匂いのいい花束。ANNEXE。

プスプスプスプスプスプスプスプス……。

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拝啓

いよいよ師走です。Sさん、その後お元気ですか。
今月は一年の締めくくりの月、お忙しい事と思いますが頑張って下さいね。
クリスマスには批判的な僕も、Sさんの売り上げに協力して
クリスマス・ケーキを2個買うことにしますか。いいんです、ケーキ大好きですから(笑)

そうそう、猫好きのSさんのために心和む面白い話を一つ。
先日の事、パリ〜スペイン旅行の写真をボンヤリ眺めていて気が付いたんですが、
なんだか猫の写真だらけなんですよ(笑)まぁ、僕は猫好きですから当然なんですが、
それにしても猫の写真が多い。特に今回スペインでは本当に沢山の猫のお出迎えを受けました。
バルセロナやマドリッドなどの大都市ではそうでもなかったけど、
グラナダやコルドバ、ガウディの教会を見に行ったコロニア・グエルなどでは
行く先々に猫あり、待ち伏せされるかの如く必ず可愛らしい猫のお出迎えがありました。

今日の写真はグラナダのアルハンブラ宮殿に住む仔猫。
さすがは宮殿住まい、高貴で品がよろしいのか、細身で素敵な柄の仔猫が沢山でしたが、
この子は沢山いた中で一番、愛らしく、人懐こい猫でした。
宮殿を一通り見学した辺りにある広場に住む人気者の猫たち……それも皆、仔猫。
観光客は皆、疲れた足を止めて猫と戯れます。今回、初めて知ったんですが、
スペインでは猫の気を惹く時に「プスプスプスプス…………」って言うんですね。
何ででしょう?「Pussy Cat」だから「Pus,pus,pus,pus,pus…………」?
もう何処に行っても「プスプスプスプス…………」(笑)

最初に気付いたのは、夢にまで見たアルハンブラ宮殿の入り口を入ってスグの事。
あらかじめ決められていた見学の時間になり、チケットを切って貰ってはやる心を抑えつつ、
早足で宮殿に向かう途中、素晴しい庭園の手前に仔猫がチョロチョロしていました。
この写真の子にチョッと似た感じのトラ猫で、僕がすかさずカメラを出すと
わざわざ向こうの方からやって来てスリスリして来る人懐っこい性格でした。
でも、抱っこしようとするとスルリと身体をかわします。ニョロリって言う感じ(笑)
ゴーイング・マイ・ウェイで、消して必要以上に愛想を振りまかない子でしたが、
写真を撮ろうとファインダーを覗いていてフと気付けば、周りのあちらこちらから聞こえて来る
「プスプスプスプス…………」の声。「プスプスプスプス…………」何事かと思えば、
どうやらカメラを構えている僕の方を猫が振り向くように注意を惹いてくれているんです。
皆、「プスプスプスプス…………」日本から来た見知らぬ僕のために、
いい写真を撮らせようとして「プスプスプスプス…………」。

「プスプスプスプスプスプスプスプス…………」老若男女、色々な声色で大合唱(笑)

皆の中心にいるのは僕とその仔猫、周りを囲んで「プスプスプスプス…………」。
何とも嬉しい気遣い、感激のエピソードじゃありませんか。

さて、話しは広場に戻って、猫が気紛れにこっちを向いて僕が写真を無事に撮り終わり、
ホッとして後ろを振り向くと、ニッコリ笑う白髪のマダムや髭のおじいさん。
中にはピース・サインをして喜んでくれる人、何か声を掛けてくれる人もいました。
どんな写真が撮れたか分からないけど、僕の笑顔で察したのでしょう。
なんだかね、旅先って色々とあるけれど、こう言う名も知らぬ人々との交流が嬉しいんですね。
スペインの猫には「プスプスプスプス…………」一つ利口になりました。
因に、ウチの猫達に「プスプスプスプス……」やっても全く興味を示しません(笑)

ではでは、今日はこの辺で。仕事頑張って下さいね、掻き入れ時ですもんね!


敬具

2006年12月3日


ブノワ。
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by raindropsonroses | 2006-12-03 00:00 | 猫が行方不明。