匂いのいい花束。ANNEXE。

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僕の、君の、みんなの……パリ、ジュテーム。

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拝啓

早いもので3月も中旬です。
我が家のバルコニーもチョッと目を離すとアッと言う間に青々として来ます。
Fさん、その後お変わりありませんか。スキー旅行は如何でしたか。
外国までスキーに行くFさん、余程スキーがお好きなんですね(笑)

さて、先日のこと。時間があったのでパリに焦れる友人と「パリ、ジュテーム」を観て来ました。
随分前から話題になっていたこの作品、約5分の短い18本の短篇からなっています。
もう多すぎてどれがどうとは言えません(笑)僕が興味深かったのは、
矢張り今が旬の俳優、将来の映画界を担って行く俳優が出たエピソードが好きでした。
例えば、ギャスパー・ウリエルとイライアス・マッコネルが出た
ガス・ヴァン・サント監督の「Le Marais/マレ地区」。
「マレ地区」は明らかに、今は亡きリバー・フェニックスにオマージュを捧げたものですね。
僕にはギャスパー・ウリエルとイライアス・マッコネルの2人が
リバー・フェニックスとキアヌ・リーブスの2人にダブって仕方ありませんでした。
各監督、それぞれに自分色を出した作劇です。短い時間の中でさらりとパリの日常を切り取った人、
しっかりと物語りを作り込んだ人、結末を敢て語らず観客に委ねる人……。
プロデューサーの「各作家にフランスに戻って来て映画を撮って欲しかった」と言う言葉通り、
それぞれの監督、俳優の「Paris, je t'aime」が描かれていて非常に面白かったです。

この映画に関わった総ての人の「Paris, je t'aime」、
観る観客もそれぞれ自分の「Paris, je t'aime」に思いを馳せます。
パリに憧れ住むようになった人、結婚して嫌々移り住んだ人、毎年〜旅に出る人、
憧れれど未だパリの土を踏んだことのない人、パリが嫌いで仕方ない人……。
僕も、自分の「Paris, je t'aime」、パリに恋した瞬間、
映画のようにパリに恋したたった5分の瞬間を考えながら映画を観ていました。

空港からタクシーで、4区のBourg-Tiboug 広場に乗り付けた11年前の夏。
僕には丁度良かったけれど、記録的な猛暑だったらしいパリ。
狭いけれど快適な友人のアパート、そこにいた友人が預かっていたトラ猫。
ゆったりとしたセーヌの流れ、教科書に載っている名画がそのままラインナップされた美術館、
足を伸ばして訪れたクロード・モネの終の住み家があるジヴェルニー、
買物三昧の午後、カフェで一休みの際に「苦い!」とばかりパンを引っ繰り返してみたら
青く黴びたチーズが挟まっていたクローク・ムッシュ(笑)
数年後、初めて借りたアパートで知り合った日本人の親友、
アッと言う間に打ち解けた中華レストランに勤めていたR……数えあげれば切りがないし、
コレ!と言った決定的な瞬間を一つだけ選ぶのも難しいけれど、
矢張り「人に焦がれる瞬間」がパリに恋した瞬間でしょうか。
相変わらずパリで頑張っている心優しいR、三々五々、完全帰国してしまう友人達、
パリで自分がいる場所を求めて奔走する友人、また、これからパリに旅立つ仲間達……。
パリは永遠にそこにあり、僕等の恋心もまた永遠です。

写真はパリのセーヌ川沿いで撮った1枚です。
フィルム・カメラだけど、確か、コンパクト・カメラだったと思います。
場所的には丁度、セーヌを挟んでエッフェル塔の向かい側辺り……。
パリのシンボルのエッフェル塔を撮らない辺りが天の邪鬼の僕の面目躍如たる所です(笑)

パリ好きのFさん、必見の映画ですよ。もし宜しかったら声を掛けて下さい。
僕ももう一度観たいのでお付き合いしますから。
季節の変わり目です、風邪など召しませんように。お元気で!


敬具

2007年3月17日


ブノワ。


[Paris je t'aime/パリ、ジュテーム (2006)]
[Gasperd Ulliel (1984~ )]
[Elias McConnell (1986~ )]
[Gus Van Sant (1952~ )]
[My Own Private Idaho/プライベート・アイダホ (1991)]
[River Phoenix (1970~1993)]
[Keanu Reeves (1964~ )]

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絶品料理に心地良いサービス……ビストロ プティ ハナ。

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拝啓

早いもので3月も中旬……そろそろ近所の隠れた桜の名所の蕾も膨らんで来ました。
Yさん、先日は色々とありがとう。念願叶ってYさんを鎌倉にお連れすることが出来ました。
Yさんも気に入った様子、どうですか、次は誰かを案内出来るほど鎌倉通になりましたか?

さて、鎌倉に行かなければ是非、お連れしたかったのが「ビストロ プティ ハナ」です。
美食家のYさんもきっと満足してくれると思うんですよ。
そもそも「ビストロ プチ ハナ」は僕の友人の女優Sさんに連れて行って貰った店です。
それももう随分と昔の事になります……日本国中を芝居で歩いて回り、
世界の美味しい店を知り尽くしているSさんには本当に美味しい店を沢山教えて戴きました。
それこそ、一見さんは絶対に入れない最高級の料亭から座るのも憚られるような汚い店まで(笑)
Sさんはそんな汚い店でも平気で毛皮を着て行っちゃう人なんです。
ある時、渋谷の文化村で舞台を観た帰りに連れて行って貰ったのが、
今の「ビストロ プチ ハナ」の前身の「ビストロ・ド・ハナ」でした。
当時は渋谷の東急本店の近くにありました。コスト・パフォーマンスも良く、
美味しい料理にいつもお客さんで満席でしたっけ。渋谷に行く時は良く利用していたんですが、
暫らくご無沙汰しているうちにどうやら移転していたらしいんですね。
なんでも近くだったらしいんですが、新しい場所を誰に聞いても分からない……。
何しろ当時は僕もPCなんて持っていませんでしたし、どうやって探していいやら分からぬまま、
友人と「何処なんだろうね?」「またあの美味しい料理を食べたいね」……、
そんな事を言っている内に月日が流れてしまいました。

ここ数年、漸くPCを使うようになり、ハタと思い当たり検索してみれば、
なんと、名前と場所を変えて営業されているとか。しかも、前の渋谷よりもウチに近い!(笑)
何だか随分昔になくした宝物を発見した感じとでも言いましょうか。
早速、良く一緒に通った親友のTさんを誘って飛んでいったのが1年半前と言うことになります。
今の場所に移って4年、一番、嬉しいのは渋谷の当時のままの味を伝えていることです。
懐かしいビーフ・シチュー、お店自慢の自家製ロール・キャベツ、クリームコロッケにエスカルゴなど。
いつも数人で伺いシェアして色々食べてみるのが楽しみになっています。
勿論、コースもありますし、一人でも気軽に入れる感じが嬉しいです。
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今日の1枚目の写真は僕の大好物で、いつも必ず注文するズワイガニのサラダ。
この前、Tさんと頼んだのは、白身魚のカルパチョ、からすみとベビーリーフのサラダ、
エスカルゴ、Tさんはビーフ・シチュー、僕は平目のポワレでしたね。赤と白のワインを2本空け、
デザートのアンズと苺のソルベを戴く頃にはスッカリ微酔い気分、タクシーを飛ばしてご帰宅です(笑)
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今日はオマケに「ビストロ プティ ハナ」の定番料理、絶品のロール・キャベツと、
チョット前に食べた地鶏のプロヴァンス風とエビとホタテのソテーの写真も同封しておきます。

あと僕が一番、嬉しいのは、客に合わせた等身大のサービスが心地いいんです。
旦那さまの作る美味しい料理に奥さまの朗らかな笑顔……見事にマッチしています。
椅子にゆったりと深く腰掛けることが出来る居心地の良さ。
当たり前のようでこれがなかなか出来ない。Yさんもご存知のように接客は本当に難しいですもんね。
ご夫婦お2人でお忙しいでしょうに肌理細やかな接客には頭が下がります。
それから、一度、伺っただけでキチンと名前を覚えて下さること。
一度お願いすれば何も言わなくても領収書がキチンと出てきます。
次の上京の折りには絶対にお連れします。彼女も一緒にね!


敬具

2007年3月15日


ブノワ。


[ビストロ プティ ハナ Bistrot petit HANA/
142-0063 東京都品川区荏原3-3-12 サンウインズ荻野 IF/03(3787)9222
11:30~14:00、17:30~22:00、火曜定休]

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パフューム ある人殺しの物語。

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拝啓

暖かな3月になりました。
Aさま、引っ越しされて1ヵ月が経ちましたが部屋は片付きましたか。
あれはさっさと終わらせた方がいいですよ。じゃないといつまでも片付きませんからね(笑)

さて先日、友人と「パフューム ある人殺しの物語」を観て来ました。
チョッと前に原作を再読していましたから、公開が待ち遠しくて待ち遠しくて……。
チョッと驚いたのは、映画が原作を可成り忠実に映像化していたこと。
まぁ、原作の登場人物とイメージが違うとか、人それぞれ思う所はあるでしょうが、
映画化にあたっての細かい変更もさして気になりません。

 自らの体臭を持たない稀代の殺人鬼、ジャン・バチスト・グルヌイユの物語……。

僕はこの何の感情も持ち合わせない主人公をスクリーンで観ながら、
貴志祐介の「黒い家」と、ルース・レンデルの「ロウフィールド館の惨劇」、
それから少し違うかもしれないけれど「エイリアン」などを思い出していました……。

 何の感情も持たない殺人鬼の物語……。

ただ、これらの作品と「パフューム ある人殺しの物語」が全く違うのは、
主人公のグルヌイユは邪悪ではないこと。匂いに取り憑かれ
物事の善悪の感情に全く左右されることなく殺人を犯す訳だけれども、
人を殺めると言う事がどんな事なのか全く分かっていない……完全な道徳感の欠如。
パリの魚市場に生まれ、「驚愕のラストシーン」とうたわれるラストまで、
ただひたすら「匂い」に突き動かされて行動するグルヌイユは清々しくさえあります。
原作では「ひねこびた」と描かれるグルヌイユをベン・ウィショーが好演しています。

この作品「匂い」を映像化出来たとかで大々的に宣伝されていましたが、
僕はナレーションが少し耳障りでした……その辺りは仕方ないのかもしれませんね。
原作を決められた時間内に詰め込む訳ですから。言葉に頼り説明的になるしかない。
優れた調香師になるには、いい匂いも悪い匂いも知っていなければならないと言われています。
原作に出て来る匂うものの全て、夥しい単語で羅列された匂うものの数々を
いい匂いも悪い匂いも見事に映像化していただけに残念な気もします。
優れた小説の絶対条件は行間の豊かさです。優れた映画もまた然り、
映像の端々に宿る、目で捉える豊かな情報、この作品の場合は音楽もまた素晴しく、
それら、いかにも映画的な豊かな表現を言葉(ナレーション)で念押ししてしまった感じ。
観客ってそんなに鈍感でもないしバカでもない……。

それから薔薇好きの立場からすると、やっぱりおかしな点が幾つか目に付きました。
ダスティン・ホフマン演じるジュゼッペ・バルディーニの香水店で薔薇から香油を抽出するグルヌイユ。
そこで使われた赤い薔薇……どんなにいい匂いがしようと映画のような薔薇が使われる事はありません。
それから汚水の流れと化したセーヌから水を汲み上げて使うのもおかしいです。
当時も今も薔薇から香油を採る場合はダマスクと言う種類の薔薇から抽出されます。
当時、間違いなく香油を抽出するにはピンク色のローズ・ド・メが使われているハズ。
香油を採取するために交配されたと言われているローズ・ド・メ「Rose de Mai」、
他に、ブルガリアの薔薇の谷で栽培されているダマスク・ローズ「Kazanlik」……。
あんな真っ赤なモダン・ローズが使われているハズがありません。
いかにも絵的な効果を狙った作り方……まぁ、それは映画ですからね。
それから、リシの愛娘のローラの部屋の窓辺に絡まる白いツル薔薇……。
これも時代を考えるとどうにもいけません。18世紀にあのような薔薇があるハズがありませんから。
細かい事だけれど、どんなに完璧に時代を映していても、18世紀のパリの芬々たる悪臭、
香水の街、グラースの咲き誇るラベンダーや香水製造の様子を忠実に再現しても、
たった一つの事で、それまで心地よく騙されていたのに現実に引き戻される事もありますからね。
ポッテリした白い美しいツル薔薇はローラの象徴なのでしょう。
確かに、ローラを演じたレイチェル・ハード・ウッドはまるで薔薇の蕾が
今にも花開きそうに美しく、匂い立つような姿は物凄く説得力がありました。
最近は「隣のお姉ちゃん」的なごくごく普通の容姿の女優が多い中、
彼女の美しさは最近稀に見る正統派。この若き女優と(演技力は未知数だけれど)
出演場面は短いながら、グルヌイユの少年時代を演じた2人の無名の少年、
アルヴァロ・ロケ(5歳)とフランク・ルフェーヴル(12歳)は売れるでしょうねぇ。
青田買いではないけれど、この先も注目してみて行きたい子役達です。

今日の写真は一昨年の秋に訪れたアヴィニヨンのカルヴェ美術館で撮った1枚です。
彫刻家 Louis Veray作の「La Moissoneuse」の部分。
その時は「パフューム ある人殺しの物語」の事なんか全く頭にありませんでしたが、
今にしてみると、この大理石の像は、グルヌイユに命を絶たれた乙女に見えない事もありません。

 蕾のまま、この世の春を知らぬまま香水になるべくして摘み取られた乙女達……。

部屋が片付いたらお祝いを持って遊びに行きます。
ピザでも取ればいいですよ。あとはワインは持って行きます。
では今日はこの辺で。季節の変わり目です、お体をお大事になさって下さい。


敬具

2007年3月12日


ブノワ。


[パフューム ある人殺しの物語りParfume : The Story of a Murderer (2006)]
[Ben Wishaw (1980~ )]
[Dustin Hoffman (1937~ )]
[Alvaro Roque ( ~ )]
[Frank Lefeuvre ( ~ )]
[Rachel Hurd-Wood (1990~ )]
[Rose de Mai (D)]
[Kazanlik (D)]

[貴志祐介/Yusuke Kishi (1959~ )]
[黒い家 (1997) 角川書店 刊]
[Ruth Rendell (1930~ )]
[ロウフィールド館の惨劇/A Judgement in Stone/小尾芙佐 訳/角川文庫 刊 (1984)]
[Musee Calvet]
[Louis Veray (1820~1891)]

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猫達の行く末は……。

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拝啓

今年ももう3月中旬です、早いですねぇ……1年なんてアッと言う間ですね。
最近はどんな感じですか?新しくオープンした店はどんな感じ?
まぁ、最初は辛抱が肝心です、大丈夫、スグに軌道に乗りますよ。

さて、今日はチョッとCちゃんに相談です。
実は年末の事、親友の女性、Uからこんな話しを持ちかけられました。
「今、飼っている猫にもしもの事があった場合、小芳を譲って欲しい」って。
彼女も猫を飼っているんですが、高齢なのと、チョッと病気がちで
そんな事をフと思ったのかもしれません。小芳を譲って欲しい……って。
勿論、今スグに小芳を譲る気はありません。でも、物凄く嬉しかったんです。
それがキッカケと言う訳でもないんだけれど、今まで心のどこかで燻っていた
ウチの猫達の行く末を真剣に考えるようになりました。

まず、まだまだ若い僕に(笑)もしもの事があった場合、
4匹を一緒に引き取って貰うのはまず無理でしょう。
いやいや、縁起が悪いなんて言っていられないんですよ。
笑っちゃったのは、僕の年の離れた友人が去年50歳を迎えたんです。
そうしたら、これまた酔どれで口の悪い悪友のM子が「あぁた、四捨五入したら100歳よ!」って。
確かに、確かに!僕はまだまだ100歳には間があるけれど、
どっちにしろ人生半分まで来た事には変わりありませんもんね。
さて、猫を別々に引き取って貰うとなると、色々と問題が出て来る訳です。
朝子とお園、そして、新入りのきんはどこの家でも大丈夫だと思いますが、
問題は小芳です。超人見知り、人間は僕と、僅かに親友のTさんにしか心を許していません。
そのTさんも、心を許すと言うよりは、Tさんがいても平気で出て来る程度。
時間は掛かるけど、くだんの友達に貰ってもらい、1匹で飼われるのがベストでしょう。
1匹で愛情を注げば、比較的スグに慣れると思うんですよ。

きんですが、この子はどこでも愛される子です。
でも、誰でもいいって言う訳には行きませんから、あれこれ友達の顔を思い浮かべてみると、
長年の悪友で何でも訳知りのR子が最適なんですが、何しろ、R子の家には
ネズミはいますから……ホラ、あれ、齧歯目のハムスターね(笑)
それこそ「トムとジェリー」になっちゃう。S夫の所には大きな犬が2匹いるし、
Y美は猫好きのクセして猫の毛アレルギーでダメ、K太郎の所は高齢の両親がいるし……。
そうなると、北海道のSが最適かな?ほら、高島礼子似の彼女、心優しくて猫が大好きだし、
前から猫を飼いたいって言っていたし。北海道は寒いけど、暖房完備だろうし、
きんのタップリブヨンブヨンの皮下脂肪なら大丈夫でしょう(笑)

残るお園と朝子を親友のTに預ければ万事OKだと思いませんか。
それともCちゃんが引き取ってくれる?ダメなんですよ、安心して預けられる人じゃないと。
そんな不吉な事、縁起でもないことを言うもんじゃないって友人には言われるんだけど、
もしもって言う事がありますから。備えあれば憂いなし、細々した事を決めておきたいんです。
今、僕の見える所で丸くなっている3匹と、奥の部屋で僕のスーツケースに入って
スゥ〜ピィスゥピィ〜惰眠を貪っているきん、この子達には末永く幸せでいて欲しいんです。
全員、捨て猫か貰われっ子、生年月日も親も分からない幸薄い子達ですから……。
今度キチンと相談に乗って戴けますか?ヨロシクお願いしますね。

近々、御飯でも……僕がお店の方に遊びに行きます。
いいかな、そんな感じで。ではでは、お元気で!


敬具

2007年3月11日


ブノワ。


[朝子・Asako (1998~ ) Domestic Short Hair, Black and White Bicolor]
[お園・Osono (2002~ ) Domestic Short Hair, White]
[小芳・Koyoshi (2004~ ) Domestic Short Hair, Red Tabby]
[きん・Kin (2005~ ) Domestic Short Hair, Tortoiseshell]

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by raindropsonroses | 2007-03-11 00:00 | 猫が行方不明。 | Comments(30)

その国の真の姿を見る旅。

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拝啓

暖かな3月になりましたね。桃の節句も過ぎ、アッと言う間に春本番ですよ。
Fさんのお宅の庭も球根類が一斉に顔を出したんじゃありませんか。
今度、遊びに行きますから見せて下さいね。

さて、今度、遅い新婚旅行でバリ島に行くんですってね。
ビックリしましたが、Fさんは前からバリ島に行きたがっていましたもんね。
女性はいいですよ、食物は美味しいしスパとかエステティック面も充実しているし。
旦那さんだってマリン・スポーツが出来るし二人で楽しめますよ。
ただ、バリ島は移動の足が充実していないので、
出来ればガイドを雇っちゃった方がいいかもしれませんね。
何でしたら友人のガイドのPちゃんを紹介しましょうか。
確か、「一日、満タンのガソリンを入れた冷房付きの車に僕を付けて5000円」
「〜僕を付けて」って、これ、ガイドのPちゃんの言葉(笑)
一々、怪しげなタクシーと値段の交渉をしたりしなくていいし、
何よりも信頼出来るガイドに街を案内して貰うと、
ツアーでは決して見られないバリ島の一面を見る事が出来ます。

今日の写真はそんな偶然の産物です。友人のTさんに頼まれて、
バリ島特産の籐で編んだカバン、それも普通の店では売っていない大きさの物を、
遥々、車を飛ばしてバリ島の中央部まで買い付けに行った時に偶然道で出会った行列です。
Pちゃんもガイドのクセにいい加減なのは、これが何のお祭りだか分からないって言うんです。
練り歩いて海まで歩くんだって。黙っていたけれど、海は随分遠いいぞぉ(笑)
僕と同行の友人はお葬式じゃないかって睨んだんですが……果たして真相は?
Fさん、知っていますか?車窓から一行が通り過ぎる間に撮りましたから
足が写っていませんね。でも、こんな光景はなかなか見られないでしょう。
ラッキーだったと思いますよ。それから、細い坂道を車で上がって行くと、
道路の脇を流れる、一見、水は綺麗に見えるけれど、下水のような所で
お母さんと小さな娘が二人で食器を洗っているのに出くわしました……。
水道がキチンと整備されていないんでしょうね。
仲良さそうな母娘に何だかホンワカした気分で車を走らせていると、
今度はその少し上流でヨボヨボのお爺さんが身体を洗っている(笑)
そんな観光地の綺麗な一面だけじゃなくて、裏の一面を垣間見られる事もあります。

気軽に声を掛けて下さい。遠慮は無用、メールでPちゃんに連絡してあげますから。
きっと素敵な旅になりますよ。美味しいレストランも教えてあげます。
ではでは、今度ゆっくり話ししましょう。いつでもいいです連絡下さい。お元気で!


敬具

2007年3月8日


ブノワ。

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by raindropsonroses | 2007-03-08 00:00 | 旅の栞。 | Comments(14)

Very very very nice な Strawberry Icecream。

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拝啓

ポカポカ陽気が続き、春の嵐が吹き荒れました。梅も満開を過ぎ、
そろそろ桃から桜の時期になって来ました。Kさん、その後、お変わりありませんか。
先日はお忙しい中わざわざ起こし戴きありがとうございました。
その節は薔薇の苗の事で大変にお世話になりました。どうでしたか、
そろそろ色付き始めた「Mme. Joseph Schwartz」には驚かれたと思いますが、
今年のバルコニーは去年とは随分、違った感じになっていたでしょう。
正月休みに頑張りましたからね(笑)また満開の頃に遊びにいらして下さいね。

さて、Kさんが矢張り女の子だなぁ……と、微笑ましく思ったのは、
京都に住む親友がわざわざ僕のために作って送ってくれた苺のアイスクリームを、
折角いらしたKさんに特製パフェにしてお出しした時の満面の笑顔(笑)
頬に大きなエクボを作って息を飲んでいましたね(笑)まぁ、食べるスピードの早いこと!
きっと友達も喜んでくれると思います。でも内緒ですからね、他の誰にも食べさせないんですから。

さて、この苺のアイスクリーム。友人が力説するように彼のこだわりの一品です。
今回は材料やレシピも教えて貰いました。でも、それらを見ると、
それほど特別な物が入っている訳でもないんです。食材も、ごくごく普通の物を使っているみたいです。
ただ思うのは、矢張り何事もシンプルが一番なのかなぁ……と言う事。
新鮮でシンプルな材料を使い、相手の事を思って心を籠めて作る。
料理って、如何に相手に美味しく食べて貰うかが全てですからね。
それから、教えてくれなかった部分にも彼なりの小さな業やコツ、
長年の経験が潜んでいるのでしょう。そうでなきゃ、あんなに美味しく作れる訳がありません。
前に、彼を脅して透かして懇願してようやく送って貰ったキャラメル・アイスクリームとは
柔らかさも違うんです。イコール、アイスクリームの中の空気の含有量が違うのでしょうね。
何よりも驚いたのは、容器を開けた途端に広がる新鮮な苺の甘酸っぱい匂い!
友人が力説するように苺の酸味が鼻孔を心地よく刺激します。
苺の酸味の中に自然な甘さがしっかり感じられるんです。チョッと感激しちゃいました。
苺フレーバーじゃなくて、苺そのものがアイスクリームの中に息づいている。
なんだかこんなに親切にして貰っちゃって悪いみたいですね。
これじゃあ次のアイスクリームのリクエストがしにくくなっちゃいます(笑)
実は、まだまだ作って貰いたいフレーバーが沢山あるんですよ。
多分、また送ってくれると思うんです(笑)そうしたらKさんにも食べさせてあげますからね。
次は丁度、薔薇が満開の頃じゃないですか?友人をせっついておこうっと(笑)

今日、パフェのグラスに代用したのはおよそ100年前のバカラのアンティークのグラス。
2年前、パリのサン・ポールの近くのアンティーク・ショップで買いました。
非常に大振りのグラスは、今も「Harcourt・アルクール」としてデザインが残っていますが、
現在の物は全般的に小振り、このグラスとではステムを支える下の部分の形が違います。
現在の物は上部と同じく6角形にカットされていますがこれは円形です。
可成り大きいグラスだったので、「これは水用のグラスですか?」と聞く僕に、
「水でもいいけれど、勿体ないから赤ワインか特上の白ワインがいいね」と、オーナーのムッシュ。
僕が特上の白ワインじゃなくて特上の苺のアイスクリームを入れたとは夢にも思わないでしょうね(笑)
因に「アルクール」は1825年にアルクール侯爵のためにデザインされたもの。
特別に親友がやっているブログの写真をチョッと真似て撮ってみました……。
僕のささやかな感謝の気持ち、趣向返しですかね。
もう一つ、初めて自分でパフェを盛ってみて感じたんですが、
グラスの底からキッチリ、アイスクリーム詰めると量を使うこと使うこと!(笑)
コーンフレークや様々な物で嵩まし、底上げで誤魔化したくなる気持ちが良く分かりました(笑)

今度は、京都の友人にお願いして新しいフレーバーのアイスクリームを送って貰い、
僕はソーテルヌの極上デザート・ワインでも用意しておきましょうかね。
薔薇を見ながらこのグラスでワインとパフェでも如何ですか?
5月なんてアッと言う間ですよ。いよいよ花の時期です、楽しみですね!
これから一生、アイスクリームの喰いっぱぐれがない幸せ……分かりますか?(笑)


敬具

2007年3月6日


ブノワ。


[Baccarat]

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by raindropsonroses | 2007-03-06 00:00 | バベットの晩餐会。 | Comments(24)

一億、総……。

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前略

Kさん、暖かな3月になりましたがお元気ですか。
何でも友人から聞くところによると、Kさんもブログを始めたんですってね!
どうですか、エラい事に毎日更新しているそうじゃないですか。
実は、僕もやっているんですよ……ブログ。でも、URLはお教えしません(笑)
その内、検索で引っ掛かれば一発で分かりますよ。
お互いに趣味は一緒ですからね……それ迄のお楽しみね。

所で、考えてみれば不思議な世の中になったものです。
昔から「一億総〇〇時代」とはよく言われたものだけれど、
今や、一億総評論家、一億総文筆家、一億総カメラマン、一億総料理研究家、
一億総タレントのへんちくりんな時代になりました。プロもオチオチしていられない、
下手をするとアマチュアの方がクォリティが高かったりしますからね(笑)
それでは、プロとアマチュアの違い、境目はどこにあるのか?
単にお金になるかならないかの違いと言ってしまえば身も蓋もないけれど、
才能があるのに、不幸にも全く売れず、一銭にもならないプロはだしのアマチュア。
才能もないのに、ただただチャンスを巧く掴んだお陰で、また時流に乗っただけで
プロとして生計が立つ限りなく素人に近いプロ……本当に様々です。
「才能もないのにタレントとはこれ如何に?」の連中がブラウン管を占拠し、
溢れるばかりの健康番組と料理番組、ワザと間違えて笑いを取るあざといクイズ番組の数々。
売れなくなったタレントが旅の徒然をレポートし、大袈裟なリアクションで美食レポート。
本当は報道せねばならないニュースをそっちのけで、下らない個人的事件を
キワもの的&三面記事的な乗りで、週刊誌並にハイエナ振りを発揮して伝えるニュース番組。
いつどこの局を見ても、巨大芸能事務所と関西のお笑い系の面子がひしめき合い、
結婚、離婚、出産、個人的な病気の経過まで……お涙頂戴で自分の私生活を切り売りしているタレント。
また、それを心の奥底で軽蔑しながらも、それを当たり前のように見させられている僕達……。

こうして文句を言っている僕も取り留めもない文章と写真を毎日ブログで公開している。
その気になれば、世界中の誰もが見る事が出来るインターネットに個人的な事を公開している。
何とも摩訶不思議な世の中になったものです……。

「限りなく限りある才能」を切り売りし(売れていないけど・笑)
毎日〜何のためにブログを書くのか?なるべく個人情報を隠している積りでも
矢張り、自分の私生活にある程度まで突っ込んで書かないと表現出来ない世界。
枯渇寸前、風前の灯のわずかな才能(あるとすれば……)を振り絞って書く文章、
ヘボ写真の中から無理して選んだ写真……ブログを書くことで自己満足?
自分の記事と写真を眺めてはウットリと自己陶酔するほどお目出度くもなし、ヤワでもなし。
また、そこまでうぬぼれてもいないし……人とは違う物を作りたい、
常に個性的でありたいとは思うけれど……。

たまに今日みたいにシニカルになってしまう事があります。一体、今のこの世中って何?
ちょっと距離を置いてみれば実に不思議な世界になったものだと思うんです。
プロとアマチュアの境がなくなりつつある今、また、誰しもが簡単に自分を表現出来る現代。
それはそれで、プロもアマチュアもお互いに大変な世の中になったものだと思います。

今日の写真は、フィルム・カメラを持ってパリを夢中になって歩き回った時の1枚。
オルセー美術館のアール・ヌーボーのコーナーにあるブロンズの彫刻、
Alfred Druryの傑作「L'Esprit de la Nuit」です。
頭上からピンスポットが当たっているこの僕のお気に入りの写真だって、
オリジナルの陶然とする美しさには到底太刀打ち出来ません。
暗闇にポッカリと浮き上がるこの美しい彫刻……言葉を失うほどでしたもの。
大自然をフィルムに写しても、このように優れた彫刻を自分なりに写しても、
結局は大自然の偉大さと人さまの作品の力を借りてフィルムに定着しただけ……。
自分のオリジナルとは一体なに?自分らしさってどうやって出せばいいの?
なかなか奥が深く、また複雑な物がありますね。
グジュグジュ言っていないで、ひたすらシャッターを押す、キーボードを叩く。
それしか方法はないのかもしれません(笑)


敬具

2007年3月5日


ブノワ。


[Alfred Drury (1898~1905)]
[Musee d'Orsay/オルセー美術館 オフィシャル・サイト]

★追伸、メッセージを下さった方へ。所用があって少し返事が遅れます。
 必ずお返事しますので、もう少し時間を下さいね。

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by raindropsonroses | 2007-03-05 00:00 | 向き向きの花束。 | Comments(16)