匂いのいい花束。ANNEXE。

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僕の秘密の場所……エリザベス・テイラー その1。

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拝啓

Gさん、すっかり春めいて来ましたがお元気ですか?
年賀状を戴いたのにすっかりご無沙汰して申し訳ありませんでした。
去年の春の染香が天国に旅立ってしまったので遠慮していたんです。

さて、先日のお尋ねです。
僕がいつも、どんな所で手紙を書いているか……。
今日はチョッと恥ずかしいのですが写真を同封しますね。

僕は小さい頃から机が大好きで(笑)それも、所謂、学習机ではなく
何も余分な物が付いていない普通の大人が使う机が好きでした。
親には「お前は可愛げがない」っていわれましたけどね(笑)
以来、机は僕の生活と切っても切れない物になりました。
机に座っている時だけが自分の時間みたいに思った所もあるのでしょうね。
かと言って、決して勉強をしていた訳ではありません……。

この机は、2年前にPCを買った時に一緒に購入しました。
ごくごく普通のPC用の机です。裏側に電源が沢山付いているのが気に入りました。
PC用ですから奥行きはありません。チョッと調べ物をするために
本でも置くとスグに一杯になってしまいます。
PCは迷うこと無くMacintosh。iMacのG4です。ハード・ディスクが
大福餅かアイスクリームの「雪見だいふく」みたいなフォルムが可愛いです(笑)
待ち受けの画面の写真はバリ島はウブドのカフェでで撮った一枚。
机の上には、愛猫、染香の遺骨、電話の子機、タンタンの古い人形、
エールフランスのステュワーデスの人形……これは友人のお土産で買って来たのに
「要らないわ!」と一言(笑)ウチに住み着いたニナ・リッチのデザインになる
コンコルド仕様です。そして、ミノルタのカメラにスキャナー、
いつでも飛び出せるようにパリの地図、オールド・ローズの図鑑、
尊敬する人から戴いたダニエル・ダリューのポートレートは
ミュージアム・ショップで買ったフランク・ライト・ロイドの額縁に入っています。
それから、大好きなラナンキュラスの花、バリ島で買った白い造花……。

机の下には稽古用の三味線とエプソンのプリンター、ブルース・ウェバーの映画
「A Letter to True」のフィルムが入っていた搬送用の缶、
左側、床の上にはパリで買って来た大事な額縁と
親友に貰ったピーター・リンドバーグの写真集「Images of Women」……。

壁には、六本木の「Savoir Vivre」で一目惚れで買ったバリ島在住の作家、
鈴木純郎作の 針金と和紙を使ったオブジェ。
僕はこれの裏側に電球を入れて照明にしています。鈴木純郎は東京芸術大学を卒業、
建築家、鈴木エドワードが設計したアフリカはケニヤのリゾーとホテル
「Mpata Safari Club」の内装を担当した事でも有名ですね。
額縁は、20年以上前にリチャード・ギアが送ってくれたサイン入りポートレート
自分でデザインした額縁に入ったロンドンの紫陽花の写真に、
これも自分でデザインした額に入った大好きなマイケル・ケンナの風景写真。
それから、ハーブ・リッツが撮影した、今日が誕生日の
ハリウッド伝説の大女優、エリザベス・テイラーのポートレート。
両方ともパルコ・ギャラリーで購入しました。バブルの良き時代ですね(笑)
ハーブ・リッツの写真は、彼自身が額装のデザインをしたそうです。
ディレクターズ・チェアーから飛び降りているのはイタズラ者で
写真に写るのが大好きな「写りたガール」のお園(笑)

この机で、連日連日、巻紙的な駄文を書いているのです(笑)

…………………………………………………………………………………………………その2へ続く。


[Elizabeth Taylor (1932~ )]
[Herb Ritts Official Siite/Herb Ritts (1952~2002)]
[Danielle Darrieux (1917~ )]
[Frank Wright Lloyd (1867~1959)]
[Richard Gere (1952~ )]
[Michael Kenna (1953~ )]
[Bruce Weber (1946~ )]
[A Letter to True/トゥルーへの手紙 (2004)]
[Tintin (1929~ )]
[Konica Minolta]
[Peter Lindbergh (1944)]
[Images of Women (1997)]

[Suzuki Sumio/鈴木純郎 (1961~ )]
[Suzuki Edward/鈴木エドワード (1947~ )]
[Mpata Safari Club]
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by raindropsonroses | 2006-02-27 00:00 | 女優の時代。

発掘しました……フィルムならではの味わい。

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拝啓……Sさんへ。

2月も下旬になり、そこここに春の気配を感じるようになりました。
気のせいか、桜の蕾も膨らんで来たよう……そんな気もします。

さて、電話でチョッとお話ししましたが、
先日購入したフィルム・スキャナー。
まるでオモチャを与えられた子供のように遊んでいます。
きっと、もっと沢山の機能があるんでしょうけど、
取り敢えずは、お気に入りの写真をスキャンし、PCに取り込んでいます。
中には手焼きでキッチリとプリントしてからスキャンしたものとダブります。
その画質の違いには愕然としますが、ネガのまま埃を被っているよりも
こうしてデジタル信号に変換してPC上で楽しんだ方が数段いいです。
様々な想い出も甦って来ますしね。それから、思いもかけない発見もあります。
ネガの状態で、アンダーだったりオーバーだったりで焼き増ししなかったもの
そんなカットの中に素晴しい一枚が潜んでいたりします。
ホラ、僕はフィルムは現像して、シートでベタ焼きして保管しているんです。
こんないい加減な僕でも、写真を撮る時は真剣そのもの、
ファインダーを覗き、構図を考え、頭の中でトリミングをしながら撮影します。
僕のフィルム・カメラ、α-9はファインダーを覗いて見た四角、
100%そのままがフィルムの乳剤面の大きさなんです。
だから写したい所までギリギリに計算して写す事が出来るんですよ。
普通は、現像して同時プリントするんでしょうけれど、
僕にいわせれば野蛮そのもの(笑)天地左右、随分カットされちゃいますからね。
それに、同時プリントしちゃうと、人にあげたりして行方不明が出て来るでしょう?
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そんなシート上の濃かったり薄かったりも、スキャンして調節してみると
思いがけなく雰囲気がいい一枚を発掘したりします。
この写真は、例のなくなってしまった骨董屋で写した一枚です。
大体ほとんど、パリに到着した翌日は、大好きなこの骨董屋詣でなんです。
ひとしきりマダムに挨拶と雑談、並んでいる商品をチェックし
お目当てを買います。マダムが丁寧に包んでいる間に店内を撮影させて貰うんです。
素晴しい骨董品はそれだけで雰囲気満点!特にこの店はマダムのセンスが抜群です。
どこを切り撮っても絵になるんです。この写真は、シートのベタ焼き上では
ほとんど真っ白の露出超オーバーでした。所がスキャンしてみると……。
こんな一枚だったんです。デジタルではなかなか出ない柔らかい色調とボケ味。
泰西名画の静物画みたいです(笑)自画自賛?チョッと褒め過ぎかな?(爆)

時間があると、プリントしたシートをチェック、
「これは!」と思うカットをスキャンするのが最近の楽しみになりました。
今度、出来のいい奴を何枚かプレゼントしますよ。楽しみにしていて下さいね!


敬具

2006年2月25日


ブノワ。
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by raindropsonroses | 2006-02-25 00:00 | Raindrops on roses。

差し伸べられた手……クラッシュ。

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拝啓

Nさん、その後お変わりはありませんか?
僕は、何とかは風邪を引かないとかで元気そのもの(笑)
本当、病気知らずで助かっています。元気だけが取り柄ですね。

さて、今日はちょっと興奮してペンを取りました。
興奮と言っても、静かな興奮。そう、映画を観たんですよ。
18日が誕生日だったマット・ディロンが出ている「クラッシュ」。
この映画でマット・ディロンはアカデミー賞の助演男優賞にノミネートされました。
詰まらなくなっちゃいますから映画の内容は詳しく書けませんが、
チケットを彼女の分と2枚同封しますから是非、観に行って下さい。
でも、ちょっぴり興奮していますから触りだけ(笑)

この映画のテーマは「差し伸べられた手」です。
たった36時間の間に起こった出来事を描いているんですが、
冒頭が物語りの始まりであって終わりでもある……不思議な映画です。
プロローグの交通事故からからスグに「昨日」に時間が巻き戻されます。
バラバラに散らばったモザイクのかけらが一つになるのは
映画の最後。一旦、冒頭部分に物語りが戻って来たあと12時間後になります。
先ず、観客に結末が知らされて、バラバラに投げ出されたモザイクのかけらが
一つ一つ叱るべき所に嵌って行くまでを、ある時は想像力を働かせながら
ある時は物語りの進行に驚かされながら、まるで、推理小説さながらに
途中からは一気に加速しながら話しは進んで行きます。
一つ一つのモザイクのかけらは、人気取りに躍起になる地方検事と
行き場のない怒りに身悶えるその妻、ちょっと悪い警官と病弱の父、
自動車泥棒の黒人達、自分が黒人である事を厭うTVプロデューサーとその妻、
イラク人と間違われる小さなスーパーを経営するペルー人親子、
鍵職人の親子、その他、様々な人種、年齢、職業の人達が演じています。
次から次へとテンポ良く切り替わるシーン、アッと驚くラストシーン……。
スローモーションの逆回しのような感じでしょうか。

物語りは映画の冒頭部分に一度、戻って来て、一気にエピローグに向かいます。
映画のテーマは「差し伸べられた手」です。
夫婦関係の危機を迎えた二組の夫婦がお互いに差し伸べる手、
ちょっとワルな警官が病気で苦しんでいる父親に差し伸べる手、
そのワルな警官が本気で人の命のために自分を投げ打ってでも差し伸べる手、
父から娘へ、娘から父へ差し伸べられる手、人を殺める瞬間に
天使が差し伸べた手によって救われる老いた魂……。
どんな悪人にも僅かながら優しい心があると言うことを言いつつ
ポール・ハギス監督はテレビ出身ならではのテンポと新鮮さで
最後は見事に一枚の絵に仕上げました。ちょっとワルい警官を演じた
子役から素晴しい俳優に成長したマット・ディロン、
「ホテル・ルワンダ」が記憶に新しいドン・チードル、
その他、サンドラ・ブロック、ブレンダン・フレーザー、
テレンス・ハワード、サンディー・ニュートンなど、モザイクさながら
全く何の繋がりもないようなキャスティングも面白いし、
何より、最後のひとかけらがにキッチリとあるべき所に収まる快感。
舞台では絶対に出来ない、これぞ映画って言う感じなんです。

観終わったら感想を聞かせて下さいね。
それから今度、一緒に何か観ませんか?ほら、カウボーイの映画なんてどう?
ちょっと面白そうじゃないですか。
また書きます、彼女に宜しく伝えて下さいね。お元気で!


敬具

2006年2月21日


ブノワ。


[Crash/クラッシュ (2004)]
[Matt Dillon (1964~ )]
[Don Cheadle (1964~ )]
[Sandra Bullock (1964~ )]
[Brendan Fraser (1968~ )]
[Terrence Howard (1969~ )]
[Thandie Newton (1972~ )]
[Paul Higgis (1953~ )]
[Hotel Rwanda/ホテル・ルワンダ (2004)]
[「ホテル・ルワンダ」日本公開を応援する会]
[『ホテル・ルワンダ』公開まで続ける活動日誌]
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by raindropsonroses | 2006-02-21 00:00 | 映画館へ行こう。

時代とともに。

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拝啓

Yさん、すっかりご無沙汰しております。
先日は個展にお招き下さってありがとうございました。
今回で3回目の個展、既にYさんの世界が出来上がっていて
見応えタップリの作品の数々でした。

さて、Yさんの写真を見ていて思ったのは、
矢張り、フィルムで撮った写真はいいなぁと言う事です。
僕は今、デジタルとフィルムカメラを用途によって使い分けていますが、
時間と予算、その他諸々が許せば全てフィルムで撮りたいと思っています。
先日の残念なニュース……コニカミノルタが写真事業から撤退するとか。
ご存知の通り、僕は超ド近眼です。初めてカメラを買ったのは
ミノルタが世界に先駆けて作ったオート・フォーカス第一号機
α-7000でした。このカメラ、記念にまだ持っていますよ(笑)
確か、写真博物館とかにも入っているんでしたよね。

フィルム・カメラの人口が年々少なくなって来て
採算も取れないのでしょうし、儲からない商売は止めてしまう……。
当然の事ですね。僕等の世代は、レコードからCDへの変換期も体験しています。
所謂、アナログからデジタルへの移り変わりです。
今や、CDどころか、大手量販店にいくと訳の分からない物が沢山売っています。
そうそう、先日、グッチのカバンを見ていたんです。
把手の所に、同じ革製の小さなポシェットがくっ付いていました。
店員さんに「これが携帯電話入れですね?」と聞くと
「いいえ、iPod入れなんですよ」って……まさに、今を象徴するエピソードです。

実は先日のこと、ようやくフィルム・スキャナーを買いました。
これは、チョッと作品をウェブで写真を公開したいと思ったのと、
フィルムで撮った何千枚と言う夥しい作品の中にこそイイ物があって
そのまま埋もれさせておくのは勿体無いと思ったからなんです。
面白くて、次々とスキャンしてみたものの、矢張り、アナログで撮った写真を
デジタルに変換するのは無理。まぁ、モニターで見る分には何ら支障はないけれど。
例えば、アナログは漉いた和紙のようなものと言ったらいいでしょうか?
それか、細かい筆致の点描画?それに引き換え、デジタルは、いくら細かくても
まるでトイレのモザイクのようです。モザイクで表現したようなデジタル写真。
果たして、1と0に置き換えた信号でどこまで表現出来るか大いに疑問ですね。

この写真は、2001年のミレニアムのパリ、新年早々。
一台前のフィルム・カメラ、α-9000で撮影しました。
場所はパリ4区の rue des Archives。真っ直ぐ右手先に進むとBHVですね。
並木が終わって建物が出っ張っている所が有名なブルゴーニュワインの専門店。
店の前には樽が二つ置いてあり、季節にはそこから葡萄の木が生い茂ります。
傘を差して散策中に撮った一枚は、ベンチの所のビニール袋は片付けました(笑)
これをプリントする時の指定は、ノートリミングでわざわざフィルムの縁を残して
手焼きで焼き付けて貰いました。ほら、ヘボ写真も
何となく良く見えるから不思議。額縁の原理ですね。
普通は面倒臭がるんですが、いつも無理を言ってお願いしちゃいます。
ある日、ラボから直接電話が掛かって来て、細部の確認です。
てっきり、文句や愚痴でも言われるかと思いきや、電話口のNさんは
「いやぁ、最近はこう言う仕事がめっきり減っちゃってねぇ……」と、
電話口の口調は満更でもない様子。
もっと沢山プリントを発注してくれるように頼まれちゃいました(笑)
こう言う、人の手でしか出来ない仕事も減りました、
その内、技術を持った人もいなくなるでしょう……。 

何でもかんでも、また、誰でもが簡単に自分を表現出来る時代です。
だからこそ、自分らしさを出して行きたい、そんな風に思っています。


敬具

2006年2月17日


ブノワ。


[Konica Minolta]
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by raindropsonroses | 2006-02-17 00:00 | 私はカメラ。

人の後ろにくっ付いてちゃダメ!

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前略……Uちゃんへ。

こんにちは。先日はお付き合いありがとうございました。
ランチして映画、平日の昼間の一時、チョッとした贅沢ですね。

さて、この前も言ったけどバレンタイン・デーのチョコレートは要りませんからね。
本当、心の底からご辞退致します(笑)だって、どうせ義理チョコでしょう?
もっとも、義理じゃなくて本気だったらもっと困っちゃうし(笑)
もし持って来てもホワイト・デーのお返しなんて絶対にしませんからね。
金輪際、絶対にしません、僕はそう言う無駄な事は嫌いなんですから。

大体、お菓子メーカーに踊らされるようなバカな事をしちゃダメです。
本当に好きな人がいるのなら、何か違う方法を考えて気持ちを伝えるといいです。
それも、バレンタイン・デーなどと言う世間が大騒ぎしている時じゃなくて
普通の時にね。二人だけの特別な日って言うものがあるでしょう?
そう言う時に如何にスマートに気持ちを伝えるかが大事なんです。
皆がチョコレートをバラまいている時に便乗しちゃダメです。
そんな物、貰っても有難味なんて全くないし、
第一、Uちゃんの気持ちが他のみんなの義理チョコと一緒に埋もれちゃいますよ。
彼ってとてもモテるタイプだから、仮に10人からチョコレートを貰ったら
Uちゃんの気持ちは、その他、大勢の中の一人って言う事になります。
ダメダメ、断然不利じゃないですか!まだ彼に告白してもいないのに
いきなり形勢不利に回る事はありません。戦わずして既に負けなり……。
それにね、人の後ろに並んじゃダメです。先頭に立ちなさい!
何でもそう、その他大勢の中に紛れちゃダメです。自分独自の色を出さなきゃ。
僕はね、チョコレート売り場やネクタイ売り場に群がる女性には疑問を感じます。
スマートじゃないし、海老で鯛を釣る積りの人はもっとタチが悪いですからね。

色々と彼の気持ちを引く方法はありますよ。
どうですか、知りたいでしょう?今度、奥義を教えてあげますよ(笑)
これだけは確か、物じゃないの。薔薇を一本でもいいしハンカチ一枚でもいいの。
そこに如何にUちゃんの気持ちを籠めるか、ググッと来る何かをくっ付けるか、
そこがポイント、チョコレートなんかあげた日にはお仕舞いですからね!
他人に右へ倣えしない事、真似っ子は損をします、泣きを見たくないでしょう?
彼はハンサムです、ライバルは多いハズですよ。頭を使いましょうね!
その他大勢と同じ事をしていたんじゃダメ、特別な一人にならなくちゃ!(笑)
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今日のカードの表面の写真は、パリの rue St-Roche 通りで撮ったハートの写真。
バレンタイン・デーですからね!名前は忘れてしまいましたが鞄屋さんでした。
そのウィンドー・ディスプレーを、例のへばりつき撮影でパチリ!
これ、鞄の表面にくっ付いていたハートだったかな……お揃いの手袋もありました。
ハートの中のルソーだかゴーギャンだかに似ているモチーフが気に入ったの。
でも、ダメですよ、こんなハートのカードを送っては(笑)見え見えですからね!

兎に角、僕はチョコレートは要りません、
ホワイト・デー何て言う物も知りません(笑)宜しくね!


草々

2006年2月14日


ブノワ。


[Henri Rousseau (1844~1910)]
[Eugene Henri Paul Gauguin (1848~1903)]
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by raindropsonroses | 2006-02-14 00:00 | 向き向きの花束。

あんたらナメたらあかんぜよぉ!

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前略、賢い読者の皆さんへ。

ワタシ、朝子です。はじめまして。
この家に来てから何年になるんでしょう……ワタシ、今年で8歳だから……。
丁度7年を過ぎた所だわ。あぁ、早いなぁ。

ワタシね、有楽町の駐車場に捨てられていたんです。
真冬の12月に今の飼い主さんに拾われたって言う訳。
駐車場の茂みにいたら飼い主さんに見付かって手招きされたの。
何だか優しそうな人だったからそっちに行ったのね。
暫く頭を撫でられたり、何だかんだと話しかけられたけど
飼い主さんは振りかえりながら歩いて行っちゃった……。
それがね、丁度、一週間経った時、また飼い主さんが来てくれたの。
あとでお友達に話しているのを聞いたんだけど、どうやら真冬の寒い中
ケージを持って5時間もワタシを探してくれたらしい……。

女の子が差し出したブリックパックをクンクンして、一人になった時
飼い主さんが近付いて来て「朝ちゃん、ウチに来るかい?」って。
黙っていたらケージに入れられて電車に乗ってバスに乗って小一時間。
家の扉の前で爪を切られて飼い主さんと一緒にお風呂へドッボォ〜ン!!!!!
もう、ビックリよぉ!だって初めての経験でしょう。
でもね、ワタシ、そんな事どうでもいいくらい大変な事になっていて、
ワタシのお腹には赤ちゃんが4匹もいて、左に肘には骨まで達する傷があったの。
有楽町のガード下を取り仕切っている親分猫にやられたの!アイツめっ!
風呂上がりにピンクに染まったバスタオルを見てビックリの飼い主さん。
翌日には病院に行って、赤ちゃんを堕ろして避妊の手術、肘は一回じゃ無理なので
細いパイプを埋めたまま傷口を縫って取り敢えず終了……。
麻酔で朦朧として家に帰ると、染香ネエさんが高い所に登って
「しゃ〜っ!しゃ〜っ!」威嚇するの。でもこっちはそれどころじゃないじゃない?
フラフラで花瓶倒して、あちこちぶつかって……二度目の手術は一週間後。
パイプを取って縫合、飼い主さんは丸々2週間一緒の部屋で寝てくれたのよ。
でも、お友達との電話で、「この年の瀬に20万円……」とか何とか言ってたわ?

ちょっと落ち着いてみれば、「しゃ〜っ!しゃ〜っ!」威嚇していた染香ネエさん、
最初は嫌われたけど、最後の方は付かず離れず、お互いに尊重して上手くやれたわ。
そこに来たのが白猫のお園……アレには参ったわね。ワタシってゴチャゴチャ言わず
サァッと逃げて自分の世界を確保していたんだけど、居眠りこいて
フと気付いてみれば、お園がワタシを枕にしていたり手を繋がれていたり(笑)
まぁ可愛いもんだったわ。所が!!!!!最近、随分と言いたい放題じゃない?
やれ「昼まで惰眠を貪っている」とか「原始的」だとか、
挙句の果てには「自分の名前を知らない」だとか……。
ワタシ、自分の名前くらい知っているもん!知ったのは最近だけど(笑)
新しく来たミソ色の小芳も何となくワタシの事を軽く見ているような気がする。

「アンタら、この朝子姐さんをナメたらあかんぜよぉ(怒)
染香ネエさんが亡くなった今、飼い主さんもこの家もアタシのもんじゃけん。
これ以上いい気になると、必殺の猫パンチでボコボコにするよってに覚悟しいや!」
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はぁ〜……でも、毎日〜昼間で眠って御飯食べてまた眠って……。
何て言う極楽なんでしょう(嬉)ワタシ贅沢は言わないの。
煮干しと海苔とカツオブシがあれば他には何も要らないんだ。
飼い主さんは毎日〜耳糞と鼻糞を取ってくれるし、爪もちゃんと切ってくれる。
これ以上の幸せはないと思わない?幸せな朝子姫!
お園は人気者ぶっているけど、実は、一番の人気者はこのワタシだし。
だって、ワタシって白黒の模様がシンメトリーで綺麗じゃない?
皆さん、そうお思いにならない?

…………………………………………………………………………………………………………………………

皆さんへ。朝子です……今でもあまり啼きません。
カツオブシが欲しい時だけは自分を主張しますけどね(笑)
午後になって朝子の姿が見えずに探してみると、まだ布団の中にいたりします(笑)
決して具合が悪い訳じゃないんですよ。元気一杯、ただただ眠いんでしょう……。


草々

2006年2月12日


ブノワ。


[朝子/Asako (1998~ )]
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by raindropsonroses | 2006-02-12 00:00 | 猫が行方不明。

初ロンドンは休む間もない強行軍。

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拝啓

Rさん、その後お元気にお過ごしですか?
今年は未だ一度もお目に掛かっていないんですよ!
もう、新年会って言う時期ではありませんしねぇ……どうしましょう(笑)
ちょっと、当分の間予定が立ちませんので
お約束の写真を速達にてお贈りしますね。大きさは半切で良かったんでしたね。
お友達の結婚祝いに額付きでプレゼントすると聞きましたが、
この写真では暗過ぎやしませんか?まぁ、個人の好みもありますが……。

あれは何年前でしたかねぇ……僕がユーロスターでロンドンに遊びに行ったのは。
チケットはRさんに東京で手配して貰って、ファースト・クラスの旅でした!
車内で簡単な軽食とシャンパンのサービスがあったんですよ。
パリからおよそ3時間でロンドンのウォータールー駅に到着!
なぜかここで「♪チャンチャンチャンチャンチャン……ウォータルぅ!」と、
ABBAの曲を口ずさんでしまうのはご愛嬌として(笑)
Rさんに駅まで迎えに来て貰って2泊3日の強行軍の始まり始まりでした。

基本的に他力本願的な所がある僕は、
たった2泊だし、お金は1万円だけ両替して骨董市に備え、
食事は細かい所はRさんに出して貰い、カードがきく所は僕持ち……。
確かそんな具合でしたね。折角のロンドンなのに、なぜか初日の夕飯は
ホテルのベッドの上で買って来た焼きそばとお惣菜……。
まぁそれはいいとして、翌朝4時起きで向かった骨董市!
辺りは真っ暗闇で、何と皆さん、懐中電灯を持っての買物でした。
戦利品は、蓋がシルバーの香水瓶……思いの外ポンドが高いのにビックリ。
一旦、ホテルに帰って超不味いブレック・ファースト(笑)
なかなかどうして、噂には聞いていましたが、やっぱり英国の食事は不味い?
気を取り直して、朝靄がかかるハイドパークを散策ののち、
先ずは、何を置いてもナショナル・ギャラリーを見学。
当時、まだジェイミー・オリバー君が腕を振るっていたいたレストランでランチ。
彼は今、自分のレストランを持っているんでしたっけか?
午後は、テイト・ギャラリーを観てからお茶、金曜日だったので
午後遅くまで開いているナショナル・ポートレート・ギャラリーを見学……。

ナショナル・ポートレート・ギャラリーの素晴しさはまた今度お話しするとして、
その夜に食べたインド料理!この激マズ具合もまた今度と言う事にして(笑)
まぁ、よくぞ回りましたって言うくらいの超過密スケジュール。
こうして書いてみると、キングス・ロードから少し散歩して川を渡り
それから可愛らしい住宅街をプラプラした事がウソのように感じられます。
この写真を含めて、写真もかなりの枚数を撮って来ましたし、
一日24時間をフルに使ったって言う感じですかね……それにしても疲れた(笑)
この枯れた紫陽花の写真は、住宅街を歩いている時に発見し、
人様の庭に身を乗り出すようにして撮影した物です。怪しい人物?
まさにその通り(笑)この時はまだフィルムカメラを使っていたんでしたね。
何だか懐かしい一枚です。このカットは物凄いオーバー気味だったんですが、
ラボで思い切り露光時間を長くして貰って焼き付けました。
それが却っていい味になっている理由なんじゃないでしょうか?
一見、モノクロ写真に見えますが、冬のロンドンの空気感が素敵です。
ロンドンの写真、まだまだ沢山ありますから今度お見せしますね!
いい額縁が見付かるといいですね……よかったら紹介しましょうか?


敬具

2006年2月4日


ブノワ。


[ABBA (1974~1982)]
[Waterloo/恋のウォータールー (1974)]
[The National Gallery]
[National Portrait Gallery]
[Tate Gallery]
[Jamie Oliver/Jamie Oliver (1975~ )]
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by raindropsonroses | 2006-02-04 00:00 | 旅の栞。

薔薇がこれだけ愛される理由。

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拝啓

Mさん、先日は新年会、楽しかったですね!
新年会と言うよりは、その後2人で行ったバーでの会話が楽しかった(笑)
矢張り、同じ薔薇好きどおし、積もる話しは尽きません。

さて、あれから考えたんですが、薔薇ってなぜこんなに愛されるんでしょうねぇ。
勿論、薔薇の花そのものが持つ美しさは勿論ですが、
世の中には美しい花は沢山ある訳で……そうすると、一番に考えられるのは
薔薇が持つ匂いですね。最近では、花の美しさに加えて、
匂いの有無が大変重要なポイントになって来たように思われます。
「匂いのない薔薇は笑わない美人みたいなものだ」と言われています。
モダン・ローズは、花の大きさや育てやすさばかり追求して
薔薇本来の魅力である匂いを疎かにして来たと言われています。
最近はそんな事はありません。匂いの重要さが取りざたされるようになりました。
僕が受ける様々な質問の最重要ポイントは匂いですからね。
花が美しくて匂いがいいとなると……他にはどんな理由があるでしょう。
そう、薔薇には有史以前からの数え切れない様々なエピソードがあります。
それこそ、神話の世界をはじめとして絵画、音楽、彫刻……。
薔薇が素晴しい芸術作品の数々を彩って来ました。
文学も薔薇の魅力を広めた大きな要素の一つでしょう。
最近も、タイトルに薔薇が付く小説は枚挙にいとまがありませんし、
今日、誕生日のガートルード・スタインは、「Sacred Emily」からの一節
「Rose is a rose is a rose is a rose」が非常に有名で、
第一次世界大戦で行き先を見失い酒に溺れ乱痴気騒ぎを繰り広げる
若いアメリカの作家達を「失われた世代」と呼んだ事でも知られています。
命名の由来はガートルード・スタインがヘミングウェイに言った言葉、
「You are all a lost generation」に由来します。

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薔薇の詩人として有名なピエール・ド・ロンサール。
スコットランド女王のメアリー・ステュワートはエリザベス女王に幽閉され、
死刑を待つ長の日々をロンサールの詩を読んで過ごしたと言われています。
他にも、薔薇の棘を指に刺し、それが白血病のキッカケになって
亡くなったとされているライナー・マリア・リルケ。
「Last Rose of Summer・夏の名残りの薔薇」を書いたスコットランドの詩人トマス・モア、
「A Red, Red Rose・赤薔薇」で、愛する女性を六月に花開く赤い薔薇に例えた
スコットランドの詩人ロバート・バーンズ、
イギリスのロバート・ヘリックは「出来るうちに薔薇の蕾を摘みなさい」と詠みました。
これは、「美」は「時」によって滅ぼされると言う暗喩を愛した英国人ならではのもの。
ボードレールのように、薔薇を「美しくあれ、そして美しくあれ」と詠んだ人。
絵画にいたっては、聖母マリアと一緒に描かれた白い薔薇をはじめとして、
ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」や「春」に描かれたアルバ系の白い薔薇。
ファンタン・ラトゥールや中川一政のように薔薇そのものを作品にした人……。
薔薇には本当に数え切れないほどの芸術作品があります。

最初の写真は「Gruss an Aachen」です。一晩降り続いた雨の朝に撮りました。
薔薇の中には、水滴を頑丈にはじくもの、薄紙のように吸収してしまうもの、
様々な種類があります。この「Gruss an Aachen」みたいに水分を吸って
はんなりしてしまうのも素敵だと思いませんか?僕は大好きなんです。
「Gruss an Aachen」は、大方の図鑑ではフロリバンダに分類されていますが、
僕が愛用している英国の「The Garden Plant Series/ROSES」では
ハイブリッド・ティーに、デヴィッド・オースチンにいたっては
この「Gruss An Aachen」を、なんとイングリッシュ・ローズに入れています。
人が作った薔薇をイングリッシュ・ローズと呼ぶのは如何なものかと思うけど……。
もう一枚、淡いピンクの縁が濃く彩られている房咲きの薔薇は
去年の6月、パリの植物園で撮影した「Pierre de Ronsard」です。
アーチ仕立てで3メートルくらいの大きさになっていました。
ビックリするのは、フランス人は本当にこの薔薇が好きだって言う事。
僕のフランス人の親友の美貌のお母さまは、
僕が薔薇を育てていると聞くと、待ってましたとばかりに開口一番、
「あなたは、Pierre de Ronsard をご存知?」と、目がキラリ。
「生憎、いい苗と出会った事がなく、持っていないと」答えると、
この薔薇がどれだけ素晴しいかを蕩々と話し出しました。
確かに、春先のパリの公園はこの薔薇が咲き乱れ、
花屋には「Pierre de Ronsard」の鉢植えが溢れかえります。


敬具

2006年2月3日


ブノワ。


[Gertrude Stein (1874~1946)]
[Ernest Hemingway (1899~1961)]
[Pierre de Ronsard (1524~1585)]
[Mary Stuart, Queen of Scotland (1542~1587)]
[Elizabeth 1(1533~1603)]
[Rainer Maria Rilke (1875~1926)]
[Thomas More (1779~1852)]
[Robert Burns (1759~1796)]
[Robert Herrick (1591~1674)]
[Charles Baudelaire (1821~1867)]
[Sandro Botticelli (1444~1510)]
[Henri Fantin-Latour (1836~1904)]
[Kazumasa Nakagawa/中川一政 (1893~1991)]

[Gruss an Aachen (Fb) Geduldig, 1909]
[Pierre de Ronsard (Cl) Meilland, 1987]
[David Austin Roses/David Austin (1926~ )]
[Meilland Richardier Meilland International]
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by raindropsonroses | 2006-02-03 00:00 | 薔薇の名前。