「ほっ」と。キャンペーン

匂いのいい花束。ANNEXE。

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素晴らしき朝に……。

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前略

暖かな冬となりました。
皆さん、年末の慌ただしい中、如何お過ごしですか。
僕にしては珍しく、夏以降、殺人的に忙しかったのですが、
ここに来て久しぶりの休日を猫達とゆっくりした時間を過ごしています。

さて、8月に2周年を迎えたこのブログ、バタバタしていて、
なかなか満足の行く文章も写真もアップ出来ないままに一年が終わろうとしています。
内容に関してはチョッと不満も残る一年となりました。

私生活ですが、前にも書きましたが、今年はただの一度も風邪を引かず、
病院と無縁の一年になりました。自分の身体の健康管理が上手く行き、
こんなに気力と体力の充実を感じたのは初めてでしょうか。
頑丈な身体に生んでくれた母に感謝したいです。

来年の目標は既に大まかに決まっています。
僕にとっては非常に大事な一年になることは必定、
今までの僕のボンヤリとした人生で、
これだけ真剣に何かに打ち込まなければならない年はなかったかもしれません。
何れにせよ、健康第一、失敗してもくよくよめげず、
明るく上を向いて歩いて行きたいと思います。

写真は春のパレ・ロワイヤル……朝日を浴びた薔薇の美しいこと!

皆さんも健康で輝かしい一年になりますように。
来年もマイペースで記事をアップして行きたいと思います。
今年は本当にありがとうございました。
来年も沢山のメッセージをお待ちしていますね。
健やかな年の瀬をお迎え下さい……。…


草々

2007年12月31日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2007-12-31 00:00 | 向き向きの花束。 | Comments(43)

幻のナッシュビル。

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拝啓

12月に入ったと思ったらアッと言う間に大晦日ですよ(笑)
Oさん、その後、元気にお過ごしですか?

さて先日、WOWOWで「ナッシュビル」をやったんですってね。
あれは傑作ですね!僕は家のテレビで映画のビデオやDVDを観る習慣がないので観ませんでしたが、
「ナッシュビル」はリバイバルもビデオもDVDもなし、幻の名画なんですよ。

「ナッシュビル」は口幅ったいけれど僕の青春の一本、
生涯のベスト10に入る作品です。学校を終え、就職した最初の3年間は
毎年〜250本の映画を観ていました。……文字通り「貪る」ように。
ロードショーは勿論、名画座をハシゴしたり試写会の葉書をせっせと出したり。
昼ご飯代を節約したりして一本でも沢山の映画を観たかった時期です。
母もそれを知ってか折りある毎にお小遣いをくれましたっけ……。

そんな多感な(一応)時期に観た「ナッシュビル」、
今までの人生で映画館に弁当持参で一日中入り浸ったのは、
ジェームズ・ディーンの「エデンの東」と「理由なき反抗」の2本立てと
ロバート・デ・ニーロの「ディア・ハンター」、そしてこの「ナッシュビル」のみなんです。
ジェームズ・ディーンは誰しもが憧れ、自分に重ね合わせるヒーロー像、
母の愛に飢え、父に理解されたい青年像は乾いた砂に水が染み入るように僕等の心に迫ります。
懐かしきホロ苦いティーンの頃の思い出……。

「ディア・ハンター」はベトナム戦争の悲惨さと友情の美しさを描きます。
精神が壊れてしまった青年を単身ベトナムまで助けに行き、
はからずも死なせてしまうデ・ニーロ演じるマイケルに胸打たれました。
「あぁ、こんな友達が欲しい……」真面目にそう思ったものです。
「ディア・ハンター」は最愛のメリル・ストリープと出会った作品でもあります。

「ナッシュビル」の衝撃は今だに忘れることが出来ません。
ほぼ同列の主役が24人、シネマスコープの横長のスクリーンに
次から次へと登場し、のべつまくなし同時に喋る喋る……。
どの台詞を翻訳するか……字幕スーパー泣かせと言われたものです(笑)
もっと驚いたのは、監督のアルトマンが出演者に自作の歌を歌わせたこと。
登場人物は、カントリー&ウェスタンのメッカ、
ナッシュビルのグランド・オープリーに集まってくる歌手、追っ掛けファン、
歌手志望の超音痴のウェイトレス、家出した女……などなど。
丁度、知事選に重なったナッシュビルはお祭り騒ぎの狂乱状態(笑)
その中で、歌手役の俳優全員が自分で作詞作曲を手掛けて
歌を披露するという離れ業をやってのけます。
本業が歌手なのは精神的に脆いカントリー歌手を演じたロニー・ブレイクリーのみ。
キース・キャラダインは「I'm Easy」でアカデミー賞で主題歌賞を受賞するオマケもありました。
アメリカの俳優の底力は恐るべしですね。演技が出来て当たり前、
ダンスが出来て楽器もこなす、しかも作詞作曲&歌唱ですから(笑)
日本の演技すら出来ない俳優、才能もないのにタレントと呼ばれる人とは大違いです。

気が強くてチョッぴり底意地が悪いスター歌手コニーを演じたカレン・ブラックは、
自作の歌で「転がる石は苔むさない」と、この映画のテーマを歌いましたが、
ドラマは混沌としたままラストに突入、衝撃のクライマックス、
大混乱の人込みをを擦り抜けるように、今まで脇でチョロチョロしていた
歌手志望のバーバラ・ハリス演じるアルバカーキが念願叶って舞台を踏むところで終わります。
脇だったバーバラ・ハリスがラストで見事に主役に擦り変わる見事さ、
作劇の妙も職人のロバート・アルトマンならではでしょう。
「ナッシュビル」アルトマンが最も油が乗っていた頃の最高傑作。

アルトマンが亡くなる少し前、アメリカ映画界は、
自分達の映画作りのセオリーから大きく外れるアルトマンを仕事から干し、
不遇の晩年を余儀なくさせたクセに、名立たる巨匠が天に召されると、
今度は思い出したかのように、屋根裏のスーツケースのから、
埃を被った記念品を慌てて取り出して来たようにアルトマンを誉め讃え、
巨匠として絶賛していたけれど、アルトマンのピークは70年代後半なのですよ。
その一番素晴らしい時期に劇場の暗闇で人生のベスト10に入る傑作と出会えた幸せ、
観るべき時にしっかりと鑑賞出来ることは、その後の僕の人間形成にとっても非常に有意義なこと、
「エデンの東」「愛の嵐」「サンセット大通り」「ソフィーの選択」……。
文学では「サド侯爵夫人」「細雪」「ライ麦畑でつかまえて」など、
出会う適齢期、読まなければいけない時期って大事ですよね。

「ナッシュビル」今でも全ての曲を空で歌うことが出来ます。
それ位、劇場に通い、サントラ盤を繰り返し聴きましたからね(笑)
この先、「ナッシュビル」みたいな作品とどれだけ出会えるでしょうか。
常にアンテナは張り巡らせておかないといけません。


敬具

2007年12月29日


ブノワ。


[Nashville/ナッシュビル (1975)]
[Robert Altman (1925~2006)]
[Ronee Blakely (1945~ )]
[Keith Carradine (1949~ )]
[Karen Black (1939~ )]
[Barbara Harris (1935~ )]
[James Dean (1931~1955)]
[East of Eden/エデンの東 (1955)]
[Rebel Without a Cause/理由なき反抗 (1955)]
[The Deer Hunter/ディア・ハンター (1978)]
[Robert De Niro (1943~ )]
[Meryl Streep Online/Meryl Streep (1949~ )]
[The Night Porter/愛の嵐 (1974)]
[Sunset Boulevard/サンセット大通り (1950)]
[Sophie's Choice/ソフィーの選択 (1982)]
[サド侯爵夫人/三島由紀夫 著 (1965)]
[細雪/谷崎潤一郎 著 (1948)]
[ライ麦畑でつかまえて/The Catcher in the Rye/J・D・サリンジャー 著 (1951)]

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by raindropsonroses | 2007-12-29 00:00 | 映画館へ行こう。 | Comments(4)

僕達の勲章。

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……………………………………………………………………………………………………………………………………………………

薔薇はイングリッシュ・ローズの「Troilus」……黒点病である。
ネーミングはシェークスピアの「トロイラスとクレシダ」から。
カタログや図鑑にも黒点病に注意と書いてあります。
12月23日に撮影したこの薔薇、開花はもっと早くて12月10日。
冬の寒さで約2週間、抜群の花保ちを見せました。
まさに今シーズン最後を飾るに相応しい美しさ、匂いはとっくに飛んでいるけれど、
一年間、薔薇を育てて来て本当に良かったと思わせてくれます。

しかし、僕の知り合いの中には黒点病やウドン粉病に犯された葉、
虫に齧られた後の葉を極端に毛嫌いする人もいます。
確かに、花も葉も、完璧な姿で咲かせることがベストでしょう。
また、そうして咲いてくれた時の嬉しさは格別です。
だけど、この日本の高温多湿、近年の亜熱帯化した厳しい環境の中で、
病虫害から完全に守った状態で薔薇を育てるのは不可能に近いこと。
各々が精一杯、工夫を凝らし、汗水垂らして薔薇を育て、
その結果として病気になったって仕方ないことだと思っています。
いいじゃない黒点病だって、ウドン粉病で葉が縮れてもかまやしない。
バンバン浴びせるように薬を撒き、じゃんじゃんコーティングするように薬を散布したって、
病気になる薔薇もある、何もしなくたって病気に罹らない薔薇もある。
薔薇と自然体で付き合って、結果、黒点病になったっていいと思うのです。
そう、黒点病は僕等の頑張った勲章、そう思えばどうって事ないじゃないですか。

何もコンクールに出す訳じゃあるまいし、
自分で育てた薔薇を眺めて、触れて、匂いを試して楽しむだけなんですもの。
僕は黒点病の薔薇の写真を公開することを恥ずかしいとは思いません。
第一、黒点病の部分の葉を毟ったら花だけの妙竹林な薔薇になっちゃう(笑)
病気の葉も、縮れた花弁も、一年間頑張った僕等への勲章です。

……………………………………………………………………………………………………………………………………………………

皆さんへ。

そろそろ今年の薔薇もお仕舞いに近付いて来ましたね。
頼んであった薔薇の苗が続々届いて欣喜雀躍の人もいるでしょうし、
また、来シーズンに向けてどのように薔薇と付き合うか、どんな風に仕立てるかに
思いを馳せている人もいることでしょう。
僕は、毎年、正月休みの手入れから、もう少し遅くして2月頃にしようかなぁと思案中です。
雨上がりのバルコニーで見つけた「Troilus」。イングリッシュ・ローズの銘花です。
約20年前のイングリッシュ・ローズは続々とリストから姿を消しつつあります。
耐病性?樹形?諸々の問題もあるでしょう。でもやっぱりいいと思うんですよねぇ……。
オースチンがシェークスピアから名前を好んでつけていた時代の薔薇、
黒点病に弱かろうがいいじゃないですか。
どのみち、夏以降は全部の薔薇が黒点病に罹るって言ったって過言じゃないんだから(笑)
全てを完璧に育てるのは不可能、神様だって出来はしないこと。
黒点病があったって、この薔薇の価値を貶めることにはなりません。
ビリー・ワイルダーの傑作「お熱いのがお好き」のラストの名台詞、

「Nobody's Perfect !」

完璧な人(もの)なんかこの世にないんです。
だったら勝手にいい方向に解釈した方が世の中が楽しくなりますものね。
来年はどんな薔薇と出逢うことが出来るでしょうか……今から楽しみでなりません。


草々

2007年12月26日 


ブノワ。


[Troilus (ER) Austin, 1983]
[David Austin Roses/David Austin (1926~ )]
[William Shakespeare (1564~1616)]
[Troilus and Cressida/トロイラスとクレシダ (1602)]

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by raindropsonroses | 2007-12-26 00:00 | 薔薇の名前。 | Comments(14)

男の価値って?

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前略

Sちゃん、その後、元気にしていますか。
先日は楽しい一時でしたね。なかなか美味しいビストロだったでしょう。
今度はデートにでも使って下さい。

さてさて、紹介してくれた新しいボーイフレンド、なかなかのハンサムくんですね。
面食いのSちゃんが一目で惚れるのは良く分かります(笑)
いい大学に通っているみたいだし将来も有望?
だけど、付き合って1ヵ月で結婚を考えるっていうのは
いかにもスーパー夢見心地、夢見る夢子さんのSちゃんらしいですね(笑)
所で、紹介してくれたボーイ・フレンドは何人目かな?
今度からは、しっかり周りで「恋人」と認めてから紹介して下さい。
それからでも遅くないでしょう(笑)紹介されてスグにサヨナラされたんじゃこっちが堪りません(笑)
その度にご馳走するのもこっちだし……。

所で、彼氏について僕の意見を聞きたいそうだけど、
それは遠慮させて下さい。確かに僕は人を見る目がある積もりだけれど、
僕の厳しい意見なんか聞いてSちゃんが嫌な思いをしても困るしね(笑)
これからボーイフレンドと付き合って行く上で自分の目で判断して下さい。
でも、一つだけアドバイス。人って見かけや学歴じゃないっていうこと。
僕が判断の基準にしているのは穏やかな性格と生活力。
それは、決して大層な給料を貰って来る人の事ではありませんよ。
霞を食べては生きられないけれど、要は困った時に身体を張って金を稼げるか、
何をやってでも食べて行ける人のことです。
例えは極端だけれど、砂漠で二人きり、食物も水もなく行き倒れ寸前になった時、
どこからか水を汲んでこれる人、美味しいミネラル・ウォーターを持って来いとは言わないけれど、
喉を潤す何がしかを持って来られる人、乾きを癒してくれる人のこと。
無人島で椰子の実を取って来たり、魚やウサギ、木に登って木の実を集めて来るような
逞しい人がいいんじゃない?それからSちゃんの事を身を挺して守ってくれる人ね。
暴漢に襲われた時、サッとSちゃんの前に立ちはだかる人のことです。

大分前に、沖縄を訪問した天皇陛下を暴漢が襲ったじゃない。
その瞬間、美智子皇后がサッと手を広げて天皇陛下の前に立ちはだかったの。
その時の皇后陛下の真剣で恐い顔……これほど美しい顔は見たことがなかったし、
これほど感動的なシーンはありませんでした。今思い出してもジィ〜ンと来ます。
美しい夫婦愛、自分を犠牲にしても好きな人のことを守る、
瞬間の事ですからね、考えている時間はないわけです。

今の社会、勿論、学歴は大事なんでしょう。
でも、高学歴で順風満帆で就職した会社が倒産した時、
ショックのあまり立ち直れず路頭に迷うか、はたまた、どんな仕事に就いても逞しく生きるか……。
男の魅力、甲斐性ってそこじゃない?外見ばかりに捉われていてはダメだと思うよ。
Sちゃんもそろそろ面食い星人は卒業しないとね(笑)

今日のカードに使った写真はルーヴル美術館で撮った1枚。
これは一眼レフじゃなくてコンパクト・カメラだったかな……。
欧米では女性の裸の彫像よりも男性の物の方が、断然、多い気がします。
それはきっと、ギリシャ、ローマの時代からの男性讃歌から来ているのでしょう。
当時の男は文武両道、科学や天文学、農耕の知識の他に、剣を持たせれば返り血を浴びながら
愛する人、祖国を守るために相手を叩きのめす……ギャップが凄いですね。
何事もバランス、陰と陽、この世の中、片方だけじゃ成り立たないのですよ。


草々

2007年12月19日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2007-12-19 00:00 | いつも心に太陽を。 | Comments(20)

アタシ達、捨て猫です!

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……………………………………………………………………………………………………………………………………………………

おすぎとピーコ風に。

朝子です!お園です!小芳です!きんです!
アタシ達、捨て猫です!(笑)

朝子 「どう、決まったわね(笑)」
お園 「うん、決まった決まった!なかなかだった(笑)」
小芳 「ねぇ、おすぎとピーコって誰?」
お園 「いいの、子供は知らなくても!」
小芳 「ピーコって言うくらいだから鳥の名前?」
お園 「だから子供は黙ってな!」
朝子 「ねぇ、そんな事より、アタシ達、随分太ったんじゃない?」
お園 「うん、だって冬だもの。食べて栄養付けなきゃ!」
小芳 「でも、飼い主さんにここに置いて貰って良かったぁ。
    部屋は暖かいしご飯は沢山、好きなだけ食べられるし、 
    バルコニーで運動も出来るし。」
お園 「そうだよねぇ、考えてみれば、
    染香姐さんを含めてアタシ達、全員、捨て猫だったんだもんね。」
朝子 「アタシは有楽町の駐車場に、染香姐さんはモロに捨て猫の風来坊で
    持ち前の人懐っこさで人様の家に上がり込んで飼い主さんのウチに貰われて来た、
    お園は親切な人に親子共々拾われて里子に出されてこの家に来たし、
    小芳は私鉄の駅に捨てられていて自販機の裏でネズミ取りみたいな罠で保護され、
    きんは何と動物病院の横に捨てられていた……普通、猫を動物病院に捨てるかねぇ?」
お園 「アタシ達って幸せだよねぇ」
小芳 「本当、本当!飼い主さんに感謝しなきゃ。」
朝子 「具体的にどうする?恩返し?」
お園 「アタシはね、この美しさが恩返しだと思ってる。飼い主さんの目の保養ね。」
朝子 「ふぅ〜ん、随分と勝手な言い分じゃん(笑)アタシはマイ・ペース、このままでいいわ。」
小芳 「アタシはもう少しビクビクを治さなきゃ。お客さんに愛想良く出来るようになりたい。」
きん 「アタシはお漏らしクセを治す!体型はこのままデブきんでいいんだけど(笑)」

……………………………………………………………………………………………………………………………………………………

皆さんへ。

随分と寒さを感じるようになりました。
家の近くの野良猫を見ると余計な心配をしてしまいます。 
ご飯はちゃんと食べているか?暖かい寝床はあるのか?
冷たいアスファルトを歩いて肉球が冷たくないか?雨や夜露をしのげるのか?

野良猫を毛嫌いする人、実際に被害に合っている人が沢山いるのは知っています。
でも、だからと言って命あるものを無下には出来ませんものね……。
野良猫だって皆、必死に生きようとしている。野良猫や捨て猫を保護して里親を探している人たち、
高級な血統書付きの猫と分け隔てなく治療をしている病院の先生やスタッフには頭が下がる思いがします。

僕に出来ることは、精々、縁あって、今、ウチに引き取った猫達を思い切り可愛がる事しか出来ません。
素性がどんなであろうと、多少、難があろうと(笑)こんなに可愛いんですから(笑)
写真は動物病院と和菓子屋の隙間に捨てられていたきん。ウチに来てまだ数日のいたいけな姿です(笑)
朝子が言うように、こんな可愛い子をどんな理由があるにせよ捨てるかねぇ?
しかも動物病院の脇に!捨てた人も涙を流し、断腸の思いだったことを望みます。


草々

2007年12月16日


ブノワ。


[染香・Someka (1997~2005) Domestic Short Hair,
    Brown Mackeral Tabby and White]
[朝子・Asako (1998~ ) Domestic Short Hair, Black and White Bicolor]
[お園・Osono (2002~ ) Domestic Short Hair, White]
[小芳・Koyoshi (2004~ ) Domestic Short Hair, Red Tabby]
[きん・Kin (2005~ ) Domestic Short Hair, Tortoiseshell]

[おすぎとピーコ/おすぎ・杉浦孝昭 (1945~ ) ピーコ・杉浦克昭 (1945~ )]

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by raindropsonroses | 2007-12-16 00:00 | 猫が行方不明。 | Comments(18)

言葉を飾る。

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拝啓

早いもので師走になってしまいました、何かと慌ただしい一ヶ月の始まりです。
Eさん、その後お変わりありませんか。学校の先生ではないけれど、
自宅でイラストを教えているEさんも何かと忙しい師走なのでしょうね。
僕も夏以来の忙しさが一段落、箱根でゆっくり英気を養い、
新たな気持ちで次のステップに臨むところです。

さて、先日は電話で長話し、大変に失礼致しました。
Eさんとお話していると、ついつい楽しくてアッと言う間に時間が経ってしまうのですよ。
それにしてもEさんは話題が豊富で美しい言葉を沢山知っていますね。
一つのことを表現するにも、一番適した言葉を瞬時に選び、
しかも、考えうる最高の単語を使います。矢張り、文学青年だった頃の名残りでしょうか。
それとも映画や演劇に常日頃から親しんでいるからでしょうか。

今の若い世代は独特の言葉を使い自分達の世界を築いています。
それはそれでいいのかもしれません……でも、決して美しくはない言葉の数々、
勿論、言葉と言うものは長い年月の間に変化し、今の形、現代の言葉になっています。
幾ら美しい言葉でも時代に合わない言葉は消えて行き、
相応しくない、差別的だという理由で自主的に使うことが規制されたりもします。
大体、所謂、「言葉狩り」をする人達って、一日中そんな事ばかり考えているのでしょうか。
意味のない「言葉狩り」で日の目を見なくなった文学や音楽は枚挙にいとまがありません。

この話は長くなりますから次回にEさんのご意見を聞くとして、
日々の自分を顧みても、美しい日本語を話しているかどうか甚だ疑問です。
常日頃からなるべく丁寧な言葉を使うように心がけていますし、
話し言葉は乱れつつあるけれど、最低限のマナー、
目上の方に対する尊敬の気持ちや年下の友人に対する親しみや
気やすさを上手に表現する術は知っている積もりです。
それは自分が相手から丁寧に尊敬を込めて扱われた時の心地よさを知っているからです。

日本語は美しいけれど非常に難しいです。時と場合、相手や様々な状況で、
一つの事柄を表す言葉がどんどん変わって行きます。
僕の頭はスーパー・コンピューターじゃありません。
時には先輩に対してウッカリため口をきいてしまったりもします(笑)

これからもっと言葉が乱れて行くのでしょう。
乱れて行くと言うのは語弊があるかもしれません……変化して行く言葉……。
でも、出来る限り言葉を飾り、美しい日本語を使って行きたいと思っています。
Eさんとお付き合いしていると色々と刺激になります。
知らない単語が出て来たりして……家に帰って辞書を引いたりするんですよ(笑)
お話ししているといい意味での緊張感もありますしね(笑)

お忙しいでしょうけれど、年内に一度、美味しい鮨でもつまみながら熱燗でも如何ですか。
そう、最近は鮨に白ワインなんて言うのにも填まっています(笑)
近々、メールを差し上げますね。是非、お時間を作って戴きたいと思っています。
気温が低い毎日が続きます。お体を労って下さいね。


敬具

2007年12月10日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2007-12-10 00:00 | 何処からともなく。 | Comments(12)

文豪の宿に泊まる……福住楼。

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拝啓

暖かな初冬の日が続きます。
Aさん、暫らくお目にかかっていませんが元気にお過ごしですか。

先日はわざわざメールを戴き大変に恐縮しております。
旅先からの便り、何のことはないんですよ。絵葉書を書くのは僕の趣味ですからね。
時間がない旅先故、細かなことは書けませんでしたが、
今回は箱根の温泉に一泊で旅行でした。
いつもは東海道線で小田原に出て箱根湯本に入るのですが、
今回は新宿からロマンスカーで箱根湯本入り。当然、一番前の展望車ですね(笑)

箱根は一年中、何かしら見るものがあって、常に人で溢れる観光スポット、
今回の目的は、川端康成なとが常宿としていた「福住楼」に泊り、
箱根が初めての友人のために黄金のコース(笑)ケーブルカーで強羅に登り、
チョッと芸術の秋を気取ってポーラ美術館で「モネと画家たちの旅」を見学、
強羅から早雲山へはケーブルカー、早雲山からローブウェイに乗り大涌谷で下車、
硫黄の匂いに包まれて黒タマゴを食べ、桃源台まで下り芦ノ湖の海賊船に乗ると言うもの。
どうです、黄金のコースでしょう(笑)
僕は何度も何度も箱根に行っていますからね、案内役は簡単でした。

さて、「福住楼」ですが、今回で何回目になるでしょう……。
箱根に来ると常宿にしていますから10回目くらいでしょうか。
今回泊まった部屋は「松二」……「福住楼」一番古いとされている明治期の部屋。
「福住楼」は日本の名だたる文化人、文人に愛された由緒正しい宿。
宿の様子は島崎籐村の「春」に描かれ、大佛次郎はこの宿で「帰郷」「宗方姉妹」を執筆し、
坂東妻三郎は新婚旅行の時に宿泊、福沢諭吉、夏目漱石、林家三平、吉川英治、
里見弴、北条秀司、川合玉堂、幸田露伴、林芙美子など、そうそうたる文人に愛されました。
川端康成は、名前が川端なのに川の音を嫌い(笑)庭側の部屋に籠り、昼寝て夜執筆、
朝方、雑誌社の編集員が戸口に挟んである原稿を引き取って行ったそうです。

この宿の売り物は何と言ってもその風呂……。
10畳くらいの檜の板の間に直径2メートルくらいの
松の樹を繰り抜いて作った湯船に銅製の枠が填まっています。
入り口から早川側を眺めると、春には淡い山桜の薄墨が、
初夏には新鮮な緑、秋には錦の綾織りが、冬には枯れた樹々が湯面に揺らぎます。
対岸の風景が映りこみ何とも言えない風情を醸し出すんです。
僕が明るいうちにチェックインするのはそのためなんです。
サービスは心が籠もっているけれど必要最小限の持て成し。
決して過剰じゃなく不足もなし。なかなか出来ることではありません。
明るいうちに一風呂浴びてマッサージを受け、
早川を望む窓際で川端康成を気取って友人に絵葉書をしたためます。
今回は一泊二日の旅です。僕の方が絵葉書よりも早く帰京することになりますが、
気は心、きっと友人達も喜んでくれたと思います。

今度、ご一緒に如何ですか?箱根は近いし沢山、見所もあるし楽しみ方も色々です。
きっとその人の楽しみ方に合った旅が演出できると思います。
取り敢えず、忘年会の予定を立てなければいけませんね。
近々、連絡しますから相談に乗って下さいね。
気温が低くなって来ました。Aさんも風邪など召しませんように。


敬具

2007年12月4日


ブノワ。


[福住楼]

[川端康成/Yasunari Kawabata (1899~1972)]
[島崎藤村/Touson Shimazaki (1872~1943)]
[春 (1908) 自費出版]
[大佛次郎/Jiro Osaragi (1897~1973)]
[帰郷 (1949) 苦楽社刊]
[宗方姉妹 (1950) 朝日新聞社刊]
[阪東妻三郎/Tsumasaburo Bando (1901~1953)]
[福沢諭吉/Yukichi Fukuzawa (1834~1901)]
[夏目漱石/Soseki Natsume]
[林家三平/Sanpei Hayashiya (1925~1980)]
[吉川英治/Eiji Yoshikawa (1892~1962)]
[里見弴/Ton Satomi (1888~1983)]
[北条秀司/Hideji Hojo (1902~1996)]
[川合玉堂/Gyokudo Kawai (1873~1953)]
[幸田露伴/Rohan Koda (1867~1947)]
[林芙美子/Fumiko Hayashi (1903~1951)]

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by raindropsonroses | 2007-12-04 00:00 | 旅の栞。 | Comments(21)