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匂いのいい花束。ANNEXE。

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いつまでも、いつまでも……。

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 「オレは一人でいいんだ……一人で生きて死ぬ時も一人だ。」

僕の年下の友人はうそぶきます。
突っ張った青年の生き様、それはそれで清々しく思います。
そう、結局、人間は一人で生き、一人で死んで行く……そうなんだと思います。

でもね、人間は決して一人では生きていけません。
それは友人や同僚、恋人、家族の存在もそうですが、
人間が生きていく上で、また人間形成の上においてもです。
人間は必ず誰かの影響を受けて大きくなります。
それがいい影響であれ悪い影響であれ……。
親の背中を見て育ち、恩師の言葉に我が身を正します。
親友との友情において人格が形成される。人を思い遣り、動植物を慈しみ育て、
それらの死によってまた一つ心優しくなり、人として一回り大きくなる。
喜怒哀楽、大きな感情の振幅……その複雑な感情こそが「人間」です。
絵画や音楽、芸術に親しみ、次第に引き出しが多くなり、
人としての魅力が備わってくる……複雑に光を反射するダイヤモンドの誕生。

皆さんには人生の師がいますか?恩師……そんな大袈裟なものじゃなくとも、
今までの人生において多大な影響を受けた人……いますか?



先日のこと。僕の長年の知り合いが亡くなりました。
決して「友達」という言葉は当て嵌まらないかもしれないけど、
今の僕を形作る上で最も影響を受けた人の中の一人。

彼は新宿でバーを営んでいました。
隠れ家的で、ひっそりと知る人ぞ知る小さいけれど素晴らしいバーでした。
店に集う客は何れも個性的な人たちばかり……芸能人も多かったです。
彼が素晴らしいところは、芸能人だろうと一般人だろうと、
男も女も年長も年下も別け隔てなく平等に接してくれたこと。
常連さんも、また、長いことご無沙汰していても、いつも変わらぬ温度で接客する様は、
日々の喜怒哀楽を知らず知らず店に持ち込む僕ら客を、
帰る間際までには笑顔で、何故か穏やかな気持ちにさせてしまう魅力の持ち主でした。

僕と彼はプライベートで会ったりする訳ではありませんでした。
あくまでも、バーのマスターと客、それもあまり通えませんでしたから、
上客と言うには程遠い客……そう、年賀状のやり取りは毎年、欠かさずしていましたっけ……。

最後にお目にかかったのは、風の便りに、酷かった糖尿病が良くなったと聞き、
新宿に出たついでに親友と2人で深夜1時を回った店をフラリと訪れたのでした。
そう言えば随分と痩せて見えましたが、それがかえって健康的に、さらにハンサムに見え、
単純な僕は、ホッと安堵の胸を撫で下ろして帰宅したのを覚えています。
それから約1年……ついに帰らぬ人となってしまった訳です。

最後に会った時、今にして思えば虫が知らせたのか、
僕が彼にどれだけ感謝しているか伝えたのを覚えています。
僕が彼に感謝し、彼から受けた多大な影響とは……。



それは美しいものを愛で、実際に使うことでそのものの本質を見極めること。
使うことによって、そのものがデザインされた真の意味を知ること。
彼の店には季節季節の花が生けられ、所狭しとアンティークのガラスや古伊万里の器、
バカラやラリックの器が並び、実際にそれらを使って営業していたのでした。
果物、シチュー……季節季節のお通しをサーブする古伊万里やガラス器。
物は使われるために存在し、物を大事にする心、それを教わったのも彼からでした。

彼は笑っていましたっけ……「そんなことないよ」と。

今、僕の部屋にはデコイと呼ぶには小さくて精巧な作りの木彫りの鴨の置物があります。
彼がポルトガル旅行に行っている間に欠けた尾羽を僕が修復してあげたことがありました。
綺麗に直った鴨の置物を見て大感激した彼。実は暫らくしてからまた今度は、
直した部分と頭にキズを付けてしまったので、都合2回修復してあげたのですが、
その2回目の時、店に持って行くと、

 「そんなに気に入ったんだ……いいよ、持っていって。
    一番大事にしてくれる人に持っていて貰いたいからね……。」

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2枚目の写真はハイブリッドティーの銘花「Royal Highness」です。
僕のファースト・ローズ、ウドン粉病や黒点病に弱いけれど、
正統派で圧倒的な美しさを誇ります。バルコニーで咲いた「Royal Highness 」を10本、
晩秋にカットして彼にプレゼントしたことを今でも覚えています。
雨風に打たれ、逞しく育った薔薇、花弁にはシミが出来、葉には黒点病。
だけど、光沢がある皮質の葉は美しく、温室育ちじゃない逞しさと優雅さががあります。
彼はこの薔薇の花束を店ではなく自宅のマンションに飾ったそうです。



どうぞ安らかに、僕等は貴方の爽やかな笑顔と共にいつまでも……。


草々

2012年9月29日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2012-09-29 00:00 | 儚いもの。 | Comments(12)

Benoit Magimel のキャンドル …… 誕生秘話。

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もう既に読まれた方も多いと思いますが、「マイガーデン」64号に、
僕の薔薇「Benoit Magimel」とキャンドルのことについて書かせて戴きました。
今日はもうチョッと詳しくことの成り行きを書いてみたいと思います。お付き合い下さいね。

ブノワ・マジメルから薔薇に名前を貰えることになった時、
彼の手紙の中にこんな一節がありました。

 「ドライになっちゃうけど、1輪、小箱に入れて送ってください。」

僕ね、凄く可愛いと思ったんです。フランスを代表する人気スターに失礼かもしれないけど、
僕の方が年上と言うことに免じて貰い、正直な感想を言っちゃえばですけどね(笑)

実際に株をフランスに送るのはどう考えても無理ですよね。
あれこれ試行錯誤の末、ドライフラワーじゃ色気ないし、どうせ箱に入れるにしても、
もっと素敵な演出……例えば、標本箱みたいにするとか、徐々に僕の頭の中でイメージが膨らんで行ったのです。
ただの箱ではなく、額縁のような体裁で、薔薇の下地、背景にはエドモン・ロスタンの、
「シラノ・ド・ベルジュラック」の中の詩を書き……何だかとてつもなく素敵な案に思えてきました。
さて、問題はメインの薔薇の加工をどうするかと言うこと。
なるべく生きたままの感じを残して美しいまま薔薇を保存するには?
ドライフラワーじゃなければプリザーブドフラワーにしよう!

思い立ったが吉日、早速、親友に紹介して貰った作家に製作を依頼しました。
僕が望んだのは、花だけではなく、蕾と茎、葉まで1本丸々のプリザーブドフラワーでした。
それを標本よろしく素敵に箱に入れ、ブノワ・マジメルに贈る……。
幾つかデザインを起こし、出来上がるのを今か今かと待つこと半年以上、
半ば催促するようにして手元に届いたのは、白い花は色を抜いたままの乳白色で良かったのですが、
蕾と茎がこの世のものとは思えないグリーンに染められた代物でした(苦笑)
自然界には存在しないグリーン……絵の具のチューブからそのまま絞りだしたようなヴィリジアン。
納得が行かなくて自分で自然に近いグリーンに塗り直してみたものの、
今度はトイレに置いてあるようなプラスチックの造花みたいになっちゃった……ダメだこりゃ!
翌年は違う作家に依頼してみました。花は脱色したそのままで、
葉と茎はグリーンに染めず、脱色した藁色のまま受け取る約束にしました。
しかしこちらもいつまでたっても梨のツブテ……ゆうに半年を過ぎた頃、
業を煮やして催促してみたものの、矢張り、仕上がりが今一つ満足の行くものではありませんでした。
2年連続で撃沈。ご存知のように、薔薇は一年中咲いている訳ではありません。
また頼むとしても翌年の春か秋、時間がかかり過ぎます。
これじゃブノワ・マジメルに実際の花を見て貰うことなんて、夢またそのまた夢……。

そんなこんな、ガッカリ感に打ち拉がれている時、
フと、友人たちの間で大人気のキャンドルに思いが至ったのです……。
知る人ぞ知る、大人気キャンドル作家のかなめさん。
僕は友人の薔薇マダムたちの会話の端々からその存在は知っていました。
作品は非常に入手困難だっていう事も聞いていました。
時折あるイベントでは、朝早くから並んで整理券を確保、大争奪戦の末にお目当てを手に入れるそう……。
そうやってまで手に入れたい美しいキャンドルとは一体……。


あのお上品さは、小さい頃から乳母日傘の深窓の箱入り娘だったハズのMayのオネエさま。
いいもの、素晴らしいものを知りつくしたMayのオネエさまのお眼鏡に適うキャンドルとは?

日本全国の美しいガーデンを荒らし……じゃない、研究して周り、
いいものを知りつくし、花より団子のハズのあけぽんを狂喜乱舞させるキャンドルって?

温かい家庭で育ち、感性豊かで料理上手、裁縫の腕も一流のおめめちゃん。
手作りのものの大切さ、難しさを知るおめめちゃんを唸らせた繊細なテクニックで作られたキャンドルって?

そして、独特の美意識と感性を持ち、古の美しいものに囲まれて暮らす、
オールドローズをこよなく愛する歩夢ちゃんが手放しで絶賛、心酔するキャンドルとは?


気になって気になって……チョッとおねだりしたら歩夢ちゃんがプレゼントしてくれました!(笑)
美しい小箱に入った密色のスティックタイプのキャンドル2本……僕、あまりの美しさに絶句!
かなめさんにブノワ・マジメルに贈るキャンドルを作って貰えたらどんなに素敵でしょう……。
この話しを取り持ってくれたのは歩夢ちゃんでした。本当にありがとうね!
かなめさんから戴いた二つ返事の快諾。かなめさんがドカァ〜んと送ってくださった作品群の中から、
白いスティックタイプのキャンドルに、「Benoit Magimel」の花をモチーフにした薔薇を付けることにしました。
「Benoit Magimel」のために新に薔薇のレリーフから考えてくださいました。
あとはとんとん拍子、前にも書きましたが、僕はアーチストに何かを作って貰う時には、
絶対に余計な注文、口出しはしません。初めにこちらの希望を伝えたら最小限の訂正をして貰うだけ。
今回は、ロスタンの詩の綴り1文字の間違いと、僕の薔薇のシリーズのロゴマークを入れて貰っただけ……。
この世のものとは思えない繊細で存在感のあるキャンドルの誕生です。

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今日の1枚目の写真は出来上がりのサンプルです。
薔薇のモチーフの縁にシルバーを施したもの、ピンクを乗せてあるものなど。
もう言葉はいりませんね。ただただキャンドルを目の前に溜め息をつくだけ……。
それから2枚目と3枚目は「My GARDEN」でボツになった写真(笑)
僕ね、キャンドルが消えた瞬間に立ち上る煙が好きなのね。
このシリーズ、結構、撮ったなぁ……全部ボツ(笑)
それから小さなセットを作って撮った1枚。まぁ、これはダメでしょうね。
「My GARDEN」はガーデニングの雑誌だから(笑)
でもね、清水の舞台から飛び降りる積もりでキャンドルに灯を点したんですよ!
それも3本も!どうですか、もっと一杯、燃えているようでしょう?鏡のマジックね。
今まで勿体なくて絶対に火を点けられなかったのに……。

かなめさんのキャンドルは、勿論、飾っても美しいですけど、
火を点した時の優雅な感じ、幽玄たる雰囲気は筆舌につくせません。
歩夢ちゃんなんか普段からバンバン火を点けちゃっているものね。男前!(笑)
是非、火を点してみてください。キャンドルの新しい美しさが引き出されます。

※ ここに取り上げているブノワ・マジメルのキャンドルは、
  彼本人に贈るために作られたオリジナルのものです。
  同じデザインのキャンドルを、僕の薔薇のシリーズ「ROSA BENOIT。」として販売しています。
  興味のある方は、かなめさんのメルマガに登録の上、お申し込み下さい。
  Greenfinger http://www.floralcandle.com/

  

草々

2012年9月25日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2012-09-25 00:00 | 儚いもの。 | Comments(26)

毒吐く……じゃなくって独白。豪華ロードショウ3本立て。

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もう書いちゃってもいいかな?皆さん、もう見ましたよね?
それぞれ早々にロードショーで観ていましたが、ネタバレするつもりはないし、
未だ皆さんが観ていないのに美味しい所を書いちゃうのはルール違反……。
そう思って今日まで書くのを控えていました。
勿論、僕の記事は映画評論ではないし、ネタをじゃんじゃん喋っちゃうこともしません。
映画を長い間見続けて来た人間の毒吐く……じゃない、独白、そう思って読んで貰えると嬉しいです。

今日はここ暫くの間に観たロードショウ3本に付いてチョッと書いてみようかな。
先ずは、ここ数年の中で、もっとも期待感が高かった1本。
製作中から、そして、予告編を見てワクワク感が頂点に達したいた「プロメテウス」から。

 「なぜ人類の誕生の瞬間は、空白のままなのか。
  謎の答を、知ってはいけない。」

…………って!おだまり!ふざけんなっつーうの!(怒)
あまりに激高して、宣伝文句の句読点の打ち方にも怒りが及びます(笑)
何で変な所で点を打つんだよ!言葉遣いも荒くなろうというものです。
もうね、頭に来ちゃってこめかみの血管切れるかと思っちゃった。
劇場の暗闇に座ってガッカリこん!これほどまでに落胆したのは初めてかも。
壮大な宣伝コピーに踊らされた訳じゃないけれど、盛大に盛り上がった分、
その奈落の底まで落っこちたガッカリ感は半端じゃありませんでした。
冒頭の美しい大自然の光景……テレンス・マリックの「ツリー・オブ・ライフ」のマネね。
僕、「エイリアン」シリーズは大好きなのね。勿論、全作品劇場で観ています。
続編が第一作よりも面白かった、若しくは、同等の出来上がりだったのって、
この「エイリアン」シリーズ、それから「ゴッドファーザー」「スターウォーズ」くらいです。
随分前に「エイリアン」4作品、一挙上映のオールナイトにも行きましたっけ。
4作品ともそれぞれに監督の個性やスタイルが出ていて凄く素敵なシリーズなのね。
そこに来て、オリジナルのリドリー・スコットがメガホンを取って、
シリーズの前章を描くって……響きのいいタイトル、キャストの豪華さ……。
期待するなという方が無理だと思いません?ね?そう思うでしょう?!

先ずね、結局、謎なんか一切明かされないで、続編を見ろって言うことじゃない!
何なの、あのラストは。飛んで行く宇宙船を見てムカッと来たぜぃ(笑)
それに巨額を投じて宇宙探検に行った動機って言うのがアレかい。
シャーリーズ・セロンのキャラクター……もっと驚愕のどんでん返しがあってもいいんじゃない?
一番ダメなのがエイリアンの造形……アレって一体どうしちゃったの?
エイリアンは黒光りしていなくちゃダメなの!(笑)あんな白くふやけた象の鼻みたいなヤツ!
勿論、エイリアンは寄生した個体によって姿が微妙に変わるものなのだけれど、
あれじゃ全く恐怖感が身に染みないのね。エイリアンは宇宙空間の絶対悪。
感情を一切持たず、本能で殺戮を繰り返すエイリアン……その凶悪なエイリアンが、
とてつもなく美しい造形だったっていうことが重要なのにアレは何だよ!
(余談ですが、エイリアンよりプレデターの方が強いって言うのも納得行かない!)
それからさ、お話し的には第一作の「エイリアン」に繋がっているようで繋がっていないんじゃない?
リプリーたちが「SOS」の信号と勘違いしておびき寄せられたのって、
あれは実は「ここに来てははダメ!」という警告の信号だったハズ。
謎の砲台のようなものと、そこで息絶えていたヘルメットを被った異星人……。
ここまでね、第一作と共通なのは。何だかこじつけ甚だしいわぁ。
第一、一番問題なのは、出て来るエイリアン・エッグのデザインが違うじゃない!
あれはマズいでしょう。一面にダァ〜っと……リプリーたちと同じ場所に出くわさなきゃ。
考えてみてよ、長い映画の歴史の中で、出演俳優の顔じゃなくて、
宇宙の怪物の卵がポスターになったのって「エイリアン」だけだよ。
それ程、強烈なインパクトがあるエイリアン・エッグが出て来ないなんて。
エイリアンだってあの黒光りのするオリジナルのヤツが出て来なくっちゃダメ!

僕、良ぉ〜く考えてみたら、苦手なのね、ノーミ・ラパスって……。
全く受け付けません。だから彼女のリスベット・サランデルもダメなんだ……。
ハァ……続編が出来るのよねぇ。でも出来たらまた観に行くんだろうなぁ。



次、豪華3本立ての2本目は「ダークナイト・ライジング」です。
これは良かったなぁ……映像に1本筋が通っていてね。手放しで賞賛しちゃう。
僕ね、一応、バットマン・シリーズは全部、観ているんです。
初めの頃のマンガチックな、コミックをそのまま実写化したようなものから、
クリストファー・ノーランによるダークでスタイリッシュな再映画化まで。
もっと遡れば、テレビ・シリーズも殆ど見ているかな?
あの細眉をギュゥ〜っと吊り上げたバットマンとロビンのモノクロのヤツね(笑)
初めの頃の作品は何も言うますまい(笑)あれは単純に観て楽しめばヨロシイ。
今回の「ダークナイト・ライジング」……物凄い豪華な配役ですね。
クリスチャン・ベール、マイケル・ケイン、モーガン・フリーマン、
善人役に新しい活路を見出したゲーリー・オールドマン。そして、ゲストスターに、
マリオン・コティヤール、ジョセフ・ゴードン=レヴィット、アン・ハサウェイ、
そして、クレジットを見るまで誰だか皆目見当がつかなかったトム・ハーディー!
決して派手派手しいキャスティングではないけれど、これを豪華と言わずして何を豪華と言う?
僕の悪友が僕の大嫌いな短縮言葉で、

 「『Mr. & Mrs.スミス』のアンジーとブラピだって凄かったじゃない?
  2人のことブランジェリーナって言うの知ってる?」

って言うんだけれど、ハイハイ、知っていますとも!(苦笑)
確かに豪華は豪華だけれど、これほど面白味に欠ける作品も珍しかった(苦笑)
僕の生涯で一二を争う駄作……その地位は決して揺るぎません(笑)
「ダークナイト・ライジング」……バットマンの物語りなのに、バットマンだけが突出していず、
出演者全員のアンサンブルが絶妙、それでいてバットマンの悲哀が際立つ優れた演出。
他の共演者もいい味出していて、これまた続編が出来そうなラストなのだけれど、
それもまた騙されたようでもなく、却って期待感が増すって言うもんじゃない。
ジョセフ・ゴードン=レヴィットのロビンって出来るのかなぁ……いいですよね。
彼はどことなく頼り無さげな役にいい味出して来ましたが、今回みたいな硬派な役もいいなぁ。
ダークでやるせなくて陰々鬱々としているけれど、クリストファー・ノーランにはスタイルがある。
ないだろうけどノーラン版、次回の「ダークナイト」シリーズに期待しちゃいます。



さてさて、最後3本目はついさっき見て来た超駄作のお話し(苦笑)
何を間違ったか、他に観たい作品がなかったと言うこともあり、
そうそう、先日「スノーホワイト」でシャーリーズ・セロンの悪役を堪能したばかりなので、
迷い込んでしまいました、超駄作の深い深い森の中へ。
出られなくなってしまいました、氷のようにお寒い笑いの迷宮から。
作品は……じゃじゃぁ〜ん!「白雪姫と鏡の女王」です。
そう、劇中の一面の雪景色のようにお寒かった「白雪姫と鏡の女王」(笑)

これ……ヒドかったなぁ。いいの?こんな作品作っていて。
ジュリア・ロバーツってこんな作品に出ていて大丈夫?
アカデミー賞女優だったよねぇ。次はメリル・ストリープと共演でしょう?
あれなんて言うんでしたっけ、メーターで針がくっ付いているヤツ。
針が左端っこにピッタリくっ付いていて、何かに反応すると右にググッと振れるヤツ。
「白雪姫と鏡の女王」はね、その針が左にピタッとくっ付いたままピクリとも動きませんでした。
観ているうちに段々顔が能面のようになって行くブノワ。さん(笑)
あまりに詰まらなくて感情が死んじゃった?シワが1本もなくなっちゃったよ。
途中、巨大な欠伸を7回……流れる滂沱の涙。顎、外れるかと思っちゃったわさ。
ハッと我に還ると、果たして自分はこの暗闇で何をしているのかと疑問に思う有様。
喜劇にしては笑う所が一箇所もないのは夢か奇跡か幻か……?

目を瞑ると悪夢のように白雪姫の剛毛眉毛ばかり思い出されます(笑)
映画史上もっとも濃くて太い眉毛……往年のリズ・テーラーもマーゴ・ヘミングウェイも降参かな。
彼女ってフィル・コリンズの娘なんだって。ビックリしたわいな。
ハァ……お金も時間も返して!静かな怒りがフツフツと込み上げるのでした(笑)



今日の写真、ズッコケた「プロメテウス」に因んで……ホラ、ケンタウロスもズッコケてるじゃん!
パリ市内の閑静な住宅地に彫刻家のブールデルの美術館があります。
いつ行っても人気なく、静かに作品を鑑賞出来ます。そこで観た半人半獣……ケンタウロスの巨大な像。
ブールデルはベートーベンの彫像で有名ですが、このケンタウロスは迫力満点!
下から見上げる姿は圧倒的な迫力を誇ります。
まさかこんな記事に使うとは露程も思わず、勿論、当時のことですからフィルム撮影です。

「プロメテウス」の乗務員が遺跡の中で出会う謎の像。
きっとイースター島のモアイ像とブールデルのケンタウロスがモチーフになっていますね。
全てが思わせぶりで、そして期待外れだった「プロメテウス」……。
果たして起死回生の大逆転な続編が出来上がるでしょうか?
しかし、また次回もノーミ・ラパスを見るのかと思うと気が重い(苦笑)



草々

2012年9月20日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2012-09-20 00:00 | 映画館へ行こう。 | Comments(6)

フランスの薔薇……My GARDEN 64号にて。

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そろそろ夏もお仕舞いです。皆さん、夏バテなどしていませんか?
秋の薔薇のための準備は万端でしょうか……。
いやぁ、それにしても今年の残暑は厳しいですね。
早く涼しくなってくれないと、そろそろ顎が出て来ました。

さて、今日の写真は今を遡ること7年前に、
フランスは、ルーアンから車で40分くらいの所にある、
リヨンス・ラ・フォレと言う小さな村で撮りました。
歩いても小一時間で廻れてしまうような小さな村、
泊まったホテルは「一角獣」って言う意味のホテルだったかな……。
この村が印象深いのは、散策した後、バスタブに浸かりながら、
このブログの一番最初の形式、所謂、書簡形式を思い付いたのでした……。

この村は「フランス一美しい村」なんです。
「フランス一美しい村」と言っても、フランスには、この「フランス一美しい村」が、
140個以上あるそうで(笑)詳しいガイドブックも出ているそうです。
どうですか?写真を御覧になって……。村中、至る所に古いツル薔薇が家の壁面を飾っています。
おそらく、家の住人も名前を知らぬ薔薇……いつの間にか名前が失われてしまった薔薇が。
その殆どがハイブリッド・ティー全盛の時の薔薇です。
オールドローズもイングリッシュローズもない風景……。
何だかそれもフランスらしくて微笑ましいと僕は思います(笑)


この度、本日発売の「My GARDEN」にて、フランスの薔薇の特集をしています。
僕のなかで薔薇といえばフランスの薔薇なんです。
勿論、イギリスも日本もドイツもイタリアもアメリカも……。
素晴らしい薔薇は数えきれないほどありますが、
矢張り、薔薇はフランスの薔薇が圧倒的に素晴らしいと思うのです。
特にフランスのオールドローズの素晴らしいラインナップ!
こっくりと芳醇で匂い高き薔薇……お国柄とピッタリ!
そのフランスの薔薇、特に僕たち薔薇愛好家垂涎の、
ジェルブロワの美しい様子が巻頭にドカァ〜んです。
この不景気の最中、フランスに一大ロケーションを敢行した今回のフランスの薔薇特集号、
安藤編集長、御自らお出ましになっての取材、
写真は人気の福岡将之さん、日本でも同じような景観を再現出来るようにと、
解説は「バラの家」の木村卓功さんという豪華な顔ぶれです。
是非、手に取ってページを捲ってみてくださいね。
本屋でパラパラじゃダメですよ!何冊か買って家でゆっくり捲ってみてね。
きっとフランスの匂いがするハズですから。
僕もチョッとだけ美しい紙面の端っこを汚しています(笑)
そちらも是非、読んでみてください。そして感想をお聞かせください!


草々

2012年9月16日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2012-09-16 00:00 | 旅の栞。 | Comments(10)

絶対に出来ないこと。

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仲がいい親友……気心が知れて居心地いいけど、
やっぱり育った環境は歴然と違います。
良く良く見ていると、色々なシーンで相違点が見つかって面白いです。

以前、親友の家に遊びに行った時、一杯やっていると荷物が届いたんです。
親友は慣れた様子でそれを受け取り、一言二言、宅急便のお兄さんと軽口を叩き、

「ご苦労さま。またヨロシク!」

そう言うやいなや、ドアをバタンと閉め、大きな音で鍵をカチャッ!……。
玄関の照明もスグに消しちゃいました……。

僕……これが出来ないんですよねぇ……。
相手の気配が外にあるうちはドアも閉められないし鍵も掛けられない。勿論、電気も消せません(笑)
仕方ないです、性分だから。友人は「変わってる。」「損な性分だ。」
「相手はそんなこと気にしてないよ……。」そう言います。

でも、果たしてそうでしょうか?
もし仮に自分が同じ目に逢ったらどう感じますか?
お暇してまだ軽く頭を下げている内に鼻先でドアをピシャリと閉められたら?
まだ一歩も動いていないのに、「カシャッ!」鍵が掛かる大きな音が響いたら?
別れ際の感じのいい顔と裏腹に、即座に照明を消されたら……いい気はしませんよね。
何だか拒絶されたような気分……大袈裟だけどチョッとそんな感じ。
僕はそう思うんです……だから人さまにはそれをしないの。
チョッと前に書いた怒髪天を付いた例の事件の時は余程だったの……自分でもビックリ(笑)

例えば、友人と食事をして途中まで電車で一緒に帰ったとします。
先に下りたあなたはどうしますか?さっさと踵を返して立ち去りますか?
車で駅まで送って貰い、お礼を言った後、あなたはどうしますか?
車が見えなくなるまで見送りますか?それともさっさと駅の階段へと急ぎますか?
僕は何れの場合も相手が見えなくなるまでその場で見送ります。
相手がそれに気付かなくても僕の気持ちが納まるから。

僕が常日頃、応援している俳優Kくんは日本舞踊を習っています。
お師匠さんは強面のバアサン師匠と思いきや、なんと妙齢の美しいお師匠さんだったんです。
サッパリしていて小股が切れ上がった感じ……凄く魅力的な女性。
そのことにもビックリしたんですが、もっと驚いたのは、
僕と全く同じだったんです。彼女も人の気配があるうちは鼻先で扉を閉められないの。
何だか大きく頷いちゃいました。シンパシー感じちゃった(笑)
基本的には自分がされてイヤなことは人さまには決してしない……なんですけどね。



今日の写真はカトリーヌ近影。
カトリーヌもこうして見ると仔猫みたいに見えますね(笑)
何故、カトリーヌの写真かと言うと、猫の日曜日ということもあるけれど、
カトリーヌに対しても同じなんですよ。カトリーヌと黒豆が玄関先にご飯を貰いに来ますね。
蟻んこやナメクジがイヤなので、大体、30分を目処に器を下げるんですが、
その時に未だカトリーヌが玄関先にいて僕を下から見上げているとするじゃないですか。

 「なぁ〜なぁ〜……。」

ご飯、もうチョッと頂戴!って。
閉められないんですよ……ドア(笑)ダメなのね、目が合うと。
下から純真な目で見上げられちゃうと、その目前でドアは閉められない……。
暫らくカトリーヌの相手をして、カトリーヌが「プイっ!」っと、
どこかに行ってしまうまでドアは閉められない……。
この話をすると、友人は皆、笑います。「阿呆かっ!」って。
でも、仕方ないですね。性分なんだもん!(笑)


草々

2012年9月9日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2012-09-09 00:00 | 猫が行方不明。 | Comments(26)

おクレマチスの罠。

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「花菜ガーデン」で何周も何周も薔薇園内をほっつき歩き、
棒になった足を引きずり、真っ黒に陽焼けし、そろそろ息も上がろうとしたその時、
薔薇園の奥にフと目をやりました……僕「花菜ガーデン」については何の知識もなかったんです。
何がどこにあるとか、これが名物だとか……入口でザッと見取り図を見て薔薇園にGO!

だけど、匂ったんですよ……何やら甘くて危険な匂いが!(笑)

 「あ、あれは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

歩く速度が段々速くなりました(笑)最後の方は半ば小走り状態(爆)

 「ややややっ!こんな奥に隠してあったとは!」

そこには素晴らしいクレマチスのコレクションが!
別に隠している訳ではないんでしょうけど(笑)僕、全く知らなかったので……。
気が付くとカメラをカバンから取り出していました。
夢中で撮った200枚……僕、名前はどうでもいい人なので、
写真だけでもご覧になってみてください。

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ウゥ〜む、参りました。薔薇だけじゃないのね?!
1枚目の淫靡なクレマチスは何?一目でノックアウトでした。
どこで買えるんだろう……これだけは名前を控えて来ましたよ。

いやいや、こうなると来年は平塚にも何回か馳せ参じなくてはいけないかな?
恐るべし、河合伸志さん……真面目にファンクラブでも作ろうかしらン?


草々

2012年9月3日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2012-09-03 00:00 | Raindrops on roses。 | Comments(10)

猫の勘 おそるべし(笑)

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一雨、来ましたね……だけど極端な降り方、スコールみたい。
でもこれでチョッと一安心。少しは過ごし易くなるかな?

さてさて、たった今、朝子の病院から帰って来ました。
皆さん、優しいメッセージを沢山ありがとう!
今日はチョッとその後の朝子のことなどを書いてみようと思います。

先日、具合が悪い朝子を病院に連れて行った時の症状は、
貧血と脱水症状というものでした。肝臓と腎臓には異常なし。
先生の判断は、歯の炎症がヒドくてご飯が食べられないのだろうということでした。
2週間効き目が持続する痛み止めの注射を打って貰い、
他に炎症を緩和する抗生物質の錠剤も2週間分。

ビックリするのは、帰宅すると物凄い食欲なんです(笑)注射ってそんなにスグに効くの?
それまでは目新しいものはチョッと食べるのだけれど、
スグに「プイッ!」とソッポを向いちゃうんです。
次から次へと興味をそそるものが変わり、その都度、
色々と食べられそうなものを物色して来るものだから、
冷蔵庫の中は朝子が食べなくなったもので一杯に……。
高級マグロのさく、鳥のササミ、チーズ……手を代え品を替え色々なカリカリや猫缶……。
全部、他の子たちのお腹に収まりました(苦笑)
それが注射を打ってからと言うもの、バッチリ食欲が出てみるみる丸みを帯びる朝子の身体。
体重も増えてチョッと安心しちゃいました。仕事から家に帰って来ると、
「御飯頂戴!」玄関先で待ち構えていて一声泣きます。

だけど、暫くすると、段々、朝子の食欲がなくなって来ちゃったのね。
病院の薬は効いていたんですが、やっぱり歯が痛くて仕方がないみたいです。

 「先生、どうにもこうにも食欲がなくて困っています……。」

先生はレントゲン写真を見てニッコリ一言。

 「でも、胃袋には一杯入っていますよ!(笑)」

朝子……僕の見ていない所でチャッカリご飯を食べていたみたいです(笑)
 
でもその笑い話も一時のこと、何れは全ての原因を取り除かなくてはなりません。
先生と相談の結果、犬歯より奥の悪い歯を全部抜いて、歯肉を縫合する手術を受けることになりました。
腎臓の機能がチョッと落ちて来ていたので、回復するまで1週間投薬。
体調が整った所で、朝子の手術に踏み切りました。それが8月23日。
1泊で向かえに行った時の朝子は元気そのもの、チョッと一安心かな……。

今日は術後の検診に行って来ました。
朝子ったらここ数回、ケージを見るとオシッコを漏らしちゃうんです(苦笑)
病院、コワくて仕方ないんですね……可哀想に。
ショートパンツ、びっしょり、床もビチャビチャ。馴れたので今日は失敗しません!
下にシートを敷いてオシッコさせて、さて、朝子をケージに入れて……と、思ったら、
朝子の姿がどこにも見えないんですよねぇ。部屋の扉は閉めて閉じ込めてあったのに……。
朝子、ベッドの裏側に隠れていました(笑)凄いですね、猫の勘って。
もう2週間薬を飲みます。そして、腎臓の薬を続けるかどうかを改めて相談です。

そうそう、朝子はチョッと便秘気味ということで、
この前、お通じが良くなるカリカリの試供品を貰って来ました。
それがね、凄いの、食いつきが!食べる食べる、ビックリするくらいなのね。
これはいいと思って、4キロ入りの袋を買ってきましたが、
な、な、な、何と、1袋6000円超ですって……度重なる通院、薬代、手術代……。
ハァ……飛んで行く、飛んで行く、大好きな諭吉さまぁぁぁぁぁぁぁ!(苦笑)
まぁいいです、朝子が健康でいてくれれば。お金はまた稼げば良し!


写真は随分と前に撮った朝子の肖像。
前のマンションでだったかな?モノクロのフィルム撮影です。
この時はまだ丸々していて重かったのになぁ……早く良くなって欲しいです。
皆さん、励ましの言葉、心配のメッセージ、沢山、沢山どうもありがとう!
お陰さまで朝子の体調は良くなりました。精々、長生きして貰わないとね!


草々

2012年9月2日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2012-09-02 00:00 | 猫が行方不明。 | Comments(12)