匂いのいい花束。ANNEXE。

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朝から酔いどれ。

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 「さぁ〜って、薔薇に水はあげたし猫のトイレも御飯もOK!
  キンキンに冷えたカヴァと少々のおつまみを用意して……。」

パソコンの前に陣取ること朝の8時(笑)
折角の休みだもの、珈琲や紅茶なんか飲んでいられません。
でも、こんな朝っぱらからシャンパンは幾ら何でも……。
そう思った僕の脳裏に浮かんだのは、
先日、駅の近くの安い酒屋で買った1本1280円のカヴァ。
これなら安いし、何となくシャンパンに感じる後ろめたさはないかな(笑)
えっ?意味不明?酒は酒?(笑)いいんです、気分、気分。

早く皆さんにお返事しなくては……と、思いつつ、
驚異的な忙しさで帰宅と同時にバタンキュウの日々でした。
巷は5連休?シルバー・ウィークって11月じゃなかったっけ?
やっと取れた3連休の間にお返事しようと、
意気込んで、根性入れて、気合いタップリ書く気満々……。
そんな僕の目の前のモニターに映ったのは、

 「インターネットに接続されていません。」の文字!

おいおい、嘘でしょう?
つい先日の激怒した記憶が脳裏をかすめます。
でも、チェックしてみると電話は繋がるし、何もおかしな所はない……。
プロバイダーのサービスセンターに電話して判明したのは、
モデムがフリーズしているとのこと(怒)
コラっ、モデム!勝手にフリーズなんかするんじゃない!
お陰で皆さんのお返事は書きそびれるし、カヴァは開けちゃったし……。
丸々4日間、中世の暗黒時代を彷徨ってしまいました。

連休の朝っぱらからただの酔いどれと化したブノワ。さん(笑)
皆さん、本当にゴメンなさいね。沢山の温かなメッセージありがとう。
お返事は追々、ゆっくりお返ししますのでご容赦のほどを。
お詫びの印に、今朝方、撮った僕のオリジナルの薔薇。
花は中輪ですが、何と鼻がもげそうなほど素晴らしい匂いがします。


草々

2009年9月25日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2009-09-25 00:00 | 何処からともなく。

著者近影。

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Photographed by Mutsuko Kudo


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おねぎですっ!(興奮冷めやらぬ裏返った声で。)

久しぶりの感動です!
凄い!凄い!美しすぎる!
こんなに素晴らしくも美しいモノがこの世のなかにあったなんて!
読み終わったあと、溢れる涙で前が見えませんでした!
もう一生分の涙が涸れるほどの感動!
ページを捲る手が震えるほどの感動です!
アナタも見なさい!読まなきゃダメッ!
読み終わったあと、アナタは感動で席を立てなくなります!
そして、この感動を友人に伝えたくなる伝えたくなる……んガガガガっ!

兎に角、今年最高の一冊!
そこのアナタ、味噌汁なんか作っている場合じゃない!
スグに本屋に走るのよっ!(笑)

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著者近影です!(笑)

ことの次第、顛末はこちら……。

撮影は25年来の大親友の工藤睦子さん。
ハッセルブラッドのカメラで撮影後、
わざわざ手焼きで味わい深い印画紙にプリントしてくれました。
一生の宝物……そうだ!遺影にも使おうかな(笑)


草々

2009年9月16日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2009-09-16 00:00 | 書架の片隅。

血の婚礼。

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帰宅して郵便受けを開けると親友からの大きな封筒が入っていました。
中には手書きのメッセージとともに、この秋に上演される「血の婚礼」のチラシが……。
そう、親友の小谷真一くんがレオナルド役で出演するのです。

僕等の世代は、矢張り、紙に印刷されたものを重要視します。
今は何でもインターネット上で、モニターで見る事が出来ますが、
ニュースは新聞で、小説は本で、それも、両方あるのであれば、
文庫本ではなく単行本で読みたい僕……そう、紙が好きなのです。
検索したモニターで見る公演の詳細よりもチラシの方が愛着あります。
食い入るようにチラシを眺めて……フムフム、チケットはもう押さえてあるし……。
刷りたてのインクの匂い、手書きのメッセージ。
これほど嬉しいものはありませんね。

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聖書の次に読まれていると言われている作品は数多いです。
「ドン・キホーテ」「風と共に去りぬ」「ベン・ハー」…………。
しかし、作家と言うことで言えば、圧倒的にシェークスピアではないでしょうか。
ことさら日本人はシェークスピアが好きです。
毎日、必ずどこかで戯曲が上演されていると言っても過言じゃないでしょう。
特にシェークスピアの悲劇……日本人の琴線に触れるのでしょうね。

時代とともに好まれる作家の顔ぶれも変わります。
最近ではめっきり上演が少なくなったアントン・チェーホフ。
「桜の園」「かもめ」「三人姉妹」……。
滅び行く儚い世界、それらに木の葉のように翻弄されて行く人々の姿が、
侘び、寂びを愛でる日本人の肌に合っているのでしょう。
でも、今やそんな微妙な美しさを理解出来る、愛でる人も少なくなったのか……。
なかなか上演される機会がありません。

テネシー・ウィリアムズの「欲望という名の電車」。
これは戯曲の持つ圧倒的なパワー、演劇と言う芸術の持つあらゆる美点、
役者の資質が問われる所が好まれるのでしょう。
何と言っても日本人は器用ですからね、技巧に優れたものに弱いのです。
卓越した俳優の力量を見るに相応しい作品。演技の技巧を見るには持って来い(笑)
膨大な台詞ゆえ、圧倒的な演技力で上演された時のこの作品は凄いです。

そして、これまた繰り返し上演されるフェデリコ・ガルシア・ロルカの「血の婚礼」。
この秋、新生 tpt によって10月2日(プレビュー公演)〜18日まで、
横浜の BankART Studio NYK で上演されます。

僕は応援している小谷真一くんが主役のレオナルド役で出るので、
各休みごと、それからプレビューの都合4回、観劇するつもりです。

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スペイン……アンダルシア地方……。
「血の婚礼」は、詩人フェデリコ・ガルシア・ロルカが紡いだ傑作戯曲です。
血で血を洗う復讐の歴史、家族の絆、死へ、破滅へと突っ走る若者たち……。
突き放すような台詞回し、饒舌ではない分、「間」が非常に大事な戯曲。
台詞は幾らでも誤摩化しがききます。でも、恐ろしいのは「間」。
役者の人となり、経験が如実に分かってしまいます。
「血の婚礼」……恐ろしいまでに役者が丸裸にされてしまう戯曲です。
情熱の音楽、日本人が全く持ち合わせていないスペインの熱い血……。
それらを若い俳優たちがどう表現するのか?

今まで「血の婚礼」は違う役者で何度も観た事があります。
日本人にない部分への憧れ?これほどまでに上演される理由は?
若い頃は今一つ分からなかった部分も、年齢を経て人生への理解も深まり、
数年前、アンダルシアに滞在した事によって少し理解出来るようになったかな?
深夜に観たフラメンコのリズムと山間の街の空気と匂い……。
ロルカの世界、漲る熱い血を感じることが出来るかな?


写真は数年前に訪れたアンダルシアはグラナダのアルハンブラ宮殿から撮った1枚。
グラナダ市街でも最も古い地区と言われているアルバイシン。
白い壁が美しく、暫し時を忘れて見入りました。


草々

2009年9月10日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2009-09-10 00:00 | 天井桟敷の人々。

朝子のこと。

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入浴時、僕は浴室のドアを開けっ放しにしています。
お園ときんがバスタブの縁に乗かって僕の手からお湯を飲みたがるから。
小芳がコッソリやって来て入口の陰からバスタブの中の僕の様子を窺うから。
浴室の隣には洗濯機があります。
お湯に浸かっていると朝子がやって来て洗濯機の上に飛び乗ります。
僕が風呂から上がると「にゃぁ!」と一声、鰹節をねだるのが常だからです。

先日のこと、チョッとショックな光景を目にしました。
お湯に浸かっている僕の目の端に洗濯機に飛び乗る朝子の陰が……。
今までは何の苦労もなくサッと飛び乗っていた朝子が、
お腹スレスレ、ようやく洗濯機の上に飛び乗る所を見てしまったのです。

 「そうだ……この前は乗れずに落ちたんだっけ……。」

チョッと前の記憶が甦ります。

そう言えば、最近、随分と軽くなった……。
染香が生きていた頃は2匹とも5キロほど体重があり、
病院の先生に「大きな子ですねぇ。」と、言われたほど。
その朝子も今は4キロ、丸大ハムのようにパンパンだった身体も一回り小さくなり、
抱っこするとあばら骨が手に触るようになりました。
小判形だった顔の形も細っそりと逆三角形の小顔になりました。

考えてみれば、朝子も今年で11歳なんですよねぇ……。
猫の年齢は初めの一年で20歳、後は毎年4歳ずつ増えて行きますから、
何と今年で還暦?????60歳だもの足腰も弱くなるハズです。
犬と違って猫は柔軟な骨をしていますから、高い所から落としても、
比較的、骨折をすることが少ないそうですね。
僕の胸の高さからポンッと放り投げても全然平気だった朝子が、
最近では「ドタっ!」と大きな音を立てて余裕のない着地するようになりました。

カリカリもそろそろ老描用のものに替えなければ……。
朝子がウチにやって来た経緯は前に書きましたよね。
染香やお園、きんの陰に隠れていつも2番目の目立たない朝子。
そのクセ、人一倍、皆に可愛がって貰っている朝子。
果たしてウチに来て幸せだっただろうかと自問自答する事があります……。


草々

2009年9月6日


ブノワ。


[染香・Someka (1997~2005) Domestic Short Hair,
    Brown Mackeral Tabby and White]
[朝子・Asako (1998~ ) Domestic Short Hair, Black and White Bicolor]
[お園・Osono (2002~ ) Domestic Short Hair, White]
[小芳・Koyoshi (2004~ ) Domestic Short Hair, Red Tabby]
[きん・Kin (2005~ ) Domestic Short Hair, Tortoiseshell]

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by raindropsonroses | 2009-09-06 00:00 | 猫が行方不明。

大地の母。

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 「迎えに来てくれてどうもありがとう。」

助手席に乗りこみ運転席のKちゃんの横顔を見る。
彼はサッパリとしたハンサムなのだが、今日は幾分、青ざめているように見える。
仕事帰りに最寄りの駅で拾って貰い、傷心の親友に会いに行くのです。

7月の10日……。

かれこれ24年も一緒に苦楽を共にした無二の親友のお母さまが亡くなりました。
3年前に亡くなった僕の母より2歳年上、昭和から平成へと、
それこそ戦時中は満州から引き上げて来た、
激動の時代を生きた大親友のお母さまが亡くなったのです。
小さい身体に漲る生命力。正に「大地の母」と呼ぶに相応しい女性。
夫が病に倒れ、少し身体が不自由になってからは、
女手一つで息子2人を育て上げたタフを絵に描いたような女性。
馬車馬のように走り続けて昭和から平成へ。
不治の病に冒され、闘病の末、77歳の生涯を閉じたのでした。

通夜を翌日に控え、ヒッソリと静まり返った家には残された兄弟と大伯母が一人……。
親友の思ったよりも元気そうな顔にホッと一息つきます。
もう十分に介護して思い残すこともなかったのかもしれません。
同行してくれたKちゃんもきっと同じ思いだったでしょう。
僕から誘った訳でもないのに、

 「僕も一緒に行く……。」

と、自分から一言。本当に友人って有り難いです。

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盛大な通夜と葬儀は生前の故人の生き様を見るようでした。
親戚や友人はもとより、故人は東洋の魔女の仲間でしたから、
背筋がピィ〜ンと伸びた品のいいスポーツ・ウーマンたちがズラリ。
通夜が終わり、故人を偲び、酒を酌み交わしていてフと廻りを見渡せば、
なんと会場に残っているのは親友の仲間たちばかり……。
悲し気な顔と喪服の色を抜かせばまるで同窓会のようでした。

そして、つい先日、8月の終わりに49日の法要を済ませ、
翌日に仲間が集って親友を励ます会が催されました。

場所は僕の家の近所の瀟洒なお屋敷。そこに集った仲間たち。
和洋折衷、美味しいお料理にお酒、
スペインのCさん直伝、女性陣総出で作ったパエリア、
野菜とオリーブの専門家のOさんお得意のガスパチョとラタトゥイユ、
マメマメしく台所で働いて下さった素敵なMさんが持って来て下さった気仙沼の秋刀魚、
美しい御当主夫人お手製のからすみに生春巻き……。
シャンパンにスプマンテ、カヴァ、オーストラリアの赤のスパークリング……。
藤原真理さんと倉戸テルさんの素晴らしい音楽……。

誰も改めて悲しい記憶を呼び覚ますようなことは言いません。
ごくごく普通に努めながら親友の顔色を伺います。
それぞれに自分の傷みに重ね合わせて親友を思いやります。
年齢も育った環境も、勿論、仕事も全く違う約20名の仲間たち。
仕事に成功しても驕ることなく、人間の本質を見抜く目を持つ仲間たち。
溌溂とした仲間たちの顔ぶれは、まるで眩い光を放つ宝石のよう……。
エジプトの盗掘を免れた王家の墓の財宝を見るようじゃありませんか(笑)
それこそが僕の親友がこれまで真面目に人と接して来た証、
正直に生きて来たご褒美のようでした。

親友は気付いていないかもしれませんが、
それが母の教え……人に優しく、曲がった事はしないと言うことを、
故人が身を以て息子に教えて来た結果が、
この日の素晴らしい仲間たちの顔ぶれになったのでしょう。

友達……決して掛け替えのないものですもんね。

 「あたしがキッチリ育てたんですもの!」

親友のお母さまが天国で鼻高々に頷いているさまが目に浮かびます。


草々

2009年9月3日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2009-09-03 00:00 | いつも心に太陽を。