年9月12日


ブノワ。


追伸、パリのお友達のKaoriさんが詳しい記事を書いています。
   宜しかったら読んでみて下さいね。

[韓林・Han Lim/6, rue Blainville 75005 Paris/01 43 54 62 74]
[Jerome Mesnager (1961~ )]

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薔薇幻視……孔雀と薔薇と香りの杯。 その2

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その1から続く………………………………………………………………………………………………

さて、写真を見て戴くとお分かりの通り、
その日、満開の薔薇園には全く人がいませんでした。

そう、この写真は、二回目にバガテル庭園を訪れた時に撮影したものです。
時は、6月16日(木)僕は友人に満開の薔薇園を見せようと
張り切って朝一番に駆けつけました。所が、何となく様子がおかしいのです。
時間になって門が開き、いつもの薔薇園に向かう道を行くと、
そこここに「薔薇園はあちら→」の標識があり、横道……薔薇の小径や野菜園、
アイリスのコーナーには柵が置いてあって入れないようになっているんです。
しかも、途中で、黒人女性の警備員に質問を受ける有様……。
どうやら、今日は薔薇園で何かあるらしい……「入り口でOKって言われた」と
警備員の女性を煙に巻き、何とか薔薇園に辿り着いてみると……。
入り口にはテントが張られ、何やら、全員、名前のチェックと
招待状のようなものを提出しているではありませんか。

何でもその日は年一回のバガテル国際薔薇コンクールの発表の日だったのです。

僕等二人は、どさくさに紛れて園内へ……しかし「メッシュぅ〜、シルヴプレっ!」
ってな訳で、まんまと連れ戻されちゃいました(笑)
コンクールの事は全く知らない訳だし、事情を説明しても「Non!」の一点張り。
執拗に食い下がる僕等に根負けし、次は薔薇コンクールの一番偉いムッシュー登場。
どうにもこうにも首を縦に振らないムッシュー「Non!」の一点張り。
「今日のこの日のために、満開の薔薇700本を置いてパリにやって来た。
昨日着いて、今日見学、明日には日本に帰るんだから……」と、嘘を並べ立て(笑)
漸く僕等の熱意が通じたのか、ニヤニヤし始めるムッシュー。
結局、一時間だけならって事で、誰もいない薔薇園に通して貰いました!
矢張り、僕等の熱意と必死の思いを理解してくれたのでしょうけど、
ムッシュの心を動かした一番の理由は、同じ「薔薇好き」の心じゃないでしょうか。
友人の粘りとフランス語のお陰で、人っ子一人いない満開の薔薇園を一時間も見学!
これこそ、薔薇好きには応えられない身に余る幸せでした。
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左の写真は、2005年51番の薔薇。僕が特に気に入った薔薇です。
まだ名前はありません。ご存知かもしれませんが、
バガテルのコンクールは、何年も庭園内で薔薇を育て、
耐病性、花付きなど、薔薇の特性を観察し、
漸く、その年になってから中心の薔薇園に移植されます。
コンクールが終わるまで全て通し番号で管理されています。

薔薇園の端にあるオランジェリーにはテントが張られ
中では、各国からやって来た審査員の人達が珈琲などを飲みながら歓談しています。
薔薇園には僕と友人と、そして、いつもは違う場所に放し飼いになっている
孔雀が2羽、「君たちは今日はここにいなさい!」ってな感じで連れて来られ
満開の薔薇に花を添えていました(笑)この孔雀、薔薇に負けてなるものかと
存在をアピールするように10分おきにちゃんと啼くんですよ!
薔薇園は満開のバラの香りでむせ返るようないい匂い、匂い、匂い……。
中井英夫の「薔薇幻視」に出て来る白い杖の盲目の女性はいませんでしたけど……。
M・N さんのお陰で、僕なりの「薔薇幻視」体験が出来ました。

コンクールの様子や詳細に付いては「薔薇幻視」に詳しいです。
僕等は、400枚の写真を撮り、二度とこんな幸運は訪れないと思いながら
後ろ髪を引かれつつ満開の薔薇園を後にしました。さっきの受付の女性は、
近付いて来る僕等の顔を見ると思わずニッコリ。
それほど、僕等の顔は幸せに輝いていたに違いありません……。


「盲目の夫人は白い杖をつき うす雲リの湿った空気の下をひっそりと歩いて行った
 薔薇たちはその時いっせいに揺れ動いた。
 この本当のクープ・ド・パルファン 香りの杯のために……」  

「薔薇幻視」中井英夫 著 より。


敬具

2005年9月11日


ブノワ。

[中井英夫 (1922~1993)]
[薔薇幻視/「薔薇幻視」中井英夫 著 佐藤明 写真(1975)]

★皆さんご存知の「駒場バラ園」さんが今年一杯で規模を縮小されます。
 現在、近くの新公園予定地に「駒場バラ園」さんの貴重な薔薇を移植する
 署名運動が始まっています。HPを見て趣旨に賛同された方は、
 HP右側の「最新記事」の上から二番目に、是非、コメントを書き込んで下さい。
 ヨロシクお願いいたします。
[新・駒場バラ園を作る会]

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by raindropsonroses | 2005-09-11 00:00 | 旅の栞。 | Comments(20)

薔薇幻視……孔雀と薔薇と香りの杯。 その1

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拝啓……M・Nさま。

秋の虫の声が聞こえるようになった今日この頃、
如何お過ごしですか?仕事の方は相変わらず忙しいですか?

晩春の薔薇の頃、M・Nさんに思わずプレゼントして戴いた
中井英夫の「薔薇幻視」ですけど……何と言う偶然か、
まるで導かれるように、その後、直にパリに向け旅立つ事となりました。
季節は初夏、6月の薔薇の真っ盛りの頃です。
薔薇気違いの僕は、パリ郊外の薔薇園、植物園、庭園、
薔薇が沢山植えられている秘密の中庭……カメラを持って撮影して廻りました。
旅支度のカバンの片隅には M・Nさんに戴いた「薔薇幻視」。
一日中歩き回ってアパートに帰り、食事の後、ゆっくりと風呂に浸かり
ワインのグラスを傾けながらこの「薔薇幻視」のページを捲ったものです。
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ノルマンディー地方に小旅行のあと、いよいよ「バガテル庭園」です。
旅程の都合や、薔薇の開花状況で、仕方なく満開の日曜日に訪れました。
矢張り、想像していましたが、人、人、人……何処を見回しても人の山。
それでも、満開の薔薇を目の前にすると言葉が出て来ませんね。
夢中でシャッターを切り、匂いを嗅ぎ、名前を確認する……。

まるで、普段着では薔薇に失礼と言わんばかりに完璧に着飾った老紳士、
彼女とおぼしき女性に夢中で薔薇の説明をしているハンサムな男の子、
杖をつき、歩くのもやっとだけど、今日ばかりは踵に羽根が生えたかのように
軽やかな足取りの白髪の老婦人……皆さん、本当にし合わせそうな表情で、
目が合うと思わずどちらからともなくニッコリです。

生憎、僕には毎日〜の水遣りや病虫害の処理など現実問題が山積ですから、
著者の中井英夫のように薔薇に物語を感じたり、詩的な感情は浮かびません。
自らの住居に「流薔園・るそうえん」と名付けた中井英夫です。
彼なら、また違った思いをした事でしょうね……。


「なにがこの美を保たせているのか。答えはただひとつ”静けさ”の他にない。」

「薔薇幻視」中井英夫 著 より。


その2に続く…………………………………………………………………………………………………

2005年9月10日

ブノワ。


[中井英夫 (1922~1993)]
[薔薇幻視/「薔薇幻視」中井英夫 著 佐藤明 写真(1975)]

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by raindropsonroses | 2005-09-10 00:00 | 旅の栞。 | Comments(10)

不可能な薔薇の先祖を辿ると……。

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拝啓……Mさま。

秋の薔薇の手入れはどんな感じですか?
僕はポチポチ、作業の半ばって言う所でしょうか。
皆さんに良く聞かれるんですが、問題は剪定の仕方ですね。
僕は、繰り返し咲く薔薇は、「今年伸びた枝」の1/3をカット。
オールドローズで一季咲きのものは剪定せずにそのまま伸ばしておきます。
大きく伸びたシュートなどは、纏めて紐で縛るなどして対処します。
どちらにせよ、冬には大胆に剪定する訳ですし、
いま、変な所で剪定紙、脇芽が出て変な樹形になっても困りますからね。

さて、新しくオールド・ローズの苗を買いたいとか……。
Mさんは紫色がお好きですから、ガリカの「Cardinal Richelieu」をお勧めします。
この薔薇は、聖職者から政界入り、後に、政治家としての手腕を国王に認められ
1624年から死去するまで、ルイ13世の宰相を務めた、
リシュリュー卿に名前の由来があります。リシュリュー卿は
王権強化を押し進め、現在のフランス語の純化と統一に努めた事でも有名です。
リシュリュー卿は国王ルイ13世の宰相として有名ですが、
デュマの小説や、映画化された「三銃士」では狡猾な悪役として描かれています。
演じるチャールトン・ヘストンは衣装からメイクまでリシュリュー卿に似せ好演。

この薔薇は、オールドローズの中で、もっとも紫に近い色。
現代の多くの「青色」と言われている薔薇の交配親として使われています。
写真の葉の色を見ていただけば分かるように、PCでの色調整はしていません。
まごうこと無き紫色。少し日陰がかった場所の方が綺麗な色が出るようです。
しなやかで直立性の枝に小振りの花が沢山付きます。
開花と同時に花弁が反り返り、紫色のボールみたいになります。
香りは抜群、そのまま伸ばしても、好みで強剪定し樹形を纏める事も出来ます。
春先に一回だけの開花ですけど、花の愛らしさは抜群で、
是非、栽培してみるだけの価値はあるのではないでしょうか。
リシュリュー卿が花の名前の由来になっている訳ですが、実際の花は、
ルーヴル美術館や他の美術館で観るリシュリュー卿とは似ても似つきません。
名前の由来は、リシュリュー卿が着ていた法衣から来ているものと思われます。
そのガウンさえ、紫と言うより、微妙に紫がかったローズ赤。
厳密な意味で、この紫色ではありませんでした。
ルーヴル美術館で、改めて、この巨大な肖像画を前にすると
厳しい表情でこちらを見据える痩身のリシュリュー卿……。
矢張り、名前の由来はガウンの色から来ている事に納得です(笑)


敬具

2005年9月9日


ブノワ。


[Cardinal Richelieu (G) Parmentier, Pre-1847]

[Armand Jean du Plessis, Cardinal et duc de Richelieu (1585~1642)]
[Alexandre Dumas (1802~1870)]
[三銃士/The Three Musketeeres (1973)]
[Charlton Heston (1924~ )]

★皆さんご存知の「駒場バラ園」さんが今年一杯で規模を縮小されます。
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by raindropsonroses | 2005-09-09 00:00 | 薔薇の名前。 | Comments(21)

クレマチス絡まる終の棲み家。

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拝啓……T・Tさんへ。

随分、涼しくなりましたがお元気ですか?
ウチの駄猫達は一日中ベランダで過ごすようになりました。
暑い盛りは一歩も外に出なかったのに現金な物です。

さて、先日は、素敵なお菓子をどうもありがとうございました。
「凮月堂」のゴーフレット!あれ、大好きなんです。
入れ物がまた素敵でした。クレマチスの缶に入っていたんですよ。

実を言いますと、クレマチスは、薔薇、クリスマスローズとともに
僕が大好きな3大花なんです。今はベランダで薔薇を育てていますが、
行く行く、パリ郊外に庭付きの一軒家でも持ったら
そこに手に入るだけのクレマチスを植えたいんです。
クレマチスは、根を痛めるのを極端に嫌がります。
ですから、なるべく植え替えをしたくないんです。
クレマチスの本も買ってありますよ。写真がとても綺麗な本なんですが、
あまり見ないようにしているんです……欲しくなっちゃいますからね(笑)
あぁ、クレマチス、手に入るだけ全種類欲しい!

この写真は6月のバガテル庭園で撮影した「Prince Charles」と言う種類です。
名前はチョッと……なんですけど(笑)どうです、綺麗でしょう?
よく、薔薇と相性がいい植物の代表にあげられるクレマチス。
所謂、「コンパニオン·プランツ」って言うんでしたっけ?
でも、ちゃんと勉強して、開花期を会わせないと悲惨な事になりますね(笑)
一緒に咲いていないと意味ありませんものね。
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上の写真は、ディエップから車で10分の所にある
「Varengeville-sur-Mer ヴァランジュヴィル·シュル·メール」と言う
世にも美しい村にある庭園、「Parc Floral des Bois de Moutiers」で撮影した
薔薇「Buff」Beauty」とクレマチス「Tartu」の組み合わせ。
「Buff Beauty」は、天高く4メートルくらいまで生い茂り、
下半分にクレマチスが絡みます。ブルーとイエローのコントラストが綺麗です。
この庭園ですが、フランスの庭園を採点したガイドブックで、
歴史面と植物面の両方で★★★★はここだけだそうです!本当に見事な庭園でした。
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もう一枚は、バガテル庭園の薔薇園に向かう途中の、
季節の花や、野菜などを植えてあるコーナーの
日当たりのいい壁面に仕立てれた「Margot Koster」と
赤い薔薇の組み合わせ。薔薇の名前は分かりませんでした。
暖かい壁面に薔薇が優美に絡み付き、
矢張り、下半分くらいにクレマチスが絡みます。少しオレンジがかった赤い薔薇と、
明るい赤紫色の組み合わせが意表をついて綺麗です。

友人がオルレアン出身なんですが、彼の実家のスグそばに、
何と、クレマチス園があります!彼の美貌お母さまから聞きました。
もし買う時は、そこの苗を全部買い占める積りです(笑)


敬具

2005年9月6日


ブノワ。


[Buff Beauty (S) Bentall, 1939]
[Parc Floral des Bois de Moutiers]

★皆さんご存知の「駒場バラ園」さんが今年一杯で規模を縮小されます。
 現在、近くの新公園予定地に「駒場バラ園」さんの貴重な薔薇を移植する
 署名運動が始まっています。HPを見て趣旨に賛同された方は、
 HP右側の「最新記事」の上から二番目に、是非、コメントを書き込んで下さい。
 ヨロシクお願いいたします。
[新·駒場バラ園を作る会]

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by raindropsonroses | 2005-09-06 00:00 | 旅の栞。 | Comments(21)