匂いのいい花束。ANNEXE。

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大人のオモチャ。

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ハイハイ、今日のタイトルを読んでドキドキしちゃったそこのアナタ!
ダメですよ……早とちりしちゃ!ここは上品なブログなんですから(笑)
ホラホラ、今日のタイトルを読んで赤面しちゃったそこのキミ!
まだウブだなぁ……ここは美しい物に関するブログなの。
あらあら、今日のタイトルを読んで心臓がバクバクして来ちゃったそこのお母さん、
イヤだなぁ……最後まで記事を読んでね(笑)


ってな訳で、久し振りに買いました、大人のオモチャ!(笑)
エッ?何、何?そのオモチャとは一体何だ?
ハイハイ、そのオモチャとはデジタル・カメラのことです(笑)
カメラなんて買ったのは何年振りでしょうねぇ……。
僕ね、写真を撮るのは大好きですが、カメラってあんまり興味ないのね。
カメラに限らずオーディオ、家電製品などの機械類、
新しいものには全く興味なし。だから買う時にはその時に買える一番いい物を買います。
そして、その買った物をジックリと長年に渡って使う……それが僕のやり方。
壊れたら修理してとことん使う……それが僕の主義。
今使っているデジタル一眼レフもフィルム一眼レフも気に入っています。
値段は結構、高かったけれど、そこそこ使いこなしていると自負しています。

所が、先日、薔薇のマダムたちとお茶をしている時に見ちゃったんです。
いつも買っている「BRUTUS」だったか「Pen」の広告を……。
広告って大事ですよねぇ……買う気になるかならないか広告次第って言う事もありますからね。
とっくに旬が過ぎたお魚の名前の歌姫や、足の短いジャニーズのアイドルなど、
嫌いな芸能人が宣伝しているのもイヤだし……。
探すのが面倒臭いのでどっちの雑誌かハッキリしないんですが、
その広告を見て実物を見ないままに購入を決定(笑)
何でも限定3000台って言うのも危険な撒き餌、
限定版、稀少、先着順、数に限りあり……何と耳に甘く響くことよ!
甘い言葉の罠に、まんまと見事に引っ掛かってしまいました(笑)

僕、元々、コンパクト・デジタル・カメラって信用していないのね。
例えて言うのなら、安いラジカセで聴く音楽みたいなものでしょう?
ガンガン派手に聞こえるけれど、実は、それ程、音質は良くない。
一見、ハッキリクッキリ見応えがあるけれど、
実は銭湯の背景に描かれているモザイクの富士山のように肌理が粗い。
それに較べて、一眼レフのデジタル・カメラは、
真空管といいスピーカーで聞く極上のクラシックのようでもあり、
最高級の和紙に描かれた雪舟の墨絵のようでもあり……。
大体が、最近はそこそこ画質的に迫って来てはいますが、
デジタル・一眼レフカメラはフィルム・カメラには到底及ばないのです。
さらにコンパクト・デジタル・カメラと来た日には……です。

さて、では、何故、新しいコンパクト・デジタル・カメラを買いたくなったかと言うと……。
カメラについている機能、アート・フィルターって言うのが気になったから。

(1)ポップアート
(2)ファンタジックフォーカス
(3)ラフモノクローム
(4)トイフォト
(5)ジオラマ
(6)ドラマチックトーン

通常の撮影の他に、以上の6つのフィルターが付いています。
早速、試しに撮ってみましたのでチョッと見て下さいね。
被写体は花の時期ではないので、ウチにあったドライ・フラワー、
ラナンキュラス、アネモネ等をセットしてみました。
いいかな、こんな感じで……。

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       先ずは僕が通常使うシャッタースピード優先で普通に1枚。
       この1枚目の色調を基本にして他の写真と見比べてみて下さいね。

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       (1)ポップアート
          何だか凄く明るく華やかになりますが、
          正確な色を重んずる植物は撮れませんね。旅先とかで活躍しそう。

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       (2)ファンタジックフォーカス
          誰ですか?これでポートレートを撮って欲しいって言っているのは?(笑)

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       (3)ラフモノクローム
          これ、微妙ですね……「犬神家の一族」思い出しちゃった(笑)
          お、お、お、オマエは一体誰!

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       (4)トイフォト
          皆さん、トイフォトって知っていますか?
          ホラ、箱に針で穴を開けて中のフィルムに露光する簡易カメラ。
          周りがボンヤリ黒っぽくなる所を再現しています……なかなかいいかも。

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       (5)ジオラマ
          一時期、流行りましたね。
          俯瞰で撮った写真の極々一点だけにピントが合っている写真。
          僕が使った被写体では効果薄、矢張り、広々とした高い所から撮るべき。
          スカイツリーの展望台か……(笑)

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       (6)ドラマチックトーン
          これ、一番、気になっていました。サンプルの写真が非常に上手かったら。
          墨(ブラック)を強調した凝った画面になりそうです。
          曇天の風景とかに活躍しそうです。外国旅行向きかな?


結局、どう画面を作り込むかは自分次第ですね。
カメラに頼ってはダメで、光の捉え方、構図、テーマの絞り込み……。
写真芸術も一筋縄では行きません。早くカメラに慣れなくてはいけません。


1枚目の大きな写真は、昨日伺った瀟洒なお宅のテーブルの上のラナンキュラス。
一眼レフカメラに較べて軽くて小さいカメラにまだまだ慣れません。

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最後に、書き忘れる所でしたが、買ったカメラは「オリンパス XZ-1」
電子ビューファインダーと自動開閉レンズキャップが付いたプレミアムキットです。


追記…………。
本日、米国アカデミー賞が発表されました。
最愛のメリル・ストリープが見事に主演女優賞を獲得です!
かれこれ35年間も彼女を応援し、恋い焦がれ、自他共に認める世界一の大ファン。
今日は昼から気持ち良くシャンパンが飲めました(笑)
映画「マーガレット・サッチャー/鉄の女の涙」の公開は3月16日です。
勿論、初日の初回に観に行く予定にしています。
心の底からおめでとう!あなたのファンでいることを誇りに思います!
そしてあなたと同じ時代に生きられる喜びを噛みしめています!



草々

2012年2月28日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2012-02-28 00:00 | 私はカメラ。 | Comments(23)

釣った魚。

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昔の人は本当にいい事を言いました。
いいことって言うか、的を得たこと、格言だったり四字熟語だったりが多いですね。
今の滅茶苦茶な日本語では新しい格言も熟語も出来ないような気がします。

さて、今日の記事のお題「釣った魚」ですが、
またまた落語の話しかいって突っ込まないで下さいね(笑)
僕が保護をしたキクちゃんとこうちゃんにエサ(このいい方嫌い!)
ご飯をあげていないと言う訳ではありません。
釣られた魚は僕(笑)キクちゃんこうちゃんが保護を切っ掛けに、
全く触らせてくれなくなっちゃったんです(笑)
温かいおウチとお腹一杯のご飯……でも、触らせてやんない!そんな感じ(笑)
こうちゃんなんかあれだけ触り放題だったのにねぇ(苦笑)

実はキクちゃんは保護してから既に9回の脱獄……凄いでしょう?
思わず脱獄って書いたけれど、ウチは天国で監獄じゃないんだけどなぁ……。
そんなに外がいいかい?とも思うのだけれど、
脱出するごとに長くなる捕獲までのインターバル。
即日確保が3日になり、5日になり、1週間になり……。
年末年始に脱獄していた頃は10日も外をほっつき歩いていました。
そのクセ御飯時には一際大きな声でご飯をご所望(苦笑)

所が、つい先だって、9回目の脱出の時のこと、
僕、キクちゃんの脱出は早朝に気付いたのね。
朝の4時に目が覚めたら床一面に猫の足跡……?????
泥んこの乾いた足跡が床一面にビッシリ……ペタペタペタペタペタ(笑)
白く乾いちゃって……でも、その時はまだ気付かなかったのね。
その足跡の中に最新の乾いていない濡れた足あとが……。
そこでハタと思った訳。浴室は閉め切ってあるのに足が濡れるっておかしいものね。
その朝は前の晩からしとしと雨が降っていました。外から入って来る雨の匂い……。
ダァッと飛び起きて猫の点呼です(笑)朝子、お園、きん、小芳、チヨちゃん……。
あっ!こうちゃんもいる……脱獄囚はキクちゃん一匹でした……ほっ!
おそらく、こうちゃんが出たり入ったりを繰り返して足跡を付けたのでしょう。
他の子たちは爆睡か、出ても臆病だからそんなに遠くには行かないハズ。
キクちゃんは出たら最後、絶対に入っては来ないから、
そのことを鑑みるに、こうちゃんは既に家猫になったと言うことですね。
玄関ドアが開いていたのに外に出なかったんだから。

9回目のその時、キクは翌朝にとっ掴まりました(笑)
何故そんなに早く?実はですねぇ、ご飯の時に鰹節で馴らしつつあるんですよ。
手の平の鰹節を乗せてこうちゃんとキクちゃんにあげるんです。
2匹は寄って来て食べるでしょう?その時に咽や頭をそっと撫でるんです。
こうちゃんはスグに逃げますが、キクちゃんは自分から頭をスリスリするようになりました。

そんな訳で、脱出したその翌朝に無事、捕獲。
こうちゃんとキクちゃん、僕に慣れてくれるのかしらン?

今日の写真は こうちゃん&キクちゃん近影。
僕が何かしていると、こうして傍でジィ〜っと僕を見つめています。
こうして往年のザ・ピーナッツみたいなポーズで(古い?)
「この髭オヤジ!」と思っているのかもしれませんね(笑)
慣れるまで長丁場になりそうです。でも大丈夫、
薔薇と付き合うようになってから気長になったから(笑)


草々

2012年2月26日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2012-02-26 00:00 | 猫が行方不明。 | Comments(12)

熊五郎と八五郎。

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自分でも不思議に思う事があります。
これだけ映画、演劇、クラシックが好きなのに、
何故か今まで縁のなかった芸術が幾つかあります。
クラシックのジャンルで言うと声楽、オペラ、ピアノ。
演劇で言うとミュージカル、宝塚、歌舞伎……つくずく縁なんだって思います。

さて、春を思わせる先日のうららかな日曜日、
大食漢&大酒飲みで心優しい姐御に誘われて落語に行って来ました。
この姐御、今でこそ大の仲良しですが、初対面は非常に感じが悪かったんです。
ツンと取り澄まして取りつく島もない感じ……典型的なイヤぁ〜な女!(笑)
エッ?僕ですか?勿論、僕はフレンドリーに接していましたよ。
だから不機嫌な顔を向けられる理由が全く分かりませんでした。
今にして思うと、共通の親友(世にも奇妙奇天烈で偏屈な変わり者)がいるんですけど、
僕がその友人の友達と言うことで色眼鏡で見ていたんじゃないかなぁ……って。

まぁ、そんなこんなも今にしてみれば楽しい想い出話し。
初対面の友人に姐御を紹介する時に必ずこのエピソードを話します(笑)
その姐御に誘われたんです。落語に行かないかって。
あのね!落語に行かないかってそれって明後日じゃないの?
幾ら何でもこの多忙なブノワ。さんを誘うのに明後日の予定伺いはないでしょう?(笑)
でもね、偶然、空いていたんですよ(笑)
なかなかない機会ですからね。勿論、行って来ました。
メンバーは姐御と僕、僕の26年来の親友と可愛がっているハンサム俳優くん、
因業でゴツい役をいとも簡単にこなす、実はおしとやかで美しい女優さんの5人。
会場はお江戸日本橋亭、無限落語の会でした。演目は……。


 三遊亭天どん「公園の決闘」
 柳家小ゑん「アセチレン」
 三遊亭白鳥「もし寄席の席亭がドラッガーの『マネジメント』を読んだら」
 春風亭百栄「バイオレンス・スコ」
 三遊亭円丈「ムービー落語『タイタニック』」


凄く面白かったです。言葉一つ、話芸で全てを表現する巧みさ。
特別にセットがある訳でもない、小道具は扇子と手ぬぐいくらい。
言葉一つで、表情で、声色でガラッと性格を演じ分ける文字通りの話芸。
チョッと面白く感じました。また機会があったら聴きに行きたいです。

当日のトリを勤めた円丈師匠のムービー落語「タイタニック」……。
このところ映画館で見る予告編などでチョッと思う所もあり、
何ともタイムリーな演目に、ブノワ。さんムラムラと創作意欲が沸き上がり(笑)
即席でナンチャって落語を書いてみました。
落語の知識ゼロ、江戸の風物に全く疎い浜っ子のブノワ。さんが、
ダァ〜っと30分で一気に書いたショートショートです。

と、ここでやおら羽織を脱ぐブノワ。……。

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 熊 「おや、そこに行くのは八っつあん。久しぶりじゃないか。
    どうしたんだい、そんなに息急き切って。」
 八 「あいや、熊さん、元気かい?魚屋の徳さんの葬式以来じゃねぇか。」
 熊 「そうそう、月日が経つのは早いねぇ……今日は何かい、昼の日中から吉原通いかい?」
 八 「いやだよ熊さん。こんなにお天道さま高いのにさ。
    熊さんこそ大工の仕事はどうしたんだい。
    その様子じゃ、昨夜、飲んだくれてズル休みってとこだな(笑)
    やぁね、おいらはさ、ウチの奴が熱出しちまってさ。
    これから一っ走り門前仲町の良庵先生の所に薬を貰いに行くんでさぁ。」
 熊 「そら大変だ。お梅さんは身体丈夫なのに珍しいじゃないか。」
 八 「そうなんで。ウチの奴、お多福でお勝ち面子だけど身体だけは丈夫だっつーのに、
    何でもこの前、隣のお菊と連れ立って、今、流行の絵双紙見物とやらに洒落込んで、
    見事に風邪貰って来やがったんで。」
 熊 「ほう、絵双紙ってかい?役者狂いはもういいのかい?(笑)
    もっともお梅さんは新しもの好きだからねぇ。」
 八 「かぁ〜っ!今、流行の森雪之丞だろう?あんな色白の優男!……って、そうじゃなくって、
    熊さん、知ってるかい?前にこのお江戸で流行った絵双紙の『鯛と肉』……。
    ほら、矢切で真新しい渡し船が大風で沈没しちゃう話し……。」
 熊 「はいはいはい、満員だった客が沢山お陀仏になった奴……。」
 八 「そう!その絵双紙が何でも飛び出す絵双紙になって、
    鈴木さまのお屋敷の前の広場にやって来たんでさぁ。」
 熊 「何だい、その飛び出す絵双紙ってぇのは。」
 八 「いやね、何でも色ガラスの入った眼鏡をかけて見ると絵が飛び出すそうなんで。」
 熊 「おぃおぃ、八っつあん、人を色眼鏡で見ちゃいけないよ。」
 八 「うんにゃ、見るのは絵双紙だよ。絵が不思議なことにビュ〜んと飛び出すらしい。」
 熊 「ふぅ〜ん、そりゃぁ一体どんな絡繰りだい?おいらにはチンプンカンプンだねぇ……。
    で、お前さんはもう見たのかい?」
 八 「だからさ、酒、一升、用意して待っていたんだけどよ、
    ウチのお多福に様子を見に行かせたらこの始末でさぁ。」
 熊 「ふぅ〜ん、しかしイヤな世の中になったもんだねぇ。
    皆、物事の本質をいとも簡単に忘れちまって、新しいものに群がっちまってさ。」
 八 「熊さんよ、『鯛と肉』だけじゃないんだぜ。
    これも随分と前に流行った『須田魚之図・其の一』も、
    飛び出す絵双紙になってやって来るって話だぜ。」
 熊 「それってあれだろ?薄気味の悪いもののけや赤毛の異人がドンパチやる合戦ものだろ?
    おぉ、イヤだイヤだ。世も末だねぇ……そんなもの見たかねぇ。」
 八 「古いのにあれこれくっ付け焼き直したモンなんか見たかないよねぇ。」
 熊 「そうよ、そんなヒマあったら新しいもの作りゃぁいいんだ。
    しかし、皆、必死だね、金儲け。おぉ、金の亡者!大判小判、大好きと来たぜ。
    金の亡者は大家の彦兵衛だけかと思ったのに、おぉイヤだイヤだ。」
 八 「本当だよ。俺たち江戸っ子は宵越しの金は持たねぇってね。」
 熊 「そう!金勘定ばかりしてたんじゃ人生詰まらねぇよ。
    第一、貯め込んだってよ、あの世に金持って行けやしねぇもんな。」
 八 「それによ、『須田魚の図』は其の四、其の五、其の六がいいのよ。」
 熊 「そう!其の一、其の二、其の三は駄作だね。ああ言うの絵空ごとってんだ。
    特にいいのは其の五。ありゃ絵双紙の歴史はじまって以来の傑作と来たもんだ。」
 八 「良く言った熊さん!
    おらぁ、其の四の最後で見せ物小屋の桟敷から転げ落ちそうになったぜ。」
 熊 「そう、ここここ!おつむ使って知恵絞りゃぁ何だってできんのよ。」
 八 「大体よ、何でも飛び出しゃあいいってもんじゃねぇからね。」
 熊 「そう!飛び出して当たり前なのは鉄砲玉と、
    ビックリした時の目の玉と相場は決まってらぁ。」
 八 「あは!熊さん、あとハトが喰らった豆鉄砲(笑)
    初めっから飛び出しているのは業突く張り大家の彦兵衛のビックリ眼!」
 熊 「良く言った!も一つ、裏の池の出目金と来た。
    あと隣りの孫兵衛の嬶(かかあ)のデベソ!」
 八 「富くじの一つでも当たれば目玉も飛び出そうってもんだけどさ。」
 熊 「ないない!八っつあん、世の中そんなに甘くない。」
 八 「そうそう!飛び出しちゃいけねぇのは往来と相場が決まってらぁ。」
 熊 「おうよ!飛び出したら大八車に轢かれちまうぜ。
    飛び出したまま帰って来なくていいのは、厄介払いしたい手前の嬶と相場が決まってらぁ。」
 八 「おっ!熊さん良く言った!嬶と畳は新しい方がいいってね。」
 熊 「そうそう!厄介払いしたい古女房、嗚呼、突きつけたや三行半って!
    あはははははははははははははははは!」
 八 「あはははははははははははははははは!」


お後が宜しいようで……。


草々

2012年2月23日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2012-02-23 00:00 | 天井桟敷の人々。 | Comments(14)

出土(笑)

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 「はぁ…………グッタリ。」

一年以上振りに大掃除をしました。
何故ならって、明日、大の親友夫妻が遊びに来るから。
本当は、僕のウチで腕に寄りかけてご飯を作り、お持て成ししたいんですが、
何しろ約2年間全く段ボールが片付かず、とても人さまをお呼びする状態じゃないから、
夕方、ウチで軽く一杯やってから近所の焼肉屋に行く予定です。

しかし……凄い事になっています(笑)
いえいえ、決して僕が片付けられない男って言う訳じゃないんですよ。
当たり前だけど、自分の家、部屋は綺麗な方がいいです。
引っ越しして来て、ダァ〜っと片付けしてみて気付いたの。
なんだよ、なんだよ!圧倒的に収納が少ない!
今、出ている段ボール箱、約40個は収まる場所が無いものたちなの。
もう収納はギッシリ物が詰まっているから無理……。
40個の内10個はCDがギッシリ詰まっています。
これは何れ家具屋さんに棚を作って貰って片付けるからいいとして……。
今、真面目にレンタル・ルームを借りようかって考え中です(笑)

さて、片付けたって言ったって、段ボール箱が空いた訳ではありません。
そう、皆さんお察しの通り、ズズズズぅぅぅ〜っと段ボール箱を部屋の片隅に寄せただけ!
はははははははははは……ほほほほほほほほほほ♪

でもね、一階のリビングの床が半分くらい出て来ましたよ(笑)
そう、床が出土(爆)その床の綺麗なことと来たら!(苦笑)
明日は昼過ぎに仕事から帰って来るので、出土した床に雑巾掛けします。
今やっちゃダメなんですよ。猫たちがいるから。
1日で毛だらけになっちゃいます。結構、毛だらけ、床、猫の毛だらけ。
雑巾掛けって言ったって、勿論!見えている所だけ綺麗にね!
僕、四角い部屋を丸ぁ〜るく掃く男なのです(笑)

何れはこの段ボール箱をどうにかしないといけません。
一日一個、片付ける……決めて作業すればいいんですよね。
でもねぇ、片付けるのどうのって言う前に、
連日のように届く、オークションで落札した品物や、その他の荷物、
圧倒的に届く段ボール箱の方が多いんですよね。
今やインターネットで纏めて買った猫のトイレの砂だって、
ご丁寧に段ボール箱に入っているんだもの。
それを片付けるのに精一杯……仕方ないよね?!ね?!(笑)


猫たちは我が物顔で走り回っています。
新しく広くなった運動場をフガフガ言いながら探検。
寄せたためにさらに高く積まれた段ボール箱の上でお昼寝です(笑)


 「はぁ…………猫になりたい。」


草々

2012年2月19日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2012-02-19 00:00 | 猫が行方不明。 | Comments(19)

鬼と呼ばれて。

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2月も中旬になり、巷は映画賞のニュースに湧いています。
最愛のメリル・ストリープも英国アカデミー賞をはじめ、幾つかの栄冠に輝き、
下旬の本国アカデミー賞の発表を待つばかりとなりました。

さてさて、ちょっと古くなった映画もありますが、
忘れない内に年末年始の映画の感想などをチョッと……。



 「またやっちゃった!」

これ、「インモータルズー神々の戦いー」を観終わった後の僕の台詞……。
「三銃士・王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」で大きな地雷を踏み、
それまで好調だった映画鑑賞が大きくズッコケたあと、
「ヤコブへの手紙」「ビューティフル」と感動の作品を立て続けに観て、
おぉ、これはこのまま2011年の最後まで好調を持続出来るかな?
そう思っていた矢先でした……なんと言う駄作!フィルムの無駄!(笑)
「300」は凄く面白かったので期待しちゃったんですね。
ご自慢のCGをご丁寧にスローモーションでジックリ見せてくれます。
そう、ジックリ残酷シーンをこれでもか、これでもかぁ!と大スクリーンに展開です。
もういいよ、この手の作品は食傷気味。作り手さんよ、もう少し大人になりましょう!
ドバッと盛り沢山の残酷シーンと、思わず目を覆いたくなる流血シーンの連続に、
再び奈落の底に落ちてしまったブノワ。さんでした(笑)



 「鬼っ!」

ひとしきり泣いたあと、親友は照れ隠しで僕の事をこうなじりました(笑)
親友は桁外れに涙腺が弱く、チョッとした事でも涙がこぼれます。
チョッとした事でスイッチが入っちゃうのね(笑)
この時、一緒に観ていたのは、今年の映画大豊作を願って鑑賞の新春第一弾、
ヒュー・ジャックマン主演の「リアル・スティール」です。
予告編を見た時には大して食指が動かなかったんですが、
可成りの評判の高さと、他に観たい作品がない事から今年の第1本目に選んでみました。
なかなか良かったです。涙は出ませんでしたが筋書き通りに感動させてくれる作品。
イヤな意味じゃありませんからね。程良く抑制が利いていて可成りのハイレベル。
親友は中盤からラストまで泣きっ通しでしたっけ(笑)
「なんで泣かないの?」別に泣かないからって感動していない訳じゃないのよ。
熱いものはこみ上げるけど、それが涙になるかならないかは別問題。
観客が全員、親友みたいだったら作り手はどんなに楽な事でしょう(笑)

ヒュー・ジャックマンはデビューの頃、
「ヤング・イーストウッド」と呼ばれていたのをご存知ですか?
今や彼をそんな風に呼ぶ人はいませんよね。それ程、売れっ子になりました。
売れている原因を聞かれ「オーストラリアの俳優はギャラが安いからね!」と軽口を叩く余裕。
アクションからヒューマンなものまで作品を選びません。
アカデミー賞の司会の時に世間をビックリさせた、歌って踊っての才能。
欧米の役者は凄いですね、演技が出来るのは当然で、
歌って、踊って、楽器が弾けて……本当、恐るべしです。
そうそう、彼は足が長いのも魅力の一つですね。
「ソードフィッシュ」を観た後、僕の友人(女性)が、
「あぁ、バスタオルになりたい!」とウットリしていたのを思い出します(爆)
映画を観に行って本当に良かったと思える作品は少ないです。
「リアル・スティール」はそんな数少ない中の1本、是非!



 「あり得ないっ!」

ジョシュ・デュアメルくんの大ファンである彼女は絶句しました(笑)
映画は昨年の観納めに選んだ「ニューイヤーズ・イヴ」です。
あのラストで馬車からギランギランのヒールが見えた途端に悟ったそうです。
「あり得ない、あり得ない!あんなババアとワタシのジョシュくんが!」だそうです(笑)
ジョシュ・デュアメルくんのお相手は?どの女優になるか思わせぶりなラスト。
期待したのだそうです。ハル・ベリー?……結構、いいかも。
ヒラリー・スワンクかな?……チョッとイヤだなぁ……あぁっ!スレ違っちゃった!
えぇぇぇぇぇぇ!イヤだ、イヤだぁ!もしかして!……最悪の結果だそうです(笑)

この手の作品、最近多いですね。
初めはこのテンポ、どうにかならないの?少し早すぎで付いて行けない。
そう思ったんですが、なかなかどうして、楽しい作品に仕上がっていました。
監督が誰かチェックしない僕ですが、ゲーリー・マーシャルと聞いて納得。
思う所も沢山あります。ミシェル・ファイファー……年取りましたねぇ。
すっかりおばあさんだもの。冴えない女性が夢を実現するごとに美しくなるさまは、
さすがにベテラン女優の面目躍如ですが……人気のザック・エフロンくん……小粒ね。
デ・ニーロは役者として終わってから久しいですが、相変わらずどうでもいい役者ぶり。
同世代のメリル・ストリープの変わらぬ大女優ぶりを見るとつくずく思います。
役者のキャリアって本当に分からないですね。
70年代〜80年代のデ・ニーロを知る僕等にとっては、
最近の彼の周落振りは悲しいものがあります。
矢張り、役者が商売に手を出すとロクな事ないです。
同世代のフランスのドパルデューもそう、ワインなんか作っちゃってさ。
役者稼業の方じゃ見る影ないものね……役者は役者馬鹿がいい。



 「ヤーコブ……×◯△×☆♯◇◎@♪♯×◯★※@℃&×…………。」

この何とも言えぬ郵便配達のオジさんの台詞が耳に残ります。
映画は「ヤコブへの手紙」。登場人物はほぼ3人だけ。
盲目の牧師と、その牧師の元に恩赦でやって来た元受刑者レイラ。
そして、リズム感良く件の台詞を言いながら手紙を届けに来る郵便配達のオジサン。
僕ね、こう言う映画が観たいのね。CG一切なし。そこにあるものをそのまま映し取る。
いいんですよ、CGを駆使して映画表現の可能性を極めてくれれば。
ドンパチドンパチ……あり得ない光景を大画面で見せてくれるのも映画の醍醐味だもの。
ただ、悲しいかな、CGの割合が増えれば増えるほど、
人間描写が甘くなる……これ、歴然とした事実。

美しいポプラ並木、風にそよぐ葉、降り注ぐ冷たい雨……。
老牧師と元受刑者の言葉少ないやり取りの中に、
人間が全員、心の奥底に持っている不安や希望を垣間見せてくれます。

手紙……是非、続けて行きたいツールですよね。
こう言う映画を見るにつけ、最近のSNSの軽薄さを感じずにはいられません。
人と人なんてそんなに簡単に繋がるもんじゃない!



 「自分の時はどうするのかな……。」

声にはならない独り言を言いました。
映画は「BIUTIFUL ビューティフル」……スペイン映画です。
最近、思うのね……人生そろそろ半分、最期の幕引きはどんなかなぁ……って。
突然の死って言うのも悲しいけれど、寿命を宣告されたらどうするかなぁ……って。
宵越しの金は持たず、最期に綺麗さっぱりプラマイ0がいいなぁ……って。
そんなこんな、主人公の最期に重ね合わせて観て参りました。
ハビエル・バルデム……達者ですねぇ。凄く柔軟なのね。変幻自在ですよね。
「ノーカントリー」のおかっぱなんて物凄くコワかったものね(笑)
日本の女性は彼みたいなのってあまりタプじゃないかもしれないけれど、



 「・・・・・・・・・・。」

「タンタンの大冒険・ユニコーン号の秘密」を観終わった後の友人と僕の感想です(爆)
ハァ……スピルバーグってどうしてこうなんでしょうねぇ……。
シリアス路線は兎も角、彼の子供じみた所が出るとロクな作品にならないです。
実は、タンタンがスピルバーグで映画化されると聞いた時には物凄く期待したんです。
別にタンタンは特に好きな訳ではありませんが、主演が「リトル・ダンサー」のジェイミー・ベルくん!
これはこれは!期待しちゃったんですよね。所が予告編を見て「??????????」
これって実写だよねぇ?それにしてもベルくんの面影って一体どこに?
何度か予告編を見ているうちに「これってもしかしてアニメかぁ!」……ガッカリです。
アニメを見る習慣が全くない僕にとって、声の出演って言う感覚が全くないのね。
ハイハイ、大変に良く出来ています。風になびくスノーウィの毛、
雨に濡れた船員たちのセーター……どうどう?良く描けたでしょう?
ハイハイ、CGもここまで来ましたか!凄い、凄い!でもそれがどうした!(笑)
そのCGの技術を使って一体何が描きたかったの?
スピルバーグの作品としては大コケですよね?1ヶ月もしないのに上映館一館だったもの。
続編が出来そうですが、もう絶対に行かない!お金も時間も勿体ない。

今日の写真は僕のコレクションのタンタンとスノーウィ。
これ、随分と前に親友に貰ったもので、コートとかの洋服はキチンと布地で出来ています。
塗装が少しひび割れていますが、それも経年の美、僕のお気に入りです。
そうそう、この写真、ご存知の方もいるかもしれません。
僕の大の泣き虫の親友の某SNSのアイコンになっています(笑)



ここで1つ、僕とスピルバーグの貴重なエピソードを……。
今を遡ること30年前、映画「ポルターガイスト」の公開に先駆けてスピルバーグが来日しました。
スピルバーグは監督じゃなくて制作だったんですが、様々な行事の間に、
どうせなら出来上がっている「E.T.」の試写会をしてしまおう……と、
今はなき丸の内ピカデリー(現マリオン)で盛大に催しがありました。
今でこそ「E.T.」と言うと泣く子も黙る名画ですが、
当時はタイトルを聞いても何のことかサッパリ(笑)
僕は友達(いい所のお嬢さんだった)に誘われて会場に行きました。
芋を洗うが如くの会場内、スピルバーグは新進の人気監督でしたからね。

ロビーを歩いていると、一際の人だかりがありました。
気付いてみると、僕の目の前にスピルバーグが立っていたんです(笑)
お隣には通訳でいらっしゃっていた字幕翻訳家の戸田奈津子さんが……。
僕ね、図々しく戸田さんに通訳をお願いしてスピルバーグにサインを貰ったんです。
何でしょう、もしかしたらって思っていたのかもしれませんね。
僕、「レイダース/失われた聖櫃」のパンフレットを持参していました。
ここまでは何の変哲もないファンと監督のやり取りなんですが、
スピルバーグは驚く行動に出ました……僕が差し出したパンフレットの、
ジョージ・ルーカスとスピルバーグが写った見開きのページに、
何と、自分の分とルーカスの分までサインしてくれたんです(笑)
そのルーカスを真似たサインがソックリなことと来たら!

これってチョッとお宝だと思いませんか?
スピルバーグって本当に純真ないい人なんだと思います。
何もサイン貰ったからって言うんじゃありませんからね。
ただ、その純真さが変な方に向いちゃうとロクなことにはならないんですが……。


草々

2012年2月14日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2012-02-15 00:00 | 映画館へ行こう。 | Comments(8)

目からウロコの出来事。

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あれは今から何年前だったでしょう……チョッと検索しても分からないのですが、
おそらく、今から25年くらい前?今、考えてみるとバブルがとっくに弾けていて、
その余韻に人々が浮かれていた時代……。

当時、就職したての若造の僕でさえ、仕事を発注していた業者に接待を受けたりしましたもん。
鮨屋に小料理屋、料亭……生意気ですよね、まだ青二才のクセに。
毎日〜帰りはタクシーね。勿論、終電がなくなる頃まで忙しく働いてはいたんですが……。


さてさて、僕は非常に多趣味です。
矢張り、物を収集するのが特に好きみたいです。所謂、コレクター?
気に入った物は兎に角、手元に置いて愛でていたい……。
物欲?所有欲?……その精神は今でも全く変わっていません(笑)
家中に溢れる物、物、物……でも、僕は自分ではとてもいい趣味だと思っています。
折角、稼いだお金をギャンブルや酒や訳の分からないオネエちゃんに注ぎ込むよりズゥ〜っとマシ。
使ったお金は全て骨董品や絵画、オリジナルプリントの写真として手元に残っています。

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さて、今日の写真……今も変わらず熱中している額縁集めの中から、
絵が入っていないものを中心に撮ってみました。
丁寧に彫刻されたもの、何層にも塗られ、それが剥がれて味になっている古い額、
欠けた部分を僕が修復して、元々の金色じゃなくてワザと深緑に塗ったものなどなど。
額縁を修復する時には、傷が全く分からないように直す時と、
直した部分がわざとハッキリ分かるように修復する時があります。

勿論、額縁ですから油絵や写真を入れてナンボです。
僕、取り敢えず鏡を入れるのは嫌いです。それは額縁、本来の用途じゃないから。
はじめに作品ありきで額縁を誂えるのもよし、はたまた額縁を買い求めてから、
その額縁に合った作品を探して買うのもよし。
ただし、この場合はサイズや縦横の比率がなかなか合わなくて苦労するんですが……。

初めにバブルの頃のことを書いたのは、
その当時、渋谷のパルコギャラリーなどて頻繁に写真展があり、
今では大御所のブルース・ウェバー、惜しまれて亡くなったハーブ・リッツ、
マイケル・ケンナ、グレッグ・ゴーマンなどのオリジナルプリントを、
薄給ながら買い求められる時代でした。初めはプリントのみで30万円〜40万円、
バブルの終焉、不景気の足音がハッキリと耳に聞こえるようになってからは、
額縁込みでその値段でした。まだまだ手軽に芸術に触れられる佳き時代……。
好い時代に生きることが出来てラッキーだったと思います。


今日のタイトルの言葉、僕の目からウロコがポロポロ落ちた出来事……それは……。
今でもハッキリ覚えているのは、パルコ・ギャラリーで開催されたブルース・ウェバー展。
普通、ギャラリーでは会場四方の壁を最大限に使って作品をディスプレーします。
所が、その時は、ほぼ一面だけを使い、大小に、そして丁寧にプリントされた先品が、
様々なデザインの額縁に入れられて飾られていました。
新しい額縁は少なく、アンティークや壊れかかったただの木の枠などに、
ブルース・ウェバー本人の手によって様々方法で作品が収められていました。
一番印象的だったのは、木枠の裏に同じ大きさのベニヤ板を貼り、
表には作品を収めた後に内寸ギリギリのガラスをはめ込み、
細い釘でガラスを木枠に打ち付けてあるものです。
これは幾つかの手製の額縁に応用しました。凄く素敵です。
自由で大胆な発想、一枚一枚の作品に合ったそれぞれのデザイン……。

僕、それまでは漠然とですけど一人の作家の個展では、
同じデザインの額縁が使われるのが当たり前だと思い込んでいました。
まさに目からウロコが落ちるとはこのこと。
この時、同時にゴールドの額縁の魅力に取りつかれた時でもあります。

以後、20数年に渡って集めた額縁の数々……。
パリの由緒正しい額縁屋、蚤の市、地方都市の寂れた骨董屋、
今はない目白のお気に入りだった額縁屋、海岸で拾って来た板で作った額縁、
フィレンツェのchieさんがやっている「OVUNQUE」の古い額縁……。
友人は「全部、掛けられるの?」と、聞きます。
…………掛けられる訳ありませんよね(笑)
いいの、それがコレクションすると言うことなんだから。

額縁は本当にいいです。小さな宇宙を切り取る矩形、
未知の世界を映し出すスクリーンを縁取る暗幕のようです……。
絵を生かすも殺すも額縁一つ。なかなかピッタリの額縁がないことも事実です。
それだからこそ面白いし、ハードルが高いからこそやりがいがあります。



最後の写真の美しいポートレート……誰だか分かりますか?
ご覧になった方も多いと思いますが、セシル・B・デミルの「十戒」で、
モーゼの妻になった羊飼いの長女を演じたイヴォンヌ・デ・カルロです。
彼女、正統派の美女なんですが、名前からも窺えるように、
この当時はわざわざエキゾチックなメイクで売っていました。
50年以上経ったプリントは見事にセピア色に変色。
この美しい写真、何と生まれ故郷の何の変哲もない、
マンガばっかり置いている古本屋のファイルの中で見付けました。
額縁は親友がパリから買って来てくれたお土産。
普通は写真にはチョッと重たいのですが、なかなか合っていると思います。


草々

2012年2月12日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2012-02-12 00:00 | Raindrops on roses。 | Comments(10)

リスベット・サランデル。

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 「読んでから見るか、見てから読むか。」

確か角川書店の宣伝コピーでしたか。
皆さんはどっち派ですか?僕は出来れば読んでから見る方です。
主人公が映画化されてどのように描かれているか確認したいタイプなんです。
読んじゃったらストーリーが分かっちゃって面白くないでしょう?
そう言う人もいますが、僕は全然平気。
監督が原作をどう料理しているかを見るのが楽しいです。

 「原作と映画は別物だよ!」

そう声高に言う人もいます……そりゃぁそうだ。
でもね、僕は思うんです。原作を元に作っている以上、
そのファンの動員を当てにして作っている訳で、原作のファンの意見は無視出来ないし、
作家としての自分の表現をどこら辺まで曲げ、そして迎合して原作と向き合うか。
凄く面白いと思うんです。原作の映画化で成功した例は少ないですしね。
そこにこだわるならオリジナル・ストリーで勝負すればいい。
件の台詞を平然と言い放つ作家は原作を自在に料理出来る力量がないから遠吠えするんですね(笑)
原作物を映画化するには絶対に逃れられない宿命があります。



さて、この所チョッピリ惚けています……。
正月に纏め買いした「ミレニアム」シリーズ全6冊。
本当は単行本で揃えたかったんですが、一番最初が欠品で泣く泣く文庫本です。
もうね、一気ね(笑)アッと言う間に読み終わっちゃったの。
最近、これだけ集中的に読破したのは珍しいです。
思い出してみても「風と共に去りぬ」「細雪」「薔薇の名前」くらいでしょうか……。
夢中になって深夜までページをペラペラペラペラ、
前の巻が終わるとすかさず次の巻を手にしたのは。
スウェーデンの登場人物の名前が覚えにくいのにもかかわらず、
サラサラとページを捲ることが出来ました。

先ずね、映画を観たいと思ったのね。
スエーデン版のオリジナルは何故か食指が動かなかったのだけれど、
今回のハリウッドのリメイク版は主役2人が魅力的だったことと、
監督がデヴィッド・フィンチャーだったことが決め手でした。
デヴィド・フィンチャーは好きな監督なのね、スタイルがあるから。
だから先ず、映画を観る前に原作を読みたいと思った訳です。
僕、ミステリーの大ファンでもあるしね。

さて、「ミレニアム/ドラゴンタトゥーの女」の主人公、
リスベット・サランデル……近年稀に見る魅力的なヒロイン登場です。
主人公はジャーナリストのミカエル・ブルムクヴィストなんですけどね、
気が付くとリスベット・サランデルの魅力に首ったけでした。
人と、社会と全く関わり合えない孤独の天才ハッカー……。
こんなに寂しくて可愛らしくて守ってあげたい主人公がいたでしょうか?



どこで読んだのか定かではありませんが、
敬愛するメリル・ストリープの言葉に、

 「私が興味を持って演じた女性たち、後で考えてみると、
      必ずと言っていいほど精神に問題を抱えていました。」

と、言うのがありました。

映画に限らず、小説の主人公たち……。
魅力的な人物は必ずと言っていいほど人間的には問題を抱えています。
アル中だったり犯罪者だったり社会の鼻つまみだったり……。
例えばスカーレット・オハラ……絶世の美女だけど、
考えてみればあれほどイヤな女はいません。気性が激しく我儘勝手。
金のためなら妹の恋人を寝取ります。

実際は正統派の美女のルーニー・マーラがどうリスベットを演じるか?
はたまた、膨大な原作をフィンチャーがどう料理しているか?
大変に楽しみであります。映画は明日、公開!勿論、初日に駆け付ける予定です!
映画の感想はまた日を改めて今度……。
どうぞ毒吐かなくてもいいように……(笑)


草々

2012年2月9日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2012-02-09 00:00 | 書架の片隅。 | Comments(10)

何と愛らしい!

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 とととととととととととととととと…………。

仕事でクッタクタになり、
家から4ブロックほど離れた駐車場の辺りまで帰って来ると、
僕の左後ろの方から、どこからともなく黒い影が走り寄って来ました。
その影は僕の前を斜めに横切り、1メートルほど先でこちらを振り返り一声……。

 「なぁなぁ!」

 「?????…………カトリーヌ?」

猫の行動半径は可成り広いと言われていますが、
カトリーヌったらこんな所まで進出していたか……。
カトリーヌは僕の1メートル先をチョロチョロ走り、暫し立ち止まって振り返り、

 「なぁなぁ!」

と、一声、小さく鳴いては走り出し、また立ち止まって後ろを振り向いて、

 「なぁなぁ!」

これを翻訳すると、

 「ひげオヤジ、帰って来たな!メシっ!メシっ!」

なんだと思いますが(笑)カトリーヌに誘われてのご帰宅です。
カトリーヌの面倒を見るようになってかれこれ1年……。
まぁ、これほど懐いて来るとは夢にも思いませんでした。

しかし、人間の足音なんてどれも似たようなものなのにね。
履く靴だって毎日違う訳だし……どうして僕が帰って来たって分かるのかなぁ?
歩くリズム?それともどこかで見張っている?(笑)
お出迎えが嬉しくて嬉しくて、毎日〜期待しちゃっている僕がいます。

反対に、仕事に行く時はカトリーヌが行動範囲ギリギリ、
自分の縄張りの一番端っこまでお見送りしてくれます。
チョロチョロチョロチョロ……3ブロックくらい僕の後ろをくっ付いて来ます。
振り向くと立ち止まってこっちを見ているカトリーヌ。
手招きするとチョロチョロチョロチョロこっちに走って来ます。
縄張りギリギリでピタリと立ち止まり、僕の後ろ姿めがけて、

 「にゃぁ!!!!!」

これ、結構、大きな声で鳴くんです(笑)最初はビックリして振り向いちゃった。
疲れちゃって夕飯の支度が面倒臭くて近所の中華に夕飯を食べに行く時もそう。
自分の縄張りギリギリまでくっ付いて来て大きな声で一声鳴きます。

 「にゃぁ!!!!!」

カトリーヌ、本当に可愛いです。
ブラッシング、爪切り……何でもござれです(笑)
毎日必ず抱っこしてあげて身体中を撫でてあげます。



写真は、先週、撮ったカトリーヌ近影。
心配した額の大きな傷2つも完全に癒え、毛も生え揃いました。
ハァ……ハゲリーヌにならなくって良かった良かった(笑)
毎日、朝夕に抗生物質を塗ってあげた甲斐があったと言うもんです。
しかし、何だか猫のシルエットじゃありませんねぇ……。
くびれ一切なし!(笑)黒いトトロ?


カトリーヌ……近所の家猫として生まれるも虐待されて脱出を繰り返し、
僕の家の周りに住みつき、出産を繰り返し、昨年、僕の飼い猫になる……。
未だ、家の中に入れてあげられないけど、タップリの愛情を君に!

今、漠然とですけど、カトリーヌを家に入れられないかと模索している最中です。


草々

2012年2月5日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2012-02-05 00:00 | 猫が行方不明。 | Comments(18)