匂いのいい花束。ANNEXE。

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猫のすすめ。

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この春、友人に男の子と女の子の双子の赤ちゃんが生まれました。
文字通り「珠のような」赤ちゃんで、友人も早々と親バカぶりを発揮しています(笑)
両親の希望は子供たちが健康でスクスク真っすぐ育ってくれること……。

 「他には?」と、言う僕の問い掛けに、暫し、考えたあと、

 「心優しい人間になって欲しい……。」と、答えが返って来ました。

 「そうそう、ブノワ。さんみたいに!」と、オマケを付け加える友人(笑)

まぁ、辛辣な毒も吐くけれど(笑)情に脆く優しいのが、
僕の唯一の美点であり欠点でもありますからね……フムフム。

 「どうしたら優しい子供に育ちますかね?」の問いに、

 「猫を飼いなさい!」と、即答した僕でした(笑)

猫などの小動物じゃなくてもいいです。
鉢植えの草花などの植物。ひまわりや朝顔の種を播き生育を見守る……。
きんぎょ、十姉妹やインコ、文鳥などの小鳥、ハムスターなどの小動物も可愛らしくて素敵です。
なぜ、僕が猫を勧めるかと言うと、猫が非常に手間要らずの生きものだからって言うこと。
勿論、猫と人気を二分する犬もいいけれど、トイレや散歩のことを考え、
今の住宅事情を考えると猫に軍配が上がるのではないでしょうか。

生きものは死ぬからイヤ……そう言う人もいます。
確かに可愛がっていたペットが死ぬと辛いですよね。
でも、命を育て、日々、一緒に生活をし、面倒を見ることによって自分も共に成長して行く。
家族として迎え、一緒に成長しながらその最後を見届ける……大事なことだと思います。
草花を育て、種を播き、芽が出て花が咲き、やがて種になって収穫し、
またその種を播く……生命の神秘を学びます。
小動物と同じ言葉を交わすことは出来ないけれど、
労りの目で身体の調子や日々の感情をつぶさに観察することによって、
相手を思いやり、気持ちを尊重する術を身に付けることが出来る思うのです。
死を乗り越え、悲しみを1つ知ることで、
またひとつ優しく豊かな心が、心の中に芽吹くと思うのです。

写真はウチの看板娘のお園。アバクロンビー&お園(笑)
お園をはじめ、僕とウチの子達は会話を交わすことが出来ます。
「アゥアゥアゥ」「nルルルル!」同じ言葉を繰り返してあげると返事が返って来ます。
チョッと話題になったペットの翻訳機なんて必要ありません。
顔を見て「ニャアニャア」やっていれば何が言いたいか、何をしたいか察しがつきます。

この子に限らず、ウチに来た猫全員、染香、朝子、お園、小芳、きん……。
それぞれから掛け替えのない何かを貰いました。
猫たちもご飯と雨露をしのげる屋根と暖かい寝床の他に、
僕から何某かのものを貰っているハズ……そう思いたいです。
薔薇を育て、交配することによって、生命の神秘と不思議を学び、
忍耐力を身に付けることが出来ました。
もし猫を飼わず、薔薇を育てていなかったらどんな人間になっていたでしょう……。
きっと殺伐とした嫌味だけのトゲトゲした人間になっていたかもしれません……。
えっ!?誰ですか、今のままじゃんって言うのは!(笑)


草々

2009年6月21日


ブノワ。


[染香・Someka (1997~2005) Domestic Short Hair,
    Brown Mackeral Tabby and White]
[朝子・Asako (1998~ ) Domestic Short Hair, Black and White Bicolor]
[お園・Osono (2002~ ) Domestic Short Hair, White]
[小芳・Koyoshi (2004~ ) Domestic Short Hair, Red Tabby]
[きん・Kin (2005~ ) Domestic Short Hair, Tortoiseshell]

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by raindropsonroses | 2009-06-21 00:00 | 猫が行方不明。

チーズとフォンデュ……おねぎとピーマン。

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 何かいい事があったのか、鼻歌まじりで帰宅、玄関を開けたピーマン、
 フワァッと漂ういい匂いに一言……。

P   「あらぁ、いい匂い!」
O   「あら、ピーマン、早いじゃないの、お帰り。
     買って来てくれたでしょうねぇ、アレ?」
P   「勿論よ、ヴーヴ・クリコ2本でしょう。」
O   「そうよ、アンタ、タダ飯喰らうんだからそれくらい当たり前よ!」
P   「ちょっと!タダ飯って言うのは聞き捨てならないわねぇ!」
O   「だってそうじゃない。
     今日の材料代は全部アタシ持ち、アンタは喰らうだけ!」
P   「やめてっ!その喰らうって言うの!」

 おねぎ、手にしていたワイン・グラスをピーマンに差し出す。
 こうしておねぎはいつもワインを飲みながら料理をするのだ。
 ピーマン、ワインを貰って思わずその先の悪態を言いそびれる……。

O   「まぁいいわよ。さぁてっと。そろそろ準備が出来たっと。」
P   「ところで、おねぎ。この香ばしいチーズに匂いはなぁに?」
O   「うふふふふ……わざとらしいわねぇ、分かっているクセに聞いちゃって!
     今夜の晩ご飯はチーズ・フォンデュよっ!」
P   「チーズ・フォンデュ!あぁら、アナタいつだったか
    『鍋と焼き肉は料理じゃないのよ!』って偉そうに言ってなかった?(笑)」
O   「あらっ!聞き捨てならないわねぇ。
     そうよ、鍋と焼き肉は料理じゃないわ。」
     だってグツグツ煮るかジュゥジュゥ焼くかでしょう?
     料理じゃないじゃない!」
P   「あら、おねぎ。
     チーズ・フォンデュだって溶けたチーズに具を絡めて食べるだけじゃない。」
O   「バっカねぇ!見てご覧なさいよ、この丁寧に下拵えされた豪華な具!
     野菜を牛肉で巻いて、海苔を鶏肉で巻き、竹輪にズッキーニを差し込んで、
     ホタテと海老もバターでソテーしたわ。」
P   「フン、あとはプチ・トマトとウズラの卵は出しただけ、
     アスパラガスやブロッコリー、ミニ・ウィンナーは茹でただけじゃないの。」
O   「アナタよく言うわねぇ……これだけのことを一体、誰がやるって言うのよ!
     いいのよ、誰も食べてくれなんて頼んでいないんだから。」
P   「あらっ!アンタはスグに脅迫するのね!」
O   「ウルサい、ピーマン!」
P   「所で、肝心要のパンはどうしたのよ、パン、パンっ!」
O   「あっ!いっけない、パン買って来るの忘れた!」
P   「バカ!どこの世界にパンがないチーズ・フォンデュがあるのよ!」
O   「フン!あるのよ!こ・こ・に・!アタシが作ったチーズ・フォンデュぅ!」
P   「仕方ないわね、アタシが買って来てあげる。
     どのくらい必要?何人分?」
O   「あら、今夜のディナーはアタシとアナタの二人だけよ。」
P   「チョッとぉ、嘘でしょう?それって寂しすぎるわ!」
O   「それこそ仕方ないわよ、
     アタシ達が好きな男って、皆、家に帰っちゃうんですもの。」
P   「そうよねぇ……皆、家族や恋人がいる……。」

P   「おねぎ!」
O   「ピーマン!」
O&P 「アタシ達は因果だねぇ……。」

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チーズ・フォンデュ……本場スイスで食べたチーズ・フォンデュは、
僕が想像していたものとは全く違う代物でした……具はパンのみ!(笑)
でも、鍋にしろ焼き肉にしろ、皆でテーブルを囲んで食べるのは楽しいです。
写真は残念ながらキャンセルになってしまったチーズ・フォンデュの具(笑)
面倒臭いから溶かしたチーズなしでこのまま食べてしまいました(笑)
奥の一皿は僕の手作りポテト・サラダ……これがまた絶品なのです。
そして、最後を飾るのは、泣く子も黙る名物の「薔薇餃子」。
タイ料理の夕べだろうと、和食の夕べだろうと、
イタリアンだろうとフレンチだろうと、
その日のテーマに関係なく漏れなく最後について来るのは「薔薇餃子」(笑)
だって、皆さんのリクエストが凄いんですもん。


草々

2009年6月15日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2009-06-14 14:40 | バベットの晩餐会。

ハッセルブラッド!

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 「『アニーが撮るのよ。』と、言うとニコールが翌日飛んで来るの。」

そんな映画の中の台詞を思い浮かべながら鏡に向かう。
自分がもし映画俳優で、アニー・リーボヴィッツが撮ってくれると言ったら、
即チケットを買ってニューヨークまで飛ぶだろうか……。

自分の顔をジックリ眺めるのはいつ以来のことだろう……。
勿論、髪の毛と髭の手入れは毎日欠かさずやっているけれど、
その部分しか見ないんですよねぇ……顔は殆ど見ない(笑)
そう、自分の顔、嫌いなんですよ……車中で手鏡をウットリ凝視する女子とは大違い。

やんごとない理由でポートレートを撮らなければならなくなった僕。
髪の毛は今日を見越して2週間前にカットしました。
いかにも「美容室に行って来ました!」って言う髪型はイヤなので(笑)
丁寧にヒゲを剃り、ヘア・メイクをしている親友が、

 「やらなきゃダメ!」と貸してくれた、

オークル系のファンデーションを鼻の横に出来た赤く被れた部分に塗ります。
眼鏡で被れちゃったんです……親友は顔全体に塗れと言いますが、
赤い部分が隠れる程度にしました。眉毛の長い1本をカット。
本当に手間いらずの眉毛、唯一、顔の中で気に入っている部分(笑)

自然にしていると限りなく広がってしまうクセッ毛、
半乾きのウチにボリュームを押さえるムースを擦り込みます。
髪型OK、髭OK……そろそろ出掛ける時間かな……。
大親友が誕生日にくれた白いシャツを着て、お気に入りのデニムを履きます。
肩肘張らず、なるべく自然な感じに……それが今回のテーマだから。
パリで買った茶色のベルトをデニムに通し、
同じくパリで買ったイヴ・サンローラン・リブ・ゴーシュのブーツ履く。
どうせ下までは写らないのだけれど、気合いが入りますもんね。

冷蔵庫から大事に保存しておいた僕のオリジナルの薔薇で作ったブーケを取り出し、
いざ、友人の写真スタジオまで出発です。

友人のカメラマンMちゃんはかれこれ20年以上の付きあいです。
いつも自然体でサッパリとしていて本当に気持ちがいい女性。
絶対に写真に写りたがらない僕、カメラ嫌いの僕が、
ポートレート撮影をお願いするのは気心しれた彼女しかいません。

カメラを意識すると恥ずかしいので眼鏡を外し、いよいよ撮影です。
テーマ、こんな感じと言うのは事前に伝えてありました。
性格がキツい僕ですから(笑)「美・サイレント」の時の山口百恵のように柔らかく、
年に一回だけ、薔薇が咲き誇るこの時期ですから、
僕のオリジナルの薔薇を使って、女性誌の最高峰「家庭画報」の一昔前の、
大女優が花束を抱えて婉然と笑いかける表紙を真似て……これが今回のテーマ(笑)
果たして、婉然とカメラに向かって笑いかけられるとも思わないし、
薔薇界の人気者、弟のように可愛い大野耕生さんのように、
ブーケを持ってニッコリ、いつまでもカメラ目線も出来ないし(笑)

まぁ、僕らしさが出ればいいのです。
僕は兎も角、僕が作った薔薇を綺麗に撮って貰えれば……。

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 「カシャッ!カシャッ!」

軽く乾いたシャッターの音がスタジオに響きます。
全く目が見えないからどの部分を写しているのか皆目見当がつかず、
リラックスして撮影に臨む事が出来ました。
初めの頃は緊張していて気が付かなかったのですが、
時間とともに余裕が出来、カメラマンのMちゃんのことを観察出来るようになってみると、
何やらカメラを上から覗き込んでいます……。

 「ねぇ、Mちゃん、そのカメラ何?」
 
 「ン?これ?……ハッセルブラッド。」

 「ハっ、ハっ、ハっ、ハッセルブラッドぉ?」

なんと、ハッセルブラッドのカメラで撮影してくれていたんです。
僕が何度も買おうとして断念していた世界の名機。
写真好き憧れ、垂涎のハッセルブラッド!
気分はハリウッドの大スター!何だか一気に緊張してしまいました(笑)

24ミリ×36ミリの通常のフィルムと違い、
60ミリ×60ミリの大判のフィルムにどう写ったでしょうか……。
肌理が細かい分、粗だけが誇張されていたりして(笑)

今日の写真はMちゃんとおしどり夫婦で旦那さまのKちゃんのハッセルブラッド。
そして初めに撮ったポラロイド……著者近影です(笑)


草々

2009年6月10日


ブノワ。


[Annie Liebovitz (1949~ )]

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by raindropsonroses | 2009-06-10 00:00 | 私はカメラ。

気が付くと……。

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最近のこと、フと気が付くと、
パソコンの前に座って3時間くらいモニターに見入っている事があります。
そう、スッカリ定着した「You Tube」で昔の映像を見ているのです。

先ず、最初に見るのは山口百恵……。
僕の永遠のアイドル、日本の歌謡史に燦然と輝く不世出の大スターです。
関連の映像を次から次へと、毎日〜同じ映像を繰り返し見ています。
必ず見るのは、歌謡史きっての貴重な映像である
「ミュージック・フェア」における「Last Song」。この映像は貴重です。
谷村新司による楽曲も素晴らしいけれど、涙ながらに歌い上げる山口百恵の才能、
引退しなかった場合の女優の可能性を示唆する恐ろしいほどの表現力が見られます。

それから死んだ母が

 「お母さんの棺の中にレコードを入れてね。」

と、言っていた、「美・サイレント」。

常日頃、非常にセンスのない衣装で有名だったホリプロ(笑)
まだ十代だと言うのに喪服のような辛気くさい衣装や髪型、
シングル盤一曲に対して基本的に衣装1枚、
それも趣味の悪いデザインに安っぽい生地による最悪なもの。
そんなホリプロが頑張ったか(笑)「美・サイレント」の衣装は凄く良かったです。
キリッと肩パッドが入ったシルキー・ホワイトのジャケットに膝下のタイトスカート。
スカートの後ろにはヒップぎりぎりまで深いスリットが入っています。
えび茶色のヘチマ襟に共布の釦、同色の靴やレース使いも妖艶に、
インナーから手袋まで大人っぽいの一言……ハァ、綺麗。
メイク、髪型、衣装、楽曲、振り付け、伏せ字による歌詞の話題性……。
山口百恵のシングル盤の集大成です。

 「あらぁ……綺麗。お母さんの若い頃ソックリ!」

と、始めて見た時に夕飯の箸を止めて絶句した母の横顔を思い出します(笑)
「お母さんの若い頃ソックリ!」は余計だと思いますが、確かに山口百恵は美しかった。

もう一曲、「ジプシー」と言う言葉が差別用語と言うことで冷遇されている「謝肉祭」。
この曲はいい意味で宇崎龍童と阿木燿子コンビの泥臭い部分が前面に出たシングルです。
当時のアイドルが必死に守った「清純」や「可憐」なんてどこ吹く風(笑)
山口百恵が他のアイドルと一線を画した名曲。

ボンヤリと昔を振り返ってモニターに見入ること数時間。
当時はあまり気にして見ていなかった色々なことが見えて来ます。
ご存知の通り、山口百恵の瞳(二重)は左右対称ではありません。
向かって右からの横顔は意志の強さを表し、
左側からのものは、儚さ、そして、ふてぶてしさを体現します。

そして次から次へと走馬灯のように想い出は廻り、
最後には由紀さおりのこの名曲で締めです。
「恋文」……何と言う美しい曲!
この映像の由紀さおりの美しい顔に髪型!
ポンパドールにドレスと言う和洋折衷の美!正に日本の美!

感受性の鋭いティーンの頃にこう言う美しい女性達を見て育ったのです。
今のけばけばしいだけで没個性、ガサツで知性の欠片も見えない
清潔感ゼロのチャラチャラした若い女性に見向きもしないのは当たり前ですよね(笑)

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今日の写真は学生時代に僕が描いた山口百恵の肖像画。
その肖像画を「ソフィーの選択」のラストシーンのように加工してみました(笑)


草々

2009年6月5日


ブノワ。


[山口百恵/Momoe Yamaguchi (1959~ )]
[Last Song (1978)]
[美・サイレント (1979)]
[謝肉祭 (1979)]

[谷村新司/Shinji Tanimura (1948~ )]
[由紀さおり/Saori Yuki (1948~ )]
[手紙 (1970)]
[宇崎竜童/Ryudo Uzaki (1946~ )]
[阿木燿子/Yoko Aki (1945~ )]
[ソフィーの選択/Sophie's Choice (1982)]

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by raindropsonroses | 2009-06-05 00:00 | Raindrops on roses。