匂いのいい花束。ANNEXE。

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おねぎとピーマン……眉毛考。

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…………………………………………………………………………………………………………………………

一幕二場。

 出来るだけ早口で。「!」マークの所では唾を飛ばさんばかりに。
 お互いの台詞が終わるか終わらないかのウチに矢継ぎ早に、
 油紙に火がついたようにペラペラと、立て板に水の如く掛け合いで喋ること……。


予定よりも少し早めに帰宅したピーマン。
自分よりも一足早くおねぎが帰宅していたことに驚きつつ、
荷物をテーブルの上に置いておねぎを探し始める。
洗面にいたおねぎ、何やら真剣に鏡を覗き込んでいる……。

P  「あらっ!おねぎ!」
O  「いやだ!ピーマン帰っていたの?」
P  「!!!!!チョッと!何よ、何よ、なんなのよっ!」
O  「!!!!!って、何が何なのよっ!」
P  「アナタ、おねぎ、その顔は一体どうしたの?その眉!」
O  「がハハハハっ……いいのよっ!チョッと失敗しちゃったの!」
P  「プッ!アナタ、それじゃぁ ” まろ ” だわね(笑)」
O  「うるさいピーマンっ!お黙りぃ!」
P  「コ、コ、コ、コワイわね、その顔。」
O  「うっるさいのよ!アンタだって人のこと言えた義理じゃないじゃない!
    アナタが驚いた顔……もっとコワイわよ(笑)」
P  「ふぅ〜ンだ、あたしそんなに変な眉していないもぉ〜ん。」
O  「いいの、眉毛なんかスグに生えて来るんだから。
    それにクラーク・ゲーブルだってショーン・コネリーだって眉剃っているわ!」
P  「チョッと!アンタも古いわねぇ(笑)
    彼等はいのよ、太い眉の形を整えているだけなんですもの。」
O  「いいのよ、アタシもチョッと整えてみようと思っただけ……。
    大丈夫、後でブラピ風に描くから。」

鏡からピーマンの方に向き直るおねぎ、
ひとしきり二人で大笑いしたあとリビングでワインを傾けながら……。

P  「おねぎ、アンタの眉毛見て思ったんだけれど、
    最近の男ってほぼ全員、眉毛イジっているわよね。アレってどう思う?」
O  「あたし大キライ、だって男らしくないじゃない!
    あらっ!アタシたちは別よ。身体は男でも心は女なんですもの(笑)」
P  「そうよねぇ、皆、本当に上手なんだけれどどこかしっくり来ないのよ。」
O  「アンタ、女よりも薄くて細い眉の男一杯いるじゃない。
    アタシが見る所、手入れしていて正しい眉の人って100人に一人よ!」
P  「変に形が悪かったりボーボーの眉毛は多少整えてもいいけれど、
    オヤジなんか問題外だし、今の子って少しやり過ぎよねぇ。
    凄く男らしくて素敵な子がさぁ、鏡に向かって真剣になって、
    眉毛を手入れしている姿を想像すると100年の恋も醒めちゃうわ。」
O  「オジサンもさぁ、いい年してガングロに日焼けして
    ソフト・モヒカンで眉毛が女みたいに細くて薄い……。」
P  「きゃぁ〜っ!最悪よぉ!(笑)しかも漏れなく茶髪!」
O  「昔さ、Y川先生が言っていたじゃない。
    金城くんって本当に素敵なんだけれど、一番いい所は眉毛だって。」
P  「あら、そう。さすがY川先生ね、目の付け所が違うわ。
    金城くんって眉毛イジっていないものね。」
O  「『徹子の部屋』に出た園佳也子さんが言っていたわ。
    大事な人に会う時には眉毛を描く手に力が入るって。」
P  「それだけ大事なのよね、眉毛って。」
O  「さすがに最近は陰をひそめたけれど、
    オバさんで思い切り眉毛の上を剃って目に近付けている人いたじゃない。」
P  「いたいた!剃り過ぎて眉山にエクボ出来ちゃって
    眉毛が4本あるみたいな人よね?」
O  「そう!虫の触覚みたいになっちゃってんの!」
P  「虫!」
O  「そうよ!虫よ!(爆)
    今時、眉の上を剃っている人なんかいないわよ。
    抜いたり剃ったりエクボが出たらそれはやり過ぎって言うことなのよ。」
P  「アレってハリウッドの女優を真似てんのかしら?」
O  「アタシ達の母親の世代ってもれなく眉がリズ・テイラーだったじゃない(笑)」
P  「あらっ!美空ひばりって言う説もあんのよ(爆)」
O  「でもさ、リズは特別よ。絶世の美女じゃない。彼女、濃い眉毛の間に
    丁寧にペンシルで地肌を塗り潰し輪郭まで描いているのよ!
    ピーマン、凄いのよ。眉墨を細ぉ〜く削って丁寧に丁寧に……。」
P  「欧米人って眉と目がくっ付いているんじゃなくて、
    顔の骨格が立体的だから眉毛の所の骨が前に出ているだけなのよね。」
O  「下から見てご覧なさい、しっかり目と眉毛が離れているから。」
    アタシ達が憧れて目標としているヴィヴィアン・リーだってさ、
    もしもよ、普通に左右対称の眉だったら
    あそこまで絶世の美女って言われたかどうか……。」
P  「昔の女優は個性的だったわよねぇ。ヴィヴィアンのあのつり上がった眉ね!
    オードリーだって実際よりも太く描いてコケティッシュだったし。
    大体、日本人なんて平板な饅頭顔なんだから(笑)
    かえって眉と目を離した方がニュアンスがあっていいのにね。」
O  「京マチ子とか高峰秀子とかさ……チョッと古いか(笑)」
P  「アタシ、服部真湖なんか素敵だと思うわ。」
O  「丸顔で弓なりの眉でね……個性的よ。優雅よ。」
P  「まぁ、女はいいわよ。どうせ化粧すんだから。問題は男!男の眉なのよ!
    一分の隙もなく細身のスーツ着て流行の眼鏡、いかにも頭の天辺から爪先まで
    お金かかってま〜す!みたいなお洒落しているんだけれど、
    アニメの主人公みたいなヘアに細く整えられた眉……全く男を感じないわ。」
O  「アナタ、ピーマン、今やひげ剃りに眉剃りカミソリがオマケで入ってんのよ!」
P  「あら、本当に!?」
O  「ホラっ!これっ!
    この小さなカミソリがアタシが ” まろ ” になったカミソリ!」
P  「おねぎ!」
O  「ピーマン!」
O&P「世も末よぉ!」

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そう、おねぎとピーマンじゃないけれど、眉毛って本当に大事だと思います。
幸い僕の眉毛は手間要らずなんですが、一回、” まろ ” 風に剃ってやろうかしら(笑)
何事にも言えるけれど、やり過ぎは禁物、自然が一番。
ほどほど、分からない程度にするのが一番です。
今の若い女性のメイクもそう、バッチリ、コッテリ、いかにもやりましたっていう感じ。
これからファッション・グラビアの撮影をするんじゃないんだから。
高校生のつけ睫毛なんて言語道断!ハッキリ言って気持ち悪い生き物にしか見えません。
若さの輝きってあるんじゃない?今からそんなに塗りたくってどうするの?
その内、イヤでも塗らなきゃならなくなるんだから(笑)
第一、皆さん、学校に登校でしょう?学校は勉強する場なんですよ。
OLの皆さん、これから会社に出勤でしょう?
もっと薄くてもいいんじゃないの?気持ちは既に夜なのかな?(苦笑)

男の眉剃りもねぇ……技巧的な人を見ると目が釘付けになっちゃうんですよ(笑)
それが男っぽい人なら尚更。こんな顔して鏡と睨めっこかぁ……笑えます。
奇抜なヘア・スタイルに命をかけ、眉を整えることに一心不乱になる……。
何やらカサカサ音がすると思ったら、隣の席の男が油取り紙で顔を押さえていた……。
おいっ!ハンカチで拭けよ!反吐が出るとはこのことです(笑)

この年まで生きて来ると色々と見えちゃうんです。
飾らず素のままに生きている人って素敵だなぁ……って。

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写真は数年前の3月にニューヨークはメトロポリタン美術館で撮った、
ジョージア・オキーフの大理石の彫像。
キリリと太い眉毛が意志の強さを感じさせます。
偉大な人、才能ある人、何かを成し遂げた人って、
眉毛の形が正しく立派だと思うのは僕だけでしょうか?


草々

2009年10月18日


ブノワ。


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著者近影。

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Photographed by Mutsuko Kudo


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おねぎですっ!(興奮冷めやらぬ裏返った声で。)

久しぶりの感動です!
凄い!凄い!美しすぎる!
こんなに素晴らしくも美しいモノがこの世のなかにあったなんて!
読み終わったあと、溢れる涙で前が見えませんでした!
もう一生分の涙が涸れるほどの感動!
ページを捲る手が震えるほどの感動です!
アナタも見なさい!読まなきゃダメッ!
読み終わったあと、アナタは感動で席を立てなくなります!
そして、この感動を友人に伝えたくなる伝えたくなる……んガガガガっ!

兎に角、今年最高の一冊!
そこのアナタ、味噌汁なんか作っている場合じゃない!
スグに本屋に走るのよっ!(笑)

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著者近影です!(笑)

ことの次第、顛末はこちら……。

撮影は25年来の大親友の工藤睦子さん。
ハッセルブラッドのカメラで撮影後、
わざわざ手焼きで味わい深い印画紙にプリントしてくれました。
一生の宝物……そうだ!遺影にも使おうかな(笑)


草々

2009年9月16日


ブノワ。


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おねぎとピーマンの辛口ファッション・チェック!

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8月も中旬、炎天下の日曜日の午後、
珍しくおねぎとピーマンが表参道のカフェのテラスに鎮座ましましている。
二人がプライベートでこうして揃うのは珍しい。
おねぎは冷たい紅茶をストレートで、ピーマンはエスプレッソ……。
互いに道行く人々を眺めて物思いに耽っている。

O  「チョッと!ピーマン!いい加減にやめてっ!」
P  「あら、何のことよ……。
    そんなことよりおねぎこそその日傘やめてくれる?
    幾ら暑いって言ったってここはカフェのテラス、
    しかも日陰よ。しかも黒のレース!」
O  「あら、いいじゃないの、色白だけがアタシの取り柄なんだもん。 
    日焼けなんかしてみてご覧なさい。
    出汁がタップリ染みたガンモドキみたいになっちゃうじゃない!
    そんなことよりブッツブツブツブツ、
    道行く人を見ながら独り言はやめて!
    アナタ、どうせいつものクセで
    辛口ファッション・チェックやってんのね?」
P  「あら、イヤだ……やっぱりクセって抜けないのね……。
    だけどおねぎ、あれってどう思う?」
O  「どれ、あぁ……最近、流行っているスパッツのことでしょう?」
P  「チョッとぉ!スパッツって言うのやめてくれる?(笑)」
O  「あら、じゃぁなんて言うのよ、あの黒いヤツ。」
P  「あれはね、レギンスって言うの、レ・ギ・ン・ス・!」
O  「レギンスぅ?何よそれ。
    ウルトラマンに出て来る怪獣の名前みたいじゃない。
    山口百恵が『絶体絶命』の時に履いていたのはスパッツよ!」
P  「それはそうだけど、今はレギンスって言うの!」
O  「ふぅ〜ン、
    だったらオバケのQ太郎も履いているわよ、レギンス(笑)」
P  「オバケのQ太郎?あのね、誰がそんなこと知っていると思う?」
O  「がハハハハハハ……。
    オバケのQ太郎が衣装を脱ぐとスパッツ履いてんのよ。」
P  「ねぇねぇ、オバケのQ太郎の衣装って何よ、何なのよ!(笑)」
O  「あら、あの白いのは衣装なのよ。Q太郎は着替えを一杯もってんの。
    あら、イヤだ、ピーマン知らないの?(笑)だけどさ、
    あんなの履いたってスタイルが悪いのは隠せないわよねぇ。」
P  「そう、黒で足が締まって見えるって言うけど嘘!
    全ぇ〜ん然!かえって格好悪ぅ〜い足の形が丸見えよ!」
O  「太いお大根やO脚がゴロッと出ちゃって
    格好悪いったらありゃしない。」
P  「でも冷房がキツい時に暖かくていいみたいよ。」
O  「あぁ〜ら!
    だったら薄手のストールかなにか持ち歩いた方が優雅じゃないの。
    ほら、ピーマン、あの子!
    アタシ、あのアッパッパァみたいのも嫌いよ!」
P  「おねぎ、お願い、アレはチュニックっ!(笑)」
O  「がはははははは……イヤだ、ピーマン、声裏返ってる。」
P  「所で、おねぎ、あそこの子が履いている
    デニムをロールアップしているのはどう思う?」
O  「あぁ、アレ……アレはイモね、イモ。
    問題外。都会の子はしないわよ。」
P  「そうよねぇ、何であんなのが流行ったのかしら……。
    まぁ、100人ロールアップして
    似合っている子は1人くらいなものね。」
O  「今じゃバカみたいに学生も学ランのズボンの裾を捲っているのよ!」
P  「ダメなのよ、普通に履いていた今までのデニムをロールアップしても。
    キチンとデザイン考えないと。細目のデニムを脹ら脛の所まで……。
    普通のストレートは全くの問題外!考えられないわね。
    最近の子はセンスいいと思っていたんだけれど……。」
O  「アタシもやってみようかしら……。
    ダメだわ、内股が出ちゃうわね!(笑)」
P  「最近はスッカリ影をひそめたけれど、
    若い女がブラジャーのストラップをワザと見せるのもイヤだったわぁ。」
O  「アレは暑苦しくって不潔よね。
    ピタぁ〜っと肌にくっ付いてね。
    透明ならいいってもんじゃないもの。」
P  「見せる下着っつったってねぇ(笑)
    そう、見たくない人だって沢山いるのよ。」
O  「見せる下着って言えば男の子の腰履き!」
P  「あのズボンの腰履き……あれってどうにかならないかしら?」
    不潔よねぇ……汚ったないパンツなんか見たくないわ!」
O  「そう、見たくないもの汚ったない柄パン!
    Hくんのパンツだったら見たいけど……がハハハハ。」
P  「おねぎ、相変わらずあんたもバカねぇ。」
O  「ウルサい、ピーマン!
    だけどアレって一体どう言う仕組みになってんのかしら?
    ねぇ、ピーマン、どう思う?どうしてズリ落ちないんだと思う?」
P  「そうなのよ。外人みたいにヒップがポォ〜ンと出ている訳じゃないし、
    どこで止まっているのかしら?
    きっと、腰の所で縫い付けてあるのよ(笑)」
O  「モデルみたいに綺麗な子の腰履き&パンツは是非、見てみたけど、
    その辺のガキンちょのはゴメン被りたいわ。」
P  「この前なんか膝上5センチの所に股間が来ている子がいたわよ!
    精々、見せても下着のゴムの部分まで、
    どのブランドかがポイントよぉ。カルバン・クラインは当り前、
    D&Gかアルマーニ、ベストはアバクロかしら?
    まぁ、まともな子はしないわね、腰履きなんか。
    ジャスト・サイズの洋服に身を包んだ人って綺麗よねぇ……。
    それにしても最近の若者には理解に苦しむことの多いことよ。」
O  「そうっ!電車内の化粧、腰履き、ミュールをカンカンカンカン、
    男の眉剃り&アニメ・ヘアに女のアニメ声、
    強烈に汚らしくてケバいメイク、レギンス……。」
P  「車内化粧は今度ボロクソに酷評するとして……。」
O  「ピーマン、最近じゃぁ『スカート男子』つーのもいるみたいよ!」
P  「………………。」

P  「おねぎ!」
O  「ピーマン!」
O&P「世も末よぉ!」

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5年目のスタートに相応しくおねぎとピーマンの登場です(笑)
おねぎとピーマンの辛口ファッションチェック。
毒々しく華やかに、ポイズンちょっぴり、
独断と偏見に満ち満ちています(笑)

おねぎとピーマンが言うように、
幾らファッションとは言え、最近は変な物が流行していますね。

それは個人の好みでしょう?ブノワ。さんだけの意見ですよ。
ハイハイ、ごもっとも。だけど言わせて貰います、やっぱり変だもの。
そう感じるのは年のせい?ハイハイ、それでも結構です、
でも、やっぱり主張します。おかしいもの。
若者には若者の主張があるんですよ。
そうですね、誰も否定はしていないけど、美しくないもの。

20代前半の女の子の友達に男の子の腰履きについて聞いてみました。
今時の彼女達も腰履きもやっぱり度を越すとやっぱり「?」だそうです。
男の友達に女性のレギンスについて聞いてみました。
一発で却下、やっぱりあれは不格好だそうです(笑)
黒じゃなくて色やデザインを変え、
上手く上に着るものと組み合わせてお洒落をしている人もいます。
僕の親友でデザイナーの男の子は、
「腰履きする人は信用出来ない!」と、言い切ります。
勿論、美的感覚においてと言う意味なんですけどね。

写真はニューヨーク、ソーホーにあるデニム屋さん。
それはそれは夢のようなデニムが勢揃い……。
ハッキリ言ってお高かったです。
ニューヨーク中を歩き廻り、棒のようになった足で店内に入った僕は、
元来のホワイト・デニム好きのハズなのに、
疲労困憊、試着する気になれず、泣く泣く諦めて帰って来た覚えがあります。
店員のお兄さんの素晴らしく均整の取れた身体に履かれたデニムの美しいこと!
腰履き?そんなものしていません。裾を捲り上げ?ご冗談でしょう(笑)

洋服のデザインや流行の着こなしがその人を美しく見せるのではないのです。
その人の生き様が美しい洋服の着こなしをさせる……本末転倒ですね。
シンプル・イズ・ベスト、全ての余分を削ぎ落としてこそお洒落なのです。


草々

2009年8月13日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2009-08-13 00:00 | 向き向きの花束。 | Comments(46)

チーズとフォンデュ……おねぎとピーマン。

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 何かいい事があったのか、鼻歌まじりで帰宅、玄関を開けたピーマン、
 フワァッと漂ういい匂いに一言……。

P   「あらぁ、いい匂い!」
O   「あら、ピーマン、早いじゃないの、お帰り。
     買って来てくれたでしょうねぇ、アレ?」
P   「勿論よ、ヴーヴ・クリコ2本でしょう。」
O   「そうよ、アンタ、タダ飯喰らうんだからそれくらい当たり前よ!」
P   「ちょっと!タダ飯って言うのは聞き捨てならないわねぇ!」
O   「だってそうじゃない。
     今日の材料代は全部アタシ持ち、アンタは喰らうだけ!」
P   「やめてっ!その喰らうって言うの!」

 おねぎ、手にしていたワイン・グラスをピーマンに差し出す。
 こうしておねぎはいつもワインを飲みながら料理をするのだ。
 ピーマン、ワインを貰って思わずその先の悪態を言いそびれる……。

O   「まぁいいわよ。さぁてっと。そろそろ準備が出来たっと。」
P   「ところで、おねぎ。この香ばしいチーズに匂いはなぁに?」
O   「うふふふふ……わざとらしいわねぇ、分かっているクセに聞いちゃって!
     今夜の晩ご飯はチーズ・フォンデュよっ!」
P   「チーズ・フォンデュ!あぁら、アナタいつだったか
    『鍋と焼き肉は料理じゃないのよ!』って偉そうに言ってなかった?(笑)」
O   「あらっ!聞き捨てならないわねぇ。
     そうよ、鍋と焼き肉は料理じゃないわ。」
     だってグツグツ煮るかジュゥジュゥ焼くかでしょう?
     料理じゃないじゃない!」
P   「あら、おねぎ。
     チーズ・フォンデュだって溶けたチーズに具を絡めて食べるだけじゃない。」
O   「バっカねぇ!見てご覧なさいよ、この丁寧に下拵えされた豪華な具!
     野菜を牛肉で巻いて、海苔を鶏肉で巻き、竹輪にズッキーニを差し込んで、
     ホタテと海老もバターでソテーしたわ。」
P   「フン、あとはプチ・トマトとウズラの卵は出しただけ、
     アスパラガスやブロッコリー、ミニ・ウィンナーは茹でただけじゃないの。」
O   「アナタよく言うわねぇ……これだけのことを一体、誰がやるって言うのよ!
     いいのよ、誰も食べてくれなんて頼んでいないんだから。」
P   「あらっ!アンタはスグに脅迫するのね!」
O   「ウルサい、ピーマン!」
P   「所で、肝心要のパンはどうしたのよ、パン、パンっ!」
O   「あっ!いっけない、パン買って来るの忘れた!」
P   「バカ!どこの世界にパンがないチーズ・フォンデュがあるのよ!」
O   「フン!あるのよ!こ・こ・に・!アタシが作ったチーズ・フォンデュぅ!」
P   「仕方ないわね、アタシが買って来てあげる。
     どのくらい必要?何人分?」
O   「あら、今夜のディナーはアタシとアナタの二人だけよ。」
P   「チョッとぉ、嘘でしょう?それって寂しすぎるわ!」
O   「それこそ仕方ないわよ、
     アタシ達が好きな男って、皆、家に帰っちゃうんですもの。」
P   「そうよねぇ……皆、家族や恋人がいる……。」

P   「おねぎ!」
O   「ピーマン!」
O&P 「アタシ達は因果だねぇ……。」

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チーズ・フォンデュ……本場スイスで食べたチーズ・フォンデュは、
僕が想像していたものとは全く違う代物でした……具はパンのみ!(笑)
でも、鍋にしろ焼き肉にしろ、皆でテーブルを囲んで食べるのは楽しいです。
写真は残念ながらキャンセルになってしまったチーズ・フォンデュの具(笑)
面倒臭いから溶かしたチーズなしでこのまま食べてしまいました(笑)
奥の一皿は僕の手作りポテト・サラダ……これがまた絶品なのです。
そして、最後を飾るのは、泣く子も黙る名物の「薔薇餃子」。
タイ料理の夕べだろうと、和食の夕べだろうと、
イタリアンだろうとフレンチだろうと、
その日のテーマに関係なく漏れなく最後について来るのは「薔薇餃子」(笑)
だって、皆さんのリクエストが凄いんですもん。


草々

2009年6月15日


ブノワ。


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by raindropsonroses | 2009-06-14 14:40 | バベットの晩餐会。 | Comments(20)

おねぎとピーマンふたたび……t p t、醜い男。

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  3月も終わろうとしている最後の日曜日。
  ダダダダダダ…………チョッピリ内股、興奮した足取りでおねぎが帰って来た。
  ピーマンは一人ソファーに座ってワインを飲んでゆっくり寛いでいる。
  勢いよく扉を開けて部屋に入って来たおねぎ、
  ピーマンの顔を見るや否や、口から唾を飛ばして一言。

O  「ピーマン!チョッとアナタ観た?」
P  「あれでしょう、TPTの『醜い男』……勿論、観たわ。初日にね。」
O  「アナタ、アレ、稀に見る傑作よ!」
P  「うん、アタシもそう思う。」
O  「アタシ、これまで色々な舞台を観て来たけれど、
    こんなに興奮したのは初めてだわ。」
P  「あら、随分と大袈裟ねぇ……。
    でも、確かにここ数年の芝居の中でベスト・プレイだわね。」
O  「でっしょう!現代の歪みを痛烈に、矛盾を鋭くえぐった傑作よぉ!」
P  「あら、何ともまぁ乏しいボキャブラリー……、
    随分と陳腐な表現しか出来ないのね。あなた、一応、評論家でしょう?」
O  「ウルサい!お黙りピーマン!」

  ここで物欲しそうな目でワインを見ていたおねぎにグラスを差し出すピーマン。
  ゴクリと一口、喉の渇きを癒すようにワインを飲むおねぎ。
  
P  「アタシ、感心しちゃったのは役者達の成長振り。
    彼等のことは前から見ているから、アタシ、感激しちゃうわ。」
O  「あら、別にアナタが色々と教えた訳じゃないじゃない。相変わらず傲慢ねぇ。」
P  「ウルサい!おねぎ!
    所で、池下くんって色っぽくなったわよね……スッキリしてさ。」
O  「そう、あの子、整形前と整形後じゃ表情が全然違うのよ!
    あっ!役の中でのことよ!……あら、そんなの分かってるって?(笑)」
P  「役者よねぇ……おねぎ『BENT』観た?彼、あの時より数段良くなっている。」
O  「観たわよ。アタシ達ゲイが『BENT』を観なくてどうすんのよ!
    兎に角、役の幅が広い子よね。」
P  「ねぇ、アタシ、カールマンを演った田村くんにはビックリしちゃった。
    あの子、二枚目の線で行くのかと思ったらコメディーも出来るのね。」
O  「そうなの!ビックリよねぇ……新境地開拓って言う奴?」
P  「整った顔の子がコメディー出来ると強いわよねぇ。
    これからどんな役を演るのかしら……凄く楽しみだわ。」
O  「アタシ……真一が可愛いと思うわ。」
P  「チョッと!どうして小谷くんのことだけ名前を呼び捨てにするのよ!
    アナタ、小谷くんと知り合いなの?」
O  「違うわ。いいじゃないの、チョッと言ってみただけよ。」
P  「小谷くんも成長著しいわよねぇ。あの子、声がいいわよね。」
O  「そう!チョッと高くてハスキーでね。でも良かったわ、
    またまた金髪坊主の眉なしだったらどうしようと思ったもの。」
P  「アタシ、小谷くんってシェークスピアやチェーホフが似合うと思うの。
    若いうちはハムレットとかトレープレフ……ロミオなんかいいわよねぇ……。
    それからこれからは悪役を演って欲しいわよね。」
O  「そう、ゾクゾクッとするような冷血な殺人鬼なんかいいわよねぇ……。
    でもね、あの子はマキューシオとかホレイショーを選ぶと思うわ。」
P  「優子も可愛かったわぁ……。
    レッテの妻と73歳の整形 " リフォーム " 老婆の2役を、
    声色変えることなく見事に演じ分けていたもの。
    耳の後ろの手術の跡を掻くシーンなんか笑っちゃったわよ。
    今は死語だけど、コケティッシュって優子のためにあるような言葉ね。」
O  「ねぇ、ピーマン、今、人のことを難癖付けたばかりじゃない?
    アタシが真一って呼んじゃいけなくて、なぜ、アナタが優子って呼ぶのよ!」
P  「あら、いいじゃない、チョッと呼んでみただけよ。
    それにしても、おねぎって女性の話題には絶対に触れないのね。」
O  「あぁ〜ら、アナタ、当たり前じゃないの!」
O&P「だって、女は敵ですもの!!!!!(笑)」

…………………………………………………………………………………………………………………………

暖かな3月の最終日曜日、友人達を誘って横浜に芝居見物と洒落込んだ。
演目は「醜い男」、新生、TPTの幕開けを飾るに相応しい作品です。
会場は横浜海岸通にある「Bank ART Studio NYK」。
日本郵船の倉庫を全面的に改修工事した多目的スペースです。

先ず3階の会場へ……。
チケットを受け取り書類ケース型の座布団を持参して会場へ。
広いスペースの片側に3段になったひな壇が。
そこに持参した座布団を敷いて観劇です。
これと言ったセットはなし、真ん中にコンクリートの柱がたった1本。
小道具は椅子4客、鏡2枚、缶ビール2缶、
そして林檎が4個……たったそれだけ。
観客最前列と俳優の距離は1メートル。そこに4客の椅子を並べて、
役者4人がほぼ座ったまま会話のみで物語は進行して行く……。



映画と違って舞台の醍醐味は、
役者の肉声を我耳で聴き、一挙手一投足をこの目で見、
荒い息づかいを肌で感じ、滲み流れる汗を目で追いながら、
劇場と言う「箱」の中で役者と一体化する……。
その一瞬、二度と巡り会えない瞬間を共有することでしょう。

主人公レッテ(池下重大)は、上司の指摘によって、
自分の顔が「古くなったひき肉」のように醜いことを初めて知ります。
妻ファニー(武田優子)は自分の左目しか見ず、どこか遠くを見る眼差し。
執刀したレッテの上司シェフラー(小谷真一)や、部下カールマン(田村 元)は、
決してレッテと顔、目を合わせようとはしません。
整形手術によって、それも、偶然と言う名の成功によって
まるで「剥きたての茹で卵」のような、
誰でもが羨み見惚れるような美しい顔に生まれ変わったレッテ。
彼の人生が、彼の周りを取り囲む人々の人生が、
まるで大きな歯車がギリギリ言うように大きなきしみを伴って変わって行きます。



 「外見じゃないよ、中身だよ。」と、言いつつ、

その実、外見、その人の美醜がどれだけ周りの人々の判断を左右するか。
綺麗ごとでは済まされない現実の部分があぶり出されます。
レッテのあまりの美しさに人々は驚愕し憧れ……需要と供給のバランスよろしく、
次から次へとレッテと同じ顔を作り出して行くシェフラー。

 「出る釘は打たれる」……昔の人はいいことを言いました。

人と同じでいるよう、決して突出しないよう、
周りに同化することが良しとされる現代の日本の教育。
人と違うこと=イジメの対象となり、
皆に埋もれることが生き抜く術であるかのようです。
トットちゃんはほんの偶然、人と変わっていることがまるで罪悪のような教育。
人と同じでいることに安息を感じ、
流行っていると聞くと、我れ先争って同じ物を買う精神性。
同じブランドのものを身に着けることで得られる安堵感。
没個性=上手く世の中を渡って行く処世術みたいな……不思議な世界。

痛烈でした。そして爽快!
個性的であれ!と、説きながら、
暗黙の内に個性を消し去るように出来ている今のシステムを一蹴……。

満員になって80名にも満たない観客席。
公演数を考えると、実際に見た観客は延べ1000人にもなりません。
この演劇史上に残る傑作をこの目で観られた幸せは計り知れません。

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僕がこのブログをやめよう、やめようと思いつつ、
未だに駄文を綴っている訳……それは、こう言う素晴らしい作品に出会えた時、
矢張り、何かの形で皆さんに紹介したいし、
自分のためにも書き残しておきたい……そう思うからなんです。

写真は数年前にフランスで撮った1枚。
フランスにはご愛嬌と言うか何と言うか、
フランス一美しい村と言うのが140以上あります(笑)
その中のリヨンス・ラ・フォレと言う小村で撮りました。
薔薇が咲き乱れるその村は、中部のルーアンから車で40分くらいの閑静な所。
小一時間歩くと村一周出来てしまうくらい小さいです。
そんな村で出会ったドアの取手……。
こう言う遊び心は日本人には真似出来ませんね。


草々

2009年4月2日


ブノワ。


[醜い男/2009年3月22日〜29日、Bank ART Studio, 3Cギャラリー]

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by raindropsonroses | 2009-04-02 00:00 | 天井桟敷の人々。 | Comments(25)

おねぎとピーマン。

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 随分と春めいて来た2月13日の金曜日(笑)
 早く帰宅したおねぎは一人リビングでカード書きに余念がない。
 その数50枚、一人一人にキチンと違うメッセージを書くあたりは
 マメとしか言いようがない。足元には可成り大きめの紙袋……。
 中には何やら華やかな包装紙に包まれた大小の箱……。
 そこに仕事から帰ったピーマンが……。
 おねぎは夢中になっていて一向に気が付く気配がない。

P  「あら、おねぎ、帰っていたの?……ただいま。」
O  「あら、ピーマン、早いじゃないの……。」

 おねぎ、慌てて足で大きな紙袋を自分の後ろにズラす。

P  「チョッと!今、後ろに隠したものはなぁに?」
O  「ウルサいわね。いいのよ、アンタには関係ないんだから。」
P  「ハハァ〜ン、分かった!バレンタインのチョコレートね!」
O  「お黙りぃ!」
P  「ねぇ、どうしてアンタは毎年〜そんなに義理チョコをバラ撒くのよ?」
O  「いいのよ!お付き合い、お付き合い!楽しいじゃないの。」
P  「バカねぇ。あれは女が男にプレゼントするものよ。
    アンタ、どうやってみても逆立ちしても男じゃないの(笑)」
O  「ウルっサいわねぇ……体は男でも心は女なの!
    第一、アタシ、◯◯なOLなんかには負けないわ。」
P  「あら、◯◯って何よ、問題発言だわ。ハッキリ言ってご覧なさいよ!(笑)」
O  「アハハハハ、口が裂けても言えないわ。」
P  「まぁいいわよ。でも、平均1000円で50個くらい……アナタ、5万円よぉ!
    で、本命のHくんには何買ったの?」
O  「あなたも鋭いわね。Hくんにはエルメスの春先用のニット。」
P  「アナタって本当にバカね。あの子にエルメスなんか似合う訳ないじゃない。
    ◯◯で買った安いセーターがお似合いよ!」
O  「ウルサいわねぇ……アナタ、◯◯って、そっちの方が問題発言じゃないの(笑)
    いいのよ!気は心、アタシの愛情表現なんだから。
    そんな事よりアナタのその手に持っている小さい紙袋は何よ。」

 ピーマン、サッと紙袋を後ろに隠すがおねぎが見逃す訳がない。

P  「アッ!これは秘密(笑)」
O  「どうせYくんのバレンタイン・プレゼントでしょう?
    何買ったのよ、お言いなさいよ。」
P  「ウルサい!アンタになんか絶対に言うもんか!」
O  「ふふぅ〜ん〜だ、言いたくて仕方ないクセに。
    ”BVL……” アンタ、それブルガリじゃないの。分かった!指輪でしょう!」
P  「おねぎ、アンタも鋭いわねぇ……ダイヤが入った指輪!
    特注で指輪の内側に1カラットの石を埋めて貰ったの。」
O  「アンタの方がよっぽどバッカじゃないの。もう付ける薬がないってこのことね。
    アレは妻帯者よ!妻・帯・者・!!!!!意味分かる?嫁がいるのよ!
    普通、嫁がいる男にダイヤの指輪なんかあげる?」
P  「あらっ!アナタのHだって妻子持ちじゃないの!
    この前3人目が生まれたって(笑)
    アンタ、悔しかったらHくんの子供産んでご覧なさいよ!」
O  「バッカねぇ!産めるものならとっくに産んでいるわ!
    いいの、アタシとHくんは赤い糸で結ばれてんの。」
P  「じゃぁその他の49個の義理チョコは何なのよ。」
O  「いいのいいのよ、バレンタインなんて単なる儀式じゃないの。
    ゲームよゲーム、皆、キチンとお返しくれるわよ。」
P  「あら、皆アナタの事が恐いのよ(笑)」
O  「お黙り!ピーマン。
    いいの、アタシは降り掛かる愛の火の粉を払いつつ生きているんだから。」
P  「ふぅ〜ン、いいわね、お気楽で。
    降り掛かるのは愛の火の粉じゃなくて災難ばかりじゃない(笑)」
O  「でもさ、アタシ達って可哀想よね。アンタが好きな男が妻帯者で、
    アタシが夢中になって入れあげている男が妻子持ち。
    好きな男と結婚出来ないからご祝儀も貰えないし、あげるばかりだわ……。」
P  「いい男はスグに売れちゃうし……。」

P  「おねぎ!」
O  「ピーマン!」
O&P「アタシ達は因果だねぇ……。」

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またイヤな季節がやって来ました。狂乱のバレンタイン・デー(笑)
間違って地下の食品売り場に入ってしまった僕は愕然……。

 「しまった、そうだった、バレンタインだった……。」

今年は女性からだけではなくて男性からも
プレゼントをする相互プレゼントが流行るそう……。
まぁ、次から次へと新手の商法を考え出すもんですね。
それに踊らされて財布の紐が緩くなってしまうんだから僕達もおめでたいです。

12月に入るとクリスマス一色、それが終わると年末のセールから新春大売り出し。
2月に入るとバレンタイン、それが終わるとホワイト・デー、それが終わると母の日、
そして今度は父の日……あまりに下らなくて目眩がします。
贈り物……素敵な事です。でも、なぜ「〜の日」じゃないと贈り物が出来ないの?
その他大勢の中に混じって贈り物をしても目立たないじゃない?
1/10、1/20の中で自分だけ一際、光り輝く自信がありますか?
普通の何でもない日に、さりげなくサッと、相手の意表をついて、
決して高価じゃなくても心の籠ったプレゼントをする……効果絶大だと思うけどなぁ。
メーカーの甘言に乗って、他の人達に混ざって贈り物をしても詰まらないじゃない?
まるでセール会場さながらのカウンターに群がる、
黒山の人だかりのチョコレート売り場にいる自分が可笑しいと思いませんか?
僕の友達があの中にいたら物凄くイヤかも……。
端から見ていると可成り滑稽ですよ。買うのに整理番号を配る店もあるんですね!
義理で貰ったチョコレートなんかまったく嬉しくないもの。
僕は絶対にホワイト・デーにお返しなんてしません。
そんなお金があるのなら朝子に煮干しを買ってあげた方がいいや(笑)
右へ倣えはもう止めませんか?もう少しスマートに生きましょうよ。



先日、メリル・ストリープとロバート・レッドフォードの
「愛と哀しみの果て」を観ました。
カレン(ストリープ)はデニス(レッドフォード)から2回贈り物をされます。
初めは夕食のあとに物語を即興で聞かせてくれたお礼にゴールドの万年筆を。

 「これで物語を書き留めなさい」……と。

それが、作家アイザック・ディネーセンの誕生のキッカケです。
2回目はイギリス義勇軍のために食料300人分を、
自ら運ぶことになったカレンが、アフリカの大地で道に迷った時、
偶然出会ったデニスが自分も必要であろうコンパスをカレンにプレゼントしたのです。
デニスが大事に使っていた2つの品、方や命の綱とも言えるものを自分にくれた……。
勿論、カレンがアフリカの大地で出会ったインテリで魅力的なデニスに惹かれた訳ですが
この2回の贈り物がカレンの心に大きな影響を与えたのは間違いがないでしょう。
プレゼントとは相手を思い遣り心を籠めるもの。
自分の分身として相手にさし出すものですからね。
だからこそお互いの心が通じ合うのではないですか?

今日の写真はパリに一ヶ月滞在した時に買ったチョコレート。
サン・ポールの教会の並びの普通の店で買いました。
何と、男の手の平サイズ……食べきれませんでした(笑)


草々

2009年2月14日


ブノワ。

[Meryl Streep Online/Meryl Streep (1949~ )]
[Robert Redford (1936~ )]
[愛と哀しみの果て/Out of Africa (1985)]


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by raindropsonroses | 2009-02-14 00:00 | 向き向きの花束。 | Comments(24)