「ほっ」と。キャンペーン

匂いのいい花束。ANNEXE。

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美瑛ふたたび。

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僕が肩から下げたカメラを見ると、
チャーターしたハイヤーの運転手も、その夜の宿のオーベルジュのオーナーも、
いかにも残念そうに口を揃えてこう言いました……。

 「あぁ……晴れていたら正面に○○岳が見えたのに……。」

降り立った旭川空港は生憎の雨でした……一応、行楽的にはね(笑)
滑走路に降り立ってから少し手間取り、定刻より遅れてロビーに着きました。
時間は9時少し前……よし!これなら行けるかも!
美瑛のハイヤー会社に電話を入れます。可能なら1本前のバスで美瑛入りするので、
ハイヤーの予約時間を変更して貰えないだろうか……。

旅先では綿密な計画立てとフレキシブルな対応が必要です。
僕はいつも分刻みのスケジュールを立てて旅に臨みますが、
予定が狂った時の代案も幾つか用意しておきます。
飛行機は何があるかわからないので、丁度いいバスから1本後、
1時間30分余裕を見てバスの時間を設定していました。
慌ててバスに駆け込み美瑛に向かいます。


この7月に続いて11月上旬に2度目の美瑛訪問です。
そう、凄く気に入っちゃったんです(笑)
帰宅してからスグに次の旅のプランを立て始めました。
本当は雪の美瑛を訪れたいのですが、先ずは紅葉の美瑛をこの目で見たい!
カメラと簡単な着替えをカバンに突っ込んで身軽な出で立ちで出発です。
美瑛で使用したカメラは殆ど「ORYMPUS XZ-1」でした。
まるで美瑛訪問のために買ったようなカメラですが、
存分に使い倒し、遊んできましたので、選んだ写真を御覧くださいね。
ハイヤーの中の暖かさと外気の寒暖の差でレンズは曇り、
雨粒が付着したりで思わぬ効果が得られたりして(笑)
僕の性格を良く知っている人は大きくうなずいているハズ。
僕、レンズは滅多なことでもない限り拭かないの(笑)

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如何でしたか、雨の美瑛……。
例年に比べ9月になってから気温が高くなったため、
美しい紅葉がまだ沢山残っていました。僕としては、雪の次に嬉しい雨の美瑛。
靴がビショビショ、ドロドロになるまで、手がかじかんで動かなくなるまで歩いてきました。
白樺の白い幹と黒い模様、黄色く色付いた葉。カラマツの銅色の葉が山全体を染めます。
黄金色のシャーベット状態になったギボウシ。雨で鏡のようになった道路に映る紅葉や樹々。
葉が落ちた樹には宿り木の丸い塊が幾つも幾つもくっ付いています。
一瞬、春かと思うような光景もありました。辛子菜が丘全体に満開だったのです。
これは収穫せずにそのまま朽ちさせ、肥料として活用するそうです。
雨、紅葉……これ以上は望めない好条件の美瑛。
今日はハイヤーを5時間チャーターしたて撮った丘の写真だけ選んでみました。
フィルターの悪戯で嵐の前、恐ろしく悪天候に見える美瑛をお楽しみ戴けましたか。
北海道再訪のもう一つの、そして最大の理由はまた近々、
時間をおいてアップしてみたいと思います。是非、お付き合い下さいね!


2012年11月29日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2012-11-29 00:00 | 旅の栞。 | Comments(12)

一足先に春の匂い……身も凍る「こどもの一生」

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秋晴れの午後、最近、可愛がっている革職人の青年と待ち合せするために、
久し振りの表参道へ急ぎます。表参道は3連休ということもあって物凄い人、人、人……。
駅構内には沢山の店が並び……これハッキリ言って邪魔ですね。混雑するだけ。
駅で便利にショッピング……間違っています。駅の本当の利便性はそれじゃないもの。
その日は、お茶をしたあと、PARCO劇場で「こどもの一生」を観ることになっていました。

表参道も随分と様変わりしましたね。
僕が勤めていた20年近く前の面影はそれほど残っていません。
感心な事に、いつも時間より前に来る青年を連れてお気に入りのカフェに向います。

ここはカフェというよりは喫茶店……珈琲店。
店の名前は書きませんが、知る人ぞ知る表参道の老舗。
ガキンチョは絶対にいないのがお気に入りです。
ある意味、いい意味で敷居が高いのです。ゆっくりした時間を過ごす理想的な空間です。
オーナーのコレクションの平野 遼と珈琲を楽しみます。
ここで今、彼に頼んでいるある革製品の途中経過を聞き、少し打ち合わせ。
その後は、これまたお気に入りの「カントリーハーベスト」に向います。

矢張り花屋はいいですね……。
驚くのは、既に春の花の代名詞であるラナンキュラスが店頭に並んでいたこと。
今や季節感が全くなくなっている野菜と共に、
花の世界も段々季節感がなくなって来ているようです。
ラナンキュラスも一年中、店頭に並ぶようになるのでしょうか……。
新しくお店に入った感じのいいスタッフと楽しい会話をしながら花を選びます。
彼女、最近、入社したそうです。是非、頑張って素敵なフローリストになって欲しいなぁ。
感じのいいスタッフって店の宝ですものね。
花を扱っているからって感じがいいとは限らないから(苦笑)
この日、買ったのは、一緒に観劇する予定の美しい人に花束を作って貰うため。
特に何かの記念日という訳ではありませんが、上品な女性にはいつも花を贈りたくなるものです。
ケースの中から八重咲きのアネモネを選びます。30本くらいあったかな?

 「すみません、このアネモネを全部下さい。」

一度、言ってみたかったのね、この台詞(笑)
言ってみてから1本の値段を聞いてチョッと安堵の胸を撫で下ろします(爆)
そこに純白のラナンキュラスを10本足してブーケを作って貰います。
チョッと大きな地震があって交通機関のことが心配されたけれど、
無事に何事もなくPARCO劇場に到着。
いつもお世話になっている素敵なご夫婦と待ち合わせです。



「こどもの一生」……中島らも原作、G2演出。

瀬戸内海に浮かぶ、とある医療クリニックで治療を受ける患者に起こる身も凍る恐怖……。
日々の生活で精神を病み、クリニックでMMM療法と言う謎の治療を受ける患者たち。
治療と言う名のものに何となくいかがわしい人体実験的な匂いもします。
そこにやって来た脱税の罪に問われている会社社長とその秘書。
携帯電話もインターネットも繋がらない、正に絶海の孤島で起きる恐怖の数々。
患者を薬によって10歳の子供に戻し、彼等が抱えている心の問題をあぶり出し、
根本から治療しようとする試みも、子供特有の残酷さが引き金になり、
妄想が恐ろしい現実となって、観ている僕等観客にも襲いかかって来ます。
物語りの結末は観客に委ねられているし、ハッキリと答えの出ない曖昧な部分、
辻褄の合わない部分もあるのだけれど、芝居を観ていてこれだけ背筋が寒くなったのは初めて(笑)
もうね、ゾクゾク来ちゃったの(笑)初めての体験でした。


上演時間の約半分を過ぎた時点で出て来る山田のおじさん役の山内圭哉 怪演。

 「ちょっといいですかぁ……。」

ある意味、「シャイニング」のジャック・ニコルソンよりも凄かったです(笑)

傲慢な社長に仕える秘書役の谷原章介を舞台で観るのは初めてでしたが、
この人特有の、何て言うのかなぁ……血が通っていないマネキンのような、
感情を押し殺したような所が、家を建てて大きなローンを抱えたサラリーマンの悲哀、
死ぬほど嫌悪していても社長に仕えて行かなければいけない男を好演。


舞台「ドレッサー」の冒頭、
リア王を演ずる老俳優役の三國連太郎が客席に向ってメイクを始めます。
勿論、舞台と客席の間には鏡なんてありません。
その存在しない鏡に向って、虚空に向ってメイクをする演技をする三國連太郎……。
ここで僕達観客は三國連太郎の魔法にかかる訳です。
「ソフィーの選択」でメリル・ストリープ演じるソフィーが登場するシーン。
彼女が喋る巻き舌のポーランド訛りの英語を聞いた瞬間に、
僕達観客は、彼女が歩んで来た厳しい戦後の人生を追体験します。
「欲望という名の電車」のファーストシーン。
故郷を追われたブランチ・デュボアがスーツケース一つで,
欲望という名の電車に乗ってニューオーリンズの妹のステラのアパートを訪ねます。
ピリピリに張りつめた神経、人生に疲れきった顔、息が詰まるほどの湿気、
これから待ち受けているであろう悲劇の予兆……。
杉村春子は手にしたハンカチ1枚でこの全てを暗示させます。


傲慢な脱税社長を演じた吉田綱太郎が、
治療の手始めに催眠にかかりやすくなる薬を飲むシーンがあります。
大体、脱税がバレて身を隠さなければならないことに苛立ち、
全てをバカにしてかかっている社長が、催眠なんかにかかる訳がないと高をくくって薬を飲み、
一瞬、それ見たことか、と院長と看護婦をバカにした表情から、

 「・・・・・何も変わらねえじゃないかよぉ……。」

と、その語尾を言い終わるか終わらないかの瞬間に10歳の子供に戻ってしまいます。
僕達、観客が吉田綱太郎の魔法にかかった瞬間です。
それ迄はイヤミな傲慢社長だった男が観客の心を鷲掴みにする瞬間。
立つ時の足の開き具合が少年の空威張りを表し、
爪先の表情が孤立した少年の寂しさを表現します。


僕達観客はすすんで魔法にかかるために劇場に足を運びます。
優れた俳優のテクニックを見るために高い観劇料を払うのです。
最近の舞台には様々な分野からタレントが配役されることが多いです。
それぞれに自分の世界とファンを持ち、良くも悪くも世界が確立されているタレントたち。
果たしてその雑多な集まりから素晴らしい舞台を生まれるのは至難の業です。
役者として訓練された演技テクニック、発声法(勿論、声量の豊かさも)なくしては、
演劇の未来は何となく寂しいものになってしまうと心配するのは僕だけでしょうか。
観客の僕達ももっと勉強しないといけません(自戒を込めて)
それから俳優の魔法に心置きなく引っ掛かる心の柔軟性も必要です。
座席に座ったら全てを役者に委ねなきゃね。
疑いの目で見てかかっても何もいいことはありません。
勿論、劇場側(プロデューサー側)は常に満席を保ってナンボ、
役者は大根だろうが美男美女じゃなかろうと、
客を呼べてナンボって言うのも真理なんですが、
演劇はただの顔見せ興行ではありません。歌舞伎の顔見せとは意味合いが違うのね。
集まった俳優たちの演技テクニックの化学変化、思いもよらない効果が見たいじゃないですか。
今の演劇は派手なモザイクの寄せ集め、決して熟すことのない果実のような気がします。

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写真は「カントリーハーベスト」に寄った時に自分のために買ったヒヤシンス。
チョッと前に深野さんに譲って貰った花器と共に。
薄ら灰色がかったラヴェンダー色、一足先に春を呼ぶ物凄い匂いがします。
それから24日から南青山の「HEREND」で展示販売会が始まった、有瀧聡美さん(かなめさん)のキャンドル
これは僕がキャンドル製作を依頼した時に、段ボールにゴッソリ詰めて送ってくださった、
サンプルのキャンドルの中の1本……かなめさん、太っ腹、豪儀です(笑)
冷蔵庫の中で自然にドライになったレモン、等々。

師走の大パニック的な大忙し、記憶喪失的なバタバタの前の静けさ。
チョッとゆっくりした連休のあれこれでした。


2012年11月26日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2012-11-26 00:00 | 天井桟敷の人々。 | Comments(8)

お迎えしました……クロちゃん!

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朝早く家を出て、とっとと仕事を片付けて、一旦帰宅。
カトリーヌと黒豆にご飯をあげたら出掛けましょう。
折角の銀座、久し振りに結城美栄子さんにお目に掛かるのです。
先日、買ったばかりのドルチェ&ガッバーナのトレンチコートを下ろしましょう。
京橋で下り、会場に近付くと知らず知らずの内に小走りになります。
だって早く行かないと、お気に入りの作品が売れていたら大変じゃないですか(笑)
全て一点もの、芸術は出会った時が勝負だもの。

さぁて、今年はどんな作品が並んでいるのかな?
今年は「一穂堂サロン」2フロアを使っての大展覧会。
思わず期待が高くなろうと言うものです。

会場には待ち合わせていた友人が先に来ていました。
姿は見えないけれど、結城さんの鈴を転がすような声が聞こえます。
先ずは地下一階の会場から観て回りましょう。

地下一階のスペースには宣伝のパンフレットに使われた、
黄色がバックのドローイングがメインに飾られていました。
そして、擬人化された動物たち、大人びた表情の子供たちが並びます。
一瞬を切り取った絶妙な動き、自在な釉薬使いは、
硬い焼き物のハズなのに、柔らかく、そして、温かく感じるから不思議です。

 「はぁ……可愛い……。」

ここで僕の目が釘付けになった作品がありました。
タイトルは「クロちゃん」真っ赤なセーターを着た小さな黒猫です。
クロちゃんと目が合った瞬間、決めちゃったのね……一目惚れ。
我家に11匹目の猫をお迎えする事になりました!(笑)

天国の染香現在、最年長の朝子お園小芳きん秀千代
野良猫だった こうちゃん&キクちゃん。外で面倒を見ているカトリーヌ黒豆
11匹目のクロちゃんも表情豊かで訳知り顔です(笑)
僕の前にズゥ〜っとクロちゃんの前でお迎えするか迷っていた方もいるみたいですが、
縁あって我家の一員になりました。本当、素敵な出逢い。

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3階のメイン会場には「パラダイス」の括りで作品が並びます。
陶彫の作品は天使の羽根を付けたメインの少女の大作を中心に、
それらに加えて今回は、大小、物凄い数のドローイング!
お聞きした所によると、5ヶ月かかって仕上げたそうですが、
それにしても物凄いバイタリティーと溢れんばかりの想像力!
結城美栄子と言う名のおもちゃ箱を引っくり返したかのような、
多彩で独特、唯一無二の世界が広がっていました。

ここでも僕の目が釘付けになったドローイングが何点もありました……。
語りかけるような表情、そして、一瞬を切り取った動きの中に、
丁度、舞台を観るように、観客と役者の一対一の緊張した空気が流れます。
一点一点、丁寧に作られた個性的な額縁は役者を飾る衣装です。
そんなこんな、女優 結城美栄子展「パラダイス」を堪能して来ました。
会期は12月2日(日)迄です。
是非、皆さんもご自分の目でご覧になってみて下さい。
そして、ご覧になったら是非、感想を教えて下さいね!


 結城美栄子展 PARADISE パラダイス 
 11月22日(木)〜12月2日(日)
 11時〜19時(最終日16時まで)※月曜休廊

 [一穂堂サロン]
 〒104-0061 東京都中央区銀座1-8-17 伊勢伊ビル3階
 TEL 03-5159-0599




2012年11月22日


ブノワ。


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結城美栄子展 PARADISE。

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今日の写真は僕の大事なコレクションです。
女優の結城美栄子さん作の顔のオブジェ。陶で出来ています。
結城さんの作品は幾つかコレクションしていますが、
これら顔のオブジェは何故か独特の雰囲気、
俳優をしていらっしゃる結城さんならではの、
演技としての顔の表情に凝縮された物語を感じます。
お孫さんにインスパイアされた愛らしい作品。
それから去年、譲って戴いたピエロの顔、
それから、これは壁に掛けるための作品ではないのですが、
雑誌「スイッチ」の100号記念のために作られた100個限定の器です。
これは引っ繰り返すと丁度、カフェオレを入れるのに丁度いいくらいの大きさで、
両耳と下唇が3点支えになるようになっています。
この熊とも犬とも思えるひょうきんな顔のモチーフになったのは、
当時の編集長の新井敏記さん……。


結城美栄子さんとの付き合いは長いです。
かれこれ26年にもなるでしょうか……。

知り合うキッカケは初めて陶人形の個展を六本木でやった1986年。
結城さんの友達で僕を可愛がってくれている女優さんに連れて行って貰いました。
丁度、不在で家にいた結城さんに係の女性が電話をかけてくれて……。

 「あっ!モシモシ、ミーコ?
  × ☆ @ × ◯ ◆ ※ ◯ ☆ △ × ● × ◇ ※ @ ♯ ……、
  そうそう、チョッと待っててね……。」

いきなり受話器を渡されました(苦笑)
面識もないのに電話で話しをさせられたのが初めの出会いです。
以降、舞台は勿論、朗読会などには必ず足を運び、
すっかりファンになってしまった陶人形の展覧会は、
毎年の欠かせない楽しみになっています。
今はなくなってしまいましたが、麻布工芸館の個展に親友と伺った時は、

 「ねぇ、あなたたちビール飲まない?」

と、気さくに誘ってくださったのが懐かしいです。

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さて、毎年、恒例の陶彫展が今年も開催されます。
会場は銀座の「一穂堂サロン」です。

 結城美栄子展 PARADISE パラダイス 
 11月22日(木)〜12月2日(日)
 11時〜19時(最終日16時まで)※月曜休廊

 [一穂堂サロン]
 〒104-0061 東京都中央区銀座1-8-17 伊勢伊ビル3階
 TEL 03-5159-0599

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今年は素晴らしい陶人形の他に、珍しいドローイングが多数展示されるようです。
展覧会のタイトルにもなっている「PARADISE」は子供たちと動物たち、
それから擬人化された人間たちの肖像……。
無邪気だったり愛らしかったり……また、そのどこかで残酷だったり……。
結城さんご夫妻も会期中ほとんど会場に詰めていらっしゃいますので、
皆さん、是非、お友達と誘い合わせの上、会場に足を運んでみてください。
結城さんの独特の世界観が広がっているハズです。

それから結城さんがオフィシャル・ウェブサイトを開設されました。
MIEKO YUKI
最新ニュースに加え、今までの作品などが美しい写真で見る事が出来ます。

僕は初日の他、友人達と何回か足を運ぶ予定にしています。
どんな作品が並んでいるでしょうか。また一つコレクションが増えるかな?(笑)


2012年11月14日


ブノワ。


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霧雨に煙る……。

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朝4時に携帯電話のタイマーがなります。窓の外はまだ真っ暗……。
念のため点けた部屋の照明を落としてみます。でも山の輪郭すら見えない朝の4時、
眠たい頭をシャッキリさせるために一風呂浴びることにします。

 「ンぐぐぐぐ……ガァ〜ゴぉぉぉぉっガァ〜ゴぉぉぉぉっ!!」

隣の部屋からは地獄の底から響いて来るような轟音の鼾(笑)
誰とは言いませんが……疲れているんですねぇ……(笑)

少し明るくなるまでの時間、いつもお世話になっている方々に旅の便りを認めます。
絵葉書は昨晩一休みしたカフェで譲って貰った50年前のもの。
切手は同じく37年前の古い切手です。裏面の糊を舐めたら古い黴の味がしました(笑)
持参したパンとお茶で腹拵え。そろそろ辺りも薄ら明るくなってきたかな……。
さてさて、外は雨だけどカメラを持って早朝の妻籠宿散策と洒落こみましょう!

妻籠宿はほぼ1本道の宿場ですから、迷う道もなく、
歩けば往復30分もあれば済むような小さな宿場町です。
あっちキョロキョロ、こっちキョロキョロ、被写体を探します。
今日は少し脇道に逸れてみましょうか……。
宿から離れた宿場の端の辺りにお寺を発見。階段を上がって高台から木曽の風景を見物。

頬を撫でる風は既に初冬のそれ、階段を上がって荒くなった息が白く見えます。
上まで上り、辺りを見回すと、さらに上の方に何やら大きな木造建築が……。

昨夜、食事の時に女将さんが話してくれた廃校になった小学校のことが頭を過ります。
役所広司と小栗 旬主演の「キツツキと雨」のロケーションで使われた小学校です。
僕は偶然ロードショーを観ていましたが、まさかこの映画がこの廃校で撮影されていたとは!
映画は微妙でした(笑)淡々と、何事も驚くべきことは起こらないストーリー。
人間の営み、過疎の村、親と子の関係、引っ込み思案な若手映画監督と、
地元の営林署に勤める中年男との友情……いい題材なんですけど、
ゾンビと言う日本とは全く異質なものが入り込む事によって何となく違和感が……。

宿の若女将が「観た方いらっしゃいます?」と夕食時に質問。
食事中の7人の中で観ていたのは僕一人だけでした。
感想を聞かれ、チョッと気を遣って大人の模範的な返事をしたブノワ。さん。

 「なかなか面白かったですよ!若女将はご覧になったんですか?」

 「えぇ……。」

 「どうでしたか?」

 「全ぇ〜ん然!」

って……ズッコケちゃいました(笑)

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ようやく明るくなってきた早朝にその撮影現場となった廃校を歩きます。
霧雨に煙る木造の校舎……今は学ぶ子供の影もなく時計も止まったままです。
校庭には薄くなり消えかかった白線が雨に濡れて流れています。
ここ妻籠小学校は1997年に廃校になり読書小学校と統合。
その読書小学校も今は廃校となり、今は南木曽小学校になっています。

今、日本国中で問題になっているシャッター街、過疎の村、高齢化社会……。
昔の景色を残すためにがんじがらめの規則の中で生活する妻籠宿の人々。
若い世代は都会に出て行ってしまいます。住む人もいなくなった老朽化する家々。
規則に寄って他人に貸すこともままならず、使わなければ家は傷む一方です。
妻籠宿の問題もそうですが、何となく日本の縮図を見ているようでした。
写真を見ていると矢張り寂しいという言葉の他には何も出て来ませんね。

今日の1枚目の写真は小学校の玄関の横に据え付けてあった郵便受け。
3人でチョッと話しが弾んだんですが、これは大人の作品ですね。
これ欲しいです……子供の作だとしたら恐るべし……です。


2012年11月10日


ブノワ。


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錦秋の阿寺渓谷にて。

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前の晩に訪れた妻籠宿のカフェのオーナーに、
今が調度、見頃の阿寺渓谷のことを教えて貰いました。
翌日の予定をハッキリ決めていなかった僕らは早速、飛び付きます(笑)
渓谷に向う途中、随分昔に文学座の芝居で観た「団十郎と音二郎」に出てくる、
川上貞奴ゆかりの吊橋を見学。こんな所で貞奴の名前を聞くとは……。
登場人物の一人、らしゃめんお紺を演った伊東景衣子さんはお元気かなぁ……。
彼女のこと大好きでした。小股が切れ上がった才能溢れるいい女優だったけど……。
「団十朗と音二郎」はアトリエ公演が好評で本公演になった珍しい例でしたっけ。
当時の若手俳優が一同に出て来て、それはそれは威勢のいい舞台だったなぁ……。
何だか演劇青年にタイムスリップしちゃった感のあるブノワ。さん(笑)
地図が読めない女ことガーデン研究家のあけさまをナビゲートして、
一路、阿寺渓谷を目指します。僕、地図は読めるんですよ(笑)

渓谷入り口辺りには既にカメラを持った人たちが沢山います。
皆さん、足元は登山靴や、濡れてもいい長靴で武装しています。
初めは釣りに来た人たちなのかなぁって思ったんですが、皆、手にはカメラと三脚。
さぁ!上品なロングブーツとヒール姿のマダムたちは大丈夫か?(笑)
斯く言う僕もお気に入りのキャンバス地の真っ白なスニーカー……しかも雨模様(笑)

まぁ、何とかなるさ!(笑)

マダムお2人が「紅葉よぉぉぉぉぉぉっ!綺麗、綺麗!」を連発している内に、
結局、一番奥のキャンプ場まで上がり、写真を撮りながら下りてきました。
笑っちゃったのは、キャンプ場近くにあった「美顔水」のコーナー。
やっぱり女性ですね?それとも一応、女性?(笑)
2人はキャァキャァ言いながら顔に塗ったりゴクゴク飲んだり……。
あれなんて言うんでしたっけ……ムーミンに出て来るキャラクターで、
いつも「ムダじゃ、ムダじゃ。」って言っていたの……ジャコウネズミでしたっけ。
僕も絶対に、確実に、圧倒的に、考えるまでもなくムダだと思うんですけどねぇ(笑)
アッ!言っちゃった(爆)あははははははは♪

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今日は阿寺渓谷で撮った紅葉の写真と、
帰りに立ち寄った多治見市のギャラリーの様子などをチョッとだけ……。
何だかね、このブログには合わない気がするのね……和の写真。
勿論、僕は美しいものは洋の東西を問わないんですが、なんとなくね。
阿寺渓谷と言ったって渓谷を極力写さないように腐心していたし(笑)
雨だというのにエメラルドグリーンに透き通る清流は美しかったし、
紅葉の赤や黄色とそれはそれは素晴らしいコントラストだったんですけどね……。
天の邪鬼右衛門の面目躍如……かな(笑)


2012年11月7日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2012-11-07 00:00 | 旅の栞。 | Comments(14)

古の妻籠宿……その光と影。

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のどかな秋の1日、親友と3人で花フェスタ記念公園を訪れました。
折角、花フェスタまで足を延ばしたんです。
秋の行楽シーズン、貪欲な2人のマダムがタダで帰って来る訳がありません(笑)
僕はどこでもいいからゆっくり出来ればOKだし、2日目の行程はお任せです。

久しぶりに会った薔薇の仲間とサヨナラをする時間も惜しんで車を飛ばしました!
行き先は木曽路の妻籠宿……ガーデン研究家のあけさまが憧れる宿があるのです。
何でも江戸時代の風景がそのまま現在に残る宿場町だとか。
僕の希望はまだ日があるうちに宿に着いて街中を散歩し、写真を撮ること。
真っ赤な愛車を飛ばして貰いました(笑)お陰さまで宿に着いてから写真を10枚ほど……。

部屋に落ち着きお茶を戴くとスグに夕飯の時間になりました。
美味しい木曽の料理に舌鼓、満腹で動けなくなったので散歩に出かけてみます。
妻籠宿は店の営業時間が決められています。殆ど5時には閉まっちゃうんですよ。
宿の女将に聞いた、もしかしたら開いているかもしれないというカフェ目指し、
また、翌朝の散歩に備えて土地勘を養っておかなくちゃ!……と、言う訳で、
カメラ持っていざ出発です。妻籠宿の街並は厳しい規制で保護されていて、
江戸時代の中山道の雰囲気をよく残しています。

目指すカフェは運良く営業中だったので、
オーナーの面白いお話しに耳を傾けながら珈琲を戴きます。
翌日の観光の情報などを教えて貰い、店を後にしたのはまだ8時前!
日頃の喧噪を逃れ、何とも健康的な生活振りの僕たち(笑)
人っこ一人いない夜の街を散策、部屋に戻って、
Mayのオネエさまが持参した高級シャブリとおつまみを囲んで、
強烈な2人のお喋り攻撃に耳を傾けながら夜が更けるのでした……。

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今日の写真は妻籠宿で撮影したものです。
どうです、僕のブログのイメージとはチョッと違いますが、
なかなか風情のある景色ですよね。凄く気に入っちゃいました。
美しい秋明菊、お土産屋の店先、客を出迎える玄関先の花、
外国人観光客の大きな荷物……バックパッカーに大層人気のようです。
カフェのオーナーも言っていましたが、美しい街並には維持するためには、
僕達が想像も出来ない並々ならぬ努力があると聞きます。
その努力の結果、得るものと失うもの……なかなか難しいです。


2012年11月4日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2012-11-04 00:00 | 旅の栞。 | Comments(16)