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匂いのいい花束。ANNEXE。

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美味礼賛……徳竹。

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正確な数って良く知りませんが、ブログを開設している人が増えました。
身近で楽しくて、しかも気軽。生活の一部になっている人も多いのではないでしょうか。
僕をはじめ、複数のブログを運営している人も少なくありません。
ツイッターやフェイスブックの台頭でこの先どうなるか興味深いものがありますが……。
そして、今やブログと切っても切り離せないのが写真!
ほぼ99%のブログが写真を使って記事をアップしていると言っても過言じゃありません。
その点からすると、カメラの普及に計り知れない貢献をしていますね。

さて、その写真……皆さんもそうだと思いますが、
ブログに使う写真には可成り気を使っていませんか?
美しくてインパクトがあって、他の誰にも撮れないような写真を選びたいものです。
特に、一つの記事に複数枚使う時にはトップに来る写真には特に気を遣います。



さぁて、ここまで書いて来て今日の写真。
ある和食処の突き出し、お通し……素敵に書くと前菜…………。
グリーンピースをお出汁で丁寧に炊いたものです……一見、地味ですよねぇ。
豪華なメイン・プレート、肉汁たっぷりのフィレ・ステーキじゃないし、
色とりどり、季節の果物もないし、華麗に飾り付けたデザートでもない。
何の変哲もないグリーンピースをお出汁で炊いたもの……緑一色。
所がね、こ・れ・が・旨・い・の・っ・!(笑)

僕の意見に賛成してくれる人は多いと思いますが、
子供の頃にグリーンピースが苦手になった人っていませんか?
学校給食の食材として使われるグリーンピース、
焼売のトッピング……マズいものの代名詞?(笑)
チョッとした彩り?あってもなくてもいい添え物的存在?

ところが!ここ「和食処 徳竹」のこの一品を食べたらグリーンピースを拝みたくなります。
グリーンピースに「さま」をお付けしてお呼びしたくなっちゃいます!(笑)
歯応えも良く、そして、ほんのり香る生姜の風味……そして、極上のお出汁!
はぁ……丼で食べたかった(笑)カウンターに並んだ全員、言葉なし。



先日のこと、オーストリアにワインの勉強に行っている友人が一時帰国しました。
大酒飲みで美食家の姐御の音頭取りで行って参りました、
茅場町にある隠れ家的存在の「和食処 徳竹」に……。
グリーンピース一つでこれだけ前振りを書いたんです(笑)
たかが緑の小さな豆つぶ一つに絶賛の言葉の嵐を降らせました。
他の料理のお味は推して想像すべし……大体そうですよね、
どれか一品だけズバ抜けて美味しい店ってないです。
何か一皿食べてみれば、大体その店の味や料理に対する姿勢が分かろうって言うものです。
ここ「和食処 徳竹」は、気の合った仲間と普段使いに、
大事な方をお連れする特別な宵に、密かに思い焦がれる意中の人と2人で……。
大袈裟ですけど、どこぞの国の国賓をお連れしても全く問題ないくらいのクオリティー。
下がりつつあるアナタの株価が急上昇すること請け合いです(笑)

この晩は気心知れていると言う事もあるし、
大酒飲みの鯨飲馬食姐御が常連と言う事もあり、
料理は迷うことなく次から次へとオーダー……皆で取り分けて和気藹々でした。
僕は料理評論家ではないので大した感想は書けないけれど、
お出汁の旨味と素材の持つ味、歯応えが程良い加減にマッチ。
どの一皿も味がシッカリと染み込んでいます。薄くなく、濃くなく程良い塩梅。
全部ではありませんし、料理名が分からなくなっちゃったものは外してありますが、
久し振りに美味しい写真を撮って来ましたのでご覧下さいね。

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 焼き大根!これ・・・・・・。
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        刺身の盛り合わせ。
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  鳥の唐揚げ。
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  鯛の白子ポン酢。
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        本鰆の塩焼き。
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  イイダコの姿煮。
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        ローストビーフのサラダ仕立て。
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        新筍の揚げ出し。
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  レバーペーストの磯辺巻き。
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        花山葵のおひたし。
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        ポテトサラダ。
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        新筍と若布の煮物。
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  菜の花のからし和え。
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        〆はミニしらす丼。お土産におにぎり3つ。

もう一つ、この日、目が釘付けになったのは、オーナーが料理をする姿なんです。
もうね、無駄な動きが一つもないの。一人で沢山の注文をテキパキテキパキ……。
物凄い早さで手を動かします。その動作の美しいことと来たら!
食材に向かう真剣な眼差し、熟練の業、短時間で仕上げる職人の腕と食材に対する知識……。
格好いいんですよねぇ。料理が美味しくないハズがありません。
そして、料理を引き立てる奥さまやスタッフのさりげないサービス。

僕もマメに自炊をし、必ずインスタントではなくキチンと出汁を取るのですが、
「和食処 徳竹」の極上のお出汁は真似出来ないや……もっと通う事にしようっと!
はぁ……美味しかったぁ……日本人に生まれて本当に良かったと思います。
今度は誰と行こうかな?薔薇の大先輩?可愛がっている俳優くん?
まだまだ未知の一皿が沢山あります。必ず制覇してみせる!(笑)
初めて知ったのですが、ランチもやっているそう……あぁぁ、近くで働く人が羨ましい。
そんなこんな考えながら店を後にしたのでした。


草々

2012年3月30日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2012-03-30 00:00 | バベットの晩餐会。 | Comments(16)

You Don't Bring Me Flowers……。

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バーブラ・ストライサンドとニール・ダイヤモンドのデュエット曲に、
「You Don't Bring Me Flowers」と言うのがあります。
邦題……恐ろしいほどダサイ「愛のたそがれ」(笑)

元々はニール・ダイヤモンドの曲をバーブラがカバーしました。
別々に歌っていた2人のバージョンを、
ラジオのDJだかディレクターだかが自分で編集したものをオン・エア。
それが評判を呼び大スター2人の共演が実現したそうです。


ご存じのように、僕は花を買うのが好きです。
友人の誕生日に贈ったり、友人の家にお呼ばれで行く時に持参したり……。
応援している俳優くんや、日本を代表する大女優の楽屋花として届けたり、
そして、特別に記念日と言う訳ではないけれど、
フラリと花屋に行った折りにはお気に入りの花を自分のために買ったりします。

さて、先日のこと……。
大好きな女優さんの楽屋花を頼みにカントリーハーベストに行った時、
お店のスタッフとあれこれ話をしていると、そのスタッフがフト思い出したように、

 「そう言えば、今、テレビや映画で売れて来た○○さんって、
  前にブノワ。さんが舞台公演の度に花を贈っていた人ですよねぇ?
  もういいんですか?花は贈らないんですか?」

そう……もう花は贈らないんです。

別に仲違いした訳ではないけれど、彼ももう立派に一人前の役者になりました。
風の便りに聞いたんですが、周りが騒ぐのでもう電車には乗れないそうです。
だから移動は自分で車を運転しているそう……。
ある意味でビッグになりましたね。芸能記事のゴシップの洗礼も受け、
舞台のポスターなどの扱いも主役級になって来ました。
雑誌の見出し、グラビアを飾り、表紙にもなりましたし、
色々な所で名前を見るようになりました。

彼がまだまだ駆け出しの頃は、僕が芝居を観に行ったその晩は、
どんなに遅くても電話が掛かって来て、感想やアドヴァイスを求められたものです。
ある時は手放しで褒め、またある時、悩みにくれている時は、公演が上手く行くように励まし……。
随分と濃密な時間を共有したものですが、それももうお仕舞い……。

I don't bring him flowers……anymore。


井上ひさしの「頭痛肩こり樋口一葉」の中に次のような台詞があります、

 「悪人に品切れなし!」

今はスッカリ落ちぶれているけれど、元は武家の出の稲葉 鑛(こう)が、
一葉の母、樋口多喜に借金の申し込みをしに来ます。
何でも主人が麦稿帽子作りの事業を始めたのはいいけれど、
発売当初は好評だったものの、スグに囚人たちが刑務所で作った麦稿帽子が、
タダ同然の値段でアっと言う間に街に出回り、ついには事業に失敗。
人件費がタダ同然の犯罪者が次から次へと刑務所に送り込まれて来る……。
その時の台詞でした。

芸能の世界も次から次へと新しい才能が出て来ます。
新人に品切れなし!……チョッと一瞬、見てくれはいいけれど、
よく見れば、隣りの兄ちゃん姉ちゃんみたいのばっか!(苦笑)
皆、一様にサイズも規格も口裏を合わせたように揃えられた没個性の集団……。
どこにでもゴロゴロ転がっている才能のないタレントたち。
タレントと言いながら、彼等に本当に才能があるかどうか甚だ疑問ですが(笑)
才能もないのに、ただ顔がいいだけの役者、歌はカラキシだけど事務所の力が絶大な歌手……。
有象無象のタレントがひしめく中で、自分の道を見失わず頑張って欲しいと思います。
ワイドショーを賑わさず、ハイエナ芸能記者の餌食にならないよう気を付けて欲しいです。
彼、個性と才能はありますから、あとは作品選びを大事にし、
一段一段、成功への階段を上って行って欲しいです。
初心の夢、舞台人として大成して欲しいです。


花束ですか?……もう贈りません。
そう……僕には僕を必要としてくれる人がいますから……。

写真は今年の誕生日に貰った花束……。
勿論、アレンジはカントリーハーベストの深野俊幸さん。
名前は知らないけれど、スプレー咲きの小さな小さな水仙が物凄い匂い。
気分は一気に春、そして、誕生日強化月間は続きます(笑)


草々

2012年3月25日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2012-03-25 00:00 | 向き向きの花束。 | Comments(16)

素晴らしい哉、我が人生!

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雨まじりの愚図ついた日曜日、皆さん、如何お過ごしですか。
今年は本当に寒いですねぇ……これでちゃんと薔薇は咲くのだろうか……。
真面目な話し、チョッと心配になっちゃいます。

さてさて、チョッと週末のことなどを……。
一昨年に独立してからこの方、スケジュール的に大分楽になりました。
一日、目一杯働かなくてもいいのが何よりも嬉しいです。
早く終わればそれでOK。作業の時間なんて熟練すれば日に日に早くなるものね(笑)
時間的に早くなり、技術的にはさらに高度になる……いいこと尽くしです。
映画や芝居、長い旅行はまだチョッと無理だけど、平日だろうと自由に予定が立てられます。
予定した日にはなるべく仕事が入らないように段取りをし……。
年度末で怒濤のように押し寄せて来る仕事をあっちへ振り分けこっちへ振り分け、
なるべく仕事が入らないようにします.お陰で丸々一日のオフ!



朝からは金曜日に公開になった最愛のメリル・ストリープの、
「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」を観に行きます。
夜は大好きな麻実れいの「サド侯爵夫人」の2度目の観劇だったんですが、
昨日を逃すといつ観に行けるか分からないので、思い立ったが吉日ね。
2度目の「サド侯爵夫人」……昨日は何と15人の大所帯でした(笑)
引率の旗を作ろうかと真面目に思ったもの(笑)

「サド侯爵夫人」と「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」の感想は日を改めるとして、
人生、同じ時期に生まれ、ズゥ〜っと応援している大女優2人の最新作を観られる喜び。
最新作を心待ちにする楽しみは格別なものがあります。
大女優と言う言葉ではチョッとお2人のスケールには小さ過ぎますね。
まさに映画史、演劇史に燦然と輝く偉大な女優。
ただただ芸歴が長いだけのナンチャって大女優や、
テレビの2時間ドラマの主役をチョッとやっただけのお恥ずかし大女優とは訳が違います。
スター、お星さまは太陽の光を浴びて輝くのだけれど、
メリル・ストリープ、麻実れい……2人とも自らが光を放つ巨星です。

一日の内にその二人の素晴しい作品に触れ、
三島由紀夫の溢れんばかりの美しい言葉に触れる喜びは何ものにも代えられません。
映画は一人で行きましたけれど、夜の観劇は僕の素晴らしい友人たちと一緒。
何しろ15人です。バラバラでいいからとなるべく前の方に取って戴いたチケット。
2人、3人、4人、3人……幾つかのグループに別れての鑑賞です。
僕ね、こう言う時は適当に席を割り振ったりしないんです。
なるべく初めて同士を隣にしたり、シャイな人の隣には面倒見のいい人を座らせたり……。
僕の大事な友人たちです。初めの切っ掛けは僕が作るにしても、
僕抜きでも皆が仲良くなって欲しいから……お膳立てくらいはするんです。

圧倒的な言葉の洪水、三島由紀夫の美しい世界に触れた後は、
劇場近くのイタリアンに場所を移して遅い食事になります。
何しろ15人の大所帯です.行き当りばったりって言う訳には行きませんね。
4人くらいならどうにかなる事もあるけれど、そこはキッチリと予約します。
テーブルを囲んでワイワイがやがや、美味しい料理に舌鼓を打ち、
「サド侯爵夫人」の感想や、女優陣の素晴らしさに会話の花が咲きます。
離れた所から聞こえて来る「ブノワ。さん・・・。」の声……。
ハイハイ、どうぞ僕を肴にして盛り上がって下さい(笑)
僕が切っ掛けで人と人の素晴らしい化学変化が起きますように!

そうそう、観劇中、休憩時間に飛び込んで来た嬉しいニュース!
まだここでお話しする訳には行かないんですが、ブノワ。さん、欣喜雀躍、狂喜乱舞ね(笑)
今までの人生、真面目にやって来たご褒美?人に誠実に対して来た証?
随分前から懸案だったことが無事に解決してホッと胸をなで下ろすと共に、
新しい展開に向けて背筋をピンと伸びるのでした。



今日の写真はカトリーヌ近影。
僕の生活はカトリーヌのせいでスッカリ一変してしまいました。
この日も朝一番で映画を観に出掛けて、一旦、家に帰りました。
そう、カトリーヌに晩ご飯をあげなければいけないから……。
大盛りの出しっ放しはイヤなんです。他の猫が食べに来る可能性もありますしね。
それから食べたお皿を下げてから出掛けたいんです。
季節が良くなると蟻んこやナメクジが集るから。
ご飯は決まった時間にあげたいと言うのもあります。
だから翌日が休みでも、どんなに疲れていても朝の4時には起床してご飯をあげます。
僕の生活から「昼までゆっくりと……。」なくなってしまいました(苦笑)

仕方なく家を空ける場合を抜かして、ほぼ、毎日、夕方には一回帰るようにしています。
丸一日、出掛けると言うことは稀になって来ました。必ず、一回帰ります。
最初はチョッと面倒臭いとも思ったんですが、それが外猫の面倒を見ると言うこと、
カトリーヌに触れ、最後まで生活を共にすると誓ったからには当たり前です。
カトリーヌ、最近ますます甘えん坊になって来ました(笑)
もう僕の周りをチョロチョロチョロチョロ……近所の人も思わず笑うほど。

素晴らしい女優の演技に触れ、同じ時間を共有し、空気を吸う……。
大事な友人達に囲まれて和気藹々とした食事の時間を過ごす……。
嬉しいニュースも飛び込み、カトリーヌやウチの猫たちに頼りにされ……。


素晴らしい哉、わが人生!です……(笑)


草々

2012年3月18日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2012-03-18 00:00 | 猫が行方不明。 | Comments(21)

掟を破って……ミレニアム/ドランゴン・タトゥーの女。

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突っ込まないで下さいね!

何がって、掟を破ったのですよ!自らに課した掟を。
三島由紀夫の大傑作戯曲「鹿鳴館」の影山朝子じゃないけれど、
自ら作った掟を破るのは並大抵のことじゃありません。
何を大袈裟なって、僕ね、映画は映画館で観る、
絶対にビデオやDVDでおウチ鑑賞はしない主義だったのです。

破ってしまいました。自らに課した掟を……。
もうね、いてもたってもいられなかったのね(笑)
何がって、先日、ハリウッドのリメイク版「ドラゴンタトゥーの女」を観たでしょう?
そうしたらオリジナル、スエーデン版の「ミレニアム・ドラゴンタトゥーの女」が、
観たくて、観たくて、観たくて仕方なくなっちゃったの。
都合良く名画座ではやっていませんもんね……。
とうとう我慢しきれなくなって「TSUTAYA」の会員になってしまいました(笑)


パチパチパチパチパチパチ!
凄いですね、ハリウッドのリメイク版!デヴィッド・フィンチャー恐るべし。
オリジナル、リメイク版を巻き込んで喧々囂々の賛否両論が繰り広げられているけれど、
僕は諸手を挙げてデヴィッド・フィンチャー版に1票を投じます。
はははぁとルーニー・マーラ嬢のリスベット・サランデルにひれ伏します。
原作のリスベットを良くぞあそこまで体現したと思います。
小さい頃から社会に男に虐げられ続けて来たリスベット・サランデル。
人との付き合いが上手く出来ず、小さく影のように社会の片隅で生きるリスベット。
一見、小さくてか弱い女が爆発する時に漲る狂気を良く表現しました。
僕がフィンチャー版に1票を投じる一番大きな理由は、
全編を通して彼のスタイルと美意識が貫かれていたからに他なりません。
膨大な原作をよくぞ自分の色に染め上げたと思います。

だからと言って、スエーデンのオリジナル版を全く否定している訳ではありません。
僕達ってスエーデンのことについては殆ど何も知らないと言っても過言ではありませんよね。
理想的な経済と福祉のありようを持った国(どうやら実態は怪しいらしいけれど……。)
それから一昔前には、性的に開放された国と言う印象がありました。
僕等映画ファンからすると、伝説のグレタ・ガルボ、イングリッド・バーグマン、
大監督のイングマール・ベルイマンの国……あとABBA!と言う印象しかありません。

おそらく、原作を読み、自国の事情に明るいスエーデンの国民は、
オリジナル版の「ドラゴンタトゥーの女」を絶賛するでしょう。
僕は、それを踏まえて果敢にリメイクに挑戦したフィンチャー版が好き。
キャスティングも申し分ないと思っています。
オリジナル版を使い込まれた鉈、力任せにぶった切る鉈に例えると、
リメイク版は良く研がれた日本刀の切れ味を感じます。
オリジナル版は肉や野菜がごった煮になった郷土料理のスープ、
リメイク版は洗練された一流料理店のコンソメスープか……。

ストーリーが入り組んでいて良く分からないのはどっちも一緒。
どちらのバージョンにもゴッソリ出番を削られたキャラクターがあり、
大きく、小さく原作を変更した部分も多々あります。
どちらも一長一短、改めて原作の映画化の難しさを感じましたが、
もしかしたら友人を誘ってもう一回観に行くかもしれん。


草々

2012年3月10日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2012-03-10 00:00 | 映画館へ行こう。 | Comments(8)

真に価値のあるもの。

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真夏も8月15日のお盆を過ぎたら長袖を着たい……。
春先は3月に入ったらなるべくダウンはやめたい……。
お洒落するには暑さ寒さは当たり前……の、主義なんですが、
あまりの寒さにシッカリと厚着をして出掛けた今日、日曜日。

いそいそと、小走りになるのを押さえつつ、
朝の8時20分には有楽町の国際フォーラムで開催されている、
「大江戸骨董市」の会場に着いていました。
この日、出掛けた訳は、先日、ひょんなことから知り合いになった、
仙台の素敵なアンティーク・ショップの方に案内を戴いたからなんです。
少し前に、素晴しい作品を作る女性の紹介で知り合ったのですが、
その時、連絡先の交換をし、再会を約束したのでした。

今回、オーナーのSさんとお話しをさせて戴き驚いたのは、
パリでは同じアンティーク・ショップに通っていたんです(笑)
モランディがお好きだったり、結構、共通点があるのかもしれません。
中旬にはフランスに買い付けに行かれるとか……。
暖かくなったら仙台の店に1度、伺わなければ……そんな風に思っています。
素晴らしいアンティークの山を目の前に、
帰って来れなくなるかもしれませんけどね(笑)



さて、後ろ髪を引かれつつ、その足で表参道に向かいます。
そう、初日を間近に控えた大女優に楽屋花をお送りするためです。
お気に入りの「Country Harvest」で暫し春の花を楽しみます。
今回の役柄に合った花、それともイメージを覆す意表をつく花にするか……。
あれこれ考えながら花を選ぶのもまた楽しいです。
自分のためにも少し花を買ってみました。春らしい明るい彩りの花……。
たまにはいいもんですね、普段、頑張っているご褒美です。

以前、表参道の骨董通りに9ヶ月間だけ勤めていたことをお話ししましたが、
その時に自分の足で見付けた隠れ家的珈琲店に寄ってみます。
折角、出て来たんですもんね。直行、直帰は勿体ないです。
この時点でまだ昼の12時!なんて言う贅沢な時間の使い方!(笑)
店内のいつもながらの落ち着いた雰囲気、壁を飾る洗練された絵画、
そして、丁寧にいれられた美味しい珈琲に舌鼓です。
余程、寒かったのか、大きな器を両手で包み込むように持っても、
手の感覚がありません。ジンワリと伝わって来る珈琲の温もり……。
嬉しくなったのは、ミルク・コーヒーと共に出された小さなスプーンがのったお皿。
2箇所、小指の先程の欠けがあったんですが、綺麗に金継ぎで修復されていました。
物を大事にする心……それは朝方、親切にして下さったSさんにも通じます。
真新しいお皿もいいけれど、そうやって大事に金継ぎを施されたお皿は、
使う者の愛情と真心が籠められて、一段と景色が良くなります。
中島誠之助さんがよく仰言る「景色がいい」……何となく分かるような気がします。

テーブルの上には、今、読みかけの推理小説。
隣りでは一生懸命に書き物をしている女性、反対側には若い男の子。
髪の毛に珈琲を焙煎する匂いが移り、窓からは薄曇りの弱い光線……。
春間近のチョッとした贅沢な時間を過ごすことが出来ました。

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今日の写真はSさんに譲って戴いたアンティークの額縁2点と黒い蓋付きの缶2個。
カントリーハーベストで自分のために買った春の花々。
1枚目の写真は骨董市の寒空を映す小さな額縁の数々と古文書……。
先日、購入の大人のオモチャで撮ってみました(笑)


アンティーク、骨董と一口に言うけれど、
真に価値のある物を見極める目、知識、教養、選択するセンスが大事です。
一般にアンティークは時代が100年ないとダメだと言われているけれど、
100年なくても今の日本の住宅事情に合った物を選ぶ、
フレキシブルな感性も大事なんですよね……なかなか難しいですけど。
センスが良くて信頼が置ける店はなかなか少ないです。
いいお店、オーナーに出会えて本当に良かったと思います。


草々

2012年3月4日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2012-03-05 00:00 | 儚いもの。 | Comments(20)