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匂いのいい花束。ANNEXE。

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アバター……描かれた嘘の割合。

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新年早々「アバター」を観る。
お正月くらいは賑々しく、娯楽大作でもいいではないか。
しかも、今、話題の3D……IMAXでの鑑賞となりました。

今更なんですが、やっぱり眼鏡をかけるのね(笑)
原理はどうだか知らないけれど、昔かけた緑と赤の眼鏡……変わっていませんね。
良く言われることなんですが、ヒットする映画は一言で言い表せるそう……。
曰く「超高層ビルが火事になる」「鮫が人を襲う」「豪華客船が処女航海で沈む」……。
口コミで作品の評判が広まるには、まどろっこしい説明はいらないんですね。
「アバター」……その豪華客船が処女航海で沈む映画を撮り、
映画史上最高の興行収入を打ち立てたジェームズ・キャメロンの最新作です。
その豪華客船「タイタニック」もあまり感心しなかった僕ですが、
今回の「アバター」も、面白かったものの、各映画賞でノミネートされ、
アカデミー賞で9部門もノミネートされる映画なのだろうか……。
ハッキリ言って大いに疑問、過大評価だと思うのです。

自他ともに認める天の邪鬼な僕(笑)
CGで描かれている割合が高ければ高いほど萎えちゃうんですよ。
この作品、侵略する側の人間を描いている部分と、
される側のブルーのアバターを描いている部分に大きく分けられます。
描かれた部分になるとどうにも嘘くささが目について仕方がないんです。
目の前のことを心の底から楽しめないヒネタ性格なんです。
シガニー・ウィーバーのアバターの造形なんか完全にマンガだものね(笑)
面白いとは思うんですけどね……眼鏡を外したりかけたりしてね。
それはあくまでも3Dの部分に関して……それってスグ飽きちゃうし(笑)
キャメロン監督には「遊び心」があまりないようにも思えます。
僕だったらラスト・シーンでシガニー・ウィーバーにモービルスーツ着せて、
煮ても焼いても喰えない大佐と一騎打ちさせるけれど(笑)
あの大佐のキャラクターも「一体いつの時代?」と、思えるほど古くさい。

僕の曖昧な記憶だけれど、確か、アメリカのアカデミー賞における
視覚効果賞(当時は特殊効果賞)の一番最初の受賞作品は、
「風と共に去りぬ」と同じ年の制作「雨ぞ降る」だったと記憶します。
今から70年前のこの作品、実写で撮影した雨のシーンに
後から手描きでフィルムに雨を描き足したもの。
今のCG全盛の映画界からは考えも付かないシンプルな効果。
アトランタ炎上の壮大な合成シーンよりも雨を描き足したシーンが勝った……。
でも、僕はそれでいいと思うんです。効果的に嘘を付くには、
99%の真実に1%の嘘を混ぜるか、はたまた100%全部嘘を付くかですから。
素晴らしい技術をもって何を描くのか?技術とはあくまでも脇役、
映画の根幹をなすものは「人」だと思うのです。

僕が映画館に足を運ぶ最大の理由。
それは、映画は僕が絶対に経験出来ない世界に連れて行ってくれるから。
そして主人公にシンクロして様々な体験をさせてくれ、人生を生きさせてくれるから。
その点においては「アバター」は紛れもない傑作だし100店満点なのですが、
如何せん、人間が全く描かれていない……。
「タイタニック」もうそうでした。あれだけいい俳優を揃えていながら詰めが甘い。
心が大きく揺さぶられないんです。両作ともアカデミー賞の演技部門のノミネートが、
スッポリ抜け落ちていることがその証拠です。
革新的な技術によって描かれた壮大な嘘。鮮やかな未来の驚愕の風景に隠された、
非常に古くさくて図式的なテーマ……「感動」の一言は容易く使いたくないけれど、
結局「感動」って主人公と観客の感情が一体になった時に生まれるもの。
温かくてハッピーな内容じゃなくてもいいから主人公人生の追体験をしたい……。
何かこう、ググッと心を鷲掴みにされる映画が観たい……そう思います。

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今日の写真は数年前、マドリッドの街角で撮った1枚。
何でもないステンシルの落書きだけれど、
こう言った遊び心は絶対に日本人には真似できない部分ですね。


草々

2010年2月28日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2010-02-28 00:00 | 映画館へ行こう。 | Comments(22)

時間よとまれ……。

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 「おっと、マズい……もう2月21日じゃん!」

と、ここでついつい浜っ子言葉の「じゃん」が出てしまいます(笑)
この前、新年が明けたと思ったらもう2月も下旬……。
週が明けたらアッと言う間に3月でしょう?
ハァ、一体全体どうしたらいいんでしょう?

お金持ちに貧乏……世の中色々と不公平はあるけれど、
時間だけは万人に平等なもの。それを如何に使うかは本人次第。
だけど、このところの忙しさが尋常じゃなく、一日36時間欲しいところです。

つい先日、電車の車内刷りの広告のタイトルで見た、

 「仕事の報酬は仕事。」……フムフム、言い得て妙。

ここ一年、頑張って来た甲斐あって最近は強烈に忙しいです。
やって来た仕事に対する評価と信頼……裏切らないように頑張らねばいけません。
僕の場合、どれが本業か良く分からないのですが(笑)
毎日の仕事を終えて帰宅すると、先ずは美味しい夕飯を手作りし一杯。
風呂に入ってボンヤリすると睡魔が襲って来ます。
布団の中で我先に争って入って来る猫を触っていると一気に夢の中。
この5月のオリジナルの薔薇発売を目前に、
やらなきゃならないこと山積、しかも時間がない……。
取り敢えず、大きな原稿を一つ入稿し、最終校正を待っている状態です。
3月中旬までにもう2つ原稿書きがあって、
終わると年度末の殺人的な忙しさが待っています。

それに加えてっ!
冬季オリンピックが始まってしまいました(笑)
やっぱり採点系の競技が好きな僕にとって、
冬季オリンピックの華はフィギュア・スケート!
先週の男子に続いて今週、女子のシングルが始まりますね。
高橋くんの銅メダルに感激!友人のあっちゃんが良く言う台詞。

 「味噌汁作っている場合じゃない!」

春の薔薇の季節、早朝の美しい陽射しの中、
早くカメラを持って庭に出たい彼女の気持ちがよく表れています(笑)
それに倣って僕も「もう、仕事なんかしている場合じゃない!」(笑)
真央ちゃんの金メダルは確信していますが、
キム・ヨナとの一騎打ちになる事は必定、お互い、いいライヴァルに恵まれました。

 「金メダルが欲しいです。」

出発前にフと漏らす少女の顔に気負いなし。
この言葉をイヤミなく言えるのは真央ちゃんならではですね。
「仮面舞踏会」よりさらに高度な「鐘」……真央ちゃんの金の舞が楽しみです。

さぁて、今日は昼から「恋するベーカリー」を観に行きます。
てっきり初日は昨日だと思って勇んでいたら、初日は金曜日?
誰か教えてよ!(笑)メリルの新作は初日に観ないといけないんだから!(笑)
映画の感想はまた後日、日を改めて書きたいと思います。
そして夜は親友と4人で四谷荒木町のビストロ……なかなか美味しいのです。
6時に待ち合わせてバーで軽く一杯やったあとに移動して夕飯です。
無理を言って大好きなタルタル・ステーキを特別に作って貰います。
この店のタルタルは天下一品、今まで食べたタルタル・ステーキで一番美味いの。
美味しいものを食べて体力付けなきゃね!これからハードになるから(笑)

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今日の写真は数年前に訪れたノルマンディーの世にも美しい小村。
ヴァランジュヴィル・シュル・メールの小さなレストランの壁のディスプレー。
ワインなどお酒のラベルのデザインも楽しいけれど、
ビールのコースターも色々あるんですね。見ていると本当に楽しいです。
時計って好きなんですが、今は「時間よとまれ!」って感じかな(笑)


草々

2010年2月21日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2010-02-21 00:00 | 向き向きの花束。 | Comments(20)

園ちゃんが変わった……。

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園ちゃんが変わった……。
ここ数ヶ月、まるで別人のように性格が変わってしまいました。
どう変わったかと言うと、スッカリ子供みたいになっちゃったんです。

原因はきん……そう、きんのせいでお園の性格が変わってしまいました。
思えば、お園がウチにやって来た時には先住猫の染香と朝子がいました。
持ち前の人懐っこさでアッと言う間に染香に取り入り、
染香が「シャァシャァ」鳴こうが猫パンチを繰り出そうが、
染香が居眠りをしている間にコッソリと忍び寄って行って、
染香が気付かぬ間に枕にしてしまうほど(笑)
染香も染香で、持ち前の面倒見の良さを発揮して、
いつも一緒にお園といてあげていましたっけ……。

その染香が天国に召され、気が付くと、染香の最後の日々にやって来た小芳と
他の猫には我関せず、ゴーイング・マイウェイの朝子の3匹。
そこに今度はきんがやって来て……お園としては自分の居場所の確保、
ビクビクちゃんの小芳に相手をしてくれない朝子、
そして新入りの気に入らないきんが周りにいて心休まる時がなかったのでしょうね。

さて、数年が経ち、きんが持ち前の天真爛漫さを発揮しだし、
追いかけられても虐められてもお園に付かず離れずの毎日。
とうとうここ数ヶ月はきんを枕にして眠るまでに、
そして、お互いに毛繕いをするまでになりました。
今までお園が他の猫の毛繕いをした事は皆無、
人間に可愛がって貰う事はあっても、猫同士の愛情に飢え、
お園の方も他の猫に親愛の情を示す事はなかったのです。

最近では、姿が見えないなぁ……と、思って、
布団をそっと捲ってみれば、そこには丸くなったお園ときんの姿が(笑)
よく、クルクル変わる物事の例えで「女心と秋の空」って言いますが、
僕はそこに「猫の気持ち」を加えてみたいです。
今となっては笑い話ですけど、まるで「ガンバの大冒険」のノロイのように、
小芳ときんの前に立ちはだかって神経がピリピリしていたお園が嘘のよう(笑)
表情も優しくなり、心なしか体付きも一回り小さくなったようです。
鳴き声も一際可愛らしくなったようです。
連日繰り広げられるお園ときんの大運動会(笑)
疲れると2匹で丸くなって寝ている姿を見るのは何とも幸せな気分です。


草々

2010年2月14日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2010-02-14 00:00 | 猫が行方不明。 | Comments(26)

どこに忘れて来たのかな?

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新年早々、フランスと日本のハーフの青年と仕事をしました。
ハーフと言っても日本の名前しか持たない彼、
外見はさっぱり顔のハンサム、どこからみてもフランス人。

まさかハーフとは思わず、恐る恐る話し掛けてみると……。
フランス人のお母さんと日本人のお父さんのハーフと言うことでした。
彼の方も僕が大のフランス贔屓と知るや急速に打ち解けて来たようです。
色々話している内に、なぜ、フランスが好きなのかと尋ねられました。
間髪置かず答えた僕の答えは、
 
 「フランス人は親切だから……。」

チョッとビックリする青年、矢張り日本人に、
「フランス人は意地悪だ」と思われていると知っているようです。
そう言う間違ったイメージが根強く残っている事を知っていたのです。
僕がフランスで体験した親切の数々のエピソードを嬉しそうに聞いている彼。
たまに声を出しながら笑い相槌を打ちます。そして、ポツリと、

 「日本人も昔はそうだったんじゃないの?」

チョッとハッとする言葉ですよね。僕は答えに窮してしまいました。
日本人の最大の美点が失われつつあるようで……。

日本人が何かと引き替えに無くしたもの、忘れてしまったものは多いです。
それは奥床しさだったり、周りへの気遣いだったり、優しさだったり……。
「I Love Me」の自己中心的な考えが蔓延し、
人に迷惑を掛けることに鈍感になっているんじゃないかな。
これは自戒を込めてそう思うのですけどね……。

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これはあらゆるところで言い古されて来たけれど、
相変わらず車内で人目も気にせず粉の匂いを撒き散らしメイクするバカ女。
口を半開きにし目をひん剥いてアホ面さげて必死の形相……。
ハッキリ言って笑えます。見せ物ですね。それも醜い見せ物。
彼女等は車内でブラッシングや爪の手入れをして、
抜けた毛や切った爪の切りカスを平然と下に落とします!
大体、そう言う女に限って押し並べてブス(笑)120%ブス。
美しさとは外見ではないのですよ。本当に美しい人は人前でメイクなんかしないもの。

3人掛けのシルバー・シートにどっかりと2人で座るオバサン。
その両脇には大きな荷物が……前に人が立とうと我関せず、全くお構いなし。
いつもは狭い隙き間に図々しくグリグリと尻を押し込んで来るクセにね。

また、シルバー・シートに電線に並んだスズメよろしく
3人仲良く座った老嬢、同じポーズで携帯をイジっているとか(笑)
中には大きな声で通話している強者もいたり(爆)
何か違いますよね。シルバー・シート廻りの携帯のマナー……。
物凄くブラックな光景(笑)

ベビーカーを我がもの顔で押し街を闊歩する若いお母さんたち。
ゾロゾロ3台でバスに乗り込もうとして運転手に断られていましたっけ(笑)
当たり前ですよね。第一、バスなどの公共の乗り物に乗る時は、
子供を抱いてベビーカーを折り畳むのが常識。
ベビーカーは水戸黄門の印籠じゃありませんからね。

バスの優先席に陣取った大阪出身と思しき母娘と孫。
おばあちゃんが孫におもちゃを買ってあげたんでしょうね。
座ると同時に包装紙を開け、早速、中のオモチャを孫に与えます。
喜ぶ孫、和気靄々とした光景……その後、ブノワ。さんは驚愕の光景を目にします(笑)
そのおばあさん、バスから降りる際のどさくさに紛れて
包装紙をシートのクッションの隙間に押し込んで行く……。
おばあさんと言っても50才そこそこですからね!

何も女性に限ったことではありません。
いつからか何かが大きく変わってしまいました……。
常識やマナーを教えなければいけない親の世代が総崩れ。
見て見ぬ振り、注意する人もいなくなりました。
ただ、人に注意されたからって、そう言う連中ってダメなんですよねぇ。
逆恨みするか心の中で悪態を吐くのがせいぜい。
品のいい人、スマートな所作の人、手本になる人を見て、
自らおかしいと思える気持ちがないとダメなんです。
その気持ちがあれば自ずと直すハズですから。

ある友人が言いました。
 
 「ブノワ。さん、オレたち長生きしない方がいいですよ。
  日本の将来真っ暗ですもん!」って……。

果たしてそうかな?
まだまだ捨てたものじゃないと思いたい自分がどこかにいます。


草々

2010年2月7日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2010-02-07 00:00 | 向き向きの花束。 | Comments(24)