今年も願いを託して……。
穏やかな年明けになりましたね。
Nさん、田舎のお母さまから根菜類の詰め合せが届きました!
いつも気を遣って戴き、本当にありがとうございます。
これで淋しかった食卓が豊かなものになります(笑)
お母さまには呉々も宜しくお伝え下さいね。
お母さまへのお礼ですが、色々と考えた末、
僕のオリジナルの薔薇をプレゼントしようと思います。
時期は5月、まだまだ先の話になりますが、株をプレゼントする訳には行かないので、
咲いた花を何種類かブーケにしてお送りする積もりです。
さて、先日の雨上がりの早朝、日の出と共にオリジナルの薔薇の枝をカットしました。
これは今年、枝を接いで増やして貰う分なんです。
何しろ、世界でたった一株しかありませんからね、
何かの拍子に株がダメになったら完全にアウトな訳です。
PCのバックアップみたいなものかな。何重にも厳重にコピーを取っておかないとね、
転ばぬ先の杖ですか(笑)今のうちに数株に増やしておけば、
もしもの時に泣かなくて済みますからね。
現に、今までにもお気に入りの薔薇をダメにしたことがありますから……。
失われた薔薇は二度と作り出すことが出来ません。
たとえ同じ交配親を使っても二度と同じ薔薇を作ることは出来ないのですよ。
いつものように未だ暗い4時に起床、珈琲をいれてPCの前に陣取り、
メール等をチェック、猫の世話をしてからゆっくりと入浴。
入れ代わり立ち代わり入ってくるお園ときんと遊んでやる頃、
白々と空が明けて来ます。ウインド・ブレーカーを引っ掛け、
剪定鋏と水が入った大きなグラス、通し番号を付けたプラスチックの札に
紐などの道具を持ってバルコニーに……。
キリリと冷えた空気は頬に心地よく、本当は寒いハズなのに、
これからの作業を思うと身体が引き締まるような感覚になります。
メモを見ながら既に刺を取ってある枝を順番に切って行きます。
元気のいい囀り声に目を上げれば、スグ近くのオリーブの樹の枝ににメジロが一羽、
目が合ったので鳴き真似をすると不思議そうに小首を傾げて僕の方を見ます。
そうだ、今年は忙しくてメジロに蜜柑をあげるのを忘れていました。
早速、今日の帰りにでもスーパーに寄らなければ……。
切った枝を水に浸けること2時間、さらに丁寧に刺を取り、
水揚げをしてから梱包、お願いする切り接ぎの第一人者の所に持参します。
郵送してもいいのだけれど、万が一のこともありますしね。
それにお願い事をするんです、面倒臭がらずに自分から足を運ばないといけません。
5月にはおよそ100本の子供が我が家に戻って来ます。
僕の好みから言うと、この色は非常に珍しいのです。素晴らしい匂いに細立ちの樹形、
年月が経ってカップが深くなり、いい感じになって来ました。
今年もちゃんと育ってくれるかな。どんな花が咲くのかな。
大きさは?色は?花付きは?それ程、親木と変わらないハズだけれど、
思わず強情な性格だったり、弱々しかったり……。
新苗として届き、花が咲く頃に一喜一憂している自分が目に見えるようです。
草々
2008年1月22日
ブノワ。
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