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匂いのいい花束。ANNEXE。

チヨちゃんチェック。

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9月になりいきなり肌寒くなりましたね。皆さん如何お過ごしですか。
例年だと10月の声を聞く頃に我先に争って僕の布団に入ってくる猫たちですが、
今年は早い!(笑)先ず、きん、続いて園ちゃん、小芳……。
そして何と去年まで入って来なかった秀千代まで入って来るようになりました(笑)

その秀千代、チヨちゃんなんですが、男の子なんだけど繊細?物凄く綺麗好きです。
皆さんご存じのように、猫は非常に人に慣れる動物ですが、
野性の部分が根強く残る動物でもあります。
人間に良く慣れるけど本能の部分は消してなくならないの。
額や首筋を気に入ったものや場所にスリスリして自分の匂いをつけ縄張りを主張します。
排泄の際は落とし物にトイレの砂を掛けて自分の匂いを消そうとします。
でもね、何と我が家の女子チームはトイレの後あまり砂を掛けたりしないの(笑)
し終わるとさっさと出てきちゃう(笑)

猫ってよく食べたものを戻したり、毛玉を吐いたりしますよね。
そんな時、チヨちゃん登場!出番なんです(笑)

 「カサッカサッカサッカサッ……。」

汚物の周りの床や、柱、今だに積みあがっている段ボールを手で擦って、
そこに存在しない砂を汚物に掛けようとします。
その音で分かるのね、あぁ、ゲロ吐いたなって(笑)
夜中に音で目が覚めることもしばしばです。
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さて、最近、チヨちゃんにマークされているのが朝子。
少し前に歯の手術をして以来、食欲も出て元気を取り戻したように見えます。
ただ、矢張り高齢ですからね。足腰の他、色々な所に衰えは見えます。
先ず、どうやらチョッと痴呆症の兆候が見られます。今は認知症って言うのかな。
食べても食べても僕の顔を見て、

 「にゃあ!」

今、食べたばかりなのに、思い切りご飯をご所望です(笑)
量的にはあまり食べていないことは確かなんですが、
今、食べたのにまた?呆れて顔を見つめてしまうこともしばしば。
しかも、食べても食べても太りません。片手でヒョイっと持ち上がるくらい軽いです。
黒目も少し白濁してきたみたいに思えるし……。

その朝子、一番、頭を悩ませているのはトイレなんです。
大分前からトイレの入り口の外にオシッコが漏れていることがありました。
初めはオシッコと言えば きん!(笑)ズゥ〜っと犯人はきんと疑っていたんですが、
よく観察しているとどうやら朝子?お尻半分だけいれてオシッコしている?
その内、完全にトイレの外に粗相をするようになっちゃったので、
小型犬用のトイレシートを入り口手前に置いてみました。
するとさらに手前に粗相するようになり、大形犬用のシートに変えるとさらに手前に……。
犬を飼っている人は分かると思いますが、
犬ってオシッコをシートぎりぎり外してしませんか?朝子もそんな感じ。
誰が犯人か観察していると、やっぱり朝子がオシッコをしている現場を現行犯逮捕!
我が家の猫のトイレは2階のトイレの中と1階の洗面所と風呂のスペースに1つあります。
1階の洗面所に行くには短い廊下を奥まで歩く訳ですが、
今では段々手前手前に粗相されるようになり、
フローリングのダメージがエライことになってきたので、
猫のトイレから1メートル手前まで建設現場で使う防水加工のシートを廊下に敷き詰め、
シート上の、ポイントポイントに犬用のトイレシートを大小3枚敷き急場をしのいでいます。

動物、特に猫と暮らすにはトイレと爪磨ぎの問題は切っても切れません。
この2つをクリアーしてはじめて猫と一緒に暮らせるのです。
世話を焼かなくても猫の方でキッチリ身の回りのことをする……。
教えればトイレと爪研ぎは決められた所でする……これが大事なんです。
勿論、トイレは常に綺麗に保ち、爪磨ぎ用のものもちゃんと与える……当然なんですが。

さて困った……朝子はご飯を食べた後にトイレに行く癖があります。
タイミング良くトイレへひょこひょこ歩いていく朝子を見かけ、
慌てて後を追い掛けると、キチンとトイレで用を済ませたり、
はたまたやっぱり手前で粗相しちゃったり……。
うまくシートの上にしたとしても、件のチヨちゃんが、
手でシートを裏返し引っ繰り返すもんだから、
そこに朝子が粗相をして大変なことになっちゃいます。
朝起きたら眠い目をこすりこすり先ずトイレのチェック。
仕事から帰ったらカバン放り投げて取るものも取り敢えずトイレのチェック……。
疲労困憊で帰って来て、先ずトイレの後始末をするのはしんどいです。
寝ている真夜中にチヨちゃんチェックの音を聞き起きて行って始末するのも辛い。

泊まり掛けで出かける時は朝子をペット・ホテルに預けなきゃダメかなぁ……。
今のところはトイレですると言う認識があるからまだいいのですが、
これが家中、所かまわず粗相するようになったら大変です。
猫にオムツ?そんなこと可能なんだろうか……何か新たに対策を考えなければいけません。


有楽町の広い駐車場で拾った朝子。
まだ1歳になるかならないかなのにお腹には5匹の子供がいて、
肘に手術を2回もしなければならない大怪我をしていました。
そのショックか、ウチに来てから丸々2年間、一声も鳴きませんでした。
次から次にやってくる元気溌剌な新入り猫の陰で常に2番目だった大人しい朝子。
トイレの問題は困ったものだけど、「ご飯食べたい!」と、
僕を見上げる表情を見ると愛しさが募ります。
どうやったらお互いに快適に暮らしていけるか考えている今日この頃です。


2013年9月29日


ブノワ。


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# by raindropsonroses | 2013-09-29 00:00 | 猫が行方不明。

仕事の質は、人生そのものの質……半沢直樹。

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このブログ、9年目を迎えてなんと1348もの記事を書いてきました。
薔薇のこと、旅の思い出、猫のこと、美味しいレストランのこと……。
美しいものに関するこのブログの一番人気のないジャンル(笑)
映画や演劇に関する記事(天井桟敷の人々)も、
自分なりに(苦心して書いただけあって)大層、気に入っているジャンルです。

さて、9年目を迎えて、この「天井桟敷の人々」に、
初めてテレビ・ドラマのことを書いてみたいと思います。
僕、テレビは全く見ませんからね……連続ドラマはもっとです。
マメマメしく毎週〜テレビの前に陣取ったのは、
遡れば山口百恵の「赤いシリーズ」以来じゃないでしょうか……古い?(笑)

ある日曜の午後、映画を観て帰宅し、
偶然にスイッチを入れた画面に、あるドラマの初回の放送分が流れていました。
タイトルは「半沢直樹」。
簡単な昼ご飯を用意し、見るとはなしに眺めているうちにハマっちゃったんです(笑)
その放送は前の週に放映された第一回目の再放送、
その晩に放映される第二回を盛り上げるためのものでした。


主人公の半沢直樹の口グセ、キメ台詞……。
面白いの……死んだ母の口癖を思い出しちゃったんです。

 「お前、やられたら倍にしてやり返しな!」

これ、死んだ母が良く僕に言った台詞。
半沢直樹のキメ台詞に似ていますよね。
別に鬼のような母じゃなかったし、
決して攻撃的でもないしスパルタな人でもありませんでした。
母は曲がったことが大嫌いで真直ぐな人、面倒見が良くて優しい人でした。
主人公、半沢直樹の性格に似ている?
チョッと気に入っちゃったので珍しくその晩の第2回放送を見て……もうドップリね。

ドラマの魅力は何でしょうね。
半沢直樹がダメな上司や会社の体制、規則に反抗してまで、
己の信条を貫くところ?ギリギリまで追い詰められても決して諦めず、
最後まで全力を尽くす姿勢に心打たれるのかな?
ダメ上司、強烈にイヤな上司がやり込められるシーンに流咽を下げる人もいる?

 「正しいことを正しいといえること。」

と、原作にあるように、皆、半沢直樹の生きざまに共感するんでしょうね。


そのどれも当たっているのだと思うけど、
僕はいかにもテレビ的なクローズアップの多様と、
それに負けない役者陣の「顔の演技」が気に入っちゃったの(笑)
浮世絵の「大首絵」のように、画面からはみ出さんばかりのクローズアップ。
クローズアップは舞台にはない映画やテレビ独特の技法。
でも、テレビでこれだけ派手派手しく大仰にやるのは珍しいです。
香川照之なんて凄いものね(笑)この方、本当は人のいい優しい顔つきなんだけど、
悪辣な常務取締役以外の何者にも見えない(笑)
以前、和歌山毒カレー事件の時に、 僕が尊敬するイラストレーターの
山藤章二が当時の容疑者の顔を見て、

 「この善人顔の女性が犯人だったら、
  顔に性格が出ると言う考え方を根本から変えなければならない。」

と言うような意味のことを言っていたのをフと思い出します。
奥歯に力を入れ、耳を動かすだけで一瞬の気持ちの変化を表現する香川照之に脱帽。
金融庁の黒崎を演じるラブリンの愛称で親しまれる、
片岡愛之助のオネエっぷりも凄い(笑)怪演ですね。
大仰な顔の演技は恐るべし歌舞伎役者たち!
主役の堺雅人も大変に好演だけど、特に脇を固める共演陣が素晴らしいです。
悪役も小悪党も嫌味な上司も半沢の友人たちも……皆、魅力的に描かれているのも大きいです。
特に悪者!上司に媚へつらい上におべっか下に意地悪く厳しい連中の魅力的なこと!(笑)

舞台を中心に活躍する役者が沢山出ていたのも嬉しいし、
新しい役者を沢山知る切っ掛けになったドラマでもあります。
皆さん、大芝居、小芝居、持ってるテクニックを存分に発揮出来て楽しかったんじゃないかな。

最終回が昨日放映されました……なんだか淋しくなります。

今、カバンの中に「半沢直樹」の原作の「オレたちバブル入行組」と、
「オレたち花のバブル組」「ロスジェネの逆襲」が入っています。
いい台詞が盛り沢山です。

 「仕事の質は、人生そのものの質に直結しますから」

肝に命じました。


今日の写真は随分前にパリはオルセー美術館で取った1枚。
このころはデジタルカメラなんてなかったから、
フィルム1眼レフと予備のフィルム持って歩き回っていたなぁ……。
出世、出世……人事に戦々恐々とし、1つしくじれば片道切符の出向。
上るだけ上らされて梯子を外される生き馬の目を射抜く世界。
激しい椅子取りゲームを繰り広げるサラリーマンの悲哀。
続編……出来るでしょうか。出来ますよねぇ……。
あのラストシーンはスグに新シリーズ作る気満々の終わり方。
原作、素晴らしいし、テレビ局ってえげつないですから(笑)
それにしても土下座や謝罪シーンが多いドラマだったなぁ……。


2013年9月23日


ブノワ。


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# by raindropsonroses | 2013-09-23 00:00 | 映画館へ行こう。

露出。

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暑い、暑いと呪文のように唱えた夏も、
そこここに秋の気配を感じるようになり、ホッと一息ついていますが、
暑さ寒さは全然へいちゃらな僕でさえキツかった今年の夏。
暑いのが苦手な方はさぞかし大変だったことでしょう。
昔、温帯だった日本も既に亜熱帯と化し(笑)美しい四季のバランスも崩れちゃった。
ガジュマルやカポックが当たり前のように街路樹化しています(笑)
カポックなんかじゃんじゃん花咲いているものね。

さて、暑さ対策も皆さんそれぞれですね。
各々の体質や日々の暮らし方にもよります。仕事に出る人、家を守る人……。
僕は仕事で家を空けますから、作業中をいかに快適に過ごすか腐心します。
お客さまと会う時にあまり失礼な恰好も出来ないし、
幾ら暑いとはいえキチンとした身なりを心掛けています。
だから休日は楽な恰好で過ごしたい!人情ですよね。
休日の過ごし方も随分と変わってきました。時間が勿体ないと思っちゃうのね(笑)
マメマメしく外に出るようにしています。 着る洋服も随分と変わってきました。
お洒落に気を遣っていた若かりし頃、一昔前はお盆を過ぎたら長袖!
3月に入ったら冬物とはおさらば!これ、僕のこだわりだったんですけど、
こう暑いとそんな優雅なことは言っていられません(笑)
暑くて暑くて長袖どころかジーパンも履けなくなってしまいました。
今やショートパンツね!楽チンだものねぇ……昔はあれほどバカにしていたのに。
したがってソックスも踝までのものに。膝下出してハイソックスもないし(笑)
こちらも死んだ母がよく履いていた奴みたい……。
あんなの「オバさんが履くもの」って小馬鹿にしていたのにね(笑)

今年は買いましたよ、ショートパンツ!(笑)
昔の僕だったら足を出すなんて考えられないけどね。
美しいお御足が栄えるよう、あぁだこぅだあれこれ買ってみました。
写真はその一部なんですが、考えてみたら夏の間の休みはせいぜい10日間。
果たして全部、履くことが出来るのか?(笑)

来年はさらに暑くなり、ショートパンツですら耐えられなくなったら?
取り敢えずは膝上10センチ、15センチと丈が短くなり、
仕舞には小学生の頃に履いていた半ズボンくらいになっちゃったりして(笑)

はい?そこののあなた、何ですか?
いえいえ、履きますよ、ピンクのショートパンツ(笑)
来年はピンクのショートパンツにTシャツが暑かったらタンクトップ?
それでも暑かったら、ブラジャー男子ってのもいるみたいだし(謎)
レディー・ガガみたいに貝殻のブラジャーでもしようかしらン(笑)
ピンクのショートパンツに貝殻のブラジャーのオッサンを見掛けたら声掛けてね!
耳を掻いているのは夏でも毛皮のきん!


2013年9月19日


ブノワ。


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愚連隊。

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皆さん、見てください!
何を?って、今日の写真です。ううん、違うの違うの。
キクちゃんとこうちゃんの名古屋城の金の鯱鉾みたいに可愛らしい姿じゃなくて、
2匹の下にチラッと見えている額縁、僕が就職した頃に、
2ヵ月分の給料くらい、清水の舞台から飛び降りる覚悟で大枚叩いて買った、
ジャン・ジャンセンの「納屋」が入っている額縁。

これは僕が自分で作った額縁なの。
当時、まだ若林に店舗があった「GALLUP」で廃材を買って来て作ったのね。
わざわざ節のある所を残すように切って貰って、組んで、自分で塗装して……。
上の部分、チョッとベージュになっているのが見えるでしょう?
ここ……本当は他の部分と一緒でグレーなのです。
もうお分りですね?チンマリ両端でリラックスしているこいつら!こいつらが犯人!(笑)
ハッと気が付いた時には後の祭り。バリバリでございます(笑)
悪友は「この方が風情があっていい。」なぁ〜んてバカなことを言いますが、
額縁だけじゃないのね。バカラのグラス6客は染香に後ろ足で蹴り割られ(号泣)
ルイ・ヴィトンのバッグやお気に入りだった「ZARA」の革のコートはきんのオシッコの犠牲に(苦笑)
折角リフォームした家も、クロスをはじめ床も何もかもボロボロよぉぉぉぉ〜ン(笑)
一番、頭に来るのは仕事用の靴がこいつらのお陰でボロボロにされること。
パパはこの靴を履いて君たちのご飯代を稼ぎに行っているのだよ!
もっとも、染香にガジガジ齧られた「agnes b.」のコートは捨てられないのだけど……。
まぁ、いいんですけどね。直るものは直せばいいんだし、
買い替えられるものはまた買い替えればいいんだし……。

で、この前、またまたシビレちゃったのは、
春は4月の下旬に麻実れいさんの「しゃばけ」を観に行ったのね。
人気コミックの舞台化、時代は江戸時代と言うことで、
友人と示し合わせて着物で観劇と洒落込んだ訳です。
着物はあれにして、襦袢は?帯は市松のお気に入りにして……そうそう、カバン、カバン!
リフォームした時に無理を言って作って貰ったウォークイン・クローゼット……。
今では山のような洋服でウォークイン出来ないクローゼットと化していますが(笑)
その中に無理矢理分け入り(笑)着物用にわざわざ買ったカバンを取りに行くと……。
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大きくお見せする代物じゃありませんので小さなサイズで(笑)
ようやく探し出して(発掘して)見た瞬間……。

 「・・・・・・・……。」

僕の気持ち分かって戴けますよね(笑)
やっぱり犯人はこいつら(笑)愚連隊2匹でございます。
こうちゃんは丸々と太り、別名「デブリーヌ」と呼ばれています(笑)
そして相変わらず指一本触れさせてくれません。
キクちゃんは忽然と姿を消して以来サッパリ。煙のように消えちゃいました。
まぁ、猫と暮らすのは大変!(笑)出るのはため息とお金ばかり、
猫の爪は伸び放題、キランキランに尖っています(笑)


2013年9月15日


ブノワ。


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# by raindropsonroses | 2013-09-15 00:00 | 猫が行方不明。

そりゃそうだ!(笑)

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 「あたしねぇ……なかなかいい写真撮れないのぉぉぉぉぉぉ!」

その楽しそうな声の方を見てみる。

5月の薔薇満開の黒田邸でのこと。
満開の薔薇の海に満面の笑みを浮かべながら満足げな薔薇マダムが漫然と4人(笑)
ケーキを口一杯に頬張りながら会話を楽しんでいる……。
僕はと言えば、久し振りに会った仲間と会話をする時間をも惜しんで、
必死に写真撮影の真っ最中です。だって、光がスグに変わっちゃうから。

 「・・・・・・いい写真が撮れない?そりゃそうだ!」

一人ごちながらさらに写真を撮り続けます。


ここ数年、特にブログが全盛になってから、カメラを持つ人が増えました。
カバンの中に常にカメラ、それから携帯電話のカメラも随分と性能が良くなりましたし……。
今やブログやSNSには写真が絶対に必要、写真がない記事なんて見付ける方が難しい?
何でもかんでも取り敢えず写真に撮っておこう!そんな時代になってきましたね。

有り難いことに、僕の写真を誉めてくださる方も多いです。
今のカメラはシャッターを押せば余程のことがない限り何かしら写るようになっています。
アマチュアの進出で、プロが一番困っているのは写真の世界ではないでしょうか……。

さて、皆さんが誉めてくださる僕の写真ですが、
別に漫然と撮っている訳ではありません。前に記事にしましたけど、絵を描くように……です。
一番大切な美しい光線は、その時の天候や時間帯によってままならないことが多いです。
次に構図……これも美しい光線に負けず劣らず大事だったりします。
フレームの中でいかにキッチリ構図を取るか、
テーマ(被写体)を際立たせるにはどうやったら一番効果的か……。
他に背景の処理、色味、被写体の選択など、
いい写真、自分にしか撮れない写真を撮るには大変な苦労があります。

どっかり重たい身体を椅子に沈めてケーキを頬張っていたんじゃ、
いい写真なんか撮れる訳がない!(笑)先ず、シャッター押さなきゃね!(爆)
フットワークは軽く、先ず自分の足で動かなきゃ。

何事もそうです、二兎を追うもの一兎も獲ず……。
何かを極めるには大事なものを犠牲にしなきゃいけないことが多いです。
NORAの景子さんなんか今井さんや僕の後ろにくっ付いて、
どうやったらいい写真が撮れるか、同じ所から写してみて研究しているものね。
向上心?やっぱりそうでなきゃ何事も上達はしません。

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 「王さまぁ!お茶が入りましたよ!」

テラスからお上品なMayのお姐さまが大きな声で僕を呼びます。
最近なぜか僕のことを「王さま」と呼ぶ人が増えています(笑)
7月の山中湖は塚原邸でのこと。河合さんの講習会の日のことでした。
暮れなずむ塚原邸の庭は物凄いことになっています。
昼間に草花が僕達に絶対に見せない特別な表情。ヒミツの時間、逢魔が時……。
いかに夏とはいえ、アッと言う間にシャッターが切れなくなってしまいます。

 「おぉ〜っほっほっほっほっほっほっほっほっ ♪」

ガラスを多用したT邸の中からはガラスがビリビリビリビリビリ響くような、
大きな笑い声が聞こえてきます(笑)・・・・・・物凄い声量。

 「あぁ、もう少し……。」

でも、絶対に人前では大声など出さない上品なMayのお姐さま、
乳母日傘&深窓の元令嬢+箱入り元娘のMayのお姐さまが、
自分の流儀を曲げ、1番苦手なこと、大きな声を出して呼んで下さっています。
お待たせしてはいけない、きっと恥ずかしい思いをしていらっしゃる……。

 「大変、早く戻らなきゃ……。」

もう1枚、もう1枚……あっ・・・・・・ここで鼻血が出てきました(笑)
慌てて戻りかけて後ろ髪を引かれ、もう一回戻って鼻を押さえながら撮ったのが今日の1枚です。
青いですね……暗くてシャッタースピードが遅くてピンが甘いです。
データを見ると午後6時48分……でも記念にそのまま載せますね。
でも、これはギリギリまで粘った僕にしか撮れない1枚。
大声で笑い、口一杯にケーキを頬張っていたのでは撮れない1枚(笑)

この日、嬉しかったのは、講習会のあと、
皆でお茶を戴きながら和気藹々と楽しく談笑していました。
その時、合図するでもなく、どちらからともなく、
写真家の今井さんと僕がカメラを持って同時に立ち上がったのです!
これはね、凄く嬉しかったですよ。だって、自分の感覚が間違っていないんだもの。
勿論、撮る写真では全く敵わないけれど、写真に対する姿勢?
美しい光線のタイミングを今か今かと待っていたって言うことでしょう?
そんなこんな、今井さんとはあまり写真についてお話しする機会もないけれど、
いい写真を撮りたいって言う気持ちは一緒?なんかね、チョッと嬉しかったの。

 「おぉ!カメラマン・チーム出動か!」

じゃなくって!自分もカメラを持って外に出なさい!
そうじゃなくってもいい写真がなかなか撮れないんでしょう?(苦笑)

写真……そういうもんだと思います。


2013年9月10日


ブノワ。


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# by raindropsonroses | 2013-09-10 00:00 | 私はカメラ。