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匂いのいい花束。ANNEXE。

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歌舞音曲は悪か?

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3月11日以来、世の中は一変してしまいました。

直接、被害のなかった僕達の生活にも可成りの影響があります。
買い占め、交通手段の不備、計画停電……あとね!
そう、周りを見回すと、何事も自粛、自粛の嵐なんです。
ハイ、確かに自粛しなければいけないものもあります。
各々が自ら自粛をする美しい気持ちは尊いです。
でもね、何となく廻りに気兼ねし、
周りの視線が気になっての自粛が多くないですか?

 「こんな時にやったら何言われるか分からないじゃん?」

こんな時にどんちゃん騒ぎ?する訳ないよね。
電力を煌煌と使ったイベントなどなど……。
計画停電のご時世、それはチョッと問題外。
その計画停電(僕は無計画停電と呼んでいます。)
はじめは戸惑ったものの、最近ではごくごく自然に節電し、
ムダを省いた生活が身に着いたような気がします。
車に乗っている人なんか分からないと思うけど、
駅……暗いですよぉ(笑)もっともパリなんかこんなものだけど。
サッと適応する……その辺の順応性って、矢張り、日本人は凄いですね。

さて、今日の記事のタイトルを読んだアナタ!
ブノワ。さん、また天の邪鬼右衛門な事書いてって思っているでしょう。
こんな時に毒吐いてどうするの!って心配してくれた?(笑)
違うのね、僕が今日、言いたいのはね、
何が何でも自粛、自粛って、この自粛モードの今に物申したいの。
そう思いませんか?片っ端から自粛すればいいってもんじゃない。
こんな時だから必要な事、ものってあるんじゃないかって思うの。
そうじゃなくても無計画な計画停電とかで、
被害を被っている人って沢山いるんだもの。
商店街を歩いてみてよ。停電の時間に合わせての不自由な営業。
思わぬ必需品が入手出来ずに営業を見合わせている店……。
営業時間の短縮、開店休業状態の店も数えきれないです。
観光地を見てよ!閑古鳥が鳴いて悲惨な事になっている!
長引く計画停電に先々の生活に不安を抱える人も一杯います。
確実に僕等の収入に響いて来るものね。
娯楽、芸能の世界では、色々なイベント、企画、公演が中止になり、
延期になり……その損失は計り知れないです。

こんな時だからこそ必要な事ってあるんじゃない?
人々に勇気や夢を与える何か……あるハズですよね?
例えば、第二次大戦中、杉村春子主演、文学座の「女の一生」公演に、
防災頭巾を冠った人々が大挙して劇場に詰めかけ、
空襲警報の度に避難しながら観劇をしたそう。
明日すら分からぬ時に観劇?人々は何を求めて劇場に走ったのかな?

戦争と災害を一緒にしてはいけないけれど、
戦地へ慰問に赴いたモンローやディートリッヒが歌を歌い、
戦士たちの気持を鼓舞した話しは有名ですよね。

全てを電気で制御している大劇場や、
大掛かりな照明を売り物にした芝居はチョッとキツいかもしれないけれど、
こんな時だもの、蠟燭などの最小限の照明、
薄暗闇の中での芝居もいいんじゃない?
忘れもしない、去年のクリスマスに観た、
麻実れいの「停電の夜に」なんか素晴らしかったですよ。
最小限の照明の中、素晴らしく豊かな肉声に、
生のクラシック演奏……贅沢な一時。
小劇場はそれが可能なんじゃないかな?蠟燭1本でいいじゃない。
元々、演劇とは役者の身体一つ、肉声によって成り立っているんだもの。
マイクで声を拾わなきゃダメな役者は謹んで退場して戴き、
ここは最小限の支度で出来る芝居を考えてもいいんじゃない?

僕の親友が企画したクラシックのコンサートは全公演、中止になったし、
僕の友人が出る芝居は4月の上旬開幕が随分先まで延期になりました。
コンサート、長い時間をかけて準備して来たのにね、
それまでの努力や苦労が一瞬にして水泡に帰します。
芝居の方は中止にならないだけ良かったと思うし、
考え方を変えれば、稽古が充分に出来ていい作品になると思うけれど、
その延びた期間の役者陣の生活はどうするの?
役者だけで食べられている人は全体の約1割にも満たないと聞きます。
皆、仕事がない時はアルバイトをして生計を立てています。
今やそのアルバイトの口も危なくなって来た……。
真面目な話し、死活問題だと思うのです。

元気な僕等が活発に活動し、沢山稼いで消費して、
まるで元気一杯な心臓のように、被災した人達に、
新鮮でタップリの血液を送る義務があるんじゃないかな?
その血液って義援金と言うことだけじゃなくって、
僕等が日々、頑張っている姿もそうだし、
後ろ盾になって被災者の皆さんを応援している気迫?
ガムシャラに突き進んでいる姿もそうだと思うの。
僕たちが元気に暮らしていることが彼等の励みにもなり、
再スタートを切る原動力になるんじゃないでしょうか。
反対に、僕等も復興にかける彼等の逞しい姿や、
困難な時にも涙を見せず、他人を思い遣り、
礼節を忘れない姿を見て、沢山の元気を貰い、
我が身を振り返って反省をし、元気を貰っているんだもの。

自粛、自粛、何が何でも自粛し、やれ、歌舞音曲は不謹慎だ、
こんなご時世だから手控えて……。
理屈なんだろうけど、ブノワ。さん合点が行かないの。
批判がコワいから右へ倣え?なぜ、自信をもって立ち上がらないの?
自分の判断で、本当に必要なことはやればいい、
本当に必要なら自粛すればいい。どっちも勇気がいる決断ですけどね。
自分の判断で……それって、大抵、間違っていないと思う。

何をするにもお時間とお金がかかっています。
今までの準備に費やした時間と費用はどうするの?
人の目ばかり気にして、しなくてもいい自粛ばかりしていたら、
経済なんてアッと言う間に疲弊しちゃうよ。
一旦、落ち込んだものってなかなか元には戻らないの。

自分を滅してでも被災者を助けている素晴らしい方々、
哀しみにくれる人達に温かいものを食べて貰い、
自分達は固くて冷たいものを文句も言わずに黙々と食べている……。
そんな勇者の姿を見て僕等も「何か出来る!」そう思うことが出来る。
全ての人が被災地に赴いてボランティア活動するのは無理。
気持ちがあっても出来ない人だっている。
だから、今は各々が自分に見合ったことを精一杯しましょうよ。
寄付出来なくたっていい、今、住んでいる所で、
日々、今までと変わらず生きて行くことも立派なこと、
何も形になることが出来ないからって恥じる事はないんです。
自分の生活を全うすること……素晴しいことだと思う。
後々の日本のために大事なことだと思うの。

これから夏にかけても計画停電があると聞きます。
まだ寒い今はまだいいけれど、
夏に電気止まったら困ることって沢山あるんじゃないの?
まだ準備期間があるんだもの、あらゆるものを円滑に回しましょうよ。
こう言う時だからこそ出来ることも見付けてみましょうよ!

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想い出は遠くなりにけり……。
写真は数年前にジュネーヴの美術館でで撮った「アポロンとキュッパリス」
ご存知、アポロンは予言と牧畜、弓矢と音楽(竪琴)の神です。
キュッパリスはアポロンに愛された美青年。

歌舞音曲は僕達を豊かな気持ちにさせてくれます。
いいじゃない?程々だったら。
各地でさくら祭りが中止になっているけれど、
家族で手作り弁当を囲んで花見する……いいと思うけどなぁ。
お父さんもお母さんも毎日〜大変な思いして働いているんだもの。
細やかな息抜きが罪ですか?その一時が明日への活力になると思わない?
勿論、道路を占拠しての下品なバーベキューや、
明け方にゴミの山と酒臭い広場と化す夜通しのどんちゃん騒ぎは御法度。
そんなものこの自粛モードじゃなくてもやっちゃいけないこと。

ね、皆さん、いい加減、目を覚ましましょうよ。
筋違いな気兼ねや遠慮をしていては、僕達全てが共倒れになっちゃう。
自粛するのも勇気、しないのも覚悟。
皆さんはどっちを選びますか?


草々

2011年3月30日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2011-03-30 00:00 | 向き向きの花束。 | Comments(24)

ポロン、ポロン……ボロロぉ〜ん!

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僕の家がある地域は下町で、
辺りには沢山の路地があります。
家の玄関は細ぉ〜い細ぉ〜い路地に面しています。
車がやっとすれ違うことが出来る道から玄関がある路地を折れると……。

僕の足音を聞き付けて、白黒ちゃんと薄墨ちゃんが、
ポロン、ポロン!……やや間を置いてジジちゃんが、
ボロロぉ〜ン!と段ボールの家から飛び出してきます。
そこのアナタ!「ポロン」はポップコーンの「ポ」
「ボロオぉ〜ん」はボウリングの「ボ」ですからね!(笑)
そう、段ボールのおウチは地面には置いていないんです。
雨で濡れるといけませんからね。
10センチくらいの棚に乗っています。
ポロン、ポロン!と飛び出て来る身軽なチビたちに比べ、
ドッシリしたジジちゃんはチト大義そう。ボロロぉ〜ンです(笑)
白黒ちゃんは路地に降り立つと、大きく背伸び。
僕を見てチョロチョロ……こちらに迎えに来ます。
最近はその距離が長くなってきたような……可愛いですね。

さてさて、年度末の超多忙期とこの度の震災が重なり、
ジジちゃん一家の里親探しが頓挫しています。
可愛そうだけどこれも運命?ゴメンね、ブノワ。さん、忙し過ぎるのだ。
だけど、猫たちは人間さまのご都合なんてどこ吹く風。
お腹一杯ご飯を食べて、満足すると暖かいおウチで一休み。
自分の縄張りチェックに余念がないけれど、
満足すると夢も見ない爆睡状態……ンンン!見てるかな?夢。
自由気侭な生活と美味しい御飯と束縛されない生活。

兎に角、無理に、勝手に計画たててもダメだし、
成り行きに任せてその時々の最善を尽くしましょう。

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どうですか皆さん?こんなに可愛いんですよ!
白黒ちゃんも薄墨ちゃんも僕に抱っこされて、
大人しく爪を切らせてくれるようになりました。
ジジちゃんなんか頭突きををゴォ〜ン!
抱っこされても全然平気。一頭で飼うならこの子が一番適してる。
ホラホラ、そこのアナタ!触ってみたいでしょう?
お日様のとてもいい匂いがしますよぉ!(笑)
ホラ、白黒ちゃん、アナタの子供になりたくて舌なめずりしてる!(笑)
里親希望の方は遠慮せず、我先に連絡下さいね!


草々

2011年3月27日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2011-03-27 00:00 | 猫が行方不明。 | Comments(8)

リズ死す。

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 7つの命を持つ女。

 どの角度から見ても完璧な美しさ。

 まるでクリームの水面に薔薇を浮かべたよう……。


彼女のことを形容する言葉は数限りありません。
決して演技が飛び抜けて上手い人じゃなかった……でも、熱演派。
決して僕のNo.1ではなかったけれど、絶世の美女の名前を欲しいままにし、
映画界に燦然と輝く巨星、自らが強烈な光を放つ大スター。
往年のハリウッドの最後の大女優、エリザベス・テイラーが亡くなりました。
御年79歳……彼女は絶対に死なないと思っていたのに……。



ハリウッドと言っても今のハリウッドとは全く違います。
各映画会社(スタジオ)がそれぞれにスターを抱えていた、
古き良き時代のハリウッド……。
ハリウッドのスターと言う事は、すなわち世界一と言う事。
彼等の一挙手一投足が流行の中心でした。
今時の薄っぺらでお安い名ばかりのスターとは違います。
そのファッション、立ち居振る舞いが人々を狂喜させ、
その言動が世界に多大な影響を与えていた時代。
小柄ながら、女一人で映画1本を背負って立ち、
映画界で初めて100万ドル女優になったリズ。
(2番目が「ローマ帝国の滅亡」のソフィア・ローレン、
 3番目が「マイ・フェア・レディ」のオードリー・ヘプバーン)
恋多き女、スキャンダルの女王……常に話題を振りまいていました。
全てにおいて破格の大女優……エリザベス・テイラー。

7つの命を持つ女……。
幾度となく大病に冒され、その度に復活したリズ。
最晩年は病気がちで寂しいキャリアになってしまいましたが、
全盛期はそれこそキラ星の如き名作に立て続けに出演。
「陽の当たる場所」「危険な旅路」「ジャイアンツ」「熱いトタン屋根の猫」
黄金の衣装に身を包んだ「クレオパトラ」……。
クレオパトラがローマ入城の時、
何万人と言うエキストラを玉座から睥睨する威圧感と存在感!
彼女が眩いばかりに美しい作品は沢山あるけれど、
矢張り、演技的に圧巻なのはアカデミー賞を獲った、
「バージニア・ウルフなんかこわくない」です。

そうそう、懐かしい想い出を……。
僕の母たちの世代は、一時期、女性が漏れなくリズだった時代があります。
そう、リズのあの個性的な眉毛を真似していました。
彼女が日本人に似てクセッ毛で黒髪だった事も理由の一つでしょうか。
女性達はこぞってリズの眉毛を真似します。
彼女の瓜実顔で立体的な顔。斜めから見た時の美しい眉山のラインを、
日本人特有の平板な顔に再現します(笑)
アレはね、描いてもダメなの!立体的な骨格があってこそ、
どこから見ても美しい眉毛になっているんですもん。
僕の母もそうでした(笑)似ても似つかぬ偽リズ(笑)
まぁ、本人はその気なんだからいいとしますか……。

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今日の写真は引っ越す前の僕の机。
前にも1回、違うバージョンですが使いましたね。
僕はお気に入りのものに囲まれてゆったりした時間を過ごすのが好きです。
コレクションしたオリジナル・プリント、愛用のカメラ、
リチャード・ギアの直筆のサイン、ラナンキュラスの花……。
そこにハーブ・リッツ撮影になるリズのポートレートがあります。
映画俳優のポートレートを買うのは勇気がいります。
何故なら、ある時、嫌いになってしまうかもしれないから(笑)

先程も書きましたが、リズは決して僕のNo.1じゃありませんでした。
このハーブ・リッツ撮影なるエリザベス・テイラー。
1991年にマリブの海岸で撮影されたものです。
個展でこれを見た僕は即決で買う事を決めました。
そこには写真家と被写体の女優の親密で深い理解を感じる事が出来たから。
ハーブ・リッツがコメントしているように、
彼女の全てを物語っている目、人を射るような鋭い眼光と
リチャード・バートンから贈られた33.3カラットのダイヤモンド、
それから彼女のトレードマークとも言えるバスタオルのターバン……。
リズを知り尽くした写真家の1枚です。


小さかった頃、僕はリズが英国の女王だとばかり思っていました。
映画界の大スターで英国の女王……凄い人なんだって(笑)
僕が若い頃、足繁く通った都内の伝説のバー。
入口近くのカウンターには映画人のブロマイドが、
小さな額縁に入れられて飾られていました。
その写真とは、その日に生まれた人、亡くなった人のポートレート……。
口の悪い客は「ここは追悼バーだね。」なぁ〜んて。
几帳面なマスターでしたから、ファイルに一年365日分の、
映画人の写真が綺麗に分けられて入っていました。
マスターならリズのどの写真を使うかな?そんな事も思います。

リズの死はハリウッドの終焉……。
古き良き時代がまた一つなくなりました。


草々

2011年3月25日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2011-03-25 00:00 | 女優の時代。 | Comments(10)

タワーリング・インフェルノ。

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3月11日……結局、家に帰れませんでした。
その日は朝から千葉の小さな町で仕事。
余震が続く中、最寄りの小さな私鉄の駅まで歩き、
駅のカフェで待機すること3時間……その間も間段なく続く余震……。

 「これは無理だな……。」

バスで比較的大きな駅まで行くことにしました。
矢張り、家も猫たちも心配……家に帰りたい……本能ですね。
その駅はJRと私鉄が通り、もしかしたらどちらか動いている?
なんとかなるかもしれないと思ったのです。
所が!駅に着くとJRも私鉄も駅にシャッターが下りていて、
駅前には人が溢れていて、明るいハズの駅前がうらぶれた感じ……。
ここで初めてただならぬ状況にボンヤリした僕の頭も覚醒しました。

 「これは帰れないどころか、
  下手をしたら一晩を明かすところもない……。」

そうなると、ブノワ。さん行動は早いの。
心許ない携帯の電池を気にしながらホテルを検索します。
周りには今のこの状況にはしゃぐ若者たちが……。

 「お〜い、カラオケ一杯だって。そっちの居酒屋は?」

こうなったら夜通し遊ぶ?危機感ゼロですね(苦笑)
翌日の仕事のことを考えると、兎に角、身体を休めないといけません。
その日はスーツケースとショルダー・バッグと言う、
身重な出で立ちだったので、迷わず駅横にあるカプセルホテルに一目散!
重い荷物を引きずって、あっちのホテルこっちのホテル、
物凄い人込みの中、不慣れな土地で満室のホテルからホテルを、
捜し回るのは避けたかったから……やっぱり!既にホテルの個室は満室。
リラックス・ルームか映写室のリクライニング・シートで眠れますよ……。
受付の女性の言葉が終わらないうちに代金を差し出していました。
朝、珈琲を一杯飲んだだけ、飲まず食わずで、
午後7時30分には映写室の簡易ベッドに横たわっていました。
そこで有無を言わさず見る羽目になった作品とは……。

…………………………………………………………………………………………………………………………

一般に特撮映画(実写)で一番難しいのは、
火と水のスケール感だと言われています。
今のようにCGで何でも描けてしまう時代ではなかったのです。
ミニチュアで撮影する場合、建物などは小さく出来ても、
火と水は小さくすることが出来ないため、
例えば、ゴジラなど怪獣映画では、
水にゼラチンを入れたりして臨場感を出しています。

1974年、初夏……。

映画の興行界は2本の超大作に期待を寄せていました。
その作品とは、奇しくもパニック映画の話題作。
一本は東映の「新幹線大爆破」そして、もう一本がハリウッドの二大巨頭、
ワーナーブラザースと20世紀フォックスが共同制作した、
災害映画の金字塔「タワーリング・インフェルノ」
こちらは制作会社が強力タグを組み、
さらに原作も「The Tower」と「Glass Inferno」をミックスしています。
どうせ同じような作品を作るなら手を組まない?
垣根を軽々取っ払っちゃう辺りは懐の深さを感じます。

新幹線が爆破犯によって列車ジャックされ、
しかも、爆発シーンがあると言うことで、
当時の国鉄の協力が得られなかった東映はミニチュアを駆使し、
臨場感ある画面作りに腐心しました。
狭い所に自在に入って行かれるシュノーケル・カメラを使った凝ったアングル。
ジャックされた新幹線の中で繰り広げられる乗客の狂乱。
追いつめる側も、次第に追いつめられる爆弾犯も、
その人物像を見事に描き切った傑作です。

一方の「タワーリング・インフェルノ」は、33メートル(確か)の、
巨大ミニチュアを実際に作って火と水のスケール感に対応します。
(しかし、それとて充分ではなかった……。)
ポール・ニューマン、スティーブ・マックイーン、
フェイ・ダナウェイ、ウィリアム・ホールデン……。
当時のトップ・スター、キラ星のような大スターを配し、
所謂、グランド・ホテル形式でドラマを盛り上げ、
次から次へと、これでもかと言う試練を避難する人々に与えます。
建設会社の社長令嬢の娘婿が利鞘を稼ぐために、
規格を落として材料を発注したことからボヤが発生。
小さな炎はどんどん燃え広がり、
アッと言う間にお披露目のパーティーが執り行われている最上階へ。
地上134階のプロムナード・ルームからケーブルを使って、
隣りの100階のビルの屋上に脱出するなどあり得ない脱出方法(笑)
「タイタニック」もそうですが、処女航海とかオープニングの日とかに起こる、
パニックが悲劇性を高め、物語を一層、特別な物に変えます。
最後は屋上に設置された貯水槽を爆破して炎を消す一か八かの作戦。
怒濤のような3時間弱はアッと言う間に終了。


興行結果は「タワーリング・インフェルノ」の圧勝でした。
内容的には「新幹線大爆破」の方が深く、
高倉健等が演じる爆弾犯のやるせない心情に共感し哀しみが募るのですが、
キラ星のような俳優にそれぞれの見せ場を与え、
圧倒的な物量とヒットする要因を全て詰め込んだ、
「タワーリング・インフェルノ」に人々が殺到しました。
当時は全席指定ではありませんでしたから、
ギュウギュウ寿司詰め状態の劇場は物凄い人、人、人……。

制作から37年経っても「タワーリング・インフェルノ」が色褪せず、
ただのデザスター(災害)映画、パニック物に終わっていないのは、
ストーリーの面白さと出演している俳優の魅力もさることながら、
愛されてやまない要因とは、善人も小悪党も、全てのキャラクターが、
それぞれに魅力的で良く描き込まれていることに尽きます。

困難な状況におかれた人々が迷うことなく他人を思いやり、
我が身を挺して助けようとする姿に感動を覚えるからに他なりません。
世間に秘めたる恋人のため、隣人のため、愛する家族のため……。
おそらくダメと分かっていても、先ず、トライしてみる。
自分を信じ迷わず行動する。それぞれが出来る限りの力を振り絞って、
知恵を絞り、力の限り最善を尽くす。
そんな困難に立ち向かう人々の姿に胸を打たれるからに他なりません。
映画によくありがちな、グジャグジャと台詞に寄る説明が少なく、
絵で観せてくれるのも魅力の一つです。


今日の写真は数年前に訪れた、
ニューヨークのエンパイア・ステート・ビルディング。
数ある高層建築の中で最も美しい建物の一つ。
あまり言われませんが、アール・デコの意匠が美しいです。
僕、行きたかったんですよねぇ……エンパイア・ステート・ビルディング(笑)
このビルも巨大サルがよじ上ったり(キング・コング)、
再開発でビルごと移動中に倒れちゃったり(サンダーバード)、
常に物語の主役でしたから……。

…………………………………………………………………………………………………………………………

東北地方で想像を絶する大惨事が起きているとはつゆ知らず、
仮眠をとる積もりで訪れたカプセルホテルで、
思わず観ることになった「タワーリング・インフェルノ」……。
今にして思えば何やら非常に暗示的でした。
今、僕達に求められていること、必要とされることが、
全てこの映画には詰まっています。

名もなき人が、一人一人がヒーローでヒロインなのです。

自分でもビックリ……今日の記事も長いねぇ……。


草々

2011年3月21日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2011-03-21 00:00 | 映画館へ行こう。 | Comments(14)

Life must go on。

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僕に今、出来ること……。


年度末でギッシリに詰まった仕事を一つ一つこなすこと。
こうしている間にもジャンジャン仕事のオファーがあります。
正確に、丁寧に……決して慌てることなく普段のままに。
ここ1ヶ月休みなし……2日だけ取ってあった休みにも仕事を入れました。
生産、生産!有り難いことにこうして仕事があるんだもの。
僕じゃなきゃダメって言うお客さんがいるんだもの。
計画停電?多少、交通の便が悪かろうが仕事上の不便を感じようが、
どこにでも馳せ参じましょう!そして、稼がせて戴きます。
そして少しでも皆さんのお役に立てるよう、
この度の大災害で辛い思いをされている方々の元に届くよう、
確かな所に寄付したいと思っています。

決して流言飛語に惑わされず、正しい情報を見極めて、
軽々しい行動は謹んで……上を向いて笑顔でいられるようにしたいです。


大災害以後、このブログのアクセス数が凄く増えています。
皆さん、何を見にいらっしゃるのかな?何か期待している?
ブノワ。さん、こんな時だもの毒吐かないよ(笑)
凝りもせず買い占めに走り回っている皆さんや、無計画な計画停電とか……。
舌打ちしたくなるようなことは沢山あるけれどね。

 「石油ショックの時にさぁ、トイレットペーパー大量に買い占めて、
  使い切るのに2年もかかっちゃったわよ!カァッカッカッカッカ!」

そう言ってレジで得意げに爆笑するお母さん。
両手には持ち切れないほどのトイレットペーパーが……。
お母さん、少しは学習しましょうよ……人間なんだからさ。
アッ!いけない、またチョッとだけ毒吐いちゃった(笑)

色々と考えました。ここ4、5日ズゥ〜っと思案しましたが、
ついさっき、クリックする寸前まで大いに悩みましたが、
もう一つのブログの方に普段と変わらず記事をアップしました。

辛気臭い顔したってしょうがない。
電車が動かなくたって、満員だって、物がなくたって、
愚痴るのはやめましょう。もっと大変な思いをしている方々がいるんだから。
あの日以来、スッカリ笑顔は消えてしまったけれど、
それでも人生は続く、慌ただしく時間は過ぎて行く……。
クヨクヨしたって、溜め息ついたって一日は一日。
それならば、少しでも明るい話題でブログを満たしましょう。
遊びにきて下さった皆さんの顔がパッと輝くような写真を使いましょう。
読んでいて思わず、プッと吹き出すような事を書きましょう。
少しでもいい、一瞬でもいい、辛いことを忘れることが出来るように……。
ブログは僕が持っている、皆さんに向けて発信できる唯一のツールだから。
考えた末、普段通りに記事をアップする事にしました。

…………………………………………………………………………………………………………………………

口には出さない心に秘めた思いもあるのです。
あの日以降、僕の中で何かが漲っています。
それは決心ともつかない、やり場のない怒りとも言える不思議な感覚。
なぜ?どうして?……よし!頑張るぞっ!頑張って、
一日でも早く皆さんが元の生活に戻れるようにしたい。
打ちひしがれている人に見られて恥ずかしくない姿でいたいです。
先ず、グジャグジャ言っていないで行動に移しましょう。



大丈夫、決して一人じゃないから。
kajinyさんがいい事を仰言いました……「それでも花は咲く。」
そう、それでも春は来る、人生は続くのです。


 被災地で辛く厳しい思いをされている方々、
 及び、福島で危険な作業に従事している勇気ある方々。
 どうぞお身体を大切に。あなた方を尊敬申し上げます。



草々

2011年3月16日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2011-03-16 00:00 | いつも心に太陽を。 | Comments(34)

僕ら微妙なお年頃(笑)

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…………………………………………………………………………………………………………………………

僕がいつも不思議に思うこと……。

所謂、ハリウッドのセレブリティと言われている人たち。
女優や男優って、何故、あんなにも早く容色が衰えるんでしょう?
つまり、結構、若い年齢からお肌も顔の造作もボロボロ……。
美容にかける時間もお金も有り余るほどあり、
また、その容色こそが仕事をする上での生命線である彼ら……。
何故、斯くも早くボロボロになるのか……。
要は、整形手術で「手を加え過ぎ」新しい美容法の「やり過ぎ」なんですね。
何事も過ぎたるは及ばざるが如し、やり過ぎは禁物、
ほどほどの頃合いがいいって言うことでしょう。


さて、僕の年齢は「微妙なお年頃」だと思っています(笑)
ハッキリ言って既に20代の若々しさはないし、
かと言って老け込むには早すぎる。色々とやりたくなるのもこの時期です。
シワも増える、白髪も目立つ……あれこれしますよね、悪あがき。
連日の厳しい労働に、疲れを忘れるための深酒……。
その昔、杉村春子さんが僕に仰言いました。

 「あなた、御酒(ごしゅ)は容色に響きますよ。」

髪を赤く染め、日焼けサロンに通い、眉を細く整える(笑)
間違っちゃいけないのは、若く見せるには太い眉、必須なのにね。
見てご覧なさい、年配の女優が若い役をやる時は必ず眉を太く描きます。
ファッションも自分の実年齢をスッカリどこかに置き忘れ、
または、気が付かぬフリをして、今、流行のものを率先して身に着けます。
当然、実年齢とのギャップが見え隠れ。上手く取り繕っていても、
ある時、ふとした瞬間にそれが露呈し、一層、悲惨なことになります(笑)
その年齢、年齢に相応しい装い……なかなか難しいです。

斯く言う僕も、実年齢を頭では分かっていてもなかなか現実には難しい。
気持ちは30代だものね。僕、若い頃から、老けていたし(笑)
男の顔は履歴書、生き様が顔に出ると言われています。
自分に自信を持って、日々、余裕のある暮らしをしていれば、
自ずと素敵に見えるハズ……そうは思うのだけど……。


名優ピーター・オトゥールが自分のことを「骨董品」と呼びました。
骨董品……古くてキズもあるだろうしポンコツで……。
でも自分には価値がある……その言葉に込められた自信は凄いですね。
物には経年の美と言うものがあります。
奈良の薬師寺の西塔。建立当時そのままの姿に建て直されました。
これで東塔と並び、左右に美しい塔がそびえ立ったわけですが、
絢爛の美を誇り、満艦飾で屋根もピンと上向き加減の西塔は、
見る者を黙らせる圧倒的な迫力があります。
しかし、1300年余の歳月、風雪に耐え、
古色蒼然とした東塔のえも言われぬ美しさ……。
木が持つ本来の美しさ、ズッシリと重みで下がった屋根の持つ曲線美。
僕は世界で一番美しい木造の塔だと思っています。

人と物を一緒にするのはどうかと思いますが、
それでも、人にも年を経る事によって醸し出される味わいがあります。
シワ?決して悪者じゃありません。いいシワもあれば悪いシワもある。
毎日、どのように暮らして来たかが分かれ道。
ハリウッドの往年のグラマー女優は50歳を過ぎてから、
デビュー当時の顔に直しちゃいました。
それはそれは見事に再構築された20代の顔。
彼女は若い頃、ブラジャーなしでニットを着られることが自慢だったそうで、
そのグラマラスなスタイルと美貌で一世を風靡したのですが、
矢張り、幾らなんでも綺麗でも、不自然な感じは否めませんよね。

ハァ、自堕落して太り過ぎるとお見苦しいし、
狂ったようなダイエットで痩せ過ぎはシワっぽくてかえって汚い……。
地球に住む以上、加齢は重力との戦いです。
年々下がって来る贅肉、口角、目尻、ほっぺ、尻(笑)
下がってさらに美しい薬師寺の東塔の屋根とは大違い。
20歳のままの姿である必要は全然ないけれど、
今、自分に一番、合った姿を維持する……なかなか難しいお年頃なのです(笑)
自分を冷静に見つめ、自分と正面から付き合う……。
いい物を観て、食べて、聴いて、血と肉にし、引き出しを沢山作る。
常に愛情を一杯持ち、ときめいて、心軽やかにする。
魅力的であるためには外的な要素じゃなくて内面からなんでしょうね……。
ブノワ。さん、まだまだ大丈夫。まだまだ人生半分!
これから一花も二花も咲かせなきゃいけないんだから!(笑)


草々

2011年3月10日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2011-03-10 00:00 | いつも心に太陽を。 | Comments(18)

ウッカリ夫人にチャッカリ夫人。

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 と、ある日曜日の午後、
 ブノワ。家を訪れたウッカリ夫人とチャッカリ夫人。
 お茶が運ばれて来る間、チョロチョロやって来て、
 近くでご飯を食べ出した秀千代を見ながら……。

ウッカリ夫人  「ねぇ、あなた……ホラ、ご覧になって。」
チャッカリ夫人 「あら、見ているわよ。綺麗な猫ちゃん。」
ウッカリ夫人  「違うわよ、猫は猫でも……ホラ。」
チャッカリ夫人 「あの子、ロシアンブルーって言うんでしょう?」
ウッカリ夫人  「そう……そうじゃなくって、
         あの子、さっきからズゥ〜っと御飯食べているの。」
チャッカリ夫人 「あらそう?いいじゃない、健康的で。」
ウッカリ夫人  「じゃなくって、こちらの御主人、
         一見、優しそうな顔しているけど、
         あまり猫を可愛がっていないんじゃないかって……。」
チャッカリ夫人 「あらそう?でもおっとりと穏やかで優しそうよ。」
ウッカリ夫人  「でもあなた、見てご覧なさいな。
         あの猫ちゃん、健康的な食べっぷりって言うより、   
         どちらかと言うと……ガツガツしていなくて?」
チャッカリ夫人 「本当……そう言われてみればチョッと凄いかも……。」
ウッカリ夫人  「可哀想に、普段はあまり満足に食べられていないんだわ。」
チャッカリ夫人 「本当だ……まるで飢えているみたい(笑)
         見れば見るほどフガフガしているわ(笑)」
ウッカリ夫人  「可哀想!血統書付きって言ったって、
         きっと、虐げられているんだわ!
チャッカリ夫人 「談判しましょ!直接、掛け合いましょう!」
ウッカリ夫人  「そうだわ!そうしましょう!
         御主人の善人の化けの皮をひん剥いてやるのよ!」
両夫人     「そうよ、そうよ、そうしましょ!」

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と、言う訳で、秀千代の食欲が物凄い事になっています(笑)
本当、知らない人が見たら、僕が猫を虐待しているかのような、
普段は殆どご飯をあげていないかのような見事な食べっぷり。
生後10ヶ月で既に成猫の体格……園ちゃんよりも体重がある!
まだ1歳になっていないなんてチョッとビックリ!
兎に角、朝から晩まで女子チームを追いかけているか、
はたまた、爆睡しているかご飯を食べているかです。
秀千代が凄いのは、何でもかんでも片っ端から食べること。
「食べる」と言うよりは「喰らう」の方が正しいニュアンス(笑)
カリカリ、猫の缶詰……猫の御飯は勿論、
人間が食べるものは何でも戴く主義のようです。

皆さんは釣りってしますか?
あれ、なんて言うんでしたっけ……エサに魚が食い付く感触……。
「引き」?「当たり」?……でしたっけ。
僕がパソコンに向かってカレーパンを食べていると、
何やらカレーパンの方で物凄い力で引きがあるのです(笑)
ビックリして見ると、秀千代がカレーパンに齧りついて引っ張っています!
秀千代が凄いのは、他の子たちは匂いが気に入ると、
先ず、ペロペロペロ……舐めて味を確かめるんですが、
秀千代はいきなり食らい付いて離さないのです(笑)

今までに秀千代が食した人間さまの食べ物は……。
カレーパン、あんぱん、クリームパン、マクドナルド一式(笑)
マヨネーズ(お皿を舐めていた……。)ソーセージ、ショートケーキ、
カフェ・オ・レ、チョコレート、ハーゲンダッツ……。
そして極めつけは、豆大福!(笑)豆大福が一番引きが分かって面白いです。
フンフンフンフンフン……匂いを嗅いでお気に召した秀千代くん。
ガブリ!……と、噛んでみたものの、豆大福も負けていません(笑)
ビロロロロロォ〜ン!餅が伸びて、食べられまいと頑張ります。
フンフン、ビロロロビロロロォ、フンフン、ビロロロビロロロォ……。

勿論、人間の食べ物が猫には良くないことは分かっていますから、
極力あげないようにはしているんですけど、
何しろ鼻は悪いクセに耳はいいのか、僕が紙袋やビニール袋を、
バリバリ開ける音に物凄く敏感です(笑)
もう、フガフガ言いながらやって来るんですもん……。
まぁ、兎に角、食欲があるって言うことはいいことなんですけど、
初めての男の子に戸惑いや驚きもあります。
その瞬発力の凄さと来たら……ホラ、あれ。
スーパーボールを思い切り地面に叩き付けた時のような感じ(笑)

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今日の写真は秀千代が去勢した時の懐かしい写真。
今時のエリザベスカラーって可愛いですね。
秀千代もまだその素性を隠していたことです(笑)


草々

2011年3月6日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2011-03-06 00:00 | 猫が行方不明。 | Comments(20)

地デジカだとぉ!

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 「シャァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」

 「地デジカです。お騒がせしてゴメンなさい……。」

って、最近目に付く地上デジタル化の告知CM。
見ていて何だかあまりいい気はしませんね……。
やんわり脅迫されているみたい(笑)でも、あと5ヵ月?

実は、去年の4月に引っ越しして以来、
荷物が片付くどころかテレビも買いに行っていません。
1回見に行ったんですが、その時は必要に迫られクーラーだけ購入。
そう、昔じゃないからテレビは生活必需品の順位の可成り下(笑)
前に使っていたソニーのテレビは捨てて来ちゃいました。
元々、テレビは見ない方なんですが、
引っ越しを機にさらに見なくなりました。
今、ウチにあるのは古色蒼然とした箱型の小さなブラウン管のテレビ(笑)
それもアンテナにも繋がず簡易的にジャックに繋いだだけ。
画質も何もありませんね。チョッとニュースを見るだけだし、
ある特定の番組を見るためにテレビの前に座る事は皆無。
既にテレビはその存在価値が著しく低下した存在なんです。

さて、地上デジタル化……。
高画質、高音質、データ放送……色々と便利な事もあるようだけれど、
今、画質や音質云々言うほどの素晴らしい番組なんて、
指折り数えるほどもやっていないじゃない。
巨大ジャリタレの事務所とお笑いの事務所の面々がテレビを占拠。
どこにチャンネルを合わせても出ている顔触れはウンザリするほど一緒。
お決まりのギャグにリアクション。公共の電波の無駄遣いです。
内容も、クイズ、旅のリポート、料理番組……。
バラエティとは名ばかりの十年一日の如くお寒い内容。
それらが地上デジタル化と共に改善されるのかな?

 「地デジ化の準備はOKですか?」って、

あなた方こそ、僕達を煽って地上デジタル化する前に、
その高品質な放送形態に見合った内容の番組を作る準備はOKですか?
鮮明な画質、素晴らしい音響で僕等に提供出来る番組を作れますか?
胸を張って番組制作していますか?謹んでそうお聞きしたいです(笑)

BS、デジタル化、ケーブル……チャンネルばかりやたら増え、
放送する番組制作が追い付かず、
過去の映画やドラマを繰り返し繰り返し垂れ流し。
名作映画の価値を著しく下げています。



これを機にいっそのことテレビが無い生活にしようかな?
殆ど影響ないでしょう?(笑)かえって頭がバカにならなくていいかも。
僕と同じことを考えている人、多いんじゃないかな?

 「あなた方こそ地上デジタル化の準備はOKですか?」

キャラクターを作って地上デジタル化を促進するのも結構。
一部で人気がある(らしい)タレントを使ってキャンペーンを張るのも結構。
でも、それよりも前にやることがあるんじゃない?
しかし日本人ってキャラクターが好きね(笑)
何でもかんでもキャラクター……なんて幼稚なんでしょう。
ハァ、今日もほんの少しだけ小さな毒吐いちゃった(笑)


草々

2011年3月2日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2011-03-02 00:00 | 向き向きの花束。 | Comments(20)