匂いのいい花束。ANNEXE。

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香水 ある人殺しの物語。

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拝啓

早いもので2月ももうスグ終わり……Gさん、その後、如何お過ごしですか。
最近お仕事の方が忙しいみたいですね。もう新年会と言うには遅過ぎますが、
近々、一杯やりたい物です。お時間、作って下さいね。

さて、来月早々に公開の映画「パフューム ある人殺しの物語」に合わせて
原作の「香水 ある人殺しの物語」を再読してみました。Gさんも既に読んでいる本ですから、
今更内容には触れませんが、今季読み返してみて面白いなぁと思ったのは、
この本の中には夥しい数の「匂い」と言う単語が出て来ます。
もう、殆ど一行置き(笑)凄い時には一行の中に3回も出て来る事があります。
この原作、およそありとあらゆる匂いをもつ物の名前が羅列されていますが、
読むにあたってはそれらの匂いを知っているに越した事はありませんね。
知っている数が多ければ多いほどこの本を楽しめる。決して感情移入は出来ないし、
共感する事の難しい主人公ですが、そんな世にも稀な主人公の事を知る手掛かりにはなります。
自らの体臭を全く持たない稀代の殺人鬼、ジャン・バティスト・グルヌイユの物語り……。

匂いと香りの違いに関しては、確か前にもお話しした事がありますが、
匂いに関しては、それこそ数え切れないほどの思い出があります。
旅先での様々な経験、その土地土地でも違いますし、同じ土地でも季節によって全然変わって来る。
その物が発する匂い、例えば、大自然の海の匂い、燦々と降り注ぐ太陽の匂い、
そぞろ歩く森の中の鬱蒼とした匂い……太陽の匂いなんかは直接ではなく、
例えば、日向ぼっこしている猫のお腹の匂いとかで間接的に分かります。
だけど、人工的な匂いに関しては圧倒的にパリですね。僕の中では、パリ=香水の街なんです。
「香水 ある人殺しの物語」にもあるように、18世紀のパリの街の悪臭は
想像を絶する物があったようです。人間の死体すらそのまま街中に放置され、
乞食も貴婦人も分け隔てなく放つ悪臭。窓からばら撒かれる汚物、
一雨降れば路ですら汚物が流れる川と化し、「運び屋」と言われる
人をおぶって汚穢の中を運ぶ職業が流行ったそうです。セーヌも汚水の流れ、淀みと化し、
ヴェルサイユ宮殿でも貴人達はその場でしゃがんで用を足したそう……。
そんなフランスの事です、香水の発達は必然だったのでしょうね。

あれは初めてのパリを旅した時の事、友人に土産を乞われるままパリでも有名な香水店に行きました。
店に入るやいなや、鼻を突く強烈な香水の匂い……まるで匂いのバリアを張り巡らせたかのよう。
目も開けていられないほどの匂いは、やがて息苦しさを伴い、目は涙目に……。
友人ご所望の薔薇の香水を小さな小瓶に詰めて貰って早々に退散したのでした(笑)
僕の後から入って来た豪華マダムのバッチリと引かれたリキッドのアイライン、
店の匂いに負けじとばかりタップリと身に振りかけられた香水、
マダムが買って行った匂い石鹸とおぼしき球形の物体が放つ鼻も曲がらんばかりの匂い……。

パリに住む日本人女性の友人は、恋人にするなら絶対に日本人と声高に宣言します。
何故なら日本人は体臭がないから、あるいは少ないからだそうです。
欧米人は体臭がキツくて敵わない、友達になる事すら絶対に無理と言い放ちました。
その時、季節は真夏の7月。僕は旅行でパリを訪れていて、
朝から一日中、郊外の街を歩いて来て、夕方に仕事帰りの友人とカフェで待ち合わせたのです。
段々、熱く語り始める友人を前に、居心地が悪くなって来る僕(笑)
当然、真夏の炎天下を一日中歩いたのです、汗をビッショリ掻き、
自分でも気になるくらい汗臭かった……「その体臭って友人になる事もままならないの?」と、聞く僕に、
大きくコックリと頷く友人(笑)これはこの子と友達になるのは難しいかも……。
フと、そう思いつつも現在に至る訳ですが、欧米人の方が体臭がキツいって言うのは間違いで、
かえってアジアの人の方が基本的に体臭はキツいのではないでしょうか。
ただ、入浴方法や風呂を使う頻度、諸々の関係であまり匂わないのだと思います。

僕は清潔でさえあれば汗の匂いなんてあまり気になりません。
但し不潔なのは困っちゃいますけどね(笑)誰だって汗を掻いて一日経てば匂います。
全く体臭を持たない主人公のジャン・バティスト・グルヌイユじゃないんですから。
最近はスッカリ香水には興味をなくし、殆ど身に着ける事がなくなりました。
その昔は洗面所には20種類の香水が並ぶほ好きだったのに……。
身に纏う匂いより、そのものが発する匂いに興味が移ったせいでしょうか。
人の好みは変わる物ですね。勿体無いから風呂で使ったりしていますけれど……。
写真は匂いを抽出する植物としては非常にポピュラーなラベンダー……気分を沈める効果があるとか。
随分前の夏、パリから遥か離れたレ島を訪れた時に撮りました。
小さな街には、このようにラベンダーやタチアオイが自生していて風情満点。
夜は10時まで明るい夏のフランス、食事前の散歩の時に写した1枚です。

映画は公開されたらスグに観に行きたいです。どんな出来でしょうね。
感想はまた今度にでも、出来たら一緒に観に行きたいですね!


敬具

2006年2月24日


ブノワ。


[香水 ある人殺しの物語/Das Parfum, Die Geschichte eines Morders (1985)
/Patrick Suskind 著、池内 紀 訳、文芸春秋 刊]

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結城美栄子……独特の世界観 テーブル・セッティング展。

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前略

三寒四温、好天続きの2月です。
Jさん、先日は「テーブル・ウエアー展」のチケットをどうもありがとうございました。
僕は既に1枚、持っていましたので、Jさんから戴いた分は友人のTさんにあげ、
二人で最終日の閉場ギリギリに滑り込みで見て来ました。最終日だからでしょうか、場内はガラガラ。
ドームと言えば毎年5月の「国際バラとガーデニングショウ」の大混雑に慣れていますから
スッカリ拍子抜け……時間はなかったけどお陰さまでゆったりと見て来ました。

僕のお目当ては、女優の結城美栄子さんのテーブル・セッティング。
テーブル・セッティングと言うよりは、結城さんの作品を観に行ったと言った方が正しいかな。
不思議な縁で、僕、結城さんの個展は一番最初の六本木から全て観ているんですよ。
結城さんの昔からの仲間で、僕を可愛がってくれている女優さんに連れて行って貰いました。
作品を何点かコレクションしている事もありますけど、僕、結城さんの独特の世界観が好きなんです。
その結城さんがどんなテーブル・セッティングをするか興味津々、
協賛、出展の企業は新作の商品を売り込むための展示会なんでしょうけど、
結城さんを始め、企画コーナーでテーブル・セッティングの腕前を披露している人達、
料理人や芸能人は、それぞれの世界を作り出していて興味深いものがありました。

ただ、僕が思うに、テーブル・セッティングは料理があってはじめて成り立つもの。
如何に美しいセッティングでも主役が不在では何の役にも立ちません。
額縁ばかり目立つ絵画と一緒ですね。あまり懲りすぎたセッティングや演出、
キャンバスさながらに華美な装飾や絵柄の食器は何となく居心地悪く感じたものです。

矢張り、食器は白がいい……僕の印象はそれに尽きます。
それから、自分で料理をする人のテーブル・セッティングは
それなりに料理を主役に考えられていて参考になるものがありました。
決して出過ぎないセッティングに食器やカトラリーの選び方。
ウチは大皿料理専門ですから(笑)一人一人に取り皿とワイン・グラスと箸を用意するだけ。
食器類はなるべくいい物を使いたいけど、料理がヘボじゃ仕方ありませんもんね。
何事も釣り合い、分相応と言う事なんでしょう。そんな気がしました。
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写真は結城さんがセッティングに使った人形と会場で撮った苺のディスプレー。
矢張り、独特の世界観は他の追随を許しません。そして、どうしても目が行く植物(笑)
今度、ご飯を食べに来て下さい。最後に得意の薔薇の餃子でも作りましょう。
和食を作ってもタイ料理を作ってもフレンチやイタリアンを作っても、
最後を締め括る一皿はこの薔薇の餃子、僕の究極の大皿料理です(笑)


草々

2007年2月21日


ブノワ。


[結城美栄子/Mieko Yuki (1943~ )]

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世界のどこかから……この上なく嬉しいもの。

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拝啓

早いもので今年も2月になってしまいました。Yくん、先日は旅先からの便りをありがとうございます。
旅先で時間が貴重な中、わざわざ僕のためにカードを書いてくれて本当に恐縮しています。

実は、僕は旅先から便りを貰うのが何よりも好きなんです。
これまでにも、ニューヨークに住んでいたカメラマンの友人はアメリカから、
同じく僕の友人の中で最大の変人で酒池肉団子系の悪友、
M君はニューヨークで食べたものだけを書き連ねた金釘流の文字で絵葉書(笑)
パリに留学していた親友はフランスから、ロンドンに住む友人はイギリスから、
ロシアからは礼状と共に全く読めないロシア語の薔薇の写真集が(笑)
最近、親しくなった女性はスペインから貴重な種や情報誌などが……。
他にもオーストラリア、ドイツ、中国、タイ、ビルマ、インド、インドネシア……。
数えきれない国から旅先の絵葉書だったり、季節の挨拶だったり……。
今までに数えきれないほどの便りを海外から受け取りました。
僕が薔薇好きだと言う事を知ってルドゥテが描いた薔薇のカードだったり、
尊敬する画家、藤田嗣治と猫が一緒に写っている写真だったり、猫の切手だったり、
僕と同じで、シーリング・ワックスとスタンプで封筒に封をする人、
大好きなロンドンのナショナル・ポートレート・ギャラリーで購入した絵葉書だったり……。
皆、それはそれは気を遣ってくれます。有難くて全て保存してあるんですよ。
古くは小学校時代の年賀状から最近のものまで。今やメールが主流になってしまいましたが、
こうして手書きの便りに触れるのってなんて素敵なんでしょう!
今ではあまり使わなくなってしまったけど、ブルーと赤のストライプの封筒が懐かしいです。
一人一人の書く文字に個性があり、図体はデカイのに意外と小さい字だったり、
手紙なんか全く書きそうにないのに予想外に繊細で達筆だったり(笑)

「文通」と言う言葉が死語になりつつある現在、
いつもは無理だけれど、なるべくペンと紙を用意して手紙を書くようにして行きたいです。
そんな現代に逆行する趣味も風情があって素敵ではありませんか。
今日の写真はパリに住む友人と交わした手紙の数々や友人からの便りのごくごく一部。
こうして同じ人から来た便りはリボンで結んで仕訳、分類しています。
普段、読み返す時間はあまりないけれど、これも長年生きてきた証、
決して昔を懐かしんでいる訳ではありませんが、懐古趣味ではなく、
僕はいい趣味だと思っています。Yくんの絵葉書も僕のコレクション入りですからね(笑)

今度は僕がニューヨークから絵葉書を出す番ですね。
あまり時間はないけれど、何枚か書く積もりにしていますから楽しみにしていて下さい。
この度は本当にありがとう、末永く宝物にしますね!


敬具

2007年2月12日


ブノワ。


[藤田嗣治/Tsuguharu Fujita (1886~1968)]
[Pierre -Joseph Redoute (1759~1840)]
[National Portrait Gallery]

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カポーティ……白バラ。

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前略

早いもので今年も2月……M.N.さん、お元気ですか。
年末に素敵なワイン・バーに連れて行って戴いてから随分時間が経ちました。
その後、お変わりありませんか。僕は冬の薔薇の作業が一段落し、
ようやく自由になる時間が出来たところです。

ワイン・バーで教えて戴いたトルーマン・カポーティの短篇集、「ロール・カラー/観察日記」
家の本棚にこの短編が収録されている「犬は吠える」がありましたので読み直してみました。
M.N.さんが僕にって勧めてくれた「白バラ」、あれ短いですね。
文庫本だと確か8ページくらでしたか……アッと言う間に読んでしまいましたが、
心は1947年6月の夕方4時のパリ、パレ・ロワイヤルの中庭にタイム・スリップしていました……。

まだ「遠い声 遠い部屋」一冊しか出版していない駆け出しのカポーティが、
フランス文壇の錚々たるビッグ・ネーム、ジャン・ジュネ、カミュ、ジッドを無視し、
そして、ジャン・コクトー当の本人を目の前にして傲慢にも言った一言、

 「フランスの文壇で唯一、尊敬出来るのはコレットだけ……」

コクトーの方が一回りも二回りも臈長け、人間的にも寛大だった事から
コレットの自宅のお茶に招待されると言う幸運に見舞われたカポーティ。

このフランス文壇の伝説の女流作家との邂逅、一種、異様な状況下は、
まるで舞台装置か映画のセットのような豪奢な調度品、絹貼りの壁、
ビロードのカーテンから漏れる6月の光、灰色の猫、オレンジ、薔薇、麝香、ライム、
おそらくは当の女主人の体臭まで交じった強烈な匂い……。
圧倒的な女主人の存在と、カポーティの目を釘付けにしたのは、
別れ際にコレットからプレゼントされたコレクター垂涎の一品。
大きく目を見張るこの世の物とは思えない骨董品のフランス文鎮の煌めき。
野球のボール大のバカラ製のクリスタルの文鎮の底には
グリーンの葉を付けた白い薔薇のオブジェが沈んでいました……。

 「ねぇ、あなた、自分でも大切なものじゃないと贈り物としてさしあげてもしようがないでしょう。」

コレットの一言と共に自らもフランス文鎮の収集者になってしまったカポーティの姿が
ユーモラスに描かれていましたね。前に一度、読んでいるハズなんですが、
再読して新たに新鮮な印象を持ちました。きっと、実際にフランスに行き、
自分のこの足でパレ・ロワイヤルの中庭に立ってみたからでしょうか。
M.N.さんにはいつも色々教えて戴いちゃって感謝の言葉もありません。

今日はお礼に僕が撮ったパレ・ロワイヤルの中庭の白い薔薇とプラム色の薔薇の写真。
この中庭にはこの2種類が随分前から植えられています。
名前は分かりませんが、秋にも大輪の花を沢山咲かせる優良種、
プラム色の薔薇は、まるでコレットの部屋を思い起こさせるのような強烈な匂い。
白い薔薇は一番花が終わり、赤い新梢を伸ばしています。
カポーティの見た風景とは違うでしょうけれど、彼がこの場所に立って
コレットのアパートの窓を見上げていたかと思うと感慨深いものがありますね。

近々、例のワイン・バーにまた行きませんか。
クスクスの炒飯、また食べたいです(笑)ではでは、長くなりました、お元気で!


草々

2007年2月10日


ブノワ。


[Truman Garcia Capote (1924~1984)]
[白バラ(The White Rose)/トルーマン・カポーティ 著 (1970)]
[犬は吠える(The Dogs Bark, Public People and Private Places)
/トルーマン・カポーティ 著/小田島雄志 訳/早川書房 (1973)]
[Sidonie-Gabrielle Collette (1873~1954)]
[Jean Cocteau (1889~1963)]
[Jean Genet (1910~1986)]
[Albert Camus (1913~1960)]
[Andre Paul Guillaume Gide (1869~1951)]
[Baccarat]

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クジラの背中。

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拝啓

早いもので今年も今日から2月に入りました。
つい先日、年が明けたばかりなのに。これですもん、年を取る訳ですよね(笑)
さて、寝耳に水ですがSさんは来月早々にパリに行くんですってね。
今回も仕事ですか。仕事でパリに行けるだなんて何とも羨ましい限りです。
お尋ねのレストランに関してですが、Sさんは僕と同じ趣味、
お高く気取った所はお嫌いでしょうから、最近、お気に入りのビストロを紹介しましょう。

同封した写真はパリ4区にある「Le Dos de la Baleine」です。
僕等、日本人には一風聞き慣れない店の名前は「クジラの背中」と言う意味だそう。
ここは以前から行ってみたかったんですが、なかなかタイミングが合わず、
去年の秋に漸く行くことが出来たんですよ。2週間の間に2回も行ってしまいました(笑)
初めに行ったのは同行の友人と、2度目は一人でタルタル・ステーキを食べて来ました。
一枚目の写真は店を入った所、通りに面したバーカウンターと4人掛けの客席が4席あるスペース。
ここは常に常連さんで一杯、大体、地元の住人、一人でフラリと来る店の顔馴染みといった所でしょうか。
ラッキーにもここに座れましたから、普段のパリ市民の生活の一端を垣間見るようでした。
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料理はシンプルながらキチンと個性を出した質量共に大満足の一皿が並びます。
僕が頼んだのは前菜に鳥の砂肝とポテトのサラダ、メインがビーフ・ストロガノフ。
デザートにフロマージュ・ブランのハチミツ添え。
鳥の砂肝なんて食べるのは初めての僕、最初は何の肉だか全然分かりませんでしたが、
ハーブとオリーブ・オイルで丁度いい塩加減に調理してありました。
時にはフランス語が出来ない事が功を奏する事もあって、
例えば、前菜は「Salade de Charlottes aux Gesiers」と黒板に書いてありましたが、
鳥の砂肝なんか「Gesiers」と言う単語を知っていたら絶対に頼まなかったでしょうね。
「Charlotte」とは、元々、丸い型にビスケットを詰め、ババロアや果物を詰めて成型したお菓子の事。
丸い型に鳥の砂肝を詰めた前菜と言う意味なんでしょうけど、
僕は全く意味が分からないから最初に書いてある「Salade」だけが頼り(笑)
何が出て来るか分からない異国の料理の醍醐味を充分堪能した訳です。
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友人は前菜にブリー・チーズとベーコンの揚げ春巻き、チョッと焦げていますね(笑)
メインに赤身魚と白身魚、ニンジンなどをホワイトソースで煮込んだシチュー。
デザートは、ガトー・ショコラでした。勿論、少しずつ味見しっこしましたよ。
赤味魚と白身魚を一緒に煮込む料理なんて僕は初めて、ほんのり甘みがあって
結局、サーモンが苦手な友人のせいで、殆どは僕の胃袋に(笑)
デザートも殆ど甘い物は口にしない友人のお陰で、僕が丸々2種類堪能しました。

ここのスタッフはおそらく全員……心優しきお兄さん達。
皆、細身で髪の毛を清潔に短くカットし、衣装は皆、黒ずくめ。
あちらのテーブルこちらのテーブル、非常に良く動きます。まず手ブラと言う事が無い。
オーダーを取りながら店内を闊歩する腰がキュッキュッとツイストします。
黒板に書いたメニューの説明をしながら最後まで朗々と読み上げる声の語尾が上がります(笑)
料理を運びながら目が合うとパチりとウインク。テキパキトした対応、気の利いた会話、
最後にチョッと付け加えるウィットな言葉の数々と笑顔、
決してマニュアル通りではなく自然な接客に好感が持てます。
厨房のスタッフも非常に感じが良くて、チラッと顔を出した時に目が合うと破顔一笑、
口元は「Bonjour !」です。こう言う心地よい雰囲気の中で食べる料理とワインの進むこと!
料理を食べる事ってリズムなんだと思わせる店、また次も来ようと思わせる絶妙の空間です。
是非、奥様と一緒にどうですか。きっと満足なさると思いますよ。


敬具

2007年2月1日


ブノワ。

[Le Dos de la Baleine/40, rue des Blanc Manteaux 75004/01 42 72 38 98]

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by raindropsonroses | 2007-02-01 08:57 | バベットの晩餐会。